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*STEINS;GATE 0 【しゅたいんずげーと ぜろ】 |ジャンル|想定科学アドベンチャー|&amazon(B0109TSDKK)|&amazon(B0109TSCIS)|&amazon(B0109TSE36)|&amazon(B01EAE73VU)| |対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ&br()Windows7/8.1/10&br;XboxOne((ダウンロード版のみ))|~|~|~|~| |開発元|5pb.(MAGES.)|~|~|~|~| |発売元|【PS3/PS4/PSV/One】5pb.(MAGES.)&br;【Win】ホビボックス&br;【Win・DL】DMM.com|~|~|~|~| |発売日|【PS3/PS4/PSV】2015年12月10日&br;【Win】2016年8月26日/普及版2018年4月27日&br;【One】2017年2月23日|~|~|~|~| |定価|【PS3/PS4】7,800円&br;【PSV】6,800円&br;【Win】7,800円/限定版:15,000円/普及版:3,800円(全て税別)|~|~|~|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)&br;【Win】15歳以上推奨|~|~|~|~| |配信|XboxOne版以外はパッケージ版と同日&br;Playstation Store:【PS4/PS3】7,000円/【PSV】6,000円&br;【Win】DMM.com:6,800円&br;【One】7,000円(全て税別)|~|~|~|~| |判定|なし|~|~|~|~| |ポイント|外伝小説シリーズのゲーム化&br;ファンディスク寄りな作り|~|~|~|~| |>|>|>|>|>|CENTER:''[[科学アドベンチャーシリーズリンク>科学アドベンチャーシリーズ]]''| ---- #center{&size(18){―これは、救えなかった「未来」の物語。}} ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[STEINS;GATE]](シュタインズ・ゲート)』(以下無印)の続編。ただし、トゥルーエンドから直接続いた続編ではなく、トゥルーエンドルートからの分岐で本作へと至った形であり、科学アドベンチャーシリーズとしてみるとむしろ外伝作品に近い。~ 各PS系列ハードのパッケージ版では、初回特典として無印のPS4版のプロダクトコードが同梱されていた。 **ストーリー 「彼女」を救う事が出来なかった岡部倫太郎は失意の底にあり、いつしか「鳳凰院凶真」も封印されていった。ある日、大学の人工知能に関するセミナーに参加した倫太郎は「彼女」を知る人物「比屋定真帆」たちと出会い思いがけない形で再会する事となる…。 **特徴・評価点 基本的に無印の特徴点はそのまま受け継いでいるが変更・追加点も多い。 -無印のβ世界線を舞台としたドラマCD『無限遠点のアークライト』や小説作品(通称:β外伝小説シリーズ)が原型となっており、差異はありながらもこれら全てのストーリーを内包している。 --そのため、キーパーソンとなる比屋定真帆を始めとする小説初出のキャラクターたちが登場。さらにダルの未来の嫁やまゆりの友人たちも立ち絵付きで登場する。 --ストーリーも基本的に一本道だった無印と異なり、分岐点でストーリーが大きく変動するようになり周回する楽しみが増えた。 --前半は明るめな雰囲気で後半から緊迫した展開が続いた無印と異なり、『0』では明るいシーン自体は多いものの全体的にシリアスかつ重めなトーンで進行していく。特に第三次世界大戦の描写は岡部の選択を根本的に否定したくなる。また、本編さながらな熱い展開もある。 -岡部の携帯電話がガラケーからスマートフォンへと変更。これに伴い「フォーントリガー」が「RINEトリガー」へと名称変更された。%%おかげでアプリがかなり少なくホーム画面が寂しい事に。%% --無印でのメールの返信はメッセンジャーアプリ「RINE((現実における「LINE」に相当。ちなみにこちらも作中とほぼ同じ年代となる2011年頃からサービス開始している。本作の時系列ではあくまで橋田至の関係者のみのアプリだが、2015年が舞台の『CHAOS;CHILD』では一般に普及している様子))」によるやり取りとなり、リアルタイムでメッセージが送受信される様になった。 ---スタンプも存在しており雰囲気は十分。 --対話AIアプリ「Amadeus(アマデウス)」の登場や電源のオンオフなど、選択の幅が広がった。 --従来通り通話の他、壁紙や着メロの変更も出来る。 -電話や「RINE」の通知が来るたびにオートセーブされるようになった。コンフィグでオフにする事も出来る。 -岡部以外の人物の視点が挿入されるようになった。 --メッセージウィンドウではなく画面全体で文章が表示される三人称視点も存在する。 -立ち絵に後ろ姿が追加され、表現の幅が広がった。 **賛否点 -スタート時の状況からして仕方がないのだが、岡部の中二病言動がほとんど見られなくなった。 --鳳凰院凶真としての言動に慣れ親しんでいると寂しさを感じる事も。 -「RINE(前作でのメール返信)」によるフラグ構築が無くなった。 --要するに''「RINEトリガー」と言っておきながら「RINE」ではなく別の機能が分岐のトリガーとなっている''のである。 --複雑な手順を踏む必要が無くなったとも取れるが「実質的に形骸化してしまっている」という意見も多い。 -一周ごとのプレイ時間が約7~13時間程と無印と比較して短めになった。 --無印が分岐が少ない長大なストーリーであるのに対し、本作は分岐によって全体の流れが大きく変わるストーリーである事から短くなったと思われる。 --もっともルート自体は無印と同じ数があり、ボリュームは十分にある。 **問題点 -無印未プレイのユーザーにはオススメしづらいストーリー。 --概要の通り、無印のクライマックスから分岐した世界の物語であるため''オープニングからいきなり無印のネタバレが描かれる''などネタバレ要素が満載であり、無印トゥルーエンドまでをクリア、もしくはTVアニメ版を全話視聴していないと混乱を招く恐れがある。 //敷居はどうしても誤用の印象があるので。 //文法的におかしなところがあったので修正 --当然、公式サイトも無印のネタバレが満載。 ---初回特典としてHDリマスターしたPS4版が付いてきたので、PS4所持者であればそちらを先にプレイするのが無難。 --ちなみにニコニコ生放送の番組や公式資料集では無印未プレイもしくはアニメ未視聴の完全新規のプレイヤーが本作をプレイすることは想定していないと明言されており、発売前のアニメ再放送及び23話の分岐、特典のPS4版の無印はそのための仕込みであったとのこと。これはアニメ版放送および普及版・Steam版発売の際にも無印アニメ版を再度再放送するほど徹底している。 -続編かつ手直しした箇所が多いとはいえ、立ち絵や背景素材の流用が多い。 --『シュタゲ』自体に派生作品が多いため、特に気になりやすい。 --無印と比較して絵柄と塗りが多少変わっており、新規立ち絵と並ぶと違和感を感じる事も。 -任意で個別削除できないセーブなど、システムの問題点は今作でもあまり改善されていない。 -今回も回収されない伏線や誤字が多い。 --特に椎名かがりについては今作でついた新たな設定もあり謎が多い。一部設定に関してはムックにて詳細が補完された。 ---イラストを見て分かるとおり、かがりは牧瀬紅莉栖と容姿が酷似しており、彼女とどのような関係なのかと推測するユーザーが多く、楽しみにしていたが、蓋を開けてみると…。 #region(ネタバレ注意) ---上記のとおり伏線が回収されない部分が多いが、特に牧瀬紅莉栖の似た容貌に対して''何も回収されない(つまり本当にただ似ていただけ)''のはミスリードを通り越して拍子抜けする。 #endregion --また舞台となるβ世界線の事情が無印の舞台だったα世界線と違いすぎるため((α世界線はタイムマシンを一勢力が独占していたが、β世界線はその組織以外の勢力がタイムマシンを所有できるため、各勢力による過去改変・未来改変が活発に行われている。))、「世界線が変わり分岐する理由は(作中でも説明があるので)わからなくはないが、どういう経緯で分岐したのかがわかりにくい」という感想もある。 **総評 無印クリア者前提の作りであるなど残念な点も少なくないものの、『シュタゲ』ならではの硬派なSFドラマは健在。~ 無印と密接に絡んだストーリーという事もあり、シリーズファンは押さえておいて損は無い一品となっている。 ---- **余談 -初回特典について --前述の通り、初回特典としてPS4版の無印が付いてきたのだが、どのハードのソフトにも関係なくPS4版だった為、PS3版やPSV版を買った(PS4本体を持っていない)ユーザーにとっては全く意味のない代物になってしまっている。 ---きちんと表記はしてあったので公式のミスではないのだが、発売当時には特典の勘違い(買ったハードと同じ等)による悪評が聞かれることもあった。 ---ニコニコ生放送の番組「電人 ゲッチャ!」では松原プロデューサーから上記の初回特典の内容についての注意がなされている。 -2018年4月より本作のTVアニメ版が放送された。 --上述したように無印と違った物語構成だったこともあり、インタビューでは再構成されることが明言されており、アニメ向けの描写変更以外にもアニメオリジナル要素が確認できる(物語開始時の日付等)。
*STEINS;GATE 0 【しゅたいんずげーと ぜろ】 |ジャンル|想定科学アドベンチャー|&amazon(B0109TSDKK)|&amazon(B0109TSCIS)|&amazon(B0109TSE36)|&amazon(B01EAE73VU)| |対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ&br()Windows7/8.1/10&br;XboxOne((ダウンロード版のみ))|~|~|~|~| |開発元|5pb.(MAGES.)|~|~|~|~| |発売元|【PS3/PS4/PSV/One】5pb.(MAGES.)&br;【Win】ホビボックス&br;【Win・DL】DMM.com|~|~|~|~| |発売日|【PS3/PS4/PSV】2015年12月10日&br;【Win】2016年8月26日/普及版2018年4月27日&br;【One】2017年2月23日|~|~|~|~| |定価|【PS3/PS4】7,800円&br;【PSV】6,800円&br;【Win】7,800円/限定版:15,000円/普及版:3,800円(全て税別)|~|~|~|~| |レーティング|CERO:C(15才以上対象)&br;【Win】15歳以上推奨|~|~|~|~| |配信|XboxOne版以外はパッケージ版と同日&br;Playstation Store:【PS4/PS3】7,000円/【PSV】6,000円&br;【Win】DMM.com:6,800円&br;【One】7,000円(全て税別)|~|~|~|~| |判定|なし|~|~|~|~| |ポイント|外伝小説シリーズのゲーム化&br;ファンディスク寄りな作り|~|~|~|~| |>|>|>|>|>|CENTER:''[[科学アドベンチャーシリーズリンク>科学アドベンチャーシリーズ]]''| ---- #center{&size(18){―これは、救えなかった「未来」の物語。}} ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[STEINS;GATE]](シュタインズ・ゲート)』(以下無印)の続編。ただし、トゥルーエンドから直接続いた続編ではなく、トゥルーエンドルートからの分岐で本作へと至った形であり、科学アドベンチャーシリーズとしてみるとむしろ外伝作品に近い。~ 各PS系列ハードのパッケージ版では、初回特典として無印のPS4版のプロダクトコードが同梱されていた。 **ストーリー 「彼女」を救う事が出来なかった岡部倫太郎は失意の底にあり、いつしか「鳳凰院凶真」も封印されていった。ある日、大学の人工知能に関するセミナーに参加した倫太郎は「彼女」を知る人物「比屋定真帆」たちと出会い思いがけない形で再会する事となる…。 **特徴・評価点 基本的に無印の特徴点はそのまま受け継いでいるが変更・追加点も多い。 -無印のβ世界線を舞台としたドラマCD『無限遠点のアークライト』や小説作品(通称:β外伝小説シリーズ)が原型となっており、差異はありながらもこれら全てのストーリーを内包している。 --そのため、キーパーソンとなる比屋定真帆を始めとする小説初出のキャラクターたちが登場。さらにダルの未来の嫁やまゆりの友人たちも立ち絵付きで登場する。 --ストーリーも基本的に一本道だった無印と異なり、分岐点でストーリーが大きく変動するようになり周回する楽しみが増えた。 --前半は明るめな雰囲気で後半から緊迫した展開が続いた無印と異なり、『0』では明るいシーン自体は多いものの全体的にシリアスかつ重めなトーンで進行していく。特に第三次世界大戦の描写は絶望的な内容が描かれており、岡部が33歳までかじりついてタイムマシンの開発したと説得力のある 展開となっている。また、本編さながらな熱い展開もある。 -岡部の携帯電話がガラケーからスマートフォンへと変更。これに伴い「フォーントリガー」が「RINEトリガー」へと名称変更された。%%おかげでアプリがかなり少なくホーム画面が寂しい事に。%% --無印でのメールの返信はメッセンジャーアプリ「RINE((現実における「LINE」に相当。ちなみにこちらも作中とほぼ同じ年代となる2011年頃からサービス開始している。本作の時系列ではあくまで橋田至の関係者のみのアプリだが、2015年が舞台の『CHAOS;CHILD』では一般に普及している様子))」によるやり取りとなり、リアルタイムでメッセージが送受信される様になった。 ---スタンプも存在しており雰囲気は十分。 --対話AIアプリ「Amadeus(アマデウス)」の登場や電源のオンオフなど、選択の幅が広がった。 --従来通り通話の他、壁紙や着メロの変更も出来る。 -電話や「RINE」の通知が来るたびにオートセーブされるようになった。コンフィグでオフにする事も出来る。 -岡部以外の人物の視点が挿入されるようになった。 --メッセージウィンドウではなく画面全体で文章が表示される三人称視点も存在する。 -立ち絵に後ろ姿が追加され、表現の幅が広がった。 **賛否点 -スタート時の状況からして仕方がないのだが、岡部の中二病言動がほとんど見られなくなった。 --鳳凰院凶真としての言動に慣れ親しんでいると寂しさを感じる事も。 -「RINE(前作でのメール返信)」によるフラグ構築が無くなった。 --要するに''「RINEトリガー」と言っておきながら「RINE」ではなく別の機能が分岐のトリガーとなっている''のである。 --複雑な手順を踏む必要が無くなったとも取れるが「実質的に形骸化してしまっている」という意見も多い。 -一周ごとのプレイ時間が約7~13時間程と無印と比較して短めになった。 --無印が分岐が少ない長大なストーリーであるのに対し、本作は分岐によって全体の流れが大きく変わるストーリーである事から短くなったと思われる。 --もっともルート自体は無印と同じ数があり、ボリュームは十分にある。 **問題点 -無印未プレイのユーザーにはオススメしづらいストーリー。 --概要の通り、無印のクライマックスから分岐した世界の物語であるため''オープニングからいきなり無印のネタバレが描かれる''などネタバレ要素が満載であり、無印トゥルーエンドまでをクリア、もしくはTVアニメ版を全話視聴していないと混乱を招く恐れがある。 //敷居はどうしても誤用の印象があるので。 //文法的におかしなところがあったので修正 --当然、公式サイトも無印のネタバレが満載。 ---初回特典としてHDリマスターしたPS4版が付いてきたので、PS4所持者であればそちらを先にプレイするのが無難。 --ちなみにニコニコ生放送の番組や公式資料集では無印未プレイもしくはアニメ未視聴の完全新規のプレイヤーが本作をプレイすることは想定していないと明言されており、発売前のアニメ再放送及び23話の分岐、特典のPS4版の無印はそのための仕込みであったとのこと。これはアニメ版放送および普及版・Steam版発売の際にも無印アニメ版を再度再放送するほど徹底している。 -続編かつ手直しした箇所が多いとはいえ、立ち絵や背景素材の流用が多い。 --『シュタゲ』自体に派生作品が多いため、特に気になりやすい。 --無印と比較して絵柄と塗りが多少変わっており、新規立ち絵と並ぶと違和感を感じる事も。 -任意で個別削除できないセーブなど、システムの問題点は今作でもあまり改善されていない。 -今回も回収されない伏線や誤字が多い。 --特に椎名かがりについては今作でついた新たな設定もあり謎が多い。一部設定に関してはムックにて詳細が補完された。 ---イラストを見て分かるとおり、かがりは牧瀬紅莉栖と容姿が酷似しており、彼女とどのような関係なのかと推測するユーザーが多く、楽しみにしていたが、蓋を開けてみると…。 #region(ネタバレ注意) ---椎名かがりの牧瀬紅莉栖の似た容貌に対して''何も回収されない(つまり本当にただ似ていただけ)''のはミスリードを通り越して拍子抜けする。 #endregion --また舞台となるβ世界線の事情が無印の舞台だったα世界線と違いすぎるため((α世界線はタイムマシンを一勢力が独占していたが、β世界線はその組織以外の勢力がタイムマシンを所有できるため、各勢力による過去改変・未来改変が活発に行われている。))、「世界線が変わり分岐する理由は(作中でも説明があるので)わからなくはないが、どういう経緯で分岐したのかがわかりにくい」という感想もある。 **総評 無印クリア者前提の作りであるなど残念な点も少なくないものの、『シュタゲ』ならではの硬派なSFドラマは健在。~ 無印と密接に絡んだストーリーという事もあり、シリーズファンは押さえておいて損は無い一品となっている。 ---- **余談 -初回特典について --前述の通り、初回特典としてPS4版の無印が付いてきたのだが、どのハードのソフトにも関係なくPS4版だった為、PS3版やPSV版を買った(PS4本体を持っていない)ユーザーにとっては全く意味のない代物になってしまっている。 ---きちんと表記はしてあったので公式のミスではないのだが、発売当時には特典の勘違い(買ったハードと同じ等)による悪評が聞かれることもあった。 ---ニコニコ生放送の番組「電人 ゲッチャ!」では松原プロデューサーから上記の初回特典の内容についての注意がなされている。 -2018年4月より本作のTVアニメ版が放送された。 --上述したように無印と違った物語構成だったこともあり、インタビューでは再構成されることが明言されており、アニメ向けの描写変更以外にもアニメオリジナル要素が確認できる(物語開始時の日付等)。

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