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マリオテニスGC - (2016/01/07 (木) 23:05:54) の1つ前との変更点

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*マリオテニスGC 【まりおてにすじーしー】 |ジャンル|テニスゲーム|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P56W61HQL.SL150.jpg)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hgVxBA6aL.SL150.jpg)| |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ、Wii|~|~| |発売元|任天堂|~|~| |開発元|キャメロット|~|~| |発売日|【GC】2004年10月28日 / 【Wii】2009年1月15日|~|~| |定価|【GC】5,800円(税込) / 【Wii】3,800円(税込)|~|~| |備考|Wii版はGCコントローラ使用不可&brそれに伴い、一部仕様変更有り|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- //矛盾点の修正、日本語の修正、文章追記etc **概要 「''簡単操作で、誰でもラリーが楽しめる!''」という前作の特徴はそのままに、スペシャルショットやスペシャルゲームなどの新要素が加わり、~ おもしろさは断然スケールアップ!さらなる進化を遂げた白熱のテニスバトルが今ここに!(公式ページより抜粋) -今作はゲームモードを選択後、2人目以降は各コントローラのAボタンを押すことでエントリーしていく方式になっている。 -新たに''飛びつきショット''((使用すると姿勢を崩してしまうものの、普段は取れないようなボールも拾える可能性がある))が採用されている。 -64版の基本システムはそのままに、ウリである''スペシャルショット''と''ステージギミック''が搭載されているのが大きな特徴。 -前作同様に、隠し要素は全て1人用モードを進めていくことで開放される。 **評価点 -''分かりやすく動かしやすい操作性と、至れり尽くせりの設定'' --前作に引き続き、操作自体はシンプルかつレスポンスは上々。 --操作オプションに「かんたん」・「ノーマル」・「テクニカル」の3つがあり、試合前にXボタンを押すことで変更ができる。 ---操作オプションの項目としては「スペシャルショットを出すタイミング」・「スペシャルショットの入力方式」・「飛びつきショットの入力方式」の三種類が存在する。それぞれにマニュアル・オートがあり、3つのオプションを切り替えることでこれらを変更できる。 ---とはいえ、通常は「ノーマル」のままで問題ないだろう。充分に腕前が上がり、飛びつきショットの暴発を防いだり攻撃系・防御系スペシャルショットを使い分けたりといった高度なテクニックを使いたくなったならば全てマニュアルの「テクニカル」にすれば良い。 --試合の設定項目も充実しており、ウリであるスペシャルショットすらON・OFFの切り替えができる。 -''本作において存在する、勝負を盛り上げる要素'' --本作と『マリオテニスアドバンス』オリジナルの要素「スペシャルショット」。これのお陰でキャラクターの個性が強く引き出されている。 --全キャラに「決め球となりうるだけの性能を持ち、相手が防御系スペシャルショット以外で打ち返した場合様々なデメリットを発生させる」攻撃系と「どのようなショットでもほぼ確実に拾うことができ、また攻撃系スペシャルショットを打ち返した際のデメリットを無効化する」防御系の2種類が存在する。 ---スペシャルショットは攻撃系だと「ラケットをハンマーに変えてぶん殴る」「ボールが虹を描く」「ビールマンスピンの勢いのまま打つ」、防御系だと「『[[オバ>ルイージマンション]][[キューム>ルイージマンション2]]』や『ウルトラハンド』等のアイテムを取り出しレシーブ」「コートを埋め尽くす程の分身を出す」「空中を平泳ぎしてボールに追いつく」等、[[見ていて楽しいド派手な演出>テニスの王子様 最強チームを結成せよ!]]となっている。 --本作だけの要素「ギミックコート」。お邪魔キャラが登場したりコート自体に細工が仕掛けられていてパーティ性が増した。 ---キャラクターを妨害するものから、コートの形状そのものが変化するものまで様々なギミックがある。当然ながら、従来同様のステージギミックが無いコートで遊ぶことも可能。 ---厳密には他のゲームにも似たような物が存在し、64の「クッパステージ」((コートが揺れる。またアイテムバトルの前身でもある。))や3DSの「ギャラクシードーム・メタモルコート」((チャンスショットでコートの性質が変わる。))が存在している。しかしギミックコートに特化したモードがあるのは今作だけである。 -''豊富なキャラクターやモード'' --前作に引き続き、初期から選択できるキャラクターの数はかなり多い。初期状態でも充分に遊べる。 --キャラ選択時にLで左利きにできる他、隠し要素を開放済みならばRで適用できる。 --「エキシビジョン」の試合モードが「ギミック」・「スタンダード」・「リングショット」・「アイテムバトル」と多彩。 -''見ていて楽しいムービー'' --キャメロットお気に入りのコンビ・ワリオとワルイージに脚光を当てたやたらと長いOPムービーは評価が高い。 ---…尤も、肝心のマリオやルイージ、ピーチ姫といったおなじみのキャラの出番はかなり控えめなものとなってしまっているのだが。 --トーナメント優勝時のキャラ別ムービーもかなりはっちゃけた内容のものが多い。 ---「トロフィーを受け取ろうとしたら、転んで仮面が取れてしまったヘイホー」「はしゃぎ過ぎて貰ったトロフィーを大変なことにしてしまうワリオ」「ピーチ姫に祝福のキスをねだるクッパ」…等々。 ---極めつけはルイージのキャラ別ムービー。同じマリオシリーズの作品である『[[マリオ&ルイージRPG]]シリーズ』での描写からはとても想像できないであろう、衝撃的な光景を目の当たりにできる。''ひどいや兄さん!'' --ネタバレになる為詳しくは明かせないが、エンディングのムービーも楽しい内容となっている。是非ともその目で確かめていただきたい。 **問題点 -''前作『[[マリオテニス64]]』と比較しての問題点'' --前作に比べボールの軌跡が細く見える為、ステージによっては見辛いことがある。 ---同様に、ステージのギミックやスペシャルショットのエフェクトでも見辛くなる。 --スマッシュを打てるボールの高さ・キャラの立ち位置などがシビアになっており、前作ほどには打ちまくれない。 --コートの総数が前作から減ってしまった。一応、ギミックコートのギミックの有る無しで種類を%%水増し%%用意してはいるのだが…。 -''スペシャルショットに関する問題点'' --基本的には「確実にポイントを取れるわけではない」攻撃系よりも「ほぼ確実に相手のポイントを阻止できる」防御系スペシャルショットのほうが強力。 ---この為スペシャルショットショット有りの試合の場合、ポイントが決まりにくく試合が長引きやすい。特に両コート共に2人ずついるダブルス戦では、どちらか(或いは両方)がスペシャルショットを使えるようになっている場合が多い為とにかく長引く。 --更に、一部のスペシャルショットには性能格差が存在している。 ---一部キャラの防御系ショットは、ボールからあまりにも離れすぎていたり、ボールの高さがちょうど良い位置でなかったりすると不発に終わる場合がある。 ---さらに問題なのが、このスペシャルショットが不発に終わる可能性のあるキャラの中に''シリーズを代表する主役格のマリオが含まれている''点((他に不発の可能性があるキャラはデイジーと、とある隠しキャラ1名。))。マリオのゲームとしてこれはどうなのか。 --やはりというか「スペシャルショットによる大味化」を嫌うプレイヤーも一部には存在している。 -''隠し要素に関する問題点'' --隠し要素の開放条件が全て同じモードに集中しており、正直作業感が強い。これは前作でも同様であったため、改善が望まれていたのだが…。 ---そのモードではSPショット有りの設定となっている。上記のとおり試合が長引きやすいため更に辛くなる。 ---後半には高LVのCOMが対戦相手となるため、腕前によっては相当苦労する破目に陥る。 --せっかくミニゲームが充実しているのに、こちらはクリアによるアンロック要素がないためこれを残念がる声もある。 ---但し、これについては純粋にテニスゲームを楽しみたいプレイヤーからの「余計なミニゲームを強制的に遊ばされる事が無い」と評価する声も無い訳ではない。 -''COMの強さや行動に関する問題点'' --隠し要素でもあるCOMのLV「''MAX''」が冗談抜きに非常に強く、並のプレイヤーでは歯が立たない。 ---ネット際の反応の鋭さはピカイチ。特にダブルス戦では前衛がMAX同士だとボレーボレーの激しい応酬をやり出すため、どちらかが打ち負けるまで試合がそこで一時的に止まってしまう((激しいラリーの応酬はテニスの醍醐味でもあるのだが、流石にやりすぎではないだろうか…。))。また唐突に打ち負けてボールが後ろに抜けて来るため、プレイヤーが後衛に回る場合は対処が難しい。 ---ボールへの反応速度も極めて高く、キャラによってはネット際に寄られるとかなりの鉄壁ぶりを発揮する。 --この為シングルスでMAXのCOMと対戦する際には、何かしらの策が必要になってくる。 ---チャージしたドロップショットをネットとほぼ平行に高角度に打ってネットかアウトを誘う等。相手の位置によっては効かない場合もあり、ロブで撃ち返されるとネットもアウトも回避されてしまう。 ---MAXCOMの攻撃系スペシャルショットに対しては高高度のロブショットで対策可能((COMはスペシャルショットを打てるようになれば即座に打つ習性があるが、ヨッシー以外の攻撃系ショットは高高度のロブを打ち返せない為、防御系ショットが出てしまう。これを利用することで、スペシャルショットを無駄打ちさせられる。しかしこの対策にもヨッシーには効かないという穴があるのだが…。))。 --今までのプレイ記録としてキャラクターごとの対戦表と勝利したCOMのLVが表示される画面があるのだが、全ての欄をMAXからの勝利で埋めるのは至難の業。埋めても自己満足以外の何の意味も無いのがせめてもの救いか。 --ダブルスにおいて、相手側のCOMがあからさまにプレイヤーを避けるような打ち方をしてくる。 ---プレイヤーが前衛の時はほとんどロブしか打ってこない。プレイヤーが後衛の時は前衛にばかり打ち返す。((攻め担当である相手側の前衛にみすみすボールを与えるのは、テニスの戦略上好ましくない行為である。)) ---お陰で、ダブルスでは自分になかなかボールが回ってこない。COM同士が1対2で試合をしているような感じになる。 ---プレイヤー2人でタッグを組んでダブルスを行うと割と普通に打ち返してくるようになる。相手2人とも避ける事はできないためであろう。 -''その他、様々な問題点'' --一部のスペシャルゲームをクリアする際、難易度によっては1人プレイだと結構難しい。 ---先述の通りクリアしても何もご褒美は無いので、最悪放っておいても実害はないのが救いか。 --飛びつきショットが使い方次第で極めて強力なものとなる。 ---一部のキャラクターを使用しベースライン近くでチャージしながら飛びつきショットを行うと、体勢をあまり崩さずに飛びついて打ち返せる。威力もそれほど下がらない。 ---このテクニックが可能なキャラクターだと、本来のリーチの2~3倍程度の範囲をカバー出来る。テクニックタイプのキャラクターはほぼ全員が可能で、むしろ平然且つ正確に打ち返せる為デメリットがまるで機能していない。 //ちなみに前作にもあったが、多発することはなく、むしろ狙うと取り損なうことが多かった。 //概要と矛盾している為一旦CO --ただ、今作のCOMのLV「MAX」の尋常では無い強さとパワータイプの強力なストロークショット等の関係上、一種の対抗策として捉えられなくもない。 --前作や同じGCの『マリオゴルフ ファミリーツアー』にも存在した携帯ゲーム機版との連動要素が一切ない。 ---これについては、雑誌インタビューにおいて「開発時期の都合で連動要素を入れることができなかった」と語られている。 ---「その代わり、携帯ゲーム版はそれ単体で満足してもらえるような内容にした」とも語られているが、手塩にかけて育てたキャラで据え置き機版での対戦を楽しみたいプレイヤーは多かったらしく、落胆の声があちこちで聞かれたという。 **総評 前作でゲームとしてはほぼ完成されていたので、それをほぼ劣化せずに引き継いだ今作も完成度が高い良作であるといえる。~ 隠し要素自体もそんなに数は多くなく、がんばればすぐに全部開放できるので、いったん開放さえしてしまえば多彩な遊び方ができる。~ また、アイテムバトルが非常にユニークでスペシャルショット有り無しに関わらず一味違った面白さがあるため、一見の価値有り。~ GC版はコントローラとメモリカードさえあればWiiでもプレイできるため、一度プレイしてみてはいかがだろうか? **余談 -本作は任天堂発売のゲームキューブ作品の中でも、タイトルにハード名を冠する珍しい作品の一つだったりする。 **Wii版について -Wii版のこの作品は「Wiiであそぶ~」シリーズに含まれている。 --その為タイトル名に「GC」と入っているがGCコントローラは一切使えず、操作がWiiリモコンであるという大きな違いがある((ヌンチャクには対応している。))。 --Wiiリモコンでは満足に操作できないような内容全般に調整が入っており、ちょっとした別のゲームであると言えなくもない。 --値段が抑え目である点と現在でも入手しやすいといったメリットはあるが、購入の際はこの点を念頭に置いてGC版とWii版のどちらを買うか選ぶことをお奨めしたい。 ---WiiUではGCとの互換性が廃止されているため、WiiUで本作を遊びたいならWii版一択だったりするのだが…。
*マリオテニスGC 【まりおてにすじーしー】 |ジャンル|テニスゲーム|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P56W61HQL.SL150.jpg)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hgVxBA6aL.SL150.jpg)| |対応機種|ニンテンドーゲームキューブ、Wii|~|~| |発売元|任天堂|~|~| |開発元|キャメロット|~|~| |発売日|【GC】2004年10月28日 / 【Wii】2009年1月15日|~|~| |定価|【GC】5,800円(税込) / 【Wii】3,800円(税込)|~|~| |備考|Wii版はGCコントローラ使用不可&brそれに伴い、一部仕様変更有り|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- //矛盾点の修正、日本語の修正、文章追記etc **概要 「''簡単操作で、誰でもラリーが楽しめる!''」という前作の特徴はそのままに、スペシャルショットやスペシャルゲームなどの新要素が加わり、~ おもしろさは断然スケールアップ!さらなる進化を遂げた白熱のテニスバトルが今ここに!(公式ページより抜粋) -今作はゲームモードを選択後、2人目以降は各コントローラのAボタンを押すことでエントリーしていく方式になっている。 -新たに''飛びつきショット''((使用すると姿勢を崩してしまうものの、普段は取れないようなボールも拾える可能性がある))が採用されている。 -64版の基本システムはそのままに、ウリである''スペシャルショット''と''ステージギミック''が搭載されているのが大きな特徴。 -前作同様に、隠し要素は全て1人用モードを進めていくことで開放される。 **評価点 -''分かりやすく動かしやすい操作性と、至れり尽くせりの設定'' --前作に引き続き、操作自体はシンプルかつレスポンスは上々。 --操作オプションに「かんたん」・「ノーマル」・「テクニカル」の3つがあり、試合前にXボタンを押すことで変更ができる。 ---操作オプションの項目としては「スペシャルショットを出すタイミング」・「スペシャルショットの入力方式」・「飛びつきショットの入力方式」の三種類が存在する。それぞれにマニュアル・オートがあり、3つのオプションを切り替えることでこれらを変更できる。 ---とはいえ、通常は「ノーマル」のままで問題ないだろう。充分に腕前が上がり、飛びつきショットの暴発を防いだり攻撃系・防御系スペシャルショットを使い分けたりといった高度なテクニックを使いたくなったならば全てマニュアルの「テクニカル」にすれば良い。 --試合の設定項目も充実しており、ウリであるスペシャルショットすらON・OFFの切り替えができる。 -''本作において存在する、勝負を盛り上げる要素'' --本作と『マリオテニスアドバンス』オリジナルの要素「スペシャルショット」。これのお陰でキャラクターの個性が強く引き出されている。 --全キャラに「決め球となりうるだけの性能を持ち、相手が防御系スペシャルショット以外で打ち返した場合様々なデメリットを発生させる」攻撃系と「どのようなショットでもほぼ確実に拾うことができ、また攻撃系スペシャルショットを打ち返した際のデメリットを無効化する」防御系の2種類が存在する。 ---スペシャルショットは攻撃系だと「ラケットをハンマーに変えてぶん殴る」「ボールが虹を描く」「ビールマンスピンの勢いのまま打つ」、防御系だと「『[[オバ>ルイージマンション]][[キューム>ルイージマンション2]]』や『ウルトラハンド』等のアイテムを取り出しレシーブ」「コートを埋め尽くす程の分身を出す」「空中を平泳ぎしてボールに追いつく」等、[[見ていて楽しいド派手な演出>テニスの王子様 最強チームを結成せよ!]]となっている。 --本作だけの要素「ギミックコート」。お邪魔キャラが登場したりコート自体に細工が仕掛けられていてパーティ性が増した。 ---キャラクターを妨害するものから、コートの形状そのものが変化するものまで様々なギミックがある。当然ながら、従来同様のステージギミックが無いコートで遊ぶことも可能。 ---厳密には他のゲームにも似たような物が存在し、64の「クッパステージ」((コートが揺れる。またアイテムバトルの前身でもある。))や3DSの「ギャラクシードーム・メタモルコート」((チャンスショットでコートの性質が変わる。))が存在している。しかしギミックコートに特化したモードがあるのは今作だけである。 -''豊富なキャラクターやモード'' --前作に引き続き、初期から選択できるキャラクターの数はかなり多い。初期状態でも充分に遊べる。 --キャラ選択時にLで左利きにできる他、隠し要素を開放済みならばRで適用できる。 --「エキシビジョン」の試合モードが「ギミック」・「スタンダード」・「リングショット」・「アイテムバトル」と多彩。 -''見ていて楽しいムービー'' --キャメロットお気に入りのコンビ・ワリオとワルイージに脚光を当てたやたらと長いOPムービーは評価が高い。 ---…尤も、肝心のマリオやルイージ、ピーチ姫といったおなじみのキャラの出番はかなり控えめなものとなってしまっているのだが。 --トーナメント優勝時のキャラ別ムービーもかなりはっちゃけた内容のものが多い。 ---「トロフィーを受け取ろうとしたら、転んで仮面が取れてしまったヘイホー」「はしゃぎ過ぎて貰ったトロフィーを大変なことにしてしまうワリオ」「ピーチ姫に祝福のキスをねだるクッパ」…等々。 ---極めつけはルイージのキャラ別ムービー。同じマリオシリーズの作品である『[[マリオ&ルイージRPG]]シリーズ』での描写からはとても想像できないであろう、衝撃的な光景を目の当たりにできる。''ひどいや兄さん!'' --ネタバレになる為詳しくは明かせないが、エンディングのムービーも楽しい内容となっている。是非ともその目で確かめていただきたい。 **問題点 -''前作『[[マリオテニス64]]』と比較しての問題点'' --前作に比べボールの軌跡が細く見える為、ステージによっては見辛いことがある。 ---同様に、ステージのギミックやスペシャルショットのエフェクトでも見辛くなる。 --スマッシュを打てるボールの高さ・キャラの立ち位置などがシビアになっており、前作ほどには打ちまくれない。 --コートの総数が前作から減ってしまった。一応、ギミックコートのギミックの有る無しで種類を%%水増し%%用意してはいるのだが…。 -''スペシャルショットに関する問題点'' --基本的には「確実にポイントを取れるわけではない」攻撃系よりも「ほぼ確実に相手のポイントを阻止できる」防御系スペシャルショットのほうが強力。 ---この為スペシャルショットショット有りの試合の場合、ポイントが決まりにくく試合が長引きやすい。特に両コート共に2人ずついるダブルス戦では、どちらか(或いは両方)がスペシャルショットを使えるようになっている場合が多い為とにかく長引く。 --更に、一部のスペシャルショットには性能格差が存在している。 ---一部キャラの防御系ショットは、ボールからあまりにも離れすぎていたり、ボールの高さがちょうど良い位置でなかったりすると不発に終わる場合がある。 ---さらに問題なのが、このスペシャルショットが不発に終わる可能性のあるキャラの中に''シリーズを代表する主役格のマリオが含まれている''点((他に不発の可能性があるキャラはデイジーと、とある隠しキャラ1名。))。マリオのゲームとしてこれはどうなのか。 --やはりというか「スペシャルショットによる大味化」を嫌うプレイヤーも一部には存在している。 -''隠し要素に関する問題点'' --隠し要素の開放条件が全て同じモードに集中しており、正直作業感が強い。これは前作でも同様であったため、改善が望まれていたのだが…。 ---そのモードではSPショット有りの設定となっている。上記のとおり試合が長引きやすいため更に辛くなる。 ---後半には高LVのCOMが対戦相手となるため、腕前によっては相当苦労する破目に陥る。 --せっかくミニゲームが充実しているのに、こちらはクリアによるアンロック要素がないためこれを残念がる声もある。 ---但し、これについては純粋にテニスゲームを楽しみたいプレイヤーからの「余計なミニゲームを強制的に遊ばされる事が無い」と評価する声も無い訳ではない。 -''COMの強さや行動に関する問題点'' --隠し要素でもあるCOMのLV「''MAX''」が冗談抜きに非常に強く、並のプレイヤーでは歯が立たない。 ---ネット際の反応の鋭さはピカイチ。特にダブルス戦では前衛がMAX同士だとボレーボレーの激しい応酬をやり出すため、どちらかが打ち負けるまで試合がそこで一時的に止まってしまう((激しいラリーの応酬はテニスの醍醐味でもあるのだが、流石にやりすぎではないだろうか…。))。また唐突に打ち負けてボールが後ろに抜けて来るため、プレイヤーが後衛に回る場合は対処が難しい。 ---ボールへの反応速度も極めて高く、キャラによってはネット際に寄られるとかなりの鉄壁ぶりを発揮する。 --この為シングルスでMAXのCOMと対戦する際には、何かしらの策が必要になってくる。 ---チャージしたドロップショットをネットとほぼ平行に高角度に打ってネットかアウトを誘う等。相手の位置によっては効かない場合もあり、ロブで撃ち返されるとネットもアウトも回避されてしまう。 ---MAXCOMの攻撃系スペシャルショットに対しては高高度のロブショットで対策可能((COMはスペシャルショットを打てるようになれば即座に打つ習性があるが、ヨッシー以外の攻撃系ショットは高高度のロブを打ち返せない為、防御系ショットが出てしまう。これを利用することで、スペシャルショットを無駄打ちさせられる。しかしこの対策にもヨッシーには効かないという穴があるのだが…。))。 --今までのプレイ記録としてキャラクターごとの対戦表と勝利したCOMのLVが表示される画面があるのだが、全ての欄をMAXからの勝利で埋めるのは至難の業。埋めても自己満足以外の何の意味も無いのがせめてもの救いか。 --ダブルスにおいて、相手側のCOMがあからさまにプレイヤーを避けるような打ち方をしてくる。 ---プレイヤーが前衛の時はほとんどロブしか打ってこない。プレイヤーが後衛の時は前衛にばかり打ち返す。((攻め担当である相手側の前衛にみすみすボールを与えるのは、テニスの戦略上好ましくない行為である。)) ---お陰で、ダブルスでは自分になかなかボールが回ってこない。COM同士が1対2で試合をしているような感じになる。 ---プレイヤー2人でタッグを組んでダブルスを行うと割と普通に打ち返してくるようになる。相手2人とも避ける事はできないためであろう。 -''その他、様々な問題点'' --一部のスペシャルゲームをクリアする際、難易度によっては1人プレイだと結構難しい。 ---先述の通りクリアしても何もご褒美は無いので、最悪放っておいても実害はないのが救いか。 --飛びつきショットが使い方次第で極めて強力なものとなる。 ---一部のキャラクターを使用しベースライン近くでチャージしながら飛びつきショットを行うと、体勢をあまり崩さずに飛びついて打ち返せる。威力もそれほど下がらない。 ---このテクニックが可能なキャラクターだと、本来のリーチの2~3倍程度の範囲をカバー出来る。テクニックタイプのキャラクターはほぼ全員が可能で、むしろ平然且つ正確に打ち返せる為デメリットがまるで機能していない。 //ちなみに前作にもあったが、多発することはなく、むしろ狙うと取り損なうことが多かった。 //概要と矛盾している為一旦CO ---ただ、今作のCOMのLV「MAX」の尋常では無い強さとパワータイプの強力なストロークショット等の関係上、一種の対抗策として捉えられなくもない。 --前作や同じGCの『マリオゴルフ ファミリーツアー』にも存在した携帯ゲーム機版との連動要素が一切ない。 ---これについては、雑誌インタビューにおいて「開発時期の都合で連動要素を入れることができなかった」と語られている。 ---「その代わり、携帯ゲーム版はそれ単体で満足してもらえるような内容にした」とも語られているが、手塩にかけて育てたキャラで据え置き機版での対戦を楽しみたいプレイヤーは多かったらしく、落胆の声があちこちで聞かれたという。 **総評 前作でゲームとしてはほぼ完成されていたので、それをほぼ劣化せずに引き継いだ今作も完成度が高い良作であるといえる。~ 隠し要素自体もそんなに数は多くなく、がんばればすぐに全部開放できるので、いったん開放さえしてしまえば多彩な遊び方ができる。~ また、アイテムバトルが非常にユニークでスペシャルショット有り無しに関わらず一味違った面白さがあるため、一見の価値有り。~ GC版はコントローラとメモリカードさえあればWiiでもプレイできる。~ 「スペシャルショットによる大味化やテンポ悪化があるから」と食わず嫌いせず、一度プレイしてみてはいかがだろうか? **余談 -本作は任天堂発売のゲームキューブ作品の中でも、タイトルにハード名を冠する珍しい作品の一つだったりする。 **Wii版について -Wii版のこの作品は「Wiiであそぶ~」シリーズに含まれている。 --その為タイトル名に「GC」と入っているがGCコントローラは一切使えず、操作がWiiリモコンであるという大きな違いがある((ヌンチャクには対応している。))。 --Wiiリモコンでは満足に操作できないような内容全般に調整が入っており、ちょっとした別のゲームであると言えなくもない。 --値段が抑え目である点と現在でも入手しやすいといったメリットはあるが、購入の際はこの点を念頭に置いてGC版とWii版のどちらを買うか選ぶことをお奨めしたい。 ---WiiUではGCとの互換性が廃止されているため、WiiUで本作を遊びたいならWii版一択だったりするのだが…。

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