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*どうぶつ奇想天外! ~謎の楽園でスクープ写真を激写せよ!~ 【どうぶつきそうてんがい! なぞのらくえんですくーぷしゃしんをげきしゃせよ!】 |ジャンル|動物アドベンチャー|CENTER:&amazon(B001542Y6I)| |対応機種|Wii|~| |発売元|TBS|~| |開発元|サクセス|~| |発売日|2008年5月22日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|あの有名番組唯一のゲーム化&br()極めて単調な内容|~| **概要 元TBSの看板番組『どうぶつ奇想天外』の唯一のゲーム化作品。~ 2008年というこの番組にとって最も危機的状況だった年に発売された作品であり、多数行われたテコ入れ策の1つだと思われる。 **ストーリー 日本の近くで謎の島が発見された!~ 「奇想天外島」と名付けられたこの島にはたくさんの動物が住んでいるという…。~ キミは「どうぶつ新聞社」の「どうぶつ記者」になってこの島を調査するのだ! **システム -「写真撮影ゲー」の先駆者である『ポケモンスナップ』に類似したゲーム性である。 --主人公(男女選択可、デフォルトネーム無し)はどうぶつ新聞社のロボット「ロボマル」と共に不思議な「奇想天外島」を探索して動物の写真を撮影することになる。 -基本の移動はロボマルが運転する自動車で自動で行われる。加速は可能だが、減速・停止は不可。 --左右に視点を振ったり、双眼鏡で拡大したりしながら怪しい場所をリモコンでポイントして探索することが出来る。 ---探索すると写真撮影に役立つアイテムが手に入ったり、コレクトアイテムの「奇想天外メダル」が見つかる。土煙が上がっていたり茂みが動いている場所を探ると写真撮影モードに入れる。 -写真撮影モードでは、自由に移動できフィルムの許す限り動物の写真を撮影できる。 --写真を撮る度にその動物との親密度が上がっていき、親密度が上がると近づいても逃げなくなったり、特別な行動を見せてくれるようになる。 ---肉食動物や草食動物に変装できる「変身セット」や動けなくなる代わりに動物に気づかれなくなる「カモフラテント」と言ったアイテムも使える。 -フィルムを使い切るか島を一周する、もしくはメニューからキャンプに戻るを選ぶと一日の探索は終了。撮影した写真から3枚を選び本社に送信できる。なお、この際消耗品は全て没収される。 --その日の始めに編集長から特定の写真を撮ってくるように指示が出され、達成すると物語が先に進む。達成できない場合はその目標は翌日に持ち越し。 **問題点 -番組内容を全力でぶん投げた意味不明のゲームシステム。 --クイズ番組の要素は一切無く、みのもんたを始めとした番組スタッフも誰一人出てこない。せいぜい随所に番組のロゴが出てくる以外にこれが『どうぶつ奇想天外』のゲームであることを知る要素は皆無に近い。同じくTBSの『[[世界ふしぎ発見!DS 伝説のヒトシ君人形を探せ!]]』もそうだが、なぜTBSのドキュメンタリーゲーム化はこうも番組内容をないがしろにするのか? ---肖像権の問題なども絡むので、実際に再現するのは簡単にはいかないところではあるが…。それでも番組ファンの期待には全く応えていない内容である。 -淡々として極端に起伏に欠けた進行。 --登場人物は主人公、ロボマル、編集長。''以上''。悪役などが出てくるわけもなく、編集長に撮ってくる写真を指示されて写真を撮って褒められる…という内容の繰り返し。 ---ちなみにイベント会話はほぼロボマルと編集長だけで進み主人公はほとんど口を挟まない(別にドラクエタイプの喋らない主人公というわけではなく、探索出発時などは普通に喋る)。主人公側から意見を言ったりすることも皆無である。 ---あと、主人公の造形はいわゆる探検家ルックで''ふしぎ発見のヒトシくんに激似''。いわゆるステレオタイプの格好なので、意識した物かどうかは不明だが…。 -動物の選定が割と謎。哺乳類が極端に多く、鳥類がそれに次ぎ、爬虫類はナイルワニ一種類だけ。故千石先生涙目。両生類と魚類と虫は忘れられた。種類自体もそう多くはない。 --アフリカの動物を中心に選定したようだが、なぜかパンダやトラが普通に混じっている。架空の島なのであまりうるさく言わないことにするが、そこまではっちゃけるならもう少し手広く世界中から選んでも良かったのではないだろうか。 -システム自体も練り込み不足な感は否めない。 --ジープに乗って探索するルートは一種類しかなく、途中で分岐が何カ所か入る構成になっている。一周の長さは加速すればすぐ終わる程度だが、行きたい場所まで行くのが地味に面倒。 ---乗っている間のトラブルは皆無で、自分からアクションを起こさない限り動物には一切遭遇できない。リアルのサファリパークにすら劣るリアリティ。 --写真を撮るだけで勝手に上がる親密度。餌をあげたりする必要はなく、とにかく写真を撮るだけでよい。 ---もっと言うなら「野生動物の写真を撮る」というスタンスならば、動物に干渉して懐かせる行為は動物の写真家としてあまり褒められたものではないのだが…。 --おそらくCEROへの配慮だろうが、肉食動物最大の見せ場である狩りの写真が撮れない。寝そべっていたり歩いていたりするシーンを撮影できるだけ。動物園で写真を撮るのとほとんど変わらない。 --マップそのものは広く見えるが、実際に動ける範囲はそう広くはなく自由度が低い。マップ自体の種類もあまり多くない。 -配慮に欠けるユーザーインターフェース。 --ロード頻度がかなり多く撮影モードに入るのと戻る度にロードすることになる。時間も地味に長め。 --決定やキャンセルはポインター操作のみ。いちいち画面にリモコンを向ける必要があり面倒。 --動物図鑑の説明は自動進行で早送りが出来ない。解説量自体も市販の図鑑レベルで、ゲームを買ってまで読むほどではない。 --編集長の評価は「金、銀、ボツ」の3段階のみで、ダメな写真を撮ってもどこが悪いのかは教えてくれない。『ポケモンスナップ』より劣化している。 **評価点 -動物のグラフィックはそこそこ良く出来ている。 --Wiiなのでそこまで上質というわけでもないが、細かい所までそこそこ再現されている。動きも割と自然。 **総評 特に「これがダメ」というポイントはないのだが、全体的に配慮が足りず練り込み不足で地味に腹が立つ淡々としたゲーム内容になっている。~ 番組ファンにとっても番組再現度が皆無なので買う価値はほぼない。~ お子様向けの教育ゲーとしてなら多少は遊べなくもないが、それにしても資料価値が低く収録動物数も少ないこのゲームよりは大判の図鑑などの方がよほど価値があるだろう。~ **余談 -結局テコ入れ失敗もあり、『どうぶつ奇想天外!』は2009年3月で終了した。別にこんなゲームを出していたからつぶれたわけではないと思われるが、こんなゲームを出さざるを得ないほど混乱して逼迫していた状態だったことは間違いないのだろう。 -本作と同じく2008年に、SCEが発売したゲームPS3『AFRIKA』は「動物を相手にひたすら写真を撮っていく」というゲーム内容が酷似しておりよく引き合いに出される。
*どうぶつ奇想天外! ~謎の楽園でスクープ写真を激写せよ!~ 【どうぶつきそうてんがい! なぞのらくえんですくーぷしゃしんをげきしゃせよ!】 |ジャンル|動物アドベンチャー|CENTER:&amazon(B001542Y6I)| |対応機種|Wii|~| |発売元|TBS|~| |開発元|サクセス|~| |発売日|2008年5月22日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|あの有名番組唯一のゲーム化&br()極めて単調な内容|~| **概要 元TBSの看板番組『どうぶつ奇想天外!』の唯一のゲーム化作品。~ 2008年というこの番組にとって最も危機的状況だった年に発売された作品であり、多数行われたテコ入れ策の1つだと思われる。 **ストーリー 日本の近くで謎の島が発見された!~ 「奇想天外島」と名付けられたこの島にはたくさんの動物が住んでいるという…。~ キミは「どうぶつ新聞社」の「どうぶつ記者」になってこの島を調査するのだ! **システム -「写真撮影ゲー」の先駆者である『[[ポケモンスナップ]]』に類似したゲーム性である。 --主人公(男女選択可、デフォルトネーム無し)はどうぶつ新聞社のロボット「ロボマル」と共に不思議な「奇想天外島」を探索して動物の写真を撮影することになる。 -基本の移動はロボマルが運転する自動車で自動で行われる。加速は可能だが、減速・停止は不可。 --左右に視点を振ったり、双眼鏡で拡大したりしながら怪しい場所をリモコンでポイントして探索することが出来る。 ---探索すると写真撮影に役立つアイテムが手に入ったり、コレクトアイテムの「奇想天外メダル」が見つかる。土煙が上がっていたり茂みが動いている場所を探ると写真撮影モードに入れる。 -写真撮影モードでは、自由に移動できフィルムの許す限り動物の写真を撮影できる。 --写真を撮る度にその動物との親密度が上がっていき、親密度が上がると近づいても逃げなくなったり、特別な行動を見せてくれるようになる。 ---肉食動物や草食動物に変装できる「変身セット」や動けなくなる代わりに動物に気づかれなくなる「カモフラテント」と言ったアイテムも使える。 -フィルムを使い切るか島を一周する、もしくはメニューからキャンプに戻るを選ぶと一日の探索は終了。撮影した写真から3枚を選び本社に送信できる。なお、この際消耗品は全て没収される。 --その日の始めに編集長から特定の写真を撮ってくるように指示が出され、達成すると物語が先に進む。達成できない場合はその目標は翌日に持ち越し。 **問題点 -番組内容を全力でぶん投げた意味不明のゲームシステム。 --クイズ番組の要素は一切無く、みのもんたを始めとした番組スタッフも誰一人出てこない。せいぜい随所に番組のロゴが出てくる以外にこれが『どうぶつ奇想天外』のゲームであることを知る要素は皆無に近い。同じくTBSの『[[世界ふしぎ発見!DS 伝説のヒトシ君人形を探せ!]]』もそうだが、なぜTBSのドキュメンタリーゲーム化はこうも番組内容をないがしろにするのか? ---肖像権の問題なども絡むので、実際に再現するのは簡単にはいかないところではあるが…。それでも番組ファンの期待には全く応えていない内容である。 -淡々として極端に起伏に欠けた進行。 --登場人物は主人公、ロボマル、編集長。''以上''。悪役などが出てくるわけもなく、編集長に撮ってくる写真を指示されて写真を撮って褒められる…という内容の繰り返し。 ---ちなみにイベント会話はほぼロボマルと編集長だけで進み主人公はほとんど口を挟まない(別にドラクエタイプの喋らない主人公というわけではなく、探索出発時などは普通に喋る)。主人公側から意見を言ったりすることも皆無である。 ---あと、主人公の造形はいわゆる探検家ルックで''ふしぎ発見のヒトシくんに激似''。いわゆるステレオタイプの格好なので、意識した物かどうかは不明だが…。 -動物の選定が割と謎。哺乳類が極端に多く、鳥類がそれに次ぎ、爬虫類はナイルワニ一種類だけ。故千石先生涙目。両生類と魚類と虫は忘れられた。種類自体もそう多くはない。 --アフリカの動物を中心に選定したようだが、なぜかパンダやトラが普通に混じっている。架空の島なのであまりうるさく言わないことにするが、そこまではっちゃけるならもう少し手広く世界中から選んでも良かったのではないだろうか。 -システム自体も練り込み不足な感は否めない。 --ジープに乗って探索するルートは一種類しかなく、途中で分岐が何カ所か入る構成になっている。一周の長さは加速すればすぐ終わる程度だが、行きたい場所まで行くのが地味に面倒。 ---乗っている間のトラブルは皆無で、自分からアクションを起こさない限り動物には一切遭遇できない。リアルのサファリパークにすら劣るリアリティ。 --写真を撮るだけで勝手に上がる親密度。餌をあげたりする必要はなく、とにかく写真を撮るだけでよい。 ---もっと言うなら「野生動物の写真を撮る」というスタンスならば、動物に干渉して懐かせる行為は動物の写真家としてあまり褒められたものではないのだが…。 --おそらくCEROへの配慮だろうが、肉食動物最大の見せ場である狩りの写真が撮れない。寝そべっていたり歩いていたりするシーンを撮影できるだけ。動物園で写真を撮るのとほとんど変わらない。 --マップそのものは広く見えるが、実際に動ける範囲はそう広くはなく自由度が低い。マップ自体の種類もあまり多くない。 -配慮に欠けるユーザーインターフェース。 --ロード頻度がかなり多く撮影モードに入るのと戻る度にロードすることになる。時間も地味に長め。 --決定やキャンセルはポインター操作のみ。いちいち画面にリモコンを向ける必要があり面倒。 --動物図鑑の説明は自動進行で早送りが出来ない。解説量自体も市販の図鑑レベルで、ゲームを買ってまで読むほどではない。 --編集長の評価は「金、銀、ボツ」の3段階のみで、ダメな写真を撮ってもどこが悪いのかは教えてくれない。『ポケモンスナップ』より劣化している。 **評価点 -動物のグラフィックはそこそこ良く出来ている。 --Wiiなのでそこまで上質というわけでもないが、細かい所までそこそこ再現されている。動きも割と自然。 **総評 特別「これがダメ」というポイントはないのだが、全体的に配慮が足りず練り込み不足で地味に腹が立つ淡々としたゲーム内容になっている。~ 番組ファンにとっても番組再現度が皆無なので買う価値はほぼない。~ お子様向けの教育ゲーとしてなら多少は遊べなくもないが、それにしても資料価値が低く収録動物数も少ないこのゲームよりは大判の図鑑などの方がよほど価値があるだろう。~ **余談 -結局テコ入れ失敗もあり、『どうぶつ奇想天外!』は2009年3月で終了した。別にこんなゲームを出していたからつぶれたわけではないと思われるが、こんなゲームを出さざるを得ないほど混乱して逼迫していた状態だったことは間違いないのだろう。 -本作と同じ2008年に、SCEが発売したPS3のゲーム『AFRIKA』は「動物を相手にひたすら写真を撮っていく」というゲーム内容が酷似しておりよく引き合いに出される。

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