「スーパードンキーコングGB」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

スーパードンキーコングGB - (2015/09/06 (日) 23:05:31) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

※この記事ではGB(GBC)で発売された『スーパードンキーコングGB』『ドンキーコングランド』『ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング』の3作をまとめて紹介しています。~ ''初代『ドンキーコング』のリメイク版''については[[こちら>ドンキーコング (GB)]]を、''『2』『3』のGBA移植版''については[[こちら>スーパードンキーコング2/スーパードンキーコング3 (GBA)]]を参照して下さい。 -ゲームシステムやそれに関連する評価点等の参考''[[ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク>ドンキーコングシリーズ]]'' //個別に分けるほどの量はないと考えて3作をまとめて紹介する記事を作りました。扱いにご意見のある方がいらっしゃいましたらコメントをいただければと思います。 ---- #contents ---- //概要の位置がおかしいので移動。 *概要 『スーパードンキーコング』シリーズのGB(GBC)版。後の『[[ドンキーコング2001]]』(GBC)やGBA移植版がほぼSFC版を再現しているのに対して、こちらは新作に近いフルリメイクになっている。 **3作共通の特徴 -背景やキャラクターのグラフィックが描きこまれており、GBでありながらSFC版同様の立体感が出ている。細かなモーションも忠実に再現され完成度はきわめて高いのだが、時にはそれが仇になることも…(詳しくは後述)。 -BGMは基本的にSFC版のものをアレンジしているが、いずれもGBの性能に合わせながら不自然さをまったく感じさせない。 -残機数はSFC版と違って画面の下に♥(ハート)の数で示される。最高は20機(2作目からは18機)で、それ以上は増えない。 -GBの狭い画面に対してコングや敵の大きさがSFC版と変わらないため、相対的に敵に当たりやすくなっている(これはGBのアクションゲーム全般に言えることでもあるが)。 ---- *スーパードンキーコングGB 【すーぱーどんきーこんぐじーびー】 |ジャンル|アクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/613SP1JSWPL.SL160.jpg)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|レア|~| |発売日|1995年7月27日|~| |定価|3,900円(税別)|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2014年4月2日/411円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **本作の特徴1 クランキー「前回の冒険はお前たちにしては上出来じゃった。まあ、あのキレイな絵と最新のサウンドがあれば黙っていても子どもたちにはウケるはずじゃが」 ドンキー「うるさいじいさんだなあ。それだけでウケてたわけじゃないぜ。やっぱりゲームが面白かったからみんな遊んでくれたんだよ。なあ、ディディー」 ディディー「そうだよ。オイラたちの冒険に色数や画面のキレイさなんて関係ない!」~ クランキー「ほう、それではまたキングクルールに言ってバナナを隠させようかの。ホッホッホ…」 というメタな挑戦を受けてドンキーとディディーが旅立つ、『スーパードンキーコング』の後日談。「新たな冒険」ということでステージはすべて新規のものとなり、オリジナルの敵や仕掛けが多く登場する。 **SFC版との違い1 -新規ステージとして海賊船・山道・水中遺跡・空・大都会が登場。自然の風景がメインだったSFC版とは異なる雰囲気になり、「トルネードで大ジャンプをする」「消える雲の足場や風船の上を渡っていく」「KONGパネルを取って足場を作る」など、SFC版にはない仕掛けも登場する。 --特に空のステージでは、さまざまな模様のブロックが浮かぶ背景の中を雲の足場に乗って進んで行くという、シリーズの世界観からかけ離れたシュールな光景を見ることができる(説明書にも「ここでは常識が通用しません」と書かれている)。 -敵キャラクターはSFC版に登場したものの一部と本作オリジナルのものが登場する。ボスはクランボーとキングクルール以外の2体が本作オリジナル。容量のせいか、キングクルールの大きさもなぜかコングと同じぐらいになっている。 -アイテムの効果は同じだが、中間地点・ゴールがシンボルアイテムに変わっていたり、「コングトークン((一部のボーナスステージで、集めた数だけ1upを獲得できるミニゲームに挑戦できる。))」「ダイナマイトバレル((シリーズおなじみの「TNTバレル」とは別物。これを取ってゴールするとマップ上の岩を破壊して先に進むことができる。))」などの本作オリジナルのアイテムが追加されていたりする。 --特に「KONGパネル」の効果が大きく変更されており、SFC版では4つ集めると1upするアイテムだったが、本作では''4つ集めてゴールするとセーブができるアイテム''になっている。 -SFC版にあった以下の要素が変更されている。 --ドンキーのハンドスラップができなくなっている。 --アニマルフレンドのうち、エンガードとウインキーが登場しない。敵を踏む事ができなかったエクスプレッソが強化され、ジンガーをも踏む事ができる。 --コングファミリーは一切登場しない。 **評価点1 -グラフィックが徹底的に描きこまれており(ザラザラした壁の質感が特に秀逸)、GB初期の作品でありながらSFC版同様の立体的な絵になっている。 -本作オリジナルのBGMも評価が高く、ボス戦のBGMは同社が手掛けた『[[ブラストドーザー]]』でアレンジされて使われている。 -レベルは4つと少ないが、ステージ数は計30とやり応え充分。シリーズらしい難関ステージも豊富である。 --2-6「ノーチラスの追跡」では名前の通り、このステージだけに登場する「ノーチラス」という敵からひたすら逃げる。SFC版の「クロクトパスのうみ」と似たようなものだが、あちらが一定の軌道を通るだけだったのに対し、こちらは徹底的にドンキーたちを追尾し地形をすり抜けてくることもあるため、トラウマぶりが倍増している。 --3-5「空中迷路」は本作最難関のステージとして知られる。ジャンプしたり壁にぶつかったりすると方向が変わるリフトを使って迷路の中を移動しなければならないのだが、リフトが小さいうえに移動方向を自由に決められないため、とにかくよく落ちる([実はスタート地点の下に隠しゴールがあるのだが、それを知らない人は非常に苦戦する。))。 **問題点1 本作はシリーズの中でも難易度が高い。難関ステージが多いことも理由の一つだが、以下の仕様が加わることで難易度を大きく跳ね上げてしまっているのである。 -''背景のグラフィックを細かく描きこみ過ぎたせいで、コングや敵のグラフィックと背景が混ざって見づらい''(その見づらさは小学館の公式ガイドブックに「SGBで見やすい色配置を作ってみよう」というコラムがあったほどである)。ジャングル・山道ステージのグラフィックは特に厄介で、「敵に気づかないで衝突」「自分の位置を見失って落下」といったミスを連発しやすい。 -ゲーム中に文字情報がほとんど登場しない(エリア名・ステージ名すらゲーム中では分からない)ため、自分の現在の状態を把握しにくい。 -何故かローリングアタックが終わった瞬間に不自然な硬直が残る。その瞬間でも敵は普通に動けるので、ギリギリ届かなかった時にもう一度アタックしても届かない事も。 -高い場所から落下すると、スクロールが追い付かずに、そのまま1ミスになる。 -控えのキャラがいるかどうかが画面内に表示されない。 --2作目からは、画面右下に表示されるようになった。 -そして、何といってもセーブが面倒なこと。KONGパネルのありかはSFC版以上にわかりづらくなっており、ボーナスステージに置かれていることも多い。上記の難関ステージで詰まってしまうとまったく先に進めなくなることもある。 --前の簡単なステージに戻ってそこでKONGパネルを集めることはできるのだが、ファンキーコング(エリア単位で移動出来るコングファミリー)もいないので戻るのが非常に面倒。 --また、上記の仕様は「KONGパネルで1UPしない」と言う意味でもある。加えて本作では、バルーンが希少な上に画面に出た瞬間にすごい勢いで上空に飛んでいくので取りにくいため、難易度の高さと相まって残機不足に陥りやすい。 -ボス戦が地味。通常コースに手をかけている分、ボス戦は手抜きとさえ思えるほどに単純で、ラスボス以外はスクロール無しの1画面、行動パターンも変化なし。ラスボスにした所でギミックは薄い。 --しかも1、2面のボスはスーパードンキーコングに登場した雑魚キャラである。どうでもいいが、2面ボスのクランボーは元は無敵キャラだったので実質弱体化してしまっている。 -エンディングがさらに地味。ラスボスを倒すといきなり無背景のスタッフロールで、尻切れトンボ感が漂う。 ---- *ドンキーコングランド 【どんきーこんぐらんど】 |ジャンル|アクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/513B8YDQNJL.SL160.jpg)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|レア|~| |発売日|1996年11月23日|~| |定価|3,000円(税別)|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2014年4月16日/411円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **本作の特徴2 「さらわれたドンキーコングを助けに行く」というストーリーをはじめ基本的なシステムは『2』のものに準じており、3作の中では最もSFC版に忠実な内容になっている。 **SFC版との違い2 -ステージ名は基本的にSFC版と同じでステージ数もSFC版と同じく39あるが、ステージの構造は簡略化されており、「クラッシュエレベーター」などステージ自体が差し替えられているものもある。 --レベルの構成も変更されており、レベル3「クレムクエイ」のうち、「かいてんタルさんばし」から「しずむナンパせん」までがレベル2「クロコドーム」に、「とげとげタルめいろ」がレベル4「クレムランド」に編入され、「クレムクエイ」のマップとボス・グラッパが削除されている。 --ステージの仕掛けが変更されているところもある。例えば「しずむナンパせん」「こおりのみずうみ」はSFC版では下に落ちてもスナップジョーに襲われなければ助かったが、本作ではスナップジョーがおらず、水(マグマ?)に落ちるとダメージを受けるようになっている。 -SFC版にあった以下の要素が変更されている。 --チームアップができなくなっている。 --アニマルフレンドはグリマーとコークス以外すべて登場するが、アニマルバレルで変身するだけで乗ることはできない((ちなみに、本作のパッケージは『2』のものを使用したせいか、登場しないはずのグリマーの姿が描かれている))。 --アニマルフレンドの操作は基本的にはSFC版と変わらないが、スクイッターのクモの巣に移動用と攻撃用の区別がなくなり、攻撃用のクモの巣を発射したあとセレクトボタンを押すと移動用のクモの巣になる。 --コングファミリーはリンクリーとファンキーのみで、クランキーとスワンキーは登場しない。 --ゴールターゲットでアイテムを入手できなくなっている。 **評価点2 -グラフィックは前作同様、丁寧に描きこまれている。前作で強敵として立ちはだかった背景の表現も控えめになっており、見やすさが向上している。 -BGMも好評。シリーズ屈指の名曲「とげとげタルめいろ」もGB独特の音源で再現されている。 --因みに、アレンジを担当したのは『[[バンジョーとカズーイの大冒険]]』『[[ドンキーコング64]]』等で知られるグラント・カークホープ氏。これがゲーム音楽家としての初仕事だった。 -3-2「くらやみダイビング」での激しいフラッシュが、グリマーが登場しなくなったことで消滅した。 **問題点2 -「クレムクエイ」のステージを「クロコドーム」に編入したことで、序盤の2面で10ステージもクリアしなければならなくなってしまった。もともと沼地のステージを溶岩地帯のステージに編入するのも不自然さが残る。 -47枚全てのクレムコインを集めなければロストワールドに''入ることすらできない''。SFC版のように各レベルから移動できるようにしても良かったのでは? -あるステージではDKコインが''必ず通らなければならない場所に置かれている''。別に困ることではないが、あまりにも適当すぎる。 -一部の曲がカットされたり差し替えられたりしている。中には「鉱山」や「森」などのゲーム屈指の名曲などもあり、容量や再現性((「鉱山」の曲ではピッケルを打つ音がメインで使われているし、「森」の曲ではかなりの音数が使われている。))の関係上であるからとしても残念である。 --また、1-1で使われた甲板ステージの曲が以降の甲板ステージで使われておらず、ずっと「ダイビング」ステージの曲が使われているという選曲ミスがある。 -スペック上仕方ないのかもしれないが、「きりのもり」「タイヤジャングル」はそのステージ名に反して霧・タイヤが一切ない。 --同じような問題があったと思われる「ゴーストコースター」「クラッシュエレベーター」は別名の違うステージになっている。なぜ変えなかったのか…。 ---- *ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング 【どんきーこんぐじーびー でぃんきーこんぐ&でぃくしーこんぐ】 |ジャンル|アクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/61951BSXM2L.SL160.jpg)| |対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|レア|~| |発売日|2000年1月28日|~| |定価|3,800円(税別)|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2014年5月7日/617円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **本作の特徴3 敵キャラクターやステージなどSFC版をもとにしているものがいくつかある。~ ストーリーは「伝説の国・ロストワールドを探しに行ったドンキーとディディーを追ってディクシーとディンキーが冒険に出る」というよく似てはいるが全くの別物になり、マップ・ステージの構成も新規のものになっている。 **SFC版との違い3 -最大の違いはSFC版に登場した仕掛けの大半が登場しないことである。SFC版の仕掛けは高度なアニメーションを用いたものや処理が複雑になるもの((前者の例としては「ながれにさからえ」の水流や「スクイールホイール」のネズミ車など、後者の例としては「ねらわれたスクイッター」の照準や「ゆきやまK3」のボス・ブリーク戦など。))が多く、再現できないものも多かったのだろう。 -SFC版にあった以下の要素が変更されている。 --チームアップができなくなっている。また、ディンキーの水切りジャンプもできなくなっている。 --アニマルフレンドはパリーとコークス以外すべて登場する。やはり変身することしかできず、エリーの水鉄砲がいつでも打てるようになっていること、スクイッターの操作が『ドンキーコングランド』と同じものになっていること以外はSFC版と同じである。 --コングファミリーはリンクリーが登場するだけで、スワンキーやファンキーはイベントごと削除されている。 --クマのイベントもことごとく削除され、「クマさんのお店」が各ワールドに1つずつあるだけになった。ここでは神経衰弱・テレポーテーション・情報収集を行うことができる。 --神経衰弱を遊ぶにはステージ中のボーナスステージを発見しクリアして一定数のボーナスコインを集める必要がある。 ---神経衰弱を制限時間以内にクリアすると「時計」及びDKコインをもらうことができる。これは収集要素になっており、各ワールドの時計とDKコインをすべて集めないとロストワールドに行くことができない。 ---また、神経衰弱プレイのためにボーナスコインを集める必要があるが、『ドンキーコングランド』の反省かこの時点で手に入る 全てのボーナスコインを集める必要はない。ただし、ラスボスとの対決には必要。 ---ワールドマップを自由に移動できなくなっており、移動するにはコインを払ってテレポートするかボスを倒すかしなければならない。ただし、セーブ再開時にワールドマップに出るため、セーブ&ロードすることで残機・バナナ・ベアーコインがリセットされる代わりに脱出することが可能。 ---情報収集では前作と異なりボーナスステージの入り口の解説をしてくれる。前作のようなコインだけ取られてロクな情報でなかったりすることはない。 -ロストワールドを含む全ステージをクリアすると、おまけとしてタイムアタックが追加される。「はとば」「たき」「こうじょう」など各地形から1ステージずつ全12ステージが選ばれており、クルールのタイムを上回ると更新される。本作はタル大砲で大幅にショートカットできるステージがいくつかあるのだが、それはクリア後のタイムアタックを想定しているためである。 -ザコ・ボスキャラクターに細かいところで変更が加えられており、「ノッカ」が「クルーシャ」、「アーリック」が「アリック」という名前に変更されている。このほか、SFC版では無敵だった敵が踏んだりタルをぶつけたりすることで倒せるようになっていたり、行動パターンが変更されていたりするボスもいる。 **評価点3 -色がついたことで見やすさが格段に向上した。色分けはそれほど細かくないが、そのぶん画面にメリハリがついており、描きこまれた背景も邪魔にならない。 -テンポが非常によい。 -ボーナスステージの配置場所の謎解きが非常に凝っており、シリーズ中屈指の難易度。一部かなり難しいものもあるが、そういったポイントはクマからのヒントがあり絶妙なバランスとなっている。 **問題点3 -イベント・ギミックの大半がなくなってしまったために、SFC版と比べるとどうしても物足りなく感じるし、ステージの構成も似通ってしまうことが多い。川辺のステージが特に顕著で、中には''水中部分には何もないすっからかんなステージ''もある。 --DKコインを手に入れるには盾にDKコインをはめている「コイン」に後ろから鋼鉄タンクを当てて倒す必要がある。SFC版ではタンクを上に投げることを中心に、見つけてから倒すまでの戦略もあったのだが、上投げが廃止された今作では見つけて後ろにタンクを投げ込み、反射で倒すという最も基本的な方法で倒すパターンがほぼすべて。 ---一応、わざと逆方向の壁にあて、タンクよりも先にコインの上に乗ってコインに上を向かせ、遅れてやってきたタンクで横からコインを倒すといった仕掛けがある。 ---また、水中ではタンクを投げられないので、SFC版では水中面の最後、ゴールとばればれなコインが置いてある画面に移動し、戦略も何もなくなるという問題点があったが、本作では場面移動ができないためかステージのどこかにDKコインだけが裸で置いてあるという仕組みになり、これが結果として問題点を解決している。 -チームアップが使えなくなったことで完全にディクシーだけが有利なゲームと化しており、SFC版以上にディンキーの使いどころがなくなっている。 --一方でタイムアタックではやや足が速いことを生かせる。だがディクシーから交代するのに1秒ほどロスするので、腕前が足りないと逆効果になることも。 -SFC版以上にストーリーがあってないようなものであり、追加要素の時計とタイムアタックも取ってつけたような存在になっている。特に時計は12個必要なのだが、''ラスボスを倒すといきなり残りの6個をもらえてしまう''。それなら「ラスボスクリアで○%」とすればよかったのでは…? --タイムアタックのステージも12個であることを考えると、時計1つで1ステージのタイムを計っているという設定と思われる。 **余談3 -本作はもともと『ドンキーコングランド2』というタイトルで、GBで発売される予定であった。そのためかGBC専用となったのは日本版のみで、海外版はGB・SGB対応作品として発売されている。仕様が変わらなかったのは海外の市場でGBCがまだ普及していなかった事が原因とされている。 ----
※この記事ではGB(GBC)で発売された『スーパードンキーコングGB』『ドンキーコングランド』『ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング』の3作をまとめて紹介しています。~ ''初代『ドンキーコング』のリメイク版''については[[こちら>ドンキーコング (GB)]]を、''『2』『3』のGBA移植版''については[[こちら>スーパードンキーコング2/スーパードンキーコング3 (GBA)]]を参照して下さい。 -ゲームシステムやそれに関連する評価点等の参考''[[ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク>ドンキーコングシリーズ]]'' //個別に分けるほどの量はないと考えて3作をまとめて紹介する記事を作りました。扱いにご意見のある方がいらっしゃいましたらコメントをいただければと思います。 ---- #contents ---- //概要の位置がおかしいので移動。 *概要 『スーパードンキーコング』シリーズのGB(GBC)版。後の『[[ドンキーコング2001]]』(GBC)やGBA移植版がほぼSFC版を再現しているのに対して、こちらは新作に近いフルリメイクになっている。 **3作共通の特徴 -背景やキャラクターのグラフィックが描きこまれており、GBでありながらSFC版同様の立体感が出ている。細かなモーションも忠実に再現され完成度はきわめて高いのだが、時にはそれが仇になることも…(詳しくは後述)。 -BGMは基本的にSFC版のものをアレンジしているが、いずれもGBの性能に合わせながら不自然さをまったく感じさせない。 -残機数はSFC版と違って画面の下に♥(ハート)の数で示される。最高は20機(2作目からは18機)で、それ以上は増えない。 -GBの狭い画面に対してコングや敵の大きさがSFC版と変わらないため、相対的に敵に当たりやすくなっている(これはGBのアクションゲーム全般に言えることでもあるが)。 ---- *スーパードンキーコングGB 【すーぱーどんきーこんぐじーびー】 |ジャンル|アクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/613SP1JSWPL.SL160.jpg)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|レア|~| |発売日|1995年7月27日|~| |定価|3,900円(税別)|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2014年4月2日/411円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **本作の特徴1 クランキー「前回の冒険はお前たちにしては上出来じゃった。まあ、あのキレイな絵と最新のサウンドがあれば黙っていても子どもたちにはウケるはずじゃが」 ドンキー「うるさいじいさんだなあ。それだけでウケてたわけじゃないぜ。やっぱりゲームが面白かったからみんな遊んでくれたんだよ。なあ、ディディー」 ディディー「そうだよ。オイラたちの冒険に色数や画面のキレイさなんて関係ない!」~ クランキー「ほう、それではまたキングクルールに言ってバナナを隠させようかの。ホッホッホ…」 というメタな挑戦を受けてドンキーとディディーが旅立つ、『[[スーパードンキーコング]]』の後日談。「新たな冒険」ということでステージはすべて新規のものとなり、オリジナルの敵や仕掛けが多く登場する。 **SFC版との違い1 -新規ステージとして海賊船・山道・水中遺跡・空・大都会が登場。自然の風景がメインだったSFC版とは異なる雰囲気になり、「トルネードで大ジャンプをする」「消える雲の足場や風船の上を渡っていく」「KONGパネルを取って足場を作る」など、SFC版にはない仕掛けも登場する。 --特に空のステージでは、さまざまな模様のブロックが浮かぶ背景の中を雲の足場に乗って進んで行くという、シリーズの世界観からかけ離れたシュールな光景を見ることができる(説明書にも「ここでは常識が通用しません」と書かれている)。 -敵キャラクターはSFC版に登場したものの一部と本作オリジナルのものが登場する。ボスはクランボーとキングクルール以外の2体が本作オリジナル。容量のせいか、キングクルールの大きさもなぜかコングと同じぐらいになっている。 -アイテムの効果は同じだが、中間地点・ゴールがシンボルアイテムに変わっていたり、「コングトークン((一部のボーナスステージで、集めた数だけ1upを獲得できるミニゲームに挑戦できる。))」「ダイナマイトバレル((シリーズおなじみの「TNTバレル」とは別物。これを取ってゴールするとマップ上の岩を破壊して先に進むことができる。))」などの本作オリジナルのアイテムが追加されていたりする。 --特に「KONGパネル」の効果が大きく変更されており、SFC版では4つ集めると1upするアイテムだったが、本作では''4つ集めてゴールするとセーブができるアイテム''になっている。 -SFC版にあった以下の要素が変更されている。 --ドンキーのハンドスラップができなくなっている。 --アニマルフレンドのうち、エンガードとウインキーが登場しない。敵を踏む事ができなかったエクスプレッソが強化され、ジンガーをも踏む事ができる。 --コングファミリーは一切登場しない。 **評価点1 -グラフィックが徹底的に描きこまれており(ザラザラした壁の質感が特に秀逸)、GB初期の作品でありながらSFC版同様の立体的な絵になっている。 -本作オリジナルのBGMも評価が高く、ボス戦のBGMは同社が手掛けた『[[ブラストドーザー]]』でアレンジされて使われている。 -レベルは4つと少ないが、ステージ数は計30とやり応え充分。シリーズらしい難関ステージも豊富である。 --2-6「ノーチラスの追跡」では名前の通り、このステージだけに登場する「ノーチラス」という敵からひたすら逃げる。SFC版の「クロクトパスのうみ」と似たようなものだが、あちらが一定の軌道を通るだけだったのに対し、こちらは徹底的にドンキーたちを追尾し地形をすり抜けてくることもあるため、トラウマぶりが倍増している。 --3-5「空中迷路」は本作最難関のステージとして知られる。ジャンプしたり壁にぶつかったりすると方向が変わるリフトを使って迷路の中を移動しなければならないのだが、リフトが小さいうえに移動方向を自由に決められないため、とにかくよく落ちる([実はスタート地点の下に隠しゴールがあるのだが、それを知らない人は非常に苦戦する。))。 **問題点1 本作はシリーズの中でも難易度が高い。難関ステージが多いことも理由の一つだが、以下の仕様が加わることで難易度を大きく跳ね上げてしまっているのである。 -''背景のグラフィックを細かく描きこみ過ぎたせいで、コングや敵のグラフィックと背景が混ざって見づらい''(その見づらさは小学館の公式ガイドブックに「SGBで見やすい色配置を作ってみよう」というコラムがあったほどである)。ジャングル・山道ステージのグラフィックは特に厄介で、「敵に気づかないで衝突」「自分の位置を見失って落下」といったミスを連発しやすい。 -ゲーム中に文字情報がほとんど登場しない(エリア名・ステージ名すらゲーム中では分からない)ため、自分の現在の状態を把握しにくい。 -何故かローリングアタックが終わった瞬間に不自然な硬直が残る。その瞬間でも敵は普通に動けるので、ギリギリ届かなかった時にもう一度アタックしても届かない事も。 -高い場所から落下すると、スクロールが追い付かずに、そのまま1ミスになる。 -控えのキャラがいるかどうかが画面内に表示されない。 --2作目からは、画面右下に表示されるようになった。 -そして、何といってもセーブが面倒なこと。KONGパネルのありかはSFC版以上にわかりづらくなっており、ボーナスステージに置かれていることも多い。上記の難関ステージで詰まってしまうとまったく先に進めなくなることもある。 --前の簡単なステージに戻ってそこでKONGパネルを集めることはできるのだが、ファンキーコング(エリア単位で移動出来るコングファミリー)もいないので戻るのが非常に面倒。 --また、上記の仕様は「KONGパネルで1UPしない」と言う意味でもある。加えて本作では、バルーンが希少な上に画面に出た瞬間にすごい勢いで上空に飛んでいくので取りにくいため、難易度の高さと相まって残機不足に陥りやすい。 -ボス戦が地味。通常コースに手をかけている分、ボス戦は手抜きとさえ思えるほどに単純で、ラスボス以外はスクロール無しの1画面、行動パターンも変化なし。ラスボスにした所でギミックは薄い。 --しかも1、2面のボスはスーパードンキーコングに登場した雑魚キャラである。どうでもいいが、2面ボスのクランボーは元は無敵キャラだったので実質弱体化してしまっている。 -エンディングがさらに地味。ラスボスを倒すといきなり無背景のスタッフロールで、尻切れトンボ感が漂う。 ---- *ドンキーコングランド 【どんきーこんぐらんど】 |ジャンル|アクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/513B8YDQNJL.SL160.jpg)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|レア|~| |発売日|1996年11月23日|~| |定価|3,000円(税別)|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2014年4月16日/411円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **本作の特徴2 「さらわれたドンキーコングを助けに行く」というストーリーをはじめ基本的なシステムは『[[2>スーパードンキーコング2]]』のものに準じており、3作の中では最もSFC版に忠実な内容になっている。 **SFC版との違い2 -ステージ名は基本的にSFC版と同じでステージ数もSFC版と同じく39あるが、ステージの構造は簡略化されており、「クラッシュエレベーター」などステージ自体が差し替えられているものもある。 --レベルの構成も変更されており、レベル3「クレムクエイ」のうち、「かいてんタルさんばし」から「しずむナンパせん」までがレベル2「クロコドーム」に、「とげとげタルめいろ」がレベル4「クレムランド」に編入され、「クレムクエイ」のマップとボス・グラッパが削除されている。 --ステージの仕掛けが変更されているところもある。例えば「しずむナンパせん」「こおりのみずうみ」はSFC版では下に落ちてもスナップジョーに襲われなければ助かったが、本作ではスナップジョーがおらず、水(マグマ?)に落ちるとダメージを受けるようになっている。 -SFC版にあった以下の要素が変更されている。 --チームアップができなくなっている。 --アニマルフレンドはグリマーとコークス以外すべて登場するが、アニマルバレルで変身するだけで乗ることはできない((ちなみに、本作のパッケージは『2』のものを使用したせいか、登場しないはずのグリマーの姿が描かれている))。 --アニマルフレンドの操作は基本的にはSFC版と変わらないが、スクイッターのクモの巣に移動用と攻撃用の区別がなくなり、攻撃用のクモの巣を発射したあとセレクトボタンを押すと移動用のクモの巣になる。 --コングファミリーはリンクリーとファンキーのみで、クランキーとスワンキーは登場しない。 --ゴールターゲットでアイテムを入手できなくなっている。 **評価点2 -グラフィックは前作同様、丁寧に描きこまれている。前作で強敵として立ちはだかった背景の表現も控えめになっており、見やすさが向上している。 -BGMも好評。シリーズ屈指の名曲「とげとげタルめいろ」もGB独特の音源で再現されている。 --因みに、アレンジを担当したのは『[[バンジョーとカズーイの大冒険]]』『[[ドンキーコング64]]』等で知られるグラント・カークホープ氏。これがゲーム音楽家としての初仕事だった。 -3-2「くらやみダイビング」での激しいフラッシュが、グリマーが登場しなくなったことで消滅した。 **問題点2 -「クレムクエイ」のステージを「クロコドーム」に編入したことで、序盤の2面で10ステージもクリアしなければならなくなってしまった。もともと沼地のステージを溶岩地帯のステージに編入するのも不自然さが残る。 -47枚全てのクレムコインを集めなければロストワールドに''入ることすらできない''。SFC版のように各レベルから移動できるようにしても良かったのでは? -あるステージではDKコインが''必ず通らなければならない場所に置かれている''。別に困ることではないが、あまりにも適当すぎる。 -一部の曲がカットされたり差し替えられたりしている。中には「鉱山」や「森」などのゲーム屈指の名曲などもあり、容量や再現性((「鉱山」の曲ではピッケルを打つ音がメインで使われているし、「森」の曲ではかなりの音数が使われている。))の関係上であるからとしても残念である。 --また、1-1で使われた甲板ステージの曲が以降の甲板ステージで使われておらず、ずっと「ダイビング」ステージの曲が使われているという選曲ミスがある。 -スペック上仕方ないのかもしれないが、「きりのもり」「タイヤジャングル」はそのステージ名に反して霧・タイヤが一切ない。 --同じような問題があったと思われる「ゴーストコースター」「クラッシュエレベーター」は別名の違うステージになっている。なぜ変えなかったのか…。 ---- *ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング 【どんきーこんぐじーびー でぃんきーこんぐ&でぃくしーこんぐ】 |ジャンル|アクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/61951BSXM2L.SL160.jpg)| |対応機種|ゲームボーイカラー(専用)|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|レア|~| |発売日|2000年1月28日|~| |定価|3,800円(税別)|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()2014年5月7日/617円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **本作の特徴3 敵キャラクターやステージなどSFC版をもとにしているものがいくつかある。~ ストーリーは「伝説の国・ロストワールドを探しに行ったドンキーとディディーを追ってディクシーとディンキーが冒険に出る」というよく似てはいるが全くの別物になり、マップ・ステージの構成も新規のものになっている。 **SFC版との違い3 -最大の違いはSFC版に登場した仕掛けの大半が登場しないことである。SFC版の仕掛けは高度なアニメーションを用いたものや処理が複雑になるもの((前者の例としては「ながれにさからえ」の水流や「スクイールホイール」のネズミ車など、後者の例としては「ねらわれたスクイッター」の照準や「ゆきやまK3」のボス・ブリーク戦など。))が多く、再現できないものも多かったのだろう。 -SFC版にあった以下の要素が変更されている。 --チームアップができなくなっている。また、ディンキーの水切りジャンプもできなくなっている。 --アニマルフレンドはパリーとコークス以外すべて登場する。やはり変身することしかできず、エリーの水鉄砲がいつでも打てるようになっていること、スクイッターの操作が『ドンキーコングランド』と同じものになっていること以外はSFC版と同じである。 --コングファミリーはリンクリーが登場するだけで、スワンキーやファンキーはイベントごと削除されている。 --クマのイベントもことごとく削除され、「クマさんのお店」が各ワールドに1つずつあるだけになった。ここでは神経衰弱・テレポーテーション・情報収集を行うことができる。 --神経衰弱を遊ぶにはステージ中のボーナスステージを発見しクリアして一定数のボーナスコインを集める必要がある。 ---神経衰弱を制限時間以内にクリアすると「時計」及びDKコインをもらうことができる。これは収集要素になっており、各ワールドの時計とDKコインをすべて集めないとロストワールドに行くことができない。 ---また、神経衰弱プレイのためにボーナスコインを集める必要があるが、『ドンキーコングランド』の反省かこの時点で手に入る 全てのボーナスコインを集める必要はない。ただし、ラスボスとの対決には必要。 ---ワールドマップを自由に移動できなくなっており、移動するにはコインを払ってテレポートするかボスを倒すかしなければならない。ただし、セーブ再開時にワールドマップに出るため、セーブ&ロードすることで残機・バナナ・ベアーコインがリセットされる代わりに脱出することが可能。 ---情報収集では前作と異なりボーナスステージの入り口の解説をしてくれる。前作のようなコインだけ取られてロクな情報でなかったりすることはない。ただし、プレイヤーがすでに見つけたボーナスの情報が表示されることがある。連続で入った場合前回と同じ内容になることはない。 -ロストワールドを含む全ステージをクリアすると、おまけとしてタイムアタックが追加される。「はとば」「たき」「こうじょう」など各地形から1ステージずつ全12ステージが選ばれており、クルールのタイムを上回ると更新される。本作はタル大砲で大幅にショートカットできるステージがいくつかあるのだが、それはクリア後のタイムアタックを想定しているためである。 -ザコ・ボスキャラクターに細かいところで変更が加えられており、「ノッカ」が「クルーシャ」、「アーリック」が「アリック」という名前に変更されている。このほか、SFC版では無敵だった敵が踏んだりタルをぶつけたりすることで倒せるようになっていたり、行動パターンが変更されていたりするボスもいる。 **評価点3 -色がついたことで見やすさが格段に向上した。色分けはそれほど細かくないが、そのぶん画面にメリハリがついており、描きこまれた背景も邪魔にならない。 -ステージ中でのテンポが非常によい。 -ボーナスステージの配置場所の謎解きが非常に凝っており、シリーズ中屈指の難易度。一部かなり難しいものもあるが、そういったポイントはクマからのヒントがあり絶妙なバランスとなっている。 -[[SFC版>スーパードンキーコング3]]が携帯機で遊べるということに主眼を置いているこの作品の中では唯一といってもいい独自要素のタイムアタック。 --シリーズでもタイムアタックはSFC版の「リバーサイドレース」と今作のみであり、本作の個性となっている。 --ルートを覚えたりするといった基本的なものから、ポニーテールが使えるディクシーと足が若干速いディンキーの使い分け、タルやロープを無視して飛び降りる、ローリングアタックで敵を倒して加速など、スーパードンキーコングシリーズの特徴を活かしたタイムアタックが楽しめる。また、後述の通り活躍の場を奪われたディンキーのフォローに少しだけなっている。 **問題点3 -イベント・ギミックの大半がなくなってしまったために、SFC版と比べるとどうしても物足りなく感じるし、ステージの構成も似通ってしまうことが多い。川辺のステージが特に顕著で、中には''水中部分には何もないすっからかんなステージ''もある。 --DKコインを手に入れるには盾にDKコインをはめている「コイン」に後ろから鋼鉄タンクを当てて倒す必要がある。SFC版ではタンクを上に投げることを中心に、見つけてから倒すまでの戦略もあったのだが、上投げが廃止された今作では見つけて後ろにタンクを投げ込み、反射で倒すという最も基本的な方法で倒すパターンがほぼすべて。 ---一応、わざと逆方向の壁にあて、タンクよりも先にコインの上に乗ってコインに上を向かせ、遅れてやってきたタンクで横からコインを倒すといった仕掛けがある。 ---また、水中ではタンクを投げられないので、SFC版では水中面の最後、ゴールとばればれなコインが置いてある画面に移動し、戦略も何もなくなるという問題点があったが、本作では場面移動ができないためかステージのどこかにDKコインだけが裸で置いてあるという仕組みになり、これが結果として問題点を解決している。 -チームアップが使えなくなったことで(通常プレイでは)完全にディクシーだけが有利なゲームと化しており、SFC版以上にディンキーの使いどころがなくなっている。 --ディンキーでしか倒せない敵が若干多めに配置されたことでほんのわずかだがフォローされている。 -SFC版以上にストーリーがあってないようなものであり、追加要素の時計は取ってつけたような存在になっている。12個必要なのだが、''ラスボスを倒すといきなり残りの6個をもらえてしまう''。それなら「ラスボスクリアで○%」とすればよかったのでは…? --時計を入手するための神経衰弱では同時にDKコインも手に入るため、仮に「DKコインをすべて集める」ということだけがロストワールド行きの条件だったとしても今と何か変わるわけではない。 ---本作ではベアーコインのやりくりがカツカツになることもあって、「時計の数を保存するぐらいならベアーコインの数を保存してほしかった」との声もある。もっとも、そうするとテレポート装置の意味がなくなるが。 --タイムアタックのステージも12個であることを考えると、時計1つで1ステージのタイムを計っているという設定と思われる。 -前述の通り今作はボーナスステージの謎解きが難しいのだが、一部理不尽なものがある。 --入るまで姿が見えていないバレルがいくつかあり、SFC版ではバナナでサインが書いてあったのだが、書いていない箇所が多い。 ---一部はクマさんのお店で解説されているのだが、各ワールドの2ステージずつ計12ステージ分しか解説されておらず、一部理不尽とまでいかない箇所の解説もされていることを考えるとフォローしきれていない部分がある。 **余談3 -本作はもともと『ドンキーコングランド2』というタイトルで、GBで発売される予定であった。そのためかGBC専用となったのは日本版のみで、海外版はGB・SGB対応作品として発売されている。仕様が変わらなかったのは海外の市場でGBCがまだ普及していなかった事が原因とされている。 ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: