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GALLOP - (2015/07/20 (月) 00:40:44) の1つ前との変更点

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*GALLOP 【ぎゃろっぷ】 |ジャンル|横スクロールシューティング| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|アイレム| |稼働開始日|1991年| |ポイント|アイデアは面白いのだが……&br()極端なパターンゲーである点が難| |>|CENTER:''[[R-TYPEシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/549.html]]''| **概要 -近未来が舞台の横スクロールシューティングゲーム。1周5面構成で、2周クリアでゲーム終了となる。 --何らかの原因で突如頻発した大型兵器暴走事件を、武装警察所属戦闘機『R-11ピースメーカー』((名称は本作インスト参照))が次々と鎮圧する…という筋書き。 ---各面開始前にどのような場所で何が起こったかというブリーフィングを行うシーンが挿入される為、雰囲気は抜群である。アーケードシューティングにありがちな「ストーリーの具体的な説明がゲーム中何も無い」という感覚は本作には薄い。 -システム面の詳細は後述するが、「タイムアタック」の要素を前面に押し出した特徴的なシステムを持つ。 --一見して自機は一般的なシューティング同様SF戦闘機らしいデザインをしているのだが、迅速な出撃・進行・鎮圧が理想である事は警察としては当たり前なので理にかなう構成ではある。 --同じくレースとシューティングを組み合わせたゲームは、ライジングの『疾風魔法大作戦』やニチブツの『[[SECTOR ZONE]]』が存在している。 **システム -下記の「スクロール加減速」を除けば、基本的には1レバー2ボタン操作・残機制の一般的な右スクロール作品。アイテムによるパワーアップと、サブウエポンの概念も存在。 --Aボタンでセミオート連射のショットとサブウエポンを同時発射、Bボタンでフルオートで高速連射されるロックオンレーザーを発射。AB同時発射は不可。 ---パワーアップアイテムを取得すると、ショットとロックオンレーザーが強化される。2個装備するとフルパワーだが、ミスで剥奪される。 ---ロックオンレーザーは非常に強力だが、画面下部に表示されているエネルギーを消費して撃つ。延々垂れ流せる訳ではないが、ゲージは「ロックオンレーザーを使用していない時間」に比例して自然回復する。その他、ロックオンレーザーのエネルギーを回復するアイテムも所々に落ちている。 ---サブウエポンは全部で3種類存在するが、パワーアップはしない。複数のサブウエポンを同時装備出来ないものの性能はいずれも高く、使いこなせればショットやロックオンレーザー以上に頼れる装備になる可能性を秘める。 -そして、本作最大の特徴である「スクロール加減速」システム。自機が画面右端に寄っているほど「加速」し、逆に画面左端に寄っているほど「減速」する。 --加速するとスクロール速度が上昇し、タイムアタック要素であるクリア時間を短縮する事ができる。素早くクリアするほどクリアタイムボーナスが高くなる他、ステージ別のクリアタイムがハイスコアとは別の項目として用意されている。 ---加速に合わせ当然マップに依存して配置された敵は素早いペースで登場する事になる為、基本的にはハイリスクハイリターン。((やや凝った地形ギミックの発動周期の都合等もあり、スコアやタイム目的でなくとも加速した方が安全な場合もある)) -本作は敵・および敵弾に接触するとミスになるが、地形と接触した場合はサブウエポンが壊れて無くなるペナルティがあるだけでミスにならない。ただし、地形と画面端に挟まれた場合はミス。 **欠点 -自機が大きすぎる上に移動速度が遅い為、1周目の中盤からはアドリブを織り交ぜた進行がほとんど不可能であり非常に窮屈。 --1991年当時のシューティングゲームの水準からすれば自機の攻撃性能が相当高い部類に入る為、回避より攻撃に重きが置かれるシーンでは非常に爽快なのだが…。 -加速システムと横スクロールシューティングの相性の悪さに対する考慮に欠けた基本仕様に問題がありすぎる。 --進行方向側の画面端に近づけば近づくほど猛烈な速度で画面端から敵や地形が出現するという、人間の動体視力の観点から言って無理が生じている構成にもかかわらず、そこらの小さなザコ敵と一度接触しただけでも普通にミスになる点があまりにもシビア。 ---例えフルパワーのロックオンレーザーを駆使しても、耐久力があるザコの編隊が相手であれば出現即撃破とはいかないため回避能力に欠けた自機での回避テクニックをマスターする必要がある。 -元々覚えゲーの多いシューティングの中でもステージ構成の暗記と攻略がイコールになりすぎている。 --「無理に加速せず低速進行すれば良いのでは?」と言えば確かにそうなのだが、1周目中盤からは早回しを行っていないザコのたった1編隊でも強敵である場合が多く、「高速進行よりはマシ」程度の難度緩和にしかならない場合が多い。 -スコア桁数に対し各面を高速クリアした際の配点が高すぎる為、スコア部門の記録は999999点でカンスト達成されてしまっている。 --スコアは6桁だが、1周目だけで50万点以上…つまり、カンストの半分以上のスコアを叩き出せる。本作は2周エンドなので、あとはお察しである。 ---もっとも、本作は前述した通り「各ステージ毎のクリアタイム」もハイスコアから独立した項目として記録されるのだが。 **総評  覚えゲーが悪いかと言うとそう言うわけではない。だがあまりにも極端過ぎで、全てが初見殺しというゲーム構成は如何な物だろうか。~  鈍い金属的な質感で構成されたSFデザインと、綿密に描かれたドットグラフィック。独特の疾走感と怪しさを併せ持ったBGMは評価が高い。ゲーム自体も別につまらない訳では無い。強いて他の難を言うならば家庭用移植がなされていないのでプレイ方法が希薄な事くらいか。~  レアゲーなのでゲームセンターで見かけたらやってみると良いが、いざ攻略するとなれば腰を据えての真剣勝負となる事は避けられない。 **余談 -本作の海外タイトルは『Cosmic Cop』。 --タイトルが変更され、タイトル画面での「Gallop」というタイトルコールが削除された以外は基本的に同一の内容である模様。 --「近未来の武装警察所属戦闘機の活躍を描く」という本作の筋書きからすれば、海外タイトルの方が内容に合ったネーミングとも言える。 **後付設定についての概要 -本作以降の作品において、本作について後付設定が追加されている。本作単体から話が逸脱してしまう為、概要のみ説明。 --『R-TYPE Δ』にて、『R-TYPE Δ』のストーリーと本作での大型兵器暴走事件が同時期の出来事という設定に。 ---R-TYPEシリーズの根幹であるバイドの影響で大型兵器暴走事件が起きたという設定も付加されている。 --『R-TYPE FINAL』にて、本作自機が「パトロールスピナー R-11B "PEACE MAKER"」の名で登場。形式名が違う為か、フォースが装備されるなど武装がかなり異なっている。 ---本作自機に限らず、アイレム関連作品のネタを拾ってきた様々なクロスオーバー機体が存在する。 **移植 -国内では移植されていないが、海外ではPC「Irem Arcade Hits」に収録されており、DL販売店も多く値段も1,000円程度(セール時にはワンコインくらい)と入手も容易である。 --この商品には同じく家庭用未移植の「[[GALLOP]]」「Air Duel」「[[ドラゴンブリード]]」「[[魔法警備隊ガンホーキ]]」といったシューティングが収録されており、シューターにとっては貴重なマストバイアイテムと言えるであろう。「イメージファイト」「海底大戦争」「ミスターヘリの大冒険」も収録している。
*GALLOP 【ぎゃろっぷ】 |ジャンル|横スクロールシューティング| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|アイレム| |稼働開始日|1991年| |ポイント|アイデアは面白いのだが……&br()極端なパターンゲーである点が難| |>|CENTER:''[[R-TYPEシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/549.html]]''| **概要 -近未来が舞台の横スクロールシューティングゲーム。1周5面構成で、2周クリアでゲーム終了となる。 --何らかの原因で突如頻発した大型兵器暴走事件を、武装警察の戦闘機『R-11ピースメーカー』((名称は本作インスト参照))が次々と鎮圧する…という筋書き。 ---各面開始前にブリーフィングを行うシーンが挿入される為、雰囲気はなかなかのもの。アーケードシューティングにありがちな「ストーリーの具体的な説明がゲーム中何も無い」という感覚は本作には薄い。 -システム面の詳細は後述するが、「タイムアタック」の要素を前面に押し出した特徴的なシステムを持つ。 --一見して自機は一般的なシューティング同様SF戦闘機らしいデザインをしているのだが、迅速な出撃・進行・鎮圧が理想である事は警察としては当たり前なので理にかなう構成ではある。 --同じくシューティングにレースの要素を明確に組み合わせたゲームは、ライジングの『疾風魔法大作戦』やニチブツの『[[SECTOR ZONE]]』が存在している。 **システム -後述する「スクロール加減速」を除けば、基本的には1レバー2ボタン操作・残機制の一般的な横スクロールのシューティング。アイテムによるパワーアップと、サブウエポンの概念も存在。 --Aボタンでセミオート連射のショットとマニュアル連射のサブウエポンを同時発射し、Bボタンでフルオートで高速連射される「ロックオンレーザー」を発射。ロックオンレーザー発射中は、Aボタンを押してもショットが発射されない(サブウエポンは発射される)。 ---パワーアップアイテムを取得すると、ショットとロックオンレーザーが強化される。2個装備するとフルパワーだが、ミスすると初期状態に戻される。 ---ロックオンレーザーは非常に強力だが、画面下部に表示されているエネルギーを消費して撃つ。延々垂れ流せる訳ではないが、ゲージは「ロックオンレーザーを使用していない時間」に比例して自然回復する。その他、ロックオンレーザーのエネルギーを回復するアイテムも所々に落ちている。 ---サブウエポンは全部で3種類存在するがパワーアップはせず、複数のサブウエポンを同時に装備出来ない。性能はいずれも高く、使いこなせればショットやロックオンレーザー以上に頼れる装備になる可能性を秘める。 -そして、本作最大の特徴である「スクロール加減速」システム。自機が画面右端に寄っているほど「加速」し、逆に画面左端に寄っているほど「減速」する。 --加速するとスクロール速度が上昇し、タイムアタック要素であるクリア時間を短縮する事ができる。素早くクリアするほどクリアタイムボーナスが高くなる他、ステージ別のクリアタイムはハイスコアとは別の項目として記録される。 ---加速に合わせ、マップに依存して配置された敵が素早いペースで出現する事になる為、高速進行は基本的にハイリスクハイリターン。((地形ギミックの発動周期や敵の攻撃周期の都合等もあり、スコアやタイム目的でなくとも加速した方が安全な場面もある)) -本作は敵・および敵弾に接触するとミスになるが、地形と接触した場合は「サブウエポンが壊れて無くなる」というペナルティがあるだけでミスにはならない。ただし、地形と画面端に挟まれた場合はミスとなる。 **欠点 -自機が大きすぎる上に移動速度が遅い為、1周目の中盤からはアドリブを織り交ぜた進行がほとんど不可能であり非常に窮屈。 --敵弾に対する接触判定は自機の見た目よりかなり小さいのだが、敵本体と地形に対する接触判定はほぼ見た目通りで厳しい。 --1991年当時のシューティングゲームの水準からすれば自機の攻撃性能が相当高く、回避より攻撃に重きが置かれるシーンでは非常に爽快なのだが…。 -加速システムと横スクロールシューティングの相性の悪さに対する考慮に欠けた基本仕様に問題がありすぎる。 --進行方向側の画面端に近づけば近づくほど猛烈な速度で画面端から敵や地形が出現するという、人間の動体視力の観点から言って無理が生じがちな構成にもかかわらず、従来のシューティングゲーム同様にそこらの小さなザコ敵と一度接触しただけでも即ミスになる点がシビア。 ---例えフルパワーのロックオンレーザーを駆使しても、耐久力があるザコの編隊が相手であれば出現即撃破とはいかない。その為、回避能力に欠けた自機での回避テクニックをマスターする必要がある。 -元々覚えゲーの多いシューティングの中でもステージ構成の暗記と攻略がイコールになりすぎている。 --「無理に加速せず低速進行すれば良いのでは?」と言えば確かにそうなのだが、1周目中盤からはザコのたった1編隊でも強敵というケースが多く「高速進行よりはマシ」程度の難度緩和にしかならない。 -スコア桁数に対し各面を高速クリアした際の配点が高すぎる為、スコア部門の記録は99万9999点でカンスト達成されてしまっている。 --スコアは6桁だが、ノーミスで高速クリアすると1面ごとに10万点以上稼げる。本作は全10面構成(1周5面構成の2周エンド)である為、あとはお察しである。 ---もっとも、本作は前述した通り「各ステージ毎のクリアタイム」もハイスコアから独立した項目として記録されるのだが。 **総評  覚えゲーが悪いかと言うとそう言うわけではない。だがあまりにも極端過ぎで、全てが初見殺しというゲーム構成は如何な物だろうか。~  鈍い金属的な質感で構成されたSFデザインと、綿密に描かれたドットグラフィック。独特の疾走感と怪しさを併せ持ったBGMは評価が高い。ゲーム自体も別につまらない訳では無い。強いて他の難を言うならば家庭用移植がなされていないのでプレイ方法が希薄な事くらいか。~  レアゲーなのでゲームセンターで見かけたらやってみると良いが、いざ攻略するとなれば腰を据えての真剣勝負となる事は避けられない。 **余談 -本作の海外タイトルは『Cosmic Cop』。 --タイトルが変更され、タイトル画面での「Gallop」というタイトルコールが削除された以外は基本的に同一の内容である模様。 --「近未来の武装警察の活躍を描く」という本作の筋書きからすれば、海外タイトルの方が内容に合ったネーミングとも言える。 **後付設定についての概要 -本作以降の作品において、本作について後付設定が追加されている。本作単体から話が逸脱してしまう為、概要のみ説明。 --『R-TYPE Δ』にて、『R-TYPE Δ』のストーリーと本作での大型兵器暴走事件が同時期の出来事という設定に。 ---R-TYPEシリーズの根幹であるバイドの影響で大型兵器暴走事件が起きたという設定も付加されている。 --『R-TYPE FINAL』にて、本作自機が「パトロールスピナー R-11B "PEACE MAKER"」の名で登場。形式名が違う為か、フォースが装備されるなど武装がかなり異なっている。 ---本作自機に限らず、アイレム関連作品のネタを拾ってきた様々なクロスオーバー機体が存在する。 **移植 -国内では移植されていないが、海外ではPC「Irem Arcade Hits」に収録されており、DL販売店も多く値段も1,000円程度(セール時にはワンコインくらい)と入手も容易である。 --この商品には同じく家庭用未移植の「[[GALLOP]]」「Air Duel」「[[ドラゴンブリード]]」「[[魔法警備隊ガンホーキ]]」といったシューティングが収録されており、シューターにとっては貴重なマストバイアイテムと言えるであろう。「イメージファイト」「海底大戦争」「ミスターヘリの大冒険」も収録している。

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