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オルディネス - (2011/06/16 (木) 14:11:52) の1つ前との変更点

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*オルディネス 【おるでぃねす】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|PCエンジン スーパーグラフィックス(専用)|~| |メディア|8MbitHuカード|~| |発売元|ハドソン|~| //|開発元||~| |発売日|1991年2月22日|~| |定価|9,800円|~| |ポイント|SGの性能を活かした迫力グラフィック&br()難易度極めて高し|~| |備考|[[ゲームアーカイブス>http://www.hudson.jp/pcea/jpn/title/aldynes.html]]:2011年2月16日配信開始/600円|~| **概要 -1991年にハドソンからPCエンジンにてリリースされたオリジナル横シューティング。総計5本しか発売されなかったスーパーグラフィックス専用ソフトのうちの1本である。 -8Mbitという当時のPCEとしては破格の容量を使用し、SGの性能を最大限に生かしたグラフィックを売りとしていた。 -一人プレイ専用、全7ステージ構成、周回ループ制。 **主なルール -十字キーで自機の移動、ボタンは各自、ショットボタンとシャトルボタンに使用する。 --ショットボタンを連射すればショットを放つ。下記のレイシールドの存在により、連射パッド((PCESGの同梱パッドは連射対応である。))を使用しない限りは必然的にオート連射はできない(連射パッドによっては、オートショットは放ててもレイシールドが出せないので注意)。 --ショットボタンを押しっぱなしにしていると自機前方に「レイシールド」というシールドを発生させる。レイシールドは自機のほんの先っちょにしか判定が発生しないが、体当たり感覚で敵を倒せる他、多くの敵弾をかき消す能力がある。 --シャトルボタンは押す度に今装備しているシャトル(補助オプション)をオート/マニュアルへと切り替える。切り替え制限は一切なく、常時使い分けが可能。但し、シャトルを一切所持していない場合はこのボタンは使用できない。オートとマニュアルの効果は以下の通り。 ---「オート」…シャトルが自動で身近にいる敵を攻撃してくれる性能。この状態でのシャトルはショットボタンを押さなくても攻撃を行ってくれる。好き勝手に敵を見つけて攻撃する性質上、利便性がある反面、集中的な攻撃にはあまり適さない。原則としてオート、マニュアル共にシャトルそのものには攻撃判定は存在しない。 ---「マニュアル」…最初に取得したシャトル2つは自機前方に、残り2つは自機後方に付き、各シャトルが自機と一緒に前方攻撃をする。オートとは違い、ショットボタンを押す度に必ず自機と同時攻撃となる。 --シャトルを装備している状態でシャトルボタンを押しっぱなしにすると、自機周りにシャトルが回転する。この状態でのシャトルは一切のショットを放てない変わりに、敵に触れるとそれを倒せ、敵弾をかき消す効果がある。自機自身はこの状態でもショットやレイシールドを撃つ事は可能。 -ときおり出現する点滅する敵を倒すと何かのアイテムが出現する。以下その詳細(名称の右のカッコはアイテムの色を示す)。 --ショット変化系(全4種類あり、取得すれば自機ショットの性能切り替えができる) ---「パワーレーザー」(青)…自機前方に攻撃力の高い直進型ショットを放つ。 ---「バウンドレーザー」(白)…自機前方斜めにショットを放つ。 ---「ワイドレーザー」(緑)…自機前方に広範囲のショットを放つ。 ---「ファイヤーレーザー」(赤)…自機前方と後方にショットを放つ。 --その他 ---「パワーアップ」…自機ショットのパワーを最大4段階まで上げる。但し、上記のショットアイテムのどれかを取得した状態でないと、パワーアップ効果はない(初期状態ではパワーアップできない)。 ---「スピードアップ」…自機スピードを最大4段階まで上げる。 ---「シャトル」…シャトルが1つづつ装備される。最大4つまでの装備が可能。シャトル性能に関しては上記の操作の項参照。 -残機制の戻り復活ですべてなくなるとゲームオーバー。ミスすると、取得していたアイテムの効果がすべてなくなってしまうペナルティあり。コンティニューは無制限に可能。 //ゲームを再度プレイしたら、途中地点からのコンティニューだった。それでも難易度きついのは変わりないけどね by執筆者 **評価点 -なんといってもグラフィックが1991年のPCEソフトとは思えぬ程のクオリティを持っている点が真っ先に挙げられる。 --グラフィックの書き込みが職人レベルの凄まじさで、終始惚れ惚れするかっこよさ。それでいて、多重スクロールなんて当たり前、ボスは巨大かつ多間接でぐりぐり動き、と通常のPCEはおろか、同期ハードであるメガドライブやスーパーファミコンも裸足で逃げ出すギミックがなされているのだ。 --それでいて処理落ちの類は少なく、快適にプレイできる環境となっている。SGというハードの性能を見せ付けるには十分なソフトではないだろうか。 -BGMのクオリティももちろん高く、極上のグラフィックと合わせて熱くプレイできる。しかし、残念ながらサウンドテストは不可。 -各ステージは変化に富んだ構造になっており、あからさまな使い回しは皆無となっている。 **問題点、及び賛否が分かれそうな点 -ぶっちゃけいってしまうと、''ガチガチのパターンゲーである''。よって、純粋に破壊の爽快感だけを求めるプレイヤーにとっては、かなり苦痛を感じるであろう難易度の高さに仕上がっているのだ。 --全体的に敵の動きがいやらしく、ただショットを撃っていればいいようなゲームバランスではない。大概の場所では''パターンを把握しないと敵が出現した瞬間即ミス''なんて状況も普通にある程で、良くいえばやりがいのある、悪くいえば不親切で理不尽なバランス調整となっている。 --また、ミスしてもパワーアップなどが一切リセットされた状態での復活なので、ただでさえクリアが難しい攻略がさらに厳しくなるという悪循環も孕んでいる。 --よって、本作ははっきりとプレイヤーの好みが分かれる作風となっており、パターンを固める楽しさを堪能したい人にとっては紛れもない良ゲーであり、そうじゃない人にはストレスが溜まるだけの無理ゲーとなってしまう可能性が極めて高い。 --ハドソン制のシューティングは、キャラバンシューティングのように初心者でもがしがし撃ちまくる爽快感重視な作品が多めだが、その中でも本作ははなっから初見殺し満載なる上級者向けに作られたような硬派なる内容となっている。 --もちろん、シューティングというジャンル自体がある程度のパターン化は必至なジャンルではあるが、本作はその中でも敷地が高い部類に入るのは否めない事実であろう。 -オプション項目や裏技の類が全く用意されておらず、プレイバリエーションはあまり多いとはいえない。高難易度なのにステージセレクトなどの救済処置もないし、せっかくの良曲を好きなだけ聴けるサウンドテストも非搭載なのが悲しいところ。 **総評 -その厳しい難易度をどう感じるかによって、良ゲーにも駄ゲーにもなり得る、古典的賛否両論なシューティングといった存在。難しいながらも、ちゃんとクリアはさせてくれるバランス調整なので、''頑張れば''エンディングを拝む事は可能ではある。 -今見てもグラフィックのクオリティは凄まじく、同時期の下手なアーケードシューティングよりかはよっぽどAC寄りな外観なのは素晴らしいところ。今ではゲームアーカイブスにて当時の衝撃を堪能できる時代なのは嬉しいのやら、切ないのやら…。 //ソニー問題で配信休止という件は突っ込まないでほしい(他配信ソフトも同様だし) by執筆者。 -SG専用ソフトは本作の後にアーケードの移植である『1941』がリリースされただけで終焉を迎えてしまう。もう当時のPCE事情はHuカードとCD-ROM2の需要が安定している上に、スーパーCD-ROMの影も見え初めていた頃なので、消滅は致し方なしではあるが…。
*オルディネス 【おるでぃねす】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|PCエンジン スーパーグラフィックス(専用)|~| |メディア|8MbitHuカード|~| |発売元|ハドソン|~| //|開発元||~| |発売日|1991年2月22日|~| |定価|9,800円|~| |ポイント|SGの性能を活かした迫力グラフィック&br()難易度極めて高し|~| |備考|[[PCエンジンアーカイブス>http://www.hudson.jp/pcea/jpn/title/aldynes.html]]:2011年2月16日より配信/600円|~| **概要 -1991年にハドソンからPCエンジンにてリリースされたオリジナル横シューティング。総計5本しか発売されなかったスーパーグラフィックス専用ソフトのうちの1本である。 -8Mbitという当時のPCEとしては破格の容量を使用し、SGの性能を最大限に生かしたグラフィックを売りとしていた。 -一人プレイ専用、全7ステージ構成、周回ループ制。 **主なルール -十字キーで自機の移動、ボタンは各自、ショットボタンとシャトルボタンに使用する。 --ショットボタンを連射すればショットを放つ。下記のレイシールドの存在により、連射パッド((PCESGの同梱パッドは連射対応である。))を使用しない限りは必然的にオート連射はできない(連射パッドによっては、オートショットは放ててもレイシールドが出せないので注意)。 --ショットボタンを押しっぱなしにしていると自機前方に「レイシールド」というシールドを発生させる。レイシールドは自機のほんの先っちょにしか判定が発生しないが、体当たり感覚で敵を倒せる他、多くの敵弾をかき消す能力がある。 --シャトルボタンは押す度に今装備しているシャトル(補助オプション)をオート/マニュアルへと切り替える。切り替え制限は一切なく、常時使い分けが可能。但し、シャトルを一切所持していない場合はこのボタンは使用できない。オートとマニュアルの効果は以下の通り。 ---「オート」…シャトルが自動で身近にいる敵を攻撃してくれる性能。この状態でのシャトルはショットボタンを押さなくても攻撃を行ってくれる。好き勝手に敵を見つけて攻撃する性質上、利便性がある反面、集中的な攻撃にはあまり適さない。原則としてオート、マニュアル共にシャトルそのものには攻撃判定は存在しない。 ---「マニュアル」…最初に取得したシャトル2つは自機前方に、残り2つは自機後方に付き、各シャトルが自機と一緒に前方攻撃をする。オートとは違い、ショットボタンを押す度に必ず自機と同時攻撃となる。 --シャトルを装備している状態でシャトルボタンを押しっぱなしにすると、自機周りにシャトルが回転する。この状態でのシャトルは一切のショットを放てない変わりに、敵に触れるとそれを倒せ、敵弾をかき消す効果がある。自機自身はこの状態でもショットやレイシールドを撃つ事は可能。 -ときおり出現する点滅する敵を倒すと何かのアイテムが出現する。以下その詳細(名称の右のカッコはアイテムの色を示す)。 --ショット変化系(全4種類あり、取得すれば自機ショットの性能切り替えができる) ---「パワーレーザー」(青)…自機前方に攻撃力の高い直進型ショットを放つ。 ---「バウンドレーザー」(白)…自機前方斜めにショットを放つ。 ---「ワイドレーザー」(緑)…自機前方に広範囲のショットを放つ。 ---「ファイヤーレーザー」(赤)…自機前方と後方にショットを放つ。 --その他 ---「パワーアップ」…自機ショットのパワーを最大4段階まで上げる。但し、上記のショットアイテムのどれかを取得した状態でないと、パワーアップ効果はない(初期状態ではパワーアップできない)。 ---「スピードアップ」…自機スピードを最大4段階まで上げる。 ---「シャトル」…シャトルが1つづつ装備される。最大4つまでの装備が可能。シャトル性能に関しては上記の操作の項参照。 -残機制の戻り復活ですべてなくなるとゲームオーバー。ミスすると、取得していたアイテムの効果がすべてなくなってしまうペナルティあり。コンティニューは無制限に可能。 //ゲームを再度プレイしたら、途中地点からのコンティニューだった。それでも難易度きついのは変わりないけどね by執筆者 **評価点 -なんといってもグラフィックが1991年のPCEソフトとは思えぬ程のクオリティを持っている点が真っ先に挙げられる。 --グラフィックの書き込みが職人レベルの凄まじさで、終始惚れ惚れするかっこよさ。それでいて、多重スクロールなんて当たり前、ボスは巨大かつ多間接でぐりぐり動き、と通常のPCEはおろか、同期ハードであるメガドライブやスーパーファミコンも裸足で逃げ出すギミックがなされているのだ。 --それでいて処理落ちの類は少なく、快適にプレイできる環境となっている。SGというハードの性能を見せ付けるには十分なソフトではないだろうか。 -BGMのクオリティももちろん高く、極上のグラフィックと合わせて熱くプレイできる。しかし、残念ながらサウンドテストは不可。 -各ステージは変化に富んだ構造になっており、あからさまな使い回しは皆無となっている。 **問題点、及び賛否が分かれそうな点 -ぶっちゃけいってしまうと、''ガチガチのパターンゲーである''。よって、純粋に破壊の爽快感だけを求めるプレイヤーにとっては、かなり苦痛を感じるであろう難易度の高さに仕上がっているのだ。 --全体的に敵の動きがいやらしく、ただショットを撃っていればいいようなゲームバランスではない。大概の場所では''パターンを把握しないと敵が出現した瞬間即ミス''なんて状況も普通にある程で、良くいえばやりがいのある、悪くいえば不親切で理不尽なバランス調整となっている。 --また、ミスしてもパワーアップなどが一切リセットされた状態での復活なので、ただでさえクリアが難しい攻略がさらに厳しくなるという悪循環も孕んでいる。 --よって、本作ははっきりとプレイヤーの好みが分かれる作風となっており、パターンを固める楽しさを堪能したい人にとっては紛れもない良ゲーであり、そうじゃない人にはストレスが溜まるだけの無理ゲーとなってしまう可能性が極めて高い。 --ハドソン制のシューティングは、キャラバンシューティングのように初心者でもがしがし撃ちまくる爽快感重視な作品が多めだが、その中でも本作ははなっから初見殺し満載なる上級者向けに作られたような硬派なる内容となっている。 --もちろん、シューティングというジャンル自体がある程度のパターン化は必至なジャンルではあるが、本作はその中でも敷地が高い部類に入るのは否めない事実であろう。 -オプション項目や裏技の類が全く用意されておらず、プレイバリエーションはあまり多いとはいえない。高難易度なのにステージセレクトなどの救済処置もないし、せっかくの良曲を好きなだけ聴けるサウンドテストも非搭載なのが悲しいところ。 **総評 -その厳しい難易度をどう感じるかによって、良ゲーにも駄ゲーにもなり得る、古典的賛否両論なシューティングといった存在。難しいながらも、ちゃんとクリアはさせてくれるバランス調整なので、''頑張れば''エンディングを拝む事は可能ではある。 -今見てもグラフィックのクオリティは凄まじく、同時期の下手なアーケードシューティングよりかはよっぽどAC寄りな外観なのは素晴らしいところ。今ではゲームアーカイブスにて当時の衝撃を堪能できる時代なのは嬉しいのやら、切ないのやら…。 //ソニー問題で配信休止という件は突っ込まないでほしい(他配信ソフトも同様だし) by執筆者。 -SG専用ソフトは本作の後にアーケードの移植である『1941』がリリースされただけで終焉を迎えてしまう。もう当時のPCE事情はHuカードとCD-ROM2の需要が安定している上に、スーパーCD-ROMの影も見え初めていた頃なので、消滅は致し方なしではあるが…。

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