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パネルでポンDS - (2013/02/28 (木) 11:12:31) の1つ前との変更点

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*パネルでポンDS 【ぱねるでぽん でぃーえす】 |ジャンル|アクションパズルゲーム|&amazon(B000NOLWDC)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2007年4月26日|~| |定価|3800円(税込)|~| //|分類|&bold(){ガッカリゲー判定・劣化移植判定}&br()※一覧では前者|~| |ポイント|またしてもノンキャラクター・シンプル路線継続&br()事実上機能していないWi-Fiランキング|~| **概要 -1995年発売のSFC版からコアなファンが付いているアクションパズルゲーム「パネルでポン」のDS移植版。日本国内の市販作ではシリーズ6作目。 -前作の[[ドクターマリオ&パネルでポン]]から引き続きノンキャラクター路線を継続。当時の爆発的なDS普及の時流に乗り、無名の成人女性がプレイする様子をCMや紹介映像として公開するなど、非ゲーマー層へ対しTouch! Generationsシリーズに倣った広告展開、徹底的なシンプル・スタイリッシュ路線を取った。ただし本作は同シリーズのソフトではない。 --発売当時はテトリスDS、ピクロスDS、もじぴったんDSと共同のDSパズル店頭広告ポップが掲示されていた。他はTouch! Generationsのソフトなのに、なぜ…? **特徴 -タッチパネルによる操作を導入。 --動かしたいパネルをタッチペンで触り左右に動かすだけの簡単操作。 --当然従来どおりのボタンによる操作や、画面の縦表示・横表示の切り替えも可能。 -難易度の大幅な引き下げ。 --ゲームスピードの引き下げ。設定をビギナーにすると「パネルの落下がまるで発泡スチロールのようだ」と揶揄されたほどゲームスピードが遅くなる。 --上記とあわせて連鎖判定がゆるい。落下してくる空中のパネルを入れ替えて連鎖とするテクニックは従来作ではまず成功しなかったが、本作ではほぼ成功する。 --対戦においてさまざまな効果を起こすアイテムパネルの導入。 -新たに追加されたゲームモードや要素は以下の通り。 --2分間でハイスコアを目指すモードのルールによる細分化。せり上げた段をスコアとするセリアゲアタック、おじゃまパネルを解凍した数をスコアとするオジャマアタックが追加され、従来のスコアアタックともにタイムアタックとして統合された。 --継続的なプレイを目的としたマイニチプレイ。これは1日1回のみチャレンジできるタイムアタックモードで、ハイスコアの推移が折れ線グラフで表示される。 --Wi-Fiコネクションによるネット通信対戦。SFC版でも他社ライセンス品のモデムXBANDで有料マッチング対戦サービスが行われていたが、任天堂自ら実施したのはこれが初。 --スコアアタックのムービー保存機能。他プレーヤーとの送受信も可能。 -演出はGBA版をさらに突き詰めたスタイリッシュ路線に転換。 --ゲーム開始前の設定で背景を無機質な数種のスキンの中から選ぶ、ゲームモードの表記をすべてカタカナにするなど。 **評価点 -タッチパネルによる操作は未経験者へ配慮するとともにシリーズファンにとっても新鮮なものであり、順当な進化といえる。 -Wi-Fiコネクションによるネットワーク通信対戦は対戦相手の不在にあえぐプレイヤーにとっては待ち望んでいた機能だった。 -GBA版と異なり、DSカード1枚で4人まで多人数対戦ができる。 --GC版にあったおじゃまパネルのややこしい落下法則を廃止し、他プレイヤー全員に同量降るよう改善された。 -パネルの柄を複数用意。従来の★や▲などの図形の他、ナット状の6角形など全7種類から好みの物を選ぶ。 -スキンごと個別に用意されたBGMの評価は良好。 -COMプレイヤーがやたら強い。 **賛否両論 -条件を満たすと開放されるSFC版「花の妖精リップ」のスキン。 --グラフィックやBGMはオリジナルに準拠しておりSFC版の支持者を喜ばせたが、連鎖・同時消し時に発せられるボイスはまるで風邪を引いたような声質となっている。扱いも単にスキンの一種であり、それ以上でもそれ未満でもない。 --全てのゲームモードでスタッフロールを見ることが条件とされているようだが、メッセージや説明などもなくいつの間にか追加されるので、はっきりした条件は不明。 -アイテムパネルはWi-Fiのフリー対戦では常に使用不可。 --マッチングの細分化を防ぐためなのだろうが、せっかくの逆転要素なのにフリー対戦では使えないというのはどうなのだろうか。 **問題点 -スタイリッシュ路線は従来作の路線になじんでいた古参ファンにとっては&bold(){「オサレ」とも取れる表現}であり、強い反感を買った。 --従来のキャラクターや派手な効果音・ボイスなどの演出、ストーリーモードもなく、質素すぎる内容。 --連鎖音はアクティブ連鎖の楽しさの一つであり、爽快感や達成感が全くない。 --BGMがピンチになっても切り替わらないため、緊張感が出ない。ただしBGMに被せてサイレンは鳴り続ける。 --パネポン生みの親の山上プロデューサーの手により前年に発売された「テトリスDS」はファミコン時代の任天堂キャラクターを多数起用しにぎやかに仕上げられていたため、新作パネポンで何らかのキャラクター復活を期待していたファンはあまりにシンプルすぎる本作に肩透かしを食らわされる格好になった。 --スキンの出来もよろしいとは言いがたい。デザインなんかはともかく、よく動くために目移りさせられやすく、ゲームの背景としては最悪と言っていい。 ---VS.COMやパズル、ステージクリアではステージごとに背景固定。VS.COMのステージ10はくるくる回転したり展開するキューブが複数、背景色も紺・白・黒と色とりどりに変化、細い縦線・横線も交差するという&bold(){目に痛い}もの。 -ゲームスピードは最高難易度のハードでも従来のイージー相当。バリバリ鳴らしていた人からすれば、爽快感が全くない。 --タッチペン操作に合わせた変更と言われることもあるが、速度はユーザーが決めればいいはず。 -オプションはシステム面を評価されたGBA版ほど突っ込んだ設定はできない。 -Wi-Fi待機中、ごくまれにフリーズすることがある。ただし試合中には一切発生しないのが救い。 -意図不明なWi-Fiランキングの仕様。 --全参加プレイヤーのランキングはなく、本体に登録された誕生日別に上位3位と自分の順位のみ閲覧できる。 --そもそも常駐プレイヤーが少ないので、ひどいと常に自分1人だけ1位に居座っている状態となり全く目安にならない。→[[例>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=599&file=gakkari.JPG]] --このためわざと絶対数が少ない2月29日に設定し、仲間内でランキング機能を使うという者もいた。本当に2月29日生まれの人には迷惑だが。 -メニュー画面が選択しにくい。 --ゲームモード名などが円形にループするよう配置されており、タッチをすると中央へメニューが移動するため、タッチペンでは2度押しをする必要が多々ある。 **総評 -新規プレイヤーにとってはタッチ操作との相性のよさ、ゲームスピード低下と連鎖判定のユルさにより入りやすくなったと思われる。パネルでポン入門用としては特に問題はないだろう。 -シリーズファンにとってはWi-Fi対戦がメインとなるだろう。しかしマッチングもランキングもアバウト気味で、マイニチプレイなどその他の新要素も簡単シンプル志向を覆すまでの魅力には繋がっていない。ファミコン時代の無味乾燥気味なパズルに先祖返りした内容であり、SFC-GC版までのバラエティ感は期待しないほうがよい。 **その他 -2009年にニンテンドーDSiウェアとして「ちょっとパネルでポン」が配信されたが、&bold(){Wi-Fi対戦機能はない}ので対戦目当ての人は注意。
*パネルでポンDS 【ぱねるでぽん でぃーえす】 |ジャンル|アクションパズルゲーム|&amazon(B000NOLWDC)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2007年4月26日|~| |定価|3800円(税込)|~| //|分類|&bold(){ガッカリゲー判定・劣化移植判定}&br()※一覧では前者|~| |ポイント|またしてもノンキャラクター・シンプル路線継続&br()事実上機能していないWi-Fiランキング|~| |>|>|CENTER:''[[パネルでポンシリーズ]]''| **概要 -1995年発売のSFC版からコアなファンが付いているアクションパズルゲーム「パネルでポン」のDS移植版。日本国内の市販作ではシリーズ6作目。 -前作の『[[ドクターマリオ&パネルでポン]]』から引き続きノンキャラクター路線を継続。当時の爆発的なDS普及の時流に乗り、無名の成人女性がプレイする様子をCMや紹介映像として公開するなど、非ゲーマー層へ対しTouch! Generationsシリーズに倣った広告展開、徹底的なシンプル・スタイリッシュ路線を取った。ただし本作は同シリーズのソフトではない。 --発売当時は『テトリスDS』、『[[ピクロスDS]]』、『もじぴったんDS』と共同のDSパズル店頭広告ポップが掲示されていた。他はTouch! Generationsのソフトなのに、なぜ…? **特徴 -タッチパネルによる操作を導入。 --動かしたいパネルをタッチペンで触り左右に動かすだけの簡単操作。 --当然従来どおりのボタンによる操作や、画面の縦表示・横表示の切り替えも可能。 -難易度の大幅な引き下げ。 --ゲームスピードの引き下げ。設定をビギナーにすると「パネルの落下がまるで発泡スチロールのようだ」と揶揄されたほどゲームスピードが遅くなる。 --上記とあわせて連鎖判定がゆるい。落下してくる空中のパネルを入れ替えて連鎖とするテクニックは従来作ではまず成功しなかったが、本作ではほぼ成功する。 --対戦においてさまざまな効果を起こすアイテムパネルの導入。 -新たに追加されたゲームモードや要素は以下の通り。 --2分間でハイスコアを目指すモードのルールによる細分化。せり上げた段をスコアとするセリアゲアタック、おじゃまパネルを解凍した数をスコアとするオジャマアタックが追加され、従来のスコアアタックともにタイムアタックとして統合された。 --継続的なプレイを目的としたマイニチプレイ。これは1日1回のみチャレンジできるタイムアタックモードで、ハイスコアの推移が折れ線グラフで表示される。 --Wi-Fiコネクションによるネット通信対戦。SFC版でも他社ライセンス品のモデムXBANDで有料マッチング対戦サービスが行われていたが、任天堂自ら実施したのはこれが初。 --スコアアタックのムービー保存機能。他プレーヤーとの送受信も可能。 -演出はGBA版をさらに突き詰めたスタイリッシュ路線に転換。 --ゲーム開始前の設定で背景を無機質な数種のスキンの中から選ぶ、ゲームモードの表記をすべてカタカナにするなど。 **評価点 -タッチパネルによる操作は未経験者へ配慮するとともにシリーズファンにとっても新鮮なものであり、順当な進化といえる。 -Wi-Fiコネクションによるネットワーク通信対戦は対戦相手の不在にあえぐプレイヤーにとっては待ち望んでいた機能だった。 -GBA版と異なり、DSカード1枚で4人まで多人数対戦ができる。 --GC版にあったおじゃまパネルのややこしい落下法則を廃止し、他プレイヤー全員に同量降るよう改善された。 -パネルの柄を複数用意。従来の★や▲などの図形の他、ナット状の6角形など全7種類から好みの物を選ぶ。 -スキンごと個別に用意されたBGMの評価は良好。 -COMプレイヤーがやたら強い。 **賛否両論点 -条件を満たすと開放されるSFC版「花の妖精リップ」のスキン。 --グラフィックやBGMはオリジナルに準拠しておりSFC版の支持者を喜ばせたが、連鎖・同時消し時に発せられるボイスはまるで風邪を引いたような声質となっている。扱いも単にスキンの一種であり、それ以上でもそれ未満でもない。 --全てのゲームモードでスタッフロールを見ることが条件とされているようだが、メッセージや説明などもなくいつの間にか追加されるので、はっきりした条件は不明。 -アイテムパネルはWi-Fiのフリー対戦では常に使用不可。 --マッチングの細分化を防ぐためなのだろうが、せっかくの逆転要素なのにフリー対戦では使えないというのはどうなのだろうか。 **問題点 -スタイリッシュ路線は従来作の路線になじんでいた古参ファンにとっては&bold(){「オサレ」とも取れる表現}であり、強い反感を買った。 --従来のキャラクターや派手な効果音・ボイスなどの演出、ストーリーモードもなく、質素すぎる内容。 --連鎖音はアクティブ連鎖の楽しさの一つであり、爽快感や達成感が全くない。 --BGMがピンチになっても切り替わらないため、緊張感が出ない。ただしBGMに被せてサイレンは鳴り続ける。 --パネポン生みの親の山上プロデューサーの手により前年に発売された『テトリスDS』はファミコン時代の任天堂キャラクターを多数起用しにぎやかに仕上げられていたため、新作パネポンで何らかのキャラクター復活を期待していたファンはあまりにシンプルすぎる本作に肩透かしを食らわされる格好になった。 --スキンの出来もよろしいとは言いがたい。デザインなんかはともかく、よく動くために目移りさせられやすく、ゲームの背景としては最悪と言っていい。 ---VS.COMやパズル、ステージクリアではステージごとに背景固定。VS.COMのステージ10はくるくる回転したり展開するキューブが複数、背景色も紺・白・黒と色とりどりに変化、細い縦線・横線も交差するという&bold(){目に痛い}もの。 -ゲームスピードは最高難易度のハードでも従来のイージー相当。バリバリ鳴らしていた人からすれば、爽快感が全くない。 --タッチペン操作に合わせた変更と言われることもあるが、速度はユーザーが決めればいいはず。 -オプションはシステム面を評価されたGBA版ほど突っ込んだ設定はできない。 -Wi-Fi待機中、ごくまれにフリーズすることがある。ただし試合中には一切発生しないのが救い。 -意図不明なWi-Fiランキングの仕様。 --全参加プレイヤーのランキングはなく、本体に登録された誕生日別に上位3位と自分の順位のみ閲覧できる。 --そもそも常駐プレイヤーが少ないので、ひどいと常に自分1人だけ1位に居座っている状態となり全く目安にならない。→[[例>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome?cmd=upload&act=open&pageid=599&file=gakkari.JPG]] --このためわざと絶対数が少ない2月29日に設定し、仲間内でランキング機能を使うという者もいた。本当に2月29日生まれの人には迷惑だが。 -メニュー画面が選択しにくい。 --ゲームモード名などが円形にループするよう配置されており、タッチをすると中央へメニューが移動するため、タッチペンでは2度押しをする必要が多々ある。 **総評 -新規プレイヤーにとってはタッチ操作との相性のよさ、ゲームスピード低下と連鎖判定のユルさにより入りやすくなったと思われる。パネルでポン入門用としては特に問題はないだろう。 -シリーズファンにとってはWi-Fi対戦がメインとなるだろう。しかしマッチングもランキングもアバウト気味で、マイニチプレイなどその他の新要素も簡単シンプル志向を覆すまでの魅力には繋がっていない。ファミコン時代の無味乾燥気味なパズルに先祖返りした内容であり、SFC-GC版までのバラエティ感は期待しないほうがよい。 **その他 -2009年にニンテンドーDSiウェアとして『ちょっとパネルでポン』が配信されたが、&bold(){Wi-Fi対戦機能はない}ので対戦目当ての人は注意。

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