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Piとメール - (2023/05/08 (月) 13:38:28) の1つ前との変更点

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*Piとメール 【ぴっとめーる】 |ジャンル|コミュニケーション|&amazon(B00006LJVO,image);| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|ハドソン|~| |発売日|1999年2月11日|~| |定価|2,800円(税別)|~| |周辺機器|''要ポケットステーション''|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|そもそもゲームではない&br;メール交換ごっこ&br;口で伝えた方が早い&br;''使い道が行方不明''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ゲームと言えるかどうかは怪しいが、ポケットステーションでメッセージのやり取りが出来るコミュニケーションツール。~ しかし、コミュニケーションのためのツールと言うには実用性の面で大いに疑問符がつく製品内容であり、実際は携帯メールやポケベルのメールを交換する気分を味わえる「ごっこ遊び」用のツールといった方が適当なものになっている。 ---- **特徴 本体であるディスクにはポケステにアプリをダウンロードする機能しかない。~ 数字を割り振られた定型文91種(男の子用・女の子用の2パターンで計182種)を選ぶ簡単操作で、メッセージをやりとりする。 ---- **問題点 -使い道が行方不明。機能実装だけが優先され、使い方は書いてあるが、どう活用していいかは謎。 --ターゲットのプレイヤー層やデザインがブレまくっている。 --パッケージや内容をみると中高生以上の若者がターゲットのようである。 --当時高校生や社会人の間で携帯電話が浸透し始めていたため、&bold(){携帯があれば必要ない}物である。 -必然的に「携帯電話に憧れる」小中学生がごっこ遊びとして使用することに価値を見いだせるがそれにしてはハードルが高い。 --通信する人同士でソフトとPSを所持、ないし貸し借りを活用しポケステへのダウンロードが必要。 ---無論、当時無線通信でシェアする機能は存在していなかった。 --そもそも赤外線通信なので「ある程度近くにいないと」メッセージ交換ができないので、口頭で伝えた方が手っ取り早い。 ---かといって秘密のメッセージが交換出来るかというと、定型文しか送れないので、自由度が低く、意志が伝わらない。 --結果的に「ごっこ遊び」の雰囲気を味わったら目的は果たされてしまい、飽きてしまうので続かない。 -男の子用・女の子用とあるが、メッセージの一部が変わるだけで内容は同じ。 --メッセージも定型文だけなので到底会話と呼べるか怪しいほどに文章が味気ない。 -ゲームデータをダウンロードするために9ブロック必要である。無駄に大きいため、他のポケステ用ゲームとの共存は難しい --ポケステはメモリーカード同様15ブロックしかなく、この容量内でゲームデータをやりくりしなければならない。 ---- **評価点 -ポケットステーションを利用してメッセージを交換するというコンセプト。 --当時は対戦や簡単なゲームデータの交換がメインであり、コミュニケーションのツールとして利用するという着眼点そのものは(実用性の有無はともかくとして)悪くはない。 --活用できるシーンがあるかどうかはともかく、雰囲気を味わうだけの機能は十分揃っている。 ---- **総評 当時マルチメディアという言葉が流行っており電子玩具で成功した例をゲームに持ち込むことも珍しくなかったが、発売時点ですでに「使い古されたもの」ものとなってしまっていた。~ ポケットステーション自体の短命さや遅すぎた発売時期もあり発売前から地雷臭が漂っていた。~ 結果的に、予想通り数か月経たないうちにワゴン行きとなった。~ 最大の問題点は、以前流行った仕様だからと''この試みを誰も無謀と思わなかったこと''だろう。~ だが、この「通信を使ってメッセージをやりとりする」という仕様は現在のゲーム機でも多数実装されており、無線通信やインターネット接続が主流になった近年では、ほぼ必須機能として成立している。~ そのことを鑑みれば携帯機そのものを通信・コミュニケーション手段として用いるという発想自体は決して間違ってはいなかったものの、実用性をしっかりと確立するにはあまりにも時期が早すぎたといわざるを得ないだろう。ある意味、惜しかった作品といえるかもしれない。
「[[要強化記事>要強化記事一覧]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。~ 依頼内容は「記述の全体的な修正」「判定の根拠の追記」です。~ &color(red){''2023年8月8日までに改善されない場合は削除対応します。''} ---- *Piとメール 【ぴっとめーる】 |ジャンル|コミュニケーション|&amazon(B00006LJVO,image);| |対応機種|プレイステーション|~| |発売元|ハドソン|~| |発売日|1999年2月11日|~| |定価|2,800円(税別)|~| |周辺機器|''要ポケットステーション''|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|そもそもゲームではない&br;メール交換ごっこ&br;口で伝えた方が早い&br;''使い道が行方不明''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ゲームと言えるかどうかは怪しいが、ポケットステーションでメッセージのやり取りが出来るコミュニケーションツール。~ しかし、コミュニケーションのためのツールと言うには実用性の面で大いに疑問符がつく製品内容であり、実際は携帯メールやポケベルのメールを交換する気分を味わえる「ごっこ遊び」用のツールといった方が適当なものになっている。 ---- **特徴 本体であるディスクにはポケステにアプリをダウンロードする機能しかない。~ 数字を割り振られた定型文91種(男の子用・女の子用の2パターンで計182種)を選ぶ簡単操作で、メッセージをやりとりする。 ---- **問題点 -使い道が行方不明。機能実装だけが優先され、使い方は書いてあるが、どう活用していいかは謎。 --ターゲットのプレイヤー層やデザインがブレまくっている。 --パッケージや内容をみると中高生以上の若者がターゲットのようである。 --当時高校生や社会人の間で携帯電話が浸透し始めていたため、&bold(){携帯があれば必要ない}物である。 -必然的に「携帯電話に憧れる」小中学生がごっこ遊びとして使用することに価値を見いだせるがそれにしてはハードルが高い。 --通信する人同士でソフトとPSを所持、ないし貸し借りを活用しポケステへのダウンロードが必要。 ---無論、当時無線通信でシェアする機能は存在していなかった。 --そもそも赤外線通信なので「ある程度近くにいないと」メッセージ交換ができないので、口頭で伝えた方が手っ取り早い。 ---かといって秘密のメッセージが交換出来るかというと、定型文しか送れないので、自由度が低く、意志が伝わらない。 --結果的に「ごっこ遊び」の雰囲気を味わったら目的は果たされてしまい、飽きてしまうので続かない。 -男の子用・女の子用とあるが、メッセージの一部が変わるだけで内容は同じ。 --メッセージも定型文だけなので到底会話と呼べるか怪しいほどに文章が味気ない。 -ゲームデータをダウンロードするために9ブロック必要である。無駄に大きいため、他のポケステ用ゲームとの共存は難しい --ポケステはメモリーカード同様15ブロックしかなく、この容量内でゲームデータをやりくりしなければならない。 ---- **評価点 -ポケットステーションを利用してメッセージを交換するというコンセプト。 --当時は対戦や簡単なゲームデータの交換がメインであり、コミュニケーションのツールとして利用するという着眼点そのものは(実用性の有無はともかくとして)悪くはない。 --活用できるシーンがあるかどうかはともかく、雰囲気を味わうだけの機能は十分揃っている。 ---- **総評 当時マルチメディアという言葉が流行っており電子玩具で成功した例をゲームに持ち込むことも珍しくなかったが、発売時点ですでに「使い古されたもの」ものとなってしまっていた。~ ポケットステーション自体の短命さや遅すぎた発売時期もあり発売前から地雷臭が漂っていた。~ 結果的に、予想通り数か月経たないうちにワゴン行きとなった。~ 最大の問題点は、以前流行った仕様だからと''この試みを誰も無謀と思わなかったこと''だろう。~ だが、この「通信を使ってメッセージをやりとりする」という仕様は現在のゲーム機でも多数実装されており、無線通信やインターネット接続が主流になった近年では、ほぼ必須機能として成立している。~ そのことを鑑みれば携帯機そのものを通信・コミュニケーション手段として用いるという発想自体は決して間違ってはいなかったものの、実用性をしっかりと確立するにはあまりにも時期が早すぎたといわざるを得ないだろう。ある意味、惜しかった作品といえるかもしれない。

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