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ポケモンレンジャー - (2015/07/08 (水) 15:58:17) の1つ前との変更点

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*ポケモンレンジャー 【ぽけもんれんじゃー】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000B45ZSW)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |開発元|HAL研究所|~| |発売元|ポケモン|~| |発売日|2006年3月23日|~| |定価|4,800円(税込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ポケモンを「ゲット」ではなく「キャプチャ」する新感覚&br()本編ボリュームが不足気味&br()マナフィ配信のためのソフトとも|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''| ---- #contents() ---- **概要 フィオレ地方での冒険を描くポケモンシリーズ外伝。~ 本家と異なり、ポケモンを「ゲット」するポケモントレーナーではなく、ポケモンを「キャプチャ」するポケモンレンジャーが主役である。 **システム -フィオレ地方は、自然との共存を昔から推進しており、ポケモンを手元に持ち続ける「トレーナー」という職種がほとんどおらず(皆無ではないようだが、ゲーム中には出てこない)、その代わりポケモンの力を一時的に借りる「レンジャー」という職種が一般的である。主人公(男女選択可能)が見習いレンジャーとしてフィオレ地方に降り立つところからストーリーは始まる。 --レンジャーは「スタイラー」という道具を用いてポケモンを「キャプチャ」する。キャプチャしたポケモンはレンジャーと共に行動し、力を貸す。ここまではトレーナーと同じだが、あくまで一時的に行動を共にしているだけなので一度力を借りるとそのポケモンは本来の住み家に帰り、生息地を大きく離れて連れ歩くこともできない。((エンディング後はそれぞれのエリアを越えて自由に連れ回せる。)) ---この設定はポケモンシリーズ初期よりあった「野生生物を痛めつけた上で縛り上げ、無理矢理戦わせている」という批判に対する皮肉ともとれるのだが…。 -キャプチャの手順は以下の通り。 --ポケモンに接触する。本作はシンボルエンカウントを採用しており、まずはポケモンに接触しないとキャプチャできない。中には動きが速かったり逃げ回ったり攻撃してきたりで、この時点で苦労するポケモンもいる。 --キャプチャがスタートすると、下画面に相手ポケモンが出てくる。このポケモンをポケモンごとに定められた回数タッチペンで「囲む」とキャプチャ成功となる。 --もちろん相手ポケモンも無抵抗ではなく、動き回ってキャプチャラインに触れるとその時点で囲んだ回数がリセットされてしまう。さらに獰猛なポケモンの場合、積極的にこちらに攻撃してスタイラーにダメージを与えることがある。スタイラーの耐久力がなくなるとゲームオーバー。 --キャプチャ中は連れているポケモンの力を借りてキャプチャを楽にすることができる。例えばほのおならラインから火が吹き出てポケモンを驚かせて動きを止める、かくとうなら囲んだ回数が2倍としてカウントされるなど、タイプごとに効果が決まっている。もちろん、力を借りたポケモンは帰ってしまう。 ---本編同様タイプごとに相性があり、相性の良い相手には良く効くが相性の悪い相手には全く効かない。 --キャプチャする度に経験値が入り、レベルアップするとスタイラーのHPとラインの長さが延長される。 --マップ上には様々な「ターゲット」という障害物が存在し、これを攻略するためにポケモンの力を借りるのが基本になる。 **評価点 -新感覚の「囲む」アクションゲーム。「新しいアクションゲームとは、新たな動詞を考えること」という田尻智氏の思想に則った開発コンセプトだと言える。 --「囲む」というアクションは最初から最後まで共通なのだが、ポケモンごとに全く異なった動きを見せ、単調さはほとんど感じない。 ---大体タイプごとに行動の傾向は決まっている。はがねタイプのハガネールは目立った妨害はしてこないが、単純に身体がデカく囲まなければいけない回数も多いなど。 -ポケモンの動きが非常に細かく、見ているだけでも結構面白い。 -クリア後は各地にまだキャプチャしていないポケモンが多数追加され、さらなるやりこみが可能。 --但し本家のポケモンは全て登場せず、図鑑は本作独自のものとなっている。 **問題点 -タイプごとの格差。 --でんきタイプの技の効果は「スタイラーを充電してHP回復」。本編風に言うならきずぐすりのような扱いであり、もちろんいなければ突破できない仕掛けなどもなく、微妙に扱いが悪い。 ---いまや押しも押されぬ最人気ポケモンであるピカチュウですら、実質バッテリー扱いである。いなきゃボス戦が地獄なので、ボス戦前に無理矢理キャプチャされることが多いのもまた哀愁が漂う…。 ---なお、この特性故かでんきポケモンはいずれも''異様にキャプチャが簡単''。1~2回囲めばキャプチャでき、攻撃頻度も低め。 --ゴーストタイプはゴース系列ぐらいしかおらず、いわタイプもイシツブテ系統程度。一方で3世代までの御三家が全参戦している関係上、ほのお、みず、くさなどは非常に数が多い。 --因みに''ノーマルタイプとドラゴンタイプのポケモンにはポケアシストが用意されていない。''((ただし本作のドラゴンは全て複合なのでドラゴンタイプでポケアシストを使えないポケモンはいない。))また、フィールド技を持たないポケモンも存在する。 ---そして''アシストとフィールド技の両方を使えない''お荷物でしかないポケモンも極一部存在する。 -本編のボリュームが不足している。 --どれだけ手間取っても10時間はかからない。町もたった''4つ''しかなく、本家ポケモンに比べると極端に薄い。 ---本編中はメインイベント以外のサブイベントが一切存在しないのも手狭さを感じるところ。 ---クリア後でないと自由に行動したりポケモンを連れ回す事ができないのも原因か。 ---ミッションをクリアしていくとレンジャーランクという物が上がっていくが、普通にストーリーを進めるとホイホイ上がっていくので頑張って上げている感覚が少ない。 ---主人公のライバルポジションとなるキャラ(性別を決定する際、選択しなかった性別のキャラがライバルとして登場)はいるものの敵にやられてばかり(しかも大概はセリフで済まされる)でボスキャラとの対決などでも棒立ち同然。それぞれパートナーとして連れているプラスルとマイナンが協力するシーンも皆無。これを反省してか続編からは少し出番が増える。 ---その他先輩レンジャー等が同伴してくれる場面があるが、特に何もしてくれない。 --一応クリア後は全ポケモンキャプチャが目標になるが、ここでもポケモン商法は健在である。 ---''映画の前売り券を買っておかないと、デオキシスがキャプチャできない''。当然映画は終了しているので現在は正規の手段でのコンプリートは''不可能''である。 ---さらにこのイベントでマナフィの卵を手に入れることが可能。これをダイヤモンド・パールに送ることでマナフィが手に入る。 ---イベント限定でセレビィとミュウが登場するミッションが配信された。当然会場に行けない人はプレイ不可能。 --一方で、「ポケモンレンジャー」同士での通信や対戦などの要素は無く、通信プレイが出来るのはシリーズ3作目の「光の軌跡」時となった。 **総評 タッチペンの機能を活かした新しいシステムを作り出し、ポケモンの力を「借りる」という発想も良かったが、やや練り込みが足らない印象。~ とはいえ完成度は決して低くはなく、ポケモンとふれあう感覚も他の作品ではなかなか味わえないものである。~ それなりに人気はあったのか、『ポケモンレンジャー』のタイトルでは合計3作発売されている。 **余談 -パッケージにリザードン、ボーマンダ、キングドラ、フライゴンという妙な取り合わせの面子が描かれているがこの理由はシナリオを進めるとわかる。 --一応本家ポケモン的に言うとドラゴンタイプ繋がりではある(正確には(メガシンカ前の)リザードンはドラゴンタイプではないが)。
*ポケモンレンジャー 【ぽけもんれんじゃー】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B000B45ZSW)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |開発元|HAL研究所|~| |発売元|ポケモン|~| |発売日|2006年3月23日|~| |定価|4,800円(税込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ポケモンを「ゲット」ではなく「キャプチャ」する新感覚&br()本編ボリュームが不足気味&br()マナフィ配信のためのソフトとも|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''| ---- #contents() ---- **概要 フィオレ地方での冒険を描くポケモンシリーズ外伝。~ 本家と異なり、ポケモンを「ゲット」するポケモントレーナーではなく、ポケモンを「キャプチャ」するポケモンレンジャーが主役である。 **システム -フィオレ地方は、自然との共存を昔から推進しているため、ポケモンを手元に持ち続ける「トレーナー」という職種がほとんどいない(皆無ではないようだが、ゲーム中には出てこない)。~ その代わりポケモンの力を一時的に借りる「レンジャー」という職種が一般的である。主人公(男女選択可能)が見習いレンジャーとしてフィオレ地方に降り立つところからストーリーは始まる。 --レンジャーは「スタイラー」という道具を用いてポケモンを「キャプチャ」する。キャプチャしたポケモンはレンジャーと共に行動し、力を貸す。ここまではトレーナーと同じだが、あくまで一時的に行動を共にしているだけなので一度力を借りるとそのポケモンは本来の住み家に帰り、生息地を大きく離れて連れ歩くこともできない。((エンディング後はそれぞれのエリアを越えて自由に連れ回せる。)) ---この設定はポケモンシリーズ初期よりあった「野生生物を痛めつけた上で縛り上げ、無理矢理戦わせている」という批判に対する対応ともとれるのだが…。 -キャプチャの手順は以下の通り。 --ポケモンに接触する。本作はシンボルエンカウントを採用しており、まずはポケモンに接触しないとキャプチャできない。中には動きが速かったり逃げ回ったり攻撃してきたりで、この時点で苦労するポケモンもいる。 --キャプチャがスタートすると、下画面に相手ポケモンが出てくる。このポケモンをポケモンごとに定められた回数タッチペンで「囲む」とキャプチャ成功となる。 --もちろん相手ポケモンも無抵抗ではなく、動き回ってキャプチャラインに触れるとその時点で囲んだ回数がリセットされてしまう。さらに獰猛なポケモンの場合、積極的にこちらに攻撃してスタイラーにダメージを与えることがある。スタイラーの耐久力がなくなるとゲームオーバー。 --キャプチャ中は連れているポケモンの力を借りてキャプチャを楽にすることができる。例えばほのおならラインから火が吹き出てポケモンを驚かせて動きを止める、かくとうなら囲んだ回数が2倍としてカウントされるなど、タイプごとに効果が決まっている。もちろん、力を借りたポケモンは帰ってしまう。 ---本編同様タイプごとに相性があり、相性の良い相手には良く効くが相性の悪い相手には全く効かない。 --キャプチャする度に経験値が入り、レベルアップするとスタイラーのHPとラインの長さが延長される。 --マップ上には様々な「ターゲット」という障害物が存在し、これを攻略するためにポケモンの力を借りるのが基本になる。 **評価点 -新感覚の「囲む」アクションゲーム。「新しいアクションゲームとは、新たな動詞を考えること」という田尻智氏の思想に則った開発コンセプトだと言える。 --「囲む」というアクションは最初から最後まで共通なのだが、ポケモンごとに全く異なった動きを見せ、単調さはほとんど感じない。 ---大体タイプごとに行動の傾向は決まっている。はがねタイプのハガネールは目立った妨害はしてこないが、単純に身体がデカく囲まなければいけない回数も多いなど。 -ポケモンの動きが非常に細かく、見ているだけでも結構面白い。 -クリア後は各地にまだキャプチャしていないポケモンが多数追加され、さらなるやりこみが可能。 --但し本家のポケモンは全て登場せず、図鑑は本作独自のものとなっている。 **問題点 -タイプごとの格差。 --でんきタイプの技の効果は「スタイラーを充電してHP回復」。本編風に言うならきずぐすりのような扱いであり、もちろんいなければ突破できない仕掛けなどもなく、微妙に扱いが悪い。 ---いまや押しも押されぬ最人気ポケモンであるピカチュウですら、実質バッテリー扱いである。いなきゃボス戦が地獄なので、ボス戦前に無理矢理キャプチャされることが多いのもまた哀愁が漂う…。 ---なお、この特性故かでんきポケモンはいずれも''異様にキャプチャが簡単''。1~2回囲めばキャプチャでき、攻撃頻度も低め。 --ゴーストタイプはゴース系列ぐらいしかおらず、いわタイプもイシツブテ系統程度。一方で3世代までの御三家が全参戦している関係上、ほのお、みず、くさなどは非常に数が多い。 --因みに''ノーマルタイプとドラゴンタイプのポケモンにはポケアシストが用意されていない。''((ただし本作のドラゴンは全て複合なのでドラゴンタイプでポケアシストを使えないポケモンはいない。))また、フィールド技を持たないポケモンも存在する。 ---そして''アシストとフィールド技の両方を使えない''お荷物でしかないポケモンも極一部存在する。 -本編のボリュームが不足している。 --どれだけ手間取っても10時間はかからない。町もたった''4つ''しかなく、本家ポケモンに比べると極端に薄い。本編中はメインイベント以外のサブイベントが一切存在しないのも手狭さを感じるところ。クリア後でないと自由に行動したりポケモンを連れ回す事ができないのも原因か。 ---ミッションをクリアしていくとレンジャーランクという物が上がっていくが、普通にストーリーを進めるとホイホイ上がっていくので頑張って上げている感覚が少ない。 ---主人公のライバルポジションとなるキャラ(性別を決定する際、選択しなかった性別のキャラがライバルとして登場)はいるものの敵にやられてばかり(しかも大概はセリフで済まされる)でボスキャラとの対決などでも棒立ち同然。それぞれパートナーとして連れているプラスルとマイナンが協力するシーンも皆無。これを反省してか続編からは少し出番が増える。 ---その他先輩レンジャー等が同伴してくれる場面があるが、特に何もしてくれない。 --一応クリア後は全ポケモンキャプチャが目標になるが、ここでもポケモン商法は健在である。 ---''映画の前売り券を買っておかないと、デオキシスがキャプチャできない''。当然映画は終了しているので現在は正規の手段でのコンプリートは''不可能''である。 ---さらにこのイベントでマナフィの卵を手に入れることが可能。これをダイヤモンド・パールに送ることでマナフィが手に入る。 ---イベント限定でセレビィとミュウが登場するミッションが配信された。当然会場に行けない人はプレイ不可能。 --一方で、「ポケモンレンジャー」同士での通信や対戦などの要素は無く、通信プレイが出来るのはシリーズ3作目の「光の軌跡」時となった。 **総評 タッチペンの機能を活かした新しいシステムを作り出し、ポケモンの力を「借りる」という発想も良かったが、やや練り込みが足らない印象。~ とはいえ完成度は決して低くはなく、ポケモンとふれあう感覚も他の作品ではなかなか味わえないものである。~ それなりに人気はあったのか、『ポケモンレンジャー』のタイトルでは合計3作発売されている。 **余談 -パッケージにリザードン、ボーマンダ、キングドラ、フライゴンという妙な取り合わせの面子が描かれているがこの理由はシナリオを進めるとわかる。 --一応本家ポケモン的に言うとドラゴンタイプ繋がりではある(正確には(メガシンカ前の)リザードンはドラゴンタイプではないが)。

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