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*いろづきチンクルの恋のバルーントリップ 【いろづきちんくるのこいのばるーんとりっぷ】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B002EQB0O8)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|バンプール|~| |発売日|2009年8月6日|~| |定価|4,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ゼルダの伝説シリーズ関連リンク>ゼルダの伝説シリーズ]]''| *概要 -『[[ゼルダの伝説 ムジュラの仮面]]』に登場して物議を醸したチンクルを主人公とするスピンオフ第2作目。 --前作『[[もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド]]』とは、世界観が共通であることの他につながりはない。 ---ジャンルも前作のRPGからアドベンチャーとなっている。 -「女性」をテーマにしたアドベンチャー --本の世界に吸い込まれてしまった35歳独身無職のチンクルが、現実世界に戻るべく旅に出る。 *あらすじ ある日、35歳無職の主人公は通販番組でモテモテになれそうな本を購入し、ドキドキしながら開いた瞬間、その本の世界に吸い込まれてしまう。~ そこでチンクルと呼ばれる主人公は、本の世界の中で“「シティ」で開かれる舞踏会でみんなの憧れるプリンセスと踊ることができたら本から脱出することができる”という言葉を耳にし、~ 舞踏会を目指して、道中で出会った奇妙な仲間たちとロマンスあり、アクションありの大冒険へと旅立つのであった。 **特徴・システム -シナリオは十数の章(ページ)とさらに章の中のいくつかのチャプターで構成されている。 -ゲームを進める上で、本作の特徴的なシステムが表題にある「バルーントリップ」と「ラブプッシュ」である。 --バルーントリップ ---チンクルは風船を使うことによって、過去にクリアした章に飛ぶことが出来る。シナリオの進行の為にバルーントリップを行う必要があるほか、各章に隠されたイベントやアイテムの入手の為にも重要である。 --ラブプッシュ ---シナリオの進行上、行く先々の女性の助けを借りる必要があるのだが、そのチンクルの容姿のために気味悪がられ、協力してもらえない。そこで「ラブや」からアイテムを買い、女性にプレゼントすることで好感度を上げ、それが一定の数値に達すれば助けを得ることが出来る。 ---アイテムには5つの種類(「たべもの」「ファッション」「インテリア」「どうぐ」「しゅみ」)と5つの属性(「かわいい」「クール」「アダルト」「ゴージャス」「ちんぴん」)があり、さらにレベルが設定されている。プレイヤーはその中から女性の好みに合うプレゼントを選ばなければならない。 **評価点 -ユニークなラブプッシュシステム --女性の好感度を上げる際にデートといった方法ではなく、相手の好みに合うプレゼントを購入して贈り続けるというある意味現実的なシステムは珍しく、オリジナリティが高いと言える。 --好感度を上げる対象はメインとなる妙齢の女性5名のほか、女児、子持ちのおばさん、はたまた女性を模った石造やゾンビだったりとバリエーション豊かである。 ---この為あなたの許容範囲がよっぽど広くない限り、恋愛ゲームとしてプレイするのには注意が必要だろう。 --仲間キャラによる分析や相手の年齢、性格をヒントに、相手の好みに合うようアイテムの種類と属性を組み合わせるパズル的な趣きもある。 -程よい難易度の謎解き要素 --ゼルダシリーズの流れを汲んだ謎解きは本作でも健在。アイテムやバルーントリップを駆使して、ちょっとしたギミックを解くのは面白い。 --加えて本作では「ネタバレせんにん」という無条件にシナリオの進め方のヒントをくれるキャラが存在する。 ---このヒントが易しすぎず難しすぎずと絶妙であり、プレイヤーからは大変好評。利用するかはプレイヤー次第である。 -幅の広いやりこみ要素 --女性の好感度をMAXにしたり、章ごとのシークレット集め、ダンジョンカートリッジを収集してダンジョンの探索などクリア後もできることは多い。 ---シークレットは各章においてサブストーリーを達成すると得られる。章をまたぐ必要があるものもあり、一筋縄ではいかないものばかりである。 ---カートリッジは一定の条件を満たすことで入手出来る。入るたびに変化するダンジョンを探索していく。その為何度でも楽しめるが、単調すぎるという意見もある。 -コミカルな演出 --前作の雰囲気を受け継ぎ、本作もブラックかつシュールな要素を多分に含んでいる。 --スピンオフ元のゼルダの伝説シリーズや他のゲームのパロディネタも多い。 ---ちなみにチンクルの他にもう一人、前作からの出演キャラが存在する。 --キャラが喋るボイスはハナモゲラ語である。 -描き込まれたグラフィック、怪しい音楽 --本作も本作独特のアイテムが多く、またそれぞれに説明文もついており、見ていて飽きない。 --キャラクターの表情パターンや仕草のバリエーションも多く、一癖二癖のキャラクター達に愛着が湧くとプレイヤーからの評価は高い。 --不気味な音楽、要所要所の効果音もゲームの雰囲気に沿っている。 -前作から改善された要素 --セーブポイントの増加 ---前作では1箇所でしか出来ず、いちいちその場所まで戻らなければいけないなど不便だった。 --操作性の改善 ---前作のものは非常に手に負担がかかるものであったが、本作はごく普通の配置になっている **問題点 -メッセージのスキップ機能がない --謎解きのために何回も会話をする場合があるが、その際にメッセージが飛ばせない。 --さらにバルーントリップを行い、その後元のページに戻る際にはその元のページのチャプターをもう一度初めからやり直さなければならない。 ---バルーントリップを行う必要があるタイミングは予測できないため、このスキップ機能の有無は重大な問題である。 -移動が面倒 --謎解きのためにあちこちとマップを移動することになるのだが、本作ではチンクルのいるエリアの隣のエリアにしか移動できないため、マップが比較的広めであることも加えて大変煩わしい。 -ラスボス戦のアクション要素 --ラスボス戦まではそれほどアクションの要素は多くないのだが、このラスボス戦はアクションの比率(特にシューティング要素)が大きく、また長丁場であるため、それまでとのギャップと武器の使いづらさから不満点に挙げられやすい。 ---一応、何回かやればクリアが出来るバランスではある。 **賛否両論点 -とある有名な童話をモチーフにしたシナリオ --シナリオ自体のクオリティは低くないが、童話をモチーフにしているということでオリジナリティに欠けると指摘される。 --またマルチエンディングであるのだが、分岐が本当に最後の場面であり、存在意義が薄いと言われる。 **総評 前作に劣らず細部まで作りこまれていることは確かで、賛否を分けるシナリオも前述したとおり来自体は悪くないものである。~ 相変わらず人を選ぶゲームであり、また「メッセージスキップが無い」と「移動の面倒くさい」というアドベンチャーとしては見過ごせない欠点を持つものの、~ 合う人にとってはそれを補ってなお余りある魅力を持つ良作であろう。
*いろづきチンクルの恋のバルーントリップ 【いろづきちんくるのこいのばるーんとりっぷ】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B002EQB0O8)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|1024MbitDSカード|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|バンプール|~| |発売日|2009年8月6日|~| |定価|4,800円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ゼルダの伝説シリーズ関連リンク>ゼルダの伝説シリーズ]]''| *概要 -『[[ゼルダの伝説 ムジュラの仮面]]』に登場して物議を醸したチンクルを主人公とするスピンオフ第2作目。 --前作『[[もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド]]』とは、世界観が共通であることの他につながりはない。 ---ジャンルも前作のRPGからアドベンチャーとなっている。 -「女性」をテーマにしたアドベンチャー --本の世界に吸い込まれてしまった35歳独身無職のチンクルが、現実世界に戻るべく旅に出る。 *あらすじ ある日、35歳無職の主人公は通販番組でモテモテになれそうな本を購入し、ドキドキしながら開いた瞬間、その本の世界に吸い込まれてしまう。~ そこでチンクルと呼ばれる主人公は、本の世界の中で“「シティ」で開かれる舞踏会でみんなの憧れるプリンセスと踊ることができたら本から脱出することができる”という言葉を耳にし、~ 舞踏会を目指して、道中で出会った奇妙な仲間たちとロマンスあり、アクションありの大冒険へと旅立つのであった。 **特徴・システム -シナリオは十数の章(ページ)とさらに章の中のいくつかのチャプターで構成されている。 -ゲームを進める上で、本作の特徴的なシステムが表題にある「バルーントリップ」と「ラブプッシュ」である。 --バルーントリップ ---チンクルは風船を使うことによって、過去にクリアした章に飛ぶことが出来る。シナリオの進行の為にバルーントリップを行う必要があるほか、各章に隠されたイベントやアイテムの入手の為にも重要である。 --ラブプッシュ ---シナリオの進行上、行く先々の女性の助けを借りる必要があるのだが、そのチンクルの容姿のために気味悪がられ、協力してもらえない。そこで「ラブや」からアイテムを買い、女性にプレゼントすることで好感度を上げ、それが一定の数値に達すれば助けを得ることが出来る。 ---アイテムには5つの種類(「たべもの」「ファッション」「インテリア」「どうぐ」「しゅみ」)と5つの属性(「かわいい」「クール」「アダルト」「ゴージャス」「ちんぴん」)があり、さらにレベルが設定されている。プレイヤーはその中から女性の好みに合うプレゼントを選ばなければならない。 **評価点 -ユニークなラブプッシュシステム --女性の好感度を上げる際にデートといった方法ではなく、相手の好みに合うプレゼントを購入して贈り続けるというある意味現実的なシステムは珍しく、オリジナリティが高いと言える。 --好感度を上げる対象はメインとなる妙齢の女性5名のほか、女児、子持ちのおばさん、はたまた女性を模った石造やゾンビだったりとバリエーション豊かである。 ---この為あなたの許容範囲がよっぽど広くない限り、恋愛ゲームとしてプレイするのには注意が必要だろう。 --仲間キャラによる分析や相手の年齢、性格をヒントに、相手の好みに合うようアイテムの種類と属性を組み合わせるパズル的な趣きもある。 -程よい難易度の謎解き要素 --ゼルダシリーズの流れを汲んだ謎解きは本作でも健在。アイテムやバルーントリップを駆使して、ちょっとしたギミックを解くのは面白い。 --加えて本作では「ネタバレせんにん」という無条件にシナリオの進め方のヒントをくれるキャラが存在する。 ---このヒントが易しすぎず難しすぎずと絶妙であり、プレイヤーからは大変好評。利用するかはプレイヤー次第である。 -幅の広いやりこみ要素 --女性の好感度をMAXにしたり、章ごとのシークレット集め、ダンジョンカートリッジを収集してダンジョンの探索などクリア後もできることは多い。 ---シークレットは各章においてサブストーリーを達成すると得られる。章をまたぐ必要があるものもあり、一筋縄ではいかないものばかりである。 ---カートリッジは一定の条件を満たすことで入手出来る。入るたびに変化するダンジョンを探索していく。その為何度でも楽しめるが、単調すぎるという意見もある。 -コミカルな演出 --前作の雰囲気を受け継ぎ、本作もブラックかつシュールな要素を多分に含んでいる。 --スピンオフ元のゼルダの伝説シリーズや他のゲームのパロディネタも多い。 ---ちなみにチンクルの他にもう一人、前作からの出演キャラが存在する。 --キャラが喋るボイスはハナモゲラ語である。 -描き込まれたグラフィック、怪しい音楽 --本作も本作独特のアイテムが多く、またそれぞれに説明文もついており、見ていて飽きない。 --キャラクターの表情パターンや仕草のバリエーションも多く、一癖二癖のキャラクター達に愛着が湧くとプレイヤーからの評価は高い。 --不気味な音楽、要所要所の効果音もゲームの雰囲気に沿っている。 -前作から改善された要素 --セーブポイントの増加 ---前作では1箇所でしか出来ず、いちいちその場所まで戻らなければいけないなど不便だった。 --操作性の改善 ---前作のものは非常に手に負担がかかるものであったが、本作はごく普通の配置になっている **問題点 -メッセージのスキップ機能がない --謎解きのために何回も会話をする場合があるが、その際にメッセージが飛ばせない。 --さらにバルーントリップを行い、その後元のページに戻る際にはその元のページのチャプターをもう一度初めからやり直さなければならない。 ---バルーントリップを行う必要があるタイミングは予測できないため、このスキップ機能の有無は重大な問題である。 -移動が面倒 --謎解きのためにあちこちとマップを移動することになるのだが、本作ではチンクルのいるエリアの隣のエリアにしか移動できないため、マップが比較的広めであることも加えて大変煩わしい。 -ラスボス戦のアクション要素 --ラスボス戦まではそれほどアクションの要素は多くないのだが、このラスボス戦はアクションの比率(特にシューティング要素)が大きく、また長丁場であるため、それまでとのギャップと武器の使いづらさから不満点に挙げられやすい。 ---一応、何回かやればクリアが出来るバランスではある。 **賛否両論点 -とある有名な童話をモチーフにしたシナリオ --シナリオ自体のクオリティは低くないが、童話をモチーフにしているということでオリジナリティに欠けると指摘される。 --またマルチエンディングであるのだが、分岐が本当に最後の場面であり、存在意義が薄いと言われる。 **総評 前作に劣らず細部まで作りこまれていることは確かで、賛否を分けるシナリオも前述したとおり来自体は悪くないものである。~ 相変わらず人を選ぶゲームであり、また「メッセージスキップが無い」と「移動の面倒くさい」というアドベンチャーとしては見過ごせない欠点を持つものの、~ 合う人にとってはそれを補ってなお余りある魅力を持つ良作であろう。

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