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*GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ
【がーるずもーどすりー きらきらこーで】
|ジャンル|わがままコーディネート |&amazon(B00S66U3FC)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|任天堂、シンソフィア|~|
|発売日|2015年4月16日|~|
|定価|4,700円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''わがままファッション ガールズモードシリーズ''&br;[[ガールズモード>わがままファッション ガールズモード]] / [[よくばり宣言!/トキメキUP!>わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!]] / ''3 キラキラ☆コーデ''|
**概要
-『ファッションで街のみんなをハッピーにする』ことを目標とする「わがままファッションガールズモード」シリーズの第3弾。
-プレイヤーは街のセレクトショップの店長となり、店を訪れたお客様の要望を聞き、それに応じたアイテムやコーディネートを提案し、販売する。
-今作ではセレクトショップだけでなく、美容師、メイクアーティスト、モデル、デザイナーといったおしゃれの仕事を楽しむことが可能となった。
-前作と同様、一見女児向けのゲームと思わせて自由度が非常に高く、大人でも楽しめる作りになっている。
**特徴
-本作の舞台は、オシャレを知らないドールハウスの世界の住人が住む街「ルミナスタウン」である。プレイヤーは、その世界の服屋（セレクトショップ）の店長ノノに誘われてその店の店長になるところからスタートする。
-ドールハウスの世界であるため、前作と比べてポップでメルヘンな印象が強い風景へと変わっている。
-前作は「大人が遊ぶこと」も視野に入れた落ち着いた雰囲気で統一されていたが、今作の見た目は「子供が遊ぶこと」に特化した、にぎやかな雰囲気に変化している。
-本作は、当時女児向け着せ替えゲームの最高峰であった前作と比べて多くのものを得つつも多くのものを失っていて、良作ながらも前作ファンからは賛否両論ある作品になっている。
**評価点
-仕事の幅が大幅に増えた。
--前作までは、お客様に対して提案出来るのはあくまでファッションのみであり、ヘアスタイルやメイクの提案は出来なかったが、本作ではヘアスタイルやメイクの提案も可能となり、お客様をトータルコーディネートすることが可能となった。
---もっとも、セレクトショップと美容室とメイクサロンはそれぞれ別の場所にあるため、一度の来店でトータルコーディネートが可能なわけではない。
---それぞれの仕事は並行して行うことが出来るため、気分によって行う仕事を変えることも出来る。
--モデルとなって仕事の写真を撮ったり、ファッションショー（前作までのコンテストに相当）に自分自身が出場可能((なお、初代作品でも最後のコンテストに限ってプレイヤーが出場することが出来た))出来たりする。
--デザイナーとしてアイテムをデザインすることも可能。
---デザインは初代にも存在したが、カラーだけでなく模様を設定することも可能であり自由度は増している。
---頼まれてデザインしたものは、条件さえ満たせば初代と同様、販売することが可能となっている。
-ファッションアイテムが大幅追加された。
--本作では19,000以上のアイテムが存在する。
--種類としてはピアスが追加された。
---コスプレ系統のブランド『FANTANIA』ではつけヒゲまでも存在する。
---ただし、前作までと同じく色違いのアイテムは多く、使い回しもある。
-フォトスタジオのポーズや表情のバリエーションが増えた。
--背景などを選んで写真を撮れるフォトスタジオは前作までも存在したが、本作ではポーズや、表情を豊富なバリエーションの中から選択可能となった。また、顔のアップ、バストショット、全身の3種類も自由に選べるようになった。
--最終決定する前であれば撮り直しも可能。
--モデルの仕事においてもポーズと表情は自由に選択出来る。
--また、自由にペアとなるNPCを選ぶことで、2人で写真を撮ることも可能となった。
-これまでの作品で出来なかったことが出来るようになったものもある。
--ヘアスタイルは、前髪とそれ以外を組み合わせることが出来るようになった。これにより、好みの髪型にしやすくなっている。
--メイクは、前作でのメイクアイテムの組み合わせから、部位ごとにカラーとパターンを選ぶようになり、こちらも自由度が増している。
---これらに用いるカラーはゲーム内で一定の条件を満たすと増えていくが、これについては不満が多い（問題点で言及）。
--顔のパターンに「ほくろ」と「そばかす」が追加された。
-ロード時間が改善された。
--前作では起動時に長時間のロードが発生したが、本作ではロード時間が大幅に短縮された。
- 行ける場所が増えた。
--前作では、遊園地・海・神社・ラベンダー畑などはイベントが発生しなければ行けなかったが、今回では様々な場所に自由に行けるようになっている。
--前作のプレイヤーはあくまで「店長」だったが、今作のプレイヤーは「ルミナスタウンの住人」であることも重視されているのだろう。
- 店に来た客と、外でばったり会えるようになった。
--前作では服を買って帰った客は次店に来るまで会うことができなかったが、本作では人通りの多い場所で会って話をできたり、通りですれ違ったりできるようになった。
--「自分が着せ替えたキャラが外を歩いているのが実感できる」のは、本作の隠れた魅力である。
- すれ違い通信で受信したプロフカードを消せるようになった。また、受信拒否もできるようになった。
--前作では、すれ違い通信でやり取りするプロフカードの自由入力欄（プレイヤー名や店名）に不快な内容（性的な表現など）を入れて女の子とすれ違いをしている、迷惑なプレイヤーが存在していた。
--前作ではそのようなプロフカードを受け取っても消す機能が存在しなかったため、受け取った側はいわば泣き寝入りするしかなかったのだが、今作では消すことも受信拒否することもできるようになっている。
- 女の子のあざとい可愛らしさは、さらにパワーアップした。
--前作から引き継がれた3Dドールの可愛いしぐさは、ますますあざとさを増している。
--何かあるたびに可愛いポーズをとっていて、非常にあざとい印象。
---「美容室でハサミとくしを構えてウィンクする」のが、本作でのあざといポーズ代表格である。客のヘアカットをする前に、なぜそんなに可愛くする必要があるのか…。
**問題点
-カラーの収集が面倒。
--本作では街中の風景を撮った写真をとあるNPCに見せることによって、その写真に写っているカラーが追加されていく、というシステムを取っているが……。
---対象となる風景はかなり多い上、（リアルの）季節や時間帯に条件がある場合も多い。また、一見するだけで対象となる風景かどうかを判断するのはまず不可能である。
--写真を撮った段階では、その写真に新しいカラーが写っているかどうかは分からない。結果として情報がない状態だと手探りで写真を撮り続けることになる。
---そして、写真には残せる枚数の制限があるため、このような写真は最終的に消されることが多い。
---ちなみに、写真の削除は前作と異なり、1枚ずつしか出来ない。
--一応、ゲーム内でヒントを得ることは可能であるが、ヒントを得たとしても分かりづらいものも多い。
--当該NPCの性格が飄々してることもあり、人によってはカラー集めのイライラを助長させることもある。
--同様にメイクセットを追加するためのアイテムの入手も面倒になっている。こちらは指定の季節、指定の時間に特定の場所に行けば手に入れられるがノーヒント。中には指定の曜日の昼間、深夜などと決まっている場合もあり、子どもだけでなく社会人にとっても厳しい設定。
---ただし、メイクセットは入手せずともカラーさえあればメイクそものは困らない。収集癖のある人にとっては死活問題だが。
-マネキンが売りにくくなった。
--マネキンは全身コーディネートして飾ることで、気に入ったお客様がそのマネキンのアイテムを全部購入してくれることがあるアイテムであり、初代から出現している。
--本作では、マネキンを見ているお客様がいたとしても、買ってくれないケースが増えている。なお、前作であればコーディネートに問題がある場合（組み合わせなど）を除けばほぼ確実に売れた。
--一応マネキンを見ているお客様にはマネキンのコーディネートをオススメ出来るが、興味なさげなお客様にはほぼ売れない。
-セレクトショップで理不尽なオーダーがある。
--セレクトショップではお客様に予算が設定されており、提案するアイテムはこの予算を考慮して決定しなければならない。
--フェミニンやクールの全身コーディネートなのに予算が30,000円というケースもあり予算の設定が非常に不安定である。
---特にフェミニンのアイテムはバッグであれば1つで30,000円を超えるものも多く、必然的にアイテムの数が絞られる。
---ショップには在庫としておけるアイテムの種類の数が決まっていることもあり、このようなオーダーが連続すると常に同じアイテムを選ぶことになる場合が多い。
---一方で、セレブの全身コーディネートでは予算が1,000,000円を超えるケースもあり、こちらの場合は逆にどう頑張っても予算を超えることが出来ない。
--販売出来ないアイテムを要求することがある。
---お客様によっては「店長がデザインしたタイツ」といったオーダーをしてくることがあるが、このようなオーダーをするお客様が限られているためか、''既に同じアイテムを着用した''お客様にオーダーをされることがある。
---既にお客様が着用しているアイテムは販売できないため、この場合接客を断らざるをえない。
-一括在庫処分が削除された。
--一括在庫処分とは、現在の店の在庫のアイテムを一括で処分することが出来るシステムであり、季節が変わる際にアイテムを一新したい時に使うことが出来たが、本作では何故か削除された。
-ゲーム内の時間がリアルタイム連動となった。
--初代と同様にゲーム内の時間がリアルタイム（ニンテンドー3DSの時間）に連動するようになった。
---展示会のアイテムは日付が変わらないと変更されないため、その日の品揃えによっては補充が難しくなる場合がある。
---また、来店するお客様やその台詞は時間帯によっても変わるため、社会人などプレイできる時間が限られる場合には常に同じ台詞を聞かされることも……。
--ただし、初代や前作と異なり、ブランドそのものは全日やっているため、特定のブランドのアイテムの購入を忘れる問題は起きづらい。
- タッチパネルでの操作がやりにくくなった。
--前作ではタッチパネルでなければ操作できなかった代わりに、タッチパネル上での操作のしやすさは非常に気が利いていた。今作ではキー操作ができるようになった代わりに、タッチパネルでの操作感が劣化している。
--例えば服選択画面において、前作ではスマホさながらに上下スライドできたのが、今作ではタッチパネル左側のスクロールバーまたはキー操作でしかスライドできなくなっている。
--スライドができなくなったわけではないのだが、操作の「軽快さ」はなくなっている。
-3D表示との連携が弱くなった。
--3D表示でのアンチエイリアスが無効になった。
---2D表示では、前作と同様に左右画面を組み合わせたインターレース表示＋アンチエイリアス表示で滑らかに表示されているが、3D表示では前作と違ってアンチエイリアスが無効になっている。
---そのため、前作の3D表示と比べると体感での画質は半分ほど、本作の2D表示と3D表示を比べると体感での画質は1/4程度に下がっている。
--写真撮影で、2Dデータと3Dデータの両方を保存できなくなった。
---前作では、写真を撮影すると2D用のデータと3D用のデータが一枚の写真にセットで保存されるが、今作ではどちらか片方しか保存されない。
--これらのことから、このゲームを3Dで遊ぶ意味が前作より下がってしまっている。
-NPCとの会話面で調整不足が感じられる。
--最初に「ひさしぶり」と言っておきながら初めて来たような口振りで話したり、相手が喋っているのに自キャラが何か訴えるしぐさをしていたり、という会話上の問題が前作より起こりやすい。
--プレイ上は問題ないのだが、雰囲気を楽しむゲームゆえに惜しいところである。
**賛否両論点
-前作の大人っぽい雰囲気はなりをひそめ、だいぶ子供っぽくなった。
--前作でメイクをする時は、リップなら「リップスティックの一覧」から選べたが、今回は「パレットの一覧」から選ぶ形になっている。
--前作で髪型を選ぶときは、「ヘアカタログの一覧」から選べたが、今作は服と同様に「棚に並んだウィッグの一覧」から選ぶ形になっている。
---各種UIはかなり直接的な表現になり、前作のような「雰囲気重視」はなくなっている。
--移動の際に出てくる電車の造形もなかなかひどい。前作だったら「雰囲気ぶち壊し」で総叩きにあっただろうが、夜になったらUFOが飛ぶ今作であれば、ギリギリ冗談で済むレベルである。
-メイクに利用できるカラーパレットが共通になった
--うすい色が必要なチーク、濃い色が必要なマスカラ、派手な色が必要なリップが、全て共通のカラーパレットから選ぶようになっている。
--今作は赤・橙・黄・黄緑・緑・青・紫・ピンク・黒…など各色から選べる種類が均等なため、チークやアイシャドーに使いたい淡色（特に赤・橙・ピンク系）のバリエーションが、前作に比べて少なくなってしまっている。
---ただ逆に、チークやアイシャドーに真っ黒を塗るなど、常識破りのネタプレイも可能である。
-ヘアスタイルを増やしづらい。
--ヘアスタイルや美容師の仕事をすることで、''選択した髪型に対応する髪型''が徐々に増えていく。序盤は選べる髪型が少ないため、気付くと同じような髪型ばかりを使うことになることが多い。
--また、お客様のリクエスト次第で選択出来る髪型が決まってくるため、増やしたい髪型の条件がなかなか満たせないことも……。
-わがままショールームのシステム。
--ミニチュアを集めることで部屋を作ることが出来、作った部屋はすれ違い通信で他のプレイヤーに見せたり出来るシステム。
--おまけ要素の割にはミニチュアの数は豊富であるが、部屋が小さいため、出来ることが少なくなりがちである。
--ゲーム進行においてはあまりメインのシステムではないことから放置されることも多い。一応、公式ページでは推されていたシステムではあるのだが。
-コンテストが廃止されファッションショーになったこと。
--二つとも、テーマに沿ったコーディネートを行い、それを披露するという内容。
--コンテストでは、他の出場者がおり、この出場者に勝つ必要があったが、ファッションショーではあくまでそれを披露するだけ。最終的に評価がされるが競争要素は薄い。
--一応、テーマにそぐわないコーディネートで出場すると盛り上がらない（＝事実上の失敗）が、前作までのように難しく考えずとも失敗になることはあまりない。
--プレイヤーがランウェイを歩くことが出来るようになった点は評価出来、そこでポーズやエフェクトを取ることが出来るものの、物足りなく感じる人もいるだろう。
--ファッションショーが成功すると、そのとき着たコーディネートの雰囲気（クールやフェミニンなど）を求めるお客様が来店するようになるがあまりに偏りすぎてて逆にそれしか売れなくなるのも気になるところ。
-自キャラの恋愛は、やっぱりない。
--ただ本作ではカップルの来店率が下がり、また主要キャラの一人であるココが片想い中なので、「自分だけ恋愛できない」的な疎外感はほとんどない。
**総評
雰囲気としては前作「わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!」を踏襲しつつ、コーディネートの幅を拡張した作品。~
気軽に遊ぶことが出来た前作と比べると、あくまでゲームとしてガッツリ遊ぼうとすると、リアルタイム連動などの要素がネックとなるが、アイテムの数や出来ることが増えており良作といえる。~
もっとも、同じく3DSで発売された前作と比べ、グラフィックの質はあまり変わっておらず、アイテムも似ていることから、細かなシステムの違いで前作の方が良い、今作の方が良いといった評価は分かれているのが現実である。
**余談
-前作で不評が多かった男性のコーディネートは、おまけとして行うことが可能となっている。
--おまけなので、やりたくなければ一切やらなくても構わない。ちなみに、男性用アイテムは最初から全て選択可能となっている。
*GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ
【がーるずもーどすりー きらきらこーで】
|ジャンル|わがままコーディネート |&amazon(B00S66U3FC)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|任天堂、シンソフィア|~|
|発売日|2015年4月16日|~|
|定価|4,700円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''わがままファッション ガールズモードシリーズ''&br;[[ガールズモード>わがままファッション ガールズモード]] / [[よくばり宣言!/トキメキUP!>わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!]] / ''3 キラキラ☆コーデ''|
**概要
-『ファッションで街のみんなをハッピーにする』ことを目標とする「わがままファッションガールズモード」シリーズの第3弾。
-プレイヤーは街のセレクトショップの店長となり、店を訪れたお客様の要望を聞き、それに応じたアイテムやコーディネートを提案し、販売する。
-今作ではセレクトショップだけでなく、美容師、メイクアーティスト、モデル、デザイナーといったおしゃれの仕事を楽しむことが可能となった。
-前作と同様、一見女児向けのゲームと思わせて自由度が非常に高く、大人でも楽しめる作りになっている。
**特徴
-本作の舞台は、オシャレを知らないドールハウスの世界の住人が住む街「ルミナスタウン」である。プレイヤーは、その世界の服屋（セレクトショップ）の店長ノノに誘われてその店の店長になるところからスタートする。
-ドールハウスの世界であるため、前作と比べてポップでメルヘンな印象が強い風景へと変わっている。
-前作は「大人が遊ぶこと」も視野に入れた落ち着いた雰囲気で統一されていたが、今作の見た目は「子供が遊ぶこと」に特化した、にぎやかな雰囲気に変化している。
-本作は、当時女児向け着せ替えゲームの最高峰であった前作と比べて多くのものを得つつも多くのものを失っていて、良作ながらも前作ファンからは賛否両論ある作品になっている。
**評価点
-仕事の幅が大幅に増えた。
--前作までは、お客様に対して提案出来るのはあくまでファッションのみであり、ヘアスタイルやメイクの提案は出来なかったが、本作ではヘアスタイルやメイクの提案も可能となり、お客様をトータルコーディネートすることが可能となった。
---もっとも、セレクトショップと美容室とメイクサロンはそれぞれ別の場所にあるため、一度の来店でトータルコーディネートが可能なわけではない。
---それぞれの仕事は並行して行うことが出来るため、気分によって行う仕事を変えることも出来る。
--モデルとなって仕事の写真を撮ったり、ファッションショー（前作までのコンテストに相当）に自分自身が出場可能((なお、初代作品でも最後のコンテストに限ってプレイヤーが出場することが出来た))出来たりする。
--デザイナーとしてアイテムをデザインすることも可能。
---デザインは初代にも存在したが、カラーだけでなく模様を設定することも可能であり自由度は増している。
---頼まれてデザインしたものは、条件さえ満たせば初代と同様、販売することが可能となっている。
-ファッションアイテムが大幅追加された。
--本作では19,000以上のアイテムが存在する。
--種類としてはピアスが追加された。
---コスプレ系統のブランド『FANTANIA』ではつけヒゲまでも存在する。
---ただし、前作までと同じく色違いのアイテムは多く、使い回しもある。
-フォトスタジオのポーズや表情のバリエーションが増えた。
--背景などを選んで写真を撮れるフォトスタジオは前作までも存在したが、本作ではポーズや、表情を豊富なバリエーションの中から選択可能となった。また、顔のアップ、バストショット、全身の3種類も自由に選べるようになった。
--最終決定する前であれば撮り直しも可能。
--モデルの仕事においてもポーズと表情は自由に選択出来る。
--また、自由にペアとなるNPCを選ぶことで、2人で写真を撮ることも可能となった。
-これまでの作品で出来なかったことが出来るようになったものもある。
--ヘアスタイルは、前髪とそれ以外を組み合わせることが出来るようになった。これにより、好みの髪型にしやすくなっている。
--メイクは、前作でのメイクアイテムの組み合わせから、部位ごとにカラーとパターンを選ぶようになり、こちらも自由度が増している。
---これらに用いるカラーはゲーム内で一定の条件を満たすと増えていくが、これについては不満が多い（問題点で言及）。
--顔のパターンに「ほくろ」と「そばかす」が追加された。
-ロード時間が改善された。
--前作では起動時に長時間のロードが発生したが、本作ではロード時間が大幅に短縮された。
- 行ける場所が増えた。
--前作では、遊園地・海・神社・ラベンダー畑などはイベントが発生しなければ行けなかったが、今回では様々な場所に自由に行けるようになっている。
--前作のプレイヤーはあくまで「店長」だったが、今作のプレイヤーは「ルミナスタウンの住人」であることも重視されているのだろう。
- 店に来た客と、外でばったり会えるようになった。
--前作では服を買って帰った客は次店に来るまで会うことができなかったが、本作では人通りの多い場所で会って話をできたり、通りですれ違ったりできるようになった。
--「自分が着せ替えたキャラが外を歩いているのが実感できる」のは、本作の隠れた魅力である。
- 女の子のあざとい可愛らしさは、さらにパワーアップした。
--前作から引き継がれた3Dドールの可愛いしぐさは、ますますあざとさを増している。
--何かあるたびに可愛いポーズをとっていて、非常にあざとい印象。
---「美容室でハサミとくしを構えてウィンクする」のが、本作でのあざといポーズ代表格である。客のヘアカットをする前に、なぜそんなに可愛くする必要があるのか…。
**問題点
-カラーの収集が面倒。
--本作では街中の風景を撮った写真をとあるNPCに見せることによって、その写真に写っているカラーが追加されていく、というシステムを取っているが……。
---対象となる風景はかなり多い上、（リアルの）季節や時間帯に条件がある場合も多い。また、一見するだけで対象となる風景かどうかを判断するのはまず不可能である。
--写真を撮った段階では、その写真に新しいカラーが写っているかどうかは分からない。結果として情報がない状態だと手探りで写真を撮り続けることになる。
---そして、写真には残せる枚数の制限があるため、このような写真は最終的に消されることが多い。
---ちなみに、写真の削除は前作と異なり、1枚ずつしか出来ない。
--一応、ゲーム内でヒントを得ることは可能であるが、ヒントを得たとしても分かりづらいものも多い。
--当該NPCの性格が飄々してることもあり、人によってはカラー集めのイライラを助長させることもある。
--同様にメイクセットを追加するためのアイテムの入手も面倒になっている。こちらは指定の季節、指定の時間に特定の場所に行けば手に入れられるがノーヒント。中には指定の曜日の昼間、深夜などと決まっている場合もあり、子どもだけでなく社会人にとっても厳しい設定。
---ただし、メイクセットは入手せずともカラーさえあればメイクそものは困らない。収集癖のある人にとっては死活問題だが。
-マネキンが売りにくくなった。
--マネキンは全身コーディネートして飾ることで、気に入ったお客様がそのマネキンのアイテムを全部購入してくれることがあるアイテムであり、初代から出現している。
--本作では、マネキンを見ているお客様がいたとしても、買ってくれないケースが増えている。なお、前作であればコーディネートに問題がある場合（組み合わせなど）を除けばほぼ確実に売れた。
--一応マネキンを見ているお客様にはマネキンのコーディネートをオススメ出来るが、興味なさげなお客様にはほぼ売れない。
-セレクトショップで理不尽なオーダーがある。
--セレクトショップではお客様に予算が設定されており、提案するアイテムはこの予算を考慮して決定しなければならない。
--フェミニンやクールの全身コーディネートなのに予算が30,000円というケースもあり予算の設定が非常に不安定である。
---特にフェミニンのアイテムはバッグであれば1つで30,000円を超えるものも多く、必然的にアイテムの数が絞られる。
---ショップには在庫としておけるアイテムの種類の数が決まっていることもあり、このようなオーダーが連続すると常に同じアイテムを選ぶことになる場合が多い。
---一方で、セレブの全身コーディネートでは予算が1,000,000円を超えるケースもあり、こちらの場合は逆にどう頑張っても予算を超えることが出来ない。
--販売出来ないアイテムを要求することがある。
---お客様によっては「店長がデザインしたタイツ」といったオーダーをしてくることがあるが、このようなオーダーをするお客様が限られているためか、''既に同じアイテムを着用した''お客様にオーダーをされることがある。
---既にお客様が着用しているアイテムは販売できないため、この場合接客を断らざるをえない。
-一括在庫処分が削除された。
--一括在庫処分とは、現在の店の在庫のアイテムを一括で処分することが出来るシステムであり、季節が変わる際にアイテムを一新したい時に使うことが出来たが、本作では何故か削除された。
-ゲーム内の時間がリアルタイム連動となった。
--初代と同様にゲーム内の時間がリアルタイム（ニンテンドー3DSの時間）に連動するようになった。
---展示会のアイテムは日付が変わらないと変更されないため、その日の品揃えによっては補充が難しくなる場合がある。
---また、来店するお客様やその台詞は時間帯によっても変わるため、社会人などプレイできる時間が限られる場合には常に同じ台詞を聞かされることも……。
--ただし、初代や前作と異なり、ブランドそのものは全日やっているため、特定のブランドのアイテムの購入を忘れる問題は起きづらい。
- タッチパネルでの操作がやりにくくなった。
--前作ではタッチパネルでなければ操作できなかった代わりに、タッチパネル上での操作のしやすさは非常に気が利いていた。今作ではキー操作ができるようになった代わりに、タッチパネルでの操作感が劣化している。
--例えば服選択画面において、前作ではスマホさながらに上下スライドできたのが、今作ではタッチパネル左側のスクロールバーまたはキー操作でしかスライドできなくなっている。
--スライドができなくなったわけではないのだが、操作の「軽快さ」はなくなっている。
-3D表示との連携が弱くなった。
--3D表示でのアンチエイリアスが無効になった。
---2D表示では、前作と同様に左右画面を組み合わせたインターレース表示＋アンチエイリアス表示で滑らかに表示されているが、3D表示では前作と違ってアンチエイリアスが無効になっている。
---そのため、前作の3D表示と比べると体感での画質は半分ほど、本作の2D表示と3D表示を比べると体感での画質は1/4程度に下がっている。
--写真撮影で、2Dデータと3Dデータの両方を保存できなくなった。
---前作では、写真を撮影すると2D用のデータと3D用のデータが一枚の写真にセットで保存されるが、今作ではどちらか片方しか保存されない。
--これらのことから、このゲームを3Dで遊ぶ意味が前作より下がってしまっている。
-NPCとの会話面で調整不足が感じられる。
--最初に「ひさしぶり」と言っておきながら初めて来たような口振りで話したり、相手が喋っているのに自キャラが何か訴えるしぐさをしていたり、という会話上の問題が前作より起こりやすい。
--プレイ上は問題ないのだが、雰囲気を楽しむゲームゆえに惜しいところである。
**賛否両論点
-前作の大人っぽい雰囲気はなりをひそめ、だいぶ子供っぽくなった。
--前作でメイクをする時は、リップなら「リップスティックの一覧」から選べたが、今回は「パレットの一覧」から選ぶ形になっている。
--前作で髪型を選ぶときは、「ヘアカタログの一覧」から選べたが、今作は服と同様に「棚に並んだウィッグの一覧」から選ぶ形になっている。
---各種UIはかなり直接的な表現になり、前作のような「雰囲気重視」はなくなっている。
--移動の際に出てくる電車の造形もなかなかひどい。前作だったら「雰囲気ぶち壊し」で総叩きにあっただろうが、夜になったらUFOが飛ぶ今作であれば、ギリギリ冗談で済むレベルである。
-メイクに利用できるカラーパレットが共通になった
--うすい色が必要なチーク、濃い色が必要なマスカラ、派手な色が必要なリップが、全て共通のカラーパレットから選ぶようになっている。
--今作は赤・橙・黄・黄緑・緑・青・紫・ピンク・黒…など各色から選べる種類が均等なため、チークやアイシャドーに使いたい淡色（特に赤・橙・ピンク系）のバリエーションが、前作に比べて少なくなってしまっている。
---ただ逆に、チークやアイシャドーに真っ黒を塗るなど、常識破りのネタプレイも可能である。
-ヘアスタイルを増やしづらい。
--ヘアスタイルや美容師の仕事をすることで、''選択した髪型に対応する髪型''が徐々に増えていく。序盤は選べる髪型が少ないため、気付くと同じような髪型ばかりを使うことになることが多い。
--また、お客様のリクエスト次第で選択出来る髪型が決まってくるため、増やしたい髪型の条件がなかなか満たせないことも……。
-わがままショールームのシステム。
--ミニチュアを集めることで部屋を作ることが出来、作った部屋はすれ違い通信で他のプレイヤーに見せたり出来るシステム。
--おまけ要素の割にはミニチュアの数は豊富であるが、部屋が小さいため、出来ることが少なくなりがちである。
--ゲーム進行においてはあまりメインのシステムではないことから放置されることも多い。一応、公式ページでは推されていたシステムではあるのだが。
-コンテストが廃止されファッションショーになったこと。
--二つとも、テーマに沿ったコーディネートを行い、それを披露するという内容。
--コンテストでは、他の出場者がおり、この出場者に勝つ必要があったが、ファッションショーではあくまでそれを披露するだけ。最終的に評価がされるが競争要素は薄い。
--一応、テーマにそぐわないコーディネートで出場すると盛り上がらない（＝事実上の失敗）が、前作までのように難しく考えずとも失敗になることはあまりない。
--プレイヤーがランウェイを歩くことが出来るようになった点は評価出来、そこでポーズやエフェクトを取ることが出来るものの、物足りなく感じる人もいるだろう。
--ファッションショーが成功すると、そのとき着たコーディネートの雰囲気（クールやフェミニンなど）を求めるお客様が来店するようになるがあまりに偏りすぎてて逆にそれしか売れなくなるのも気になるところ。
-自キャラの恋愛は、やっぱりない。
--ただ本作ではカップルの来店率が下がり、また主要キャラの一人であるココが片想い中なので、「自分だけ恋愛できない」的な疎外感はほとんどない。
**総評
雰囲気としては前作「わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!」を踏襲しつつ、コーディネートの幅を拡張した作品。~
気軽に遊ぶことが出来た前作と比べると、あくまでゲームとしてガッツリ遊ぼうとすると、リアルタイム連動などの要素がネックとなるが、アイテムの数や出来ることが増えており良作といえる。~
もっとも、同じく3DSで発売された前作と比べ、グラフィックの質はあまり変わっておらず、アイテムも似ていることから、細かなシステムの違いで前作の方が良い、今作の方が良いといった評価は分かれているのが現実である。
**余談
-前作で不評が多かった男性のコーディネートは、おまけとして行うことが可能となっている。
--おまけなので、やりたくなければ一切やらなくても構わない。ちなみに、男性用アイテムは最初から全て選択可能となっている。
