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*セクションZ 【せくしょんぜっと】 |ジャンル|シューティング| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|カプコン| |稼動開始日|1985年| |判定|なし| |ポイント|左右撃ち分けSFバイオシューティング&br()地味な外見、そして地味に難しい| **概要 -1985年にカプコンからリリースされた横シューティング。 -我が物顔で宇宙を暴れ回った挙句、惑星の侵略を行うバラングール帝国の暴走。ついにその標的を地球に向けてきた奴らを倒す為、孤独の戦士が単独でバラングール帝国の核にあたる人工生命体エルブレインが潜むバイオベースに挑む、というストーリー設定。 -一人~二人交互プレイ可能、全5ステージ構成、周回制。 **主なルール -使用コントローラーはレバー+2ボタン。レバーにて自機の移動、ボタンはショットと、自機方向を左右切り替えに使う。 --ショットは前方型ショットと放物線状に落下するボム型ショットを同時に放つ。他ゲームで例えるならば、『グラディウス』のショット&ミサイルのようなものを想像して頂きたい。 --自機方向切り替えは、自機のショット方向の向きを左右のどちらかに振り向かせるのに使用する。ボタンを押す度に、自機向きが右向きなら左に向き変え、左なら右に、といった具合。 --自機が地形の地面に触れると歩き動作になり、その状態でレバーを下に入れるとしゃがみが可能。 -ときおり登場するカプセルシェルターを破壊するとアイテムを落とす。「P」「S」「B」の三種類があり、各効果は「自機パワーアップ」「スピードアップ」「スコアボーナス」となっている。 --パワーアップとスピードアップは取り続ける事により最高三段階まで強化できる。なお、ミスすると一切の強化がリセットされてしまう。 --上記のアイテム以外にも、特定条件を満たす事で出現する隠しアイテムが配置されている場所もある。 -このゲームのステージ舞台は「A」から「Z」まで26段階のセクションにて構造されている。ゲームを進めていくうちにアルファベットで表記された文字が現れ、それを通過すると次のセクション(アルファベット)に進むという流れとなる。 --セクションは各ステージによって5~6段階に分けられる。ステージ1は「A~E」、ステージ2は「F~J」、ステージ3は「K~O」、ステージ4は「P~T」、最終ステージは「U~Z」がステージ舞台となっている。 --各ステージの最後のセクション(E、J、O、T、Z)の控えにはボスが待ち構えており、そいつを倒せばそのセクションの通過、及びステージクリアとなる。セクション「Z」にいるラスボス(エルブレイン)を倒せば全ステージクリアで、難易度の上がった状態でステージ1、セクション「A」からの繰り返しとなる。 -戻り復活の残機制で、すべてなくなるとゲームオーバー。ミス条件は「自機が敵や敵弾、トラップに触れる」「スクロールと壁に挟まれる(壁に触れだけではミスにはならない)」のいずれか。 --なお、ミス後の再スタート地点は、通過したセクションのアルファベット位置からとなる。例えば、セクション「G」の先でミスすれば、「G」の表示地点からのやり直しとなる。 **批評点 -当時のカプコンのアーケード作の中でもかなり地味な存在で、しかも同年には同社の『魔界村』や『戦場の狼』といった大ヒット作がリリースされた影響も相まって、一層マイナーな存在となってしまったのは否めないところ。 -グラフィック回りは決して雑という訳じゃなく、むしろ機械と生物兵器が同居したバイオベースの雰囲気は良く出ているのだが、当初の基準でみても大分地味で、外見上のウケも決して良いとはいえない存在であった。 -BGMのクオリティは当初から高く、隠れた良曲として評価されている。 -自機と壁との密着率が高い場所が多い影響で敵攻撃の避けがし辛く、気が付いたら死んでたという突発的な初見殺しも多い為、ゲームとしての難易度はカプコンらしくかなり高い方。アドリブとパターン記憶の両面が求められる硬派な存在となっている。 -操作性にも少々難がある。わざわざ自機の向きをボタンで一回一回変えなければいけないので、敵が左右から迫ってくる激戦区では忙しい操作が求められる場合も多々ある。 -当時の横シューティングとしては珍しく、ステージによってスクロールが上下左右のどちらかに変わるという要素を持っている。ステージ1と5は右方向、ステージ2は上方向、ステージ3は左方向、ステージ4は下方向、と常にスクロール方向が違っているのである。 -本作の1年後に、遺伝子を受け継いだ新作シューティング『[[サイドアーム]]』がリリースされた。自機振り向き動作といったシステムを継承しつつも、二人同時プレイや所持ショット切り替えなどの新システムや、難易度の大幅マイルド化、グラフィック周りの強化などの差別化が図られている(詳しくはサイドアームの項参照の事)。 **総評 -ゲームとしての完成度は決して低くはなく、外見の地味さ加減や、難易度の厳しさは目に付くものの、十分に遊べる出来であり、決してクソゲーと呼べる程の存在ではなかった。 -本作は難易度が高いが故にとっつきが良いとはいえなかったが、サイドアームは難易度が低いが故の低寿命を迎えてしまい、カプコンの自機左右振り向き系シューティングは両者共に商業的ヒットしたとはいい難いところ。 -単体の家庭用移植はファミコンディスク版のみに留まっており、やはりこっちもマイナーな存在である。オムニバスソフトの方は比較的入手が容易かつ安価で入手できるので、機会があれば入手するのもまた一興。 ---- **家庭用移植 全てカプコンより発売。 -ファミリーコンピュータ ディスクシステム版(1987年5月25日発売) --原作にはなかったルート分岐や、多彩なパワーアップが導入され、もはや移植というよりはリメイクといった方が正しい程の別物となっている。 -オムニバスソフト --カプコンクラシックスコレクション(プレイステーション2、2006年3月2日発売) -他にも国産ではないが、海外版プレイステーション・ポータブルソフト『CAPCON CLASSICS COLLECTION Remixed』にも本作(アーケード版)が収録されている。国産のPSP本体でも起動可能で、マニア系のゲームショップや通販などを利用すれば割と入手が容易である。
*セクションZ 【せくしょんぜっと】 |ジャンル|シューティング| |対応機種|アーケード| |発売・開発元|カプコン| |稼動開始日|1985年| |判定|なし| |ポイント|左右撃ち分けSFバイオシューティング&br()地味な外見、そして地味に難しい| **概要 -1985年にカプコンからリリースされた横シューティング。 -我が物顔で宇宙を暴れ回った挙句、惑星の侵略を行うバラングール帝国の暴走。ついにその標的を地球に向けてきた奴らを倒す為、孤独の戦士が単独でバラングール帝国の核にあたる人工生命体エルブレインが潜むバイオベースに挑む、というストーリー設定。 -一人~二人交互プレイ可能、全5ステージ構成、周回制。 **主なルール -使用コントローラーはレバー+2ボタン。レバーにて自機の移動、ボタンはショットと、自機方向を左右切り替えに使う。 --ショットは前方型ショットと放物線状に落下するボム型ショットを同時に放つ。他ゲームで例えるならば、『グラディウス』のショット&ミサイルのようなものを想像して頂きたい。 --自機方向切り替えは、自機のショット方向の向きを左右のどちらかに振り向かせるのに使用する。ボタンを押す度に、自機向きが右向きなら左に向き変え、左なら右に、といった具合。 --自機が地形の地面に触れると歩き動作になり、その状態でレバーを下に入れるとしゃがみが可能。 -ときおり登場するカプセルシェルターを破壊するとアイテムを落とす。「P」「S」「B」の三種類があり、各効果は「自機パワーアップ」「スピードアップ」「スコアボーナス」となっている。 --パワーアップとスピードアップは取り続ける事により最高三段階まで強化できる。なお、ミスすると一切の強化がリセットされてしまう。 --上記のアイテム以外にも、特定条件を満たす事で出現する隠しアイテムが配置されている場所もある。 -このゲームのステージ舞台は「A」から「Z」まで26段階のセクションにて構造されている。ゲームを進めていくうちにアルファベットで表記された文字が現れ、それを通過すると次のセクション(アルファベット)に進むという流れとなる。 --セクションは各ステージによって5~6段階に分けられる。ステージ1は「A~E」、ステージ2は「F~J」、ステージ3は「K~O」、ステージ4は「P~T」、最終ステージは「U~Z」がステージ舞台となっている。 --各ステージの最後のセクション(E、J、O、T、Z)の控えにはボスが待ち構えており、そいつを倒せばそのセクションの通過、及びステージクリアとなる。セクション「Z」にいるラスボス(エルブレイン)を倒せば全ステージクリアで、難易度の上がった状態でステージ1、セクション「A」からの繰り返しとなる。 -戻り復活の残機制で、すべてなくなるとゲームオーバー。ミス条件は「自機が敵や敵弾、トラップに触れる」「スクロールと壁に挟まれる(壁に触れだけではミスにはならない)」のいずれか。 --なお、ミス後の再スタート地点は、通過したセクションのアルファベット位置からとなる。例えば、セクション「G」の先でミスすれば、「G」の表示地点からのやり直しとなる。 **評価点 -BGMのクオリティは当初から高く、隠れた良曲として評価されている。 -当時の横シューティングとしては珍しく、ステージによってスクロールが上下左右のどちらかに変わるという要素を持っている。ステージ1と5は右方向、ステージ2は上方向、ステージ3は左方向、ステージ4は下方向、と常にスクロール方向が違っているのである。 **問題点 -グラフィック回りが地味 --決して雑という訳じゃなく、むしろ機械と生物兵器が同居したバイオベースの雰囲気は良く出ているのだが、当初の基準でみても大分地味で、外見上のウケも決して良いとはいえない存在であった。 -自機と壁との密着率が高い場所が多い影響で敵攻撃の避けがし辛く、気が付いたら死んでたという突発的な初見殺しも多い為、ゲームとしての難易度はカプコンらしくかなり高い方。アドリブとパターン記憶の両面が求められる硬派な存在となっている。 -操作性にも少々難がある。わざわざ自機の向きをボタンで一回一回変えなければいけないので、敵が左右から迫ってくる激戦区では忙しい操作が求められる場合も多々ある。 ---- **総評 -ゲームとしての完成度は決して低くはなく、外見の地味さ加減や、難易度の厳しさは目に付くものの、十分に遊べる出来であり、決してクソゲーと呼べる程の存在ではなかった。 -本作は難易度が高いが故にとっつきが良いとはいえなかったが、サイドアームは難易度が低いが故の低寿命を迎えてしまい、カプコンの自機左右振り向き系シューティングは両者共に商業的ヒットしたとはいい難いところ。 -単体の家庭用移植はファミコンディスク版のみに留まっており、やはりこっちもマイナーな存在である。オムニバスソフトの方は比較的入手が容易かつ安価で入手できるので、機会があれば入手するのもまた一興。 ---- **家庭用移植 全てカプコンより発売。 -ファミリーコンピュータ ディスクシステム版(1987年5月25日発売) --原作にはなかったルート分岐や、多彩なパワーアップが導入され、もはや移植というよりはリメイクといった方が正しい程の別物となっている。 -オムニバスソフト --カプコンクラシックスコレクション(プレイステーション2、2006年3月2日発売) -他にも国産ではないが、海外版プレイステーション・ポータブルソフト『CAPCON CLASSICS COLLECTION Remixed』にも本作(アーケード版)が収録されている。国産のPSP本体でも起動可能で、マニア系のゲームショップや通販などを利用すれば割と入手が容易である。 **余談 -当時のカプコンのアーケード作の中でもかなり地味な存在で、しかも同年には同社の『魔界村』や『戦場の狼』といった大ヒット作がリリースされた影響も相まって、一層マイナーな存在となってしまったのは否めないところ。 -本作の1年後に、遺伝子を受け継いだ新作シューティング『[[サイドアーム]]』がリリースされた。自機振り向き動作といったシステムを継承しつつも、二人同時プレイや所持ショット切り替えなどの新システムや、難易度の大幅マイルド化、グラフィック周りの強化などの差別化が図られている(詳しくはサイドアームの項参照の事)。

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