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*SDガンダム Gジェネレーション ADVANCE 【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん あどばんす】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B0000DG18E)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ヴァンガード|~| |発売日|2003年11月27日|~| |定価|6,090円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|''ククルス・ドアンが文字通り輝く''&br()クルーゼがフリーダムガンダムに&br()他の燃えシチュエーション多数&br()|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダム Gジェネレーションシリーズ リンク>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -GBA唯一のGジェネであり、バンダイ初めのGBA作品でもある。ワンダースワンのギャザービートを基に、主にSEEDの要素を追加したリメイク作。 -ストーリーは「1st」の一年戦争を基盤に、所々に他の作品のシチュエーションを挿入するという、いわゆるスパロボ方式のストーリー。 **参戦作品とそれぞれの立ち位置 #region(クリックで開閉) -機動戦士ガンダム --「1st」だけあって、ガルマ特攻、ジャブロー降下作戦、ア・バオア・クー決戦など、重要の場面が抑えられる。 --だが「1st」の機体が下級扱いで、終盤では1stのキャラがZ、ZZ、逆シャア系の機体に乗ることになる。光る宇宙ではシャアがサザビーに、ララァがα・アジールに乗ることに。エルメスは誰も乗らない。 --1話ぎりのキャラ、''ククルス・ドアン''が、妙にクローズアップされ、存在感を放つ。(詳細は後述) -機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY --モルモット隊のフィリップ・ヒューズ、サマナ・フュリスが登場。 --ユウとニムバスの決戦を臨むためには、複雑な条件を満たし、ボーナスステージに行く必要がある。このステージはかなりのお得で、見逃せぬように。 -機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 --ストーリー再現がないが、サイクロプス隊が普通に出てくる。そしてバーニィが他のサイクロプス隊メンバーが存命にもかからず、クリスの説得であっさり自軍に寝返る。 -機動戦士ガンダム 第08MS小隊 --陸戦型ガンダム乗りが全員登場だけでとまらず、シローのEz8が途来のギャザビ通り宇宙戦仕様に改造される。シローとアイナとの補正も飛びぬけて((他のがせいぜい+4か+8のに対し、シローとアイナが+20))、覚醒コマンドまであると、優遇されている。 --DSでは本作のような存在感が陰に潜むことになる。 -機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY --味方パイロットに不死身の第4小隊とキース、エイパー・シナプスが味方三人の艦長の一人、敵にビッター少佐、シーマ様とデトローフ・コッセルなど、脇役面で充実される。 --ストーリーでは、ガンダム強奪と二号機打ち上げが再現される。 -機動戦士Ζガンダム --ティターンズが登場せず、ストーリーも再現されないが、なんとフランクリン・ビダン(カミーユの父)が出現し、デラーズ・フリートに亡命する。 --今回もカミーユの覚醒イベントが存在。だが精神崩壊のリスクも変わらず。だが覚醒しつつ精神崩壊回避のイベントは、プレイヤーには驚愕ものだろう。 -ガンダム・センチネル --スペリオルガンダムとガンダムMk-Vのみ登場。キャラは一切出現しない。 -機動戦士ガンダムΖΖ --ラカン・ダカランのスペースウルフだけ敵に登場し、味方もジュドーだけ。ハマーンは… --機体にはΖΖガンダム、ジムⅢ、ザクⅢ、ドーベン・ウルフ、キュべレイMk-Ⅱなどと、一応ユニット発展図では重要なポジション。 -機動戦士ガンダム 逆襲のシャア --シャアは逆襲しないが… -機動戦士ガンダムF91 --シーブックとF91だけ登場。 -機動戦士Vガンダム --ウッソとV,V2だけ登場。 -機動武闘伝Gガンダム --デビルガンダムが登場せず、ストーリー再現はないが、ドモンと東方不敗がところどころおいしい役回りを演じる。 -新機動戦記Wガンダム --ガンダムパイロットがヒイロだけだが、ノインとゼクス、デルマイユ公爵、果てにアレックスとミュラーなど、敵役が充実。 -機動新世紀ガンダムX --ガロードが隠しキャラで、Xガンダムの入手もさらに別の条件が必要。一方フロスト兄弟は常に味方に敵対する。 -∀ガンダム --味方がロランとハリーのみ(ポゥは後に帰投)。フィルの率いるディアナ・カウンターがあるが、ギンガナムとその艦隊が存在しない。ターンXも出ない。 --ディアナはアニメーションデモ・BGM「月の繭」と共にで登場するので、本作の名場面。残念だがソレイユが登場せず、艦長にはならない。 --ホワイトドールは大して特別の存在として見なされていない。だが月光蝶もあるので戦力としては一級品。 -機動戦士ガンダムSEED --初参戦((厳格には前作「モノアイガンダムズ」ではストライクだけ先行登場するのだが、今回始めて原作再現。))だけあって、プロローグがヘリオポリス崩壊の場面。だがさすがにストーリー再現が多くなく、砂漠の虎との決戦、螺旋の邂逅ぐらい。 --キャラ数が少なく、味方にキラ・マリュー・カガリ・ムウ、敵にアスラン、クルーゼ、ナタルと、数少ない。機体もアークエンジェル・(エール)ストライク・イージス・フリーダム・ジン・バクゥのみ。 -他にも「ギレンの野望」からゼロ・ムラサメと試作型ガンダムMk-Ⅱ、MSVなど、歴代Gジェネのでも取り込んだ要素が含まれる。 #endregion **長所 -クロスオーバーの環境を活かした大胆な燃えシチュエーションが多数存在。 --真っ先の挙げられるのは、ククルス・ドアンの覚醒だろう。1stでは1話ぎりのキャラだが、条件を満たせば味方に参入する。さらに… #region(さらに…) -別の条件も成功させると、なんと東方不敗の弟子に入り、''乗機のザクがモビルファイターのように金色に輝き、格闘技を放つ''。蹴るなり岩を投げるなりと、シュールの光景に見えるが、ストーリーを踏めばその進化ぶりに心が燃え上がるのだろう。 #endregion -カミーユの覚醒かつ精神崩壊回避イベントもまた秀逸。 #region(そのイベントについて。) -なんとカミーユが怒りの中にドモンの助言を受け、明鏡止水に目覚め心を静めさせた。 -だが精神崩壊の回避を失敗すると、以後出撃不能になるので注意。艦内から喋るだけで戦闘に参加できないその有様は、悔しいこと。 #endregion -ラウ・ル・クルーゼはどういうことか、''フリーダムに乗り味方の前に立ち塞がる''。原作にはプロフィデンスという彼のイメージにぴったり合う機体があるのに、あえてこれにしたスタッフのセンスには脱帽すべきだろう。 --本作の発売がSEED本編放送完結後たった2ヶ月なので、制作時にプロフィデンスに関する資料がなく、苦肉の策としてザフト製のフリーダムをザフト軍の人間を乗せたままにしただろう。 --ムウが乗るストライクがクルーゼのフリーダムとの一騎打ちイベントがある。これも終盤屈指の山場と言われる。ちなみにそのときキラはリ・ガズィ(逆シャアの機体)に乗る。 --クルーゼ死後はフリーダムが回収されキラが乗るので、安心されたい。 -アムロは1st版のままだが、νガンダムに乗ると覚醒可能で、フィン・ファンネル発動時に''1st仕様宇宙服のカットインが挿入される''。だが台詞は逆シャアのもので、少し違和感がある。 -ラスボスのインパクトが凄まじい #region(ラスボスの実態。ネタバレ注意) -08MSのキャラ「ギリアス・サハリン」が、オリジナルの巨大モビルアーマー「グロムリン・フォズィル」に搭乗し、ラスボスとして君臨する。その高い攻撃力と3回復活を持って、強敵として立ち塞がる。 --だが彼がダメージを受けるたびに「''こんなことが…こんなことがあるはずが…''」と弱音を吐くため、ご愛嬌である。が、戦力はそのままなので油断は許されない。 #endregion -他にも原作ですぐ死亡する敵キャラが、何度も自軍に敵対する。 --代表格は「W」の''アレックスとミュラー''だろう。彼らはすぐにゼクスに粛清されるはずだが、本作ではサンクキングダム侵攻とバルジ攻防戦にも登場し、印象を残りやすい。 -''ヒイロとユウの無口コンビ''、アムロとキラの友人関係と、細かい点での絡みも散見される。 -ゲームバランスも良好。 --戦闘中セーブが出来ないが(中断は出来る)、難易度がそこまで高くなく、慎重に進めばクリアは容易。 --ただ序盤の対ザフト戦闘では、ザフトの高性能機の前にに苦しむこともあるので気をつけたい。 --条件を満たすことで進めるボーナスステージは、かなり歯ごたえがある。 --一度クリアすると、スペシャルモードが開放される。敵ユニットの改造度とパイロット能力が強化され、難易度が上昇するが、このモードでしか手に入れない隠し要素がある。 -戦闘アニメが前作から進化 --ライフルとサーベルを抜くや被弾ノックバックのモーションが多くの機体に搭載されるのを始め、陸戦型ガンダムがシールドの上にキャノンを構え発射するなど、細かい作りが散見する。 --相変わらずデモがカットできないが、テンポが良くなるためストレスが減る。 --次作のDSがなぜ戦闘デモが退化するため、相対的に本作(と前作のモノアイガンダムズ)のが評価される。 -BGMが良質。 --戦闘BGMに「あんなに一緒だったのに」「嵐の中に輝いて」「JUST COMMUNICATION」「ドッグファイト」、マップBGMに「デトネーション」、他に「月の繭」など、音作りがいいものが多い。 --特に「月の繭」はインターミッションにも流れ、ワンダースワン三作のインターミッション曲以上の''癒し''効果を発揮するのだろう。 -プロフィールの解説がいろいろ吹っ飛んでいる。ファンの意表を突くメッセージが多数盛り込んで、爆笑必至。 #region(参考動画・キャラクター編) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2012512) #endregion #region(参考動画・ユニット編) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1970036) #endregion **短所 -優遇される作品がある一面、不遇の面も大きい --アニメがある作品の主人公格であるジュドー、シーブックとウッソが''隠しキャラ''。乗機もパイロット能力も特別ではなく、ほぼおまけ扱い。 ---特にウッソの乗機であるV2は、武装が地味過ぎてファンが不満。((原作ではアサルトとバスターの二つのオプションが存在し、「光の翼」という必殺技が多くのゲームの採用されるのに対し、今作では所持武器がライフル、サーベル、グレネードだけ。)) ---ガロードも隠しだが、一応Xガンダムがあり、専用IDコマンドでサテライトキャノンが開放され大戦力になる。だがXガンダムの入手が別の条件が要るため、見逃すとガロードはその顔グラのごとく、呆然でしか(格納庫に)居られないだろう。 -多くの主役格後継機が登場しない --たとえば、ウィングがゼロにならない、ドモンがシャイニングどまりでゴッドに乗らない、ガロードにDXがない、など。 ---かわりと言う事か、それらの性能が自軍トップクラスに入る。 -SEED系列の敵機体がウザ過ぎる --序盤ではジンとバクゥが、他の敵機に比べて能力が高い。バクゥに至っては間接武器所持で味方の射程外から攻撃を仕掛け、甚大な被害を与える。 ---追い討ちのごとく、''それらを捕獲しても味方の誰も乗れない''。コーディネイター用機体のOSがナチュラルには扱い厳しいということの再現だろうが((コーディネイターとナチュラルはSEEDの用語で、コーディネイターは遺伝子改造を受けた人種で、受けていないのがナチュラル。UC作品のニュータイプとオールドタイプの立ち位置))。分解しても特別のパーツを得られるわけでもない。 ---同時期に登場するトーラスは(継戦能力の面を除く)ほぼ同じ性能でありながら誰も普通に乗れるため、なおさら不快さに拍車をかける。 ---ちなみにDSではフリーダムとジャスティスを除いたSEED系機体が味方パイロットを乗せられるようになった。 -ボタンの反応不良 --時々インターミッションでカーソルを動かすだけでも長押しが必要。長く続くとストレスがたまる。 --これは味方ユニットが生産・捕獲によって増え過ぎるときに起こると思われるもので、必ず発生するとも限らない。 **総評 -ボタン反応と参戦作品の優遇不遇などのふぞくの点で批評が集まるが、GBA作品としては完成度が高く、ガンダムを知らない人でも楽しめるガンダムゲー。 -続編のDSがシナリオで絶賛されるが、完成面では二作とも高低が決め難く、それぞれ評価されたい。
*SDガンダム Gジェネレーション ADVANCE 【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん あどばんす】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B0000DG18E)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ヴァンガード|~| |発売日|2003年11月27日|~| |定価|6,090円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|''ククルス・ドアンが文字通り輝く''&br()クルーゼがフリーダムガンダムに&br()他の燃えシチュエーション多数&br()|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダム Gジェネレーションシリーズ リンク>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -GBA唯一のGジェネであり、バンダイ初めのGBA作品でもある。ワンダースワンのギャザービートを基に、主にSEEDの要素を追加したリメイク作。 -ストーリーは「1st」の一年戦争を基盤に、所々に他の作品のシチュエーションを挿入するという、いわゆるスパロボ方式のストーリー。 **参戦作品とそれぞれの立ち位置 #region(クリックで開閉) -機動戦士ガンダム --ストーリーの基盤だけあって、ガルマ特攻、ジャブロー降下作戦、ア・バオア・クー決戦など、重要の場面が抑えられている。 --だが「1st」の機体が下級扱いで、終盤では1stのキャラがZ、ZZ、逆シャア系の機体に乗ることになる。光る宇宙ではシャアがサザビーに、ララァがα・アジールに乗ることに。エルメスは誰も乗らない。 --1話きりのキャラ、''ククルス・ドアン''が妙にクローズアップされ、存在感を放つ。(詳細は後述) -機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY --モルモット隊のフィリップ・ヒューズ、サマナ・フュリスが登場。 --ユウとニムバスの決戦を臨むためには、複雑な条件を満たし、ボーナスステージに行く必要がある。このステージはかなりのお得で、見逃さぬように。 -機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 --ストーリー再現がないが、サイクロプス隊が普通に出てくる。そしてバーニィが他のサイクロプス隊メンバーが存命にもかからず、クリスの説得であっさり自軍に寝返る。 -機動戦士ガンダム 第08MS小隊 --陸戦型ガンダム乗りが全員登場だけにとどまらず、シローのEz8が従来のギャザビ通り宇宙戦仕様に改造される。シローとアイナとの補正も飛びぬけており((他のがせいぜい+4か+8のに対し、シローとアイナが+20))、覚醒コマンドまであると優遇されている。 --DSでは本作のような存在感が陰に潜むことになる。 -機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY --味方パイロットに不死身の第4小隊とキース、エイパー・シナプスが味方三人の艦長の一人、敵にビッター少佐、シーマ様とデトローフ・コッセルなど、脇役面が充実している。 --ストーリーでは、ガンダム強奪と二号機打ち上げが再現される。 -機動戦士Ζガンダム --ティターンズが登場せず、ストーリーも再現されないが、なんとフランクリン・ビダン(カミーユの父)が出現し、デラーズ・フリートに亡命する。 --今回もカミーユの覚醒イベントが存在。だが精神崩壊のリスクも変わらず。だが覚醒しつつ精神崩壊回避のイベントは、プレイヤーには驚愕ものだろう。 -ガンダム・センチネル --スペリオルガンダムとガンダムMk-Vのみ登場。キャラは一切出現しない。 -機動戦士ガンダムΖΖ --敵にラカン・ダカランのスペースウルフ隊だけ登場し、味方もジュドーだけ。ハマーンは… --機体にはΖΖガンダム、ジムⅢ、ザクⅢ、ドーベン・ウルフ、キュべレイMk-Ⅱなど、一応ユニット発展図では重要なポジション。 -機動戦士ガンダム 逆襲のシャア --シャアは逆襲しないが… -機動戦士ガンダムF91 --シーブックとF91だけ登場。 -機動戦士Vガンダム --ウッソとV,V2だけ登場。 -機動武闘伝Gガンダム --デビルガンダムが登場せず、ストーリー再現はないが、ドモンと東方不敗がところどころおいしい役回りを演じる。 -新機動戦記Wガンダム --ガンダムパイロットがヒイロだけだが、ノインとゼクス、デルマイユ公爵、果てにアレックスとミュラーなど、敵役が充実。 -機動新世紀ガンダムX --ガロードが隠しキャラで、ガンダムXの入手もさらに別の条件が必要。一方フロスト兄弟は常に味方に敵対する。 -∀ガンダム --味方がロランとハリーのみ(ポゥは後に帰投)。フィルの率いるディアナ・カウンターがあるが、ギンガナムとその艦隊が存在しない。ターンXも出ない。 --ディアナはアニメーションデモ・BGM「月の繭」と共に登場するので、本作の名場面。残念だがソレイユが登場せず、艦長にはならない。 --ホワイトドールは大して特別の存在として見なされていない。だが月光蝶もあるので戦力としては一級品。 -機動戦士ガンダムSEED --初参戦((厳格には前作「モノアイガンダムズ」ではストライクだけ先行登場するのだが、原作再現としては今回が始めて。))だけあって、プロローグがヘリオポリス崩壊の場面。だがさすがにストーリー再現が多くはなく、砂漠の虎との決戦、螺旋の邂逅ぐらい。 --キャラ数も味方にキラ・マリュー・カガリ・ムウ、敵にアスラン、クルーゼ、ナタルと、数少ない。機体もアークエンジェル・(エール)ストライク・イージス・フリーダム・ジン・バクゥのみ。 -他にも「ギレンの野望」からゼロ・ムラサメと試作型ガンダムMk-Ⅱ、MSVなど、歴代Gジェネでも取り込まれた要素が含まれる。 #endregion **長所 -クロスオーバーの環境を活かした大胆な燃えシチュエーションが多数存在。 --真っ先の挙げられるのは、ククルス・ドアンの覚醒だろう。1stでは1話きりのキャラだが、条件を満たせば味方に参入する。 #region(さらに…) -別の条件も成功させると、なんと東方不敗の弟子に入り、''乗機のザクがモビルファイターのように金色に輝き、格闘技を放つ''。蹴るなり岩を投げるなりと、シュールな光景に見えるが、ストーリーを踏めばその進化ぶりに心が燃え上がるだろう。 #endregion -カミーユの覚醒かつ精神崩壊回避イベントもまた秀逸。 #region(そのイベントについて。) -なんとカミーユが怒りの中にドモンの助言を受け、明鏡止水に目覚め心を静めさせるというもの。 -だが精神崩壊の回避を失敗すると以後出撃不能になるので注意。艦内から喋るだけで戦闘に参加できないその有様は、悔しいこと。 #endregion -ラウ・ル・クルーゼはどういうことか、''フリーダムに乗り味方の前に立ち塞がる''。原作終盤ではプロヴィデンスという機体に搭乗していたが、本作の発売がSEED本編放送完結後たった2ヶ月なので、制作時にプロヴィデンスに関する資料がなく、苦肉の策だったのだろう。 --ムウが乗るストライクとクルーゼのフリーダムとの一騎打ちイベントがある。これも終盤屈指の山場と言われる。ちなみにそのときキラはリ・ガズィ(逆シャアの機体)に乗る。 --クルーゼ死後はフリーダムが回収されキラが乗るので、安心されたい。 -アムロは1st版のままだが、νガンダムに乗ると覚醒可能で、フィン・ファンネル発動時に''1st仕様宇宙服のカットインが挿入される''。だが台詞は逆シャアのもので、少し違和感がある。 -ラスボスのインパクトが凄まじい #region(ラスボスの実態。ネタバレ注意) -08MS小隊のキャラ「ギニアス・サハリン」が、オリジナルの巨大モビルアーマー「グロムリン・フォズィル」に搭乗し、ラスボスとして君臨する。その高い攻撃力と3回復活を持って、強敵として立ち塞がる。 --だが彼がダメージを受けるたびに「''こんなことが…こんなことがあるはずが…''」と弱音を吐くのはご愛嬌。 #endregion -他にも原作ですぐ死亡する敵キャラが、何度も自軍に敵対する。 --代表格は「W」の''アレックスとミュラー''だろう。彼らはすぐにゼクスに粛清されるはずだが、本作ではサンクキングダム侵攻とバルジ攻防戦にも登場し、印象に残りやすい。 -''ヒイロとユウの無口コンビ''、アムロとキラの友人関係と、細かい点での絡みも散見される。 -ゲームバランスも良好。 --戦闘中セーブが出来ないが(中断は出来る)、難易度がそこまで高くなく、慎重に進めばクリアは容易。 --ただ序盤の対ザフト戦闘では、ザフトの高性能機の前に苦しむこともあるので気をつけたい。 --条件を満たすことで進めるボーナスステージは、かなり歯ごたえがある。 --一度クリアすると、スペシャルモードが開放される。敵ユニットの改造度とパイロット能力が強化され、難易度が上昇するが、このモードでしか手に入れない隠し要素がある。 -戦闘アニメが前作から進化 --ライフルとサーベルを抜くや被弾ノックバックのモーションが多くの機体に搭載されるのを始め、陸戦型ガンダムがシールドの上にキャノンを構え発射するなど、細かい作りが散見する。 --相変わらずデモがカットできないが、テンポが良くなるためストレスが減る。 --次作のDSがなぜ戦闘デモが退化するため、相対的に本作(と前作のモノアイガンダムズ)の方が評価される。 -BGMが良質。 --戦闘BGMに「あんなに一緒だったのに」「嵐の中に輝いて」「JUST COMMUNICATION」「ドッグファイト」、マップBGMに「デトネーション」、他に「月の繭」など、音作りがいいものが多い。 --特に「月の繭」はインターミッションにも流れ、ワンダースワン三作のインターミッション曲以上の''癒し''効果を発揮するのだろう。 -プロフィールの解説がいろいろ吹っ飛んでいる。ファンの意表を突くメッセージが多数盛り込んで、爆笑必至。 #region(参考動画・キャラクター編) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2012512) #endregion #region(参考動画・ユニット編) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1970036) #endregion **短所 -優遇される作品がある一面で、不遇の面も大きい --アニメ作品の主人公であるジュドー、シーブックとウッソが''隠しキャラ''。乗機もパイロット能力も特別ではなく、ほぼおまけ扱い。 ---特にウッソの乗機であるV2は、武装が地味過ぎてファンが不満。((原作ではアサルトとバスターの二つのオプションが存在し、「光の翼」という必殺技が多くのゲームの採用されるのに対し、今作では所持武器がライフル、サーベル、グレネードだけ。)) ---ガロードも隠しだが、一応ガンダムXがあり、専用IDコマンドでサテライトキャノンが開放され大戦力になる。だがガンダムXの入手に別の条件が要るため、見逃すとガロードはその顔グラのごとく、呆然でしか(格納庫に)居られないだろう。 -多くの主役格後継機が登場しない --たとえば、ウイングがウイングゼロにならない、ドモンがシャイニングどまりでゴッドに乗らない、ガロードにDXがない、など。 ---かわりと言う事か、それらの性能が自軍トップクラスに入る。 -SEED系列の敵機体がウザ過ぎる --序盤ではジンとバクゥが、他の敵機に比べて能力が高い。バクゥに至っては間接武器所持で味方の射程外から攻撃を仕掛け、甚大な被害を与える。 ---追い討ちのごとく、''それらを捕獲しても味方の誰も乗れない''。コーディネイター用機体のOSがナチュラルには扱い厳しいということの再現だろうが((コーディネイターとナチュラルはSEEDの用語で、コーディネイターは遺伝子改造を受けた人種で、受けていないのがナチュラル。UC作品のニュータイプとオールドタイプの立ち位置))。分解しても特別なパーツを得られるわけでもない。 ---同時期に登場するトーラスは(継戦能力の面を除く)ほぼ同じ性能でありながら誰も普通に乗れるため、なおさら不快さに拍車をかける。 ---ちなみにDSではフリーダムとジャスティスを除いたSEED系機体が味方パイロットを乗せられるようになった。 -ボタンの反応不良 --時々インターミッションでカーソルを動かすだけでも長押しが必要になる。長く続くとストレスがたまる。 --これは味方ユニットが生産・捕獲によって増え過ぎるときに起こると思われるもので、必ず発生するとは限らない。 **総評 -ボタン反応と参戦作品の優遇不遇などの点で批評が集まるが、GBA作品としては完成度が高く、ガンダムを知らない人でも楽しめるガンダムゲー。 -続編のDSがシナリオで絶賛されるが、完成面では二作とも高低が決め難く、それぞれ評価されたい。

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