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タントアール - (2016/02/05 (金) 13:49:46) の1つ前との変更点

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*タントアール 【たんとあーる】 |ジャンル|テーブルゲーム|&image(http://vc.sega.jp/vc_tantor/package.jpg,height=160)| |発売元|セガ|~| |開発元|セガ|~| |稼働日|1993年6月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 -短い複数のゲームを次々とやらせる「''ミニゲーム集''」の先駆けとなった作品。 --ゲームタイトルはミニゲームが「たんとある」ことからきている。 -ちなみにこのゲームのキャラクターデザインは『ボナンザブラザーズ』と同じデザインとなっている。 -なお、正式名称は『パズル&アクション タントア''~''ル』であるが、一般的には『タントアール』と称される。 **ゲームの流れ -プレイヤーはホームズとワトソンがモデルと思われる探偵二人組となって出題されるミニゲームを次々とクリアし、脱走犯を逮捕するのが目的。 -それぞれのステージごとに決められた数のお邪魔キャラが出現。お邪魔キャラはミニゲームを4つクリアすることで倒すことができる。 --すべてのお邪魔キャラを倒すとステージクリア。ボーナスゲームを挟み、次のステージへ進む。ボーナスステージは本作で数少ないライフ回復のチャンスであり、非常に重要な存在。 --全4ステージ構成で、ステージが進むごとにお邪魔キャラの出現数も増えていき、最終的には4人出現する。 ---後半のステージになるほどミニゲームの難易度やクリアノルマも上昇していく。ただし難易度はミスをしたりコンティニューをすると下がるようになっている。 --ステージ4のお邪魔キャラをすべて倒すとついにラスボスである脱走犯との対決。脱走犯との対決もミニゲームであり、これをクリアすることで無事に脱走犯を逮捕し、ゲームクリアとなる。 -最初に4種類のミニゲームが表示され、移動するカーソルを止めて選ばれたミニゲームをプレイする。目押しは十分可能な速度になっており、遊びたいゲームを選ぶことが可能。 --たまにハートマークが出現することがあり、これを選ぶとハートの欠片が手に入る。欠片を3つ集めることでライフが回復する。ただし、ハートマークを選んだ場合、ミニゲームはランダムに選択されてしまう。 -収録されているゲームは12種類で、さまざまなジャンルのゲームが用意されている。 --ミニゲーム名は基本的に何かしらのパロディかダジャレ。開始時に独特なサンプリングボイスで読み上げられるが、聞き取りづらい。 --クリア条件はミニゲームによって「指定のノルマ数をクリア」「一回クリア」のニ種類に分かれている。前者は失敗してもそのまま続くが、後者は失敗した場合でも次のステージへ進む。 #region(ミニゲームの詳細) -''ハッとしてフラワー'' --4つのシルクハットのうち1つに花が入れられ、シャッフルされる。シャッフルされたあとに花が入っているシルクハットを当てる。 -''ビリージュエル'' --4×4のマスの中に15個の宝石があり、15パズルの要領で枠の中に指定の宝石をすべて入れる。宝石の種類は4種類。 -''ブロックンロール'' --画面に空欄の空いた図形の計算式が表示され、空欄に合う図形を下のパネルから選択する。選択肢は27つ。 -''スタンリーキューブいくつ'' --画面に表示される箱を数え、回答する。当然、後ろに配置されている箱も数えなければならない。 -''迷い道くねくね'' --自機を操作して、制限時間内に複雑な迷路を抜ける。逆走も可能。 -''必殺!ハートウォッチャブル'' --ストップウォッチを指定の時間(5.00秒)で止める。チャンスは3回で、1回でも成功すればノルマクリア。 -''スリーヒントパネルを探せ'' --画面にそれぞれ色や形が違う50通りのパネルが表示される。下のメッセージ枠にヒントが3つ表示されていくため、そのヒントを頼りに該当するパネルを当てる。 -''かずのこどこどこ'' --画面を高速で横切る4桁の数字を当てる。 -''いれか絵'' --横長の絵が6枚に分割されて順番がグチャグチャになっており、それを並び替えて元に戻す。 -''フォトショック'' --左から右へ高速で横切るターゲットをタイミングよく撮影してファインダーに収める。ターゲットによって横幅が異なり、車や飛行機のような横に長い被写体だと難易度も上がる。 -''アニマルサウンドシャワー'' --16種類の動物の絵が並んでおり、それぞれが鳴く順番を覚えて同じように選択する。 -''忍者どこじゃ'' --画面を高速で移動する忍者を追い、最後に出現した場所を当てる。 -''結構毛だらけコケコッコー'' --ひたすらボタンを連打して風船を割る。 -''一筆めくりめぐり'' --パネルの上にいるカエルを一筆書きの要領で移動させ、すべてのパネルを通過した状態にする。制限時間内であれば逆走も可能。 -''わくわくロボット工場'' --画面中央にロボットのパーツが多数用意されており、両端に表示されるロボットの設計図を見て合うパーツを選ぶ。他のゲームとは違い、間違えてもライフが減った上でそのままゲームが続く。 -''スロットなブギにしてくれ'' --画面にスロットの絵柄が大量に並んでおり、画面上に表示される見本と同じ並び(横か縦)を見つける。横並びの場合は左から、縦並びの場合は上から見た並びとなるため、右下の部分は絶対に正解にならない。 #endregion **評価点 -個性豊かな複数のゲームが収録されており、さまざまなジャンルを遊べるため単調になりにくい。 --また、ゲーム自体も全体的に明るめな雰囲気となっており、初心者や一見さんでもとっつきやすい。 **問題点 -やはりアーケードゲームであるため、難易度は高い。前半はまだしも後半になると急激に難易度が上がっていくため、ワンコインクリアは難しい。 --特に「わくわくロボット工場」というゲームはミスしてもそのままゲームが続行される仕様のため、連続でミスしてタイムアップになり、ライフがあっという間になくなることも。 --また、ライフの回復手段が少なく、ボーナスゲーム以外ではハートを3つ集めないとライフが回復しないことも難易度の高さに拍車をかけている。 **総評 多彩なミニゲームを収録することにより、一つのゲームのみを集中して遊ぶこれまでのアーケード作品とは別の方向性をアピールすることに成功。~ 比較的ライトな層からの評判も上々であり、一見さんお断りな雰囲気の作品が多かったゲームセンターでも気軽に遊ぶことができた。~ 「ミニゲーム集」という新たなジャンルを開拓した一作であり、本作以降似たようなミニゲーム集の作品が多く作られていったという点でも、本作の登場は大きな存在だったと言える。 **続編 -『イチダントアール』『二度ある事はサンドア~ル』『対戦タントアール サシっす!!』など続編が多く出ているのも特徴。いずれの作品も高難易度である。 --続編『イチダントアール』では中世風の舞台でプレイヤーは騎士。ゲームは総入れ替えされ、パズル要素やアクション要素の強いゲームが増えている。 --文字通りの3作目『二度ある事はサンドア~ル』では敵ボス三人組から宝を奪回するシナリオ。ST-Vの機能を活かした空間把握・立体回転を駆使するゲームも登場。さらには各ステージ毎のボス戦もある。 --『対戦タントアール サシっす!!』ではキャラデザイン・システムが全く変わり、持ち金の奪い合いを対戦ゲームで行う(実質的に3ゲーム勝負の2ゲーム先取)。カート勝負、マシンガン勝負(ハーフトップビューの銃撃戦)、エアーホッケー勝負、果ては記憶力勝負や絵の具勝負(与えられた色を混ぜて目的の色を作る)、小銭減らし勝負(買い物をして手持ちの小銭を減らす)とバリエーションは幅広い。
*タントアール 【たんとあーる】 |ジャンル|テーブルゲーム|&image(http://vc.sega.jp/vc_tantor/package.jpg,height=160)| |発売元|セガ|~| |開発元|セガ|~| |稼働日|1993年6月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 -短い複数のゲームを次々とやらせる「''ミニゲーム集''」の先駆けとなった作品。 --ゲームタイトルはミニゲームが「たんとある(沢山ある((所謂「たんと召し上がれ」の「たんと」と同じ使い方。)))」ことからきている。 -ちなみにこのゲームのキャラクターデザインは『ボナンザブラザーズ』と同じデザインとなっている。 -なお、正式名称は『パズル&アクション タントア''~''ル』であるが、一般的には『タントアール』と称される。 **ゲームの流れ -プレイヤーはホームズとワトソンがモデルと思われる探偵二人組となって出題されるミニゲームを次々とクリアし、脱走犯を逮捕するのが目的。 -それぞれのステージごとに決められた数のお邪魔キャラが出現。お邪魔キャラはミニゲームを4つクリアすることで倒すことができる。 --すべてのお邪魔キャラを倒すとステージクリア。ボーナスゲームを挟み、次のステージへ進む。ボーナスステージは本作で数少ないライフ回復のチャンスであり、非常に重要な存在。 --全4ステージ構成で、ステージが進むごとにお邪魔キャラの出現数も増えていき、最終的には4人出現する。 ---後半のステージになるほどミニゲームの難易度やクリアノルマも上昇していく。ただし難易度はミスをしたりコンティニューをすると下がるようになっている。 --ステージ4のお邪魔キャラをすべて倒すとついにラスボスである脱走犯との対決。脱走犯との対決もミニゲームであり、これをクリアすることで無事に脱走犯を逮捕し、ゲームクリアとなる。 -最初に4種類のミニゲームが表示され、移動するカーソルを止めて選ばれたミニゲームをプレイする。目押しは十分可能な速度になっており、遊びたいゲームを選ぶことが可能。 --たまにハートマークが出現することがあり、これを選ぶとハートの欠片が手に入る。欠片を3つ集めることでライフが回復する。ただし、ハートマークを選んだ場合、ミニゲームはランダムに選択されてしまう。 -収録されているゲームは12種類で、さまざまなジャンルのゲームが用意されている。 --ミニゲーム名は基本的に何かしらのパロディかダジャレ。開始時に独特なサンプリングボイスで読み上げられるが、聞き取りづらい。 --クリア条件はミニゲームによって「指定のノルマ数をクリア」「一回クリア」のニ種類に分かれている。前者は失敗してもそのまま続くが、後者は失敗した場合でも次のステージへ進む。 #region(ミニゲームの詳細) -''ハッとしてフラワー'' --4つのシルクハットのうち1つに花が入れられ、シャッフルされる。シャッフルされたあとに花が入っているシルクハットを当てる。 -''ビリージュエル'' --4×4のマスの中に15個の宝石があり、15パズルの要領で枠の中に指定の宝石をすべて入れる。宝石の種類は4種類。 -''ブロックンロール'' --画面に空欄の空いた図形の計算式が表示され、空欄に合う図形を下のパネルから選択する。選択肢は27つ。 -''スタンリーキューブいくつ'' --画面に表示される箱を数え、回答する。当然、後ろに配置されている箱も数えなければならない。 -''迷い道くねくね'' --自機を操作して、制限時間内に複雑な迷路を抜ける。逆走も可能。 -''必殺!ハートウォッチャブル'' --ストップウォッチを指定の時間(5.00秒)で止める。チャンスは3回で、1回でも成功すればノルマクリア。 -''スリーヒントパネルを探せ'' --画面にそれぞれ色や形が違う50通りのパネルが表示される。下のメッセージ枠にヒントが3つ表示されていくため、そのヒントを頼りに該当するパネルを当てる。 -''かずのこどこどこ'' --画面を高速で横切る4桁の数字を当てる。 -''いれか絵'' --横長の絵が6枚に分割されて順番がグチャグチャになっており、それを並び替えて元に戻す。 -''フォトショック'' --左から右へ高速で横切るターゲットをタイミングよく撮影してファインダーに収める。ターゲットによって横幅が異なり、車や飛行機のような横に長い被写体だと難易度も上がる。 -''アニマルサウンドシャワー'' --16種類の動物の絵が並んでおり、それぞれが鳴く順番を覚えて同じように選択する。 -''忍者どこじゃ'' --画面を高速で移動する忍者を追い、最後に出現した場所を当てる。 -''結構毛だらけコケコッコー'' --ひたすらボタンを連打して風船を割る。 -''一筆めくりめぐり'' --パネルの上にいるカエルを一筆書きの要領で移動させ、すべてのパネルを通過した状態にする。制限時間内であれば逆走も可能。 -''わくわくロボット工場'' --画面中央にロボットのパーツが多数用意されており、両端に表示されるロボットの設計図を見て合うパーツを選ぶ。他のゲームとは違い、間違えてもライフが減った上でそのままゲームが続く。 -''スロットなブギにしてくれ'' --画面にスロットの絵柄が大量に並んでおり、画面上に表示される見本と同じ並び(横か縦)を見つける。横並びの場合は左から、縦並びの場合は上から見た並びとなるため、右下の部分は絶対に正解にならない。 #endregion **評価点 -個性豊かな複数のゲームが収録されており、さまざまなジャンルを遊べるため単調になりにくい。 --また、ゲーム自体も全体的に明るめな雰囲気となっており、初心者や一見さんでもとっつきやすい。 **問題点 -やはりアーケードゲームであるため、難易度は高い。前半はまだしも後半になると急激に難易度が上がっていくため、ワンコインクリアは難しい。 --特に「わくわくロボット工場」というゲームはミスしてもそのままゲームが続行される仕様のため、連続でミスしてタイムアップになり、ライフがあっという間になくなることも。 --また、ライフの回復手段が少なく、ボーナスゲーム以外ではハートを3つ集めないとライフが回復しないことも難易度の高さに拍車をかけている。 **総評 多彩なミニゲームを収録することにより、一つのゲームのみを集中して遊ぶこれまでのアーケード作品とは別の方向性をアピールすることに成功。~ 比較的ライトな層からの評判も上々であり、一見さんお断りな雰囲気の作品が多かったゲームセンターでも気軽に遊ぶことができた。~ 「ミニゲーム集」という新たなジャンルを開拓した一作であり、本作以降似たようなミニゲーム集の作品が多く作られていったという点でも、本作の登場は大きな存在だったと言える。 **続編 -『イチダントアール』『二度ある事はサンドア~ル』『対戦タントアール サシっす!!』など続編が多く出ているのも特徴。いずれの作品も高難易度である。 --続編『イチダントアール』では中世風の舞台でプレイヤーは騎士。ゲームは総入れ替えされ、パズル要素やアクション要素の強いゲームが増えている。 --文字通りの3作目『二度ある事はサンドア~ル』では敵ボス三人組から宝を奪回するシナリオ。ST-Vの機能を活かした空間把握・立体回転を駆使するゲームも登場。さらには各ステージ毎のボス戦もある。 --『対戦タントアール サシっす!!』ではキャラデザイン・システムが全く変わり、持ち金の奪い合いを対戦ゲームで行う(実質的に3ゲーム勝負の2ゲーム先取)。カート勝負、マシンガン勝負(ハーフトップビューの銃撃戦)、エアーホッケー勝負、果ては記憶力勝負や絵の具勝負(与えられた色を混ぜて目的の色を作る)、小銭減らし勝負(買い物をして手持ちの小銭を減らす)とバリエーションは幅広い。

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