「ゾンビリベンジ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ゾンビリベンジ - (2017/08/04 (金) 20:14:20) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*ゾンビリベンジ 【ぞんびりべんじ】 |ジャンル|格闘アクション|&amazon(B000069T9U)| |対応機種|アーケード(NAOMI)|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |開発元|セガ・エンタープライゼス&br;データイースト|~| |稼働開始日|1999年|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|『[[ダイナマイト刑事]]』風格闘アクション版『HOTD』&br;『HOTD』おなじみの高難度気味のバランスは健在&br;時間制限の厳しさとライフゲージの少なさが高難易度に拍車をかける&br()''真の漢、毒島''|~| |>|>|CENTER:''[[THE HOUSE OF THE DEADシリーズリンク>THE HOUSE OF THE DEADシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[THE HOUSE OF THE DEAD]]』(HOTD)シリーズの外伝的作品に当たる3Dベルトスクロールアクション。~ ダイナマイト刑事のシステムでプレイするHOTD、或いは、ダッシュや打撃などがあって動き回れるバイオハザード(ベロニカ以降)。~ プレイヤーキャラクターの3名のうち2名がAMS所属、ステージ6がHOTDのキュリアン邸が舞台になっている((BGMや館入口までの敵配置まで一緒。))など、シリーズをプレイしていればニヤリとする場面も存在する。 **ストーリー 約40年前某国でプロジェクトUDS(UnDead Soldier) という、「死なない兵士」、いわゆるゾンビの開発を目的とした国家計画が始まった。一時は暗礁に乗り上げたほど困難を極めたプロジェクトだったが、「ギル細胞」という「人を死に至らしめたあと、被害者の体中の細胞と融合し、不完全ながらもかつての機能を取り戻そうとする」驚異の細胞発見により、ほぼ完成へと導かれる。~ この細胞によって死に、「蘇った」人間は、喰う・争うといった本能的な行動を再現させられ、ひたすら繰り返す。その姿は まさに生ける屍、ゾンビとしか言いようがなかった。 ところがこのプロジェクトは、完成直前に何者かによって全てを奪われ、関係者を含め闇に葬られてしまった。そして1年後、世界中でゾンビが大量発生した。 この事件を受け、AMSエージェント「スティック・ブライトリング」は、相棒の女性「リンダ・ロッタ」、途中で知り合った男「毒島力也(ぶすじま りきや)」とともに、事件の首謀者と思われる謎の人物に指定された場所へと急いだ。その途中、メールが届く。 果たして、3人は事件を解決できるのだろうか。 **ゲームシステム -8方向レバー+3ボタン(打撃・銃撃・ガード)。特徴的なのは以下の点。 --プレイヤーは銃を標準携行しており、装填数は10発。撃ち尽くすとリロード操作が入る。マガジンは5個まで持てる。マガジンは潤沢に手に入るので弾切れになることはほぼない。 ---ゾンビの方向を向いた際にロックオンサイトが出現するが、一定時間経過で赤くなり、この状態で銃撃すると威力が1.5倍になる「ヴァリアブルショット」を撃つことができる。赤くなるまでの速度は敵との距離によって違い、密着するほどだとすぐに赤くなる。 ---銃撃ボタンを一定時間押し続け離すと、5発分の銃弾と引き換えに貫通力と吹き飛ばし能力の付いた「チャージショット」を撃つことができる。ちなみに、残り弾数が4発以下でも撃てるので、最後の1発で溜めて撃つと少しだけお得。 --敵の攻撃を受けると毒が蓄積され、毒の蓄積は時間経過で少しずつ減少するものの、毒消しを取らずに放っておくと毒が残っている間は動きが遅くなり徐々に体力が減少する。 ---しかし、毒の蓄積が一定値以上になった場合は一部の技コマンドの最後のボタンを連打することで強力な技に変化する。 -2人同時プレイ可能。体力制+制限時間制をとっており、どちらかがなくなると即ゲームオーバー。残機の概念はない((ただし、途中で「エリクサー」というアイテムを1個だけ入手でき、これを所持していると1度だけ体力全回復で復活できる。))。 --なお、2人同時プレイ時に片方のプレイヤーの体力がなくなって死亡した場合には、コンティニューせずに放っておくと死亡したプレイヤーがゾンビ化して敵キャラになってしまう。 --また、タイムオーバー時は単にキャラが倒れるのではなく、専用のデモが入ってからゲームオーバーとなる。 **問題点 -難易度が非常に高い。 --一度に登場するゾンビの数が多く、しかも本作はHOTDシリーズとは違い、遠距離攻撃手段や銃などの武器を携行していることが多いため、遠くからでも油断はできない。 --こちらの体力ゲージがあまり多くない上に残機制ではなく、ライフアップの機会もそれほど豊富とは言えない。全体的に敵の攻撃力は高く、中にはモロに食らうと半分以上減ってしまう攻撃もある。処理に手間取るとタコ殴り・ハチの巣にされることもザラ。 --おまけに制限時間もかなり短めのため、迅速なプレイを常に要求される。 -一見ベルトスクロールアクションゲームのセオリーが通じそうに思えるが、その実本作の立ち回りはかなり癖があり、他のゲームのセオリーを応用しにくい。この点も、知識の無いプレイヤー層には厳しく、難易度の上昇に拍車をかけている。 --基本は、''銃撃に徹すること''である。格闘が有効な場面もたしかにあるが、敵の数が多い本作では攻撃中に邪魔をされて中断されてしまうことが多いので、出しどころを選ばなければならない。 ---銃撃するための隙を作るにはダッシュ攻撃で転ばせるのがお手軽で強力。そのまま密着していれば、ダウン中のゾンビにヴァリアブルショットも狙える。 ---銃撃する際には余程のことがない限り、ヴァリアブルショットを狙う。無闇に乱射して弾を消費するよりも遥かに効率的に、かつ迅速に敵を倒せる。 ---ヴァリアブルショットとするためにも、敵の頭に銃を密着させて撃ち、他が寄ってきたらダッシュ攻撃で転ばせる、が基本的な繰り返し。「銃で密着して1匹ずつ始末」「とりあえずダウンさせておく」という点を知らないと、どんどん押されたり、ダメージが嵩んだり、タイムアップになりやすい。 --ガード、ガードアタック、前転などの特殊動作に旨味や強みがあるので、これらを場面・敵に合わせて使いこなすのが肝心。攻撃一辺倒ではなかなか先に進めないだろう。 **評価点 -ダイナマイト刑事に通じる使って楽しい武器の存在はこちらでも健在。 --マシンガンやショットガンなどのおなじみの武器や、ホラー映画おなじみの鉄パイプや斧に加え、二丁拳銃やギターケース((映画『デスペラード』のオマージュ。))、果てはドリルや火炎放射器など、バリエーションは非常に豊富。 **真の漢、毒島 冒頭に書いた通り本作の世界観はHOTDシリーズをベースにしており登場人物もそれに合ったものになっているが、ゲームをプレイし始めるとすぐ''一人だけ明らかに世界観から浮いている人物がいる''ことに気づくであろう。~ 彼こそが本作のバカゲーたる所以であるキャラ、''毒島力也''である。 -外見のモデルは松田優作で、上半身裸でジーパンの姿は映画『蘇る金狼』、隠しコスチュームのハットにスーツ姿はドラマ『探偵物語』の工藤俊作をそれぞれ模したものになっている。 --一方で某闇医者を思わせる顔面の手術跡、某世紀末救世主のような七つの傷(北斗七星…ではなくオリオン座)など名作アニメの要素も多数加わっている。 -声優は某斬鉄剣使いを演じた井上真樹夫氏。そのキャラを意識してなのか喋り方は古風であり、言葉選びもいちいち独特。 --恐らく本作の舞台はアメリカであり他のプレイヤーキャラも米国人であると思われるが、にも関わらず彼は''堂々と日本語を話している''。とても意思疎通が行われているとは思えない。 --英語勢が棒読み気味の中で、やたらと演技の入っているドスの利いた日本語で圧倒的な存在感と違和感を醸し出している。 -彼は千年の歴史を持つといわれる「毒島流」の伝承者で、使う技もゾンビの体内に気を送り込んで炎上させたり、ゾンビの頭をつかんで気を送り込んで爆発させたり、果てはゾンビに''足四の字''まで仕掛ける((一応、設定では足から気を送り込んでいるという設定ではあるのだが...))という凄まじい技を持つ。ゲーム界広しといえども、ゾンビに足四の字を極めるのは後にも先にもこのキャラだけと思われる。 --しかも、連打が足りないとゾンビに''四の字を返され''、こちらがダメージを受ける。ゲーム界広(以下略)。 --ゾンビの頭を掴み頭部を爆裂させる技を行う際に、「&bold(){たまやぁ・・・!}」と真面目なのかお茶目なのか図りかねるセリフを言うのもインパクトは抜群である。 -世界観から浮いている彼であるが、ストーリーでもたまたま他の主人公二人と居合わせただけ(短くまとめると「邪気を感じこの地に来た」。一応、某国の「内務庁特務調査課」の所属でもある)であり、本筋とは全く絡まない。 --しかしその他の主人公がHOTDシリーズらしい無難な造形のキャラのため、完全に毒島のキャラの濃さに食われてしまっており全く目立たない。 -その人気ぶりはゲーム自体がさほどメジャーでないにもかかわらず、かのゲーメスト誌の読者コーナーであるゲーメストアイランドに「毒島の部屋」という特設コーナーができるほど。 --更にゲーメストアイランドが全て毒島ネタに乗っ取られた「毒島アイランド」と化した事もある。 --果てはこのキャラの濃さも相まって、後に『[[PROJECT X ZONE]]』にてHOTDシリーズから本編主人公キャラを差し置いて参戦を果たしている。 --余談ではあるが、漫画『学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD』の登場人物である毒島冴子は舞台がHOTDを彷彿とさせる世界観で剣術を駆使して戦っている、何かと古風な言い回しを使うことから、ファンからは時折本作と関連付けられてネタにされている。 -性能的にもぶっちぎりの強キャラ。あらゆる面で優遇されていると言える。 --プレイヤー3人の中ではパワー重視という性能がヴァリアブルショットを多用する本作の立ち回り方と相性が良いため。ダッシュ攻撃も癖がなく使いやすい。 **総評 ''毒島''、その一言で表せてしまうくらいある意味強烈な個性を持った作品。~ 作品自体は高難易度であるのは事実だが、難易度は理不尽とまではいかないレベルなので、キャラの特性をつかめば十分クリアできる。~ 後述の移植版の存在もあるので、これからプレイする人はそれで腕を磨くのもよいだろう。 **移植 -ドリームキャスト版(1999年11月25日発売) --移植に当たりコスチュームのバリエーションが増えている。また、アレンジモードやボス戦のみを行えるモードなどが追加されている。 **外部出演 -『[[PROJECT X ZONE]]』 --本作より毒島力也が参戦。コスチュームは隠しコスチュームである探偵物語バージョン。声は某斬鉄剣使い担当の後継者から浪川大輔氏が担当。 ---余談ではあるが、『[[テイルズ オブ ヴェスペリア]]』より参戦しているフレン・シーフォが公式サイトに初登場した際、よりにもよって使用する技の説明とセリフが毒島の技になっていたという誤植があったため((誤植自体は数時間で修正されたが。))、彼も毒島流の使い手としてネタにされる羽目になった((ついでに言うと先述の誤植の他にも様々な要因が重なり、最終的には「毒島流阿修羅閃空ビッグの術の使い手」とかまで言われる始末であった。))。
*ゾンビリベンジ 【ぞんびりべんじ】 |ジャンル|格闘アクション| |対応機種|アーケード(NAOMI)&br;ドリームキャスト| |発売元|セガ・エンタープライゼス| |開発元|セガ・エンタープライゼス&br;データイースト(DC版)| |稼働開始日|1999年| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''| |ポイント|『ダイナマイト刑事』風格闘アクション版『HOD』&br;『HOD』おなじみの高難度気味のバランスは健在&br;高難度に拍車をかける厳しい時間制限とライフゲージ&br()''真の漢、毒島''| |>|CENTER:''[[THE HOUSE OF THE DEADシリーズリンク>THE HOUSE OF THE DEADシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[THE HOUSE OF THE DEAD]]』(HOD)シリーズの外伝作品に当たる3Dベルトスクロールアクション。~ 『[[ダイナマイト刑事]]』のシステムでプレイするHOD、或いは、ダッシュや打撃などがあって動き回れる『[[バイオハザード>BIOHAZARD CODE:Veronica]]』といった雰囲気を持つ。~ プレイヤーキャラクターの3名のうち2名がAMS所属、ステージ6がHODのキュリアン邸が舞台になっている((屋外のBGMや館入口までの敵配置まで一緒。))など、シリーズをプレイしていればニヤリとする場面も存在する。 **ストーリー >約40年前、某国でプロジェクトUDS(UnDead Soldier) という、「死なない兵士」、いわゆるゾンビの開発を目的とした国家計画が始まった。~ 一時は暗礁に乗り上げたプロジェクトだったが、「人を死に至らしめた後、被害者の体中の細胞と融合し、不完全ながらもかつての機能を取り戻そうとする」驚異の細胞「ギル細胞」の発見により、ほぼ完成へと導かれる。~ この細胞によって死に、「蘇った」人間は、喰う・争うといった本能的な行動を再現させられ、ひたすら繰り返す。その姿はまさに生ける屍、「ゾンビ」としか言いようがなかった。~ ところがこのプロジェクトは、完成直前に何者かによって全てを奪われ、関係者を含め闇に葬られてしまった。そして1年後、世界中でゾンビが大量発生する事件が発生。 > >これを受けてアメリカのウッドオークシティに派遣された諜報機関「AMS」のエージェント「スティック・ブライトリング」と相棒の女性「リンダ・ロッタ」は、~ 「邪気」を感じやって来たという男「毒島力也(ぶすじま りきや)」と知り合い、共に捜査していた所、ゾンビ大量発生事件の首謀者と思われる謎の人物からメールが届く。~ スティックら3人は謎の人物を追うべく、指定された場所へと急ぐ事となる。果たして、3人は事件を解決できるのだろうか。 **ゲームシステム -8方向レバー+3ボタン(打撃・銃撃・ガード)。特徴的なのは以下の点。 --プレイヤーは銃を標準携行しており、装填数は10発。撃ち尽くすとリロード操作が入る。マガジンは5個まで持てる。マガジンは潤沢に手に入るので弾切れになることはほぼない。 ---敵がいる方向を向いた際に『バーチャコップ』のようなロックオンサイトが出現するが、一定時間経過で赤くなり、この状態で銃撃すると威力が1.5倍になる「ヴァリアブルショット」を撃てる。~ 赤くなるまでの速度は敵との距離やプレイヤーキャラによって違うが、どのキャラでも敵に密着するほどの近さだとすぐに赤くなる。 ---銃撃ボタンを一定時間押し続け離すと、弾5発分を消費し貫通力と吹き飛ばし能力の付いた「チャージショット」を撃てる。残弾数が4発以下でも撃てるので、最後の1発で溜めて撃つと僅かにお得。 --敵の攻撃を受けると毒が蓄積され、毒の蓄積は時間経過で少しずつ減少するものの、毒消しを取らずに放っておくと毒が残っている間は動きが遅くなり徐々に体力が減少する。 ---しかし、毒の蓄積が一定値以上になった場合は一部の技コマンドの最後のボタンを連打することで強力な技に変化する。 -2人同時プレイ可能。体力制+制限時間制で、どちらかがなくなると即ゲームオーバー。残機の概念はない((ただし、途中で「エリクサー」というアイテムを1個だけ入手でき、これを所持していると1度だけ体力全回復で復活できる。))。 --なお、2人同時プレイ時に片方のプレイヤーの体力が無くなって死亡した場合には、コンティニューせずに放っておくと死亡したプレイヤーがゾンビ化して敵キャラになってしまう。~ また、タイムオーバー時は単にキャラが倒れるのではなく、専用のデモが入ってからゲームオーバーとなる。 **問題点 -''難易度が非常に高い。'' --一度に登場するゾンビの数は多く、しかも本作はHODシリーズとは違い、遠距離攻撃手段や銃等の武器を携行している事が多い為、遠くからでも油断はできない。 --こちらのライフが少ない上に残機制ではなく、ライフアップの機会も少なめ。全体的に敵の攻撃力が高く、中には食らうと半分以上減少する攻撃もある。処理に手間取るとタコ殴り・ハチの巣もザラ。 ---おまけにかなり短い制限時間も、常に無駄のない迅速なプレイを要求される為、知識の無いプレイヤー層には更に厳しくなり、難易度の上昇に拍車をかけてしまっている。 -他のベルトスクロールアクションゲームのセオリーがあまり通じない。一見は通じそうに思えるが、その実本作の立ち回りはかなり癖があり、他のゲームのセオリーを応用しにくい。 --基本は、''銃撃に徹すること''である。格闘が有効な場面もたしかにあるが、敵の数が多い本作では攻撃中に邪魔をされて中断されてしまうことが多いので、出しどころを選ばなければならない。 ---銃撃するための隙を作るにはダッシュ攻撃で転ばせるのがお手軽で強力。そのまま密着していれば、ダウン中のゾンビにヴァリアブルショットも狙える。~ 銃撃する際には余程のことがない限り、ヴァリアブルショットを狙う。無闇に乱射して弾を消費するよりも遥かに効率的に、かつ迅速に敵を倒せる。~ ヴァリアブルショットとするためにも、敵の頭に銃を密着させて撃ち、他が寄ってきたらダッシュ攻撃で転ばせる、が基本的な繰り返し。 ---「銃で密着して1匹ずつ始末」「とりあえずダウンさせておく」という点を知らないと、どんどん押されたり、ダメージが嵩んだり、タイムアップになりやすい。 --ガード、ガードアタック、前転などの特殊動作に旨味や強みがあるので、これらを場面・敵に合わせて使いこなすのが肝心。攻撃一辺倒ではなかなか先に進めないだろう。 **評価点 -『ダイナマイト刑事』に通ずる、使って楽しい武器の存在はこちらでも健在。 --マシンガンやショットガンなどのおなじみの武器や、ホラー映画おなじみの鉄パイプや斧に加え、二丁拳銃やギターケース((映画『デスペラード』のオマージュ。))、果てはドリルや火炎放射器など、バリエーションは非常に豊富。 **真の漢、毒島 冒頭の通り、本作の世界観はHODシリーズをベースにしており登場人物もそれに合っているが、ゲームを始めるとすぐ''一人だけ明らかに世界観から浮いている人物がいる''ことに気づくであろう。~ 彼こそが本作のバカゲーたる所以であるキャラ、''毒島力也''である。 -外見のモデルは松田優作で、上半身裸でジーパンの姿は映画『蘇る金狼』、隠しコスチュームのハットにスーツ姿はドラマ『探偵物語』の工藤俊作をそれぞれ模したものになっている。 --一方で某闇医者を思わせる顔面の手術跡、某世紀末救世主のような七つの傷(北斗七星…ではなくオリオン座)など名作アニメの要素も多数加わっている。 -声優は某斬鉄剣使いを演じた井上真樹夫氏。そのキャラを意識してなのか喋り方は古風であり、言葉選びもいちいち独特。 --本作の舞台はアメリカであり他の主人公2人も恐らく米国人であると思われるが、彼は''堂々と日本語を話している''。パッと見意思疎通が行われているとは到底思えない。~ 英語勢が日本人でも分かるほどの棒読みな中で、井上氏のやたらと演技の入っているドスの利いた日本語は圧倒的な存在感と違和感を醸し出している。 ---ゾンビの頭を掴み頭部を爆裂させる技を行う際に、「&bold(){たまやぁ・・・!}」と真面目なのかお茶目なのか図りかねるセリフを言うのもインパクト抜群である。 -世界観から浮いている彼であるが、設定上も日本((公式設定では「某国」とぼやかされているが、ゲーム中のキャラ選択画面で表示される彼の手帳は明らかに日本語で綴られている。))の「内務庁特務調査課」の所属で、千年の歴史を持つといわれる「毒島流」の伝承者。 --使う毒島流の技はゾンビの体内に気を送り込んで炎上させたり、ゾンビの頭を掴んで気を送り込んで爆発させたり、果てはゾンビに''足四の字''まで仕掛ける((一応、設定では足から気を送り込んでいるという設定ではあるのだが...))という凄まじいものが多め。~ ゲーム界広しといえども、ゾンビに足四の字を極めるのは後にも先にもこのキャラだけと思われる((しかも、連打が足りないとゾンビに四の字を返され、こちらがダメージを受ける。ゲーム界広(以下略)。))。 --上記やストーリー欄の通り、他の主人公2人とは偶然居合わせて共闘しているだけで、「AMS」や本筋の物語には全く関係が無い。~ しかしその他の主人公がHODシリーズらしい無難な造形のキャラの為、完全に毒島のキャラの濃さに食われてしまっており全く目立たない。 --その人気ぶりはゲーム自体がさほどメジャーでないにも関わらず、かのゲーメスト誌の読者コーナー「ゲーメストアイランド」に「毒島の部屋」という特設コーナーができるほど。~ 更に同ページが全て毒島ネタに乗っ取られた「毒島アイランド」と化した事もあり、下記の『[[PROJECT X ZONE]]』でも悉くネタにされることになった。 --果てはこのキャラの濃さも相まって、後に『PROJECT X ZONE』にてHODシリーズから本編の主人公キャラまで差し置いて参戦を果たしている。 ---余談ではあるが、漫画『学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD』の主要人物で毒島冴子なる女性が登場、幾つかの共通点((ゾンビだらけの世界観(典型的な「ウィルス性ゾンビ」の世界観である)で剣術を駆使して戦う、何かと古風な言い回しを使う等。))から、本作が元ネタと推測されている。 -性能的にもぶっちぎりの強キャラ。あらゆる面で優遇されていると言える。 --プレイヤー3人の中ではパワー重視という性能がヴァリアブルショットを多用する本作の立ち回り方と相性が良いため。ダッシュ攻撃も癖がなく使いやすい。 **総評 ''毒島''、その一言で表せてしまうくらいある意味強烈な個性を持った作品。~ 作品自体は高難易度であるのは事実だが、難易度は理不尽とまではいかないレベルなので、キャラの特性をつかめば十分クリアできる。~ 後述の移植版の存在もあるので、これからプレイする人はそれで腕を磨くのもよいだろう。 **移植 -ドリームキャスト版(1999年11月25日発売) --移植に当たりコスチュームのバリエーションが増えている。また、アレンジモードやボス戦のみを行えるモードなどが追加されている。 **外部出演 -『[[PROJECT X ZONE]]』 --本作より毒島力也が参戦。コスチュームは隠しコスチュームである探偵物語バージョン。声は某斬鉄剣使い担当の後継者から浪川大輔氏が担当。 --余談ではあるが、『[[テイルズ オブ ヴェスペリア]]』のフレン・シーフォが公式サイトに初登場した際、よりにもよって使用技の説明とセリフが毒島の流用という誤植があり((誤植自体は数時間で修正されたが。))、彼も毒島流の使い手としてネタにされる羽目になった((ついでに言うと先述の誤植の他にも様々な要因が重なり、最終的には「毒島流阿修羅閃空ビッグの術の使い手」とかまで言われる始末であった。))。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: