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*ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~
【へらくれすのえいこう ~たましいのしょうめい~】
|ジャンル|RPG|&amazon(B00177YQ1Y)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|パオン|~|
|発売日|2008年5月22日|~|
|ポイント|戦闘テンポの悪さだけが難点|~|
|>|>|CENTER:''[[ヘラクレスの栄光シリーズリンク>ヘラクレスの栄光シリーズ]]''|
**概要
-『[[ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物]]』から14年ぶりの完全新作であり、神話の息づく古代ギリシャを舞台としたRPG。~
当初は「エターナルクロニクル Glory of Hercules V」と名付けられており、ナンバリングこそ無いが実質的には『ヘラクレスの栄光V』に当たる作品と言える。~
記憶喪失の状態で海岸に流れ着いた主人公は少年(?)ロコスと出会い、また同時に自分が不死であることを知る。同じく不死であるロコスと主人公は自分達の秘密を知るため、神々の住むオリンポスを目指す。
--本作の「主人公(達)は不死」「主人公(達)は記憶を失っており、記憶を取り戻す旅に出る」という2つのプロットは、もはや『III』以降の伝統とも言える。
**短所
-''戦闘のテンポが悪い。''これに尽きる。
--戦闘ログがあるためいちいち一人一人の回復・全体範囲の攻撃・毒ダメージなどの効果を見せられる。
--魔法のエフェクトが長い。設定でエフェクトをショート版に出来るがそれでも長い。しかも敵への攻撃は魔法を使わないと余計にテンポが悪くなる。
--一応店売りでエンカウントを0にするアイテムはある。
--しかも連戦が多い。船に乗るとお約束のように5~6連戦が挿入されるので、人によってはうんざりするだろう。
-序盤のチュートリアルが丁寧すぎる上にスキップもできないのでイライラするかもしれない。
-持ち物制限がキツく、後述の良点(装備によって変わるアビリティ)の魅力の妨げになっている。
-クリアした地域には戻れない。
--ストーリーの節目を越えるとそれ以前の地域には戻れなくなる。クリアしたダンジョンや通過した町には二度と行けない一方通行の冒険となっている。
--町で覚える魔法やスキル等は次の町でも全く同様に覚えられるが、店売り品等は買えるとは限らないので、欲しいアイテムがあっても買えない場合がある。
--その為、サブイベントのようなものは皆無に等しい。一応、隠しマップなどはあるので、探索の楽しみが無い訳ではないが。
**長所
-''戦闘のテンポ以外は評価されている''。
--BGMはシャドウハーツシリーズなどで有名な弘田佳孝氏で高評価。
--シナリオは高評価。
---ライターは旧作に引き続き野島一成が担当。名作と名高い『III』に比べると王道の部類だが、数々の伏線が絡み合い、後半でそれら点と線が繋がって謎が次々と明かされる様相はシリーズの名に恥じず見事なものである。プレイする場合はネタバレを全く見ないことを薦める。
--戦闘のテンポは悪いが装備によって変わるアビリティ、エーテルシステムのやりくり、オーバーキルでMPが回復できるなど戦闘システム自体は良い。
--操作性も良好。パッケージ裏に書いてある「タッチパネルと十字キー・ボタン両対応」をナメてはいけない。世の中のDSソフトには見下ろし型のフィールドをタッチパネルでしか移動出来ないゲームやら、まともにプレイする為には腕が3本必要なゲームやらが多数有るのだ。
--ゲームバランスも良い。連戦などの強制戦闘は多いが、そこで大分経験値が稼げるようにできており、ザコとは普通に戦っていればレベル上げ作業をせずともさほど苦労せずに進める事ができる。また、パーティ内のレベル差は妥当な所で戦っていれば割とすぐに埋まるように調整されている。
-オープニングのみだがアニメムービーが収録されており、質も十分。
**総評
-戦闘のテンポ以外は軒並み高評価。ファンの中でも「テンポが良ければ…」と嘆く人も多い。
-ただ戦闘テンポも魔法エフェクトやロードが長かったPSのFF辺りと比べれば同じくらいである。当時の作品に慣れている人や「内容さえ良ければテンポなんか大して気にしない」と言う人ならさほど問題無くプレイできるであろう。
-良作に成り得るポテンシャルを秘めておきながら、戦闘のテンポだけ、この所為でその評価も得にくくなったゲームである。
**余談
-海外版(タイトルは「Glory of Heracles」)では戦闘のテンポはある程度改善されている。
*ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~
【へらくれすのえいこう ~たましいのしょうめい~】
|ジャンル|RPG|&amazon(B00177YQ1Y)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|パオン、スタジオ最前線|~|
|発売日|2008年5月22日|~|
|ポイント|戦闘テンポの悪さだけが難点|~|
|>|>|CENTER:''[[ヘラクレスの栄光シリーズリンク>ヘラクレスの栄光シリーズ]]''|
**概要
-『[[ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物]]』から14年ぶりの完全新作であり、神話の息づく古代ギリシャを舞台としたRPG。~
当初は「エターナルクロニクル Glory of Hercules V」と名付けられており、ナンバリングこそ無いが実質的には『ヘラクレスの栄光V』に当たる作品と言える。~
記憶喪失の状態で海岸に流れ着いた主人公は少年(?)ロコスと出会い、また同時に自分が不死であることを知る。同じく不死であるロコスと主人公は自分達の秘密を知るため、神々の住むオリンポスを目指す。
--本作の「主人公(達)は不死」「主人公(達)は記憶を失っており、記憶を取り戻す旅に出る」という2つのプロットは、もはや『III』以降の伝統とも言える。
**短所
-''戦闘のテンポが悪い。''これに尽きる。
--戦闘ログがあるためいちいち一人一人の回復・全体範囲の攻撃・毒ダメージなどの効果を見せられる。
--魔法のエフェクトが長い。設定でエフェクトをショート版に出来るがそれでも長い。しかも敵への攻撃は魔法を使わないと余計にテンポが悪くなる。
--しかも連戦が多い。船に乗るとお約束のように5~6連戦が挿入されるので、人によってはうんざりするだろう。
--一応店売りでエンカウントを0にするアイテムはある。
-序盤のチュートリアルが丁寧すぎる上にスキップもできないのでイライラするかもしれない。
-持ち物制限がキツく、後述の良点(装備によって変わるアビリティ)の魅力の妨げになっている。
-クリアした地域には戻れない。
--ストーリーの節目を越えるとそれ以前の地域には戻れなくなる。クリアしたダンジョンや通過した町には二度と行けない一方通行の冒険となっている。
--町で覚える魔法やスキル等は次の町でも全く同様に覚えられるが、店売り品等は買えるとは限らないので、欲しいアイテムがあっても買えない場合がある。
--その為、サブイベントのようなものは皆無に等しい。一応、隠しマップなどはあるので、探索の楽しみが無い訳ではないが。
**長所
-''戦闘のテンポ以外は評価されている''。
--BGMはシャドウハーツシリーズなどで有名な弘田佳孝氏で高評価。
--シナリオは高評価。
---ライターは旧作に引き続き野島一成が担当。名作と名高い『III』に比べると王道の部類だが、数々の伏線が絡み合い、後半でそれら点と線が繋がって謎が次々と明かされる様相はシリーズの名に恥じず見事なものである。プレイする場合はネタバレを全く見ないことを薦める。
--戦闘のテンポは悪いが装備によって変わるアビリティ、エーテルシステムのやりくり、オーバーキルでMPが回復できる、タッチペン操作で威力強化可能など戦闘システム自体は良い。
--操作性も良好。パッケージ裏に書いてある「タッチパネルと十字キー・ボタン両対応」をナメてはいけない。世の中のDSソフトには見下ろし型のフィールドをタッチパネルでしか移動出来ないゲームやら、まともにプレイする為には腕が3本必要なゲームやらが多数有るのだ。
--ゲームバランスも良い。連戦などの強制戦闘は多いが、そこで大分経験値が稼げるようにできており、ザコとは普通に戦っていればレベル上げ作業をせずともさほど苦労せずに進める事ができる。また、パーティ内のレベル差は妥当な所で戦っていれば割とすぐに埋まるように調整されている。
--オープニングのみだがアニメムービーが収録されており、質も十分。
**総評
-戦闘のテンポ以外は軒並み高評価。ファンの中でも「テンポが良ければ…」と嘆く人も多い。
-ただ戦闘テンポも魔法エフェクトやロードが長かったPSのFF辺りと比べれば同じくらいである。その当時の作品に慣れている人や「内容さえ良ければテンポなんか大して気にしない」と言う人ならさほど問題無くプレイできるであろう。
-良作に成り得るポテンシャルを秘めておきながら、戦闘のテンポだけの所為でその評価も得にくくなったゲームである。
**余談
-海外版(タイトルは「Glory of Heracles」)では戦闘のテンポはある程度改善されている。