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ポケモンバンク/ポケムーバー - (2017/10/31 (火) 13:58:57) の1つ前との変更点

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#contents() ---- *ポケモンバンク 【ぽけもんばんく】 |ジャンル|ユーティリティ|&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/98ebc2bcf22629ba89f7d43d73a2bd904f904bd10dd458a5b5317c0a558ef183.jpg,height=160)| |対応機種|ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~| |発売元|ポケモン|~| |販売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |配信開始日|2013年12月25日(配信再開日:2014年1月22日)|~| |定価|無料(利用券は年間500円)|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|オンラインポケモンボックス&br;使い勝手に大きな問題は無い|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''| **概要 『[[ポケットモンスター X・Y]]』(以下XY),『[[ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]』(以下ORAS)ら、ポケモン第6世代以降対応のDLソフト。3000匹のポケモンを預けられる、ゲーム本編とは関連性のないツール寄りのソフトである。~ ダウンロードは無料だが、利用するには利用券(年間500円)を購入する必要がある。~ また仕様上、本作の操作中は常にインターネットへ接続し続ける必要がある。 2016年11月発売の新作『[[ポケットモンスター サン・ムーン]]』(以下SM)や、バーチャルコンソール版『[[ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]』も2017年1月25日に対応された。 ---- **特徴 -1年毎に料金を払う必要がある。 --ただし''年間''500円(月42円相当)であり、特別高額な訳ではない。~ サーバーの管理や維持の為の料金だと考えれば、年間500円で使えるのは良心的との意見も多い。 --またゲームクリアに必須というソフトでもないので、シナリオを楽しむだけならそもそも買う必要はない。 -『XY』『ORAS』『SM』から3000匹のポケモンを預けることができる。 --3000匹と言う収容量は、本作と同内容のゲーム『[[ポケモンボックス ルビー&サファイア]]』の2倍の量。 --ただし『XY』『ORAS』から『SM』に1度でも送ると''戻す事は不可能''なので注意。『XY』『ORAS』から操作する際、引き出すことができないポケモンは、ポケモンバンク側(上画面)のポケモンアイコンの背景が白くなる。 --ちなみにボックス管理人は『ポケモンボックス』と同じくアズサ。 -一応ジオラマ機能があった『ポケモンボックス ルビー&サファイア』と違い、本作に娯楽性は皆無。 -ボックスはニンテンドーネットワークIDに紐づいており、一つのIDで複数のソフトから保存と引き出しができる。 --海外版のソフトからのポケモンの出し入れも可能。 -預けたポケモンの数に応じてのポケマイル(『XY』『ORAS』のみ)かBPを各ソフトに送ることもできる。 -利用券の更新は、期限から14日以下の場合に購入できる。利用券が切れそうになると、本体に登録されているニンテンドーネットワークIDのメールアドレス宛にお知らせのメールが届く。 --公式サイトでは&bold(){有効期限が切れた後に一定期間放置したままだと預けたポケモンは消えてしまう}とアナウンスされている。ただし、2年ほど放置していてもデータは消えていなかったとの報告もあるためかなり猶予期間はあるようである。 -2017年1月25日のアップデートで、『SM』同士での出し入れ及び『XY』『ORAS』から『SM』への転送も可能となった。また、第六世代以降の全バージョンの図鑑閲覧機能や各種レコードの確認機能も追加された。 **評価点 -3000匹ものポケモンを預けられるので、ソフトでのボックス容量不足を解決できる。 --『XY』『ORAS』では930匹、『SM』では960匹まで。これだけあれば充分に思えるが、ポケモン全種類を集めようと思ったり、いわゆる「厳選」を行って大量のポケモンを孵化していくとまず足りなくなる。 --100個あるボックスも10種類にジャンル分けできるので、整理するのも容易。 -使用可能になる条件が大幅緩和された。 --そのソフトで使用可能になる条件が「図鑑をもらう」だけなので、すぐ使用可能になる。 --従来のような「ポケモンセンターでレポートしていないと使用不可」という条件もなく、どこでセーブしていても使用することができる。 ---ただし詰み対策のためか、手持ちのポケモンの移動や転送は行えない。 -引っ越しツールとしても優秀 --従来の外部保存ツールでたびたびあった「おや」の違うポケモンの引き出す条件が特にない。そのため、メインロムからサブロムの輸送がゲーム開始直後から行えたり、大量のポケモンを一度に移し替えることも可能。~ この仕様により図鑑完成の引き継ぎも一瞬で終わる。『XY』『ORAS』では交換が1匹あたり1分なので、全国図鑑完成に必要な約700種を移動させるのに半日近く費やすが、こちらを使えばものの数分ですべて移動できるので劇的に楽になる。 -豊富な検索機能で預けたポケモンを探すことも可能。 --ポケモンの名前や技、特性などでの検索は本家にも備えつけられていたが、本作では「おや」「色違い」「ポケルス」などでも検索可能。 --その他にもレベルやステータス順での並び替えも可能。 -適当にポケモンを預けておくだけでポケマイル・BPを貰える。 --両方とも正攻法で稼ごうとするとかなりの時間がかかるが、これを使えばほっとくだけで溜まってくのは好評。 --ただし引き出す際には溜まっている全額を一気に引き出すことになる。また最低10ポケマイル以上溜まっていないと引き出せない((1BPが10ポケマイルと換算される為))。 -管理人アズサの一枚絵が好評。 -不定期的にポケモンシリーズ本編と連動した配信イベントが開催されている。過去に開催されたものは下記の過去の評価点を参照のこと。 #region(過去の評価点) -一度利用するだけで、入手困難だった幻のポケモン・セレビィが入手できた。特別な技「てかげん」も覚えている(2014年9月30日で配布終了)。~ また、隠れ特性持ちのメガニウム・バクフーン・オーダイル・レジロック・レジアイス・レジスチルが手に入る機会も。これら6匹の隠れ特性はこのイベントで解禁された。 --これら7匹は配布入手のポケモンにしては珍しく、ソフトのボックスに直接送られ、自身がおやになるためニックネーム変更可能。 --2017年1月25日から、『SM』から一度利用するだけで、幻のポケモン・ミュウ専用のZクリスタル「ミュウZ」が入手できた。(2017年10月2日で配布終了) //期間が終了したのでこっちに移動 -期間限定だが、無料で30日間利用券が配布されていた。 --後述のポケムーバーを利用するにはこちらを介す必要があったため、ポケモンバンクは不要だが旧作からのポケモンの輸送はしたい、というトレーナーはタダで輸送することができた。 #endregion **問題点 -起動時に読み込み内容が多い上に長い。 --使用ソフトを切り替える場合も、一旦ネットを切断して再接続することになるので時間がかかる。 -3DSにポケモン本編のソフトが挿入されている状態か、もしくはSDカードにDL版のソフトがないと利用できない。 --ソフトがなくても起動はできるのだが、ソフトがない状態でスタートしようとすると「ソフトがありません」と表示され、タイトル画面に戻される。 ---そもそも本編と連動するツールのため仕方がないわけではあるのだが、利用券の更新だけしたい場合でも必要なソフトを差し替えるなどの必要があるので不便である。 ---後述のポケムーバーに対応するソフトが入っていても、それだけでは利用できない。 -ボックス管理の不備 --通常のボックスと違い、ポケモンに道具を持たせて預けることが出来ない。持たせている道具は強制的にバッグに戻される。 --また、ポケモンのタマゴを預けておくこともできない。 ---道具やタマゴを別のロムとやりとりしようとすると3DSが2台以上必要となり、1対1の通信交換でチマチマやっていく必要がある。サブロムの道具を移したい場合や、不要なタマゴの処理に困る((道具に限れば同世代間であればGTSを利用すれば一台でも輸送できるが、時間がかかる上に条件次第で交換されてしまう事がある。また、他人からすれば検索妨害になる可能性もある。))。 //また、『SM』では「ぽかぽかリゾート」にタマゴを預けることで自動孵化ができる。 ////SMで自動孵化ができることは、この問題とあまり関係ないと思う。 ---もっともタマゴを預けられない件に関しては、プレイアビリティへの配慮とも取れる。タマゴのままでは中身が判別できないので、バンクにいくつもタマゴがたまると、何のタマゴか区別できなくなってしまう((本編中でも区別はできなくなるわけだが、多くのポケモンを預けられるかわり引き出すのに一手間かかるポケモンバンクでは、この問題がより深刻化する。))。 --下画面に使用ロムのボックス・上画面にポケモンバンクのボックスが表示される都合からか、使用中はタッチ操作が不可能となる。 --ボックスのジャンル分けは、ボックス1つずつ登録する必要がある。おまけに操作手順もややこしいため、複数のボックスを特定のジャンルへ登録しようとすると大変に手間がかかる。 -『ORAS』で初登場した技を覚えているポケモンは『XY』へ引き出せなくなる。 --具体的には伝説系の専用技で、これらを覚えていても預けること自体はできるが、データが無い『XY』へは転送できなくなる。 --そのため、それらの技を覚えてるポケモンを『XY』に転送するには、本編側でわざを忘れさせる必要があり、本編やこのソフトを再起動させる事になるため手間がかかる。 --また『ORAS』で登場した、おきがえピカチュウは預けること自体できない。よって、『SM』へ送ることもできない。 -図鑑閲覧機能 --前述のように、2017年1月25日のアップデートで第六世代以降の全バージョンの図鑑閲覧機能も追加されたが、『SM』には全国図鑑が存在しない為か、アローラ図鑑に登録されないポケモン(メガシンカ等も含む)のテキスト欄が空欄になっている。 ---一応、過去作のテキストは読むことが出来る。ただし読むには該当のソフトを一度でも連動する必要がある((連動させたことがあれば、以降閲覧だけならソフトは不要。))。 ---なおゲーム内の図鑑とは違いポケモンの姿は一枚絵しかなく、3Dモデルを回転して鑑賞したり、動きを観察することは出来ない。 ---勿論この図鑑はポケバンクの機能であるので、閲覧するにはインターネットに接続できる環境が必要。 -ポケマイルが溜まっていると、毎回バンクを使う前にアズサから引き出すか溜めるかという選択肢が出るのでうっとうしい。 **総評 遊べる要素は皆無だがツールとして大きな問題点はない。~ やり込み派のポケモントレーナーならダウンロードしておくと良いだろう。 **再配信日について -本作の配信日は『XY』発売前から[[公式サイト>http://www.pokemon.co.jp/ex/xy/system/06.html]]で宣伝されていた。 -配信日にはこれら2ソフトを待ち望んでいたユーザーが一斉にダウンロードしようとしたため、その日のうちに[[サーバーが落ちてしまった。>http://www.nintendo.co.jp/support/information/2013/info.html#info1226]] --その後ニンテンドーeショップは利用制限がかかり、ポケモンバンクらは一時配信停止になった。ポケモンバンク使用に必須な任天堂ネットワークIDの登録を済ませていなかったユーザーが多かったこともある。 ---影響を受けて、一部のゲームの期間限定DLCが後日再配信される、ということも。 --約1ヶ月後に[[事前報告なしで再配信>http://www.nintendo.co.jp/support/information/2014/0122.html]]され、それからはサーバーが落ちることもなく無事に配信再開できた。 ---この騒動は皮肉にも『XY』の悪の組織「フレア団」のボス・フラダリの言葉を体現する結果となってしまった。 ---- *ポケムーバー 【ぽけむーばー】 |判定|なし|~| |ポイント|BW,BW2,VC初代からポケモンを連れてくるツール&br;これまでの引き継ぎツールとは違いミニゲームは皆無&br;正規産を弾いたり、一部の改造産を弾けない問題がある|~| ''ポケモンバンクと共通項目は省略'' ---- **概要(ポケムーバー) -ポケモンバンクのメニュー上からDL可能なソフト。ポケモンバンクとは別のソフトとして扱われるが単独でのDLは不可。 -『[[BW>ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]』『[[BW2>ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]』(以下第5世代)、及びバーチャルコンソール版『[[ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]』(以下初代VC版)からポケモンを連れてくるツール。ポケモンバンクのメニュー画面からDLすることができる。 -対応ソフトの''ボックス1に預けられたポケモンのみ''をまとめてポケモンバンクの「てんそうボックス」に転送できる。 --これにより、第3世代のポケモンをパルパーク→ポケシフター→ポケムーバー→ポケモンバンクと手間こそかかるが連れて行けるようになった。 -当初は第5世代専用だったが、2017年1月25日のアップデートで初代VC版からポケモンバンクへの転送も可能となった。こちらは『SM』でのみ引き出すことができる。『金・銀』のVC版にも対応予定。 --パラメーターの仕様(個体値など)が現行作と異なるため、転送した際に元の個体値は無視され、個体値のいずれか3ヵ所が最大(いわゆる3V)となる。それ以外の部分はランダムなので、4V以上になる可能性もある。特性は隠れ特性で固定。性格は獲得経験値を25で割った余りで決定される。 --ステータス画面には初代VCで入手したというマークが付けられ、入っているボールはモンスターボールで固定される。 **評価点(ポケムーバー) -1ボックス(最大30匹)ずつまとめて送れる。 --かつての転送ソフトは6匹単位でしか送れなかったため、大きな進歩となっている。 -シンプルな設計。 --ポケモンを送る以外の機能がついていないため、使いやすい。かつてのパルパークやポケシフターのように時間がかかりやすいミニゲーム((パルパークの場合は引き継いだポケモンを草むらや波乗りで歩いて遭遇し、パークボールで捕まえる。ポケシフターの場合は水色のモンスターボールをパチンコのように発射してポケモンに当てて捕まえる。))がないのが嬉しい。 -一部の不正なポケモンを弾く。 --バグや改造によってステータスが異常になったポケモンなどは送れない仕様になっている。 --VC版初代ポケモンも例外ではなく、バグで内部データがおかしいポケモンや、本来そのポケモンが覚えない技を覚えている場合は除外される。また、現在のレベルがおかしいポケモン(レベル70未満のミュウツーなど)も送ることはできない。 --だが、対策が不十分なところも存在する。(後述) -特性の概念が無かったVC版初代ポケモンから転送した場合、転送されたポケモンの特性は隠れ特性となる。隠れ特性が入手しにくいポケモンが欲しかった人には非常にありがたい仕様である。特にオムナイト・カブト・プテラ・フリーザー・サンダー・ファイヤー・ミュウツーの隠れ特性の入手方法は第5世代のPDWや過去の配信(いずれも現在は終了)を除くとこの方法のみ。 --またこの仕様により、アップデート前に一部で危惧されていた「ノーガードじわれカイリキー((命中率は30%と低いが当たれば一撃で戦闘不能にする「じわれ」を、お互いの攻撃が必ず当たるようになる特性「ノーガード」と組み合わせ確実に当てるコンボ。改造なしでもダブル・トリプルバトルで味方の技を駆使すれば再現可能だが、非常に手間がかかる上に難易度が高い。))」は実現不可能になっている。 --初代VCからの転送であるため、初代のわざマシンでしか覚えない技を覚えたポケモンも送って、サン・ムーンで使うこともできる。 **賛否両論点(ポケムーバー) -道具を送ることができないため、第5世代で集めたアイテムは全て第6世代以降で集め直しとなる。 --半減実などの道具は、第6世代以降で通常入手するよりも過去作から送った方が早いものが多いため、やりこんだプレイヤーからすれば面倒なところ。 ---ただし、第6世代以降はノーマル以外のジュエルが入手不可アイテムになっており、不正な改造で量産したレアな道具が送られるなど、そう簡単に道具を送られては困ると言う事情もある。 -NGワードがニックネームになっているポケモンは自動的にデフォルトネームに変更される。 --このNGワードと言うものは日本語のみならず、外国語にも準じた世界的な観点によるもののため、思いもよらないものが強制的に変更されることもある。 --また、出身ソフトと異なる言語のソフトで進化させて、名前が進化させたソフトの言語のものになっていたポケモンも、出身元の言語のデフォルトネームに変更される。 -従来の世代間通信では秘伝技を覚えたポケモンは連れてこれなかったが、本作では問題なく転送可能。 --わざわざ忘れさせたりする余計な手間は省けるのだが、初代VC版からの場合は送り元で進行不可能に陥る可能性がある。 ---初代の場合は秘伝技を忘れさせる手段がないため、仕方がない部分はある。 -VC版からの転送時における性格の決定 --初代VCから送る際の、''「『現在の経験値を25で割った余り』に応じて性格が決定される」という仕様について公式な説明が一切無い''。 --レベル100のポケモンを転送した場合は一部を除いて性格が「がんばりや((ポケモンは性格毎に能力補正(1.1倍/0.9倍)があり、長所を伸ばしたり短所を補ったりと便利なためバトルではこのような性格を持つポケモンが起用される。しかし、「がんばりや」の場合はどの能力にも補正がかからず、バトルでの使い勝手が極めて悪い。))」固定になってしまう((現在の経験値が25で割り切れ、余りが出ない場合は「がんばりや」になるため))。 ---これを知らないと、例えば同じレベルのポケモンを複数捕獲した場合、そのまま転送すると全て同じ性格になってしまう。わざマシンで覚えさせたポケモンを転送したのに狙いの性格ではなかった、ということも起こる。 ---特に捕獲直後のサンダーやミュウツーをそのまま送った場合は「がんばりや」になってしまう。戦闘向きの性格を狙うのならば、戦闘や育て屋での経験値調節が必須となる。 ---既にLv100になっている場合は経験値がカンストしているため調整が不可能となる。VC版で愛着を持って育てたプレイヤーにとっては残念な仕様。 --一方で''性格決定にランダム要素はないため、仕組みさえ理解していれば性格を自由にコントロールできる''のは嬉しい。使用ルールは制限されるものの高個体値を生かして即戦力にしたり、孵化の親にする場合には大変重宝する。 **問題点(ポケムーバー) -改造産への対策が不十分で、本来覚えない技や両立できない技を覚えたポケモンなどが送れてしまう場合がある。 --第6世代のレーティングバトルで大量発生した、「性格:おくびょうでぜったいれいどを覚えたスイクン」がもっともたる例(現在は対策済)。~ ぜったいれいどを覚えたスイクンは当時は映画での配布限定で、その際性格はのんき固定であったため、これらを両立させたスイクンは存在しえなかったのである((第七世代ではスイクンのレベル技に変更があったため両立可能になっている))。 --逆に、イベント配布など正規のポケモンが弾かれてしまうことも。ユーザーからは「『[[みんなのポケモン牧場]]』産のフィオネ」や「マクドナルド配布のミュウ」などが挙げられた。 ---宣伝文句ではポケモンとの思い出について語られていたため、その思い出があるようなポケモンが送れないのは大問題である。 ---初代VCからは「ネコにこばんを覚えたミュウツー」が弾かれていた(修正済み)。ピカ版以外は普通に技マシンで覚えられるのだが、初期の攻略本では覚えないことになっていた技なので、スタッフが古い情報を鵜呑みにした可能性がある。 -転送時の仕様。 --一度に送れるのはボックス1のポケモンすべて。他のボックスにいるポケモンは送れないし、逆にボックス1の中から選ぶこともできない。 ---ムーバー上のUIでボックス内のポケモンを移動することもできない。ゲーム側で事前に移動しておく必要がある。 --『BW2』と違って『BW』はポケモンをまとめて移動することができず((HGSSのポケモンいどうに当たるモードで移動させたいポケモンをボックス1に入れることはできる))、VC版初代はボックス操作が後発作と大幅に違う仕様なので、この弊害が大きい。 --転送待機用ボックスは1つしかない。一度ポケムーバーで移動させた後は、ポケバンクを起動させて転送待機用ボックスからバンクの任意のボックスか本編ソフトに移すまでムーバーが利用できない。 ---転送したいポケモンが1ボックス(30匹)に収まらない場合、ムーバーでBW・BW2から移動→バンク起動して転送を完了させる→BW・BW2を起動してゲーム内で転送したいポケモンをボックス1に移動する→再度ムーバーで移動~という手順が必要なため、転送したいポケモンが多いプレイヤーは非常に時間がかかる。バンクは対応ソフトが本体に認識されていないと起動しないため、該当ソフトがDL版でない場合ROMの抜き差しも必要なのも面倒。 --そのまま続けてポケバンクを起動する機能もないので、Homeメニューに戻っていちいち起動しなくてはならない。 -後のバージョンアップで他国語や漢字に対応したが、ポケモンバンクと異なり、記録されず終了するたびに元に戻ってしまう。 **総評(ポケムーバー) 改造産と非改造産の成否判定が不十分である等の問題もあるが、転送ツールとしては十分及第点の出来。~ 過去作の思い入れのあるポケモンを輸送したいトレーナーや、『XY』『ORAS』『SM』では習得不可能な技を覚えたポケモンを入手したいトレーナーはダウンロードしておくべきだろう。 **余談(ポケムーバー) -『ORAS』以降のレーティングバトルや公式大会では、一部を除き、過去作のポケモンを送ってきてもそのまま使えない。 --ここで使用できるのは第6世代で入手された証の『カロスマーク』(及び『SM』では第7世代で入手した証の『アローラマーク』)を持つポケモンのみのため、どうしても使いたいなら送ったポケモンを親にしてタマゴから育て直す必要がある。 -現在では『XY』『ORAS』だけで図鑑完成に必要なすべてのポケモンを入手できるため、ポケムーバーなしで第六世代の全国図鑑完成も可能である。 --ただし一部幻ポケモンにおいて、日本では第6世代での配布が無く((海外では配信が行われたので純粋に第6世代産がないわけではない。))幻ポケモンを含めて図鑑を埋めるには、ポケムーバーが必要となっている((ゲーム内では幻ポケモンは登録しなくても図鑑完成とみなされる))。
#contents() ---- *ポケモンバンク 【ぽけもんばんく】 |ジャンル|ユーティリティ|&image(https://img-eshop.cdn.nintendo.net/i/98ebc2bcf22629ba89f7d43d73a2bd904f904bd10dd458a5b5317c0a558ef183.jpg,height=160)| |対応機種|ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)|~| |発売元|ポケモン|~| |販売元|任天堂|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |配信開始日|2013年12月25日(配信再開日:2014年1月22日)|~| |定価|無料(利用券は年間500円)|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|オンラインポケモンボックス&br;使い勝手に大きな問題は無い|~| |>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''| **概要 『[[ポケットモンスター X・Y]]』(以下XY),『[[ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]』(以下ORAS)ら、ポケモン第6世代以降対応のDLソフト。3000匹のポケモンを預けられる、ゲーム本編とは関連性のないツール寄りのソフトである。~ ダウンロードは無料だが、利用するには利用券(年間500円)を購入する必要がある。~ また仕様上、本作の操作中は常にインターネットへ接続し続ける必要がある。 2016年11月発売の新作『[[ポケットモンスター サン・ムーン]]』(以下SM)や、バーチャルコンソール版『[[ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]』も2017年1月25日に対応された。 ---- **特徴 -1年毎に料金を払う必要がある。 --ただし''年間''500円(月42円相当)であり、特別高額な訳ではない。~ サーバーの管理や維持の為の料金だと考えれば、年間500円で使えるのは良心的との意見も多い。 --またゲームクリアに必須というソフトでもないので、シナリオを楽しむだけならそもそも買う必要はない。 -『XY』『ORAS』『SM』から3000匹のポケモンを預けることができる。 --3000匹と言う収容量は、本作と同内容のゲーム『[[ポケモンボックス ルビー&サファイア]]』の2倍の量。 --ただし『XY』『ORAS』から『SM』に1度でも送ると''戻す事は不可能''なので注意。『XY』『ORAS』から操作する際、引き出すことができないポケモンは、ポケモンバンク側(上画面)のポケモンアイコンの背景が白くなる。 --ちなみにボックス管理人は『ポケモンボックス』と同じくアズサ。 -一応ジオラマ機能があった『ポケモンボックス ルビー&サファイア』と違い、本作に娯楽性は皆無。 -ボックスはニンテンドーネットワークIDに紐づいており、一つのIDで複数のソフトから保存と引き出しができる。 --海外版のソフトからのポケモンの出し入れも可能。 -預けたポケモンの数に応じてのポケマイル(『XY』『ORAS』のみ)かBPを各ソフトに送ることもできる。 -利用券の更新は、期限から14日以下の場合に購入できる。利用券が切れそうになると、本体に登録されているニンテンドーネットワークIDのメールアドレス宛にお知らせのメールが届く。 --公式サイトでは&bold(){有効期限が切れた後に一定期間放置したままだと預けたポケモンは消えてしまう}とアナウンスされている。ただし、2年ほど放置していてもデータは消えていなかったとの報告もあるためかなり猶予期間はあるようである。 -2017年1月25日のアップデートで、『SM』同士での出し入れ及び『XY』『ORAS』から『SM』への転送も可能となった。また、第六世代以降の全バージョンの図鑑閲覧機能や各種レコードの確認機能も追加された。 **評価点 -3000匹ものポケモンを預けられるので、ソフトでのボックス容量不足を解決できる。 --『XY』『ORAS』では930匹、『SM』では960匹まで。これだけあれば充分に思えるが、ポケモン全種類を集めようと思ったり、いわゆる「厳選」を行って大量のポケモンを孵化していくとまず足りなくなる。 --100個あるボックスも10種類にジャンル分けできるので、整理するのも容易。 -使用可能になる条件が大幅緩和された。 --そのソフトで使用可能になる条件が「図鑑をもらう」だけなので、すぐ使用可能になる。 --従来のような「ポケモンセンターでレポートしていないと使用不可」という条件もなく、どこでセーブしていても使用することができる。 ---ただし詰み対策のためか、手持ちのポケモンの移動や転送は行えない。 -引っ越しツールとしても優秀 --従来の外部保存ツールでたびたびあった「おや」の違うポケモンの引き出す条件が特にない。そのため、メインロムからサブロムの輸送がゲーム開始直後から行えたり、大量のポケモンを一度に移し替えることも可能。~ この仕様により図鑑完成の引き継ぎも一瞬で終わる。『XY』『ORAS』では交換が1匹あたり1分なので、全国図鑑完成に必要な約700種を移動させるのに半日近く費やすが、こちらを使えばものの数分ですべて移動できるので劇的に楽になる。 -豊富な検索機能で預けたポケモンを探すことも可能。 --ポケモンの名前や技、特性などでの検索は本家にも備えつけられていたが、本作では「おや」「色違い」「ポケルス」などでも検索可能。 --その他にもレベルやステータス順での並び替えも可能。 -適当にポケモンを預けておくだけでポケマイル・BPを貰える。 --両方とも正攻法で稼ごうとするとかなりの時間がかかるが、これを使えばほっとくだけで溜まってくのは好評。 --ただし引き出す際には溜まっている全額を一気に引き出すことになる。また最低10ポケマイル以上溜まっていないと引き出せない((1BPが10ポケマイルと換算される為))。 -管理人アズサの一枚絵が好評。 -不定期的にポケモンシリーズ本編と連動した配信イベントが開催されている。過去に開催されたものは下記の過去の評価点を参照のこと。 #region(過去の評価点) -一度利用するだけで、入手困難だった幻のポケモン・セレビィが入手できた。特別な技「てかげん」も覚えている(2014年9月30日で配布終了)。~ また、隠れ特性持ちのメガニウム・バクフーン・オーダイル・レジロック・レジアイス・レジスチルが手に入る機会も。これら6匹の隠れ特性はこのイベントで解禁された。 --これら7匹は配布入手のポケモンにしては珍しく、ソフトのボックスに直接送られ、自身がおやになるためニックネーム変更可能。 --2017年1月25日から、『SM』から一度利用するだけで、幻のポケモン・ミュウ専用のZクリスタル「ミュウZ」が入手できた。(2017年10月2日で配布終了) //期間が終了したのでこっちに移動 -期間限定だが、無料で30日間利用券が配布されていた。 --後述のポケムーバーを利用するにはこちらを介す必要があったため、ポケモンバンクは不要だが旧作からのポケモンの輸送はしたい、というトレーナーはタダで輸送することができた。 #endregion **問題点 -起動時に読み込み内容が多い上に長い。 --使用ソフトを切り替える場合も、一旦ネットを切断して再接続することになるので時間がかかる。 -3DSにポケモン本編のソフトが挿入されている状態か、もしくはSDカードにDL版のソフトがないと利用できない。 --ソフトがなくても起動はできるのだが、ソフトがない状態でスタートしようとすると「ソフトがありません」と表示され、タイトル画面に戻される。 ---そもそも本編と連動するツールのため仕方がないわけではあるのだが、利用券の更新だけしたい場合でも必要なソフトを差し替えるなどの必要があるので不便である。 ---後述のポケムーバーに対応するソフトが入っていても、それだけでは利用できない。 -ボックスについて --通常のボックスと違い、ポケモンに道具を持たせて預けることが出来ない。持たせている道具は強制的にバッグに戻される。 --また、ポケモンのタマゴを預けておくこともできない。 ---道具やタマゴを別のロムとやりとりしようとすると3DSが2台以上必要となり、1対1の通信交換でチマチマやっていく必要がある。サブロムの道具を移したい場合や、不要なタマゴの処理に困る((道具に限れば同世代間であればGTSを利用すれば一台でも輸送できるが、時間がかかる上に条件次第で交換されてしまう事がある。また、他人からすれば検索妨害になる可能性もある。))。 //また、『SM』では「ぽかぽかリゾート」にタマゴを預けることで自動孵化ができる。 ////SMで自動孵化ができることは、この問題とあまり関係ないと思う。 ---もっともタマゴを預けられない件に関しては、プレイアビリティへの配慮とも取れる。タマゴのままでは中身が判別できないので、バンクにいくつもタマゴがたまると、何のタマゴか区別できなくなってしまう((本編中でも区別はできなくなるわけだが、多くのポケモンを預けられるかわり引き出すのに一手間かかるポケモンバンクでは、この問題がより深刻化する。))。 --下画面に使用ロムのボックス・上画面にポケモンバンクのボックスが表示される都合からか、使用中はタッチ操作が不可能となる。 --ボックスのジャンル分けは、ボックス1つずつ登録する必要がある。おまけに操作手順もややこしいため、複数のボックスを特定のジャンルへ登録しようとすると大変に手間がかかる。 -『ORAS』で初登場した技を覚えているポケモンは『XY』へ引き出せなくなる。 --具体的には伝説系の専用技で、これらを覚えていても預けること自体はできるが、データが無い『XY』へは転送できなくなる。 --そのため、それらの技を覚えてるポケモンを『XY』に転送するには、本編側でわざを忘れさせる必要があり、本編やこのソフトを再起動させる事になるため手間がかかる。 --また『ORAS』で登場した、おきがえピカチュウは預けること自体できない。よって、『SM』へ送ることもできない。 -図鑑閲覧機能 --前述のように、2017年1月25日のアップデートで第六世代以降の全バージョンの図鑑閲覧機能も追加されたが、『SM』には全国図鑑が存在しない為か、アローラ図鑑に登録されないポケモン(メガシンカ等も含む)のテキスト欄が空欄になっている。 ---一応、過去作のテキストは読むことが出来る。ただし読むには該当のソフトを一度でも連動する必要がある((連動させたことがあれば、以降閲覧だけならソフトは不要。))。 ---なおゲーム内の図鑑とは違いポケモンの姿は一枚絵しかなく、3Dモデルを回転して鑑賞したり、動きを観察することは出来ない。 ---勿論この図鑑はポケバンクの機能であるので、閲覧するにはインターネットに接続できる環境が必要。 -ポケマイルが貯まっていると、バンクを利用する起動する度に引き出すかどうかの選択肢が表示され、一度見たら表示しないように設定する事ができない。 **総評 遊べる要素は皆無だがツールとして大きな問題点はない。~ やり込み派のポケモントレーナーならダウンロードしておくと良いだろう。 **再配信日について -本作の配信日は『XY』発売前から[[公式サイト>http://www.pokemon.co.jp/ex/xy/system/06.html]]で宣伝されていた。 -配信日にはこれら2ソフトを待ち望んでいたユーザーが一斉にダウンロードしようとしたため、その日のうちに[[サーバーが落ちてしまった。>http://www.nintendo.co.jp/support/information/2013/info.html#info1226]] --その後ニンテンドーeショップは利用制限がかかり、ポケモンバンクらは一時配信停止になった。ポケモンバンク使用に必須な任天堂ネットワークIDの登録を済ませていなかったユーザーが多かったこともある。 ---影響を受けて、一部のゲームの期間限定DLCが後日再配信される、ということも。 --約1ヶ月後に[[事前報告なしで再配信>http://www.nintendo.co.jp/support/information/2014/0122.html]]され、それからはサーバーが落ちることもなく無事に配信再開できた。 ---この騒動は皮肉にも『XY』の悪の組織「フレア団」のボス・フラダリの言葉を体現する結果となってしまった。 ---- *ポケムーバー 【ぽけむーばー】 |判定|なし|~| |ポイント|BW,BW2,VC初代からポケモンを連れてくるツール&br;これまでの引き継ぎツールとは違いミニゲームは皆無&br;正規産を弾いたり、一部の改造産を弾けない問題がある|~| ''ポケモンバンクと共通項目は省略'' ---- **概要(ポケムーバー) -ポケモンバンクのメニュー上からDL可能なソフト。ポケモンバンクとは別のソフトとして扱われるが単独でのDLは不可。 -『[[BW>ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]』『[[BW2>ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]』(以下第5世代)、及びバーチャルコンソール版『[[ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]』(以下初代VC版)からポケモンを連れてくるツール。ポケモンバンクのメニュー画面からDLすることができる。 -対応ソフトの''ボックス1に預けられたポケモンのみ''をまとめてポケモンバンクの「てんそうボックス」に転送できる。 --これにより、第3世代のポケモンをパルパーク→ポケシフター→ポケムーバー→ポケモンバンクと手間こそかかるが連れて行けるようになった。 -当初は第5世代専用だったが、2017年1月25日のアップデートで初代VC版からポケモンバンクへの転送も可能となった。こちらは『SM』でのみ引き出すことができる。『金・銀』のVC版にも対応予定。 --パラメーターの仕様(個体値など)が現行作と異なるため、転送した際に元の個体値は無視され、個体値のいずれか3ヵ所が最大(いわゆる3V)となる。それ以外の部分はランダムなので、4V以上になる可能性もある。特性は隠れ特性で固定。性格は獲得経験値を25で割った余りで決定される。 --ステータス画面には初代VCで入手したというマークが付けられ、入っているボールはモンスターボールで固定される。 **評価点(ポケムーバー) -1ボックス(最大30匹)ずつまとめて送れる。 --かつての転送ソフトは6匹単位でしか送れなかったため、大きな進歩となっている。 -シンプルな設計。 --ポケモンを送る以外の機能がついていないため、使いやすい。かつてのパルパークやポケシフターのように時間がかかりやすいミニゲーム((パルパークの場合は引き継いだポケモンを草むらや波乗りで歩いて遭遇し、パークボールで捕まえる。ポケシフターの場合は水色のモンスターボールをパチンコのように発射してポケモンに当てて捕まえる。))がないのが嬉しい。 -一部の不正なポケモンを弾く。 --バグや改造によってステータスが異常になったポケモンなどは送れない仕様になっている。 --VC版初代ポケモンも例外ではなく、バグで内部データがおかしいポケモンや、本来そのポケモンが覚えない技を覚えている場合は除外される。また、現在のレベルがおかしいポケモン(レベル70未満のミュウツーなど)も送ることはできない。 --だが、対策が不十分なところも存在する。(後述) -特性の概念が無かったVC版初代ポケモンから転送した場合、転送されたポケモンの特性は隠れ特性となる。隠れ特性が入手しにくいポケモンが欲しかった人には非常にありがたい仕様である。特にオムナイト・カブト・プテラ・フリーザー・サンダー・ファイヤー・ミュウツーの隠れ特性の入手方法は第5世代のPDWや過去の配信(いずれも現在は終了)を除くとこの方法のみ。 --またこの仕様により、アップデート前に一部で危惧されていた「ノーガードじわれカイリキー((命中率は30%と低いが当たれば一撃で戦闘不能にする「じわれ」を、お互いの攻撃が必ず当たるようになる特性「ノーガード」と組み合わせ確実に当てるコンボ。改造なしでもダブル・トリプルバトルで味方の技を駆使すれば再現可能だが、非常に手間がかかる上に難易度が高い。))」は実現不可能になっている。 --初代VCからの転送であるため、初代のわざマシンでしか覚えない技を覚えたポケモンも送って、サン・ムーンで使うこともできる。 **賛否両論点(ポケムーバー) -道具を送ることができないため、第5世代で集めたアイテムは全て第6世代以降で集め直しとなる。 --半減実などの道具は、第6世代以降で通常入手するよりも過去作から送った方が早いものが多いため、やりこんだプレイヤーからすれば面倒なところ。 ---ただし、第6世代以降はノーマル以外のジュエルが入手不可アイテムになっており、不正な改造で量産したレアな道具が送られるなど、そう簡単に道具を送られては困ると言う事情もある。 -NGワードがニックネームになっているポケモンは自動的にデフォルトネームに変更される。 --このNGワードと言うものは日本語のみならず、外国語にも準じた世界的な観点によるもののため、思いもよらないものが強制的に変更されることもある。 --また、出身ソフトと異なる言語のソフトで進化させて、名前が進化させたソフトの言語のものになっていたポケモンも、出身元の言語のデフォルトネームに変更される。 -従来の世代間通信では秘伝技を覚えたポケモンは連れてこれなかったが、本作では問題なく転送可能。 --わざわざ忘れさせたりする余計な手間は省けるのだが、初代VC版からの場合は送り元で進行不可能に陥る可能性がある。 ---初代の場合は秘伝技を忘れさせる手段がないため、仕方がない部分はある。 -VC版からの転送時における性格の決定 --初代VCから送る際の、''「『現在の経験値を25で割った余り』に応じて性格が決定される」という仕様について公式な説明が一切無い''。 --レベル100のポケモンを転送した場合は一部を除いて性格が「がんばりや((ポケモンは性格毎に能力補正(1.1倍/0.9倍)があり、長所を伸ばしたり短所を補ったりと便利なためバトルではこのような性格を持つポケモンが起用される。しかし、「がんばりや」の場合はどの能力にも補正がかからず、バトルでの使い勝手が極めて悪い。))」固定になってしまう((現在の経験値が25で割り切れ、余りが出ない場合は「がんばりや」になるため。))。 ---これを知らないと、例えば同じレベルのポケモンを複数捕獲した場合、そのまま転送すると全て同じ性格になってしまう。わざマシンで覚えさせたポケモンを転送したのに狙いの性格ではなかった、ということも起こる。 ---特に捕獲直後のサンダーやミュウツーをそのまま送った場合は「がんばりや」になってしまう。戦闘向きの性格を狙うのならば、戦闘や育て屋での経験値調節が必須となる。 ---既にLv100になっている場合は経験値がカンストしているため調整が不可能となる。VC版で愛着を持って育てたプレイヤーにとっては残念な仕様。 --一方で''性格決定にランダム要素はないため、仕組みさえ理解していれば性格を自由にコントロールできる''と評価する意見もある。~ 使用ルールは制限されるものの高個体値を生かして即戦力にしたり、孵化の親にする場合には大変重宝するだろう。 **問題点(ポケムーバー) -改造産への対策が不十分で、本来覚えない技や両立できない技を覚えたポケモンなどが送れてしまう場合がある。 --第6世代のレーティングバトルで大量発生した、「性格:おくびょうでぜったいれいどを覚えたスイクン」がもっともたる例(現在は対策済)。~ ぜったいれいどを覚えたスイクンは当時は映画での配布限定で、その際性格はのんき固定であったため、これらを両立させたスイクンは存在しえなかったのである((第七世代ではスイクンのレベル技に変更があったため両立可能になっている))。 --逆に、イベント配布など正規のポケモンが弾かれてしまうことも。ユーザーからは「『[[みんなのポケモン牧場]]』産のフィオネ」や「マクドナルド配布のミュウ」などが挙げられた。 ---宣伝文句ではポケモンとの思い出について語られていたため、その思い出があるようなポケモンが送れないのは大問題である。 ---初代VCからは「ネコにこばんを覚えたミュウツー」が弾かれていた(修正済み)。ピカ版以外は普通に技マシンで覚えられるのだが、初期の攻略本では覚えないことになっていた技なので、スタッフが古い情報を鵜呑みにした可能性がある。 -転送時の仕様。 --一度に送れるのはボックス1のポケモンすべて。他のボックスにいるポケモンは送れないし、逆にボックス1の中から選ぶこともできない。 ---ムーバー上のUIでボックス内のポケモンを移動することもできない。ゲーム側で事前に移動しておく必要がある。 --『BW2』と違って『BW』はポケモンをまとめて移動することができず((HGSSのポケモンいどうに当たるモードで移動させたいポケモンをボックス1に入れることはできる))、VC版初代はボックス操作が後発作と大幅に違う仕様なので、この弊害が大きい。 --転送待機用ボックスは1つしかない。一度ポケムーバーで移動させた後は、ポケバンクを起動させて転送待機用ボックスからバンクの任意のボックスか本編ソフトに移すまでムーバーが利用できない。 ---転送したいポケモンが1ボックス(30匹)に収まらない場合、ムーバーでBW・BW2から移動→バンク起動して転送を完了させる→BW・BW2を起動してゲーム内で転送したいポケモンをボックス1に移動する→再度ムーバーで移動~という手順が必要なため、転送したいポケモンが多いプレイヤーは非常に時間がかかる。バンクは対応ソフトが本体に認識されていないと起動しないため、該当ソフトがDL版でない場合ROMの抜き差しも必要なのも面倒。 --そのまま続けてポケバンクを起動する機能もないので、Homeメニューに戻っていちいち起動しなくてはならない。 -後のバージョンアップで他国語や漢字に対応したが、ポケモンバンクと異なり、記録されず終了するたびに元に戻ってしまう。 **総評(ポケムーバー) 改造産と非改造産の成否判定が不十分である等の問題もあるが、転送ツールとしては十分及第点の出来。~ 過去作の思い入れのあるポケモンを輸送したいトレーナーや、『XY』『ORAS』『SM』では習得不可能な技を覚えたポケモンを入手したいトレーナーはダウンロードしておくべきだろう。 **余談(ポケムーバー) -『ORAS』以降のレーティングバトルや公式大会では、一部を除き、過去作のポケモンを送ってきてもそのまま使えない。 --ここで使用できるのは第6世代で入手された証の『カロスマーク』(及び『SM』では第7世代で入手した証の『アローラマーク』)を持つポケモンのみのため、どうしても使いたいなら送ったポケモンを親にしてタマゴから育て直す必要がある。 -現在では『XY』『ORAS』だけで図鑑完成に必要なすべてのポケモンを入手できるため、ポケムーバーなしで第六世代の全国図鑑完成も可能である。 --ただし一部幻ポケモンにおいて、日本では第6世代での配布が無く((海外では配信が行われたので純粋に第6世代産がないわけではない。))幻ポケモンを含めて図鑑を埋めるには、ポケムーバーが必要となっている((なお、ゲーム内では幻ポケモンは登録しなくても図鑑完成とみなされる。))。

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