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*ビックリマン大事典 【びっくりまんだいじてん】 |ジャンル|コレクタブルデータベース|&amazon(B000UWV31S)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |販売元|フロム・ソフトウェア|~| |発売元|スリーオクロック|~| //|開発元||~| |発売日|2007年8月23日|~| |価格|5,040円(税込)|~| |ポイント|「ビックリマン 天使 VS 悪魔シール」のデータを大収録&br()かったるいシール収集要素&br()実は「完全」なる収録ではない|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1985年に発売され社会的大ブームを巻き起こした「ビックリマン 天使 VS 悪魔シール」のデータを網羅したニンテンドーDSソフトにあたる。 -天使 VS 悪魔シールにて発売された第1弾から第31弾までのシールデータをすべてを収録し、&br()さらにおまけとして本ソフトがリリースされた当時の発売されていたビックリマンの新シリーズ「ひかり伝」のシールデータも特別収録されている。 -本作から19年前に『[[ビックリマン大事界]]』という本作と同じ題材を扱ったデータベースソフトがPCエンジンにてリリースされているが、本作との直接的な関係は全くない(発売メーカーも無関係)。 -ゲームとしては一人プレイ専用。モードの「シール大交換」限定で二人通信プレイが可能。操作はすべてタッチペンで行い、十字キー/ボタンは一切使用しない。 ---- **主なモード、及びルール -ゲームを開始する前に以下の登録を行う必要がある。 --まずはプレイヤーの名前と誕生日の入力を求められるので、それを行う。 ---入力データはプレイヤーのセーブデータとして登録される。本作のセーブデータは1つのみで、登録の変更はできない。 --ゲームを起動すると以下のボーナスポイントが貰えるチャンスとなる。 ---「運勢ボーナス」 - 一日一回限定でビックリマンシールのおみくじが行える。当たったシールによって最大300ポイントの加算ボーナスが入る。 ---「誕生日ボーナス」 - プレイした月日と登録した誕生日が一致すると、一日一回限定で3000ポイントの加算ボーナス。 --ゲームをスタートして選べるモードは以下の6つ。 ***ビックリマン大図鑑 -天使 VS 悪魔シールの第1弾から第31弾までのシールデータを鑑賞できるモード。 --ゲーム開始時ではすべての表示シールが白黒で表示され、詳細なシールデータは鑑賞できない状態となっている。 ---シールデータを詳細に鑑賞するには「シール大ショップ」や「シール大交換」にて対象のシールを入手しなければならない。 ---シールデータ画面では、入手したシールの絵は上画面に表示され、下画面ではそのシールに関する情報が表記されている構造となる。&br()また、下画面の情報に示された青い語句をタッチすると、それに関する簡易な説明が表示される。 --入手したシールデータは、第1弾から第31弾の区別分けがされたアイコンをクリックする事でシール一覧画面に移項する。そこからさらに見たいシールデータを選択する事で鑑賞できる。 ---弾の区別分け以外にも、文字検索機能でシールの名前を入力し、鑑賞したいシールデータを探す事もできる。 ---各弾を選んだ後は「シール全部」「ヘッド」「天使」「お守り」「悪魔」の種族分け表示も可能(但し、弾によっては種族の種類の相違がある)。 ---同じく各弾を選んだ後は、アイコンにて「その弾に関するオフィシャルストーリーの解説」が鑑賞できる。 --シールデータが表示されている画面では様々なアイコンがあり、それをクリックすればより詳細なシールデータ鑑賞が可能となる。&br()以下アイコンの説明。「表裏切り替え」と「ポイント交換」以外のアイコンに関しては存在しないシールもある。 ---「表裏切り替え」 - 上画面のシール絵を表面(イラスト)にするか、裏面にするかの切り替え。 ---「博士」 - ビックリマン博士による、そのシールに関する解説が鑑賞できる。 ---「系譜」 - 他のシールのキャラと関連性があるシールに関しては、その系譜の系図が鑑賞できる。 ---「アイスVer.」「別Ver.」 - 上画面のシール絵を、アイス版や別バージョンのものに変更表示できる((実物はチョコ(スナック菓子)だけではなく、リニューアルした過去の弾のシールが同封されたアイス発売がされていた時期もある。また、同じシールでも微妙に絵が違う別バージョンのシールも存在していた。)) ---「ペン操作」 - 現物のおいて主に後期の弾では、シールを剥がすと違う絵が表示されるなどの特殊なシールがあった。タッチペンでそれを画面内で実践できる。 ---「ポイント交換」 - そのシールの枚数を消費して、ポイントに交換する事ができる。シールのレア度によって交換できるポイントに相違がある。 --各弾のシールをすべて入手すると、「31の謎」というアイコンにてビックリマンに関する謎を交えたトリビアが鑑賞できる様になる。謎は総計で31個(31弾分)存在する。 ***ひかり伝大図鑑 -本作のリリースと同時期に発売されていたビックリマンシリーズの新作「ひかり伝」のシールデータを鑑賞できるモード。 --鑑賞できる弾は「ひかり伝」「ひかり伝II」「ひかり伝III」「ひかり伝 おとぎ」の4弾分となっている。 --基本的なプレイは「ビックリマン大図鑑」と同じ感覚での鑑賞となるが、以下の相違点がある。 ---シールは始めからすべて鑑賞可能で、ポイントなどでシールを入手する必要はない。 ---シールデータ画面では「表裏切り替え」以外のアイコンは一切存在しない。 ---その他、「青い語句説明」「オフィシャルストーリー解説」「31の謎」関連の項目も存在しない。 ***ビックリマン大検定 -ビックリマン関連の試験(クイズ)がプレイできるモード。 --4つの模擬試験と1つの大検定のいずれかを選び、ノンストップで試験をこなさなければならない。 ---問題はすべて制限時間制。回答方式は選択肢や文字入力をするものなど様々である。 ---問題をパス(不正解扱い)したり、試験をギブアップする事も可能だが、当然ながらビックリマンマニアにとっては推奨できる行動ではない。 --試験に関しては以下の分別がある。 ---「聖魔の争い」 - 全20問構成の模擬試験。第1弾~第8弾に関する問題が出題される。 ---「次界争奪戦」 - 全20問構成の模擬試験。第9弾~第19弾に関する問題が出題される。 ---「ピア・マルコと聖石」 - 全20問構成の模擬試験。第20弾~第25弾に関する問題が出題される。 ---「パンゲの未来」 - 全20問構成の模擬試験。第26弾~第31弾に関する問題が出題される。 ---「ビックリマン大検定」 - 全100問構成の検定試験。すべての弾に関する問題が出題される。 --試験が終了すると結果発表の後に、その試験の問題を解答付きですべて表示できる復習機能が搭載されており、次回の試験の参考にできる。 --試験の結果によってそれ相当のボーナスポイントが貰える。もちろん正解数が多い程、貰えるポイントは多くなる。 --ビックリマン大検定に関しては試験終了後に正解数に応じた「級」と「称号」が得られる場合がある。 ---称号に関しては複数のものが用意されており、それは下記の「ユーザーデータ」にて自由に設定できる。 ***シール大ショップ -ポイントと引き換えにビックリマンチョコ(シール)を購入できるモード。 --「ビックリマン大検定」などで得たポイントを消費して、第1弾から第31弾まで区分けされたビックリマンチョコの購入をしていく。 --チョコは一律30ポイント((実物の販売価格である30円と同じ設定。))で販売されており、購入制限は一切ない。ポイントが多く溜まっていればいわゆる「大人買い」も可能となる。 --実物のそれと同じ確率でシールが入手できる再現がされている。すなわち、悪魔などの下位シールが入手しやすく、逆にレアシールは入手しにくくなっている((実物の後期の弾では下位シールとレアシールとの入手確率が大分均等化されている。もちろん本作でもそれは再現されている。))。 --入手したシールは「ビックリマン大図鑑」に登録され、詳細な鑑賞が可能となる。 ---実物を再現しているので同じシールがダブる事態が頻発しやすく、ちゃんとダブった分のシールも「○○枚所持」としてカウントされる。 ***シール大交換 -シールを所持している相手とトレードしてシール交換ができるモード。 --こちら側の所持シールと相手側の所持シールを提示して、双方がOKすれば交渉成立でシール交換がされ、NGだと交渉決裂となる。 ---交換相手は「他のプレイヤーとの通信プレイ交換」と「ゲーム内のキャラとの交換」のいずれかとなる。 --通信プレイの場合は以下の通り。 ---交換するにはDS本体と本ソフトが2つずつ必要なので、準備をしておく必要がある。 ---交換したいシールを好きなだけ選び、相手側に提示していく。同じダブりシールを複数枚提示してもかまわない(下記のキャラ交換も同様)。 ---シールの枚数に上限こそあるが、それ以外では相手側さえ同意すればどんなシールの組み合わせでも交渉成立となる。 --キャラとの交換の場合は以下の通り。 ---シール交換を求める4人のキャラが表示されるので好きなキャラを選びトレード開始。 ---相手側が「○○○のシールが○○枚欲しい」と要求してくるので、その対象シールをすべて相手に渡せば交渉成立となる。 ---もし要求条件と違うシールの渡し方をすると、「その条件は飲めない」と突っぱねられる。 ---交渉の成立したキャラは、別の交換条件を求めるキャラに差し替えられる。トレード相手が尽きる事は一切ない。 ***大おまけ -ビックリマンに関わった著名人のコメントが拝めるモード。 --各人物がビックリマンシール風のイラストで描かれているので、それを選べばコメントが鑑賞できる。 ---おまけなので、ポイントなどの要素は一切関わらず、コメントは全員始めから選択可能である。 ***その他 -ユーザーデータ --ゲーム内のほとんどの画面にて専用アイコンが配置されており、それをタッチすれば今現在のプレイ状況が鑑賞できる。 --鑑賞できる情報は以下の通り。 ---ゲーム開始時に登録したプレイヤーの名前。 ---所持ポイントの総数。 ---「ビックリマン大図鑑」にて登録されたシールの総パーセンテージ数。 ---所持しているシール(ダブり含む)の総枚数。 ---「ビックリマン大検定」にて取得した級のランク。 --また、以下の項目も設定も可能。 ---「ビックリマン大検定」にて得た称号を変更する。変更するとプレイヤーの名前が「(名前)(称号)」という組み合わせで表示される((一例としては、プレイヤーの名前が「カタログ」、選んだ称号が「魔」だった場合、表示されるプレイヤー名は「カタログ魔」となる。))。 ---「ビックリマン大図鑑」にて登録されたシールのパーセンテージ数を弾単位で確認できる。 -設定 --ゲーム内のほとんどの画面に専用アイコンが配置されており、それをタッチすればゲーム内の設定ができる(いわゆるオプション)。 --設定内容は以下の通り。 ---BGMと効果音の音量調整を複数段階から調整できる。 ---ステレオ/モノラルの切り替え。 ---ゲームデータを完全消去する。二度と戻せないので扱いには要注意。 ---スタッフロールが鑑賞できる。 ---- **評価点 -天使 VS 悪魔シールの情報網の凄さ。 --第1弾から第31弾まで、すべてのシールデータをきっちり収録されており、その情報網は幅広い。 ---そのシール総計は2000超((ひかり伝も含む。))と莫大で、データベースとしての内容は相当なものである。 --「ホログラムやエナメルのきらきら感」や「二重シールを剥がすなどのギミック」など、シールの再現度が丁寧になされている。 ---当時の実物では「レアすぎて入手できない」とか「シールを剥がすのが勿体無い」といった事情に苦悩したファンも多かったと思われるが、その問題は本作で思う存分解消できる。 -DSの機能を活かした快適性。 --タッチペンオンリーで軽くアイコンなどをタッチすれば好きな項目が選べ、操作性の面では大分快適である。 --DSの二画面により、一度に表示されるシールの絵や情報が多く表示されるのも見やすくて快適である。 -ビックリマンファンには嬉しいマニアックぶり。 --「ビックリマン大検定」は、ちょっとやそっとの知識を持ってるだけでは軽くひねられる程の難易度。それだけに攻略したくなるし、やりがいもある。 ---問題の出題方法は「シールの3すくみがどうなっているのかを考えなければならない」「クイズ番組風の凝った出題で攻めてくる」など、知識だけではなく頭脳戦が要求されるものもある。 ---例えプレイした問題がチンプンカンプンでも、出題された問題は復習可能なので、訳が分からないだけで終わる事はないはずである。 --「大おまけ」のにおける著名人のビックリマンシール風のイラストは「ビックリマンらしさと本人の特徴の両面」が上手く描かれており、実物で売られていても違和感がない位にクオリティが高い。 ---そして、「ビックリマンが好きだ」という愛を感じさせる程の各人物のコメントが興味深い。 --他にも「シール大ショップ」における、「ビックリマンチョコの売品用の箱が並べられる演出」や「ビックリマンチョコの封を開けてシールを取り出す演出」がやたらと細かく懐かしきメモリーがが甦ってくる。 -その他の評価点。 --本ソフトを購入すると特典として限定復刻版ヘッドロココのビックリマンシールが付いていた。また、初回特典では限定復刻版サタンマリアのビックリマンシールも付いていた。 ---この2シールはゲーム内でとある条件を満たすと「ビックリマン大図鑑」にて鑑賞できる様になる。 --説明書には「ビックリマンコラム」なる記事があり、こっちもなかなか興味深い情報が拝める。 ---- **問題点 -シール集めが苦痛の域。 --このゲームにおいてシールを入手する為の行動は「ビックリマン大検定」の試験にてポイントを稼ぐのが主となるが、まずこれが苦痛要因となっている。 ---評価点で述べた通り、はっきりいって問題の難易度は相当高い。とてもじゃないが「ビックリマンブームに乗ってた」程度の知識ではまともな正解をするのは不可能に近いだろう。 ---すなわち、これは「''問題を正解しないとまともなポイントが稼げず、シールを買う事すら許されない''」事を意味し、「データベースなのにデータが未開放」という壁に衝突してしまう。 ---とはいえ、問題を復習すれば段々と正解数が増していき、稼げるポイントも増していく為、この辺はまだ救いがある方なのだが…。 --''「シール大ショップ」で入手できるシールはランダムなので、いくらポイントを稼ごうがダブりシールが溜まりまくるのは避けられない''。 ---試験を何度も受けてポイントをいくら稼ごうが、目的のシールが出現しなければポイントをドブに捨てている様なものであり、段々と「試験もシール購入も苦痛になる」という悪循環を生む。 ---これのせいで、本来なら知識を計る為のプレイである試験が「ポイントを稼ぐ為の作業」と化し、ショップ購入は「当たるまで金を注ぎ込まなければならぬ宝くじ」となってしまう。 --一応は「ビックリマン大図鑑」にていらないシールをポイント換算したり、「シール大交換」にてシールをトレードできる救済処置もあるが…。 ---前者では所詮は捨てシールの換算なので、入手できるポイントは大して多くない。レアシールはちょっと高い買取程度で、下位シールに至っては雀の涙程度しか入らない。&br()おまけに、シールを1種類づつわざわざ選んで換算しないといけないので、めんどくさい事この上ない。 ---後者では必ずしも相手が目的のシールを持っているとは限らず、下手すれば普通にシールを購入した方が手っ取り早い。 --そして、このポイントシステムには大きな穴が存在する。 ---''DSの内蔵時計を登録した誕生日に改竄すれば、その都度誕生日ボーナスである3000ポイントが無限に入り、わざわざ試験を受けるよりも手っ取り早くポイントが入手できてしまう''。 ---3000ポイントはシールが100個買えてしまう額であり、これを利用すれば試験の手間を省きつつも大人買いができてしまう。 ---この改竄を知ってしまうと、「もう試験を受けるのが馬鹿らしくなってくる」という結論となり、必然的にプレイヤーは「DSの内蔵時計をいじくる行動」に専念してしまう。 ---もちろん「そんな改竄は邪道」と思うプレイヤーは正当に試験を受ければいい事である。しかし、正当法であれ邪道であれ、''シールをコンプリートするには運が絡む''という事実には変わりがない。 -本当の意味での「完全版収録」ではない。 --確かに本作は天使 VS 悪魔シールの第1弾から第31弾までのシールデータが完全に収録されている。しかし、収録しなければならないはずの、とある弾数が抜けている。 ---2001年~2002年に発売された「''第31弾完全版''」と「''第32弾''」がそれに該当する。これらはナンバリングがされており、''れっきとした天使 VS 悪魔シールの正史に含まれている弾である''。 ---双方共に第31弾発売から時間が大きく過ぎてからの登場なので若干異端の目で見られやすい弾ではあるが、2007年にリリースされた本作に収録するのは余裕で可能なはずである。 --上記の作業シール集集めの件と並んで本作の批判として集中しているのが、この「''完全版なのに完璧ではない中途半端さ''」である。詳細はレビューサイトなどで確認してほしい。 -自分好みなシールの並べ方機能が非搭載。 --「ビックリマン大図鑑」におけるシールデータの並べ方は、「弾単位の並べ方」か「文字検索機能で該当シールが並ぶ」のいずれかしかない。 ---よって、「お気に入りのシールだけを選んでオリジナルの並べ方にする」といった鑑賞ができない。実物で誰もがやったであろう自由な並べ方表示が再現できないのは残念なところ。 ---- **賛否が分かれそうな点 -あまりにも代償が大きいコレクション要素の存在。 --本作において試験などで稼いだポイントでシールを購入し、いらないシールを交換してコレクションさせる要素を取り入れた理由はおそらく「''現物の楽しみ方のバーチャル再現''」だと思われる。 ---実際、ビックリマンブーム時代においては&br()「封を開けるまで何のシールが当たるか分からない魅惑的なギャンブル性」&br()「友達とシール交換をして効率良く欲しいシールを入手し、さらにはただの交換相手だけに留まらない深き友好を広めていく」&br()といった要因もブームに貢献していたのは事実である。&br()本作においてもそれをゲーム内で再現して昔の面白さを楽しんでもらおうとしたスタッフの試みが感じられる。それ自体は決して悪くない発想だが…。 ---しかし、本作は公式ではっきりと「コレクタブル''データベース''」というジャンルで表記されており、大方のプレイヤーは「ビックリマンシールのデータを鑑賞したい」という目的で購入しているはずである。&br()そういう期待をしているのに、いざゲームを起動させると「難問試験を強要され、先の見えない作業をこなさないとシールデータが見れない」という状況に陥ると苛立ちを感じるのは当然だろう。 ---『ポケットモンスターシリーズ』や『遊戯王シリーズ』などのゲーム性とコレクション要素を兼ねたゲームは幾らかあるが、あちらは''それ相当のゲーム性があるからコレクションが楽しいのであって、&br()限られたクイズ位しかゲーム性がない本作に無理やりコレクション要素を入れるのは明らかに割が合っていない''という結論に至ってしまう。 --また、実物は「形あるものを入手できる実感」があるからこそ収集に燃えるのであり、バーチャル内でそれを再現しても虚しいだけという声も多い。 ---この辺も人それぞれの感じ方だろうが、データベースはあくまでも対象の情報を鑑賞できる事を目的としたジャンルであり、すぐにそれができないのはジャンル的に大きな疑問符が付いてしまう。 -ひかり伝収録の存在。 --もちろん、ひかり伝が収録されている事は本作の発売時期を考えるとタイムリーなサプライズであり、直接的な批判要因ではない。 ---ひかり伝のシール収録もなかなか多彩だし、ひかり伝には天使 VS 悪魔シールの「復刻版」という分別のシールがあり、関連性が全くない訳でもないが…。 ---しかし、ひかり伝を収録できる余裕があるのならば、何故上記の「第31弾完全版と第32弾は収録しなかったのか?」という疑問に結びつく。 ---むしろそこは、「ひかり伝収録を見送ってでも天使 VS 悪魔シールの"真の完全版"として製作するべきという発想はなかったのか?」とどうしても思ってしまう。 --また、ひかり伝は後に「ひかり伝 聖魔歴」と「ひかり伝 聖魔十戒」という弾が2008年に発売されるが、2007年リリースの本作には当然収録されていない。 ---天使 VS 悪魔シール同様、ひかり伝もまた「完全なる収録」になり得なかったという皮肉さが悲しい。 ---- **総評 -ビックリマンシールのデータベースとしては非常に頑張っている出来だが、「作業感たっぷりの余計なゲーム性の導入」と「一部の弾を完全無視」という批判も非常に多いのが残念。 -とはいえ、PCE版大事界とは比較にならない程の莫大なデータが収録されており、ビックリマンシールのデータベースとして完成度が純粋に高いのもまた事実である。
*ビックリマン大事典 【びっくりまんだいじてん】 |ジャンル|コレクタブルデータベース|&amazon(B000UWV31S,image=https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61XA7HjAi4L.SL160.jpg)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |販売元|フロム・ソフトウェア|~| |発売元|スリーオクロック|~| //|開発元||~| |発売日|2007年8月23日|~| |価格|5,040円(税込)|~| |判定|なし|~| |ポイント|「ビックリマン 天使 VS 悪魔シール」のデータを大収録&br;かったるいシール収集要素&br;実は「完全」なる収録ではない|~| |>|>|CENTER:''[[ビックリマンシリーズリンク>ビックリマンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -1985年に発売され社会的大ブームを巻き起こした「ビックリマン 天使 VS 悪魔シール」のデータを網羅したニンテンドーDSソフトにあたる。 -天使 VS 悪魔シールにて発売された第1弾から第31弾までのシールデータをすべてを収録し、&br()さらにおまけとして本ソフトがリリースされた当時の発売されていたビックリマンの新シリーズ「ひかり伝」のシールデータも特別収録されている。 -本作から19年前に『[[ビックリマン大事界]]』という本作と同じ題材を扱ったデータベースソフトがPCエンジンにてリリースされているが、本作との直接的な関係は全くない(発売メーカーも無関係)。 -ゲームとしては一人プレイ専用。モードの「シール大交換」限定で二人通信プレイが可能。操作はすべてタッチペンで行い、十字ボタン/ボタンは一切使用しない。 ---- **主なモード、及びルール -ゲームを開始する前に以下の登録を行う必要がある。 --まずはプレイヤーの名前と誕生日の入力を求められるので、それを行う。 ---入力データはプレイヤーのセーブデータとして登録される。本作のセーブデータは1つのみで、登録の変更はできない。 --ゲームを起動すると以下のボーナスポイントが貰えるチャンスとなる。 ---「運勢ボーナス」 - 一日一回限定でビックリマンシールのおみくじが行える。当たったシールによって最大300ポイントの加算ボーナスが入る。 ---「誕生日ボーナス」 - プレイした月日と登録した誕生日が一致すると、一日一回限定で3000ポイントの加算ボーナス。 --ゲームをスタートして選べるモードは以下の6つ。 ***ビックリマン大図鑑 -天使 VS 悪魔シールの第1弾から第31弾までのシールデータを鑑賞できるモード。 --ゲーム開始時ではすべての表示シールが白黒で表示され、詳細なシールデータは鑑賞できない状態となっている。 ---シールデータを詳細に鑑賞するには「シール大ショップ」や「シール大交換」にて対象のシールを入手しなければならない。 ---シールデータ画面では、入手したシールの絵は上画面に表示され、下画面ではそのシールに関する情報が表記されている構造となる。&br()また、下画面の情報に示された青い語句をタッチすると、それに関する簡易な説明が表示される。 --入手したシールデータは、第1弾から第31弾の区別分けがされたアイコンをクリックする事でシール一覧画面に移項する。そこからさらに見たいシールデータを選択する事で鑑賞できる。 ---弾の区別分け以外にも、文字検索機能でシールの名前を入力し、鑑賞したいシールデータを探す事もできる。 ---各弾を選んだ後は「シール全部」「ヘッド」「天使」「お守り」「悪魔」の種族分け表示も可能(但し、弾によっては種族の種類の相違がある)。 ---同じく各弾を選んだ後は、アイコンにて「その弾に関するオフィシャルストーリーの解説」が鑑賞できる。 --シールデータが表示されている画面では様々なアイコンがあり、それをクリックすればより詳細なシールデータ鑑賞が可能となる。&br()以下アイコンの説明。「表裏切り替え」と「ポイント交換」以外のアイコンに関しては存在しないシールもある。 ---「表裏切り替え」 - 上画面のシール絵を表面(イラスト)にするか、裏面にするかの切り替え。 ---「博士」 - ビックリマン博士による、そのシールに関する解説が鑑賞できる。 ---「系譜」 - 他のシールのキャラと関連性があるシールに関しては、その系譜の系図が鑑賞できる。 ---「アイスVer.」「別Ver.」 - 上画面のシール絵を、アイス版や別バージョンのものに変更表示できる((実物はチョコ(スナック菓子)だけではなく、リニューアルした過去の弾のシールが同封されたアイス発売がされていた時期もある。また、同じシールでも微妙に絵が違う別バージョンのシールも存在していた。)) ---「ペン操作」 - 現物のおいて主に後期の弾では、シールを剥がすと違う絵が表示されるなどの特殊なシールがあった。タッチペンでそれを画面内で実践できる。 ---「ポイント交換」 - そのシールの枚数を消費して、ポイントに交換する事ができる。シールのレア度によって交換できるポイントに相違がある。 --各弾のシールをすべて入手すると、「31の謎」というアイコンにてビックリマンに関する謎を交えたトリビアが鑑賞できる様になる。謎は総計で31個(31弾分)存在する。 ***ひかり伝大図鑑 -本作のリリースと同時期に発売されていたビックリマンシリーズの新作「ひかり伝」のシールデータを鑑賞できるモード。 --鑑賞できる弾は「ひかり伝」「ひかり伝II」「ひかり伝III」「ひかり伝 おとぎ」の4弾分となっている。 --基本的なプレイは「ビックリマン大図鑑」と同じ感覚での鑑賞となるが、以下の相違点がある。 ---シールは始めからすべて鑑賞可能で、ポイントなどでシールを入手する必要はない。 ---シールデータ画面では「表裏切り替え」以外のアイコンは一切存在しない。 ---その他、「青い語句説明」「オフィシャルストーリー解説」「31の謎」関連の項目も存在しない。 ***ビックリマン大検定 -ビックリマン関連の試験(クイズ)がプレイできるモード。 --4つの模擬試験と1つの大検定のいずれかを選び、ノンストップで試験をこなさなければならない。 ---問題はすべて制限時間制。回答方式は選択肢や文字入力をするものなど様々である。 ---問題をパス(不正解扱い)したり、試験をギブアップする事も可能だが、当然ながらビックリマンマニアにとっては推奨できる行動ではない。 --試験に関しては以下の分別がある。 ---「聖魔の争い」 - 全20問構成の模擬試験。第1弾~第8弾に関する問題が出題される。 ---「次界争奪戦」 - 全20問構成の模擬試験。第9弾~第19弾に関する問題が出題される。 ---「ピア・マルコと聖石」 - 全20問構成の模擬試験。第20弾~第25弾に関する問題が出題される。 ---「パンゲの未来」 - 全20問構成の模擬試験。第26弾~第31弾に関する問題が出題される。 ---「ビックリマン大検定」 - 全100問構成の検定試験。すべての弾に関する問題が出題される。 --試験が終了すると結果発表の後に、その試験の問題を解答付きですべて表示できる復習機能が搭載されており、次回の試験の参考にできる。 --試験の結果によってそれ相当のボーナスポイントが貰える。もちろん正解数が多い程、貰えるポイントは多くなる。 --ビックリマン大検定に関しては試験終了後に正解数に応じた「級」と「称号」が得られる場合がある。 ---称号に関しては複数のものが用意されており、それは下記の「ユーザーデータ」にて自由に設定できる。 ***シール大ショップ -ポイントと引き換えにビックリマンチョコ(シール)を購入できるモード。 --「ビックリマン大検定」などで得たポイントを消費して、第1弾から第31弾まで区分けされたビックリマンチョコの購入をしていく。 --チョコは一律30ポイント((実物の販売価格である30円と同じ設定。))で販売されており、購入制限は一切ない。ポイントが多く溜まっていればいわゆる「大人買い」も可能となる。 --実物のそれと同じ確率でシールが入手できる再現がなされている。すなわち、悪魔などの下位シールが入手しやすく、逆にレアシールは入手しにくくなっている((実物の後期の弾では下位シールとレアシールとの入手確率が大分均等化されている。もちろん本作でもそれは再現されている。))。 --入手したシールは「ビックリマン大図鑑」に登録され、詳細な鑑賞が可能となる。 ---実物を再現しているので同じシールがダブる事態が頻発しやすく、ちゃんとダブった分のシールも「○○枚所持」としてカウントされる。 ***シール大交換 -シールを所持している相手とトレードしてシール交換ができるモード。 --こちら側の所持シールと相手側の所持シールを提示して、双方がOKすれば交渉成立でシール交換がされ、NGだと交渉決裂となる。 ---交換相手は「他のプレイヤーとの通信プレイ交換」と「ゲーム内のキャラとの交換」のいずれかとなる。 --通信プレイの場合は以下の通り。 ---交換するにはDS本体と本ソフトが2つずつ必要なので、準備をしておく必要がある。 ---交換したいシールを好きなだけ選び、相手側に提示していく。同じダブりシールを複数枚提示してもかまわない(下記のキャラ交換も同様)。 ---シールの枚数に上限こそあるが、それ以外では相手側さえ同意すればどんなシールの組み合わせでも交渉成立となる。 --キャラとの交換の場合は以下の通り。 ---シール交換を求める4人のキャラが表示されるので好きなキャラを選びトレード開始。 ---相手側が「○○○のシールが○○枚欲しい」と要求してくるので、その対象シールをすべて相手に渡せば交渉成立となる。 ---もし要求条件と違うシールの渡し方をすると、「その条件は飲めない」と突っぱねられる。 ---交渉の成立したキャラは、別の交換条件を求めるキャラに差し替えられる。トレード相手が尽きる事は一切ない。 ***大おまけ -ビックリマンに関わった著名人のコメントが拝めるモード。 --各人物がビックリマンシール風のイラストで描かれているので、それを選べばコメントが鑑賞できる。 ---おまけなので、ポイントなどの要素は一切関わらず、コメントは全員始めから選択可能である。 ***その他 -ユーザーデータ --ゲーム内のほとんどの画面にて専用アイコンが配置されており、それをタッチすれば今現在のプレイ状況が鑑賞できる。 --鑑賞できる情報は以下の通り。 ---ゲーム開始時に登録したプレイヤーの名前。 ---所持ポイントの総数。 ---「ビックリマン大図鑑」にて登録されたシールの総パーセンテージ数。 ---所持しているシール(ダブり含む)の総枚数。 ---「ビックリマン大検定」にて取得した級のランク。 --また、以下の項目も設定も可能。 ---「ビックリマン大検定」にて得た称号を変更する。変更するとプレイヤーの名前が「(名前)(称号)」という組み合わせで表示される((一例としては、プレイヤーの名前が「カタログ」、選んだ称号が「魔」だった場合、表示されるプレイヤー名は「カタログ魔」となる。))。 ---「ビックリマン大図鑑」にて登録されたシールのパーセンテージ数を弾単位で確認できる。 -設定 --ゲーム内のほとんどの画面に専用アイコンが配置されており、それをタッチすればゲーム内の設定ができる(いわゆるオプション)。 --設定内容は以下の通り。 ---BGMと効果音の音量調整を複数段階から調整できる。 ---ステレオ/モノラルの切り替え。 ---ゲームデータを完全消去する。二度と戻せないので扱いには要注意。 ---スタッフロールが鑑賞できる。 ---- **評価点 -天使 VS 悪魔シールの情報網の凄さ。 --第1弾から第31弾まで、すべてのシールデータをきっちり収録されており、その情報網は幅広い。 ---そのシール総計は2000超((ひかり伝も含む。))と莫大で、データベースとしての内容は相当なものである。 --「ホログラムやエナメルのきらきら感」や「二重シールを剥がすなどのギミック」など、シールの再現度が丁寧になされている。 ---当時の実物では「レアすぎて入手できない」とか「シールを剥がすのが勿体無い」といった事情に苦悩したファンも多かったと思われるが、その問題は本作で思う存分解消できる。 -DSの機能を活かした快適性。 --タッチペンオンリーで軽くアイコンなどをタッチすれば好きな項目が選べ、操作性の面では大分快適である。 --DSの二画面により、一度に表示されるシールの絵や情報が多く表示されるのも見やすくて快適である。 -ビックリマンファンには嬉しいマニアックぶり。 --「ビックリマン大検定」は、ちょっとやそっとの知識を持ってるだけでは軽くひねられる程の難易度。それだけに攻略したくなるし、やりがいもある。 ---問題の出題方法は「シールの3すくみがどうなっているのかを考えなければならない」「クイズ番組風の凝った出題で攻めてくる」など、知識だけではなく頭脳戦が要求されるものもある。 ---たとえプレイした問題がチンプンカンプンでも、出題された問題は復習可能なので、訳が分からないだけで終わる事はないはずである。 --「大おまけ」のにおける著名人のビックリマンシール風のイラストは「ビックリマンらしさと本人の特徴の両面」が上手く描かれており、実物で売られていても違和感がない位にクオリティが高い。 ---そして、「ビックリマンが好きだ」という愛を感じさせる程の各人物のコメントが興味深い。 --他にも「シール大ショップ」における、「ビックリマンチョコの売品用の箱が並べられる演出」や「ビックリマンチョコの封を開けてシールを取り出す演出」がやたらと細かく懐かしきメモリーが甦ってくる。 ---- **問題点 -シール集めが苦痛の域。 --このゲームにおいてシールを入手する為の行動は「ビックリマン大検定」の試験にてポイントを稼ぐのが主となるが、まずこれが苦痛要因となっている。 ---評価点で述べた通り、はっきりいって問題の難易度は相当高い。とてもじゃないが「ビックリマンブームに乗ってた」程度の知識ではまともな正解をするのは不可能に近いだろう。 ---すなわち、これは「''問題を正解しないとまともなポイントが稼げず、シールを買う事すら許されない''」事を意味し、「データベースなのにデータが未開放」という壁に衝突してしまう。 ---とはいえ、問題を復習すれば段々と正解数が増していき、稼げるポイントも増していく為、この辺はまだ救いがある方なのだが…。 --''「シール大ショップ」で入手できるシールはランダムなので、いくらポイントを稼ごうがダブりシールが溜まりまくるのは避けられない''。 ---試験を何度も受けてポイントをいくら稼ごうが、目的のシールが出現しなければポイントをドブに捨てている様なものであり、段々と「試験もシール購入も苦痛になる」という悪循環を生む。 ---これのせいで、本来なら知識を計る為のプレイである試験が「ポイントを稼ぐ為の作業」と化し、ショップ購入は「当たるまで金を注ぎ込まなければならぬ宝くじ」となってしまう。 --一応は「ビックリマン大図鑑」にていらないシールをポイント換算したり、「シール大交換」にてシールをトレードできる救済処置もあるが…。 ---前者では所詮は捨てシールの換算なので、入手できるポイントは大して多くない。レアシールはちょっと高い買取程度で、下位シールに至っては雀の涙程度しか入らない。&br()おまけに、シールを1種類ずつわざわざ選んで換算しないといけないので、めんどくさい事この上ない。 ---後者では必ずしも相手が目的のシールを持っているとは限らず、下手すれば普通にシールを購入した方が手っ取り早い。 --そして、このポイントシステムには大きな穴が存在する。 ---''DSの内蔵時計を登録した誕生日に改竄すれば、その都度誕生日ボーナスである3000ポイントが無限に入り、わざわざ試験を受けるよりも手っ取り早くポイントが入手できてしまう''。 ---3000ポイントはシールが100個買えてしまう額であり、これを利用すれば試験の手間を省きつつも大人買いができてしまう。 ---この改竄を知ってしまうと、「もう試験を受けるのが馬鹿らしくなってくる」という結論となり、必然的にプレイヤーは「DSの内蔵時計をいじくる行動」に専念してしまう。 ---もちろん「そんな改竄は邪道」と思うプレイヤーは正当に試験を受ければいい事である。しかし、正当法であれ邪道であれ、''シールをコンプリートするには運が絡む''という事実には変わりがない。 --ただ上記はある意味、現実での苦労して小遣いをやり繰りしチョコ購入、ダブりまくったシールを友達と交換する、たまにできた大人買いの再現とも言える。 -本当の意味での「完全版収録」ではない。 --確かに本作は天使 VS 悪魔シールの第1弾から第31弾までのシールデータが完全に収録されている。しかし、収録しなければならないはずの、とある弾数が抜けている。 ---2001年~2002年に発売された「''第31弾完全版''」と「''第32弾''」がそれに該当する。これらはナンバリングがされており、''れっきとした天使 VS 悪魔シールの正史に含まれている弾である''。 ---双方共に第31弾発売から時間が大きく過ぎてからの登場なので若干異端の目で見られやすい弾ではあるが、2007年にリリースされた本作に収録するのは余裕で可能なはずである。 --上記の作業シール集集めの件と並んで本作の批判として集中しているのが、この「''完全版なのに完璧ではない中途半端さ''」である。詳細はレビューサイトなどで確認してほしい。 -自分好みなシールの並べ方機能が非搭載。 --「ビックリマン大図鑑」におけるシールデータの並べ方は、「弾単位の並べ方」か「文字検索機能で該当シールが並ぶ」のいずれかしかない。 ---よって、「お気に入りのシールだけを選んでオリジナルの並べ方にする」といった鑑賞ができない。実物で誰もがやったであろう自由な並べ方表示が再現できないのは残念なところ。 -ひかり伝収録の存在。 --ひかり伝を収録できる余裕があるのならば、何故上記の「第31弾完全版と第32弾は収録しなかったのか?」という疑問に結びつく。 ---- **総評 ビックリマンシールのデータベースとしては非常に頑張っている出来だが、「作業感たっぷりの余計なゲーム性の導入」と「一部の弾を完全無視」という批判も非常に多い。~ 「ビックリマンシールのデータを鑑賞したい」という目的で購入すると「難問試験を強要され、先の見えない作業をこなさないとシールデータが見られない」という状況に陥り、苛立ちを感じる事も多い。~ コレクション要素を使ったゲーム性があればまだ集める楽しさもあっただろう。~ とはいえ、PCE版大事界とは比較にならない程の莫大なデータが収録されており、ビックリマンシールのデータベースとしては完成度が純粋に高い。 ---- ---- **余談 -説明書には「ビックリマンコラム」なる記事があり、なかなか興味深い情報が拝める。 -特典のシール --本ソフトを購入すると特典として限定復刻版ヘッドロココのビックリマンシールが付いていた。また、初回特典では限定復刻版サタンマリアのビックリマンシールも付いていた。 ---この2シールはゲーム内でとある条件を満たすと「ビックリマン大図鑑」にて鑑賞できる様になる。

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