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*スーパーリトルリス3D 【すーぱーりとるりすすりーでぃー】 |ジャンル|アクション|~| |対応機種|ニンテンドー3DS&br()(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~| |発売元|テヨンジャパン|~| |開発元|Pixel Toys|~| |配信開始日|2013年6月26日|~| |価格|500円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|リトルリスが活躍する面クリア式アクション&br()特色は薄いが無難な出来&br()翻訳は安定のテヨンクオリティ&br()「泳ぐことにした!」|~| ---- **概要 ニンテンドー3DS(DS)のダウンロード専用ソフトのリリースがメインのメーカー、テヨンジャパンがリリースしたソフト。ジャンルとしては横視線の面クリア式アクションゲームに該当する。~ 海外リリースである原作のゲームタイトルは『Super Little Acorns 3D Turbo』。~ 木を住居とするリス家族を養う為、リトルリスが周囲の動物達に略奪された大量のドングリを取り戻していくというストーリー設定。~ オートセーブ方式。メイン操作は十字キーとボタン主体となる。 ---- **主なルール 本作は大きく分けて「メインモード」と「チャレンジ」の2モードが用意されている。 ***ゲーム全般におけるルール -ゲームの流れ。 --リトルリス(以下:自機)を操作し、ゴール地点へと目指していくというのが大まかなステージクリア条件となる。 ---モード・ステージによって若干クリア条件が異なるが、「制限時間以内に"ゴールである扉"へ触れるとステージクリア」という点は完全共通である。 ---各モード共にステージセレクトが可能。何かしらの成績を残してステージクリアすると、メダル(下記)がステージセレクト画面に付く。 -操作系統。 --十字キー(アナログレバー)左右で左右移動。 --AかBボタンでジャンプ動作。ボタンの押す長さによってジャンプ力が変化し、ジャンプ中の移動制御も可能。雑魚敵をジャンプで踏みつけると倒す事ができる(一部例外あり)。 --ジャンプ中に"☆印"へと近づいた状態でAかBボタンを押しっぱなしにすると、☆印にロープを引っ掛ける((いわゆる『海腹川背シリーズ』などで知られるラバーリングアクションに該当する操作。))。 ---この状態で十字キー(アナログレバー)左右を押すと、振り子の原理で☆印周辺にぶら下がれる。 ---ぶら下がり中にAかBボタン押しで回転ジャンプ。それを利用した周囲の地形への着地や、他の☆印へと再度ロープ引っ掛けが行える。 ---回転ジャンプ中に雑魚敵に体当たりすると、そいつを倒す事ができる。また、同様に破壊可能壁を体当たりで壊す事もできる。 -アイテムについて。 --ステージ内には後述のアイテムが配置されている。 ---アイテムには「ステージクリア・もしくはメダル獲得に必要なもの」と「自機に何かしらの効力をもたらしてくれるもの」の2タイプがある。後者の多くは時間経過で何度でも取得可能。 #region(アイテム一覧) --前者アイテム系。 ---「ドングリ」…メインモードのほとんどのステージに登場。すべて取得しないとステージクリアできない。ステージによって配置数が異なる。 ---「子供リス」…メインモードの子供リス救出ステージに登場。ドングリと一緒にすべて取得しないとステージクリアできない。ちょこまかと動き回る性質あり。ステージによって配置数が異なる。 ---「リンゴ」…リンゴメダル獲得に必要なアイテムだが、ステージクリアする分には無視しても問題ない。各ステージ毎に5つ配置されている。 --後者アイテム系。 ---「無敵化」…一定時間自機が無敵となり、雑魚敵を体当たりで倒せる効果。破壊可能壁に触れる事で、それを破壊する効果もある。但し、水溜り・引き潮ミスは防げない。 ---「スーパージャンプ」…一定時間、自機のジャンプ力が大幅に高くなる効果。 ---「スーパースピード」…一定時間、自機の移動速度が大幅に高くなる効果。 ---「時計」…メインモードのみに登場。制限時間が少し延長される効果。一度入手すると二度と復活しない。 #endregion -敵・仕掛けについて。 --アイテム同様、ステージ内には後述の敵や仕掛けが配置されている。 #region(敵・仕掛け一覧) --''雑魚敵系'' ---「ハチ」…浮遊しながら上下左右に動き回る。 ---「クモ」…壁にクモの巣を張りながら、壁付近を上下に動き回る。 ---「青虫」…ゆっくりとした動きで動き回る。 ---「敵リス」…「銃を放ってくるリス」と「落下弾をばら撒くリス」の2種類がいる。共にその場から動かない。流れ弾を利用して周囲の敵を倒す事ができる。 ---「トゲトゲ」…素早い動きで動き回る。踏み付けでは倒せず、無敵アイテム取得時もしくは回転ジャンプによる体当たりで倒せる。 ---「魚」…水溜りの上で飛び跳ねている。倒さなくても敵全滅メダル獲得に全く影響しない唯一の雑魚敵。 ---「コウモリ」…自機を見つけ次第、飛行しながら粘着的に追い掛け回してくる。 ---「ペンギン」…浮遊しながら放物線上の弾をばら撒いてくる。敵リス同様に、流れ弾で周囲敵を倒す事が可能。 --''ボス敵'' ---メインモードのボス戦ステージに登場するボス敵。倒す術はなく、ひたすらに回避するしかない。自機よりも先にボス敵が扉へと到着してしまうとゲームオーバー。 --''仕掛け系'' ---「リスの影」…メインモード限定で登場。自機がこれに触れると簡易なチュートリアル解説をしてくれる。一度触れると永久に登場しない。 ---「崩れる床」…自機がこれを踏むと床が崩れてしまう。崩れた床は一定時間経過で回復する。 ---「☆印」…ラバーリングアクションをする為に必要な装置。詳細は上記操作を参照されたし。ステージによっては特定方向へと動き回るものもある。 ---「動く床」…上下左右へと動く床。ステージによっては高速移動する床や、☆印を兼ねた床も登場する。 ---「ジャンプバネ」…自機をこれに乗せると周囲を高く回転ジャンプする。また、回転ジャンプの体当たりで周囲にいた敵を倒せる。 ---「水溜り」…これの下に自機が落ちてしまうと飲み込まれてミス。固定配置の仕掛けとしては、本作唯一の即ミス対象でもある。 ---「滑る床」…自機がこれに上に乗ると、移動中に滑りやすくなる。 ---「破壊可能壁」…通常では破壊できない壁。無敵アイテム取得時もしくは回転ジャンプによる体当たりで破壊できる。 ---「出現スイッチ」「消失スイッチ」…必ず出現・消失の1セットで登場。出現スイッチの上で自機をジャンプさせると、出現・消失の位置が切り替わる。出現スイッチの上に乗る事も可能。 ---「伸び縮みする棒」…常時左右へと伸び縮みしている棒。棒の上に乗る事も可能。 ---「引き潮」…チャレンジモード限定で登場。時間経過で水溜りが上方向へと侵食していく。もちろん、侵食に飲み込まれるとミスとなる。 ---「砲台」…チャレンジモード限定で登場。これの上に乗ると、自機が上方向へと飛ばされる。 ---「ワープゾーン」…チャレンジモード限定で登場。ステージ内に複数存在し、片方のワープゾーンに触れると"もう片方"へとワープできる。 ---「扉」…すべてのモード・ステージを問わず、必ず1つ設置されている。条件を満たした上で、これに触れるとステージクリア。 #endregion -ミス条件について。 --本作には残機やライフの概念はなく、ミスしても何度でも再トライ(もしくはステージセレクト)が行える。 ---ミス条件は「自機が水溜り・引き潮に飲み込まれる」「制限時間が0になる」「メインモードのボスステージにおいて、先にボス敵が扉へと到着してしまう」のいずれかとなる。 ---自機が敵や敵弾に触れるとダメージとなり一時的に移動スピードが低下するペナルティがあるが、何度ダメージを受けようがミスにはならない。よって、本作にはダメージによる直接ミス要因はない。 ***各モードにおけるルール -''メインモード'' --本作のメインとなるモードの一つ。 ---本モードには「春・夏・秋・冬」のシーズンが各5ステージ(全20ステージ)用意されている。さらに3年分の周回プレイがある為、総計60ステージ構成となる。 ---ゲーム初回時では限られたステージしか選べないが、ステージクリアをする度に選べるステージが増えていく。 --本モードには大きく分けて3タイプのステージクリア条件が存在する。 ---各シーズンのステージ1~4は「通常ステージ」。制限時間以内にステージ内にあるドングリを全部回収して、自機を扉に触れさせればステージクリア。 ---春・夏・秋シーズンのステージ5は「子供リス救出ステージ」。制限時間以内にステージ内にあるドングリと子供リス全部を回収して、自機を扉に触れさせればステージクリア。 ---冬シーズンのステージ5は「ボス戦ステージ」。制限時間以内にてボス敵よりも先に、自機を扉に触れさせればステージクリア。ドングリや子供リスは登場しない。 ---通常・子供リス救出ステージにおいては、すべてのドングリと子供リスを回収すると5つのリンゴが出現する。ボス戦ステージでは無条件で同様のリンゴが配置されている。 --何かしらの成績を残してステージクリアをすると、以下の4種類のメダルがステージ別で獲得できる。 ---「通常クリア」…ステージクリアさえ達成すれば獲得できるメダル。 ---「ハイスピードクリア」…ステージ毎に指定された最速制限時間(通常の制限時間とは別物)以内にステージクリアすると獲得できるメダル。 ---「リンゴクリア」…5つのリンゴをすべて回収した状態でステージクリアすると獲得できるメダル。 ---「敵全滅クリア」…ステージ内にいる魚以外の雑魚敵をすべて倒した状態でステージクリアすると獲得できるメダル。 -''チャレンジ'' --本作のメインとなるもう一つのモード。 ---本モードには10種のチャレンジテーマ毎に「銅・金・銀」の難易度ステージが用意されている。すなわち、総計30ステージ構成となる。 ---ゲーム初回時では限られたステージしか選べないが、ステージクリアをする度に選べるステージが増えていく。 --本モードのステージクリア条件は1タイプのみとなる。 ---制限時間以内に自機をステージ奥に配置された扉に触れさせればステージクリア。各ステージには5つリンゴが無条件で配置されている。 ---ドットイート要素の強いメインモードと比べ、従来の横スクロールアクションとしての一面が強い。 ---メインモードのステージよりも制限時間が短めに設定されている事が多く、メイン以上にクリア難易度が高い傾向にある。 --何かしらの成績を残してステージクリアをすると、「通常クリア」「ハイスピードクリア」「リンゴクリア」の各3種類のメダルがステージ別で獲得できる((獲得条件はメインモードと同様。敵全滅クリアをしてもメダルの獲得はない。))。 ***その他の要素 -自機コスチュームの変更について。 --とある条件を満たしていくと、自機コスチュームパーツの変更が行える。 ---変更できるパーツは「頭(19種類)」「顔(8種類)」「体(18種類)」「ロープ(7種類)」の4箇所。変更したからといって、自機性能そのものが変わる事はない。 -トロフィーについて。 --同じくとある条件を満たしていくと、「トロフィー」という称号が獲得できる。 ---トロフィー獲得条件の一例としては「メインモードの全ステージをフルメダル獲得する」「スタッフロールを見る」など様々。トロフィーは全部で45種類存在する。 -ターボバーションについて。 --ターボという項目をONにすると、「ターボバージョン」でのプレイが行える。 ---ターボバージョンでプレイすると、自機の移動スピードが少し速くなり、各モード・ステージにおける制限時間(最速制限時間も含む)が若干短縮される。 ---通常バーションとターボバージョンの成績は別物として扱われる為、やり込みを視野に入れるならば、同じモード・ステージでもバージョン別でクリア結果を残さなければならない。 ---- **評価点 -遊びやすい佳作アクション。 --特別に凄いインパクトや目新しさはないものの、ゲームとしては非常に遊びやすい内容である。 ---メインモードは「ドット(ドングリ・子供リス)全回収して扉に触れる」、チャレンジモードは「先を進み扉に触れる」という単純明快な目的であり、難解な要素は"ほぼ"ない。 ---ゲームテンポは非常に良く、無駄なウエイト抜きでさくさくと流れる様なプレイが行える。ステージの即やり直しも可能なので、無駄プレイを強いられる心配も薄い。 ---従来の同系統アクションに比べ、ミス条件が非常に少ないのも特徴。しかし、敵に触れると確実にタイムロスとなる為、決してヌルいだけ仕様という訳でもない。 --ゲームバランスは至って平凡であり、単にクリアするだけならアクションゲーム初心者でも難なくクリア可能だと思われる。 ---しかし、「バージョン・モード・ステージすべてのメダルをフルコンプクリア」を目指すとなると、それ相当の技能と手間が必要となってくる。 ---初心者には「クリアだけ目指せばいい」という敷居の低さ・熟練者には「ステージセレクト画面をメダルまみれにしてやる」というやり込み意欲を掻き立たせる作りとなっている点は評価したい。 -分かりやすい操作性。 --移動とボタン1つのみで行える超シンプル操作であり、操作性自体にもこれといった不備はない。 ---強いていえばラバーリングアクション関連の操作に少しクセがあるものの、少しプレイすれば慣れると思われる。上手く操作すれば「連続ラバーリングアクションによる華麗なるクリア」も可能。 ---もちろん、プレイヤーの操作がそのまま腕前として反映されるので、「シンプル操作だから楽勝楽勝」と高を括っていると苦戦必至だろう。 **賛否両論点 -シュールストラップなキャラクターデザイン。 --開発元のセンスなのか、リトルリスを筆頭としたキャラデザインが妙に変てこ、かつシュールなものとなっている。 ---リトルリスの容姿はストラップそのもので、非常に奇抜な外見をしている。ロープでラバーリングアクションをしている様は、完全にぶら下がり中のストラップ状態である。 ---敵の面子も非常に変てこであり、「"変てこな敵達"が"変てこなリス"に襲い掛かる」という超シュールな光景が拝めてしまう。 ---日本風にいうならば「キモかわいいデザイン」に近いものかもしれない。少なくとも素直に可愛いと思えるデザインとは到底いえない。 --とはいえ、デザインセンスのレベルは高く、決して変てこなだけの外見ではない。その辺は誤解なき様に…。 -ぶれない(?)テヨン翻訳クオリティ。 --テヨン製DLソフトのお約束として、''日本語翻訳のぎこちなさは全く変わっていない''。一例としては…。 ---既にゲームタイトルが「''スーパーリトルリス''」という時点でおかしい。直訳すると「非常に小さいリス」と妙にシュールな響き。。&br()そもそも原作タイトルが『Super Little Acorns』なのに、Acorn(ドングリ)をリスに差し替えた意味が分からない。まぁ、原作自体のネーミングセンスも変なのだが…。 ---水溜りや引き潮に落ちてミスした時の字幕が「''泳ぐことにした!''」。何故にこの表記なのかはよくわからないが、本作の自機には泳ぐという操作や描写はない。 ---一部ステージのサブタイトルが「''まじで雪''」「''ぶっ壊す!''」など、『[[トリオ・ザ・パンチ]]』を彷彿させる謎題材。何故か「''頑張って!''」とサブタイトルで励ましてくれるものもある。 **問題点 -水増し気味なプレイボリューム。 --500円発売としては結構なボリュームを持つ本作だが、若干の水増し感を覚えてしまう。 ---ターボバージョンの有無別でクリア結果を残さないといけない為、''同じモード・ステージを最低2回はクリアしないとならない''というのが大きな水増し理由である。 ---各バージョン共にモード・ステージ内容は全く一緒な上に、各バージョンにおける自機スピードや制限時間の差がほとんど気持ち程度でしかない。正直、バージョン別に分ける必然性が薄い。 ---そもそも、「''自機スピードや制限時間の差なんてオプションで選ばせてくれれば事足りるのでは?''」という疑問が沸くのだが…。 -超空気なBGM周り。 --奇抜なキャラクターデザインとは対象的に、BGM周りの印象は非常に薄い。 ---全編通して地味な環境音楽しか流されず、謎のサイレント感を漂わせている。あまりにも楽曲が空気すぎて、ひょうきんな効果音の方が印象に残る程に…。 ---- **総評 ゲームとしての出来は優秀で、テヨン製としては屈指の遊びやすさとボリューム感を持つ作品。見た目はちょっと異質だが、小難しい事抜きで無難に楽しめる出来だと思われる。 //---- //**余談 //-ニンテンドーeチャンネルの評価も☆4.5((この執筆を行っている現時点での評価。満点は☆5。☆4.5というのは☆5に次ぐ高評価。))と高く、「500円以内で遊べる高評価3DSDLソフト一覧」の常連作品となっている模様((他の一覧作品としては『ピクロスeシリーズ』『チャリ走DX』『一騎当千! スマッシュヒーローズ』『極めろ! 瞬間ジャンプ検定』など。))。 //執筆当時とは状況が異なると思われるので隠す
*スーパーリトルリス3D 【すーぱーりとるりすすりーでぃー】 |ジャンル|アクション|~| |対応機種|ニンテンドー3DS&br()(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~| |発売元|テヨンジャパン|~| |開発元|Pixel Toys|~| |配信開始日|2013年6月26日|~| |価格|500円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|リトルリスが活躍する面クリア式アクション&br()特色は薄いが無難な出来&br()翻訳は安定のテヨンクオリティ&br()「泳ぐことにした!」|~| ---- **概要 ニンテンドー3DS(DS)のダウンロード専用ソフトのリリースがメインのメーカー、テヨンジャパンがリリースしたソフト。ジャンルとしては横視線の面クリア式アクションゲームに該当する。~ 海外リリースである原作のゲームタイトルは『Super Little Acorns 3D Turbo』。~ 木を住居とするリス家族を養う為、リトルリスが周囲の動物達に略奪された大量のドングリを取り戻していくというストーリー設定。~ オートセーブ方式。メイン操作は十字キーとボタン主体となる。 ---- **主なルール 本作は大きく分けて「メインモード」と「チャレンジ」の2モードが用意されている。 ***ゲーム全般におけるルール -ゲームの流れ。 --リトルリス(以下:自機)を操作し、ゴール地点へと目指していくというのが大まかなステージクリア条件となる。 ---モード・ステージによって若干クリア条件が異なるが、「制限時間以内に"ゴールである扉"へ触れるとステージクリア」という点は完全共通である。 ---各モード共にステージセレクトが可能。何かしらの成績を残してステージクリアすると、メダル(下記)がステージセレクト画面に付く。 -操作系統。 --十字キー(アナログレバー)左右で左右移動。 --AかBボタンでジャンプ動作。ボタンの押す長さによってジャンプ力が変化し、ジャンプ中の移動制御も可能。雑魚敵をジャンプで踏みつけると倒す事ができる(一部例外あり)。 --ジャンプ中に"☆印"へと近づいた状態でAかBボタンを押しっぱなしにすると、☆印にロープを引っ掛ける((いわゆる『海腹川背シリーズ』などで知られるラバーリングアクションに該当する操作。))。 ---この状態で十字キー(アナログレバー)左右を押すと、振り子の原理で☆印周辺にぶら下がれる。 ---ぶら下がり中にAかBボタン押しで回転ジャンプ。それを利用した周囲の地形への着地や、他の☆印へと再度ロープ引っ掛けが行える。 ---回転ジャンプ中に雑魚敵に体当たりすると、そいつを倒す事ができる。また、同様に破壊可能壁を体当たりで壊す事もできる。 -アイテムについて。 --ステージ内には後述のアイテムが配置されている。 ---アイテムには「ステージクリア・もしくはメダル獲得に必要なもの」と「自機に何かしらの効力をもたらしてくれるもの」の2タイプがある。後者の多くは時間経過で何度でも取得可能。 #region(アイテム一覧) --''前者アイテム系'' ---「ドングリ」…メインモードのほとんどのステージに登場。すべて取得しないとステージクリアできない。ステージによって配置数が異なる。 ---「子供リス」…メインモードの子供リス救出ステージに登場。ドングリと一緒にすべて取得しないとステージクリアできない。ちょこまかと動き回る性質あり。ステージによって配置数が異なる。 ---「リンゴ」…リンゴメダル獲得に必要なアイテムだが、ステージクリアする分には無視しても問題ない。各ステージ毎に5つ配置されている。 --''後者アイテム系'' ---「無敵化」…一定時間自機が無敵((例外として水溜り・引き潮関連のミスは無敵化中であっても防げない。))。となり、雑魚敵を体当たりで倒せる効果。破壊可能壁に体当たりする事で破壊する効果もある。 ---「スーパージャンプ」…一定時間、自機のジャンプ力が大幅に高くなる効果。 ---「スーパースピード」…一定時間、自機の移動速度が大幅に高くなる効果。 ---「時計」…メインモードのみに登場。制限時間が少し延長される効果。一度入手するとステージを終えるまで復活しない。 #endregion -敵・仕掛けについて。 --アイテム同様、ステージ内には後述の敵や仕掛けが配置されている。 #region(敵・仕掛け一覧) --''雑魚敵系'' ---「ハチ」…浮遊しながら上下左右に動き回る。 ---「クモ」…壁にクモの巣を張りながら、壁付近を上下に動き回る。 ---「青虫」…ゆっくりとした動きで動き回る。 ---「敵リス」…「銃を放ってくるリス」と「落下弾をばら撒くリス」の2種類がいる。共にその場から動かない。流れ弾を利用して周囲の敵を倒す事ができる。 ---「トゲトゲ」…素早い動きで動き回る。踏み付けでは倒せず、無敵アイテム取得時もしくは回転ジャンプによる体当たりで倒せる。 ---「魚」…水溜りの上で飛び跳ねている。倒さなくても敵全滅メダル獲得に全く影響しない唯一の雑魚敵。 ---「コウモリ」…自機を見つけ次第、飛行しながら粘着的に追い掛け回してくる。 ---「ペンギン」…浮遊しながら放物線上の弾をばら撒いてくる。敵リス同様に、流れ弾で周囲敵を倒す事が可能。 --''ボス敵'' ---メインモードのボス戦ステージに登場するボス敵。倒す術はなく、ひたすらに回避するしかない。自機よりも先にボス敵が扉へと到着してしまうとゲームオーバー。 --''仕掛け系'' ---「リスの影」…メインモード限定で登場。自機がこれに触れると簡易なチュートリアル解説をしてくれる。一度触れると永久に登場しない。 ---「崩れる床」…自機がこれを踏むと床が崩れてしまう。崩れた床は一定時間経過で回復する。 ---「☆印」…ラバーリングアクションをする為に必要な装置。詳細は上記操作を参照されたし。ステージによっては特定方向へと動き回るものもある。 ---「動く床」…上下左右へと動く床。ステージによっては高速移動する床や、☆印を兼ねた床も登場する。 ---「ジャンプバネ」…自機をこれに乗せると周囲を高く回転ジャンプする。また、回転ジャンプの体当たりで周囲にいた敵を倒せる。 ---「水溜り」…これの下に自機が落ちてしまうと飲み込まれてミス。固定配置の仕掛けとしては、本作唯一の即ミス対象でもある。 ---「滑る床」…自機がこれに上に乗ると、移動中に滑りやすくなる。 ---「破壊可能壁」…通常では破壊できない壁。無敵アイテム取得時もしくは回転ジャンプによる体当たりで破壊できる。 ---「出現スイッチ」「消失スイッチ」…必ず出現・消失の1セットで登場。出現スイッチの上で自機をジャンプさせると、出現・消失の位置が切り替わる。出現スイッチの上に乗る事も可能。 ---「伸び縮みする棒」…常時左右へと伸び縮みしている棒。棒の上に乗る事も可能。 ---「引き潮」…チャレンジモード限定で登場。時間経過で水溜りが上方向へと侵食していく。もちろん、侵食に飲み込まれるとミスとなる。 ---「砲台」…チャレンジモード限定で登場。これの上に乗ると、自機が上方向へと飛ばされる。 ---「ワープゾーン」…チャレンジモード限定で登場。ステージ内に複数存在し、片方のワープゾーンに触れると"もう片方"へとワープできる。 ---「扉」…すべてのモード・ステージを問わず、必ず1つ設置されている。条件を満たした上で、これに触れるとステージクリア。 #endregion -ミス条件について。 --本作には残機やライフの概念はなく、ミスしても何度でも再トライ(もしくはステージセレクト)が行える。 ---ミス条件は「自機が水溜り・引き潮に飲み込まれる」「制限時間が0になる」「メインモードのボスステージにおいて、先にボス敵が扉へと到着してしまう」のいずれかとなる。 ---自機が敵や敵弾に触れるとダメージとなり一時的に移動スピードが低下するペナルティがあるが、何度ダメージを受けようがミスにはならない。よって、本作にはダメージによる直接ミス要因はない。 ***各モードにおけるルール -''メインモード'' --本作のメインとなるモードの一つ。 ---本モードには「春・夏・秋・冬」のシーズンが各5ステージ(全20ステージ)用意されている。さらに3年分の周回プレイがある為、総計60ステージ構成となる。 ---ゲーム初回時では限られたステージしか選べないが、ステージクリアをする度に選べるステージが増えていく。 --本モードには大きく分けて3タイプのステージクリア条件が存在する。 ---各シーズンのステージ1~4は「通常ステージ」。制限時間以内にステージ内にあるドングリを全部回収して、自機を扉に触れさせればステージクリア。 ---春・夏・秋シーズンのステージ5は「子供リス救出ステージ」。制限時間以内にステージ内にあるドングリと子供リス全部を回収して、自機を扉に触れさせればステージクリア。 ---冬シーズンのステージ5は「ボス戦ステージ」。制限時間以内にてボス敵よりも先に、自機を扉に触れさせればステージクリア。ドングリや子供リスは登場しない。 ---通常・子供リス救出ステージにおいては、すべてのドングリと子供リスを回収すると5つのリンゴが出現する。ボス戦ステージでは無条件で同様のリンゴが配置されている。 --何かしらの成績を残してステージクリアをすると、以下の4種類のメダルがステージ別で獲得できる。 ---「通常クリア」…ステージクリアさえ達成すれば獲得できるメダル。 ---「ハイスピードクリア」…ステージ毎に指定された最速制限時間(通常の制限時間とは別物)以内にステージクリアすると獲得できるメダル。 ---「リンゴクリア」…5つのリンゴをすべて回収した状態でステージクリアすると獲得できるメダル。 ---「敵全滅クリア」…ステージ内にいる魚以外の雑魚敵をすべて倒した状態でステージクリアすると獲得できるメダル。 -''チャレンジ'' --本作のメインとなるもう一つのモード。 ---本モードには10種のチャレンジテーマ毎に「銅・金・銀」の難易度ステージが用意されている。すなわち、総計30ステージ構成となる。 ---ゲーム初回時では限られたステージしか選べないが、ステージクリアをする度に選べるステージが増えていく。 --本モードのステージクリア条件は1タイプのみとなる。 ---制限時間以内に自機をステージ奥に配置された扉に触れさせればステージクリア。各ステージには5つリンゴが無条件で配置されている。 ---ドットイート要素の強いメインモードと比べ、従来の横スクロールアクションとしての一面が強い。 ---メインモードのステージよりも制限時間が短めに設定されている事が多く、メイン以上にクリア難易度が高い傾向にある。 --何かしらの成績を残してステージクリアをすると、「通常クリア」「ハイスピードクリア」「リンゴクリア」の各3種類のメダルがステージ別で獲得できる((獲得条件はメインモードと同様。敵全滅クリアをしてもメダルの獲得はない。))。 ***その他の要素 -自機コスチュームの変更について。 --とある条件を満たしていくと、自機コスチュームパーツの変更が行える。 ---変更できるパーツは「頭(19種類)」「顔(8種類)」「体(18種類)」「ロープ(7種類)」の4箇所。変更したからといって、自機性能そのものが変わる事はない。 -トロフィーについて。 --同じくとある条件を満たしていくと、「トロフィー」という称号が獲得できる。 ---トロフィー獲得条件の一例としては「メインモードの全ステージをフルメダル獲得する」「スタッフロールを見る」など様々。トロフィーは全部で45種類存在する。 -ターボバーションについて。 --ターボという項目をONにすると、「ターボバージョン」でのプレイが行える。 ---ターボバージョンでプレイすると、自機の移動スピードが少し速くなり、各モード・ステージにおける制限時間(最速制限時間も含む)が若干短縮される。 ---通常バーションとターボバージョンの成績は別物として扱われる為、やり込みを視野に入れるならば、同じモード・ステージでもバージョン別でクリア結果を残さなければならない。 ---- **評価点 -遊びやすい佳作アクション。 --特別に凄いインパクトや目新しさはないものの、ゲームとしては非常に遊びやすい内容である。 ---メインモードは「ドット(ドングリ・子供リス)全回収して扉に触れる」、チャレンジモードは「先を進み扉に触れる」という単純明快な目的であり、難解な要素は"ほぼ"ない。 ---ゲームテンポは非常に良く、無駄なウエイト抜きでさくさくと流れる様なプレイが行える。ステージの即やり直しも可能なので、無駄プレイを強いられる心配も薄い。 ---従来の同系統アクションに比べ、ミス条件が非常に少ないのも特徴。しかし、敵に触れると確実にタイムロスとなる為、決してヌルいだけ仕様という訳でもない。 --ゲームバランスは至って平凡であり、単にクリアするだけならアクションゲーム初心者でも難なくクリア可能だと思われる。 ---しかし、「バージョン・モード・ステージすべてのメダルをフルコンプクリア」を目指すとなると、それ相当の技能と手間が必要となってくる。 ---初心者には「クリアだけ目指せばいい」という敷居の低さ・熟練者には「ステージセレクト画面をメダルまみれにしてやる」というやり込み意欲を掻き立たせる作りとなっている点は評価したい。 -分かりやすい操作性。 --移動とボタン1つのみで行える超シンプル操作であり、操作性自体にもこれといった不備はない。 ---強いていえばラバーリングアクション関連の操作に少しクセがあるものの、少しプレイすれば慣れると思われる。上手く操作すれば「連続ラバーリングアクションによる華麗なるクリア」も可能。 ---もちろん、プレイヤーの操作がそのまま腕前として反映されるので、「シンプル操作だから楽勝楽勝」と高を括っていると苦戦必至だろう。 **賛否両論点 -シュールストラップなキャラクターデザイン。 --開発元のセンスなのか、リトルリスを筆頭としたキャラデザインが妙に変てこ、かつシュールなものとなっている。 ---リトルリスの容姿はストラップそのもので、非常に奇抜な外見をしている。ロープでラバーリングアクションをしている様は、完全にぶら下がり中のストラップ状態である。 ---敵の面子も非常に変てこであり、「"変てこな敵達"が"変てこなリス"に襲い掛かる」という超シュールな光景が拝めてしまう。 ---日本風にいうならば「キモかわいいデザイン」に近いものかもしれない。少なくとも素直に可愛いと思えるデザインとは到底いえない。 --とはいえ、デザインセンスのレベルは高く、決して変てこなだけの外見ではない。その辺は誤解なき様に…。 -ぶれない(?)テヨン翻訳クオリティ。 --テヨン製DLソフトのお約束として、''日本語翻訳のぎこちなさは全く変わっていない''。一例としては…。 ---既にゲームタイトルが「''スーパーリトルリス''」という時点でおかしい。直訳すると「非常に小さいリス」と妙にシュールな響き。。&br()そもそも原作タイトルが『Super Little Acorns』なのに、Acorn(ドングリ)をリスに差し替えた意味が分からない。まぁ、原作自体のネーミングセンスも変なのだが…。 ---水溜りや引き潮に落ちてミスした時の字幕が「''泳ぐことにした!''」。何故にこの表記なのかはよくわからないが、本作の自機には泳ぐという操作や描写はない。 ---一部ステージのサブタイトルが「''まじで雪''」「''ぶっ壊す!''」など、『[[トリオ・ザ・パンチ]]』を彷彿させる謎題材。何故か「''頑張って!''」とサブタイトルで励ましてくれるものもある。 **問題点 -水増し気味なプレイボリューム。 --500円発売としては結構なボリュームを持つ本作だが、若干の水増し感を覚えてしまう。 ---ターボバージョンの有無別でクリア結果を残さないといけない為、''同じモード・ステージを最低2回はクリアしないとならない''というのが大きな水増し理由である。 ---各バージョン共にモード・ステージ内容は全く一緒な上に、各バージョンにおける自機スピードや制限時間の差がほとんど気持ち程度でしかない。正直、バージョン別に分ける必然性が薄い。 ---そもそも、「''自機スピードや制限時間の差なんてオプションで選ばせてくれれば事足りるのでは?''」という疑問が沸くのだが…。 -超空気なBGM周り。 --奇抜なキャラクターデザインとは対象的に、BGM周りの印象は非常に薄い。 ---全編通して地味な環境音楽しか流されず、謎のサイレント感を漂わせている。あまりにも楽曲が空気すぎて、ひょうきんな効果音の方が印象に残る程に…。 ---- **総評 ゲームとしての出来は優秀で、テヨン製としては屈指の遊びやすさとボリューム感を持つ作品。見た目はちょっと異質だが、小難しい事抜きで無難に楽しめる出来だと思われる。 //---- //**余談 //-ニンテンドーeチャンネルの評価も☆4.5((この執筆を行っている現時点での評価。満点は☆5。☆4.5というのは☆5に次ぐ高評価。))と高く、「500円以内で遊べる高評価3DSDLソフト一覧」の常連作品となっている模様((他の一覧作品としては『ピクロスeシリーズ』『チャリ走DX』『一騎当千! スマッシュヒーローズ』『極めろ! 瞬間ジャンプ検定』など。))。 //執筆当時とは状況が異なると思われるので隠す

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