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コロぱた - (2016/04/01 (金) 09:20:09) の1つ前との変更点

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*コロぱた 【ころぱた】 |ジャンル|自律キャラおつかいアクション|CENTER:&amazon(B002PK0L5C,image);''DSi版推奨''| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売・開発元|ラックプラス|~| |発売日|2009年12月24日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |配信|DSiウェア&br;2014年4月16日/1000ポイント|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 主人公の女の子・ひまわりが無事にお使いに行けるようにステージを誘導していくパズルゲーム。 **特徴 ステージ内にはさまざまな仕掛けがあり、アイテムをうまく配置して仕掛けを連鎖的に動かし、ステージごとに設定された条件をクリアしていく。分かりやすく言うと''「ピタゴラ装置((日本ではNHK教育の番組「ピタゴラスイッチ」で有名になったのでこう呼ばれることが多いが、このような装置は一般に「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」と呼ばれ、1992年に『インクレディブル・マシーン』(PC)というタイトルで初ゲーム化されている。日本ではこの作品のローカライズのほかキャラクターを魔界村シリーズのものに差し替えた『アーサーとアスタロトの謎魔界村』(PS・SS)が比較的有名なため「インクレディブル系」と呼ばれることもあるが、日本で発売されたものは多くない。))を作るゲーム」''である。~ ゲーム中にはひまわりをはじめドット絵で描かれたかわいらしいキャラクターたちが登場し、ステージの合間のデモも(かなりきわどいネタがあるものの)ほほえましい内容になっている。キャラクターのかわいさに釣られて本作を買ったプレイヤーも多かったようだ。 **評価点 -大ボリュームのステージ構成 --本作は本編「おつかい」が128ステージ、番外編「よりみち」が64ステージで構成される。~ 合計して全192ステージというのは、パズルゲームとしてはかなりの大ボリュームと言えるだろう。~ ~ 本編「おつかい」はステージの合間にストーリーデモが挿入される構成上、ステージ1から順番に進行する。~ 詳しくは後述するが、本作は一朝一夕でクリア出来るような内容ではない為、ステージ進行状況のセーブの概念が存在する。~ クリア済のステージには自由に再挑戦可能で、閲覧済のストーリーデモも自由に再閲覧可能。~ ~ 番外編「よりみち」は「ニンテンドーWi-Fiコネクション」((2014年5月20日(火)サービス終了))を使用した無料ダウンロードの追加ステージで、~ 一度ダウンロードすれば本編の進行とは無関係に、どのステージからも自由にプレイする事が可能。~ こちらも、本編と同様にクリア済のステージを確認する事も出来る。~ なお、DSiウェア版では最初から「よりみち」の全ステージが解禁された状態になっている。((DSiウェア版の発売が「ニンテンドーWi-Fiコネクション」サービス終了直前であり、ソフト単体で全要素が解禁可能な構成にする必要があった為と思われる)) **賛否両論点 ''非常に難易度の高い試行錯誤型のパズル''~ かわいい見た目とは裏腹に、本作は''かなり辛口のパズルゲーム''に仕上がっている。~ ~ ステージ4まではアイテムや仕掛けの数が少なく正解の配置も分かりやすいが、新しいアイテムや仕掛けの種類が増えるステージ5以降は、簡単な説明は出るが''どんな動きをするのかは実際にやってみないと分からない''ようになっている。~ また、アイテムや仕掛けの動きには物理演算が利用されており、ボールや台車の動きに慣性があったり、ボールをぶつけた位置でドミノの倒れ方が変わったり、鏡の位置で光の反射角が変わったりする。''1ドットずれただけでも全く異なる動きをする''ため、再生して動きを確認しては細かな微調整を繰り返していくことになる。~ ~ 勝手に動き回るひまわりもパズルの一要素になっており、驚かせて走らせたり転ばせて動きを止めたりして動きを誘導する必要がある。~ ひまわりには「機嫌」と「体力」のパラメータがあり、体力ゲージの量や機嫌の良し悪しで「坂を上る/上れない」「ボールを投げる/蹴る」などの動きが変わり、どちらかが0になるとひまわりが泣き出してやり直しになる。このため、ステージによっては食べ物を与えてパラメータを回復させたりわざと機嫌を悪くさせたりすることも計算に入れなければならない。~ ~ もちろん、ひらめきも重要である。一見簡単に見えるがその方法では詰んでしまう場合や、使うと見せかけて使わないアイテム、あるいは本来の用途とは違う使い方をするアイテムがある場合が多く、詰まったときは「同じことを少ないアイテムでできないか?」「別の使い方はないのか?」といった発想の転換が必要になる。~ ~ 細かな微調整とひねりの利いた謎解きがあるため、1ステージをクリアするのに数時間かかることもあるが、''「試行錯誤を繰り返して自分なりの正解((与えられたアイテムをすべて使う必要はなく、別解が複数あるステージも多い。有志がまとめた本作の攻略wikiでも正攻法から力押しの方法まで複数の解法が掲載されている。))を見つける」''のがこのゲームの醍醐味であり、答えが分かったときの充実感は普通のパズルゲームではなかなか味わえないものがある。~ 「一度詰まってしまうと先のステージに進めずもどかしい」「アイテムや仕掛けのチュートリアルがなく、使い方が分かりにくい」と指摘されることがある。~ **問題点 -仕掛けが複雑な後半のステージになるほど結果を確認するのに時間がかかってしまう。 --早送り機能もない。 -タッチペンでしか操作できない --認識自体は悪くないのだが、小さいパーツが多く微調整が難しいこと、画面スクロール以外のボタン操作が一切できないこと、ステージセレクトやメッセージ送りもすべてタッチペンを使わなければならないことなどがやや不便である。 //**総評 ---- **余談 -「ひまわり」「あすか もも」「こだま きらり」「おおすみ ひのとり」「ふじ2号」…など、本作の登場人物の姓名はすべて[[日本の人工衛星の名前>http://www.tsm.toyama.toyama.jp/tao/aroom/satellite/jsatellite.htm]]をもとにしている。 -2010年に開発スタッフが作成した『コロぱた 非攻略本』(設定資料集)、『コロぱた 解答集』が''同人誌として''冬コミで販売されている。 -2011年4月にサウンドトラック『きく コロぱた』が発売されている。 -本作と同じくラックプラス製のDSiウェアのシューティングゲーム[[『サジタリウス・エー・スター』>http://www.lukplus.co.jp/sagittarius-a-star/]]は、本作DSiウェア版と同時発売(2014年4月16日配信開始)である。 --ちなみに「サジタリウス・エー・スター」(Sagittarius A*)とは実在する天文学用語で、「いて座A*」や「Sgr A*」とも表記される。宇宙や天文についての名前が採用されている点については、ジャンルは違うが『コロぱた』との共通点。 **DS版は現在入手困難 ネット上のレビューや口コミなどの評価はかなり高かったものの、''生産本数わずか5000本で5000本とも完売''という極端な需要と供給であった為に、2009年発売のソフトにも関わらず既にプレミア化してしまっている。~ そこで今から始めてみようと思った方は、Android版かDSiウェア版を入手することをお勧めする。 -Android版:2011年2月配信開始。DS版の全ステージを分割販売したもので、''最初の7ステージは「お試し。」ということで無料''、全ステージが入った「全部入り~」でもわずか998円で手に入る。ただし、ステージ合間のデモは収録されていない。 -DSiウェア版:2014年4月16日配信開始。純粋なDS版の移植。ステージ合間のデモもそのまま収録されている。「よりみち」全64ステージが初めからプレイ可能になっている事と、それに伴いWi-Fiまわりのオプションが削除されている事と、電子マニュアルが追加されている事がDS版との違い。ここまで至れり尽くせりで、お値段たったの1000円。ニンテンドーDSのソフトとニンテンドーDSiのDSiウェアは元のハードの仕様がほぼ同一である為、細かな挙動の差異の心配は不要と言えるだろう。
*コロぱた 【ころぱた】 |ジャンル|自律キャラおつかいアクション|CENTER:&amazon(B002PK0L5C,image);''DSi版推奨''| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売・開発元|ラックプラス|~| |発売日|2009年12月24日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |配信|DSiウェア&br;2014年4月16日/1000ポイント|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 主人公の女の子・ひまわりが無事にお使いに行けるようにステージを誘導していくパズルゲーム。 **特徴 ステージ内にはさまざまな仕掛けがあり、アイテムをうまく配置して仕掛けを連鎖的に動かし、ステージごとに設定された条件をクリアしていく。分かりやすく言うと''「ピタゴラ装置((日本ではNHK教育の番組「ピタゴラスイッチ」で有名になったのでこう呼ばれることが多いが、このような装置は一般に「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」と呼ばれ、1992年に『インクレディブル・マシーン』(PC)というタイトルで初ゲーム化されている。日本ではこの作品のローカライズのほかキャラクターを魔界村シリーズのものに差し替えた『アーサーとアスタロトの謎魔界村』(PS・SS)が比較的有名なため「インクレディブル系」と呼ばれることもあるが、日本で発売されたものは多くない。))を作るゲーム」''である。~ ゲーム中にはひまわりをはじめドット絵で描かれたかわいらしいキャラクターたちが登場し、ステージの合間のデモも(かなりきわどいネタがあるものの)ほほえましい内容になっている。 **評価点 -大ボリュームのステージ構成 --本作は本編「おつかい」が128ステージ、番外編「よりみち」が64ステージで構成される。~ 合計して全192ステージというのは、パズルゲームとしてはかなりの大ボリュームと言えるだろう。~ ~ 本編「おつかい」はステージの合間にストーリーデモが挿入される構成上、ステージ1から順番に進行する。~ 詳しくは後述するが、本作は一朝一夕でクリア出来るような内容ではない為、ステージ進行状況のセーブの概念が存在する。~ クリア済のステージには自由に再挑戦可能で、閲覧済のストーリーデモも自由に再閲覧可能。~ ~ 番外編「よりみち」は「ニンテンドーWi-Fiコネクション」((2014年5月20日(火)サービス終了))を使用した無料ダウンロードの追加ステージで、~ 一度ダウンロードすれば本編の進行とは無関係に、どのステージからも自由にプレイする事が可能。~ こちらも、本編と同様にクリア済のステージを確認する事も出来る。~ なお、DSiウェア版では最初から「よりみち」の全ステージが解禁された状態になっている。((DSiウェア版の発売が「ニンテンドーWi-Fiコネクション」サービス終了直前であり、ソフト単体で全要素が解禁可能な構成にする必要があった為と思われる)) **賛否両論点 ''非常に難易度の高い試行錯誤型のパズル''~ かわいい見た目とは裏腹に、本作は''かなり辛口のパズルゲーム''に仕上がっている。~ ~ ステージ4まではアイテムや仕掛けの数が少なく正解の配置も分かりやすいが、新しいアイテムや仕掛けの種類が増えるステージ5以降は、簡単な説明は出るが''どんな動きをするのかは実際にやってみないと分からない''ようになっている。~ また、アイテムや仕掛けの動きには物理演算が利用されており、ボールや台車の動きに慣性があったり、ボールをぶつけた位置でドミノの倒れ方が変わったり、鏡の位置で光の反射角が変わったりする。''1ドットずれただけでも全く異なる動きをする''ため、再生して動きを確認しては細かな微調整を繰り返していくことになる。~ ~ 勝手に動き回るひまわりもパズルの一要素になっており、驚かせて走らせたり転ばせて動きを止めたりして動きを誘導する必要がある。~ ひまわりには「機嫌」と「体力」のパラメータがあり、体力ゲージの量や機嫌の良し悪しで「坂を上る/上れない」「ボールを投げる/蹴る」などの動きが変わり、どちらかが0になるとひまわりが泣き出してやり直しになる。このため、ステージによっては食べ物を与えてパラメータを回復させたりわざと機嫌を悪くさせたりすることも計算に入れなければならない。~ ~ もちろん、ひらめきも重要である。一見簡単に見えるがその方法では詰んでしまう場合や、''使うと見せかけて使わないアイテム''、あるいは''本来の用途とは違う使い方をするアイテム''がある場合が多く、詰まったときは「同じことを少ないアイテムでできないか?」「別の使い方はないのか?」といった発想の転換が必要になる。~ **問題点 -アイテムや仕掛けのチュートリアルがなく、使い方が分かりにくい。説明を読んで使い方を想像しながら実際に試していくしかない。 -ステージを飛ばすことができない。そのため、クリアできないステージに遭遇したらそこで足止めを食ってしまう。難易度が高いだけにこの仕様はつらい。 --どうしてもわからなければ攻略サイトを見るしかない。 -仕掛けが複雑な後半のステージになるほど結果を確認するのに時間がかかってしまう。 --早送り機能もない。 -タッチペンでしか操作できない --認識自体は悪くないのだが、小さいパーツが多く微調整が難しいこと、画面スクロール以外のボタン操作が一切できないこと、ステージセレクトやメッセージ送りもすべてタッチペンを使わなければならないことなどがやや不便である。 -一概に悪いわけではないが、全体的な見た目やキャラクターデザインが、まるで''同人サークルが自主制作したゲームであるかのような''、安っぽい雰囲気になっている。 --パッケージの公式イラストも、下手ではないがプロが手がけたイラストと思うとやや微妙。 --その方向性で狙って作っているのか、開発スタッフ及びデザイナーの分野そのものなのかは不明。 **総評 細かな微調整とひねりの利いた謎解きがあるため、1ステージをクリアするのに数時間かかることもあるが、''「試行錯誤を繰り返して自分なりの正解((与えられたアイテムをすべて使う必要はなく、別解が複数あるステージも多い。有志がまとめた本作の攻略wikiでも正攻法から力押しの方法まで複数の解法が掲載されている。))を見つける」''のがこのゲームの醍醐味である。答えが分かったときの充実感は普通のパズルゲームではなかなか味わえないものがある。 ---- **余談 -「ひまわり」「あすか もも」「こだま きらり」「おおすみ ひのとり」「ふじ2号」…など、本作の登場人物の姓名はすべて[[日本の人工衛星の名前>http://www.tsm.toyama.toyama.jp/tao/aroom/satellite/jsatellite.htm]]をもとにしている。 -2010年に開発スタッフが作成した『コロぱた 非攻略本』(設定資料集)、『コロぱた 解答集』が''同人誌として''冬コミで販売されている。 -2011年4月にサウンドトラック『きく コロぱた』が発売されている。 -本作と同じくラックプラス製のDSiウェアのシューティングゲーム[[『サジタリウス・エー・スター』>http://www.lukplus.co.jp/sagittarius-a-star/]]は、本作DSiウェア版と同時発売(2014年4月16日配信開始)である。 --ちなみに「サジタリウス・エー・スター」(Sagittarius A*)とは実在する天文学用語で、「いて座A*」や「Sgr A*」とも表記される。宇宙や天文についての名前が採用されている点については、ジャンルは違うが『コロぱた』との共通点。 **DS版は現在入手困難 ネット上のレビューや口コミなどの評価はかなり高かったものの、''生産本数わずか5000本で5000本とも完売''という極端な需要と供給であった為に、2009年発売のソフトにも関わらず既にプレミア化してしまっている。~ そこで今から始めてみようと思った方は、Android版かDSiウェア版を入手することをお勧めする。 -Android版:2011年2月配信開始。DS版の全ステージを分割販売したもので、''最初の7ステージは「お試し。」ということで無料''、全ステージが入った「全部入り~」でもわずか998円で手に入る。ただし、ステージ合間のデモは収録されていない。 -DSiウェア版:2014年4月16日配信開始。純粋なDS版の移植。ステージ合間のデモもそのまま収録されている。「よりみち」全64ステージが初めからプレイ可能になっている事と、それに伴いWi-Fiまわりのオプションが削除されている事と、電子マニュアルが追加されている事がDS版との違い。ここまで至れり尽くせりで、お値段たったの1000円。ニンテンドーDSのソフトとニンテンドーDSiのDSiウェアは元のハードの仕様がほぼ同一である為、細かな挙動の差異の心配は不要と言えるだろう。

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