「Saints Row 2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

Saints Row 2 - (2020/06/10 (水) 22:00:27) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*Saints Row 2 【せいんつ ろう つー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B001FSKJWK)&amazon(B001FWYIZ0)| |対応機種|プレイステーション3&br()Xbox 360&br()Windows XP/Vista|~| |発売元|【PS3/360】THQジャパン&br()【Win】ズー&br()【Steam】Deep Silver|~| |開発元|Volition|~| |発売日|【PS3/360】2008年12月4日&br()【Win】2009年1月30日|~| |定価|【PS3/360】7,140円&br()【Win】8,190円|~| |プレイ人数|1人(マルチプレイ時:2~12人)|~| |廉価版|【PS3】THQコレクション:2010年6月10日/3,880円&br()【360】プラチナコレクション:上記と同時発売/2,940円|~| |配信|【Win】Steam:2009年1月28日/980円|~| |レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上対象)}''|~| |~|【Win】ESRB:M指定(17歳以上)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|良くも悪くもGTAフォロワーの最高峰&br()ぶっ飛んだサブゲームとシリアスなストーリー&br()シリーズ随一の自由度と''血腥さ''|~| |>|>|CENTER:''[[Saints Rowシリーズリンク>Saints Rowシリーズ]]''| //※データ内では日本語版のみを記載しています。 //運営議論スレの通り、原語版についての表記を追加します。Win日本語版と現在の定価が大幅に値段が違うため記載する意味はあると思います。 //Win原語版でプレイしましたが、規制やCS限定バグ以外の内容は同一でした。 ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''その街はお前を待っている、目指すは頂点!''} }} ~ **概要 『Saints Row』シリーズは『[[Grand Theft Auto>Grand Theft Autoシリーズ]]』の所謂クローンゲームである。~ 1作目はそれが良くも悪くも特に顕著になってしまったため、本国でも度々『GTA』シリーズと比較され、『GTA』の開発・販売元のロックスターゲームズからクレームが来た事すらあった程。~ しかし、それだけあって''『GTA』クローンの中では最高レベルとの評価''を受けている。本作はその続編である。~ -オープンワールド、暴力的なクライムアクション、緊急車両を用いたミニゲーム等、基本的な要素はPS2時代の『GTA』三部作を踏襲、独自発展させたもの。~ 特に『[[GTA:SA>Grand Theft Auto: San Andreas]]』からインスパイアされた要素が色濃く((主人公のデフォルトのデザインが『GTA:SA』の主人公に似たタンクトップ姿の黒人であったり、主人公のギャングチームのカラーが『GTA:SA』の敵対ギャングと同じ紫である等。))、本作はギャング同士の抗争や縄張り争奪戦が主題となっている。 ---- **特徴 -主人公は前作の主人公と同一人物。前作ラストの爆発事故から2年後、主人公が昏睡状態から目覚めた所で物語が始まる。~ 自分が眠っている間に離散したギャングチーム「サードストリート・セインツ」再建のために新たなリーダーとして立ち上がり、台頭してきたライバルギャング達と対決、奪われた縄張りを全て取り戻すことがゲームの目的である。 --基本的には『GTA』と同じくミッションを受託してストーリーを進めていく。また、メインミッションの他に敵の縄張りを奪う「拠点ミッション」も存在する。 ---メインミッション、拠点ミッション共にクリアすると縄張りが広がり、収入が増える。また、物件を購入して収入を得る事も可能。 ---敵ギャングが縄張りを奪い返そうと襲撃してくる事もある。実際に奪還される事はないが、襲撃された縄張りはセインツと敵ギャングが交戦状態になり、収入も無くなる。その縄張りのどこかにいる敵幹部を全員倒せば奪還阻止となる。 --プロローグが終わった後は、敵対する三つのギャングチームをそれぞれ潰していく事になる。全てのチームを壊滅させ、縄張りも全て確保する=全てのストーリーミッションと拠点ミッションをクリアすると最後の戦いが始まる。 -舞台は前作と同じく、アメリカ西海岸の架空の町「スティルウォーター」。シカゴ・デトロイトをモチーフとしている。 ---- **評価点 -「アクティビティ」「デバージョン」と呼ばれるぶっ飛んだサブゲームの数々。 --アクティビティとはサブミッションの事。狂乱するファンを血祭りにあげセレブを護衛する「群衆整理」、地価を下落させるためにバキュームカーで汚物を街中に撒き散らす「正義の汚水」、街中で破壊の限りを尽くす「メイヘム」、わざと車にぶつかり轢かれ方の派手さでポイントを稼ぐ「保険金詐欺(=当たり屋)」、などなど多種多様で破天荒なもの揃い。 --デバージョンは所謂ミニゲーム。『GTA』でも定番であった車集めや職業ミッションに加え、「タグペイント」や「マッサージ」、走る車の上でバランスを取る「カーサーフィン」と言った独特のものが用意されている。 --これらのサブゲームにはさまざまなクリア特典が用意され、プレイヤーの能力が強化されるアップグレードや、レアな武器・乗り物などが入手できる。 --ミッションを始めるために必要な「リスペクト」も、主にアクティビティのクリア報酬で稼いでいくことになるため、ゲーム進行において非常に重要な要素といえる。 -自由度の高いカスタマイズ。 --『Saints Row』シリーズの『GTA』との決定的な違い…それは''主人公を自分で作ることができる''という点である。 --人種、性別はもちろん顔の細部、口の表情、年齢(=体のシワの量)、体格(ガリガリもメタボも可能)、歩き方、声の種類まで設定可能。 ---前作の主人公と同一人物だが、前作は男性で固定だったのに対して今作では女性も選択可能になった。性別と声を不一致にすることさえもできる((どんな外見になっていても、前作の顔馴染みからは「髪を弄ったか?」の一言で済まされる。本作中やシリーズ中でも自らネタにするほど。))。 ---今作から、設定した声に応じてミッション中の台詞でも主人公の口調が変化する。無口だった前作とは打って変わって饒舌になり、殆どのイベントに台詞がついた。 ---キャラメイクは美容外科で何度でも制限なくやり直すことが可能((整形手術には所持金全額を要求されるが、実際はタダ。ゲームの雰囲気が雰囲気なのでバグなのかジョークなのか判別しづらいところ。))。この手のゲームでありがちな「キャラメイクから進めない」と言うことがなく、適当なキャラでゲームを始めて、ある程度進んだところで凝ったキャラメイクを…ということも可能。 ---ちなみに前作のデフォルトは金髪の白人男性だったが、今作のデフォルトはスキンヘッドの黒人男性になっている。整形一つで人種も性別も変えられるのだから深く考えるなと言う事かもしれない…。((『IV』ではこの両方を「(人種、性別を一切無視して)主人公の過去の姿」として登場させ、自らネタにしている。)) --衣服もスポーツウェアからビジネススーツ、着ぐるみから下着まで種類が豊富。更に色やマーキング、着こなし方(帽子を被る角度等)を自由に設定可能。キャラメイクによる制限も存在せず、男装・女装も思いのまま。 ---海外版では全裸になることも可能(股間にはモザイク)。この状態で外出するとストリーキングというデバージョンがプレイできる((ストリーキング自体は日本語版でもプレイ可能。))。 --全盛期には、有名なアニメ・ゲームのキャラや有名人に似せたキャラを作りネットで公開するプレイヤーが多く存在した。 --主人公のみならず、車や自宅までもカスタマイズ可能。 ---特に車はパーツやボディカラー、ステッカーは勿論、タイヤやホイールの種類や大きさの変更、隠し武器(ニードル)の仕込みまでできる。車種によってできることに差はあるが、基本的にほぼ全ての車に手を加えられると考えていい。''特別な方法でしか手に入らない車なども含めてである。'' -快適なプレイ。 --車両・船舶・ヘリ・飛行機をガレージに63台まで登録できる。大破・紛失しても無償で簡単にガレージから取り戻せる((大破した場合はタダで修理されるが、ダメージを受けた状態で乗り捨てた場合は、取り出す際に修理代を請求される。))ため、お気に入りの車で気兼ねなくドライブできる。 --ライフは自動回復制+回復アイテム4つ持ち歩き。多少力押しなプレイも可能。 ---ただし、ゲームバランスもそれを踏まえたものである為、後半にもなると物量が増えて回復が追いつかなくなり、難易度は高くなる。 --ミッションの節目にチェックポイントが存在し、失敗してもチェックポイントからリトライが可能。 ---『GTA』のクローンに有りがちであった、失敗→武器や車を調達し直し→受け直しに行くという手間が無い。 --余談だが、ライフ自動回復やチェックポイントは後に『GTA』でも導入されることになった。本シリーズは少なからず本家に影響を与えているとも思われる。 -マップの作り込みが細かく、街をうろつくだけでも楽しめる。 --面積で言えばそこまで特筆するほどでもないが、その密度は非常に高い。特徴的な地形や建物が多く、似たような風景で飽きるという事が起こり難い。 --出入り可能な建物が多く、そのうえ内部も手の込んだ造りになっている。 --店舗でなく、プレイにはあまり意味のない建物も例外ではない。ストーリー中では1~2回しか行くことがない地下モールですら、非常に広く凝った構造となっている。 --他にも「シークレットエリア」と呼ばれる珍しいスポットが多数用意されており、これらを探す楽しみもある。海賊船や洞窟など、種類も豊富。 -マルチプレイ、協力プレイ。 --幾つかのルールのマルチプレイモードの他、本編の協力プレイも可能。同じ車に2人で乗りこんで運転と攻撃を分担するなど、ゲーム性が変化する。 -ストーリーや登場人物は前作を上手に引き継いでいる。 --仲間のジョニー・ギャットは前作でも共に戦った戦友。この他前作に登場したキャラが数多く登場する。前作のアクティビティにのみ登場したキャラがストーリー本編に絡むなど、前作をプレイした人は意外な役どころにニヤリとさせられる。 --一方、セインツのメンバーは殆どが入れ替わり、ストーリーのメインは新キャラ達の方なので前作をプレイしていない人でも楽しめる。序盤は前作を知っている事が前提で進む為、多少は混乱するだろうが、それも殆ど最初だけである。 ---次回作以降も活躍するショーンディとピアースが初登場するのも本作である。 --ただし、次回作以降がバカゲー路線に走った事もあり、今作は過激さ、残虐さもシリーズ随一。ある程度の耐性は必要である。 --隠しミッションも存在し、前作から今作に至る謎が解き明かされる。しかしこれについては肝心な部分に字幕がついていないのが残念。 -お遊び要素。 --ヘリでしか入れない場所にある人形だらけの謎の部屋、海から浮上する巨大なウサギ等、特に意味は無いが隠されたギミックがマップのあちこちに存在する。これらは「イースターエッグ」と呼ばれる。 --セインツのアジトでゾンビのゲームや、カジノのスロットで小銭稼ぎが出来たりと言ったミニゲームもある。 --しばらく操作せずにいると待機モーションに入るが、これが特定の場所や人の近くでは特殊なアクションを起こすと言った小ネタもある。 ---露店でホットドッグを購入する、タバコを吸う(屋内でこのモーションに入ると''わざわざ外に出る'')、墓地で''誰の物かも知らない墓の前で泣き出す''等、ちょっとした日常体験(?)もできる。 -遊び心満載のパスコード(チートコマンド)。 --定番の暴動などに加え、巨大化、小人化、低重力化などゲームの楽しさを広げてくれるユニークなコマンドが多い。 ---ただしパスコードを使用したセーブデータは実績が凍結されるので注意が必要である。マルチプレイ時は他プレイヤーのデータまで巻き込んでしまう。 --海外版ではショップ予約特典であったUFOなどのユニークな乗りものもパスコードで入手可能。これらは実績凍結の対象にならない。 ---PS3版はトロフィーに対応しておらず、パスコードを使用してもセーブデータにマークが付く以外のデメリットは無い。 ---- **賛否両論点 -残虐表現。 --チェーンソーで人を殺した時の演出は残虐の一言。''大量の血を吹き出しながら悲痛な断末魔を上げ、しかもその光景がしっかり見えるようにわざわざアングルが前方に切り替わる。''人によっては気分が悪くなるかもしれない。 --アクティビティ「群集整理」では人間を「ホイールローダーに投げてバケットでぶっ飛ばしてもらう」コミカルな演出があると思ったら、「飛行機のジェットエンジンやヘリのローターに放り込んでミンチにする」「駅のホームから突き落とし電車に轢かせる」といった残酷極まりないアクションが出てくる。 -本編ムービー内での暴力、流血、残酷描写の過激さ。 --本作は基盤が血腥いギャング抗争であるので、所々ユーモアを交えてはいるもののメインストーリーは極めてシリアスで殺伐としている。~ 敵組織の関係者が徹底的に殺戮されるのは勿論、前作から登場するキャラがあっさり殺されたり、セインツの仲間が車で引き摺り回され虫の息となって主人公に介錯されるなど、敵味方問わず容赦無く命を落とすことになる、主人公の復讐心を始まりとした血みどろの戦いが最後まで繰り広げられる。 --特に主人公の相棒であるジョニー・ギャットは、典型的な「口より先に手が出る」性格で、終始過激な言動が目立つ。ストーリーの途中で負傷し一時戦線離脱するため出番はそれほど多くないが、その存在感は大きい。 --また主人公も、ジョニーに負けず劣らず過激で暴力的なことを能動的にやらかす。この辺りはプレイヤーが関与できないイベントムービーで顕著。かつての恩人ですら敵になれば何の葛藤も無く殺害する始末。 ---射殺、暴行などは当たり前で、敵ギャングの首を切り落とす(海外版ではさらに精肉機でミンチにする描写まである)、刀で串刺しにして痛めつけると言ったサイコな事すら平気でやらかす。 ---自分で作ったキャラが自分で操作している時以上に過激な行動に出ることが多いため、不快感を抱くかもしれない。主人公の倫理観などをプレイヤーがあまり管理できず、感情移入がしづらい面もある。 ---特に敵ギャング組織の一つ「ブラザーフッド」との戦いでは、ギャング抗争に必要以上の嫌がらせ・いじめをしているという場面や、主人公が一方的に悪事を働いているように見えるシーンも多々。 --ただし、主人公とジョニーは''一人で仕事をするのに慣れている武闘派ギャング''で、殺し殺されが普遍の世界に身を置いている危険人物の一人にすぎない。とはいえ、どんな相手でも遠慮なく嬲り殺しにする描写が多い本作の主人公は、いささかやりすぎという意見も多い。その絵に描いたようなサイコキラー然とした本作での有様は後年、『Gat out of hell』で仲間達も認めたほど。 --このように残虐非道で冷酷無比な人物であるが、上述の恩人殺しの動機は''ぶっちゃけ前作のEDでその恩人に裏切られたことに対する報復''であり、前作でも描写されていた、仲間を想う気持ちと義理堅さが損なわれているわけではない。 -ギャング組織「ローニン」には日本人が所属しているが、色々とおかしい部分が目立つ。 --当然ながら日本語の台詞をしゃべる場面があるのだが、カタコトで一部日本語として通じないしゃべり方をする((特に組織の頂点に立つアクジ親子の側近であるジュンイチはWikipediaでの本作の項目をして「奇怪な日本語を操る」と揶揄としか思えない表現で解説されたほど))。~ 日本人という設定のキャラクターの声優に日本語ネイティブを使っておらず、また、日本語に詳しい人も製作にいなかったと思われる。 --そもそも、ローニンという組織自体が、所謂「カンチガイニッポン」集団といった様相である。日本人もアクジ親子とジュンイチしかいない。日本人としては微妙な気持ちになる人もいるだろう。 --それでも中国系とは明確に違うと分かる様に描写するなど、できる限り日本語・日本文化を再現しようとする一応の努力は伺え、また「エセ日本語が逆に面白い」という好意的な意見もある。 --ネタとして割り切ったのか、『IV』にてローニンの幹部がバーチャルで再現された際にも、このむちゃくちゃな日本語は健在だった。 -『GTA』に酷似している事。 --上記の評価点に挙げたように、『GTA』には無い独自の魅力を多数備えてはいるものの、多くの要素が『GTA』に似通っている点はやはり否定できない。~ 次回作以降と違ってまだ作風やコンセプトに関しても差別化があまり出来ておらず、『GTA』の''パクリゲー''という厳しい意見が存在するのも事実である。 --偶然ではあるだろうが、カーラジオの曲も過去の『GTA』シリーズと一部被っている。 --気にしない人は気にしないであろうが、『GTA』に思い入れの強い人にとっては受け入れ難いという事である。 ---- **難点 -グラフィックは当時の水準で並程度。 --特別ショボいというわけではないのだがハード性能を考えると少々クオリティが低く、本作の半年前に出た『[[GTAIV>Grand Theft Auto IV]]』などと比べるとかなり見劣りしてしまう。 -理不尽に難しいミッション・アクティビティが目立つ。 --敵集団のど真ん中で立ち回らなければならないことも多く、少し油断しただけで瞬く間に蜂の巣にされる事が多々。 --常時悪評度がついた状態になる場面もあり、増援が際限なしにどんどん送られてくる。しかも何処からでも湧いてくると言っても過言ではないほど四方八方から攻めてくる。遮蔽物に隠れたつもりが背後に先回りされていたりという事も。 ---車に乗った敵はこちらを容赦なく轢き殺そうとしてくる。そのため、撥ねられる→大ダメージと共に転倒→起き上がる前に蜂の巣になる、というような理不尽な死に方も珍しくない。 ---あるミッションでは「ヘリに乗って逃げた方がいい」と勧められて、いざ用意されたヘリに乗ると簡単に撃ち落されてしまうという理不尽なケースも。ちなみにそのミッションでは必ずしもそのヘリを使う必要はない。 ---縄張り奪還阻止の戦いはミッションほど困難ではないが、チェックポイントが存在しない。死ねば一からやり直しである。 --アクティビティやDLCの特典でプレイヤーを強化する、路上の仲間を引き連れるといった工夫をすれば大きな問題ではないが、それでもミッション内容からして無謀ではと思えるものが多い。 ---そもそもアクティビティのクリア特典も、各地点のレベル3とレベル6(最高レベル)をクリアした時のみ解禁される為、苦手なアクティビティの場合はどうしようもない。 --アクティビティ「ヘリアサルト」「エスコート」のように、戦闘が無い、あるいはごく小規模であるにもかかわらずクリアが困難なケースもある。~ 前者は非常にシビアなコントロールを求められ、敵の出現位置を完全に把握していなければクリアは不可能。後者は走行ルートの指定やパパラッチの配置など、運ゲー要素が強い。 --難易度とは別に、特にアクティビティで単調すぎていまいち面白みのないものも多い。「正義の汚水」や「保険金詐欺」がそれで、軽くプレイする分には楽しいのだが、完全クリアを目指すとダレやすい。クリア報酬にいいものが用意されているアクティビティほど「やらざるを得ない」と感じ、苦行に思えてしまうこともあるだろう。 -キャラメイクの自由度はかなりのものだが、全体的に癖が強い。 --例えば髪型に関しては、額が目立つものや奇をてらったものが多数を占めており、選択肢の多さに反してバリエーションは狭い。 --また、体型関連のエディット項目が少なく、''身長や手足の長さといった「調整できて当然」といえるような項目が本作では存在しない''。そのため"男性にしては小柄、女性にしては大柄"という微妙な背丈のキャラと終始付き合わざるを得ない。 ---特に女ボスを作って女性キャラと並ぶと一目瞭然である。 --歩き方も複数用意されたものから選択できるほど凝っているのだが、立ち姿は固定。せっかく色っぽい歩き方にしたのに立ち止まるとデフォルトのがっしりしたポーズになってしまい違和感を覚える、などといった事も。 --また、ムービーでの主人公の立ち振る舞いも男性準拠であり、女性キャラにすると違和感を生じる所もある。これに関しては仕方のない話だが。 -主人公の台詞の字幕が中途半端。 --前作と異なりよく喋るようになった主人公だが、字幕はプレイ中は声に応じて口調が変わるようになっているものの、ムービーの字幕はデフォルトで固定である。 ---例えば女性ボイスにすると、ミッション中は女言葉で話すのにいざムービーになると野郎口調になる。 ---この点は続編『The Third』以降の作品でも改善されていない。 -航空機や船舶のカスタマイズができない。 --自動車のカスタマイズが非常に充実している分、不満に思うユーザーも多いようである。 ---この点も後発作品での改善はされていない。 -車を奪う際、スムーズに奪えない事がある。 --指定された車を奪い納品するアクティビティ「ヤミ改造工場」では、運転手が超反応し一目散に逃げる事がある。ひどい時は、近づいただけでスピードを上げ逃げてしまう。 -ストーリーミッションの開始にはリスペクトを消費する為、アクティビティやデバージョンを無視してひたすら本編を追う、と言う事ができない。 --どちらも本作を楽しむ重要な要素なので無視する手は無いしクリアすれば見返りも十分ある。しかし早く進めたい時の障害にもなりかねない。 --リスペクトは制限なく貯まるため、ミッションを無視して気ままにアクティビティを楽しんでいると今度は制限として機能しなくなってしまう。結果的にバランス良くプレイすることを強制されている感がある。 ***機種ごとの問題 -PS3/360版はとにかくバグが多い。特に協力プレイではバグが多く、バグとの戦いになる。 --突然フリーズしたり、対象物が消えてクリア不能になったりと、ここぞというところで進行不能になってやり直しになる。 --所持アイテム、特に弾丸類が消滅してゼロになるのはしょっちゅう。 --壁や床にめり込んで脱出不可能になることがたまに起こる。 -メモリ管理の問題なのか、瓦礫や車がすぐ消える。少し距離を置いたり、カメラの視界から外れただけで消えてしまう。道端で欲しい車を発見して即座にUターンしたら消えていた、なんて事は日常茶飯事。 -PS3日本語版のみ多くの要素が削除されている。 --360日本語版でも血だまりが無い、火だるまにならない((前作では火だるまの表現は規制されていない。))など演出上の規制は存在するが、PS3日本語版では更に下記のような規制が施されている。 ---長所にも書いたアクティビティ「メイヘム」「ヒットマン(依頼殺人)」が完全に削除。それらのクリアにより解禁されるボーナス要素も取得できなくなった。 ---人質を取るアクション「ヒューマンシールド」が敵味方ともに消滅、アクティビティ「群衆整理」専用アクションとして痕跡を残すだけとなっている。~ これに伴い、一部ミッションの進行手順が変更されており「人質を取ったはずの敵ギャングが正々堂々真っ向勝負を仕掛けてくる」「味方メンバーの仇を仲間として連れ歩く」といった不可解な状況が発生するように。 ---削除された要素が関連するマルチプレイのルールも削除。これに伴い日本語版マルチプレイは隔離サーバーに。 ---死体が即座に消える。 ---本国や360日本語版では配信されていたDLCが一切配信されていない。カスタマイズ用のパーツや服、追加ミッションなどが配信されているのだが、日本のPS3ユーザーはこれらを一切楽しむことができないのである。~ しかも、本作は次回作以降のようにDLCを収録した完全版なども発売されていない。 -PC版も問題が非常に多い。 --現行スペックへの最適化がなされておらず、ある程度スペックのあるPCで遊ぶとゲーム速度がCS版よりも不自然に加速された状態になってしまううえ、移動中にロードによる停止が入ることもある。乗り物による高速移動時に顕著。 --グラフィックの割りに推奨スペックが高い。かといってスペックが高すぎると前述の問題を引き起こす。PCとの相性にもよるようだが人によってはスペックを満たしているのにまともにプレイできないことも。 ---上記2項目の問題点に対処するためかGOGの配信版ではフレームレートの上限に制限がかけられている。ただし、フレームレートは安定したが上限が30fpsで固定されているため、人によっては常時カクついて見えるという新たな問題が発生している。 --バグも山盛り。フリーズやCTDはもちろん、OSごと落ちてしまう危険なものも。 ---一応公式のパッチも出たがこれらの問題はほとんど改善されない。大体の問題は非公式modを適用することで解消可能なのが救いだが、どうもMODやパッチでどうこうできる領域ではないらしく完全に直るわけではない。 --北米パッケージ版を国内からアクティベーションすることができない。マルチランゲージ対応で日本語も収録されているにも関わらず、である((何故か現在でもSteamでは日本語が入っていないことになっている。音声が対応していないからだろうか?実際は字幕(と片言日本語)のみだが存在するので安心を))。 ---一応、ZOOによる日本語版発売と同時にアクティベーションできるようになった。 --DLCが一切配信されていない。しかもこちらはPS3版と違って全世界共通であり、PC版でDLCの要素を体験する手段は無い。 ---- **総評 『GTA』のようでいて、本家とは違うアクションゲーム。数々のぶっ飛んだ要素で本家とは違った独自のゲーム性を併せ持ち、比較を抜きにしてもクライムアクションとしての高い完成度を誇る力作である。~ ストーリーを追う以外にもアジトの改装や隠しスポットの探索など、やりたい事は大抵実現できる自由さを兼ね備えている。次回作で廃止されてしまった要素も少なくなく、クライムアクションとしてはシリーズ一面白いと評価する声は多い。~ バグとハード毎の格差を多数抱えている点は惜しまれ、過激なストーリーや残虐表現、まだ『GTA』のクローンを脱却しきれていない点などと言った人を選ぶ部分もある。~ しかしそれらを差し引いても、クライムアクション好きなら手に取って損は無い事は確かであろう。~ ---- **余談とその後の展開 -デベロッパーであるVolitionはこのシリーズの他に、FPS・TPS((3作目の『Red Faction: Guerrilla』(2009年発売)からTPSに変わっている))作品である『Redfaction』シリーズでも知られているが、そちらは4作目の『Redfaction:Armageddon』(2011年発売)が、期待した売上げに満たなかったことから「続編の制作は今後一切行わない」とTHQの業績報告上で宣言され、シリーズも終了してしまった((THQ倒産後、この作品のIPは競売で買い手がつかず宙に浮いていたが、最終的にはオーストリアに本拠地を持つ、Nordic Games(現:THQ Nordic)に多数の作品と抱合せの形で落札され、決着がついた))。 --実は本作の敵勢力であるアルター社は「未来に火星への入植を行うようになった」と言う設定があり、同シリーズにも登場している。 -実は『GTA:SA』よりもずっと前から初代の開発を行っていたらしく、[[クローンになってしまったのは全くの偶然らしい>http://volition.tumblr.com/post/99916966762/interview-with-doug-nelson-senior-designer-on-saints]](リンク先は英語なので注意)。 --流石にこれ以上の共通点を持ちたくなかった模様で、本作以降は一部に見られたお馬鹿要素やPS2時代の『GTA』のような自由度を極める道を選び、リアリティ重視の道を選んだ『GTA』シリーズとは明確に差別化していく事となる。 --本作まではまだ本編がリアル・シリアス路線であるが、次回作『[[Saints Row: The Third]]』からは本格的にバカゲー路線に走り出し、本編までコメディ調でぶっ飛んだ内容となった。そして四作目の『[[Saints Row IV>Saints Row IV ウルトラ・スーパー・アルティメット・デラックス・エディション]]』では何から何まで完璧にパロディまみれのおバカに走った正真正銘のバカゲーとなったのである。 --『[[GTAIV>Grand Theft Auto IV]]』以降のリアル路線のGTAシリーズに馴染めなかった人はSaints Rowシリーズをプレイしてみるのも手だ。 ---初代からプレイしないとストーリーが解らない、という事もないので、自分の好みに合わせてシリーズ作品を選ぶと言う手も有りである。勿論、旧作からプレイしていた方が感情移入できるのは間違いないが(お祭りゲーの側面を持つ『IV』と『Gat out of Hell』は特に)。 -2009年にはPSP用ソフトとしてスピンアウト作品『Saints Row Undercover((当初は本作の移植として企画されていた。))』の開発が開始されていた。 --しかし、諸般の事情で開発中止になり、Volitionスタッフにすら存在を忘れられていた。だが、2016年になって思わぬ形で開発データが日の目を見る事になる。詳細は[[未発売ゲーム2>未発売ゲーム2#id_031f681b]]を参照されたし。 -2019年10月15日、VolitionはTwitchの公式配信上にて、PC版に新たなアップデートをリリースすることを告知した。それによると紛失したと思われていたPC版のソースコードが発見され、PC版に存在する諸々のバグ修正、Steamworks上でのマルチプレイ対応化、CS機版でしか配信されなかった2本のDLCの追加配信が予定されているとのこと。
*Saints Row 2 【せいんつ ろう つー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B001FSKJWK)&amazon(B001FWYIZ0)| |対応機種|プレイステーション3&br()Xbox 360&br()Windows XP/Vista|~| |発売元|【PS3/360】THQジャパン&br()【Win】ズー&br()【Steam】Deep Silver|~| |開発元|Volition|~| |発売日|【PS3/360】2008年12月4日&br()【Win】2009年1月30日|~| |定価|【PS3/360】7,140円&br()【Win】8,190円|~| |プレイ人数|1人(マルチプレイ時:2~12人)|~| |廉価版|【PS3】THQコレクション:2010年6月10日/3,880円&br()【360】プラチナコレクション:上記と同時発売/2,940円|~| |配信|【Win】Steam:2009年1月28日/980円|~| |レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上対象)}''|~| |~|【Win】ESRB:M指定(17歳以上)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|良くも悪くもGTAフォロワーの最高峰&br()ぶっ飛んだサブゲームとシリアスなストーリー&br()シリーズ随一の自由度と''血腥さ''|~| |>|>|CENTER:''[[Saints Rowシリーズリンク>Saints Rowシリーズ]]''| //※データ内では日本語版のみを記載しています。 //運営議論スレの通り、原語版についての表記を追加します。Win日本語版と現在の定価が大幅に値段が違うため記載する意味はあると思います。 //Win原語版でプレイしましたが、規制やCS限定バグ以外の内容は同一でした。 ---- #contents(fromhere) ---- ~ #center(){{ &big(){''その街はお前を待っている、目指すは頂点!''} }} ~ ---- **概要 『Saints Row』シリーズは『[[Grand Theft Auto>Grand Theft Autoシリーズ]]』の所謂クローンゲームである。~ 1作目はそれが良くも悪くも特に顕著になってしまったため、本国でも度々『GTA』シリーズと比較され、本家の開発・販売元のロックスターゲームズからクレームが来た事すらあった程であった。~ しかし、それだけあって''『GTA』クローンの中では最高レベルとの評価''を受けている。本作はその続編である。~ -オープンワールド、暴力的なクライムアクション、緊急車両を用いたミニゲーム等、基本的な要素はPS2時代の『GTA』三部作を踏襲、独自発展させたもの。~ 特に『[[GTA:SA>Grand Theft Auto: San Andreas]]』からインスパイアされた要素が色濃く((主人公のデフォルトのデザインが『GTA:SA』の主人公に似たタンクトップ姿の黒人であったり、主人公のギャングチームのカラーが『GTA:SA』の敵対ギャングと同じ紫である等。))、本作はギャング同士の抗争や縄張り争奪戦が主題となっている。 ---- **特徴 -主人公は前作の主人公と同一人物。前作ラストの爆発事故から2年後、主人公が昏睡状態から目覚めた所で物語が始まる。~ 自分が眠っている間に離散したギャングチーム「サードストリート・セインツ」再建のために新たなリーダーとして立ち上がり、台頭してきたライバルギャング達と対決、奪われた縄張りを全て取り戻すことがゲームの目的である。 --基本的には『GTA』と同じくミッションを受託してストーリーを進めていく。また、メインミッションの他に敵の縄張りを奪う「拠点ミッション」も存在する。 ---メインミッション、拠点ミッション共にクリアすると縄張りが広がり、収入が増える。また、物件を購入して収入を得る事も可能。 ---敵ギャングが縄張りを奪い返そうと襲撃してくる事もある。実際に奪還される事はないが、襲撃された縄張りはセインツと敵ギャングが交戦状態になり、収入も無くなる。その縄張りのどこかにいる敵幹部を全員倒せば奪還阻止となる。 --プロローグが終わった後は、敵対する三つのギャングチームをそれぞれ潰していく事になる。全てのチームを壊滅させ、縄張りも全て確保する=全てのストーリーミッションと拠点ミッションをクリアすると最後の戦いが始まる。 -舞台は前作と同じく、アメリカ西海岸の架空の町「スティルウォーター」。シカゴ・デトロイトをモチーフとしている。 ---- **評価点 -「アクティビティ」「デバージョン」と呼ばれるぶっ飛んだサブゲームの数々。 --アクティビティとはサブミッションの事。狂乱するファンを血祭りにあげセレブを護衛する「群衆整理」、地価を下落させるためにバキュームカーで汚物を街中に撒き散らす「正義の汚水」、街中で破壊の限りを尽くす「メイヘム」、わざと車にぶつかり轢かれ方の派手さでポイントを稼ぐ「保険金詐欺(=当たり屋)」、などなど多種多様で破天荒なもの揃い。 --デバージョンは所謂ミニゲーム。『GTA』でも定番であった車集めや職業ミッションに加え、「タグペイント」や「マッサージ」、走る車の上でバランスを取る「カーサーフィン」と言った独特のものが用意されている。 --これらのサブゲームにはさまざまなクリア特典が用意され、プレイヤーの能力が強化されるアップグレードや、レアな武器・乗り物などが入手できる。 --ミッションを始めるために必要な「リスペクト」も、主にアクティビティのクリア報酬で稼いでいくことになるため、ゲーム進行において非常に重要な要素といえる。 -自由度の高いカスタマイズ。 --『Saints Row』シリーズの『GTA』との決定的な違い…それは''主人公を自分で作ることができる''という点である。 --人種、性別はもちろん顔の細部、口の表情、年齢(=体のシワの量)、体格(ガリガリもメタボも可能)、歩き方、声の種類まで設定可能。 ---前作の主人公と同一人物だが、前作は男性で固定だったのに対して今作では女性も選択可能になった。性別と声を不一致にすることさえもできる((どんな外見になっていても、前作の顔馴染みからは「髪を弄ったか?」の一言で済まされる。本作中やシリーズ中でも自らネタにするほど。))。 ---今作から、設定した声に応じてミッション中の台詞でも主人公の口調が変化する。無口だった前作とは打って変わって饒舌になり、殆どのイベントに台詞がついた。 ---キャラメイクは美容外科で何度でも制限なくやり直すことが可能((整形手術には所持金全額を要求されるが、実際はタダ。ゲームの雰囲気が雰囲気なのでバグなのかジョークなのか判別しづらいところ。))。この手のゲームでありがちな「キャラメイクから進めない」と言うことがなく、適当なキャラでゲームを始めて、ある程度進んだところで凝ったキャラメイクを…ということも可能。 ---ちなみに前作のデフォルトは金髪の白人男性だったが、今作のデフォルトはスキンヘッドの黒人男性になっている。整形一つで人種も性別も変えられるのだから深く考えるなと言う事かもしれない…。((『IV』ではこの両方を「(人種、性別を一切無視して)主人公の過去の姿」として登場させ、自らネタにしている。)) --衣服もスポーツウェアからビジネススーツ、着ぐるみから下着まで種類が豊富。更に色やマーキング、着こなし方(帽子を被る角度等)を自由に設定可能。キャラメイクによる制限も存在せず、男装・女装も思いのまま。 ---海外版では全裸になることも可能(股間にはモザイク)。この状態で外出するとストリーキングというデバージョンがプレイできる((ストリーキング自体は日本語版でもプレイ可能。))。 --全盛期には、有名なアニメ・ゲームのキャラや有名人に似せたキャラを作りネットで公開するプレイヤーが多く存在した。 --主人公のみならず、車や自宅までもカスタマイズ可能。 ---特に車はパーツやボディカラー、ステッカーは勿論、タイヤやホイールの種類や大きさの変更、隠し武器(ニードル)の仕込みまでできる。車種によってできることに差はあるが、基本的にほぼ全ての車に手を加えられると考えていい。''特別な方法でしか手に入らない車なども含めてである。'' -快適なプレイ。 --車両・船舶・ヘリ・飛行機をガレージに63台まで登録できる。大破・紛失しても無償で簡単にガレージから取り戻せる((大破した場合はタダで修理されるが、ダメージを受けた状態で乗り捨てた場合は、取り出す際に修理代を請求される。))ため、お気に入りの車で気兼ねなくドライブできる。 --ライフは自動回復制+回復アイテム4つ持ち歩き。多少力押しなプレイも可能。 ---ただし、ゲームバランスもそれを踏まえたものである為、後半にもなると物量が増えて回復が追いつかなくなり、難易度は高くなる。 --ミッションの節目にチェックポイントが存在し、失敗してもチェックポイントからリトライが可能。 ---『GTA』のクローンに有りがちであった、失敗→武器や車を調達し直し→受け直しに行くという手間が無い。 --余談だが、ライフ自動回復やチェックポイントは後に『GTA』でも導入されることになった。本シリーズは少なからず本家に影響を与えているとも思われる。 -マップの作り込みが細かく、街をうろつくだけでも楽しめる。 --面積で言えばそこまで特筆するほどでもないが、その密度は非常に高い。特徴的な地形や建物が多く、似たような風景で飽きるという事が起こり難い。 --出入り可能な建物が多く、そのうえ内部も手の込んだ造りになっている。 --店舗でなく、プレイにはあまり意味のない建物も例外ではない。ストーリー中では1~2回しか行くことがない地下モールですら、非常に広く凝った構造となっている。 --他にも「シークレットエリア」と呼ばれる珍しいスポットが多数用意されており、これらを探す楽しみもある。海賊船や洞窟など、種類も豊富。 -マルチプレイ、協力プレイ。 --幾つかのルールのマルチプレイモードの他、本編の協力プレイも可能。同じ車に2人で乗りこんで運転と攻撃を分担するなど、ゲーム性が変化する。 -ストーリーや登場人物は前作を上手に引き継いでいる。 --仲間のジョニー・ギャットは前作でも共に戦った戦友。この他前作に登場したキャラが数多く登場する。前作のアクティビティにのみ登場したキャラがストーリー本編に絡むなど、前作をプレイした人は意外な役どころにニヤリとさせられる。 --一方、セインツのメンバーは殆どが入れ替わり、ストーリーのメインは新キャラ達の方なので前作をプレイしていない人でも楽しめる。序盤は前作を知っている事が前提で進む為、多少は混乱するだろうが、それも殆ど最初だけである。 ---次回作以降も活躍するショーンディとピアースが初登場するのも本作である。 --ただし、次回作以降がバカゲー路線に走った事もあり、今作は過激さ、残虐さもシリーズ随一。ある程度の耐性は必要である。 --隠しミッションも存在し、前作から今作に至る謎が解き明かされる。しかしこれについては肝心な部分に字幕がついていないのが残念。 -お遊び要素。 --ヘリでしか入れない場所にある人形だらけの謎の部屋、海から浮上する巨大なウサギ等、特に意味は無いが隠されたギミックがマップのあちこちに存在する。これらは「イースターエッグ」と呼ばれる。 --セインツのアジトでゾンビのゲームや、カジノのスロットで小銭稼ぎが出来たりと言ったミニゲームもある。 --しばらく操作せずにいると待機モーションに入るが、これが特定の場所や人の近くでは特殊なアクションを起こすと言った小ネタもある。 ---露店でホットドッグを購入する、タバコを吸う(屋内でこのモーションに入ると''わざわざ外に出る'')、墓地で''誰の物かも知らない墓の前で泣き出す''等、ちょっとした日常体験(?)もできる。 -遊び心満載のパスコード(チートコマンド)。 --定番の暴動などに加え、巨大化、小人化、低重力化などゲームの楽しさを広げてくれるユニークなコマンドが多い。 ---ただしパスコードを使用したセーブデータは実績が凍結されるので注意が必要である。マルチプレイ時は他プレイヤーのデータまで巻き込んでしまう。 --海外版ではショップ予約特典であったUFOなどのユニークな乗りものもパスコードで入手可能。これらは実績凍結の対象にならない。 ---PS3版はトロフィーに対応しておらず、パスコードを使用してもセーブデータにマークが付く以外のデメリットは無い。 ---- **賛否両論点 -残虐表現。 --チェーンソーで人を殺した時の演出は残虐の一言。''大量の血を吹き出しながら悲痛な断末魔を上げ、しかもその光景がしっかり見えるようにわざわざアングルが前方に切り替わる。''人によっては気分が悪くなるかもしれない。 --アクティビティ「群集整理」では人間を「ホイールローダーに投げてバケットでぶっ飛ばしてもらう」コミカルな演出があると思ったら、「飛行機のジェットエンジンやヘリのローターに放り込んでミンチにする」「駅のホームから突き落とし電車に轢かせる」といった残酷極まりないアクションが出てくる。 -本編ムービー内での暴力、流血、残酷描写の過激さ。 --本作は基盤が血腥いギャング抗争であるので、所々ユーモアを交えてはいるもののメインストーリーは極めてシリアスで殺伐としている。~ 敵組織の関係者が徹底的に殺戮されるのは勿論、前作から登場するキャラがあっさり殺されたり、セインツの仲間が車で引き摺り回され虫の息となって主人公に介錯されるなど、敵味方問わず容赦無く命を落とすことになる、主人公の復讐心を始まりとした血みどろの戦いが最後まで繰り広げられる。 --特に主人公の相棒であるジョニー・ギャットは、典型的な「口より先に手が出る」性格で、終始過激な言動が目立つ。ストーリーの途中で負傷し一時戦線離脱するため出番はそれほど多くないが、その存在感は大きい。 --また主人公も、ジョニーに負けず劣らず過激で暴力的なことを能動的にやらかす。この辺りはプレイヤーが関与できないイベントムービーで顕著。かつての恩人ですら敵になれば何の葛藤も無く殺害する始末。 ---射殺、暴行などは当たり前で、敵ギャングの首を切り落とす(海外版ではさらに精肉機でミンチにする描写まである)、刀で串刺しにして痛めつけると言ったサイコな事すら平気でやらかす。 ---自分で作ったキャラが自分で操作している時以上に過激な行動に出ることが多いため、不快感を抱くかもしれない。主人公の倫理観などをプレイヤーがあまり管理できず、感情移入がしづらい面もある。 ---特に敵ギャング組織の一つ「ブラザーフッド」との戦いでは、ギャング抗争に必要以上の嫌がらせ・いじめをしているという場面や、主人公が一方的に悪事を働いているように見えるシーンも多々。 --ただし、主人公とジョニーは''一人で仕事をするのに慣れている武闘派ギャング''で、殺し殺されが普遍の世界に身を置いている危険人物の一人にすぎない。とはいえ、どんな相手でも遠慮なく嬲り殺しにする描写が多い本作の主人公は、いささかやりすぎという意見も多い。その絵に描いたようなサイコキラー然とした本作での有様は後年、『Gat out of hell』で仲間達も認めたほど。 --このように残虐非道で冷酷無比な人物であるが、上述の恩人殺しの動機は''ぶっちゃけ前作のEDでその恩人に裏切られたことに対する報復''であり、前作でも描写されていた、仲間を想う気持ちと義理堅さが損なわれているわけではない。 -ギャング組織「ローニン」には日本人が所属しているが、色々とおかしい部分が目立つ。 --当然ながら日本語の台詞をしゃべる場面があるのだが、カタコトで一部日本語として通じないしゃべり方をする((特に組織の頂点に立つアクジ親子の側近であるジュンイチはWikipediaでの本作の項目をして「奇怪な日本語を操る」と揶揄としか思えない表現で解説されたほど))。~ 日本人という設定のキャラクターの声優に日本語ネイティブを使っておらず、また、日本語に詳しい人も製作にいなかったと思われる。 --そもそも、ローニンという組織自体が、所謂「カンチガイニッポン」集団といった様相である。日本人もアクジ親子とジュンイチしかいない。日本人としては微妙な気持ちになる人もいるだろう。 --それでも中国系とは明確に違うと分かる様に描写するなど、できる限り日本語・日本文化を再現しようとする一応の努力は伺え、また「エセ日本語が逆に面白い」という好意的な意見もある。 --ネタとして割り切ったのか、『IV』にてローニンの幹部がバーチャルで再現された際にも、このむちゃくちゃな日本語は健在だった。 -『GTA』に酷似している事。 --上記の評価点に挙げたように、『GTA』には無い独自の魅力を多数備えてはいるものの、多くの要素が『GTA』に似通っている点はやはり否定できない。~ 次回作以降と違ってまだ作風やコンセプトに関しても差別化があまり出来ておらず、『GTA』の''パクリゲー''という厳しい意見が存在するのも事実である。 --偶然ではあるだろうが、カーラジオの曲も過去の『GTA』シリーズと一部被っている。 --気にしない人は気にしないであろうが、『GTA』に思い入れの強い人にとっては受け入れ難いという事である。 ---- **難点 -グラフィックは当時の水準で並程度。 --特別ショボいというわけではないのだがハード性能を考えると少々クオリティが低く、本作の半年前に出た『[[GTAIV>Grand Theft Auto IV]]』などと比べるとかなり見劣りしてしまう。 -理不尽に難しいミッション・アクティビティが目立つ。 --敵集団のど真ん中で立ち回らなければならないことも多く、少し油断しただけで瞬く間に蜂の巣にされる事が多々。 --常時悪評度がついた状態になる場面もあり、増援が際限なしにどんどん送られてくる。しかも何処からでも湧いてくると言っても過言ではないほど四方八方から攻めてくる。遮蔽物に隠れたつもりが背後に先回りされていたりという事も。 ---車に乗った敵はこちらを容赦なく轢き殺そうとしてくる。そのため、撥ねられる→大ダメージと共に転倒→起き上がる前に蜂の巣になる、というような理不尽な死に方も珍しくない。 ---あるミッションでは「ヘリに乗って逃げた方がいい」と勧められて、いざ用意されたヘリに乗ると簡単に撃ち落されてしまうという理不尽なケースも。ちなみにそのミッションでは必ずしもそのヘリを使う必要はない。 ---縄張り奪還阻止の戦いはミッションほど困難ではないが、チェックポイントが存在しない。死ねば一からやり直しである。 --アクティビティやDLCの特典でプレイヤーを強化する、路上の仲間を引き連れるといった工夫をすれば大きな問題ではないが、それでもミッション内容からして無謀ではと思えるものが多い。 ---そもそもアクティビティのクリア特典も、各地点のレベル3とレベル6(最高レベル)をクリアした時のみ解禁される為、苦手なアクティビティの場合はどうしようもない。 --アクティビティ「ヘリアサルト」「エスコート」のように、戦闘が無い、あるいはごく小規模であるにもかかわらずクリアが困難なケースもある。~ 前者は非常にシビアなコントロールを求められ、敵の出現位置を完全に把握していなければクリアは不可能。後者は走行ルートの指定やパパラッチの配置など、運ゲー要素が強い。 --難易度とは別に、特にアクティビティで単調すぎていまいち面白みのないものも多い。「正義の汚水」や「保険金詐欺」がそれで、軽くプレイする分には楽しいのだが、完全クリアを目指すとダレやすい。クリア報酬にいいものが用意されているアクティビティほど「やらざるを得ない」と感じ、苦行に思えてしまうこともあるだろう。 -キャラメイクの自由度はかなりのものだが、全体的に癖が強い。 --例えば髪型に関しては、額が目立つものや奇をてらったものが多数を占めており、選択肢の多さに反してバリエーションは狭い。 --また、体型関連のエディット項目が少なく、''身長や手足の長さといった「調整できて当然」といえるような項目が本作では存在しない''。そのため"男性にしては小柄、女性にしては大柄"という微妙な背丈のキャラと終始付き合わざるを得ない。 ---特に女ボスを作って女性キャラと並ぶと一目瞭然である。 --歩き方も複数用意されたものから選択できるほど凝っているのだが、立ち姿は固定。せっかく色っぽい歩き方にしたのに立ち止まるとデフォルトのがっしりしたポーズになってしまい違和感を覚える、などといった事も。 --また、ムービーでの主人公の立ち振る舞いも男性準拠であり、女性キャラにすると違和感を生じる所もある。これに関しては仕方のない話だが。 -主人公の台詞の字幕が中途半端。 --前作と異なりよく喋るようになった主人公だが、字幕はプレイ中は声に応じて口調が変わるようになっているものの、ムービーの字幕はデフォルトで固定である。 ---例えば女性ボイスにすると、ミッション中は女言葉で話すのにいざムービーになると野郎口調になる。 ---この点は続編『The Third』以降の作品でも改善されていない。 -航空機や船舶のカスタマイズができない。 --自動車のカスタマイズが非常に充実している分、不満に思うユーザーも多いようである。 ---この点も後発作品での改善はされていない。 -車を奪う際、スムーズに奪えない事がある。 --指定された車を奪い納品するアクティビティ「ヤミ改造工場」では、運転手が超反応し一目散に逃げる事がある。ひどい時は、近づいただけでスピードを上げ逃げてしまう。 -ストーリーミッションの開始にはリスペクトを消費する為、アクティビティやデバージョンを無視してひたすら本編を追う、と言う事ができない。 --どちらも本作を楽しむ重要な要素なので無視する手は無いしクリアすれば見返りも十分ある。しかし早く進めたい時の障害にもなりかねない。 --リスペクトは制限なく貯まるため、ミッションを無視して気ままにアクティビティを楽しんでいると今度は制限として機能しなくなってしまう。結果的にバランス良くプレイすることを強制されている感がある。 ***機種ごとの問題 -PS3/360版はとにかくバグが多い。特に協力プレイではバグが多く、バグとの戦いになる。 --突然フリーズしたり、対象物が消えてクリア不能になったりと、ここぞというところで進行不能になってやり直しになる。 --所持アイテム、特に弾丸類が消滅してゼロになるのはしょっちゅう。 --壁や床にめり込んで脱出不可能になることがたまに起こる。 -メモリ管理の問題なのか、瓦礫や車がすぐ消える。少し距離を置いたり、カメラの視界から外れただけで消えてしまう。道端で欲しい車を発見して即座にUターンしたら消えていた、なんて事は日常茶飯事。 -PS3日本語版のみ多くの要素が削除されている。 --360日本語版でも血だまりが無い、火だるまにならない((前作では火だるまの表現は規制されていない。))など演出上の規制は存在するが、PS3日本語版では更に下記のような規制が施されている。 ---長所にも書いたアクティビティ「メイヘム」「ヒットマン(依頼殺人)」が完全に削除。それらのクリアにより解禁されるボーナス要素も取得できなくなった。 ---人質を取るアクション「ヒューマンシールド」が敵味方ともに消滅、アクティビティ「群衆整理」専用アクションとして痕跡を残すだけとなっている。~ これに伴い、一部ミッションの進行手順が変更されており「人質を取ったはずの敵ギャングが正々堂々真っ向勝負を仕掛けてくる」「味方メンバーの仇を仲間として連れ歩く」といった不可解な状況が発生するように。 ---削除された要素が関連するマルチプレイのルールも削除。これに伴い日本語版マルチプレイは隔離サーバーに。 ---死体が即座に消える。 ---本国や360日本語版では配信されていたDLCが一切配信されていない。カスタマイズ用のパーツや服、追加ミッションなどが配信されているのだが、日本のPS3ユーザーはこれらを一切楽しむことができないのである。~ しかも、本作は次回作以降のようにDLCを収録した完全版なども発売されていない。 -PC版も問題が非常に多い。 --現行スペックへの最適化がなされておらず、ある程度スペックのあるPCで遊ぶとゲーム速度がCS版よりも不自然に加速された状態になってしまううえ、移動中にロードによる停止が入ることもある。乗り物による高速移動時に顕著。 --グラフィックの割りに推奨スペックが高い。かといってスペックが高すぎると前述の問題を引き起こす。PCとの相性にもよるようだが人によってはスペックを満たしているのにまともにプレイできないことも。 ---上記2項目の問題点に対処するためかGOGの配信版ではフレームレートの上限に制限がかけられている。ただし、フレームレートは安定したが上限が30fpsで固定されているため、人によっては常時カクついて見えるという新たな問題が発生している。 --バグも山盛り。フリーズやCTDはもちろん、OSごと落ちてしまう危険なものも。 ---一応公式のパッチも出たがこれらの問題はほとんど改善されない。大体の問題は非公式modを適用することで解消可能なのが救いだが、どうもMODやパッチでどうこうできる領域ではないらしく完全に直るわけではない。 --北米パッケージ版を国内からアクティベーションすることができない。マルチランゲージ対応で日本語も収録されているにも関わらず、である((何故か現在でもSteamでは日本語が入っていないことになっている。音声が対応していないからだろうか?実際は字幕(と片言日本語)のみだが存在するので安心を))。 ---一応、ZOOによる日本語版発売と同時にアクティベーションできるようになった。 --DLCが一切配信されていない。しかもこちらはPS3版と違って全世界共通であり、PC版でDLCの要素を体験する手段は無い。 ---- **総評 『GTA』のようでいて、本家とは違うアクションゲーム。数々のぶっ飛んだ要素で本家とは違った独自のゲーム性を併せ持ち、比較を抜きにしてもクライムアクションとしての高い完成度を誇る力作である。~ ストーリーを追う以外にもアジトの改装や隠しスポットの探索など、やりたい事は大抵実現できる自由さを兼ね備えている。次回作で廃止されてしまった要素も少なくなく、クライムアクションとしてはシリーズ一面白いと評価する声は多い。~ バグとハード毎の格差を多数抱えている点は惜しまれ、過激なストーリーや残虐表現、まだ『GTA』のクローンを脱却しきれていない点などと言った人を選ぶ部分もある。~ しかしそれらを差し引いても、クライムアクション好きなら手に取って損は無い事は確かであろう。~ ---- **余談とその後の展開 -デベロッパーであるVolitionはこのシリーズの他に、FPS・TPS((3作目の『Red Faction: Guerrilla』(2009年発売)からTPSに変わっている))作品である『Redfaction』シリーズでも知られているが、そちらは4作目の『Redfaction:Armageddon』(2011年発売)が、期待した売上げに満たなかったことから「続編の制作は今後一切行わない」とTHQの業績報告上で宣言され、シリーズも終了してしまった((THQ倒産後、この作品のIPは競売で買い手がつかず宙に浮いていたが、最終的にはオーストリアに本拠地を持つ、Nordic Games(現:THQ Nordic)に多数の作品と抱合せの形で落札され、決着がついた))。 --実は本作の敵勢力であるアルター社は「未来に火星への入植を行うようになった」と言う設定があり、同シリーズにも登場している。 -実は『GTA:SA』よりもずっと前から初代の開発を行っていたらしく、[[クローンになってしまったのは全くの偶然らしい>http://volition.tumblr.com/post/99916966762/interview-with-doug-nelson-senior-designer-on-saints]](リンク先は英語なので注意)。 --流石にこれ以上の共通点を持ちたくなかった模様で、本作以降は一部に見られたお馬鹿要素やPS2時代の『GTA』のような自由度を極める道を選び、リアリティ重視の道を選んだ『GTA』シリーズとは明確に差別化していく事となる。 --本作まではまだ本編がリアル・シリアス路線であるが、次回作『[[Saints Row: The Third]]』からは本格的にバカゲー路線に走り出し、本編までコメディ調でぶっ飛んだ内容となった。そして四作目の『[[Saints Row IV>Saints Row IV ウルトラ・スーパー・アルティメット・デラックス・エディション]]』では何から何まで完璧にパロディまみれのおバカに走った正真正銘のバカゲーとなったのである。 --『[[GTAIV>Grand Theft Auto IV]]』以降のリアル路線のGTAシリーズに馴染めなかった人はSaints Rowシリーズをプレイしてみるのも手だ。 ---初代からプレイしないとストーリーが解らない、という事もないので、自分の好みに合わせてシリーズ作品を選ぶと言う手も有りである。勿論、旧作からプレイしていた方が感情移入できるのは間違いないが(お祭りゲーの側面を持つ『IV』と『Gat out of Hell』は特に)。 -2009年にはPSP用ソフトとしてスピンアウト作品『Saints Row Undercover((当初は本作の移植として企画されていた。))』の開発が開始されていた。 --しかし、諸般の事情で開発中止になり、Volitionスタッフにすら存在を忘れられていた。だが、2016年になって思わぬ形で開発データが日の目を見る事になる。詳細は[[未発売ゲーム2>未発売ゲーム2#id_031f681b]]を参照されたし。 -2019年10月15日、VolitionはTwitchの公式配信上にて、PC版に新たなアップデートをリリースすることを告知した。それによると紛失したと思われていたPC版のソースコードが発見され、PC版に存在する諸々のバグ修正、Steamworks上でのマルチプレイ対応化、CS機版でしか配信されなかった2本のDLCの追加配信が予定されているとのこと。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: