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*マリオとワリオ 【まりおとわりお】 |ジャンル|アクションパズル|CENTER:&amazon(B0000645OK)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|1993年8月27日|~| |価格|6,600円(税抜)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| **概要 『[[スーパーマリオランド2 6つの金貨]]』で登場した悪役、ワリオのスーファミ進出作品。~ 数少ないスーパーファミコンマウス専用ソフトであり、通常のコントローラーではプレイ不可。~ 元はスーパースコープ用ゲームとして開発されていたが、スーファミマウス用ゲームとして発売された。~ **ストーリー 妖精の森にやってきたマリオ、ヨッシー、ピーチ。しかしルイージが迷子になってしまう。~ ルイージを探すマリオ達だが、そこにワリオがやってきてバケツをマリオの頭に被せてしまう。~ 妖精ワンダはマリオをルイージの元に導いてバケツを外させようとするのであった…。 **システム -操作できるキャラクターはマリオ、ヨッシー、ピーチの3人。それぞれ移動速度が異なり、ヨッシーが最速、ピーチが最鈍になっている。移動速度が速いほど制限時間面では有利だが、操作はその分難しくなる。((ヨッシーは移動速度は速いが、落下速度も速く、対して崖での予備動作が長い、という特徴がある(ピーチは真逆で落下速度は遅く、予備動作は短い)。)) --なお、ややこしくなるので以下プレイヤーキャラはマリオで統一する。 -マリオを操作して制限時間内にゴール(ルイージ)にたどり着く、というのはマリオシリーズ本編と全く同じなのだが、今回マリオはバケツを被せられているため''前が見えない''。このため、マリオ本人はひたすら直進することしかできない。 --プレイヤーが操作するのは妖精ワンダ。彼女は魔法の杖を持っており、この杖で対象を叩く(クリックする)ことで様々なアクションを起こさせることができる。 ---最も基本的な行動は、マリオを叩くことでの方向転換。他にもブロックを出現させたり、敵を倒したりすることでマリオを安全にルイージの元に誘導するのが目標になる。 -全8ワールド、80ステージ。ワールド1~8は自由な順番で攻略できるが、初心者は1画面しかなく仕掛けも少ないワールド1で練習するのが推奨される。 --ワールド8をクリアすると、ワールド9が解放。ワールド9クリアで最終ワールドのワールド10が出現する。このためストーリーを終わらせるだけなら、ワールド1~7については特にクリアする必要はない。しかし全てのワールドクリアで…? ---ワールドクリアの度に''ワンダがピコハンでワリオをフルボッコにする''ボーナスゲームが入る。ある程度叩きまくると''ワリオの乗っている飛行機が爆発し、ワリオが黒焦げになる''という演出もある。叩く度にコインが入手できるのでワンアップのチャンス。 **評価点 -一つ一つのステージの構造が非常に凝っており、アクションパズルとして純粋に完成度が高い。 --単にクリアするだけならそこまで難しくないことも多いが、スターコンプリートなどを狙うと、ヨッシーを使っても制限時間がシビア。ゴールまでのルートが複数用意されているステージもあり、最短ルート開拓も熱い。クリアタイムやハイスコアを競うのも面白い。 --たった1ボタンしか使わないにも関わらず、登場するギミックは多彩で、仕掛けの運用には頭をひねる必要がある。 ---わかりにくいかもしれないが、本作ではワンクリック=ワンアクションが徹底されている。ドラッグや、ダブルクリックと言った面倒なアクションはほぼ必要なし。「動かすだけでも楽しい」というのは異色作に見えてしっかりマリオしている部分である。 --ステージ開始後、何かボタンを押すまではポーズがかかっている状態になっており、この間は自由にマップ構造を確認できる。事前に攻略ルートを構築した上での進行が容易。 -ワールドごとにギミックが異なっており、一つ一つのステージごとの個性が強い。 --例えば炎の洞窟では炎を吐く敵、ツボーンが大量出現する、プクプク海では押す度に出現しているブロックが入れ替わるスイッチブロックが多数登場するなど。 ---また背景やかぶり物もワールドごとに異なる。かぶり物に合わせてワンダが叩く音も変わるなど芸が細かい。 -BGMもワールドごとにイメージに合ったものが用意されており、完成度は高い。 --グラフィックは奥行きがあるかのような背景を始め、まるでその場にあるかのような臨場感がある。 -3人のキャラクターでの難易度分け。単純にピーチが初心者向けでヨッシーが上級者向け…ということでもなく、ギミックによってはヨッシーの方が攻略しやすいなど、個性付けがキチンとされている。 --キャラクターはワールドクリア、もしくはゲームオーバーで変更可能。ワールド毎にキャラクターが変更できるのは地味ながらうれしい。 **問題点・賛否両論点 -難易度はマリオシリーズとしてはかなり高め。 --前半はそこまででもないが、後半のステージのいやらしさはシリーズでも群を抜く。決してクリアできないわけではなく、やりがいもあるのだが…。 ---ワールド10でゲームオーバーになると、''ワールド9に戻される''というのも厳しいところ。 -セーブ機能''なし''。せめてハイスコアの記録機能ぐらいは欲しかったところ。 -マウス専用なので、現在ではプレイ環境がやや厳しめ。 --SFC用マウスは現在のPC用マウスと比べると非常に操作性が悪い。 **総評 単純なシステムに奥深い内容、というマリオシリーズのコンセプトをそのまま再現したような一作。~ 風変わりながらも、独特な面白さを持ち、その快感は他のゲームではなかなか味わえない楽しさである。~ バーチャルコンソール配信なども行われておらず、シリーズの中ではやや影が薄い印象があるが、プレイできる環境ならば是非プレイしてもらいたい。 **余談 -タイトルについてしばしば話題になる作品である。 --上のパッケージを見れば分かるとおり『マリオとワリオ』なのだが、『マウス専用 マリオとワリオ』が正しい、という意見もある。 --この記事ではパッケージ表記を優先した。 -落下すると、かぶり物が一時的に外れる(マリオが先に落ち、後からかぶり物が落ちてきてまたマリオの頭に被さる)。 --ガッチリはまっているのかと思うがどうやらそうではないようで、この光景を見たプレイヤーは例外なく''「じゃあ自分で外せよ」''とツッコむことになる。 --まぁゲームとして成り立たなくなるので、「そういう物だ」と割り切れば済む話だが…。 --コロコロコミックに連載されている漫画『スーパーマリオくん』の『マリオとワリオ』編では、ピーチ姫に被せられたバケツになぜか鍵がかかっており、行方不明になったルイージが持っている鍵でしか開かない、という設定になっている。 -前述の通り、制作はかのポケットモンスターで有名なゲームフリーク。 --スタッフも全く同じであり、制作総監督を田尻智氏、音楽を増田順一氏、キャラクターデザインを杉森建氏が務めている。 -マリオシリーズ全てを通しても非常に珍しい「ピーチを操作できるがルイージを操作できない作品」である(他には『[[スーパーマリオRPG]]』などもある)。 --一応『[[マリオストーリー]]』もそうだが、あちらのピーチは本当にちょっとしか使えない。 --ピーチが主人公を張った『[[スーパープリンセスピーチ]]』なんていう例外もあるが、あれの場合マリオすら操作できない。
*マリオとワリオ 【まりおとわりお】 |ジャンル|アクションパズル|CENTER:&amazon(B0000645OK)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|1993年8月27日|~| |価格|6,600円(税抜)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 『[[スーパーマリオランド2 6つの金貨]]』で登場した悪役、ワリオのスーファミ進出作品。~ 数少ないスーパーファミコンマウス専用ソフトであり、通常のコントローラーではプレイ不可。~ 元はスーパースコープ用ゲームとして開発されていたが、スーファミマウス用ゲームとして発売された。~ **ストーリー 妖精の森にやってきたマリオ、ヨッシー、ピーチ。しかしルイージが迷子になってしまう。~ ルイージを探すマリオ達だが、そこにワリオがやってきてバケツをマリオの頭に被せてしまう。~ 妖精ワンダはマリオをルイージの元に導いてバケツを外させようとするのであった…。 **システム -操作できるキャラクターはマリオ、ヨッシー、ピーチの3人。それぞれ移動速度が異なり、ヨッシーが最速、ピーチが最鈍になっている。移動速度が速いほど制限時間面では有利だが、操作はその分難しくなる。((ヨッシーは移動速度は速いが、落下速度も速く、対して崖での予備動作が長い、という特徴がある(ピーチは真逆で落下速度は遅く、予備動作は短い)。)) --なお、ややこしくなるので以下プレイヤーキャラはマリオで統一する。 -マリオを操作して制限時間内にゴール(ルイージ)にたどり着く、というのはマリオシリーズ本編と全く同じなのだが、今回マリオはバケツを被せられているため''前が見えない''。このため、マリオ本人はひたすら直進することしかできない。 --プレイヤーが操作するのは妖精ワンダ。彼女は魔法の杖を持っており、この杖で対象を叩く(クリックする)ことで様々なアクションを起こさせることができる。 ---最も基本的な行動は、マリオを叩くことでの方向転換。他にもブロックを出現させたり、敵を倒したりすることでマリオを安全にルイージの元に誘導するのが目標になる。 -全8ワールド、80ステージ。ワールド1~8は自由な順番で攻略できるが、初心者は1画面しかなく仕掛けも少ないワールド1で練習するのが推奨される。 --ワールド8をクリアすると、ワールド9が解放。ワールド9クリアで最終ワールドのワールド10が出現する。このためストーリーを終わらせるだけなら、ワールド1~7については特にクリアする必要はない。しかし全てのワールドクリアで…? ---ワールドクリアの度に''ワンダがピコハンでワリオをフルボッコにする''ボーナスゲームが入る。ある程度叩きまくると''ワリオの乗っている飛行機が爆発し、ワリオが黒焦げになる''という演出もある。叩く度にコインが入手できるのでワンアップのチャンス。 **評価点 -一つ一つのステージの構造が非常に凝っており、アクションパズルとして純粋に完成度が高い。 --単にクリアするだけならそこまで難しくないことも多いが、スターコンプリートなどを狙うと、ヨッシーを使っても制限時間がシビア。ゴールまでのルートが複数用意されているステージもあり、最短ルート開拓も熱い。クリアタイムやハイスコアを競うのも面白い。 --たった1ボタンしか使わないにも関わらず、登場するギミックは多彩で、仕掛けの運用には頭をひねる必要がある。 ---わかりにくいかもしれないが、本作ではワンクリック=ワンアクションが徹底されている。ドラッグや、ダブルクリックと言った面倒なアクションはほぼ必要なし。「動かすだけでも楽しい」というのは異色作に見えてしっかりマリオしている部分である。 --ステージ開始後、何かボタンを押すまではポーズがかかっている状態になっており、この間は自由にマップ構造を確認できる。事前に攻略ルートを構築した上での進行が容易。 -ワールドごとにギミックが異なっており、一つ一つのステージごとの個性が強い。 --例えば炎の洞窟では炎を吐く敵、ツボーンが大量出現する、プクプク海では押す度に出現しているブロックが入れ替わるスイッチブロックが多数登場するなど。 ---また背景やかぶり物もワールドごとに異なる。かぶり物に合わせてワンダが叩く音も変わるなど芸が細かい。 -BGMもワールドごとにイメージに合ったものが用意されており、完成度は高い。 --グラフィックは奥行きがあるかのような背景を始め、まるでその場にあるかのような臨場感がある。 -3人のキャラクターでの難易度分け。単純にピーチが初心者向けでヨッシーが上級者向け…ということでもなく、ギミックによってはヨッシーの方が攻略しやすいなど、個性付けがキチンとされている。 --キャラクターはワールドクリア、もしくはゲームオーバーで変更可能。ワールド毎にキャラクターが変更できるのは地味ながらうれしい。 **問題点・賛否両論点 -難易度はマリオシリーズとしてはかなり高め。 --前半はそこまででもないが、後半のステージのいやらしさはシリーズでも群を抜く。決してクリアできないわけではなく、やりがいもあるのだが…。 ---ワールド10でゲームオーバーになると、''ワールド9に戻される''というのも厳しいところ。 -セーブ機能''なし''。せめてハイスコアの記録や中断機能は欲しかったところ。 -マウス専用なので、現在ではプレイ環境がやや厳しめ。 --SFC用マウスは現在のPC用マウスと比べると非常に操作性が悪い。 **総評 単純なシステムに奥深い内容、というマリオシリーズのコンセプトをそのまま再現したような一作。~ 風変わりながらも、独特な面白さを持ち、その快感は他のゲームではなかなか味わえない楽しさである。~ バーチャルコンソール配信なども行われておらず、シリーズの中ではやや影が薄い印象があるが、プレイできる環境ならば是非プレイしてもらいたい。 **余談 -タイトルについてしばしば話題になる作品である。 --上のパッケージを見れば分かるとおり『マリオとワリオ』なのだが、『マウス専用 マリオとワリオ』が正しい、という意見もある。 --この記事ではパッケージ表記を優先した。 -落下すると、かぶり物が一時的に外れる(マリオが先に落ち、後からかぶり物が落ちてきてまたマリオの頭に被さる)。 --ガッチリはまっているのかと思うがどうやらそうではないようで、この光景を見たプレイヤーは例外なく''「じゃあ自分で外せよ」''とツッコむことになる。 --まぁゲームとして成り立たなくなるので、「そういう物だ」と割り切れば済む話だが…。 --コロコロコミックに連載されている漫画『スーパーマリオくん』の『マリオとワリオ』編では、ピーチ姫に被せられたバケツになぜか鍵がかかっており、行方不明になったルイージが持っている鍵でしか開かない、という設定になっている。 -前述の通り、制作はかのポケットモンスターで有名なゲームフリーク。 --スタッフも全く同じであり、制作総監督を田尻智氏、音楽を増田順一氏、キャラクターデザインを杉森建氏が務めている。 -マリオシリーズ全てを通しても非常に珍しい「ピーチを操作できるがルイージを操作できない作品」である(他には『[[スーパーマリオRPG]]』などもある)。 --一応『[[マリオストーリー]]』もそうだが、あちらのピーチは本当にちょっとしか使えない。 --ピーチが主人公を張った『[[スーパープリンセスピーチ]]』なんていう例外もあるが、あれの場合マリオすら操作できない。

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