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メタルスラッグ - (2021/07/02 (金) 16:20:55) の1つ前との変更点

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#contents ---- *メタルスラッグ 【めたるすらっぐ】 |ジャンル|アクション|&image(MS-A.jpg,width=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3200&file=MS-A.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3200&file=MS-B.jpg]]| |対応機種|アーケード(MVS)&br()ネオジオ、ネオジオCD&br()セガサターン&br()Windows Vista~10|~| |販売元|SNK|~| |開発元|ナスカ|~| |稼動開始日|1996年|~| |発売日|【NG】1996年5月24日&br()【NGCD】1996年7月5日&br()【SS】1997年4月4日&br()【Win】2015年6月26日|~| |プレイ人数|1~2人(同時プレイ)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2008年4月22日/926Wiiポイント&br;ネオジオステーション(2016年7月27日 配信終了)&br;【PS3/PSP】2010年12月22日/【PS3】857円(税別) / 【PSP】667円(税別)&br;アーケードアーカイブス&br;【PS4】2016年11月24日/823円(税8%込)&br;【Xbox One】2017年3月2日/823円(税8%込)&br;【Switch】2017年3月30日/823円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[メタルスラッグシリーズ・関連作品リンク>メタルスラッグシリーズ]]''| ---- **概要 軍事クーデターを企てたモーデン元帥を打ち破り、奪われた万能戦車メタルスラッグを取り戻すため、正規軍特殊部隊のマルコとターマが戦うアクションシューティング。 ---- **特徴・評価点 //文量がさほどでもないのに小見出し化されると見づらいんで太字見出しに変更 ''グラフィック''~ -ネオジオスペックの限界に迫る超絶ドット絵芸。 --通常武器のハンドガンと比べても見た目威力ともに派手な特殊武器や、敵から奪った戦車による破壊の快感が素晴らしい。 --キャラの見た目こそ2~3頭身であるが、人体損壊描写が激しい。 ---血しぶきや黒焦げはともかく、至近距離で砲撃されて消し飛んだり、岩で潰れたり、盛大に血反吐を吐いたり、バラバラになったり、溶かされたりする。心臓の弱い人は少し気をつけたほうが良さそうである。 ''完成度の高いアクションシューティング''~ -良好な操作性 --上撃ち、下撃ち、移動射撃も自由自在であり、8方向レバー+ショット、ジャンプ、グレネード投擲の3ボタンという操作性は初代から既に完成されている。 ---本作のみ、ジャンプボタンを一瞬だけ叩くことで通常のジャンプよりも飛距離が短くなる「小ジャンプ」が存在する。 --各アクションは軽快でスピード感を損ねることがなく、アニメーションの細かさもあって、動かしているだけでも楽しい。 -やり応えのあるレベルデザイン --基本的にどの攻撃を受けても一撃で死ぬ上に、エクステンドがなく、初期出荷設定だと3機しかない。一発死+この仕様により凡ミスが命取りとなるため、一定の緊張感がある。ただしミスになるのは「攻撃を喰らった時」であり、単に重なっただけではミスにならない。~ この事に気がつくと「ミスを恐れてちょっとずつ進む」よりも「大胆に走っていく」方が逆に安全になる地帯もある。 --一方で強力な武器や乗り物(本シリーズではスラッグと呼ばれている)といった攻略の助けとなるものも多く、それらによって敵をなぎ倒す快感も味わえる。 ---メタルスラッグなどの装甲に覆われた乗り物には耐久力があり、本作では敵の攻撃にも2発まで耐えられる。一撃死じゃなくなるというだけでもかなりの安心感と頼もしさがあり、ただ難しいだけのゲームではなく、展開にメリハリを持たせている。 ---乗り物から降りる時の回転ジャンプには長めの無敵時間があり、これで敵の攻撃を避ける、通称「鬼避け」というテクニックがある((本作に限り、乗り込み時の無敵が無い代わりに降りて少しの間も無敵状態となる。))。これは乗り物の価値を高めているだけでなく、回転ジャンプのアクションが比較的派手で、大道芸的な面白さもある。 ---生身だと手榴弾を画面中に2個までしか投げられないが、メタルスラッグに乗っているとその制限が無くなるため、手榴弾を多く持っていると冗談のようにボスをあっさり撃破できる。この仕様は後のシリーズでも同様。 --シリーズ初代となる本作の難易度は後継作に比べれば低め。 ---初見では無理そうな場面でも、パターンを覚えれば安定して突破できる。一部の場面やボスの攻撃パターンで若干のランダム要素はあるものの、プレイヤーの反射神経を極端に要求される状況はほぼないため、やり込むほどに上達が実感しやすく、熱中度が高い。~ 但し、シールド兵など一部の敵は速い弾を放ったり、回避が難しい飛び込みナイフ攻撃を行う「ビースツ兵」((本作限定でメタルスラッグ搭乗中は行動パターンが変化してメタルスラッグに飛び乗り、左右連打で振りほどかないと搭乗口から手榴弾を放り投げてダメージを与えたり、バルカン砲を外してきたりする。))が画面の左右から大量に現れる場面の存在もあり、一概に難易度が低いと言える訳ではない。 -探して集める楽しさ --各ステージのあちこちではプレイヤーの助けとなる捕虜がいたり、様々な得点アイテムが入手できる。容易に見つかるものもあれば、特定の条件でのみ出現するものもあり、試行錯誤してそれらを集める収集要素的な面白さがある。 ---各ステージクリア時には捕虜の救出数と、救出した捕虜の名前が表示される。また捕虜の救出数に応じてスコアにボーナス点が入る。 --得点アイテムには金貨や食べ物など様々なバリエーションがある。 --本作では得点アイテムはスコアに影響するだけで攻略上は何の役にも立たないが、アイテムを入手した時の効果音が小気味良く、アイテムをかき集めること自体も楽しい。 ---- **問題点 ''操作性について''~ -前述の小ジャンプの存在、上入力の受付が独特でヘビーマシンガンの斜め撃ちがしづらい、メタルスラッグの移動に若干慣性が働くといった具合で細かい仕様の部分において他のシリーズ作と比べてやや癖が強いものになってる。 --本作から入った場合は特に問題はないが、続編作からシリーズに入った後に本作をプレイすると違和感を感じやすい。 ''メタスラアタックについて''~ -乗り物に乗っている時Aボタン(通常攻撃)とBボタン(ジャンプ)を同時押しすると乗り物を突撃させて敵に大ダメージを与える「メタスラアタック」が発動する。 --乗り物を失うことになるため基本的にボスへのトドメの一撃のみにしか使われないが、ボタンの都合上ジャンプして通常攻撃する時に暴発しやすい。特に連付きボタンが用意してある店で、A連を押しながらBを押してしまうと暴発一直線。 --ダメージもボスを満タンから瀕死に追い込ませるほど大きいわけではないため、暴発時のデメリットは非常に大きい。 ---続編では乗り物にのりつつジャンプして攻撃とするシーンが増えたためこの問題が更に目立つように。この問題はメタスラアタック発動ボタンがDボタンになる[[「4」>メタルスラッグ4]]まで続いた。 --ちなみに本作に限った話ではないがゲームの特性上、メタスラアタックは封印した方が何かと有利である。生身では1発でアウトとなる仕様から防御面でも心強い上、ボス戦では乗り物に乗った状態で撃破すれば乗り物ボーナスとして得点も入る。 ''強化銃について''~ -強化銃は画面に出現すると取得するまで消えない。 --問題となるのはミッション4の終盤。道を塞ぐトーチカを破壊して進むが、このトーチカを破壊すると強化銃が出現する。 --乗り物に乗っている間はジャンプ力が低下し、出現した強化銃を避けることができなくなる。 --そのため、ボス戦に自分の好きな強化銃と乗り物の両方を持ち込むことができない。 ---続編では出現してから一定時間経つと消滅するようになったため、使いたくない強化銃を取らされることは少なくなった。 ''無限稼ぎについて''~ -ミッション5でのある敵を画面に少しだけ映した状態では''撃破できなくなるが、打ち込み点は入る''という状況になる。 --条件は比較的簡単な上に、テクニック((最初からステージにいる敵は画面内に全身が映らないと攻撃してこない))とも絡んでいるため発生しやすい。スコアアタックでは稼ぎが作業になってしまい、通常攻略ではこのことに気づかないと進めなくなるためどちらにしろ問題となる。 ---- **総評 既に業界は格闘ゲーム一色、当のネオジオさえもその影響を大きく受けたラインナップと化していた中で、これだけの良質なアクションゲームが生まれたのは奇跡的だったと言えよう。~ 基幹部分は『魂斗羅』などといった前例があり、それを継承したと言えばそれまでではあるが、きちんと戦車などといった爽快感をパワーアップさせる要素を取り入れる事で、単なる模倣に終わらせない意気込みが伝わってくる。~ そしてゲームのみならず、職人芸と称されるグラフィックやサウンドも本作を良作へとのし上げる事となった。~ //2Dアクションゲーム冬の時代に対し、マルコとターマのように一つの希望で果敢に挑み、そして勝利を掴んだ作品だったのであろう。 ---- **余談 本作を開発したナスカはアイレムの系統を継いだ会社であり、『ジオストーム』で敵が上げる「ヴオッ!」などの悲鳴がメタスラシリーズに流用されていたり、本作の制作チームがアイレムに所属していた頃に制作した『[[海底大戦争]]』と上記『ジオストーム』が本作の背景の書き込みとSEが非常に似通っている。~ また”RUN&GUN”(走って撃つ)タイプのアクションシューティングという非常に似通ったジャンルの為、「ガンフォース」及び、続編的存在の「ジオストーム」に本作との関連を指摘する声もあるのだが...。~ -しかし、『メタルスラッグ』は当初、”戦車を自機としたアクションシューティング”として開発された経緯があり、実際にそのプロトタイプバージョンでもロケテストが行われ、当時のアーケードゲーム雑誌にも紹介されている。その為、実際には制作スタッフは共通しながらも先述の2作品とは路線変更後に結果的に似通った内容になっただけに過ぎない。むしろ後述の『海底大戦争』の延長上の作品だったと言える。 --ちなみにプロトタイプバージョンでは操作性が全く異なっており、レバー上でジャンプ、ABCDボタンで各右上左下の撃ち分け(2つのボタン同時押しで斜め撃ち)、オプションとして兵士を砲塔の上や戦車の後ろに引き連れる事も出来た。 --また、ストーリーもかなり異なっており、プロトタイプ版はクーデターに成功したモーデン部隊に反旗を翻したレジスタンス達の戦いという設定になっていた。主人公も当然マルコ&ターマではなく、元正規軍の兵器開発員だったフィル・ジーン(1P)とその恋人であるミチコ・ナカジマ(2P)という設定で、メタルスラッグもモーデン部隊に奪われておらず、レジスタンスの最終兵器という位置付けとなっている。 --なお、プロトタイプバージョン時代の設定の一部はサターン版やプレイステーション版のデータベース内で見る事が出来る。 後にナスカは『2』の折SNKに吸収され、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(KOF)と並んで現在に至るまでSNK(プレイモア)の屋台骨を支え続けた長寿シリーズとなった。 ---- **参考プレイ動画 #region(クリックで展開) //ちょっと数が多いのでいくつかCO &youtube(http://www.youtube.com/watch?v=4kGNhz7B2H4){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=59g94aPwKb4){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=HrfNFzLisyY){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=wjrPnfAf6MA){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=8f_9kqToXQ8){320,240} #endregion ---- **家庭用移植 -家庭用ネオジオ --アーケード基板(MVS)の完全互換機で内容も同等。なおネオジオ版はバーチャルコンソールなど様々な配信等でプレイすることが可能。 //配信版は多すぎるので短くした方が説明しやすいです。 -ネオジオCD --ロードがネックとなっているが『メタルスラッグ2』同様に格ゲーよりはマシ。また新たにコンバットスクールが追加されている。 -[[プレイステーション>メタルスラッグ (PS)]] --本編ではステージ中にロードが発生し、テンポが悪いのが欠点だがCD版の要素を中心に様々な要素が追加されている。例えばコンバットスクールに登場するソフィア教官に声優・''富永みーな''氏のボイスが追加されたり、2Pプレイ時のEDが同じく富永氏によるヴォーカル版になっているなど、単なる移植とは思えない要素が詰まった一作となっている。 ---また本作のストーリーを別の視点から見たアナザーストーリーというモードではシリーズお馴染みの相川留美(本作ではルミ・アイカワ名義)軍曹が初登場している。 -セガサターン --本編はアーケードの忠実移植だが、PS版同様CD版の要素が追加されている。 -PC(steam) --海外版のアーケードの移植。プレイステーションなどにあった追加要素はない。 -またこの他にもオムニバスソフト『メタルスラッグコンプリート』でも本作をプレイすることが可能。 -ちなみにGBA末期に初代~3までそれぞれ単体で移植される予定があった。
#contents ---- *メタルスラッグ 【めたるすらっぐ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00014B1DA)&br&amazon(B00014B1D0)&br&image(MS-A.jpg,width=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3200&file=MS-A.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3200&file=MS-B.jpg]]| |対応機種|アーケード(MVS)&br()ネオジオ、ネオジオCD&br()セガサターン&br()Windows Vista~10|~| |販売元|SNK|~| |開発元|ナスカ|~| |稼動開始日|1996年|~| |発売日|【NG】1996年5月24日&br()【NGCD】1996年7月5日&br()【SS】1997年4月4日&br()【Win】2015年6月26日|~| |プレイ人数|1~2人(同時プレイ)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2008年4月22日/926Wiiポイント&br;ネオジオステーション(2016年7月27日 配信終了)&br;【PS3/PSP】2010年12月22日/【PS3】857円(税別) / 【PSP】667円(税別)&br;アーケードアーカイブス&br;【PS4】2016年11月24日/823円(税8%込)&br;【Xbox One】2017年3月2日/823円(税8%込)&br;【Switch】2017年3月30日/823円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[メタルスラッグシリーズ・関連作品リンク>メタルスラッグシリーズ]]''| ---- **概要 軍事クーデターを企てたモーデン元帥を打ち破り、奪われた万能戦車メタルスラッグを取り戻すため、正規軍特殊部隊のマルコとターマが戦うアクションシューティング。 ---- **特徴・評価点 //文量がさほどでもないのに小見出し化されると見づらいんで太字見出しに変更 ''グラフィック''~ -ネオジオスペックの限界に迫る超絶ドット絵芸。 --通常武器のハンドガンと比べても見た目威力ともに派手な特殊武器や、敵から奪った戦車による破壊の快感が素晴らしい。 --キャラの見た目こそ2~3頭身であるが、人体損壊描写が激しい。 ---血しぶきや黒焦げはともかく、至近距離で砲撃されて消し飛んだり、岩で潰れたり、盛大に血反吐を吐いたり、バラバラになったり、溶かされたりする。心臓の弱い人は少し気をつけたほうが良さそうである。 ''完成度の高いアクションシューティング''~ -良好な操作性 --上撃ち、下撃ち、移動射撃も自由自在であり、8方向レバー+ショット、ジャンプ、グレネード投擲の3ボタンという操作性は初代から既に完成されている。 ---本作のみ、ジャンプボタンを一瞬だけ叩くことで通常のジャンプよりも飛距離が短くなる「小ジャンプ」が存在する。 --各アクションは軽快でスピード感を損ねることがなく、アニメーションの細かさもあって、動かしているだけでも楽しい。 -やり応えのあるレベルデザイン --基本的にどの攻撃を受けても一撃で死ぬ上に、エクステンドがなく、初期出荷設定だと3機しかない。一発死+この仕様により凡ミスが命取りとなるため、一定の緊張感がある。ただしミスになるのは「攻撃を喰らった時」であり、単に重なっただけではミスにならない。~ この事に気がつくと「ミスを恐れてちょっとずつ進む」よりも「大胆に走っていく」方が逆に安全になる地帯もある。 --一方で強力な武器や乗り物(本シリーズではスラッグと呼ばれている)といった攻略の助けとなるものも多く、それらによって敵をなぎ倒す快感も味わえる。 ---メタルスラッグなどの装甲に覆われた乗り物には耐久力があり、本作では敵の攻撃にも2発まで耐えられる。一撃死じゃなくなるというだけでもかなりの安心感と頼もしさがあり、ただ難しいだけのゲームではなく、展開にメリハリを持たせている。 ---乗り物から降りる時の回転ジャンプには長めの無敵時間があり、これで敵の攻撃を避ける、通称「鬼避け」というテクニックがある((本作に限り、乗り込み時の無敵が無い代わりに降りて少しの間も無敵状態となる。))。これは乗り物の価値を高めているだけでなく、回転ジャンプのアクションが比較的派手で、大道芸的な面白さもある。 ---生身だと手榴弾を画面中に2個までしか投げられないが、メタルスラッグに乗っているとその制限が無くなるため、手榴弾を多く持っていると冗談のようにボスをあっさり撃破できる。この仕様は後のシリーズでも同様。 --シリーズ初代となる本作の難易度は後継作に比べれば低め。 ---初見では無理そうな場面でも、パターンを覚えれば安定して突破できる。一部の場面やボスの攻撃パターンで若干のランダム要素はあるものの、プレイヤーの反射神経を極端に要求される状況はほぼないため、やり込むほどに上達が実感しやすく、熱中度が高い。~ 但し、シールド兵など一部の敵は速い弾を放ったり、回避が難しい飛び込みナイフ攻撃を行う「ビースツ兵」((本作限定でメタルスラッグ搭乗中は行動パターンが変化してメタルスラッグに飛び乗り、左右連打で振りほどかないと搭乗口から手榴弾を放り投げてダメージを与えたり、バルカン砲を外してきたりする。))が画面の左右から大量に現れる場面の存在もあり、一概に難易度が低いと言える訳ではない。 -探して集める楽しさ --各ステージのあちこちではプレイヤーの助けとなる捕虜がいたり、様々な得点アイテムが入手できる。容易に見つかるものもあれば、特定の条件でのみ出現するものもあり、試行錯誤してそれらを集める収集要素的な面白さがある。 ---各ステージクリア時には捕虜の救出数と、救出した捕虜の名前が表示される。また捕虜の救出数に応じてスコアにボーナス点が入る。 --得点アイテムには金貨や食べ物など様々なバリエーションがある。 --本作では得点アイテムはスコアに影響するだけで攻略上は何の役にも立たないが、アイテムを入手した時の効果音が小気味良く、アイテムをかき集めること自体も楽しい。 ---- **問題点 ''操作性について''~ -前述の小ジャンプの存在、上入力の受付が独特でヘビーマシンガンの斜め撃ちがしづらい、メタルスラッグの移動に若干慣性が働くといった具合で細かい仕様の部分において他のシリーズ作と比べてやや癖が強いものになってる。 --本作から入った場合は特に問題はないが、続編作からシリーズに入った後に本作をプレイすると違和感を感じやすい。 ''メタスラアタックについて''~ -乗り物に乗っている時Aボタン(通常攻撃)とBボタン(ジャンプ)を同時押しすると乗り物を突撃させて敵に大ダメージを与える「メタスラアタック」が発動する。 --乗り物を失うことになるため基本的にボスへのトドメの一撃のみにしか使われないが、ボタンの都合上ジャンプして通常攻撃する時に暴発しやすい。特に連付きボタンが用意してある店で、A連を押しながらBを押してしまうと暴発一直線。 --ダメージもボスを満タンから瀕死に追い込ませるほど大きいわけではないため、暴発時のデメリットは非常に大きい。 ---続編では乗り物にのりつつジャンプして攻撃とするシーンが増えたためこの問題が更に目立つように。この問題はメタスラアタック発動ボタンがDボタンになる[[「4」>メタルスラッグ4]]まで続いた。 --ちなみに本作に限った話ではないがゲームの特性上、メタスラアタックは封印した方が何かと有利である。生身では1発でアウトとなる仕様から防御面でも心強い上、ボス戦では乗り物に乗った状態で撃破すれば乗り物ボーナスとして得点も入る。 ''強化銃について''~ -強化銃は画面に出現すると取得するまで消えない。 --問題となるのはミッション4の終盤。道を塞ぐトーチカを破壊して進むが、このトーチカを破壊すると強化銃が出現する。 --乗り物に乗っている間はジャンプ力が低下し、出現した強化銃を避けることができなくなる。 --そのため、ボス戦に自分の好きな強化銃と乗り物の両方を持ち込むことができない。 ---続編では出現してから一定時間経つと消滅するようになったため、使いたくない強化銃を取らされることは少なくなった。 ''無限稼ぎについて''~ -ミッション5でのある敵を画面に少しだけ映した状態では''撃破できなくなるが、打ち込み点は入る''という状況になる。 --条件は比較的簡単な上に、テクニック((最初からステージにいる敵は画面内に全身が映らないと攻撃してこない))とも絡んでいるため発生しやすい。スコアアタックでは稼ぎが作業になってしまい、通常攻略ではこのことに気づかないと進めなくなるためどちらにしろ問題となる。 ---- **総評 既に業界は格闘ゲーム一色、当のネオジオさえもその影響を大きく受けたラインナップと化していた中で、これだけの良質なアクションゲームが生まれたのは奇跡的だったと言えよう。~ 基幹部分は『魂斗羅』などといった前例があり、それを継承したと言えばそれまでではあるが、きちんと戦車などといった爽快感をパワーアップさせる要素を取り入れる事で、単なる模倣に終わらせない意気込みが伝わってくる。~ そしてゲームのみならず、職人芸と称されるグラフィックやサウンドも本作を良作へとのし上げる事となった。~ //2Dアクションゲーム冬の時代に対し、マルコとターマのように一つの希望で果敢に挑み、そして勝利を掴んだ作品だったのであろう。 ---- **余談 本作を開発したナスカはアイレムの系統を継いだ会社であり、『ジオストーム』で敵が上げる「ヴオッ!」などの悲鳴がメタスラシリーズに流用されていたり、本作の制作チームがアイレムに所属していた頃に制作した『[[海底大戦争]]』と上記『ジオストーム』が本作の背景の書き込みとSEが非常に似通っている。~ また”RUN&GUN”(走って撃つ)タイプのアクションシューティングという非常に似通ったジャンルの為、「ガンフォース」及び、続編的存在の「ジオストーム」に本作との関連を指摘する声もあるのだが...。~ -しかし、『メタルスラッグ』は当初、”戦車を自機としたアクションシューティング”として開発された経緯があり、実際にそのプロトタイプバージョンでもロケテストが行われ、当時のアーケードゲーム雑誌にも紹介されている。その為、実際には制作スタッフは共通しながらも先述の2作品とは路線変更後に結果的に似通った内容になっただけに過ぎない。むしろ後述の『海底大戦争』の延長上の作品だったと言える。 --ちなみにプロトタイプバージョンでは操作性が全く異なっており、レバー上でジャンプ、ABCDボタンで各右上左下の撃ち分け(2つのボタン同時押しで斜め撃ち)、オプションとして兵士を砲塔の上や戦車の後ろに引き連れる事も出来た。 --また、ストーリーもかなり異なっており、プロトタイプ版はクーデターに成功したモーデン部隊に反旗を翻したレジスタンス達の戦いという設定になっていた。主人公も当然マルコ&ターマではなく、元正規軍の兵器開発員だったフィル・ジーン(1P)とその恋人であるミチコ・ナカジマ(2P)という設定で、メタルスラッグもモーデン部隊に奪われておらず、レジスタンスの最終兵器という位置付けとなっている。 --なお、プロトタイプバージョン時代の設定の一部はサターン版やプレイステーション版のデータベース内で見る事が出来る。 後にナスカは『2』の折SNKに吸収され、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(KOF)と並んで現在に至るまでSNK(プレイモア)の屋台骨を支え続けた長寿シリーズとなった。 ---- **参考プレイ動画 #region(クリックで展開) //ちょっと数が多いのでいくつかCO &youtube(http://www.youtube.com/watch?v=4kGNhz7B2H4){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=59g94aPwKb4){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=HrfNFzLisyY){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=wjrPnfAf6MA){320,240} //&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=8f_9kqToXQ8){320,240} #endregion ---- **家庭用移植 -家庭用ネオジオ --アーケード基板(MVS)の完全互換機で内容も同等。なおネオジオ版はバーチャルコンソールなど様々な配信等でプレイすることが可能。 //配信版は多すぎるので短くした方が説明しやすいです。 -ネオジオCD --ロードがネックとなっているが『メタルスラッグ2』同様に格ゲーよりはマシ。また新たにコンバットスクールが追加されている。 -[[プレイステーション>メタルスラッグ (PS)]] --本編ではステージ中にロードが発生し、テンポが悪いのが欠点だがCD版の要素を中心に様々な要素が追加されている。例えばコンバットスクールに登場するソフィア教官に声優・''富永みーな''氏のボイスが追加されたり、2Pプレイ時のEDが同じく富永氏によるヴォーカル版になっているなど、単なる移植とは思えない要素が詰まった一作となっている。 ---また本作のストーリーを別の視点から見たアナザーストーリーというモードではシリーズお馴染みの相川留美(本作ではルミ・アイカワ名義)軍曹が初登場している。 -セガサターン --本編はアーケードの忠実移植だが、PS版同様CD版の要素が追加されている。 -PC(steam) --海外版のアーケードの移植。プレイステーションなどにあった追加要素はない。 -またこの他にもオムニバスソフト『メタルスラッグコンプリート』でも本作をプレイすることが可能。 -ちなみにGBA末期に初代~3までそれぞれ単体で移植される予定があった。

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