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*TRON 【とろん】 |ジャンル|ミニゲーム集| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|Bally Midway| |稼働開始日|1982年| |判定|なし| |>|CENTER:''[[ディズニーシリーズリンク>ディズニーシリーズ]]''| **概要 -世界で初めて全面にコンピューターグラフィックスを採用した映画『TRON』をモデルにしたゲーム。 --映画『TRON』と同時企画だったのかどうかは定かではない。 -ストーリーはプログラマーである主人公がコンピューターの世界に吸い込まれ、反乱をおこしたプログラムと戦うというもの。 --映画版のストーリーは細部は異なるが大筋は同じであり、プレイヤーは映画のイメージをゲームに投影する事ができた。 -アメリカでは大ヒットしたゲームで、80年代初頭レトロゲームの象徴的存在。 **システム -操作体系は1レバー1トリガーとダイヤルデバイス。 -プレイヤーはゲーム開始後、4種類の世界から一つを選択し、ミニゲームに挑戦する。4つのミニゲームをクリアすると次のプログラムと戦う。 --Battle Tanks ---アタリの『アタリコンバット』をモチーフとしていると思われるゲーム。見下ろし型の任意方向転化型STGで、敵戦車を全て破壊するとクリアになる。 --Light Cycles ---筐体にも描かれ、映画にも登場する特徴的なデザインのバイクを使ったレースを模したゲーム。プレイヤーと敵が移動した軌跡が障害物になり、それに触れるとミスになる。 ---似たシステムのゲームとして『Wit's』があげられる。 --I/O Tower ---出現する敵をショットで攻撃し、画面中央の陣地に到達する。 --MCP Cone ---画面上部から降りてくるコーンに到達するとクリア。コーンの周辺には虹色の壁があり、ショットで破壊する事ができる。 **長所 -それまでだれも疑問に抱かなかったであろう「コンピューターとの対戦」という図式に合理的な設定を持ち込むことで、プレイヤー=主人公の図式をアピールし、ゲームとしての臨場感が増した。 --映画と内容を合わせることで、主人公を追体験できるようにもなる。 --要するに、従来までのゲームと異なり、「映画」を用いる事で今まで「設定」に過ぎなかった世界観に奥行きと彩りを持た。 -その斬新なデザインの専用筐体は大きな話題を呼んだ。 --アメリカのアーケードゲームはほぼ全てに専用筐体が存在する。(国内メーカーの製造/販売のゲームでも) --黒地に発行する青のレバー、全面に機械的に張り巡らされた赤いライン、覗き込むように配置されたモニター。特徴的な装飾が施されているものの、全体的には飾り気の無いデザインだが、それが返ってコンピューターらしさが感じさせる。 **短所 -当時のプレイヤー達が疑問に抱いたかどうかは不明だが、難易度は最初のステージをクリアすると飛躍的に上昇する。 --単純に敵の数が増えることで難易度を増やしているが、Light Cyclesは敵と自分の性能に差が無く、二つ目のステージで敵の数が三人に増加する。 **総評  「映画とゲームの融合」を地で行くゲーム。おそらく、企画段階から「ゲームと映画を融合させよう」と考えたものとしては最初のタイトルに分類される。元々1982年にしてはプログムを題材とする斬新なストーリーと、コンピューターグラフィックを多用して新しい映像を見せた映画『TRON』は、今になって見ればヒットして当然の物であり、それに合わせて作られた本作『TRON』も、ヒットして当然のゲームだったと言えなくも無い。~  国内での認知度は低いが、米国での本作の評価や知名度は高く、アメリカのゲーム雑誌Electronic Games magazineのゲームオブザイヤーに選ばれている他、2010年には映画『トロン:レガシー』と共にリメイクされている。~ **その他 -本作の権利は映画版同様、ウォルト・ディズニー・カンパニーが所有している。 -『[[ロボトロン2084]]』を商標権の侵害で訴えたが、敗訴している。
*TRON 【とろん】 |ジャンル|ミニゲーム集| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|Bally Midway| |稼働開始日|1982年| |判定|なし| |>|CENTER:''[[ディズニーシリーズ]]''| ---- #contents() ---- **概要 世界で初めて全面にコンピューターグラフィックスを採用した映画『TRON』をモデルにしたゲーム。~ (映画と同時企画だったのかどうかは定かではない) ストーリーはプログラマーである主人公がコンピューターの世界に吸い込まれ、反乱をおこしたプログラムと戦うというもの。~ 映画版のストーリーと細部は異なるが大筋は同じであり、プレイヤーは映画のイメージをゲームに投影する事ができた。 日本での認知度は低いが、アメリカでは大ヒットしたゲームで、80年代初頭レトロゲームの象徴的存在。 ---- **システム -操作体系は1レバー1トリガーとダイヤルデバイス。レバーは移動用、ダイヤルデバイスは射撃方向もしくは速度の制御用に用いられる。 --交代制での2人プレイも可能。 -プレイヤーは、合計12のレベルを攻略していく。 --各レベルにはプログラミング言語をモチーフにした名前がつけられている。(RPG, COBOL, BASIC, FORTRAN, SNOBOL, PL1, PASCAL, ALGOL, ASSEMBLY, OS, JCL, USER) -各レベルにおいて、4種類の世界から一つを選択し、ミニゲームに挑戦する。4つのミニゲームをクリアすると次のプログラムと戦う。 --Battle Tanks ---アタリの『アタリコンバット』をモチーフとしていると思われるゲーム。見下ろし型の任意方向転化型STGで、敵戦車を全て破壊するとクリアになる。 --Light Cycles ---筐体にも描かれ、映画にも登場する特徴的なデザインのバイクを使ったレースを模したゲーム。プレイヤーと敵が移動した軌跡が障害物になり、それに触れるとミスになる。 ---似たシステムのゲームとして『[[Wit's]]』があげられる。 --I/O Tower ---出現する敵をショットで攻撃し、画面中央の陣地に到達する。 --MCP Cone ---画面上部から降りてくるコーンに到達するとクリア。コーンの周辺には虹色の壁があり、ショットで破壊する事ができる。 ---- **評価点 -それまでだれも疑問に抱かなかったであろう「コンピューターとの対戦」という図式に合理的な設定を持ち込むことで、プレイヤー=主人公の図式をアピールし、ゲームとしての臨場感が増した。 --映画と内容を合わせることで、主人公を追体験できるようにもなる。 --要するに、従来までのゲームと異なり、「映画」を用いる事で今まで「設定」に過ぎなかった世界観に奥行きと彩りを得た。 -その斬新なデザインの専用筐体は大きな話題を呼んだ。 --アメリカのアーケードゲームはほぼ全てに専用筐体が存在する。(国内メーカーの製造/販売のゲームでも) --黒地に発行する青のレバー、全面に機械的に張り巡らされた赤いライン、覗き込むように配置されたモニター。特徴的な装飾が施されているものの、全体的には飾り気の無いデザインだが、それが返ってコンピューターらしさ を感じさせる。 **問題点 -当時のプレイヤー達が疑問に抱いたかどうかは不明だが、難易度は最初のステージをクリアすると飛躍的に上昇する。 --単純に敵の数が増えることで難易度を増やしているが、Light Cyclesは敵と自分の性能に差が無く、二つ目のステージで敵の数が三人に増加する。 ---- **総評 「映画とゲームの融合」を地で行くゲーム。おそらく、企画段階から「ゲームと映画を融合させよう」と考えたものとしては最初のタイトルに分類される。~ 元々1982年にしてはプログムを題材とする斬新なストーリーと、コンピューターグラフィックを多用して新しい映像を見せた映画『TRON』は、今になって見ればヒットして当然の物であり、それに合わせて作られた本作『TRON』も、ヒットして当然のゲームだったと言えなくも無い。 ---- **余談 -米国での本作の評価や知名度は高く、アメリカのゲーム雑誌Electronic Games magazineのゲームオブザイヤーに選ばれている他、2010年には映画『トロン:レガシー』と共にリメイクされている。 //余談に移動 -本作の権利は映画版同様、ウォルト・ディズニー・カンパニーが所有している。 -『[[ロボトロン2084]]』を商標権の侵害で訴えたが、敗訴している。

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