「カルテット」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

カルテット - (2017/10/04 (水) 00:22:31) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「[[要強化記事>要強化記事一覧]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。~ 依頼内容は「判定は発売(稼働)当時の基準で判断する」というこのwikiのルールに反している」です。~ &color(red){''17年12月14日までに改善されない場合は削除対応します。''} ---- *カルテット 【かるてっと】 |ジャンル|2Dアクション|&amazon(B000A3DB2Q,image);| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼働開始日|1986年|~| |判定|なし|~| //|ポイント|無常な時の流れ&br;世の中には「色褪せる名作」もある|~| **概要・特徴 -横スクロールアクションゲーム。自機キャラクター位置によって動く任意スクロール。 -4人同時プレイ可能の大型筐体。自機キャラクターは4人おり、それぞれが青・黄・赤・緑のパーソナルカラーを持っている。4色に塗り別けられた筐体は印象的である。 --コイン投入口が2つあり、投入した場所によって使用できるキャラクターが異なる。 **システム -サイドビューのアクションシューティング。通常移動の他には、伏せ移動、ジャンプができる。道中に落ちているアイテムを入手により、パワーアップが可能。 --他プレイヤーキャラクターの頭に乗って移動できる。ジャンプして高所に移動させる戦法も。 --4色に変化するショットパワーアップアイテムがたまに飛んでくる。キャラクターのパーソナルカラーと同色を取るとショットがパワーアップして行く。 --その他に各種強化アイテムがある。ただしこれらは複数人でプレイしてもステージに1つしかない。また敵の攻撃がヒットすると手放してしまう。 ---ジェットエンジン:移動速度が一律になるが飛行が可能になる。 ---スピードアップ:移動速度が上がる。 ---ジャンプハイ:ジャンプ力が上がる。 ---他にも使いきりだが、時間停止アイテムや無敵アイテムなどがある。 --ステージには各所に門あり、そこから雑魚敵が出現してくる。ステージに1体いるボスを倒すと鍵を落とす。この鍵を取ったキャラクターがドアに接触する事でステージクリアになる。 -ライフ制。Powと表記されており、ボスにダメージを与える・ボスを倒す・鍵を使ってドアを開ける事で貢献度が蓄積。ステージクリア時、最も貢献度が高いキャラクターのPowにボーナスが加えられる。 **評価点 -パーティゲームとしての面白さ。 --当時はまだ協力プレイができるゲームは少なく、ましては四人も同時プレイできるものなどほとんどなかった。 --各パワーアップアイテムがステージ1つしかなく、これの取り合いもパーティプレイならではの面白さ。 -斬新なBGM --サンプリング音源も取り入れており、特に人間の声をサンプルに取り入れたラップ風の音楽があった。 --林克洋(ファンキーK.H.)の手がけたテクノサウンドは非常に人気が高い。 //-単純ながらも解りやすいシステム。 //-非常に印象的な純正筐体。 **問題点 -淡泊なゲーム性。 --複数人プレイをコンセプトにしたためか、システムが単純で面白みに欠ける。 --また複数人プレイで画面中がゴチャゴチャするのを避けるためか、ステージ構成もシンプル。 ---一応は、先に進むと移動する足場や、滑る足場などが出てくるのだが、それを考慮しても単純すぎ。 --複数人プレイを考えてか、雑魚敵の数が多め。一人プレイだと先に進むのがかなり面倒。 --ボスの種類が乏しく、何度も同じボスと戦う事になる。 -ステージ、敵共々デザインがパッとせず、インパクトに欠ける。 -大型とは言え1台の筐体に4人がひしめき合うには小さすぎて、非常にやりづらい。 //--4人同時プレイがゲーム性に反映していない。4人プレイできるからといって面白さが増すわけでもない。 //--一応4人同時プレイの意味が出てきてないわけではない。それは、パワーアップアイテムが4色に変化する球があり、自分の操作キャラと同じ色のアイテムを取らないといけないというルールがあること。 **総評 パーティゲーム的な楽しみ方ができるのは当時では稀有な存在。しかしシステム自体は凡庸で、複数人でプレイしないと面白みを十分味わえない。ただそれにしては複数人プレイがやりやすい筐体とも言えず、なんとも中途半端なゲーム。 //1986年と言う時代を考えれば傑作・名作と言っていい代物である。だが、時の流れは本作の価値観を奪って行った。~ //テクノはVGMにおいて最早ありふれたジャンルの一つである。システムは[[ロックマンシリーズ]]と言うバランスの取れた傑作がある。同時プレイと言う価値観もユーザーの求めるジャンルが異なる事であまり意味をなさない。~ //更にこの筐体が古い・高い・でかいの三拍子揃っていたため、現存する数が少ないあたりがこのゲームの優位点を更に損なわせる結果に繋がってしまった(『[[ガントレット]]』筐体を流用した店舗も少なくない)。無常にも本作は現代において「素っ頓狂な筐体を抱えたありふれたゲーム」となってしまったのである。 ---- **家庭用移植 -ダブルターゲット シンシアの眠り(セガ・マークIII、セガ・エンタープライゼス、1987年1月18日発売) --単体収録のタイトルとしては国内唯一の移植。ゲームタイトル変更の理由は、最大で二人同時プレイになり、アーケードの3~4人同時プレイが削除された影響で、原作タイトルの「カルテット(四重奏)」の意味が成していない影響だと思われる。 -プレイステーション2ソフト『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.21 SDI&カルテット ~SEGA SYSTEM 16 COLLECTION~』にも同時期に稼動したアーケード作『SDI』とのカップリングとしてリリースされた。アーケード版と上記のダブルターゲットの両方が収録されており、これ一本で二つの機種分が遊べる(SDI側もアーケードとマークIIIの両機種版が収録され、計4作品の収録となる)。 **余談 -通常筐体用にマイナーチェンジされたバージョン『カルテットII』も登場。IIと銘打ってはいるが、最初にプレイヤーキャラを4人の中から選択、同時プレイ可能人数は2人までという以外、システム等は一緒との事。 -第1ステージ曲「QUARTET THEME」は、セガの音ゲー『[[初音ミク Project DIVA Arcade]]』や『maimai』にアレンジされた上で追加されている。 --このゲームで使われた独特のベース、ドラム音は同氏が作曲の『SDI』などでも使われた。また音声合成を利用したラップ風の曲「OKI RAP」という曲は基板に用いられた沖電気製の発声チップを使っていたから付けられたものである。
「[[要強化記事>要強化記事一覧]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。~ 依頼内容は「判定は発売(稼働)当時の基準で判断する」というこのwikiのルールに反している」です。~ &color(red){''17年12月14日までに改善されない場合は削除対応します。''} ---- *カルテット 【かるてっと】 |ジャンル|2Dアクション|&amazon(B000A3DB2Q,image);| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼働開始日|1986年|~| |判定|なし|~| //|ポイント|無常な時の流れ&br;世の中には「色褪せる名作」もある|~| **概要・特徴 -横スクロールアクションゲーム。自機キャラクター位置によって動く任意スクロール。 -4人同時プレイ可能の大型筐体。自機キャラクターは4人おり、それぞれが青・黄・赤・緑のパーソナルカラーを持っている。4色に塗り別けられた筐体は印象的である。 --コイン投入口が2つあり、投入した場所によって使用できるキャラクターが異なる。 **システム -サイドビューのアクションシューティング。通常移動の他には、伏せ移動、ジャンプができる。道中に落ちているアイテムを入手により、パワーアップが可能。 --他プレイヤーキャラクターの頭に乗って移動できる。ジャンプして高所に移動させる戦法も。 --4色に変化するショットパワーアップアイテムがたまに飛んでくる。キャラクターのパーソナルカラーと同色を取るとショットがパワーアップして行く。 --その他に各種強化アイテムがある。ただしこれらは複数人でプレイしてもステージに1つしかない。また敵の攻撃がヒットすると手放してしまう。 ---ジェットエンジン:移動速度が一律になるが飛行が可能になる。 ---スピードアップ:移動速度が上がる。 ---ジャンプハイ:ジャンプ力が上がる。 ---他にも使いきりだが、時間停止アイテムや無敵アイテムなどがある。 --ステージには各所に門あり、そこから雑魚敵が出現してくる。ステージに1体いるボスを倒すと鍵を落とす。この鍵を取ったキャラクターがドアに接触する事でステージクリアになる。 -ライフ制。Powと表記されており、ボスにダメージを与える・ボスを倒す・鍵を使ってドアを開ける事で貢献度が蓄積。ステージクリア時、最も貢献度が高いキャラクターのPowにボーナスが加えられる。 **評価点 -パーティゲームとしての面白さ。 --当時はまだ協力プレイができるゲームは少なく、ましては四人も同時プレイできるものなどほとんどなかった。 --各パワーアップアイテムがステージに1つしかなく、これの取り合いもパーティプレイならではの面白さ。 -斬新なBGM --サンプリング音源も取り入れており、特に人間の声をサンプルに取り入れたラップ風の音楽があった。 --林克洋(ファンキーK.H.)の手がけたテクノサウンドは非常に人気が高い。 //-単純ながらも解りやすいシステム。 //-非常に印象的な純正筐体。 **問題点 -淡泊なゲーム性。 --複数人プレイをコンセプトにしたためか、システムが単純で面白みに欠ける。 --また複数人プレイで画面中がゴチャゴチャするのを避けるためか、ステージ構成もシンプル。 ---一応は、先に進むとベルトコンベアのような足場や、滑る足場などが出てくるのだが、それを考慮しても単純すぎ。 --複数人プレイを考えてか、雑魚敵の数が多め。一人プレイだと先に進むのがかなり面倒。 --ボスの種類が乏しく、何度も同じボスと戦う事になる。 -ステージ、敵共々デザインがパッとせず、インパクトに欠ける。 -大型とは言え1台の筐体に4人がひしめき合うには小さすぎて、非常にやりづらい。 //--4人同時プレイがゲーム性に反映していない。4人プレイできるからといって面白さが増すわけでもない。 //--一応4人同時プレイの意味が出てきてないわけではない。それは、パワーアップアイテムが4色に変化する球があり、自分の操作キャラと同じ色のアイテムを取らないといけないというルールがあること。 **総評 パーティゲーム的な楽しみ方ができるのは当時では稀有な存在。しかしシステム自体は凡庸で、複数人でプレイしないと面白みを十分味わえない。ただそれにしては複数人プレイがやりやすい筐体とも言えず、なんとも中途半端なゲーム。 //1986年と言う時代を考えれば傑作・名作と言っていい代物である。だが、時の流れは本作の価値観を奪って行った。~ //テクノはVGMにおいて最早ありふれたジャンルの一つである。システムは[[ロックマンシリーズ]]と言うバランスの取れた傑作がある。同時プレイと言う価値観もユーザーの求めるジャンルが異なる事であまり意味をなさない。~ //更にこの筐体が古い・高い・でかいの三拍子揃っていたため、現存する数が少ないあたりがこのゲームの優位点を更に損なわせる結果に繋がってしまった(『[[ガントレット]]』筐体を流用した店舗も少なくない)。無常にも本作は現代において「素っ頓狂な筐体を抱えたありふれたゲーム」となってしまったのである。 ---- **家庭用移植 -ダブルターゲット シンシアの眠り(セガ・マークIII、セガ・エンタープライゼス、1987年1月18日発売) --単体収録のタイトルとしては国内唯一の移植。ゲームタイトル変更の理由は、最大で二人同時プレイになり、アーケードの3~4人同時プレイが削除された影響で、原作タイトルの「カルテット(四重奏)」の意味が成していない影響だと思われる。 -プレイステーション2ソフト『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.21 SDI&カルテット ~SEGA SYSTEM 16 COLLECTION~』にも同時期に稼動したアーケード作『SDI』とのカップリングとしてリリースされた。アーケード版と上記のダブルターゲットの両方が収録されており、これ一本で二つの機種分が遊べる(SDI側もアーケードとマークIIIの両機種版が収録され、計4作品の収録となる)。 **余談 -通常筐体用にマイナーチェンジされたバージョン『カルテットII』も登場。IIと銘打ってはいるが、最初にプレイヤーキャラを4人の中から選択、同時プレイ可能人数は2人までという以外、システム等は一緒との事。 -第1ステージ曲「QUARTET THEME」は、セガの音ゲー『[[初音ミク Project DIVA Arcade]]』や『maimai』にアレンジされた上で追加されている。 --このゲームで使われた独特のベース、ドラム音は同氏が作曲の『SDI』などでも使われた。また音声合成を利用したラップ風の曲「OKI RAP」という曲は基板に用いられた沖電気製の発声チップを使っていたから付けられたものである。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: