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SDガンダム Gジェネレーション DS - (2020/09/10 (木) 14:30:16) の1つ前との変更点

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*SDガンダム Gジェネレーション DS 【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん でぃーえす】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/4133NRT0PCL._AC_.jpg,https://www.amazon.co.jp/dp/B00097D8ZS,height=200)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ヴァンガード|~| |発売日|2005年5月26日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|3個|~| |レーティング|CERO:全年齢(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|''スパロボシリーズも顔負けのクロスオーバー''&br;ルートによって大きく変わるシナリオ&br;ギャザービート系列Gジェネの集大成|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダム Gジェネレーションシリーズリンク>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 //概要が長くなってしまっている&後半は概要ではなくゲーム内容の説明になっていたため概要と特徴に分離 //-DSでは初のGジェネで、ワンダースワンのギャザービート2とモノアイガンダムズのリメイクに本作のオリジナル要素をまぶした作品。そのためか他のガンダム作品と比べても試験的な要素が多数盛り込まれている。 2005年5月26日に発売された、ニンテンドーDS初のGジェネシリーズかつニンテンドーDS初のガンダムのゲーム作品。~ ワンダースワンの『[[ギャザービート2>SDガンダム Gジェネレーション ギャザービート2]]』と『モノアイガンダムズ』をリメイクしつつオリジナル要素を追加した内容となっている他、他のガンダム作品と比べて試験的な要素も多数盛り込まれている。 **特徴 -まずストーリーは珍しくジオン目線から始まる。そのため初期のメンバーはシャアを中心としてMSVのジョニー・ライデンやシン・マツナガ、ギャザービートシリーズのシグ・ウェドナーなどマニアにはたまらない面々になっている。なお、敵にも序盤からSEEDのムウ・ラ・フラガや0083の「不死身の第四小隊」がいるなどの敵側の配慮もしっかりしている。 --中盤まで進むと、宇宙世紀作品中心の「宇宙世紀ルート」と、アナザーガンダム主体の「平成ガンダムルート」に分岐する。また一度クリアすると難易度が上がる代わりにイベントや加入キャラが増える「スペシャルモード」を遊べるようになる。 ---ただし上昇は大したことはなく、1周クリアした腕前があるなら気にならないレベル。 --さらに両ルートをクリアして一定条件を満たすと、原作では敵だったメンバー(ジェリド・メサ、ナタル・バジルール、トレーズ・クシュリナーダなど)を操作できる「ライバルルート」に進むことが出来る。 --しかし何と言っても一番の目玉は黒幕。度肝を抜かれたプレイヤーは数知れない。 #region(その人物とは) まさかのギレン・ザビその人である。 何故、この人が生きているかは終盤に明らかになる…。生きて登場すること自体が伏線でも有るが。 因みに、ディー・トリエルとノーマ・レギオ等の生みの親でも有る。 #endregion **評価点 -とにかくIF設定が質、量共に素晴らしい。 --ほんの一例を挙げると、軍への不信を振り払ったりジョニー・ライデンにときめくシーマ・ガラハウ、ロリハマーン様、綺麗なブーステッドマン3人組などと、原作を知っていればいるほど考えられない設定が多数ある。しかも設定を大幅にいじっているのに、その全てが良い方向に向かっているあたりシナリオライターのレベルの高さが伺える。 ---特にライバルルートにおける「ゼロ・ムラサメによるブーステッドマン3人組説得→3人組によるラスボス救出」の1連のイベントはギャザービートシリーズ屈指の神イベントとして高く評価されている。また再度仲間になった際の3人組は仲良しトリオになっており、信頼補正も元のマイナスからプラスになっており、エンディングでは自分たちなりに強化人間の境遇を語るなど清々しいやり取りを見せてくれる。 --この他にもナタルを説得するシーマ、''アズラエルのあまりの非道さに怒りが爆発して離反を決意するジェリド''など、原作で敵役だったキャラクターの一味違う面がこれでもかというほど詰め込まれている。 ---そもそも今作のシナリオの根幹を担っている∀ガンダムの設定からしてIF設定の塊となっているが、それもしっかりと練られている。 --また、ライバルルートだと特定のキャラがターンXを使用できるのだが、その人選がカオスの極み。 ---ジョニー・ライデン、シン・マツナガ、トレーズ・クシュリナーダ、ゼロ・ムラサメ、セレイン・イクスペリ、シーマ・ガラハウ、ジェリド・メサ、ゼクス・マーキスの8名が候補となる。 ---また、ゼクスでターンXを使用する前には専用のイベントが挿入される、イベントをコンプリートを目指してる人はそこにも着目。 --中には一部で有名な小説版機動戦士ガンダムのネタもある。何ともマニアックなチョイスだが、だからこそ面白いと言える。 #region(close,以下、ライバルルートにおける小説版要素について。ネタバレ注意) -一定条件を満たした上でア・バオア・クーの決戦においてアムロを撃墜すると、なんと''アムロが死亡''する。これをきっかけにカイはニュータイプとして覚醒し、ホワイトベースはシャアと共にザビ家を叩くことになる。 -これだけなら小説版準拠ということで許されるかもしれないが、なんと戦後、カイ・シデンがプレイヤーのティターンズ部隊の前に颯爽と''νガンダム''で現れる。カミーユやジュドーと共に「''人の心の光を見せなきゃいけないんだろ''」「''νガンダムはダテじゃねえんだ''」と叫びフィン・ファンネルを乱舞させる最強のニュータイプ・カイに多くのプレイヤーが衝撃と恐怖を覚えた。 -もっとも、最後にはプレイヤー部隊も戦争終結のためにエゥーゴと合流するので、カイとは協力することになる。 -ただし、ライバルルートはこの''カイ覚醒が霞んで見えるほどやりたい放題な展開が満載''なので、特別カイが目立つゲームというわけではない。 #endregion --また、本作の宇宙世紀ルートはモノアイガンダムズのリメイクで有るとされる故に... #region -原作のモノアイガンダムズでは最終的にミアンかセラ(セレイン)のどちらかしか助けられず、その内選ばなかった一人は死亡することになる。一応、条件を満たせばハーレムも可能だがその難易度は高かった。 -だが、今作では2人が生存可能となり、シグを取り合うハーレム展開も見る事ができる。さらにとある人物から冷やかしを受ける場面すら用意されている。 -また、ライバルルートではこれとはまた違った展開を見る事が出来る。 #endregion -登場MSもマニア心をくすぐる物が多い。 --色違いエルメスが3機も出てくる作品は後にも先にもこれだけである。 -オリジナルキャラのディー・トリエル等も好評。彼女とアポリーの支援効果が発生するなど誰が想像したろうか。 --また、オリジナル敵キャラの設定は今作の奇抜さを端的に表していると言える。そして、設定負けしていない強さも印象的。初見だと確実に絶望するレベルと言える。 -図鑑の解説がユーモアに満ち溢れている。 --真面目に解説している項目があるかと思えば、思わぬオチを付けている事があったり、今作のトンデモ設定へのセルフツッコミになっている項目も。特にカテジナ、覚醒カミーユなどは必見。 --余談だが一部攻略本の説明もフリーダムである。 #region(名有りキャラ編) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm4364443) #endregion #region(哀れな一般兵編) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm5422992) #endregion -BGMも好評で、一部は前作『アドバンス』から引き継いでいるものもある。 --本作のガンダムWのBGMは、ゲームではあまり採用されない後期OP「RHYTHM EMOTION」((原作ではアニメ制作陣の都合から、終盤の数話しか使われていない。))が選曲されており、アレンジ・選曲も含めて評価が高い。 //スパロボだとα以降で後期機体(W0とか)がいる場合ほとんど毎回使われてる印象(憶えてるかぎりではα、D、ΖIIのSC以外の作品では使われてた)があるからスパロボでも~は消した --その他、過去作のBGMをリメイクした「モノアイガンダムズ」や「戦いのとき」、ディー・トリエルのテーマである「見つけたもの」など、ゲームオリジナルBGMの評価も高い。 -機体を改造することができるのだが、どのユニットも2段階目で似たようなスペックになる。 --つまり、ザクやジムでも頑張って改造すれば使い続けられるのである。ただし、弱い機体の2段階目の改造は費用が凄いことになるが。 **賛否両論点 -SEEDキャラが目立ちすぎている。 --各ルートに共通して一定の出番があるため、平成ガンダムルートやライバルルートはともかく、宇宙世紀ルートにSEEDのキャラが出張してくるのが気になる人もいるようだ。 ---ただし、当時はSEED DESTINYが放送中で宣伝を考えれば無下に出来なかったと言う事情があり、 またSEEDファンにとっては評価点になり得る要素ではある。 --なお、Xはニュータイプ設定のため宇宙世紀ルートと平成ガンダムルートの両方に登場するし、∀やクロスボーンのように全ルートでシナリオに絡んでくる作品もある。 **問題点 -難易度が低い。 --特に強力なモビルスーツが揃うゲーム終盤は無双ゲー状態になる。とはいえ、ラスボス戦など、要所要所で「突っ込んでいるだけでは落とされる」ミッションも存在する。 -登場するキャラ・MSに偏りがある。 --序盤はジオン軍の立場で行動することもあるからか敵役の連邦軍が後のティターンズ中心のメンツだったり、0083のエピソードでコウの扱いがやたら悪かったりと所謂ジオン贔屓な事は否めない。 -一度エンディングを見るまでは戦闘を飛ばすことができない。 -セーブデータの初期化ができない。 --久しぶりにプレイする際に、新たな気持ちで全データを初期化して最初からプレイをするといった行為ができない。 --また、当然中古で購入した場合だと前のプレイヤーのデータを引き継いでプレイすることになる。登場人物やユニットの図鑑をプレイを通じて埋めていくのがGジェネの醍醐味なのだが。 -08小隊は原作のシーン再現などは多いものの、陸戦型ガンダムやEz8、グフ・カスタムは地上専用であるためか登場しない。そのためノリスとの一騎討ちやギニアスとの決戦でシローがジム・コマンドに搭乗しているとかなり残念な事になっている。 --過去作の『ギャザービート』や『アドバンス』ではオリジナル機体としてEz8の改造機が登場していたが、今回はそれらも登場していない。同じくギャザビ出身のMAグロムリンは登場しているのに…。 --一応アプサラスIIIは登場しているほか、前述のノリスはまさかのケンプファーに乗って現れる。 -各ルート毎の戦力差が大きい。 --宇宙世紀ルートはアムロを筆頭に強力なニュータイプが多数揃い、艦長枠もブライトといった有能キャラで固められるため最も戦力が充実している。一応、加入キャラが多すぎて出撃枠が不足するという悩みもあるが。 --逆に平成ガンダムルートは人員に乏しく、ニュータイプも少ない上に艦長枠も中盤までは微妙な能力のキャラしかいない。主力たるドモンやガロードはよりにもよって隠しキャラ扱いなので、加入条件を知らないとさらに戦力差が開く羽目になる。 --ライバルルートは当初こそ微妙な人員しかいないものの、最終的にはかなり充実する上にその人選も個性的であるため、戦力差はさほど気にならなくなる。 --こういった格差から、全ステージクリア後に挑戦できる「特別演習」の構成の差も大きく、特に強力なニュータイプ部隊と交戦する平成ガンダムルートは最も難易度が高くなっている。 -一部キャラにバグがある。 --バグの内容は「クリア後にステータスが弱体化」と、「戦闘中の台詞が出にくい(出ない)」の二種類。 ---前者のバグは特定条件で発生するものであり一応は回避可能だが、知らないと戦力低下は避けられない。 このバグに該当するのはカミーユとジェリドの2名で、条件を満たさないとなぜか初期バージョンに差し変わり、能力が大きく劣化する。一応カミーユはハイパー化イベントを進めることで、ジェリドは自身でターンX入手イベントをこなせば回避可能。しかしジェリドの場合、他キャラでターンXを入手すると弱体化確定となる。 ---後者はバグと言うより仕様なのか回避不能。一応、台詞を意図的に出させる方法が無いわけではなく、こちらはゲームの進行には全く影響しない。 --また前述の「特別演習」にもバグがあり、一度クリアして再挑戦すると「敵キャラのハイパー化が解除されたままとなる」ため、難易度が意図せず低下してしまう。 ---正確には「パイロットのハイパー化のみが解除された状態」となっており、機体のハイパー化はそのまま。この仕様上、アムロ&νガンダムやウッソ&V2アサルトバスターなどの一部ユニットは弱体化しておらず、シンやカガリなどのように条件を満たせばしっかりハイパー化してくるものもいる。一方でドモン&ゴッドガンダムのように再度のハイパー化が絶対に起こらないユニットもいるため、バグの影響もルート毎で差が大きい。 -マニアックなIF展開が多い。 --キャラゲーの宿命ではあるが、それなりにガンダムの知識がなければ何が楽しいのかわからない可能性がある。特に、UC関係の作品(1st、Ζ、ΖΖ、0083、0080、08小隊、MSVなど)についてはある程度知識があったほうが楽しめる。 -また、過去のギャザービートシリーズと比べて戦闘面での演出が劣化しているのも欠点である。 --ハードの進化を考えるとこの点に関しては努力不足と言わざるを得ない。 #region(今作) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm6189615) #endregion #region(Gジェネアドバンス) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm5246822) #endregion #region(モノアイガンダムズ) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm1206468) #endregion **総評 戦闘の演出面や一部キャラの弱体化バグなどを除けば目立った難点がなく、キャラゲーとしては圧倒的な質と量を誇るIF展開とハイレベルなキャラ改変が高く評価されている。~ そのためギャザービートシリーズの魅力を存分に楽しめる名作となっており、『[[GジェネF>SDガンダム Gジェネレーション F]]』並にマニアックなファンが今なお多く存在する。~ 近年では過去作の機体やキャラクターが再登場する場面も見られるため、本作絡みの要素の再登場に期待を寄せる者も少なくない。 //**注意点 //-セーブデータの初期化ができないため、中古だと前のプレイヤーのデータを引き継いでプレイすることになる。登場人物やユニットの図鑑をプレイを通じて埋めていくのがGジェネの醍醐味なのだが。 //余談みたいな形式で表記されていますが、これに関しては問題点に入れてしまっていい部分だと思ったためそちらに移動しました ---- **余談 -シナリオ上の繋がりはないが、続編にあたる『[[クロスドライブ>SDガンダム Gジェネレーション CROSS DRIVE]]』は、当Wikiにおいては本作と正反対の分類にて掲載。%%どうしてこうなった%% -高評価なシナリオ・テキストを持つ本作だが、それらを確認するためのハードルはやや高い。 --一昔前のゲームであるため攻略サイトが少なく、今となっては攻略本も入手困難で、情報源に乏しいのが現状である。 --豊富な戦闘前会話は勿論のこと、発生条件が難しいイベントも複数あり、特にカミーユ完全覚醒やライバルルート突入の難易度は高く、ターンX入手イベントに至ってはノーヒントで達成するのはほぼ不可能に近い。 -後に発売された『[[Gジェネクロスレイズ>SDガンダム Gジェネレーション CROSSRAYS]]』にシグ&シスクードが参戦したのだが、シグの戦闘曲は本作のBGM「モノアイガンダムズ」をベースにアレンジ+新規パートを加えた豪華なものとなっている。
*SDガンダム Gジェネレーション DS 【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん でぃーえす】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/4133NRT0PCL._AC_.jpg,https://www.amazon.co.jp/dp/B00097D8ZS,height=200)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ヴァンガード|~| |発売日|2005年5月26日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|3個|~| |レーティング|CERO:全年齢(全年齢対象)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|''スパロボシリーズも顔負けのクロスオーバー''&br;ルートによって大きく変わるシナリオ&br;ギャザービート系列Gジェネの集大成|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダム Gジェネレーションシリーズリンク>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 //概要が長くなってしまっている&後半は概要ではなくゲーム内容の説明になっていたため概要と特徴に分離 //-DSでは初のGジェネで、ワンダースワンのギャザービート2とモノアイガンダムズのリメイクに本作のオリジナル要素をまぶした作品。そのためか他のガンダム作品と比べても試験的な要素が多数盛り込まれている。 2005年5月26日に発売された、ニンテンドーDS初のGジェネシリーズかつニンテンドーDS初のガンダムのゲーム作品。~ ワンダースワンの『[[ギャザービート2>SDガンダム Gジェネレーション ギャザービート2]]』と『モノアイガンダムズ』をリメイクしつつオリジナル要素を追加した内容となっている他、他のガンダム作品と比べて試験的な要素も多数盛り込まれている。 **特徴 -まずストーリーは珍しくジオン目線から始まる。そのため初期のメンバーはシャアを中心としてMSVのジョニー・ライデンやシン・マツナガ、ギャザービートシリーズのシグ・ウェドナーなどマニアにはたまらない面々になっている。なお、敵にも序盤からSEEDのムウ・ラ・フラガや0083の「不死身の第四小隊」がいるなどの敵側の配慮もしっかりしている。 --中盤まで進むと、宇宙世紀作品中心の「宇宙世紀ルート」と、アナザーガンダム主体の「平成ガンダムルート」に分岐する。また一度クリアすると難易度が上がる代わりにイベントや加入キャラが増える「スペシャルモード」を遊べるようになる。 ---ただし上昇は大したことはなく、1周クリアした腕前があるなら気にならないレベル。 --さらに両ルートをクリアして一定条件を満たすと、原作では敵だったメンバー(ジェリド・メサ、ナタル・バジルール、トレーズ・クシュリナーダなど)を操作できる「ライバルルート」に進むことが出来る。 --しかし何と言っても一番の目玉は黒幕。度肝を抜かれたプレイヤーは数知れない。 #region(その人物とは) まさかのギレン・ザビその人である。 何故、この人が生きているかは終盤に明らかになる…。生きて登場すること自体が伏線でも有るが。 因みに、ディー・トリエルとノーマ・レギオ等の生みの親でも有る。 #endregion **評価点 -とにかくIF設定が質、量共に素晴らしい。 --ほんの一例を挙げると、軍への不信を振り払ったりジョニー・ライデンにときめくシーマ・ガラハウ、ロリハマーン様、綺麗なブーステッドマン3人組などと、原作を知っていればいるほど考えられない設定が多数ある。しかも設定を大幅にいじっているのに、その全てが良い方向に向かっているあたりシナリオライターのレベルの高さが伺える。 ---特にライバルルートにおける「ゼロ・ムラサメによるブーステッドマン3人組説得→3人組によるラスボス救出」の1連のイベントはギャザービートシリーズ屈指の神イベントとして高く評価されている。また再度仲間になった際の3人組は仲良しトリオになっており、信頼補正も元のマイナスからプラスになっており、エンディングでは自分たちなりに強化人間の境遇を語るなど清々しいやり取りを見せてくれる。 --この他にもナタルを説得するシーマ、''アズラエルのあまりの非道さに怒りが爆発して離反を決意するジェリド''など、原作で敵役だったキャラクターの一味違う面がこれでもかというほど詰め込まれている。 ---そもそも今作のシナリオの根幹を担っている∀ガンダムの設定からしてIF設定の塊となっているが、それもしっかりと練られている。 --また、ライバルルートだと特定のキャラがターンXを使用できるのだが、その人選がカオスの極み。 ---ジョニー・ライデン、シン・マツナガ、トレーズ・クシュリナーダ、ゼロ・ムラサメ、セレイン・イクスペリ、シーマ・ガラハウ、ジェリド・メサ、ゼクス・マーキスの8名が候補となる。 ---また、ゼクスでターンXを使用する前には専用のイベントが挿入される、イベントをコンプリートを目指してる人はそこにも着目。 --中には一部で有名な小説版機動戦士ガンダムのネタもある。何ともマニアックなチョイスだが、だからこそ面白いと言える。 #region(close,以下、ライバルルートにおける小説版要素について。ネタバレ注意) -一定条件を満たした上でア・バオア・クーの決戦においてアムロを撃墜すると、なんと''アムロが死亡''する。これをきっかけにカイはニュータイプとして覚醒し、ホワイトベースはシャアと共にザビ家を叩くことになる。 -これだけなら小説版準拠ということで許されるかもしれないが、なんと戦後、カイ・シデンがプレイヤーのティターンズ部隊の前に颯爽と''νガンダム''で現れる。カミーユやジュドーと共に「''人の心の光を見せなきゃいけないんだろ''」「''νガンダムはダテじゃねえんだ''」と叫びフィン・ファンネルを乱舞させる最強のニュータイプ・カイに多くのプレイヤーが衝撃と恐怖を覚えた。 -もっとも、最後にはプレイヤー部隊も戦争終結のためにエゥーゴと合流するので、カイとは協力することになる。 -ただし、ライバルルートはこの''カイ覚醒が霞んで見えるほどやりたい放題な展開が満載''なので、特別カイが目立つゲームというわけではない。 #endregion --また、本作の宇宙世紀ルートはモノアイガンダムズのリメイクで有るとされる故に... #region -原作のモノアイガンダムズでは最終的にミアンかセラ(セレイン)のどちらかしか助けられず、その内選ばなかった一人は死亡することになる。一応、条件を満たせばハーレムも可能だがその難易度は高かった。 -だが、今作では2人が生存可能となり、シグを取り合うハーレム展開も見る事ができる。さらにとある人物から冷やかしを受ける場面すら用意されている。 -また、ライバルルートではこれとはまた違った展開を見る事が出来る。 #endregion -登場MSもマニア心をくすぐる物が多い。 --色違いエルメスが3機も出てくる作品は後にも先にもこれだけである。 -オリジナルキャラのディー・トリエル等も好評。彼女とアポリーの支援効果が発生するなど誰が想像したろうか。 --また、オリジナル敵キャラの設定は今作の奇抜さを端的に表していると言える。そして、設定負けしていない強さも印象的。初見だと確実に絶望するレベルと言える。 -図鑑の解説がユーモアに満ち溢れている。 --真面目に解説している項目があるかと思えば、思わぬオチを付けている事があったり、今作のトンデモ設定へのセルフツッコミになっている項目も。特にカテジナ、覚醒カミーユなどは必見。 --余談だが一部攻略本の説明もフリーダムである。 #region(名有りキャラ編) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm4364443) #endregion #region(哀れな一般兵編) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm5422992) #endregion -BGMも好評で、一部は前作『アドバンス』から引き継いでいるものもある。 --本作のガンダムWのBGMは、ゲームではあまり採用されない後期OP「RHYTHM EMOTION」((原作ではアニメ制作陣の都合から、終盤の数話しか使われていない。))が選曲されており、アレンジ・選曲も含めて評価が高い。 //スパロボだとα以降で後期機体(W0とか)がいる場合ほとんど毎回使われてる印象(憶えてるかぎりではα、D、ΖIIのSC以外の作品では使われてた)があるからスパロボでも~は消した --その他、過去作のBGMをリメイクした「モノアイガンダムズ」や「戦いのとき」、ディー・トリエルのテーマである「見つけたもの」など、ゲームオリジナルBGMの評価も高い。 -機体を改造することができるのだが、どのユニットも2段階目で似たようなスペックになる。 --つまり、ザクやジムでも頑張って改造すれば使い続けられるのである。ただし、弱い機体の2段階目の改造は費用が凄いことになるが。 **賛否両論点 -SEEDキャラが目立ちすぎている。 --各ルートに共通して一定の出番があるため、平成ガンダムルートやライバルルートはともかく、宇宙世紀ルートにSEEDのキャラが出張してくるのが気になる人もいるようだ。 ---ただし、当時はSEED DESTINYが放送中で宣伝を考えれば無下に出来なかったと言う事情があり、 またSEEDファンにとっては評価点になり得る要素ではある。 --なお、Xはニュータイプ設定のため宇宙世紀ルートと平成ガンダムルートの両方に登場するし、∀やクロスボーンのように全ルートでシナリオに絡んでくる作品もある。 **問題点 -難易度が低い。 --特に強力なモビルスーツが揃うゲーム終盤は無双ゲー状態になる。とはいえ、ラスボス戦など、要所要所で「突っ込んでいるだけでは落とされる」ミッションも存在する。 -登場するキャラ・MSに偏りがある。 --序盤はジオン軍の立場で行動することもあるからか敵役の連邦軍が後のティターンズ中心のメンツだったり、0083のエピソードでコウの扱いがやたら悪かったりと所謂ジオン贔屓な事は否めない。 -一度エンディングを見るまでは戦闘を飛ばすことができない。 -セーブデータの初期化ができない。 --久しぶりにプレイする際に、新たな気持ちで全データを初期化して最初からプレイをするといった行為ができない。 --また、当然中古で購入した場合だと前のプレイヤーのデータを引き継いでプレイすることになる。登場人物やユニットの図鑑をプレイを通じて埋めていくのがGジェネの醍醐味なのだが。 -08小隊は原作のシーン再現などは多いものの、陸戦型ガンダムやEz8、グフ・カスタムは地上専用であるためか登場しない。そのためノリスとの一騎討ちやギニアスとの決戦でシローがジム・コマンドに搭乗しているとかなり残念な事になっている。 --過去作の『ギャザービート』や『アドバンス』ではオリジナル機体としてEz8の改造機が登場していたが、今回はそれらも登場していない。同じくギャザビ出身のMAグロムリンは登場しているのに…。 --一応アプサラスIIIは登場しているほか、前述のノリスはまさかのケンプファーに乗って現れる。 -各ルート毎の戦力差が大きい。 --宇宙世紀ルートはアムロを筆頭に強力なニュータイプが多数揃い、艦長枠もブライトといった有能キャラで固められるため最も戦力が充実している。一応、加入キャラが多すぎて出撃枠が不足するという悩みもあるが。 --逆に平成ガンダムルートは人員に乏しく、ニュータイプが不足((スペシャルモードなら隠しキャラ込みでそれでも十分な人数だが、ノーマルモードだとわずか4人、うち2人が専用機持ち、1人が死亡する可能性あり、なので最悪たった一人しかファンネル機を使えない))の上に艦長枠も中盤までは微妙な能力のキャラしかいない。主力たるドモンやガロードはよりにもよって隠しキャラ扱いなので、加入条件を知らないとさらに戦力差が開く羽目になる。 ---中でもドモンが加入する隠しステージは、ボスが場違いな強さを誇り、自己修復も相まって詰まらせてくる。別の隠しキャラを頼らないと打開できないという悪質ぶり。 ---また共通パートでモノアイガンダムズ関連のイベントをこなしても、平成ルートだと関連人物が全員フェードアウトしてしまう。 --ライバルルートは当初こそ微妙な人員しかいないものの、最終的にはかなり充実する上にその人選も個性的であるため、戦力差はさほど気にならなくなる。 --こういった格差から、全ステージクリア後に挑戦できる「特別演習」の構成の差も大きく、特に強力なニュータイプ部隊と交戦する平成ガンダムルートは最も難易度が高くなっている。 -一部キャラにバグがある。 --バグの内容は「クリア後にステータスが弱体化」と、「戦闘中の台詞が出にくい(出ない)」の二種類。 ---前者のバグは特定条件で発生するものであり一応は回避可能だが、知らないと戦力低下は避けられない。 このバグに該当するのはカミーユとジェリドの2名で、条件を満たさないとなぜか初期バージョンに差し変わり、能力が大きく劣化する。一応カミーユはハイパー化イベントを進めることで、ジェリドは自身でターンX入手イベントをこなせば回避可能。しかしジェリドの場合、他キャラでターンXを入手すると弱体化確定となる。 ---後者はバグと言うより仕様なのか回避不能。一応、台詞を意図的に出させる方法が無いわけではなく、こちらはゲームの進行には全く影響しない。 --また前述の「特別演習」にもバグがあり、一度クリアして再挑戦すると「敵キャラのハイパー化が解除されたままとなる」ため、難易度が意図せず低下してしまう。 ---正確には「パイロットのハイパー化のみが解除された状態」となっており、機体のハイパー化はそのまま。この仕様上、アムロ&νガンダムやウッソ&V2アサルトバスターなどの一部ユニットは弱体化しておらず、シンやカガリなどのように条件を満たせばしっかりハイパー化してくるものもいる。一方でドモン&ゴッドガンダムのように再度のハイパー化が絶対に起こらないユニットもいるため、バグの影響もルート毎で差が大きい。 -マニアックなIF展開が多い。 --キャラゲーの宿命ではあるが、それなりにガンダムの知識がなければ何が楽しいのかわからない可能性がある。特に、UC関係の作品(1st、Ζ、ΖΖ、0083、0080、08小隊、MSVなど)についてはある程度知識があったほうが楽しめる。 -また、過去のギャザービートシリーズと比べて戦闘面での演出が劣化しているのも欠点である。 --ハードの進化を考えるとこの点に関しては努力不足と言わざるを得ない。 #region(今作) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm6189615) #endregion #region(Gジェネアドバンス) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm5246822) #endregion #region(モノアイガンダムズ) &nicovideo2(https://www.nicovideo.jp/watch/sm1206468) #endregion **総評 戦闘の演出面や一部キャラの弱体化バグなどを除けば目立った難点がなく、キャラゲーとしては圧倒的な質と量を誇るIF展開とハイレベルなキャラ改変が高く評価されている。~ そのためギャザービートシリーズの魅力を存分に楽しめる名作となっており、『[[GジェネF>SDガンダム Gジェネレーション F]]』並にマニアックなファンが今なお多く存在する。~ 近年では過去作の機体やキャラクターが再登場する場面も見られるため、本作絡みの要素の再登場に期待を寄せる者も少なくない。 //**注意点 //-セーブデータの初期化ができないため、中古だと前のプレイヤーのデータを引き継いでプレイすることになる。登場人物やユニットの図鑑をプレイを通じて埋めていくのがGジェネの醍醐味なのだが。 //余談みたいな形式で表記されていますが、これに関しては問題点に入れてしまっていい部分だと思ったためそちらに移動しました ---- **余談 -シナリオ上の繋がりはないが、続編にあたる『[[クロスドライブ>SDガンダム Gジェネレーション CROSS DRIVE]]』は、当Wikiにおいては本作と正反対の分類にて掲載。%%どうしてこうなった%% -高評価なシナリオ・テキストを持つ本作だが、それらを確認するためのハードルはやや高い。 --一昔前のゲームであるため攻略サイトが少なく、今となっては攻略本も入手困難で、情報源に乏しいのが現状である。 --豊富な戦闘前会話は勿論のこと、発生条件が難しいイベントも複数あり、特にカミーユ完全覚醒やライバルルート突入の難易度は高く、ターンX入手イベントに至ってはノーヒントで達成するのはほぼ不可能に近い。 -後に発売された『[[Gジェネクロスレイズ>SDガンダム Gジェネレーション CROSSRAYS]]』にシグ&シスクードが参戦したのだが、シグの戦闘曲は本作のBGM「モノアイガンダムズ」をベースにアレンジ+新規パートを加えた豪華なものとなっている。

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