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マッピー - (2014/07/22 (火) 16:12:10) の1つ前との変更点

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*マッピー 【まっぴー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000068H2D)|&amazon(B0001D0A1K)| |対応機種|アーケード&br()MSX&br()ファミリーコンピュータ&br()他移植多数|~|~| |発売・開発元|ナムコ|~|~| |稼働年|1983年|~|~| |発売日|1984年1月18日【MSX】&br()1984年11月14日【FC】|~|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソールで付与されたレーティング|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| **概要 『[[パックマン>Pac-Man]]』と並ぶナムコ最初期のヒット作。~ ネズミの警官、マッピーを操作して猫の泥棒ニャームコ一味から盗品を奪い返すのが目標。 **システム 基本的には『パックマン』同様のドットイートアクションの系譜なのだが、時代が進んだこともあってか全体的なシステムは複雑化している。 -複数の階層に分かれたニャームコの屋敷内を探索し、奪われた盗品を全て奪い返すと1ステージクリア。全16ステージで、17ステージ以降はゲームスピードの上がった2周目に突入するというこの時代にはありがちなノーエンディング仕様。 --ゲームスピードの上昇は3周目で止まり、以降は3周目のゲームスピードで延々とプレイしていく。その後アーケード版では第255ステージをクリアすると再び1ステージに戻される。 -盗品は5種類各2個の合計10個。ラジカセ、テレビ、マイコン、モナリザ、金庫の順で点数が高い。 -登場キャラクターは主人公の「マッピー」、敵ボスの「ニャームコ」、雑魚の「ミューキーズ」、永久パターン防止用のペナルティキャラ「ご先祖様(ニャームコのご先祖様の墓石型キャラ)」。ニャームコは時折盗品の影に隠れてしまう。 --一定時間経過で、「HURRY UP!」の表示と共にミューキーズが追加され、さらに時間経過でトランポリンでも回避できないご先祖様が登場する。 -マッピーの操作は左右移動とドアの開閉の1ボタンのみ。 --階層間の移動にはトランポリンを用いる。トランポリンで跳んでいる間は左右に移動できるので、これで行きたい階層に向けて位置を調整する。なお、敵キャラも移動にはトランポリンを使用する。 ---トランポリンで跳んでいる間は、ご先祖様を除き無敵になる。ただし、同じトランポリンを続けて跳んでいると緑→青→黄→赤とトランポリンの色が変化し、赤で乗るとトランポリンが破れてしまう。どこかの階層に着地すれば色は元に戻る。 --各階層にはいくつかのドアが設置されており、マッピーや敵が開け閉めできる。ドアは必ずノブの方に開き、敵がドアの開閉に直撃すると気絶して一定時間動けなくなる。またマッピーがドアの開閉に当たると弾かれて少し動く。この際敵に当たっても気絶させることが可能。 ---このうち1ステージに4枚だけ分厚い「パワードア」が設置されており、開けるとマイクロ波がノブの方向から横一列に向けて発射される。このマイクロ波を敵に当てると、画面外に排除できる。またパワードアはご先祖様以外の敵は開けられない。一度開けると普通のドアに戻る。複数の敵を同時に巻き込むと得点に倍率がかかってより高得点を得られる。 --敵を排除する手段は、先のステージに進むにつれ増え、ベルと落とし穴が追加される。なお、どちらも一度しか使えない。 ---ベルはトランポリンの最高地点に設置されておりマッピーが触れるとジャンプしている最中の敵キャラが全員気絶してポイントが入る。 ---ステージが進むと一部の床が点滅するようになり、この上をマッピーが通過すると落とし穴になって一定時間通過した敵キャラを落とせる。ただし、マッピーも転落する。一定時間経過後は普通の床になる。 **評価点 -高得点獲得パターンが複数種類存在する。 --盗品はペアで連続獲得していくと、得点倍率が上昇していく。全てを理想のパターンで取った場合、合計点は8500点になる。 --一方でニャームコが隠れている盗品をゲットすると、本来の得点とは別に1000点が手に入る。こちらのボーナスを重視するパターンもある。 --「敵をドアで気絶させると50点」「トランポリンを跳ぶだけで10点」などお手軽な点数獲得方法もあるが、時間が経過すると非常に厄介なご先祖様が出てきてしまう。「安全重視でガンガン先のステージに進む」「一つのステージで可能な限り点を稼ぐ」と、プレイヤーの個性に合わせて複数の攻略パターンが構築できるゲームは当時としては珍しかった。 -敵キャラの頭が結構良く、安易な攻略を許さない。 --自力でドアを開けてもマッピーの元に到達できない場合は、それを学習して迂回路を通ってくることもある、ただ、自分で開けたドアに当たって自分で気絶するなどたまにお馬鹿な場面もあったりするが…。 --いかにうまく敵を誘導し、パワードアのマイクロ波で多数の敵を巻き込むか、が高得点獲得の上では重要な要素になる。 -なんと言ってもBGMの良さが挙げられる。当時は効果音だけ、イントロだけといった例も少なくなかったが、本作のBGMはちゃんとした音楽になっており、コミカルでアップテンポなBGMはゲーム全体の雰囲気にも合っており評価は高い。 --あのすぎやまこういちが「ゲームで初めてちゃんとした音楽が付いていると思ったのが『マッピー』だった」と語っているエピソードは有名。本作がなければ、『ドラゴンクエスト』の著名なBGM群も生まれなかったかもしれない。 -登場キャラクターの動作などはコミカルで親しみやすい。『パックマン』で生み出されたキャラクター路線をさらに継承発展させたものと言えるだろう。 --特にニャームコは盗品に隠れていて見つかった際には「1000点」と書かれた看板を出すなどとぼけた味があるキャラクターになっている。 **総評 現在となっては、有象無象の古びたレトロゲーに見えてしまうが、簡単ながら奥の深いシステム、親しみやすいキャラクター、完成度の高いBGMなど当時としてはなかなか革新的な要素を盛り込んだ作品であった。~ 現代でも通じるシンプルながら変わらない面白さを秘めた一作なので、機会があれば是非プレイしてもらいたい。 **その後 -ゲーム単体としては大成功を収めた作品であり、ナムコの代表作の一つなので移植機会には恵まれている。その一方で、『パックマン』と比べるとシリーズの後継作となる作品は少なめ。 -人気があったので基盤は大量生産された。しかし、流石に1年もすると人気も落ち込むので余った基盤で何か作れないかと実験的に作られたのが『[[ドルアーガの塔]]』である。 --ナムコとしては余った基盤がさばければいい程度の気持ちで開発していたのだが、予想に反して大ヒットしたため、「余ったはずの基盤が足りなくなって増産する」という逆転現象が起きてしまった。
*マッピー 【まっぴー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000068H2D)|&amazon(B0001D0A1K)| |対応機種|アーケード&br()MSX&br()ファミリーコンピュータ&br()他移植多数|~|~| |発売・開発元|ナムコ|~|~| |稼働開始日|1983年|~|~| |発売日|【MSX】1984年1月18日&br()【FC】1984年11月14日|~|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソールで付与されたレーティング|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~| **概要 『[[パックマン>Pac-Man]]』と並ぶナムコ最初期のヒット作。~ ネズミの警官、マッピーを操作して猫の泥棒ニャームコ一味から盗品を奪い返すのが目標。 **システム 基本的には『パックマン』同様のドットイートアクションの系譜なのだが、時代が進んだこともあってか全体的なシステムは複雑化している。 -複数の階層に分かれたニャームコの屋敷内を探索し、奪われた盗品を全て奪い返すと1ステージクリア。全16ステージで、17ステージ以降はゲームスピードの上がった2周目に突入するというこの時代にはありがちなノーエンディング仕様。 --ゲームスピードの上昇は3周目で止まり、以降は3周目のゲームスピードで延々とプレイしていく。その後アーケード版では第255ステージをクリアすると再び1ステージに戻される。 -盗品は5種類各2個の合計10個。ラジカセ、テレビ、マイコン、モナリザ、金庫の順で点数が高い。 -登場キャラクターは主人公の「マッピー」、敵ボスの「ニャームコ」、雑魚の「ミューキーズ」、永久パターン防止用のペナルティキャラ「ご先祖様(ニャームコのご先祖様の墓石型キャラ)」。ニャームコは時折盗品の影に隠れてしまう。 --一定時間経過で、「HURRY UP!」の表示と共にミューキーズが追加され、さらに時間経過でトランポリンでも回避できないご先祖様が登場する。 -マッピーの操作は左右移動とドアの開閉の1ボタンのみ。 --階層間の移動にはトランポリンを用いる。トランポリンで跳んでいる間は左右に移動できるので、これで行きたい階層に向けて位置を調整する。なお、敵キャラも移動にはトランポリンを使用する。 ---トランポリンで跳んでいる間は、ご先祖様を除き無敵になる。ただし、同じトランポリンを続けて跳んでいると緑→青→黄→赤とトランポリンの色が変化し、赤で乗るとトランポリンが破れてしまう。どこかの階層に着地すれば色は元に戻る。 --各階層にはいくつかのドアが設置されており、マッピーや敵が開け閉めできる。ドアは必ずノブの方に開き、敵がドアの開閉に直撃すると気絶して一定時間動けなくなる。またマッピーがドアの開閉に当たると弾かれて少し動く。この際敵に当たっても気絶させることが可能。 ---このうち1ステージに4枚だけ分厚い「パワードア」が設置されており、開けるとマイクロ波がノブの方向から横一列に向けて発射される。このマイクロ波を敵に当てると、画面外に排除できる。またパワードアはご先祖様以外の敵は開けられない。一度開けると普通のドアに戻る。複数の敵を同時に巻き込むと得点に倍率がかかってより高得点を得られる。 --敵を排除する手段は、先のステージに進むにつれ増え、ベルと落とし穴が追加される。なお、どちらも一度しか使えない。 ---ベルはトランポリンの最高地点に設置されておりマッピーが触れるとジャンプしている最中の敵キャラが全員気絶してポイントが入る。 ---ステージが進むと一部の床が点滅するようになり、この上をマッピーが通過すると落とし穴になって一定時間通過した敵キャラを落とせる。ただし、マッピーも転落する。一定時間経過後は普通の床になる。 **評価点 -高得点獲得パターンが複数種類存在する。 --盗品はペアで連続獲得していくと、得点倍率が上昇していく。全てを理想のパターンで取った場合、合計点は8500点になる。 --一方でニャームコが隠れている盗品をゲットすると、本来の得点とは別に1000点が手に入る。こちらのボーナスを重視するパターンもある。 --「敵をドアで気絶させると50点」「トランポリンを跳ぶだけで10点」などお手軽な点数獲得方法もあるが、時間が経過すると非常に厄介なご先祖様が出てきてしまう。「安全重視でガンガン先のステージに進む」「一つのステージで可能な限り点を稼ぐ」と、プレイヤーの個性に合わせて複数の攻略パターンが構築できるゲームは当時としては珍しかった。 -敵キャラの頭が結構良く、安易な攻略を許さない。 --自力でドアを開けてもマッピーの元に到達できない場合は、それを学習して迂回路を通ってくることもある、ただ、自分で開けたドアに当たって自分で気絶するなどたまにお馬鹿な場面もあったりするが…。 --いかにうまく敵を誘導し、パワードアのマイクロ波で多数の敵を巻き込むか、が高得点獲得の上では重要な要素になる。 -なんと言ってもBGMの良さが挙げられる。当時は効果音だけ、イントロだけといった例も少なくなかったが、本作のBGMはちゃんとした音楽になっており、コミカルでアップテンポなBGMはゲーム全体の雰囲気にも合っており評価は高い。 --あのすぎやまこういちが「ゲームで初めてちゃんとした音楽が付いていると思ったのが『マッピー』だった」と語っているエピソードは有名。本作がなければ、『[[ドラゴンクエスト>ドラゴンクエストシリーズ]]』の著名なBGM群も生まれなかったかもしれない。 -登場キャラクターの動作などはコミカルで親しみやすい。『パックマン』で生み出されたキャラクター路線をさらに継承発展させたものと言えるだろう。 --特にニャームコは盗品に隠れていて見つかった際には「1000点」と書かれた看板を出すなどとぼけた味があるキャラクターになっている。 **総評 現在となっては、有象無象の古びたレトロゲーに見えてしまうが、簡単ながら奥の深いシステム、親しみやすいキャラクター、完成度の高いBGMなど当時としてはなかなか革新的な要素を盛り込んだ作品であった。~ 現代でも通じるシンプルながら変わらない面白さを秘めた一作なので、機会があれば是非プレイしてもらいたい。 **その後 -ゲーム単体としては大成功を収めた作品であり、ナムコの代表作の一つなので移植機会には恵まれている。その一方で、『パックマン』と比べるとシリーズの後継作となる作品は少なめ。 -人気があったので基板は大量生産された。しかし、流石に1年もすると人気も落ち込むので余った基板で何か作れないかと実験的に作られたのが『[[ドルアーガの塔]]』である。 --ナムコとしては「余った基板がさばければいい」程度の気持ちで開発していたのだが、予想に反して大ヒットしたため、「余ったはずの基板が足りなくなって増産する」という逆転現象が起きてしまった。

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