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ピクミン - (2015/09/11 (金) 17:55:01) の1つ前との変更点

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*ピクミン 【ぴくみん】 *Wiiであそぶ ピクミン 【うぃーであそぶ ぴくみん】 |ジャンル|AIアクション|&amazon(B00005QTTT)|&amazon(B0002K742U)|&amazon(B001IBHTGI)| |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ&br()Wii|~|~|~| |発売・開発元|任天堂|~|~|~| |発売日|【GC】2001年10月26日&br()【Wii】2008年12月25日|~|~|~| |定価|【GC】7,140円&BR()【Wii】3,800円(どちらも税込)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ピクミンシリーズリンク>ピクミンシリーズ]]''| **概要 -未開の地((地球によく似ており、我々にとって身近な植物や日用品も見られるが動物は奇妙なものばかり))に降り立った主人公オリマーを操り、偶然出会ったその土地の生物「ピクミン」と共に星を探索するゲーム。 -開発当初はN64で企画されていたのだが、ハード性能上たくさんのピクミンを連れて行けないということで結果よりハード性能の高いGCに繰上げされたという経歴を持つ。 **ストーリー 主人公オリマーは、会社の有給休暇を使って気ままな宇宙での一人旅を楽しんでいた。~ しかし、宇宙船に隕石が激突するアクシデントが発生し、未知の星に不時着してしまいその衝撃で宇宙船のパーツが各地に散らばってしまう。 ~しかもこの惑星には猛毒の気体が充満しており、生命維持装置のバッテリーが切れるまでのわずか30日間で宇宙船のパーツを回収して脱出しなければならない。 ~途方に暮れるオリマーは、偶然その星の生物「ピクミン」と出会った。 ~なぜか自分に協力してくれるピクミンたち。オリマーは彼らの力を借り、宇宙船のパーツを集め脱出することを決意した。 **シリーズ通しての特徴・評価点 -とにかくその直感的でありながら嫌味がなく非常に奥の深いシステムは高く評価された。 --人間に非常によく似た形をしている「ピクミン」という生物達を主人公が指揮し、敵キャラを倒させたり宝などの物の運搬をさせるという単純なゲームシステムだが、これが本当に良く出来ている。 ---まずピクミンの融通の利き具合がすごい。壊れる壁に押し付けるだけで壁を壊してくれたり、物に押し付けるだけで物を運んでくれるなど、プレイヤーのしてほしい事をそのまましてくれる。行動を決定するコマンドなど全くなく、難易度こそハードだがかなりとっつきやすい。 ---主人公単体では敵にパンチして微量のダメージを与える程度しか出来ないので、戦闘や運搬などはすべてピクミンに行わせなければならない。 --敵がこちらより大きいことや、耐性の無い攻撃を食らうと1発でピクミンは死ぬこと、特殊な攻略法が必要な場合があるなど、戦闘はなかなかの緊張感があり、ピクミンだけを放置すれば容易にクリアできるような生ぬるいものではない歯ごたえがある。 -ピクミンは3色存在し、それぞれ違った個性を持っているのでうまく使い分けることが攻略のポイント。 --&font(#ff0000){赤ピクミン} ---火に強い。また、攻撃力が高いので戦闘で活躍する。シリーズ通して最初に出会うという特徴も。 --&font(#ffdc00){黄ピクミン} ---高く飛ぶ。高所のアイテム回収や対空戦で役に立つ。爆弾岩を扱うこともできる。 --&font(#0000ff){青ピクミン} ---溺れない。地味に架橋作業や壁の破壊などの工作が早いという利点もある。 -秀逸なゲームバランス。1は発売から10年経過してようやく6日クリアが確立され、そのゲームバランスの緻密さが改めて認識された。 -グラフィックは文句なしにGC最高レベル。下手なWiiのソフトと比べてもはるかに美麗といえるハイクオリティであり探索意欲をこれでもかと沸き立てる。 --背景は自然の美しさをほぼ完全に表現できており、その作りこみは文句なしの一言。キャラクターのグラフィックも小さいピクミンから巨大な生物に至るまで精密に作られている。 --特に1はGCの最初期に発売された作品であり、ユーザーに対してGCの性能を見せ付けるという役割を見事に果たした。無論今見ても決して見劣りしない。 --ちなみに後日ピクミン1匹に使われているポリゴンの数は実は「スーパーマリオ64」のマリオのポリゴンより多いという衝撃の事実が発覚している。 -よほど警戒しないと容赦なく死んでいくピクミンや、本作におけるバッドエンドなど、なかなかハードな展開も多い異色作でもある。 -物凄く設定が凝っている事でも有名で、ほぼ全ての生物に通称と和名と詳細な説明が設定されているといった徹底振り。生物の外見もまるで現実に登場する生物をモチーフにしたようなものが非常に多く、現在も様々な考察がなされている。 --時間制限やピクミンという名前の由来についてもしっかりとした理由付けがなされている。 --一作目では一日を終える度にオリマーが書いた日誌を読むことが出来る。この日誌も非常に凝っており、その日に起きた出来事、出会った生物、ピクミンについての考察、船の修理状況などをオリマーの目線から読むことが出来る。 ---なんと全くパーツを集めずに日数を進めた時のみ見られる専用のテキストまであり、オリマーが精神的に病んで行く様が生々しく語られる。興味本位で何もせずに一日を終え続けた結果、遭難28日目の日誌に唖然としたプレイヤーも…。 -音楽は『[[スターフォックス64]]』などで有名な若井淑氏が担当しているが、どちらかというと派手に主張するような音楽ではなく、環境音楽である。だがピクミンのゲーム性を考えると下手に主張するような音楽だと集中が途切れてピクミンが死ぬという事も十分考えられるためこの判断は正しいといえる。 --だが一貫して環境音楽に徹しているのかというとそうでもなく、単体で聞いても中々味のある完成度の高い楽曲ばかり。 ---他のゲームではまず聴けないような物凄く独特なサウンドが特徴であり、かなり前衛的な音楽である。 ---さりげなく戦闘時とお宝運搬時と通常時でBGMが自然と切り替わるという仕掛けも。 --『[[大乱闘スマッシュブラザーズX]]』でアレンジされた曲がいくつか収録されている。ただしそのサウンドゆえにステージBGMはほとんどアレンジされず、アレンジされた楽曲の数はそれほど多くはなかった。 ---ちなみに後述の「愛のうた」も収録されていたのだが、''何故かフランス語バージョンもある。'' -ピクミンをとことん楽しみたいという人のために「チャレンジモード」も存在している。 --1のチャレンジモードは、本編で挑戦したステージに入り、1日でどれだけピクミンを増やせるかを競うもの。 ---ステージこそ本編で登場したものだが、敵などの配置はチャレンジモードのオリジナルである。 ---当然本編でいけるようになっていないステージでのチャレンジモードは行うことはできない。 ---終了時には生きているピクミンの総数がスコアとして記録される。極めれば、マップ上のすべてのものを回収して理論上最高のスコアを出すこともできる。 -独特の哀愁漂うテーマ曲「愛のうた」はテレビニュース等でも取り上げられた。聞いたことだけはあるという人も多い。 --基本的にはピクミンの気持ちを歌った歌だが、これが日々働くサラリーマン達の気持ちともぴったり一致する。そのためサラリーマン達の間でCDシングル版が飛ぶように売れたという逸話がある。 ---最終的にCDシングル版はゲームの売り上げ50万本を大きく上回る90万本を達成。一応言っておくが当時あまり普及していなかったGCで50万本というのはかなり驚異的な売り上げである事も付け加えておく。 -キャラクターも非常にかわいい。主人公のオリマーやピクミン、敵キャラのチャッピーなどはかなり愛嬌のあるデザイン。フィギュアも発売されていた。 **賛否両論点 -まずCMの親しみやすさとかわいらしいキャラクター達とは裏腹に非常に高い難易度がライト層から批判された。 --ストーリーの都合上時間制限がある((上述のように30日の制限があるのだが、ゲーム内時間での1日が13分30秒程度であり、30日だと合計6時間45分しかない。))ため、非常に効率的なプレイを要求される厳しい難易度。一応30個全て集めなくてもゲームオーバーにはならないのだが……詳しくは後述。 ---それを差し引いても一撃食らっただけで死ぬピクミン、水や炎を食らっただけで一瞬で死ぬピクミン、更にはピクミンを洗脳して敵キャラ化するという外道な生物の存在などから仮に時間制限が無くともかなりの難易度。死んで覚えるゲームとも言われた。 --だがその一方でただキャラ萌えできるゲームでは終わらせないやり応え満点なゲーム性からユーザー層に構わずハマる人が続出。一撃で死なないピクミンはピクミンじゃないと言われることも。 -この時代の任天堂製ゲームにありがちなことだが、ステージ数が少ない。 --5ステージあるがそのうち2ステージはあまり広くない最初と最後のステージ。 ---ただしステージ自体はどれも絶妙に調整されており、作りこまれている。 ---どのステージも端から端まで探索する必要があるうえ、残りの3ステージは広いためステージ数の少なさもあまり感じさせない。しかし少ないことは確かで飽きる人は飽きる。 -カメラ操作が少し緩慢。 --これについては『2』で改善された。 -オリマーやピクミンといったキャラクターが可愛い反面、敵キャラはチャッピー系除いて生物らしさ全開。当然グロイ奴だっているためそれに激しく抵抗を感じるプレイヤーもいた。 --まがりなりにも未知の星の生物なんだから全て無難なデザインでどうするんだという意見ももちろんある。 **Wii移植版について -オリジナル版では対応していなかったワイド画面に対応し、視野が広くなった。 -Wiiリモコンを用いたピクミンの投げつけや隊列移動は直感的に行えるが、ある程度の正確さが要求される原生生物への投げつけで暴投しやすくなった。GCコントローラーにも対応していないので慣れるには結構な時間がかかる。 --投げつけ距離自体は伸びているのでGC版以上に有利な面もある。 --仕様変更により、GC版での一部のテクニックが使用不能、あるいは使いづらくなった。例えば「高速投げ」など。 -Wii版『1』は運搬先のオニオンの数字の色が変わったり、ピクミンの持ち替えが出来るようになったりと『2』での改良点が一部フィードバックされている。 --この他、タイトルデモで「愛の歌」が流れるようになったり、一部のSEが変更されたりと細かい変更点は多数存在するが、ストーリーには違いがないのでどちらを買うかは自分の好みに合わせてで問題無い。 **総評 その直感的かつ奥深いゲーム性は1作目からすでに完成されていた。おかげで本作は一躍人気シリーズになることとなった。~ 難易度こそ高かったものの、ステージ構成は相応に練られていたため決して理不尽な難しさでないことが評価されやり応えの向上に貢献した。~ グラフィックなど他の要素も高水準であり、大きな問題点も見当たらず非常に洗練されている。~ 間違いなくGCというハードを代表する傑作である。難易度の高さに敬遠していても今ならWiiに移植版が発売されているため一度手にとって遊んでみるべき作品といえよう。 **余談 -よく本作の誕生秘話のひとつで「宮本茂が自宅の庭の蟻を見て思いついた」というものがあるが、実際は宮本氏がゲーム雑誌等のインタビュー向けに分かりやすく言い換えた表現である((蟻のエピソード自体は氏の少年時代と関連している))。 --本当は自身が作っているものを整理するうちに、「これは蟻として作るのが一番良い」と考えたから、と上記の対談で明かされた。 -Wii Uやニンテンドー3DSの引越しツールでピクミン達が登場する。この時のピクミン達は本体データを運ぶという役割を担っている。 -[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]に「オリマー&ピクミン」が参戦している。近年の新作からは唯一の参戦で、同作屈指の癖のある性能を誇る色物キャラ。 -『1』は最後に集めたパーツの数によってEDが分岐する。25個以上で通常ED、全コンプで真EDだが、最終日に24個以下だと... #region(ネタバレ・トラウマ注意! ただし今となってはかなり有名な話である) -オリマーは未完成の状態のドルフィン号で飛び立つものの、やはり脱出失敗し、ドルフィン号は空中分解する。 --その後、映像は地上に切り替わる。すると苦楽を共にしたピクミンたちは''オリマーの遺体をオニオンに運び込む''のであった。 --そして、オニオンから1つの種がこぼれる。&font(#ff0000){成長したピクミンの顔は、オリマーそのものであった.....。}これを見て喜ぶピクミンという映像でゲームEND。 #endregion
*ピクミン 【ぴくみん】 *Wiiであそぶ ピクミン 【うぃーであそぶ ぴくみん】 |ジャンル|AIアクション|&amazon(B00005QTTT)|&amazon(B0002K742U)|&amazon(B001IBHTGI)| |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ&br()Wii|~|~|~| |発売・開発元|任天堂|~|~|~| |発売日|【GC】2001年10月26日&br()【Wii】2008年12月25日|~|~|~| |定価|【GC】7,140円&BR()【Wii】3,800円(どちらも税込)|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ピクミンシリーズリンク>ピクミンシリーズ]]''| **概要 -未開の地((地球によく似ており、我々にとって身近な植物や日用品も見られるが動物は奇妙なものばかり))に降り立った主人公オリマーを操り、偶然出会ったその土地の生物「ピクミン」と共に星を探索するゲーム。 -開発当初はN64で企画されていたのだが、ハード性能上たくさんのピクミンを連れて行けないということで結果よりハード性能の高いGCに繰上げされたという経歴を持つ。 **ストーリー 主人公オリマーは、会社の有給休暇を使って気ままな宇宙での一人旅を楽しんでいた。~ しかし、宇宙船に隕石が激突するアクシデントが発生し、未知の星に不時着してしまいその衝撃で宇宙船のパーツが各地に散らばってしまう。 ~しかもこの惑星には猛毒の気体が充満しており、生命維持装置のバッテリーが切れるまでのわずか30日間で宇宙船のパーツを回収して脱出しなければならない。 ~途方に暮れるオリマーは、偶然その星の生物「ピクミン」と出会った。 ~なぜか自分に協力してくれるピクミンたち。オリマーは彼らの力を借り、宇宙船のパーツを集め脱出することを決意した。 **シリーズ通しての特徴・評価点 -とにかくその直感的でありながら嫌味がなく非常に奥の深いシステムは高く評価された。 --特徴的な姿をしている「ピクミン」という生物達を主人公が指揮し、敵キャラを倒させたり宝などの物の運搬をさせるという単純なゲームシステムだが、これが本当に良く出来ている。 ---まずピクミンの融通の利き具合がすごい。壊れる壁に押し付けるだけで壁を壊してくれたり、物に押し付けるだけで物を運んでくれるなど、プレイヤーのしてほしい事をそのまましてくれる。行動を決定するコマンドなど全くなく、難易度こそハードだがかなりとっつきやすい。 ---主人公単体では敵にパンチして微量のダメージを与える程度しか出来ないので、戦闘や運搬などはすべてピクミンに行わせなければならない。 --敵がこちらより大きいことや、耐性の無い攻撃を食らうと1発でピクミンは死ぬこと、特殊な攻略法が必要な場合があるなど、戦闘はなかなかの緊張感があり、ピクミンだけを放置すれば容易にクリアできるような生ぬるいものではない歯ごたえがある。 -ピクミンは3色存在し、それぞれ違った個性を持っているのでうまく使い分けることが攻略のポイント。 --&font(#ff0000){赤ピクミン} ---火に強い。また、攻撃力が高いので戦闘で活躍する。シリーズ通して最初に出会うという特徴も。 --&font(#ffdc00){黄ピクミン} ---高く飛ぶ。高所のアイテム回収や対空戦で役に立つ。爆弾岩を扱うこともできる。 --&font(#0000ff){青ピクミン} ---溺れない。地味に架橋作業や壁の破壊などの工作が早いという利点もある。 -秀逸なゲームバランス。1は発売から10年経過してようやく6日クリアが確立され、そのゲームバランスの緻密さが改めて認識された。 -グラフィックは文句なしにGC最高レベル。下手なWiiのソフトと比べてもはるかに美麗といえるハイクオリティであり探索意欲をこれでもかと沸き立てる。 --背景は自然の美しさをほぼ完全に表現できており、その作りこみは文句なしの一言。キャラクターのグラフィックも小さいピクミンから巨大な生物に至るまで精密に作られている。 --特に1はGCの最初期に発売された作品であり、ユーザーに対してGCの性能を見せ付けるという役割を見事に果たした。無論今見ても決して見劣りしない。 --ちなみに後日ピクミン1匹に使われているポリゴンの数は実は「スーパーマリオ64」のマリオのポリゴンより多いという衝撃の事実が発覚している。 -よほど警戒しないと容赦なく死んでいくピクミンや、本作におけるバッドエンドなど、なかなかハードな展開も多い異色作でもある。 -物凄く設定が凝っている事でも有名で、ほぼ全ての生物に通称と和名と詳細な説明が設定されているといった徹底振り。生物の外見もまるで現実に登場する生物をモチーフにしたようなものが非常に多く、現在も様々な考察がなされている。 --時間制限やピクミンという名前の由来についてもしっかりとした理由付けがなされている。 --一作目では一日を終える度にオリマーが書いた日誌を読むことが出来る。この日誌も非常に凝っており、その日に起きた出来事、出会った生物、ピクミンについての考察、船の修理状況などをオリマーの目線から読むことが出来る。 ---なんと全くパーツを集めずに日数を進めた時のみ見られる専用のテキストまであり、オリマーが精神的に病んで行く様が生々しく語られる。興味本位で何もせずに一日を終え続けた結果、遭難28日目の日誌に唖然としたプレイヤーも…。 -音楽は『[[スターフォックス64]]』などで有名な若井淑氏が担当しているが、どちらかというと派手に主張するような音楽ではなく、環境音楽である。だがピクミンのゲーム性を考えると下手に主張するような音楽だと集中が途切れてピクミンが死ぬという事も十分考えられるためこの判断は正しいといえる。 --だが一貫して環境音楽に徹しているのかというとそうでもなく、単体で聞いても中々味のある完成度の高い楽曲ばかり。 ---他のゲームではまず聴けないような物凄く独特なサウンドが特徴であり、かなり前衛的な音楽である。 ---さりげなく戦闘時とお宝運搬時と通常時でBGMが自然と切り替わるという仕掛けも。 --『[[大乱闘スマッシュブラザーズX]]』でアレンジされた曲がいくつか収録されている。ただしそのサウンドゆえにステージBGMはほとんどアレンジされず、アレンジされた楽曲の数はそれほど多くはなかった。 ---ちなみに後述の「愛のうた」も収録されていたのだが、''何故かフランス語バージョンもある。'' -ピクミンをとことん楽しみたいという人のために「チャレンジモード」も存在している。 --1のチャレンジモードは、本編で挑戦したステージに入り、1日でどれだけピクミンを増やせるかを競うもの。 ---ステージこそ本編で登場したものだが、敵などの配置はチャレンジモードのオリジナルである。 ---当然本編でいけるようになっていないステージでのチャレンジモードは行うことはできない。 ---終了時には生きているピクミンの総数がスコアとして記録される。極めれば、マップ上のすべてのものを回収して理論上最高のスコアを出すこともできる。 -独特の哀愁漂うテーマ曲「愛のうた」はテレビニュース等でも取り上げられた。聞いたことだけはあるという人も多い。 --基本的にはピクミンの気持ちを歌った歌だが、これが日々働くサラリーマン達の気持ちともぴったり一致する。そのためサラリーマン達の間でCDシングル版が飛ぶように売れたという逸話がある。 ---最終的にCDシングル版はゲームの売り上げ50万本を大きく上回る90万本を達成。一応言っておくが当時あまり普及していなかったGCで50万本というのはかなり驚異的な売り上げである事も付け加えておく。 -キャラクターも非常にかわいい。主人公のオリマーやピクミン、敵キャラのチャッピーなどはかなり愛嬌のあるデザイン。フィギュアも発売されていた。 **賛否両論点 -まずCMの親しみやすさとかわいらしいキャラクター達とは裏腹に非常に高い難易度がライト層から批判された。 --ストーリーの都合上時間制限がある((上述のように30日の制限があるのだが、ゲーム内時間での1日が13分30秒程度であり、30日だと合計6時間45分しかない。))ため、非常に効率的なプレイを要求される厳しい難易度。一応30個全て集めなくてもゲームオーバーにはならないのだが……詳しくは後述。 ---それを差し引いても一撃食らっただけで死ぬピクミン、水や炎を食らっただけで一瞬で死ぬピクミン、更にはピクミンを洗脳して敵キャラ化するという外道な生物の存在などから仮に時間制限が無くともかなりの難易度。死んで覚えるゲームとも言われた。 --だがその一方でただキャラ萌えできるゲームでは終わらせないやり応え満点なゲーム性からユーザー層に構わずハマる人が続出。一撃で死なないピクミンはピクミンじゃないと言われることも。 -この時代の任天堂製ゲームにありがちなことだが、ステージ数が少ない。 --5ステージあるがそのうち2ステージはあまり広くない最初と最後のステージ。 ---ただしステージ自体はどれも絶妙に調整されており、作りこまれている。 ---どのステージも端から端まで探索する必要があるうえ、残りの3ステージは広いためステージ数の少なさもあまり感じさせない。しかし少ないことは確かで飽きる人は飽きる。 -カメラ操作が少し緩慢。 --これについては『2』で改善された。 -オリマーやピクミンといったキャラクターが可愛い反面、敵キャラはチャッピー系除いて生物らしさ全開。当然グロイ奴だっているためそれに激しく抵抗を感じるプレイヤーもいた。 --まがりなりにも未知の星の生物なんだから全て無難なデザインでどうするんだという意見ももちろんある。 **Wii移植版について -オリジナル版では対応していなかったワイド画面に対応し、視野が広くなった。 -Wiiリモコンを用いたピクミンの投げつけや隊列移動は直感的に行えるが、ある程度の正確さが要求される原生生物への投げつけで暴投しやすくなった。GCコントローラーにも対応していないので慣れるには結構な時間がかかる。 --投げつけ距離自体は伸びているのでGC版以上に有利な面もある。 --仕様変更により、GC版での一部のテクニックが使用不能、あるいは使いづらくなった。例えば「高速投げ」など。 -Wii版『1』は運搬先のオニオンの数字の色が変わったり、ピクミンの持ち替えが出来るようになったりと『2』での改良点が一部フィードバックされている。 --この他、タイトルデモで「愛の歌」が流れるようになったり、一部のSEが変更されたりと細かい変更点は多数存在するが、ストーリーには違いがないのでどちらを買うかは自分の好みに合わせてで問題無い。 **総評 その直感的かつ奥深いゲーム性は1作目からすでに完成されていた。おかげで本作は一躍人気シリーズになることとなった。~ 難易度こそ高かったものの、ステージ構成は相応に練られていたため決して理不尽な難しさでないことが評価されやり応えの向上に貢献した。~ グラフィックなど他の要素も高水準であり、大きな問題点も見当たらず非常に洗練されている。~ 間違いなくGCというハードを代表する傑作である。難易度の高さに敬遠していても今ならWiiに移植版が発売されているため一度手にとって遊んでみるべき作品といえよう。 **余談 -よく本作の誕生秘話のひとつで「宮本茂が自宅の庭の蟻を見て思いついた」というものがあるが、実際は宮本氏がゲーム雑誌等のインタビュー向けに分かりやすく言い換えた表現である((蟻のエピソード自体は氏の少年時代と関連している))。 --本当は自身が作っているものを整理するうちに、「これは蟻として作るのが一番良い」と考えたから、と上記の対談で明かされた。 -Wii Uやニンテンドー3DSの引越しツールでピクミン達が登場する。この時のピクミン達は本体データを運ぶという役割を担っている。 -[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]に「オリマー&ピクミン」が参戦している。近年の新作からは唯一の参戦で、同作屈指の癖のある性能を誇る色物キャラ。 -『1』は最後に集めたパーツの数によってEDが分岐する。25個以上で通常ED、全コンプで真EDだが、最終日に24個以下だと... #region(ネタバレ・トラウマ注意! ただし今となってはかなり有名な話である) -オリマーは未完成の状態のドルフィン号で飛び立つものの、やはり脱出失敗し、ドルフィン号は空中分解する。 --その後、映像は地上に切り替わる。すると苦楽を共にしたピクミンたちは''オリマーの遺体をオニオンに運び込む''のであった。 --そして、オニオンから1つの種がこぼれる。&font(#ff0000){成長したピクミンの顔は、オリマーそのものであった.....。}これを見て喜ぶピクミンという映像でゲームEND。 #endregion

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