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To Heart - (2016/02/14 (日) 17:30:26) の1つ前との変更点

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*To Heart 【とぅはーと】 |ジャンル|恋愛アドベンチャー(ビジュアルノベル)|&amazon(B0040CTHFI)| |対応機種|Windows 95/98|~| |発売・開発元|Leaf|~| |発売日|1997年5月23日|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[Leaf/AQUAPLUS作品リンク>Leaf/AQUAPLUS作品]]''| // |定価|円(税別)|~| ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br;&size(20){''18歳以上対象のアダルトゲームです。''}} ---- #contents(fromhere) **概要 -『[[雫]]』『痕』に続くLeafのビジュアルノベル第三弾。ビジュアルノベルは一般的なアドベンチャーと異なり、画面全体に文字が表示される形式のアドベンチャーの事。 --当時業界でビジュアルノベルを採用しているメーカーは殆ど無かった。 **システム -選択肢型ノベルゲーム。概要にある通り、グラフィックが表示された後、その上に文字が表示されるビジュアルノベル形式を採用している。 -プレイ期間は高一の春休み3/20から高二の5/5までの約1ヶ月半。 --基本的には放課後の行動を選択する事になる。家に帰るか、構内をうろつくか。校内で人と出会った場合、その日は人と付き合うかどうかを選択していく。 ---土日は全てイベントで占められており、行動を選択する事は出来ない。 **評価点 -ビジュアルノベル形式をとった事で、主人公の心理描写やキャラクターのセリフ、行動等が通常のアドベンチャーよりも深く描写されている。 --通常の、画面下にウインドを表示してそこにテキストを乗せる形式では、どうしても文章量の制限が大きくなってしまう。ビジュアルノベル方式ではそれらが大幅に緩和され、主人公の心情や、キャラクターの細かな動作等が描写できるようになった。 ---この形式は「キャラクターグラフィックの上に文字が表示されるので肝心の女の子が見えない」という欠点が指摘されていた。本作ではその欠点を補うためにテキスト量を増加しているらしく、Hシーンではいわゆる抜きゲーに劣らない濃密な描写を行っている。 ---過去のビジュアルノベルである『雫』『痕』も同様の美点を持っていたが、どちらもホラーゲームであり、人を選ぶところがあった。本作のヒット後、過去2作も(本々評価は高かったが)再評価されている。 // この辺ちょっと記憶が怪しい。詳しい方「元々評価されていたがファンが増えた」のか、「評価が高くなかったがTo Heartのヒットで再評価された」のか確定してください。自分は確か後者だったと思うのですが… -今でこそ割とありふれているジャンルではあるが、「さわやか学園物」という設定は割合珍しかった。現代から見てもかなり出来の良い部類に入る。 --さわやかなBGM、丁寧な学校描写、進学を前にして悩むクラスメイト達の心理描写等も要因としてあげられる。 --それまでのアダルトゲーム業界における学園物は性的モラルに欠如している物が多かった。本作は極端な例えをするなら、『[[ときめきメモリアル]]』のコンセプトをアダルトゲーム業界に持ち込んだと言える。 -後の時代でテンプレート化していく魅力的なキャラクター達。 #region(主要登場人物) // 幼馴染組・同学年・先輩・後輩・理緒の順。「この順番じゃない方がいい」「雅史はいらない」等があれば変更してください。 -藤田 浩之 --本作の主人公。名前は任意に変更可能。普段はやる気の無い怠惰系主人公だが基本スペックは高く、その気になれば多方面に才能を発揮する、「やればできる」男。嫌みのない性格、TPOをわきまえた発言、誠実な面、子供にやさしい等もあり、プレイヤー人気が高い。 -神岸 あかり --メインヒロイン。大人しく、誰にでも優しく面倒みが良い、世話焼き系幼馴染。クラスでの男子人気も高く、彼女のメインストーリーではその事で(主人公が)葛藤する場面が見られる。序盤は短いみつあみをたらしているが、中盤でショートヘヤーにイメージチェンジする。作中で髪型を変える割合珍しいヒロインでもある。 -長岡 志保 --中学時代から主人公達と行動を共にしている幼馴染組。明るいムードメーカー。勉強嫌いで補修を頻繁に受けており、その事で主人公に突っかかる事も。顔が広く、ゴシップ情報を仕入れて色々な噂を流している。彼女のエンディングは良くも悪くも賛否を呼んだ。 -佐藤 雅史 --幼馴染組。成績は常に上位で、サッカー部に所属しており、男女問わず校内での人気が高い。作中あまり表だって出てくる事のないサブキャラクターだが、誰とも結ばれないエンディングでは彼の一枚絵と共に「僕達ずっと友達だよね」と発言するため、ホモ扱いされる事も。 -保科 智子 --メガネにみつあみに関西弁の委員長。両親の離婚と慣れない土地から心を閉ざしており、その事が原因でいじめを受け、さらに精神がすれていく。プライベートではみつあみもときメガネもしておらず、服装も軽い物で印象ががらりと変わる。 -宮内 レミィ --日米のハーフ。明るく能天気な性格。怪しい日本語を駆使し、日本文化の研究と称して弓道部に所属する。見た目と口調に反して普通の子であり、彼女のルートのストーリーは癖が無い。 -来栖川 芹香 --世界観に根強く存在する大企業「来栖川グループ」の娘にして、オカルト研究部の部長。先輩。常にぼーっとしており、声がとても小さいお嬢様キャラ。無口ではなく、主人公が「え?○○だって?」と聞き返すような形で進行しており、むしろ口数は多い方である。 -姫川 琴音 --物静かで、他人との関わりを持とうとしない後輩。関わった人に災難をもたらすとされ、一人で行動していた。自分で制御できない超能力を持っており、主人公との関わりで精神的に成長し、徐々に抑えられるようになっていく。 -松原 葵 --格闘技が得意なスポーツ少女の後輩。元は空手部で期待されていた新人だったが、異種格闘技「エクストリーム」の大会を目指すようになり、一人校舎裏の神社で「エクストリーム同好会」成立を目指し、練習を重ねている。緊張しやすく、強い物言いをする相手も苦手としており、実力を発揮できずにいる。 -マルチ --HMX-12“マルチ”。感情を搭載した試作型メイドロボ。一見すると人間と変わりないが、耳に特殊なアンテナをつけている。(ゲーム中、これを外すイベントがあるが、グラフィックは表示されない)丁寧なデスマス口調と献身的な性格、喜怒哀楽はっきりした言動(彼女が怒る場面は作中存在しないが)に加え、(当時としては)珍しい設定で高い人気を得た。(メイドロボ少女をヒロインにするというアイデアは彼女が初ではない) -雛山 理緒 --一度神岸あかりのエンディングを見ていると登場する隠しキャラ。主人公の同級生で、一年の頃から主人公を思っていた。家庭の事情から様々なアルバイトをしているが、ドジで失敗ばかりしている。隠しキャラという事もあって彼女のルートは短く、あまり描写が多くない。 #endregion **問題点 -基本的には任意のキャラクターに狙いを絞り、会いに行くだけという簡単な物ではあるが、どこに誰がいるのかは明確に語られず、総当たりで調べなければならない。 --概要にある通り、狙い以外のヒロインが出てきたらつきあわずに別の場所に行けば良いが、その選択は一回しかできない。 --教室にいればあかりや志保、部室に行けば芹香とある程度絞られてはいる。 // PS版から持ってきた問題点。 -メインヒロイン「神岸あかり」のエンディングまで進むためには二人のヒロイン(ある四人の中から二人)の好感度も上げておかなくてはならない。そしてあかりを優先させる選択肢を選ぶことが必要。一途ではクリアできない。 --これは複数のヒロインの好感度を上げていると特定の組み合わせで発生する「ヒロイン同士が鉢合わせて二者択一を要求される」というイベントなのだが、これがクリア条件に含まれているのは全ヒロイン中で神岸あかり一人である。他のヒロインは一途でもクリアできるため、ハマる人が続出した。 **総評  シナリオ一本でクソゲー化するゲームというは多いが、シナリオ一本で名作となるゲームというのは少ない。本作はそんな「シナリオ一本で名作となったゲーム」の代表例であり、そこに美しいグラフィック、さわやかなBGMが加わったことで、時代を牽引する代表作となった。 // **その後の展開 // **余談 // 上記二つは書く事が無いわけではないものの、PS版ToHeartで語られている部分が多く、情報移設等を考慮する必要があるため、記事作成の段階では触れないでおきます。
*To Heart 【とぅはーと】 |ジャンル|恋愛アドベンチャー(ビジュアルノベル)|&amazon(B0040CTHFI)| |対応機種|Windows 95/98|~| |発売・開発元|Leaf|~| |発売日|1997年5月23日|~| |定価|8,800円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[Leaf/AQUAPLUS作品リンク>Leaf/AQUAPLUS作品]]''| ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br;&size(20){''18歳以上対象のアダルトゲームです。''}} ---- #contents(fromhere) **概要 -『[[雫]]』『痕』に続くLeafのビジュアルノベル第三弾。ビジュアルノベルは一般的なアドベンチャーと異なり、画面全体に文字が表示される形式のアドベンチャーの事。 --当時業界でビジュアルノベルを採用しているメーカーは殆ど無かった。 **システム -選択肢型ノベルゲーム。概要にある通り、グラフィックが表示された後、その上に文字が表示されるビジュアルノベル形式を採用している。 -プレイ期間は高一の春休み3/20から高二の5/5までの約1ヶ月半。 --基本的には放課後の行動を選択する事になる。家に帰るか、構内をうろつくか。校内で人と出会った場合、その日は人と付き合うかどうかを選択していく。 ---土日は全てイベントで占められており、行動を選択する事は出来ない。 **評価点 -ビジュアルノベル形式をとった事で、主人公の心理描写やキャラクターのセリフ、行動等が通常のアドベンチャーよりも深く描写されている。 --通常の、画面下にウインドを表示してそこにテキストを乗せる形式では、どうしても文章量の制限が大きくなってしまう。ビジュアルノベル方式ではそれらが大幅に緩和され、主人公の心情や、キャラクターの細かな動作等が描写できるようになった。 ---この形式は「キャラクターグラフィックの上に文字が表示されるので肝心の女の子が見えない」という欠点が指摘されていた。本作ではその欠点を補うためにテキスト量を増加しているらしく、Hシーンではいわゆる抜きゲーに劣らない濃密な描写を行っている。 ---過去のビジュアルノベルである『雫』『痕』も同様の美点を持っていたが、どちらもホラーゲームであり、人を選ぶところがあった。本作のヒット後、過去2作も(本々評価は高かったが)再評価されている。 // この辺ちょっと記憶が怪しい。詳しい方「元々評価されていたがファンが増えた」のか、「評価が高くなかったがTo Heartのヒットで再評価された」のか確定してください。自分は確か後者だったと思うのですが… -今でこそ割とありふれているジャンルではあるが、「さわやか学園物」という設定は割合珍しかった。現代から見てもかなり出来の良い部類に入る。 --さわやかなBGM、丁寧な学校描写、進学を前にして悩むクラスメイト達の心理描写等も要因としてあげられる。 --それまでのアダルトゲーム業界における学園物は性的モラルに欠如している物が多かった。本作は極端な例えをするなら、『[[ときめきメモリアル]]』のコンセプトをアダルトゲーム業界に持ち込んだと言える。 -後の時代でテンプレート化していく魅力的なキャラクター達。 #region(主要登場人物) // 幼馴染組・同学年・先輩・後輩・理緒の順。「この順番じゃない方がいい」「雅史はいらない」等があれば変更してください。 -藤田 浩之 --本作の主人公。名前は任意に変更可能。普段はやる気の無い怠惰系主人公だが基本スペックは高く、その気になれば多方面に才能を発揮する、「やればできる」男。嫌みのない性格、TPOをわきまえた発言、誠実な面、子供にやさしい等もあり、プレイヤー人気が高い。 -神岸 あかり --メインヒロイン。大人しく、誰にでも優しく面倒みが良い、世話焼き系幼馴染。クラスでの男子人気も高く、彼女のメインストーリーではその事で(主人公が)葛藤する場面が見られる。序盤は短いみつあみをたらしているが、中盤でショートヘヤーにイメージチェンジする。作中で髪型を変える割合珍しいヒロインでもある。 -長岡 志保 --中学時代から主人公達と行動を共にしている幼馴染組。明るいムードメーカー。勉強嫌いで補修を頻繁に受けており、その事で主人公に突っかかる事も。顔が広く、ゴシップ情報を仕入れて色々な噂を流している。彼女のエンディングは良くも悪くも賛否を呼んだ。 -佐藤 雅史 --幼馴染組。成績は常に上位で、サッカー部に所属しており、男女問わず校内での人気が高い。作中あまり表だって出てくる事のないサブキャラクターだが、誰とも結ばれないエンディングでは彼の一枚絵と共に「僕達ずっと友達だよね」と発言するため、ホモ扱いされる事も。 -保科 智子 --メガネにみつあみに関西弁の委員長。両親の離婚と慣れない土地から心を閉ざしており、その事が原因でいじめを受け、さらに精神がすれていく。プライベートではみつあみもときメガネもしておらず、服装も軽い物で印象ががらりと変わる。 -宮内 レミィ --日米のハーフ。明るく能天気な性格。怪しい日本語を駆使し、日本文化の研究と称して弓道部に所属する。見た目と口調に反して普通の子であり、彼女のルートのストーリーは癖が無い。 -来栖川 芹香 --世界観に根強く存在する大企業「来栖川グループ」の娘にして、オカルト研究部の部長。先輩。常にぼーっとしており、声がとても小さいお嬢様キャラ。無口ではなく、主人公が「え?○○だって?」と聞き返すような形で進行しており、むしろ口数は多い方である。 -姫川 琴音 --物静かで、他人との関わりを持とうとしない後輩。関わった人に災難をもたらすとされ、一人で行動していた。自分で制御できない超能力を持っており、主人公との関わりで精神的に成長し、徐々に抑えられるようになっていく。 -松原 葵 --格闘技が得意なスポーツ少女の後輩。元は空手部で期待されていた新人だったが、異種格闘技「エクストリーム」の大会を目指すようになり、一人校舎裏の神社で「エクストリーム同好会」成立を目指し、練習を重ねている。緊張しやすく、強い物言いをする相手も苦手としており、実力を発揮できずにいる。 -マルチ --HMX-12“マルチ”。感情を搭載した試作型メイドロボ。一見すると人間と変わりないが、耳に特殊なアンテナをつけている。(ゲーム中、これを外すイベントがあるが、グラフィックは表示されない)丁寧なデスマス口調と献身的な性格、喜怒哀楽はっきりした言動(彼女が怒る場面は作中存在しないが)に加え、(当時としては)珍しい設定で高い人気を得た。(メイドロボ少女をヒロインにするというアイデアは彼女が初ではない) -雛山 理緒 --一度神岸あかりのエンディングを見ていると登場する隠しキャラ。主人公の同級生で、一年の頃から主人公を思っていた。家庭の事情から様々なアルバイトをしているが、ドジで失敗ばかりしている。隠しキャラという事もあって彼女のルートは短く、あまり描写が多くない。 #endregion **問題点 -基本的には任意のキャラクターに狙いを絞り、会いに行くだけという簡単な物ではあるが、どこに誰がいるのかは明確に語られず、総当たりで調べなければならない。 --概要にある通り、狙い以外のヒロインが出てきたらつきあわずに別の場所に行けば良いが、その選択は一回しかできない。 --教室にいればあかりや志保、部室に行けば芹香とある程度絞られてはいる。 // PS版から持ってきた問題点。 -メインヒロイン「神岸あかり」のエンディングまで進むためには二人のヒロイン(ある四人の中から二人)の好感度も上げておかなくてはならない。そしてあかりを優先させる選択肢を選ぶことが必要。一途ではクリアできない。 --これは複数のヒロインの好感度を上げていると特定の組み合わせで発生する「ヒロイン同士が鉢合わせて二者択一を要求される」というイベントなのだが、これがクリア条件に含まれているのは全ヒロイン中で神岸あかり一人である。他のヒロインは一途でもクリアできるため、ハマる人が続出した。 **総評  シナリオ一本でクソゲー化するゲームというは多いが、シナリオ一本で名作となるゲームというのは少ない。本作はそんな「シナリオ一本で名作となったゲーム」の代表例であり、そこに美しいグラフィック、さわやかなBGMが加わったことで、時代を牽引する代表作となった。 **移植 -''[[ToHeart]]'' --1999年3月25日にプレイステーションに移植。 --その後の展開についても『Toheart』の項目を参照。

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