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RPGツクールVX - (2015/08/01 (土) 14:24:38) の1つ前との変更点

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*RPGツクールVX 【あーるぴーじーつくーるぶいえっくす】 |ジャンル|RPG製作ソフト|&amazon(B000WN7NUK)|&amazon(B004PKNVKW)|&amazon(B008S7JHFG)| |対応機種|Windows 2000~7|~|~|~| |開発元&br()発売元(初版)|エンターブレイン|~|~|~| |発売元(+素材集 和)|角川ゲームス|~|~|~| |発売日|初版:2007年12月27日&br()+素材集 和:2011年5月26日|~|~|~| |定価|共に税込10,290円(税抜9,800円)|~|~|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~|~|~| |廉価版|VALUE!+素材集 和:2012年9月27日/7,140円|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>ツクールシリーズ]]''| **概要 -Windows版『RPGツクール』の一作で、通算5作目の作品。インターフェイスなどは『2000』をベースとしている。 -前作『XP』にあったスクリプトによる発展性を残しつつも、『2000』にあった取っつきやすさを復活させたところが本作の売りとなっている。 **『RPGツクール2000』からの変更点 -『[[RPGツクールXP]]』で好評だったスクリプト作成システム「RGSS」を改良した「RGSS2」を搭載している。 -マップチップがマップ1つにつき1チップ、レイヤー別に分けられていたが、今作では全マップ共通のタイル別に変更。 -メッセージフォントの変更。全体的に丸っこい感じに。 -デフォルト素材のキャラクターの頭身が『FF6』のような2.5頭身から『FF5』以前のような2頭身になった。 --また『XP』で使用するキャラチップも加工すれば本作で使えるようになるので、作風の幅が広がった。 **長所 -「RGSS2」は「RGSS」同様、制作の自由度が高い。面倒ではあるが、本作の不満点も大抵がスクリプトで補完できるほどである。 --そのお陰で「RPGツクール」でありながら、「シミュレーションRPG」だったり「パズル」だったりと様々なフリーゲームが登場している。 --2010年現在では素材として配布するサイトもかなり多くなったため、探せばかなりの数のスクリプトが出てくる。 --「RGSS」とは基本的に互換性はないが、一部の素材スクリプトは「RGSS2」でも使用可能(改造が必要になるものもあるが)。 -『XP』では多くのイベント作成コマンドが削除され、スクリプトで補完しなければならなくなった箇所が多かったためハードルが高くなってしまったが、本作はイベントコマンドが軒並み復活し、インターフェイスも『2000』に近くなったため『XP』よりは作りやすくなった。 --『2000』のテクニックのほとんどが本作でも使用可能なほど。 --それでも復活しなかったコマンドはある。一応スクリプトで補完できるが。 -素材の完成度が高く、好評の声も多い。 --『[[RPGツクールDS]]』の素材は本作をベースとしている部分が多い。 -移動動作が『XP』よりは軽快になった。 -公式ブログなどでの素材の配布やモンタージュ形式でキャラドットを作成する「ちびキャラツクール」(ソフトの機能ではなく、ネット上にある作成サイト)など公式のサポートが豊富。 **短所 -『2000』や『XP』の2.5頭身に慣れ親しんだ層からは、デフォルト素材の頭身が縮んだことに違和感を覚える人もいる。 --ちみっこいキャラグラはほのぼのとしたゲームを作る場合には合っているが、シリアスな表現とはややミスマッチになりやすい。 -マップチップなどのグラフィック素材の解像度が上がったため、素材作成が少々面倒になった。 --また解像度が上がった反面、グラフィックが安っぽく見えるという声も多い。 ---余談だが、同じ現象が[[PSP版『FF1』>ファイナルファンタジー (PSP)]]や[[PSP版『FF4』>ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション]]にて指摘されている。 -画面解像度が『XP』の640x480から544x416に縮小。とはいえ、『2000』より解像度は上だが。 --一応スクリプト側から解像度を変更することは可能。 -戦闘背景がマップ画面にエフェクトをかけただけのものとなった。人によっては物足りないという声も。 -RPGといえばファンタジーなのかデフォルト素材(RTP)は『2000』や『XP』と同様、ファンタジーに偏っている。 --これらの点はスクリプトなどで解消出来るが、グラフィックに関しては現代風・SF風・和風関連が弱い。 -マップが簡単に作れるようになった一方、複雑なマップをつくるのは非常に困難。 --特に起伏のあるマップを作るのは難しくなっている。(山など) -推奨スペックを満たさないPCでプレイすると動かないわけではないが、テストプレイに支障が出る(動作に最適なFPSは60)。 --この問題を解消するためにマップやアニメーションの軽量化スクリプトなどが配布されている。 --また、スクリプトにより画面サイズを広げるとやはり推奨スペックを満たさないPCでのプレイに支障が出る。 --プレイ中にF12を押すことで発生する「F12リセットエラー」が問題に。 ---ただし、スクリプト側でゲームをシャットダウンさせる命令にすれば回避出来る。 -好みの問題ではあるが、デフォルトで搭載されている音楽が全体的にダサい。 --Battle関連が特に顕著。ギャグにしか聞こえないものもある。 --次作のVX AceではデフォルトBGMが全て一新され、良曲が増えた。 **総評 -初心者あるいは出戻り系のプレイヤーには取っ付きやすいシステムが好評である。 -『XP』より軽くなったとはいえ、推奨スペックを満たさないPCには優しくない。 -あえて不足な部分を残し、スクリプトにより動作の幅を広げさせようとしている部分がある(4方向のみの移動→スクリプトによって斜め移動も可、など) --一方では「完全作を作ってしまうと今後に活かせるネタがなくなるからでは?」という見方がある。 -RTPが相変わらずファンタジー寄りの方向性なので、現代系の世界観を持ったゲームを作りたい場合は自作か素材屋便りになる。 -上記にある通りだいたいの不満点はスクリプトで解消出来るが、グラフィックの面は仕方ないと言うべきか。 **その他 -ツクールシリーズとしては珍しくアカデミックパックが販売されている。 -アップデータは不具合修正や最新OSへの対応といったものはあるものの頻度は多くない。 -2011年5月26日には、『ツクールシリーズ素材集 和』が発売。この素材集と本体をセットにしたパックも発売している。 --本製品には、『RPGツクールVX』でそのまま使える、日本のお城をイメージしたマップ、戦国武将や妖怪をモチーフにしたモンスター、神主や侍などの歩行キャラクターといったグラフィックが大量に収録されている。 --収録されている追加素材の中でも、特に目を引くのがモンスターグラフィック。RPGでは定番のスライムやドラゴンに代わり、戦国武将や忍者、鬼やろくろ首といった妖怪など、日本ならではのモンスターたちが盛りだくさんに用意されている。 --収録された素材は、マップ、モンスター、歩行キャラクター、顔グラフィックなど、あわせて200点以上。RPGを作るのに必要な素材はひと通り用意されている。 --但し、VXRTPと和素材集の顔グラフィックの絵師が違うので使う人によっては違和感も。 -現在、和素材集のPVが公開されているが旧版のPVも見ることが出来る。 --その旧版では現在の落ち着いたナレーションとは違い、声優の関智一氏の熱いナレーションを聞くことが出来る。 -以前のシリーズは『RPGツクールXP』(←『WindowsXP』)のようにタイトルをWindowsのバージョン名と一致させてきたが、本作は慣例と異なるタイトルになった。 --「VX」というタイトルの由来は定かではない。「15」のローマ数字表記、「Vista+XP」の略称などの説があるが、根拠としてはイマイチである。 -2011年12月15日には上位版である『[[RPGツクール VX Ace]]』が発売された。 --イベントコマンドなどの機能はさらに強化されたが『2000』と『2003』のような作成データ互換機能は無く「RGSS3」も「RGSS2」と互換性は無い。全体的に上級者向けといった位置づけであり、どちらが作りやすいかは人によるだろう。
*RPGツクールVX 【あーるぴーじーつくーるぶいえっくす】 |ジャンル|RPG製作ソフト|&amazon(B000WN7NUK)|&amazon(B004PKNVKW)|&amazon(B008S7JHFG)| |対応機種|Windows 2000~7|~|~|~| |開発元&br()発売元(初版)|エンターブレイン|~|~|~| |発売元(+素材集 和)|角川ゲームス|~|~|~| |発売日|初版:2007年12月27日&br()+素材集 和:2011年5月26日|~|~|~| |定価|共に税込10,290円(税抜9,800円)|~|~|~| |レーティング|CERO:全年齢対象|~|~|~| |廉価版|VALUE!+素材集 和:2012年9月27日/7,140円|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>ツクールシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -Windows版『RPGツクール』の一作で、通算5作目の作品。インターフェイスなどは『2000』をベースとしている。 -前作『XP』にあったスクリプトによる発展性を残しつつも、『2000』にあった取っつきやすさを復活させたところが本作の売りとなっている。 **『RPGツクール2000』からの変更点 -『[[RPGツクールXP]]』で好評だったスクリプト作成システム「RGSS」を改良した「RGSS2」を搭載している。 -マップチップがマップ1つにつき1チップ、レイヤー別に分けられていたが、今作では全マップ共通のタイル別に変更。 -メッセージフォントの変更。全体的に丸っこい感じに。 -デフォルト素材のキャラクターの頭身が『FF6』のような2.5頭身から『FF5』以前のような2頭身になった。 --また『XP』で使用するキャラチップも加工すれば本作で使えるようになるので、作風の幅が広がった。 **評価点 -「RGSS2」は「RGSS」同様、制作の自由度が高い。面倒ではあるが、本作の不満点も大抵がスクリプトで補完できるほどである。 --そのお陰で「RPGツクール」でありながら、「シミュレーションRPG」だったり「パズル」だったりと様々なフリーゲームが登場している。 --2010年現在では素材として配布するサイトもかなり多くなったため、探せばかなりの数のスクリプトが出てくる。 --「RGSS」とは基本的に互換性はないが、一部の素材スクリプトは「RGSS2」でも使用可能(改造が必要になるものもあるが)。 -『XP』では多くのイベント作成コマンドが削除され、スクリプトで補完しなければならなくなった箇所が多かったためハードルが高くなってしまったが、本作はイベントコマンドが軒並み復活し、インターフェイスも『2000』に近くなったため『XP』よりは作りやすくなった。 --『2000』のテクニックのほとんどが本作でも使用可能なほど。 --それでも復活しなかったコマンドはある。一応スクリプトで補完できるが。 -素材の完成度が高く、好評の声も多い。 --『[[RPGツクールDS]]』の素材は本作をベースとしている部分が多い。 -移動動作が『XP』よりは軽快になった。 -公式ブログなどでの素材の配布やモンタージュ形式でキャラドットを作成する「ちびキャラツクール」(ソフトの機能ではなく、ネット上にある作成サイト)など公式のサポートが豊富。 **問題点 -『2000』や『XP』の2.5頭身に慣れ親しんだ層からは、デフォルト素材の頭身が縮んだことに違和感を覚える人もいる。 --ちみっこいキャラグラはほのぼのとしたゲームを作る場合には合っているが、シリアスな表現とはややミスマッチになりやすい。 -マップチップなどのグラフィック素材の解像度が上がったため、素材作成が少々面倒になった。 --また解像度が上がった反面、グラフィックが安っぽく見えるという声も多い。 ---余談だが、同じ現象が[[PSP版『FF1』>ファイナルファンタジー (PSP)]]や[[PSP版『FF4』>ファイナルファンタジーIV コンプリートコレクション]]にて指摘されている。 -画面解像度が『XP』の640x480から544x416に縮小。とはいえ、『2000』より解像度は上だが。 --一応スクリプト側から解像度を変更することは可能。 -戦闘背景がマップ画面にエフェクトをかけただけのものとなった。人によっては物足りないという声も。 -RPGといえばファンタジーなのかデフォルト素材(RTP)は『2000』や『XP』と同様、ファンタジーに偏っている。 --これらの点はスクリプトなどで解消出来るが、グラフィックに関しては現代風・SF風・和風関連が弱い。 -マップが簡単に作れるようになった一方、複雑なマップをつくるのは非常に困難。 --特に起伏のあるマップを作るのは難しくなっている。(山など) -推奨スペックを満たさないPCでプレイすると動かないわけではないが、テストプレイに支障が出る(動作に最適なFPSは60)。 --この問題を解消するためにマップやアニメーションの軽量化スクリプトなどが配布されている。 --また、スクリプトにより画面サイズを広げるとやはり推奨スペックを満たさないPCでのプレイに支障が出る。 --プレイ中にF12を押すことで発生する「F12リセットエラー」が問題に。 ---ただし、スクリプト側でゲームをシャットダウンさせる命令にすれば回避出来る。 -好みの問題ではあるが、デフォルトで搭載されている音楽が全体的にダサい。 --Battle関連が特に顕著。ギャグにしか聞こえないものもある。 --次作のVX AceではデフォルトBGMが全て一新され、良曲が増えた。 **総評 -初心者あるいは出戻り系のプレイヤーには取っ付きやすいシステムが好評である。 -『XP』より軽くなったとはいえ、推奨スペックを満たさないPCには優しくない。 -あえて不足な部分を残し、スクリプトにより動作の幅を広げさせようとしている部分がある(4方向のみの移動→スクリプトによって斜め移動も可、など) --一方では「完全作を作ってしまうと今後に活かせるネタがなくなるからでは?」という見方がある。 -RTPが相変わらずファンタジー寄りの方向性なので、現代系の世界観を持ったゲームを作りたい場合は自作か素材屋便りになる。 -上記にある通りだいたいの不満点はスクリプトで解消出来るが、グラフィックの面は仕方ないと言うべきか。 **その他 -ツクールシリーズとしては珍しくアカデミックパックが販売されている。 -アップデータは不具合修正や最新OSへの対応といったものはあるものの頻度は多くない。 -2011年5月26日には、『ツクールシリーズ素材集 和』が発売。この素材集と本体をセットにしたパックも発売している。 --本製品には、『RPGツクールVX』でそのまま使える、日本のお城をイメージしたマップ、戦国武将や妖怪をモチーフにしたモンスター、神主や侍などの歩行キャラクターといったグラフィックが大量に収録されている。 --収録されている追加素材の中でも、特に目を引くのがモンスターグラフィック。RPGでは定番のスライムやドラゴンに代わり、戦国武将や忍者、鬼やろくろ首といった妖怪など、日本ならではのモンスターたちが盛りだくさんに用意されている。 --収録された素材は、マップ、モンスター、歩行キャラクター、顔グラフィックなど、あわせて200点以上。RPGを作るのに必要な素材はひと通り用意されている。 --但し、VXRTPと和素材集の顔グラフィックの絵師が違うので使う人によっては違和感も。 -現在、和素材集のPVが公開されているが旧版のPVも見ることが出来る。 --その旧版では現在の落ち着いたナレーションとは違い、声優の関智一氏の熱いナレーションを聞くことが出来る。 -以前のシリーズは『RPGツクールXP』(←『WindowsXP』)のようにタイトルをWindowsのバージョン名と一致させてきたが、本作は慣例と異なるタイトルになった。 --「VX」というタイトルの由来は定かではない。「15」のローマ数字表記、「Vista+XP」の略称などの説があるが、根拠としてはイマイチである。 -2011年12月15日には上位版である『[[RPGツクール VX Ace]]』が発売された。 --イベントコマンドなどの機能はさらに強化されたが『2000』と『2003』のような作成データ互換機能は無く「RGSS3」も「RGSS2」と互換性は無い。全体的に上級者向けといった位置づけであり、どちらが作りやすいかは人によるだろう。

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