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パネルでポンDS - (2015/01/30 (金) 22:42:50) の1つ前との変更点

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*パネルでポンDS 【ぱねるでぽん でぃーえす】 |ジャンル|アクションパズルゲーム|&amazon(B000NOLWDC)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2007年4月26日|~| |定価|3800円(税込)|~| //|分類|&bold(){ガッカリゲー判定・劣化移植判定}&br()※一覧では前者|~| |ポイント|またしてもノンキャラクター・シンプル路線継続&br()事実上機能していないWi-Fiランキング|~| |>|>|CENTER:''[[パネルでポンシリーズリンク>パネルでポンシリーズ]]''| **概要 -1995年発売のSFC版からコアなファンが付いているアクションパズルゲーム「パネルでポン」のDS移植版。日本国内の市販作ではシリーズ6作目。 -前作の『[[ドクターマリオ&パネルでポン]]』から引き続きノンキャラクター路線を継続。当時の爆発的なDS普及の時流に乗り、無名の成人女性がプレイする様子をCMや紹介映像として公開するなど、非ゲーマー層へ対しTouch! Generationsシリーズに倣った広告展開、徹底的なシンプル・スタイリッシュ路線を取った。ただし本作は同シリーズのソフトではない。 --発売当時は『テトリスDS』、『[[ピクロスDS]]』、『もじぴったんDS』と共同のDSパズル店頭広告ポップが掲示されていた。他はTouch! Generationsのソフトなのに、なぜ…? **特徴 -タッチパネルによる操作を導入。 --動かしたいパネルをタッチペンで触り左右に動かすだけの簡単操作。 --当然従来どおりのボタンによる操作や、画面の縦表示・横表示の切り替えも可能。 -難易度、特にゲームスピードが大幅に引き下げられた。 --設定をビギナーにすると「パネルの落下がまるで発泡スチロールのようだ」と揶揄されたほどゲームスピードが遅くなる。 --さらに連鎖判定もゆるくなっており、落下してくる空中のパネルを入れ替えて連鎖とする、従来作ではありえなかったテクニックが本作で使えるようになっている。 --対戦においてさまざまな効果を起こすアイテムパネルの導入。 -新たに追加されたゲームモードや要素は以下の通り。 --2分間でハイスコアを目指すモードのルールによる細分化。 ---せり上げた段をスコアとする『セリアゲアタック』、おじゃまパネルを解凍した数をスコアとする『オジャマアタック』が追加され、従来のスコアアタックともにタイムアタックとして統合された。 --継続的なプレイを目的としたマイニチプレイ。これは1日1回のみチャレンジできるタイムアタックモードで、ハイスコアの推移が折れ線グラフで表示される。 --パズルモードにも、従来の『パズル』『パズル2』に加え、新たに『アクティブパズル』『ミッション』が追加されている。 ---『アクティブパズル』:アクティブ連鎖を起こしてパネルを全て消すモード。手数の制限は無いが、ヒントボタンも使用不可。途中で連鎖がとぎれるとゲームオーバー。コース1からコース6まで全60問ある。 ---『ミッション』:10問連続で出される課題にチャレンジしていくモード。出された課題に失敗するとゲームオーバー。コース1からコース6まで全60問ある。 --Wi-Fiコネクションによるネット通信対戦。SFC版でも他社ライセンス品のモデムXBANDで有料マッチング対戦サービスが行われていたが、任天堂自ら実施したのはこれが初。 --スコアアタックのムービー保存機能。他プレーヤーとの送受信も可能。 -演出はGBA版のようなどっち付かずのものから、完全なスタイリッシュ路線に転換。 --ゲーム開始前の設定で背景を無機質な数種のスキンの中から選ぶ、ゲームモードの表記をすべてカタカナにするなど。 **評価点 -タッチパネルによる操作は未経験者へ配慮するとともにシリーズファンにとっても新鮮なものであり、順当な進化といえる。 --また、タッチペン操作や縦画面が苦手もしくは嫌いといった人間でも、従来どおりのボタンによる操作や、オプションで画面の縦表示・横表示の切り替えも可能と、従来通り遊ぶことができるように配慮されている。 -Wi-Fiコネクションによるネットワーク通信対戦は身近な対戦相手の不在にあえぐプレイヤーにとっては待ち望んでいた機能だった。 -GBA版と異なり、''DSカード1枚で最大4人まで多人数対戦ができる''。 --GC版にあったおじゃまパネルのややこしい落下法則を廃止し、他プレイヤー全員に同量降るよう改善された。 -パネルの柄を複数用意。従来の★や▲などの図形の他、ナット状の6角形など全7種類から好みの物を選ぶ。 --また、『オマカセ』を選んでパネルのデザインを全7種類の中からランダムで選ぶ事も可能になっている。 -スキンごと個別に用意されたBGMの評価は良好。 --背景(イメージ)は全部で11種類から選択可能。ただしこちらは『ランダム』が無い他、VSCOM等の一部ゲームモードでは選択不可能。 -エンドレスモード、ステージクリア、COMとの対戦、パズル等、ゲームモードが豊富にあり、1人でもそこそこ楽しめるようになっている。 --必要性はともかくとして、1日1回のみチャレンジできるマイニチプレイや、同じ誕生日同士によるWi-Fi対戦といったモードまでもある。 -また、過去作シリーズファンには不評な今作のノンキャラクター路線も、キャラクター付のSFC版やGC版等を遊ぶのに少し抵抗があるという人間の場合には評価点とも言える。 -GBA版程では無いが、オプションで設定をある程度好きなように変更可能。 --『モチカタ』で上述の画面表示を縦・横に切り替え可能な他、右利き・左利きの設定も可能となっている。 --『ゲームセッテイ』でフィールド画面の明るさを『アカルイ・クライ・フツウ』の3段階から選べたり(デフォルトは『クライ』)、連鎖ヒントの表示や爆発せり上げの有無も設定可能。 --『サウンドセッテイ』でピンチの時の警告音を3種類or無しの4つから選んだり、ゲーム中のサウンドの種類をステレオ・ヘッドホン・サラウンドの3種類から選べる他、サウンドテストでメニューやスキン等のゲーム内で使われている音楽を聴く事が可能。 --ちなみに表示の関係かサウンドテスト内の曲は『ミュージックA』『ミュージックB』に分かれている。 -『アソビカタ』メニューから遊び方を学ぶ事が可能な他、『トレーニング』で実際に練習する事も可能。DSの2画面を活かして、片方の画面でお手本プレイを表示しながら、もう一方の画面で実際に操作して練習する事が可能。 --表示されるお手本のデモ画面は、表示されたボタンをタッチする事で一時停止や倍速も可能になっている(ボタンのみでは不可能)。 --Xボタンor表示されたボタンをタッチする事で消したパネルを元の状態に戻して練習をやり直す事も可能。 --一部条件を満たせばさらに『ハードトレーニング』と『スーパーデモ』が追加される。こちらもDSの2画面を活かして、片方の画面でお手本プレイを表示しながら、もう一方の画面で実際に操作して練習する事や、お手本プレイ画面の一時停止・倍速も可能。 **賛否両論点 -条件を満たすと開放されるSFC版「花の妖精リップ」のスキン。 --グラフィックやBGMはオリジナルに準拠しておりSFC版の支持者を喜ばせたが、連鎖・同時消し時に発せられるボイスはまるで風邪を引いたような声質となっている。 --扱いも単にスキンの一種であり、それ以上でもそれ未満でもない。また、''スキンを自由に選べないモードでは当然選択不可能''。 --全てのゲームモードでスタッフロールを見ることが条件とされているようだが、メッセージや説明などもなくいつの間にか追加されるので、はっきりした条件は不明。 -アイテムパネルはWi-Fiのフリー対戦では常に使用不可。 --マッチングの細分化を防ぐためなのだろうが、せっかくの逆転要素なのにフリー対戦では使えないというのはどうなのだろうか。 -COMプレイヤーがやたら強い。 **問題点 -スタイリッシュ路線は従来作の路線になじんでいた古参ファンにとっては&bold(){「オサレ」とも取れる表現}であり、強い反感を買った。 --従来のキャラクターや派手な効果音・ボイスなどの演出、ストーリーモードもなく、質素すぎる内容。 --連鎖音はアクティブ連鎖の楽しさの一つであり、爽快感や達成感が全くない。 --BGMがピンチになっても切り替わらないため、緊張感が出ない。ただしBGMに被せてサイレンは鳴り続ける。 --パネポン生みの親の山上プロデューサーの手により前年に発売された『テトリスDS』はファミコン時代の任天堂キャラクターを集結させにぎやかに仕上げられていたため、新作パネポンで何らかのキャラクター復活を期待していたファンはあまりにシンプルすぎる本作に肩透かしを食らわされる格好になった。 --スキンも、ゲームの背景としては不釣合いなほどよく動きまくる。 ---VS.COMやパズル、ステージクリアではステージごとに背景固定。VS.COMのステージ10はくるくる回転したり展開するキューブが複数、背景色も紺・白・黒と色とりどりに変化、細い縦線・横線も交差するという&bold(){目に痛い}もの。 -ゲームスピードは最高難易度のハードでも従来のイージー相当。バリバリ鳴らしていた人からすればかなり手ぬるいものだろう。 --タッチペン操作に合わせた変更と言われることもあるが、それにしても3段階で一番上がこれでは…。 -VSCOM対戦時の難易度がレベル(ビギナー・ノーマル・ハード)の3種類とステージ(1から10)の10段階に分かれる形になった。『ステージ1をクリアする→ステージ2に進む』という形になり、''COMが勝手に少しずつ強くなっていく仕様になったため、同じ強さのCOMとの連戦をするという事ができなくなってしまった''。 --また、ステージ10をクリアすると勝手にエンディングに突入してしまうため、''同じレベルのCOMとは最大でも10連戦しかできない''。 -オプションはシステム面を評価されたGBA版ほど突っ込んだ設定はできない。 -マイデータのレコードはワイヤレス対戦やWi-Fi対戦の成績が記録されるのみで、GBA版のような最大連鎖数や同時消し数等の項目は一切無くなってしまった。 -Wi-Fi待機中、ごくまれにフリーズすることがある。ただし試合中には一切発生しないのが救い。 -意図不明なWi-Fiランキングの仕様。 --全参加プレイヤーのランキングはなく、本体に登録された誕生日別に上位3位と自分の順位のみ閲覧できる。 --そもそも常駐プレイヤーが少ないので、ひどいと常に自分1人だけ1位に居座っている状態となり全く目安にならない。 --このためわざと絶対数が少ない2月29日に設定し、仲間内でランキング機能を使うという者もいた。本当に2月29日生まれの人には迷惑だが。 -メニュー画面が選択しにくい。 --ゲームモード名などが円形にループするよう配置されており、タッチをすると中央へメニューが移動するため、タッチペンでは2度押しをする必要が多々ある。 -なぜかサウンドテスト内の曲の中にはタイトル画面で流れる曲が無かったりする。聴きたい場合にはいちいちタイトル画面に戻る必要がある。もっとも、タイトル画面で待機していればいつでも聴く事ができるので、そこまで問題は無いが。 **総評 -新規プレイヤーにとってはタッチ操作との相性のよさ、ゲームスピード低下と連鎖判定のユルさにより入りやすくなったと思われる。パネルでポン入門用としては特に問題はないだろう。 --ノンキャラクター路線故に『キャラクター付のSFC版やGC版等を遊ぶのはちょっと…』という人間でも入り易くなっている。逆にさすがにちょっと寂しすぎる感じもあったりはするが…。 -シリーズファンにとってはWi-Fi対戦がメインとなるだろう。しかしマッチングもランキングもアバウト気味で、マイニチプレイなどその他の新要素も簡単シンプル志向を覆すまでの魅力には繋がっていない。 --ファミコン時代の無味乾燥気味なパズルに先祖返りした内容であり、SFC&GC版までのバラエティ感は期待しないほうがよい。 --条件を満たせば「花の妖精リップ」の背景も選べるようになるが、あくまで単なるスキンの1種という扱いのみ。 **その他 -2009年にニンテンドーDSiウェアとして『ちょっとパネルでポン』が配信されたが、こちらは『ちょっと』の名の通り、セリアゲアタック・オジャマアタック・パズル等の一部ゲームモードが無くなっている他、''ワイヤレス対戦機能やWi-Fi対戦機能のない完全な1人用のゲーム''になっているので一部のモードや対人との対戦目当ての人は注意。(対戦できるのはCOMのみ) --また、COMと対戦できるモードもオジャマVS(おじゃまパネルを送り込んで対戦するモード)のみになっている。
*パネルでポンDS 【ぱねるでぽん でぃーえす】 |ジャンル|アクションパズルゲーム|&amazon(B000NOLWDC)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2007年4月26日|~| |定価|3800円(税込)|~| //|分類|&bold(){ガッカリゲー判定・劣化移植判定}&br()※一覧では前者|~| |ポイント|またしてもノンキャラクター・シンプル路線継続&br()事実上機能していないWi-Fiランキング|~| |>|>|CENTER:''[[パネルでポンシリーズリンク>パネルでポンシリーズ]]''| **概要 -1995年発売のSFC版からコアなファンが付いているアクションパズルゲーム「パネルでポン」のDS移植版。日本国内の市販作ではシリーズ6作目。 -前作の『[[ドクターマリオ&パネルでポン]]』から引き続きノンキャラクター路線を継続。当時の爆発的なDS普及の時流に乗り、無名の成人女性がプレイする様子をCMや紹介映像として公開するなど、非ゲーマー層へ対しTouch! Generationsシリーズに倣った広告展開、徹底的なシンプル・スタイリッシュ路線を取った。ただし本作は同シリーズのソフトではない。 --発売当時は『テトリスDS』、『[[ピクロスDS]]』、『もじぴったんDS』と共同のDSパズル店頭広告ポップが掲示されていた。他はTouch! Generationsのソフトなのに、なぜ…? **特徴 -タッチパネルによる操作を導入。 --動かしたいパネルをタッチペンで触り左右に動かすだけの簡単操作。 --当然従来どおりのボタンによる操作や、画面の縦表示・横表示の切り替えも可能。 -難易度、特にゲームスピードが大幅に引き下げられた。 --設定をビギナーにすると「パネルの落下がまるで発泡スチロールのようだ」と揶揄されたほどゲームスピードが遅くなる。 --さらに連鎖判定もゆるくなっており、落下してくる空中のパネルを入れ替えて連鎖とする、従来作ではありえなかったテクニックが本作で使えるようになっている。 --対戦においてさまざまな効果を起こすアイテムパネルの導入。 -新たに追加されたゲームモードや要素は以下の通り。 --2分間でハイスコアを目指すモードのルールによる細分化。 ---せり上げた段をスコアとする『セリアゲアタック』、おじゃまパネルを解凍した数をスコアとする『オジャマアタック』が追加され、従来のスコアアタックともにタイムアタックとして統合された。 --継続的なプレイを目的としたマイニチプレイ。これは1日1回のみチャレンジできるタイムアタックモードで、ハイスコアの推移が折れ線グラフで表示される。 --パズルモードにも、従来の『パズル』『パズル2』に加え、新たに『アクティブパズル』『ミッション』が追加されている。 ---『アクティブパズル』:アクティブ連鎖を起こしてパネルを全て消すモード。他のパズルと同じく、パネルは各問毎にそれぞれ用意されている。手数の制限は無いが、ヒントボタンも使用不可。途中で連鎖がとぎれるとゲームオーバー。コース1からコース6まで全60問ある。 ---『ミッション』:10問連続で出される課題にチャレンジしていくモード。他のパズルと同じく、パネルは各課題1問毎にそれぞれ用意されている。出された課題に失敗するとゲームオーバー。コース1からコース6まで全60問ある。 --Wi-Fiコネクションによるネット通信対戦。SFC版でも他社ライセンス品のモデムXBANDで有料マッチング対戦サービスが行われていたが、任天堂自ら実施したのはこれが初。 --スコアアタックのムービー保存機能。他プレーヤーとの送受信も可能。 -VSCOMモードで勝ち数(WIN)と負け数(LOSE)が記録されるようになった。 --勝敗数はオジャマVS、スコアアタックVS、ステージクリアVS3つそれぞれ別々に記録される。 -演出はGBA版のようなどっち付かずのものから、完全なスタイリッシュ路線に転換。 --ゲーム開始前の設定で背景を無機質な数種のスキンの中から選ぶ、ゲームモードの表記をすべてカタカナにするなど。 **評価点 -タッチパネルによる操作は未経験者へ配慮するとともにシリーズファンにとっても新鮮なものであり、順当な進化といえる。 --また、タッチペン操作や縦画面が苦手もしくは嫌いといった人間でも、従来どおりのボタンによる操作や、オプションで画面の縦表示・横表示の切り替えも可能と、従来通り遊ぶことができるように配慮されている。 -Wi-Fiコネクションによるネットワーク通信対戦は身近な対戦相手の不在にあえぐプレイヤーにとっては待ち望んでいた機能だった。 -GBA版と異なり、''DSカード1枚で最大4人まで多人数対戦ができる''。 --GC版にあったおじゃまパネルのややこしい落下法則を廃止し、他プレイヤー全員に同量降るよう改善された。 -パネルの柄を複数用意。従来の★や▲などの図形の他、ナット状の6角形など全7種類から好みの物を選ぶ。 --また、『オマカセ』を選んでパネルのデザインを全7種類の中からランダムで選ぶ事も可能になっている。 -スキンごと個別に用意されたBGMの評価は良好。 --背景(イメージ)は全部で11種類から選択可能。ただしこちらは『ランダム』が無い他、VSCOM等の一部ゲームモードでは選択不可能。 -エンドレスモード、ステージクリア、COMとの対戦、パズル等、ゲームモードが豊富にあり、1人でもそこそこ楽しめるようになっている。 --必要性はともかくとして、1日1回のみチャレンジできるマイニチプレイや、同じ誕生日同士によるWi-Fi対戦といったモードまでもある。 -また、過去作シリーズファンには不評な今作のノンキャラクター路線も、キャラクター付のSFC版やGC版等を遊ぶのに少し抵抗があるという人間の場合には評価点とも言える。 -GBA版程では無いが、オプションで設定をある程度好きなように変更可能。 --『モチカタ』で上述の画面表示を縦・横に切り替え可能な他、右利き・左利きの設定も可能となっている。 --『ゲームセッテイ』でフィールド画面の明るさを『アカルイ・クライ・フツウ』の3段階から選べたり(デフォルトは『クライ』)、連鎖ヒントの表示や爆発せり上げの有無も設定可能。 --『サウンドセッテイ』でピンチの時の警告音を3種類or無しの4つから選んだり、ゲーム中のサウンドの種類をステレオ・ヘッドホン・サラウンドの3種類から選べる他、サウンドテストでメニューやスキン等のゲーム内で使われている音楽を聴く事が可能。 --ちなみに表示の関係かサウンドテスト内の曲は『ミュージックA』『ミュージックB』に分かれている。 -『アソビカタ』メニューから遊び方を学ぶ事が可能な他、『トレーニング』で実際に練習する事も可能。DSの2画面を活かして、片方の画面でお手本プレイを表示しながら、もう一方の画面で実際に操作して練習する事が可能。 --表示されるお手本のデモ画面は、表示されたボタンをタッチする事で一時停止や倍速も可能になっている(ボタンのみの操作では不可能)。 --Xボタンor表示されたボタンをタッチする事で消したパネルを元の状態に戻して練習をやり直す事も可能。 --一部条件を満たせばさらに『ハードトレーニング』と『スーパーデモ』が追加される。こちらもDSの2画面を活かして、片方の画面でお手本プレイを表示しながら、もう一方の画面で実際に操作して練習する事や、お手本プレイ画面の一時停止・倍速も可能。 **賛否両論点 -条件を満たすと開放されるSFC版「花の妖精リップ」のスキン。 --グラフィックやBGMはオリジナルに準拠しておりSFC版の支持者を喜ばせたが、連鎖・同時消し時に発せられるボイスはまるで風邪を引いたような声質となっている。 --扱いも単にスキンの一種であり、それ以上でもそれ未満でもない。また、スキンを自由に選べないモードでは当然選択不可能。 --全てのゲームモードでスタッフロールを見ることが条件とされているようだが、''メッセージや説明などもなくいつの間にか追加される''ので、はっきりした条件は不明。 --また、妖精のスキンはあるのに、同じくパネポン作品に登場したヨッシーやポケモンのスキンが無いのも人によっては残念なポイントか。 -アイテムパネルはWi-Fiのフリー対戦では常に使用不可。 --マッチングの細分化を防ぐためなのだろうが、せっかくの逆転要素なのにフリー対戦では使えないというのはどうなのだろうか。 -GBA版と違い、各種パズルモード全てでクリアタイムが記録されなくなった。もっともこれはせっかくのパズルモードなのに、クリアタイムを計測されるせいで自分のペースでじっくり考えて解けないという人へ配慮したという可能性も考えられる。 -''隠し要素追加時にメッセージが何も表示されないため分かり辛い''。説明書や公式サイト内で『パズル』を1度クリアすると解禁と説明のある『パズル2』はもちろん、妖精のスキンや『ハードトレーニング』『スーパーデモ』等の隠し要素も全くメッセージも無く追加される。 --妖精のスキン追加と『ハードトレーニング』『スーパーデモ』の追加は共に同じ条件らしいが、やはりはっきりした条件は不明。 -COMプレイヤーがやたら強い。 -なぜかサウンドテスト内の曲の中にはタイトル画面で流れる曲が無かったりする。聴きたい場合にはいちいちタイトル画面に戻る必要がある。もっとも、タイトル画面で待機していればいつでも聴く事ができるので、そこまで問題は無いが。 **問題点 -スタイリッシュ路線は従来作の路線になじんでいた古参ファンにとっては&bold(){「オサレ」とも取れる表現}であり、強い反感を買った。 --従来のキャラクターや派手な効果音・ボイスなどの演出、ストーリーモードもなく、質素すぎる内容。 --連鎖音はアクティブ連鎖の楽しさの一つであり、爽快感や達成感が全くない。 ---ただし多く連鎖した際に連鎖数に応じて流れるファンファーレのようなBGMは今作にもある(従来のものをアレンジしたものが流れる)。 --BGMがピンチになっても切り替わらないため、緊張感が出ない。ただしBGMに被せてサイレンは鳴り続ける。 --パネポン生みの親の山上プロデューサーの手により前年に発売された『テトリスDS』はファミコン時代の任天堂キャラクターを集結させにぎやかに仕上げられていたため、新作パネポンで何らかのキャラクター復活を期待していたファンはあまりにシンプルすぎる本作に肩透かしを食らわされる格好になった。 --スキンも、ゲームの背景としては不釣合いなほどよく動きまくる。 ---VS.COMやパズル、ステージクリアではステージごとに背景固定。VS.COMのステージ10はくるくる回転したり展開するキューブが複数、背景色も紺・白・黒と色とりどりに変化、細い縦線・横線も交差するという&bold(){目に痛い}もの。 ---また、各種パズルモードとステージクリアモードではパネルのデザインまでもステージ毎に固定式になっており変更不可能。 -ゲームスピードは最高難易度のハードでも従来のイージー相当。バリバリ鳴らしていた人からすればかなり手ぬるいものだろう。 --タッチペン操作に合わせた変更と言われることもあるが、それにしても3段階で一番上がこれでは…。 -VSCOM対戦時の難易度がレベル(ビギナー・ノーマル・ハード)の3種類とステージ(1から10)の10段階に分かれる形になった。GBA版と違い、COMと連戦可能になったので改善点…と思いきや、『ステージ1をクリアする→難易度ステージ2に進む(COMが少し強くなる)』という形になり、''勝利するたびに勝手にステージが進み、COMが少しずつ強くなっていく''仕様のため、結局のところGBA版と同様に''同じ強さのCOMと連戦をするという事ができなかったりする''。 --また、ステージ10をクリアすると勝手にエンディング(スタッフクレジット)に突入してしまうため、''同じレベルのCOMとは最大でも10連戦しかできない''。 -オプションはシステム面を評価されたGBA版ほど突っ込んだ設定はできない。 -GBA版と違い、各モードのハイスコア等を一括で確認する事が不可能になった。マイデータのレコードはワイヤレス対戦やWi-Fi対戦の成績が記録されるのみで、その他の記録に関しては各モードそれぞれを選択した際に確認するしかない。 --また、GBA版にあった最大連鎖数や同時消し数等の一部の記録の項目は今作では無くなってしまった。 -Wi-Fi待機中、ごくまれにフリーズすることがある。ただし試合中には一切発生しないのが救い。 -意図不明なWi-Fiランキングの仕様。 --全参加プレイヤーのランキングはなく、本体に登録された誕生日別に上位3位と自分の順位のみ閲覧できる。 --そもそも常駐プレイヤーが少ないので、ひどいと常に自分1人だけ1位に居座っている状態となり全く目安にならない。 --このためわざと絶対数が少ない2月29日に設定し、仲間内でランキング機能を使うという者もいた。本当に2月29日生まれの人には迷惑だが。 -メニュー画面が選択しにくい。 --ゲームモード名などが円形にループするよう配置されており、タッチをすると中央へメニューが移動するため、タッチペンでは2度押しをする必要が多々ある。 **総評 -新規プレイヤーにとってはタッチ操作との相性のよさ、ゲームスピード低下と連鎖判定のユルさにより入りやすくなったと思われる。パネルでポン入門用としては特に問題はないだろう。 --ノンキャラクター路線故に『キャラクター付のSFC版やGC版等を遊ぶのはちょっと…』という人間や、同じくノンキャラクター路線であったGBA版が初プレイの人間でも入り易くなっている。逆にさすがにちょっと寂しすぎる感じもあったりはするが…。 -シリーズファンにとってはWi-Fi対戦がメインとなるだろう。しかしマッチングもランキングもアバウト気味で、マイニチプレイなどその他の新要素も簡単シンプル志向を覆すまでの魅力には繋がっていない。 --ファミコン時代の無味乾燥気味なパズルに先祖返りした内容であり、SFC&GC版までのバラエティ感は期待しないほうがよい。 --条件を満たせば「花の妖精リップ」の背景も選べるようになるが、あくまで単なるスキンの1種という扱いのみのうえ、一部モードでは選択不可能。 **その他 -2009年にニンテンドーDSiウェアとして『ちょっとパネルでポン』が配信されたが、こちらは『ちょっと』の名の通り、セリアゲアタック・オジャマアタック・パズル等の一部ゲームモードが無くなっている他、''ワイヤレス対戦機能やWi-Fi対戦機能のない完全な1人用のゲーム''になっているため、一部のモードや対人との対戦が目当ての人は注意。(対戦できるのはCOMとのみ) --また、COMと対戦できるモードも今作と違いオジャマVS(おじゃまパネルを送り込んで対戦するモード)1種類のみになっている。

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