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*ミステリート ~アザーサイド・オブ・チャーチ~ 【みすてりーと あざーさいどおぶちゃーち】 |ジャンル|マルチザッピング推理ADV|&image2(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/516HEku15tL.jpg,width=150)| |対応機種|Windows 2000/XP/Vista|~| |発売・開発元|アーベルソフトウェア|~| |発売日|2008年11月28日|~| |定価|8,800円(税別)|~| |レーティング|ソフ倫:&color(crimson){''18歳未満禁止''}|~| //|配信|年月日/,円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |~|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~| |ポイント|パッケージに偽りなし|~| |>|>|CENTER:''[[探偵紳士シリーズ]]''| ---- #center(){&size(20){''WARNING!!!!!!!''}&br() &size(20){''本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}} ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[ミステリート>ミステリート~不可逆世界の探偵紳士~]]』第2話の裏側で起きていたもう一つの事件を描いた外伝作品。 **特徴 -「探偵ハイパーリンク機能」・ザッピングシステム --文章中の単語にはマウスカーソルを合わせるとリンクが現れるものがあり、クリックすると別のシナリオへとザッピングするシステム。 ---本作はこのシステムを用いた群像劇となっている。 --一つ一つのシナリオは全体的に短く、リンクをクリックしないままそのシナリオの最後まで読んだ場合、そのシナリオ冒頭から再スタートとなる。 -原画は緒方剛志 **評価点 -シナリオ部分 --シナリオ自体は昨今の菅野シナリオの中でも特にミステリーとして評価が高い。 ---ザッピングシステムで様々な人間の思惑が描かれているが、一つの事件を多面的に上手く描けている。 ---また、事件の真相はプレイヤー自身が推理する必要がある。 --一部には伝奇要素も入るが、それも序盤から上手く説明も入っている為、事件の真相で唐突にファンタジー要素が出てきたといったような事もない。 --原作である『ミステリート』のキャラの別側面が描かれていたり、『ミステリート』側の事件にニアピンする場面もあり、原作を知っているとなお楽しめる。 **賛否両論点 -緒方剛志のイラスト --絵柄自体は作品に合っているものの、やはり『ミステリート』と大きく変わる作風である為、違和感も強い。 **問題点 ***「探偵ハイパーリンク機能」 本作の評価を大きく落としている一番の原因。 -まず、プレイ中リンクを見つけた場合の問題点。 --リンクをクリックすると元のシナリオには戻ってこれない。つまり''リンクが消えるまで進めないと読み進めないといけない部分の文章を読めない''。 ---その為、リンクを見つけたらセーブを残しておくか、メモしておいて最後まで読み終わらせてまた最初からリンクの場所まで戻る必要がある。 --リンクは''バックログからはクリック不可能''。もしリンクを見つけてもミスクリックで話を進めてしまった場合、そのシナリオを最初からやり直さないといけない。 -そして一番困るのが''リンクを見つけるのが大変''という事。 --はっきり言ってしまえば、本作のプレイ方法は''ひたすら文章に沿ってマウスを動かし続ける''というものになる。 ---この記事だけでも全文章にマウスを沿わせてみれば面倒さが分かると思うが、それをそれなりの文章量のADVでずっとやり続ける必要がある。苦痛以外の何物でもない。 ---これだけの事をしても、漢字一文字のリンク等もあるので、見のがしてしまう場合もある。 --後にイージーモードとしてリンクの色をピンクに変える機能を追加したパッチが配信されたが、結局下記の通りザッピングが複雑に絡んでいるので、それですらハードモードなゲームである。 -ザッピングシナリオもそれなりに複雑に絡んでいる --ただ単に一つのシナリオに一つしかリンクがないなんて事はなく、一つのシナリオに複数のリンクが存在する。 ---リンク先が少しだけの短いシナリオなら読み終われば帰ってくるだけだが、複数のリンク先でそれぞれ個別のリンク付きシナリオが展開されていく為、リンクを見つけづらい以前にシナリオをきちんとすべて読むのがまず大変。 ---そして前述の通り見逃しやすいリンクも存在するので、行き詰った場合に''単語を見のがしたのか、現在読んでいるシナリオが行き詰まりなのか''の判別がしづらい。 ***その他の問題点 -今回もシナリオが未完 --『ミステリート』同様、事件自体は解決するものの、今回も「ミステリート2へ続く」で終わる。 -『ミステリート』をプレイしていないと分かりづらい個所がある --本作のみで完結するシナリオとはいえ、やはり合わせて楽しむように作られている為、どうしても本作だけでは一部のシナリオが分かりづらい。 -ボイスなし --相変わらず最初のPC版には声がない。 ---現在のADVとしてはやはり寂しいものがある。 ---本作はCS移植等もされなかったので、結局声はつかないままとなった。 ---- **総評 菅野氏のシナリオ目当てでプレイしそのシナリオの出来で高評価を付けるプレイヤーもいれば、システム面のせいでまともに遊べないゲームとして低評価を付けるプレイヤーもいる。シナリオは良いがシステムが酷すぎるという良い所悪い所がはっきりした作品。~ 伝奇要素有ではあるがミステリーとしては良くできており、特に『ミステリート』ファンにはシナリオ面では是非お勧めしたい一作だが、システム面で非常におすすめしづらいのが困りもの。~ イージーモードを追加したパッチが配信されている事もあり、今では多少遊びやすくなっているが、それでも素直にお勧めは出来ないゲームである。~ ~ パッケージの「超難しいけど超面白い」はまさに本作を言い表した言葉と言えるが、せめてもう少し楽しめる難しさには出来なかったものか……。 ---- **余談 -アーベルソフトウェアは『探偵紳士シリーズ』等の謎解きが絡む物は直接的な攻略情報をネットに載せる事を禁止している。 --本作においては「犯人名等のネタバレ記載」「ハイパーリンクシステムのテキスト該当部」「本ゲームの謎解きの解答ズバリ」が対象なのだが、他二つはともかく「ハイパーリンクシステムのテキスト該当部」の禁止は止めてもらいたかった所である。 -『ミステリート2』は管野ひろゆき氏の死去でリリースは絶望視されていたが、『ミステリート』と書き溜めていた『2』のシナリオを合わせたリメイク『ミステリートf 探偵たちのカーテンコール』(Xbox ONE)の開発が発表されている。 --本作に関わる部分も完結するかどうかは現状不明。
*ミステリート ~アザーサイド・オブ・チャーチ~ 【みすてりーと あざーさいどおぶちゃーち】 |ジャンル|マルチザッピング推理ADV|&image2(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/516HEku15tL.jpg,width=150)| |対応機種|Windows 2000/XP/Vista|~| |発売・開発元|アーベルソフトウェア|~| |発売日|2008年11月28日|~| |定価|8,800円(税別)|~| |レーティング|ソフ倫:&color(crimson){''18歳未満禁止''}|~| //|配信|年月日/,円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |~|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~| |ポイント|パッケージに偽りなし|~| |>|>|CENTER:''[[探偵紳士シリーズ]]''| ---- #center(){&size(20){''WARNING!!!!!!!''}&br() &size(20){''本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}} ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[ミステリート>ミステリート~不可逆世界の探偵紳士~]]』第2話の裏側で起きていたもう一つの事件を描いた外伝作品。 **特徴 -「探偵ハイパーリンク機能」・ザッピングシステム --文章中の単語にはマウスカーソルを合わせるとリンクが現れるものがあり、クリックするとTIPSが表示されるか、別のシナリオへとザッピングするシステム。 ---本作はこのシステムを用いて視点を移っていく群像劇となっている。 --一つ一つのシナリオは全体的に短く、リンクをクリックしないままそのシナリオの最後まで読んだ場合、そのシナリオ冒頭から再スタートとなる。 -原画は緒方剛志 **評価点 -シナリオ部分 --シナリオ自体は昨今の菅野シナリオの中でも特にミステリーとして評価が高い。 ---ザッピングシステムで様々な人間の思惑が描かれているが、一つの事件を多面的に上手く描けている。 ---また、事件の真相はプレイヤー自身が推理する必要がある。 --一部には伝奇要素も入るが、それも序盤から上手く説明も入っている為、事件の真相で唐突にファンタジー要素が出てきたといったような事もない。 --原作である『ミステリート』のキャラの別側面が描かれていたり、『ミステリート』側の事件にニアピンする場面もあり、原作を知っているとなお楽しめる。 **賛否両論点 -緒方剛志のイラスト --絵柄自体は作品に合っているものの、やはり『ミステリート』と大きく変わる作風である為、違和感も強い。 **問題点 ***「探偵ハイパーリンク機能」 本作の評価を大きく落としている一番の原因。 -まず、プレイ中リンクを見つけた場合の問題点。 --リンクをクリックすると元のシナリオには戻ってこれない。つまり''リンクが消えるまで読み進めないといけない部分の文章を読めない''。 ---その為、リンクを見つけたらセーブを残しておくか、メモしておいて最後まで読み終わらせてまた最初からリンクの場所まで戻る必要がある。 --リンクは''バックログからはクリック不可能''。もしリンクを見つけてもミスクリックで話を進めてしまった場合、そのシナリオを最初からやり直さないといけない。 -そして一番困るのが''リンクを見つけるのが大変''という事。 --はっきり言ってしまえば、本作のプレイ方法は''ひたすら文章に沿ってマウスを動かし続ける''というものになる。 ---この記事だけでも全文章にマウスを沿わせてみれば面倒さが分かると思うが、それをそれなりの文章量のADVでずっとやり続ける必要がある。苦痛以外の何物でもない。 ---これだけの事をしても、漢字一文字のリンク等もあるので、見のがしてしまう場合もある。 --後にイージーモードとしてリンクの色をピンクに変える機能を追加したパッチが配信されたが、結局下記の通りザッピングが複雑に絡んでいるので、それですらハードモードなゲームである。 -ザッピングシナリオもそれなりに複雑に絡んでいる --ただ単に一つのシナリオに一つしかリンクがないなんて事はなく、一つのシナリオに複数のリンクが存在する。 ---リンク先が少しだけの短いシナリオなら読み終われば帰ってくるだけだが、複数のリンク先でそれぞれ個別のリンク付きシナリオが展開されていく為、リンクを見つけづらい以前にシナリオをきちんとすべて読むのがまず大変。 ---そして前述の通り見逃しやすいリンクも存在するので、行き詰った場合に''単語を見のがしたのか、現在読んでいるシナリオが行き詰まりなのか''の判別がしづらい。 --本作はルート達成率100%で解禁されるシナリオも存在するので、シナリオを楽しむにはこのシステムに付き合って隅々まで探し回らないといけない。 ***その他の問題点 -今回もシナリオが未完 --『ミステリート』同様、事件自体は解決するものの、今回も「ミステリート2へ続く」で終わる。 -『ミステリート』をプレイしていないと分かりづらい個所がある --本作のみで完結するシナリオとはいえ、やはり合わせて楽しむように作られている為、どうしても本作だけでは一部のシナリオが分かりづらい。 -ボイスなし --相変わらず最初のPC版には声がない。 ---現在のADVとしてはやはり寂しいものがある。 ---本作はCS移植等もされなかったので、結局声はつかないままとなった。 ---- **総評 菅野氏のシナリオ目当てでプレイしそのシナリオの出来で高評価を付けるプレイヤーもいれば、システム面のせいでまともに遊べないゲームとして低評価を付けるプレイヤーもいる。シナリオは良いがシステムが酷すぎるという良い所悪い所がはっきりした作品。~ 伝奇要素有ではあるがミステリーとしては良くできており、特に『ミステリート』ファンにはシナリオ面では是非お勧めしたい一作だが、システム面で非常におすすめしづらいのが困りもの。~ イージーモードを追加したパッチが配信されている事もあり、今では多少遊びやすくなっているが、それでも素直にお勧めは出来ないゲームである。~ ~ パッケージの「超難しいけど超面白い」はまさに本作を言い表した言葉と言えるが、せめてもう少し楽しめる難しさには出来なかったものか……。 ---- **余談 -アーベルソフトウェアは『探偵紳士シリーズ』等の謎解きが絡む物は直接的な攻略情報をネットに載せる事を禁止している。 --本作においては「犯人名等のネタバレ記載」「ハイパーリンクシステムのテキスト該当部」「本ゲームの謎解きの解答ズバリ」が対象なのだが、他二つはともかく「ハイパーリンクシステムのテキスト該当部」の禁止は止めてもらいたかった所である。 -『ミステリート2』は管野ひろゆき氏の死去でリリースは絶望視されていたが、『ミステリート』と書き溜めていた『2』のシナリオを合わせたリメイク『ミステリートf 探偵たちのカーテンコール』(Xbox ONE)の開発が発表されている。 --本作に関わる部分も完結するかどうかは現状不明。

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