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SIMPLE2000シリーズ Vol.103 THE 地球防衛軍タクティクス - (2015/02/25 (水) 19:08:42) の最新版との変更点

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*SIMPLE2000シリーズ Vol.103 THE 地球防衛軍タクティクス 【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ103 ざ ちきゅうぼうえいぐんたくてぃくす】 |ジャンル|戦略シミュレーション|&amazon(B000FPYRJK)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|シンクアーツ|~| |発売日|2006年7月27日|~| |定価|2,000円(税抜)|~| |ポイント|開発 サンドロット/シンクアーツ&br()''↑罠です!!''|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLE2000シリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[地球防衛軍シリーズリンク>地球防衛軍シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE2000』の1作であり、同シリーズでも人気の『THE 地球防衛軍シリーズ』を題材とした戦略シミュレーションゲーム。~ 『[[THE 地球防衛軍2>SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2]]』を原作としており、同作に登場する武器(を装備した主人公)・マシン・敵キャラをユニットに落とし込んでいる。 なお原作の開発元であるサンドロットは、メーカーロゴがパッケージに載っており、ゲームのOPにも表示されるのだが、''実際の開発には関わっていない''((なぜか実際の開発元よりも先にロゴが表示される。))。 **特徴 実際の開発元であるシンクアーツは、『[[大戦略シリーズ]]』の移植・開発を行っていたメーカーで、本作もオーソドックスなヘックス式のシステムとなっている。 -全50マップを順番にクリアして行く。各マップには規定ターン数が設定されているが、一度クリアしたマップはクリア条件を自由に変更した上でプレイできるフリーモードと化す。 --クリアしたマップには、ターン数・敵撃破数等に応じて評価が付く。 ---クリアすると新たなユニットや武器を入手できる((後述のインベーダーモードでは、武器は入手できず、装備しているものはユニットごとに最初から決まっている。))。 -各ユニットは敵を倒す事で経験値を手に入れ、最大5までレベルアップできる。 --倒されたユニットは消滅するが、コストを払えば同種のユニットを増援として出す事ができる。但しレベルは1からスタート。 **評価点 -敵の思考時間が非常に短い。 -登場したユニットの戦闘時のグラフィックを閲覧できる、図鑑モードが有る。原作には無いので資料的価値は有る…かも。 -特にバグは無い。 **問題点 -戦闘の演出が簡素。 --「攻撃側表示→相手側表示→攻撃→被弾」をいちいちデモで見せてくれるのだが、冗長な上に弾着の演出もダメージ数値の表示も無い。倒された相手はその場でゴロンと横になるだけで、原作の様に体液をまき散らしたりはしない。更にロードも妙に長い。 ---幸い戦闘デモのスキップはON・OFFの設定ができる。 -敵の思考が速いのは良いが、ユニットは一瞬で移動する上にマップ上でのダメージ数値表示も無い為、''敵ターンで味方が殺されていても気付けないという事が有り得る''。 -ユニット間の性能バランスが悪い。攻撃できる地形はユニットごとに決まっており、原作の様に武器を持ち替えても変化しない。 --地上・空中両方の敵に攻撃できる上に攻撃力の高いペイルウィング系は非常に便利である。敵は空中に攻撃できない者が多いので、最終的にはペイルウィングと、拠点制圧用のエアバイクだけで殆どの面はクリアできてしまう。 -武器の種類は豊富だが、同じ様な性能の武器が幾つもある。 --それどころか、''レベルを上げないと使えないのに初期の武器より弱い''という謎の設定の武器が複数存在する。 -毎ターン、制圧済みの拠点に応じて、資金に当たる「エネルギー」という数値の収入があるのだが…''このエネルギー、ほぼ死に設定である''。 --使い道は破壊されたユニットの再出撃(他のシミュレーションで言うところの「ユニット生産」)と、拠点に収納したユニットの回復のみ。しかしどちらも微々たる量で、困る事はまったくない。 -自軍と敵軍の他に、AI操作の友軍もいるのだが、友軍の占領した回復拠点は利用する事ができない。 -最終面をクリアすると、インベーダー側を操作する裏モードがプレイできるのだが、本当にただ「操作できる」だけで、画面演出などは変わらない。 --但し個々のユニット性能は防衛軍側より低いため、歯応えはある。 -''39面『封鎖』が鬼門''。5機いるNPCの戦車ユニットを護衛する面で、1機でも破壊された途端負けなのだが、''この戦車がとんでもなくバカ''。 --攻撃力と防御力が下手に高いものだから、どんどんザコを倒しながら敵を深追いして行き、''取り囲まれて袋叩きにされ死ぬ''。自分が死にかけでも平気で接近戦を挑み返り討ちにあう。 --護衛しようにも''移動力が最も高いユニットでも4ターンはかからないと辿り着けない場所にいる''。 --因みにインベーダーモードの場合は''5機全て倒さないとクリアにならない''。 -特定の拠点の「制圧」がクリア条件のマップでは、拠点を「破壊」してしまうと即ゲームオーバーとなる。戦車や爆撃兵は、「破壊」のコマンドが1番上に表示される為、間違って選んでしまい易い。 --原作では破壊が目的だったインセクトヒルが、本作では破壊ではなく制圧の対象になっていたりもする。 ***『防衛軍』関連作としては? -「オリジナルユニットも登場」という触れ込みだが、実際は原作キャラの手持ち武器のグラフィックを変えただけで、完全なオリジナルのユニットは皆無。 -「ストーリーは『防衛軍2』に沿って進行」という前提が有る事もあるが、BGMは原作からの流用ばかり。 --更にエンディングのテキストまで使い回し。さりげなく「あの戦士は…」が「あの部隊は…」に変更されていたりするが。 --一方、ボイスによるナレーション演出は一部のマップでしか行われない。 **総評 SIMPLEシリーズ内でも特に人気の高かった『防衛軍2』を下手に下敷きにした為、「これじゃない」感を漂わせてしまった存在である事は否めない。~ 単純に戦略シミュレーションとして見れば、作業感はあるものの取り立てて酷いものではない。原作が無ければシナリオを合わせる必要が無いのでマップ数を絞る事ができ、その分他の事に回せたのではないだろうか。とはいえそれではBGMもグラフィックも流用できないので、やはり何かが犠牲になっていたのかもしれないが((原作は定価2000円とは思えないボリュームではあるが、既存のソフトからの流用あっての存在である事も忘れてはならない。))。 その一方で、「軍と言いつついつも1人(or2人)で戦わされている」原作をSLGにするというアプローチ自体は、間違ってはいなかったはず。 一体、本作に足りなかったのは何だったのだろうか…? **その後 2011年、携帯モバイルゲームとして、『防衛軍』を下敷きにしたSLG『地球防衛軍レジェンド』の稼働が開始された。~ ジャンルは同じだが、本作とは全く異なった内容である。とはいえイメージイラストとして本作のパッケージイラストが流用されているが。
*SIMPLE2000シリーズ Vol.103 THE 地球防衛軍タクティクス 【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむひゃくさん ざ ちきゅうぼうえいぐんたくてぃくす】 |ジャンル|戦略シミュレーション|&amazon(B000FPYRJK)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|シンクアーツ|~| |発売日|2006年7月27日|~| |定価|2,000円(税抜)|~| |判定|なし|~| //|ポイント|開発 サンドロット/シンクアーツ&br()''↑罠です!!''|~| //ソース不明でCOされた情報を元に書かれているのでこちらもCO |>|>|CENTER:''[[SIMPLE2000シリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[地球防衛軍シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE2000』の1作であり、同シリーズでも人気の『THE 地球防衛軍シリーズ』を題材とした戦略シミュレーションゲーム。~ 『[[THE 地球防衛軍2>SIMPLE2000シリーズ Vol.81 THE 地球防衛軍2]]』を原作としており、同作に登場する武器(を装備した主人公)・マシン・敵キャラをユニットに落とし込んでいる。 //なお原作の開発元であるサンドロットは、メーカーロゴがパッケージに載っており、ゲームのOPにも表示されるのだが、''実際の開発には関わっていない''((なぜか実際の開発元よりも先にロゴが表示される。))。 //ソースがないのでCO **特徴 実際の開発元であるシンクアーツは、『[[大戦略シリーズ]]』の移植・開発を行っていたメーカーで、本作もオーソドックスなヘックス式のシステムとなっている。 -全50マップを順番にクリアして行く。クリアしたマップには、ターン数・敵撃破数等に応じて評価が付く。 --クリアすると新たなユニットや武器を入手できる((後述のインベーダーモードでは、武器は入手できず、装備しているものはユニットごとに最初から決まっている。))。 --一度クリアしたマップは、クリア条件を自由に変更できる「フリーモード」としてもプレイ可能になる。 -各ユニットは敵を倒す事で経験値を手に入れ、最大5までレベルアップできる。 --倒されたユニットは消滅するが、コストを払えば同種のユニットを増援として出す事ができる。但しレベルは1からスタート。 **評価点 -敵の思考時間が非常に短い。 -登場したユニットの戦闘時のグラフィックを閲覧できる、図鑑モードが有る。原作には無いので資料的価値は有る…かも。 -特にバグは無い。 **問題点 -戦闘の演出が簡素。 --「攻撃側表示→相手側表示→攻撃→被弾」をいちいちデモで見せてくれるのだが、冗長な上に弾着の演出もダメージ数値の表示も無い。倒された相手はその場でゴロンと横になるだけで、原作の様に体液をまき散らしたりはしない。更にロードも妙に長い。 ---幸い戦闘デモのスキップはON・OFFの設定ができる。 -敵の思考が速いのは良いが、ユニットは一瞬で移動する上にマップ上でのダメージ数値表示も無い為、''敵ターンで味方が殺されていても気付けないという事が有り得る''。 -ユニット間の性能バランスが悪い。攻撃できる地形はユニットごとに決まっており、原則的に武器を持ち替えても変化しない。 --飛行ユニットである上に攻撃力の高いペイルウィング系は非常に便利である。敵は空中に攻撃できない者が多いので、最終的にはペイルウィングと、拠点制圧用のエアバイクだけで殆どの面はクリアできてしまう。 -武器の種類は豊富だが、同じ様な性能の武器が幾つもある。 --それどころか、''レベルを上げないと使えないのに初期の武器より弱い''という謎の設定の武器が複数存在する。 -毎ターン、制圧済みの拠点に応じて、資金に当たる「エネルギー」という数値の収入があるのだが…''このエネルギー、ほぼ死に設定である''。 --使い道は破壊されたユニットの再出撃(他のシミュレーションで言うところの「ユニット生産」)と、拠点に収納したユニットの回復のみ。しかしどちらも微々たる量で、困る事はまったくない。 -自軍と敵軍の他に、AI操作の友軍もいるのだが、友軍の占領した回復拠点は利用する事ができない。 --また、特定の拠点を制圧することがクリア条件である面で、''制圧能力を持たない友軍のユニットがその拠点の上に居座ってしまい''、やむなく「敵ユニットを全滅させてクリア」を目指さなければならない事もある。 -最終面をクリアすると、インベーダー側を操作する裏モードがプレイできるのだが、本当にただ「操作できる」だけで、画面演出などは変わらない。 --但し個々のユニット性能は防衛軍側より低いため、歯応えはある。 -''39面『封鎖』が鬼門''。5機いるNPCの戦車ユニットを護衛する面で、1機でも破壊された途端負けなのだが、''この戦車がとんでもなくバカ''。 --攻撃力と防御力が下手に高いものだから、どんどんザコを倒しながら敵を深追いして行き、''取り囲まれて袋叩きにされ死ぬ''。自分が死にかけでも平気で接近戦を挑み返り討ちにあう。 --護衛しようにも''移動力が最も高いユニットでも4ターンはかからないと辿り着けない場所にいる''。 --因みにインベーダーモードの場合は''5機全て倒さないとクリアにならない''。 -特定の拠点の「制圧」がクリア条件のマップでは、拠点を「破壊」してしまうと即ゲームオーバーとなる。戦車や爆撃兵は、「破壊」のコマンドが1番上に表示される為、間違って選んでしまい易い。 --原作では破壊が目的だったインセクトヒルが、本作では破壊ではなく制圧の対象になっていたりもする。 ***『防衛軍』関連作としては? -「オリジナルユニットも登場」という触れ込みだが、実際は原作キャラの手持ち武器のグラフィックを変えただけで、完全なオリジナルのユニットは皆無。 -「ストーリーは『防衛軍2』に沿って進行」という前提が有る事もあるが、BGMは原作からの流用ばかり。 --更にエンディングのテキストまで使い回し。さりげなく「あの戦士は…」が「あの部隊は…」に変更されていたりするが。 --一方、ボイスによるナレーション演出は一部のマップでしか行われない。 **総評 SIMPLEシリーズ内でも特に人気の高かった『防衛軍2』を下手に下敷きにした為、「これじゃない」感を漂わせてしまった存在である事は否めない。~ ~ 単純に戦略シミュレーションとして見れば、作業感はあるものの取り立てて酷いものではない。~ 『THE 戦略シミュレーション』というタイトルで世に出していれば、特に叩かれはしなかったろう。~ それでは売れないから、『防衛軍』関連作として発売したのであろうが。~ もっとも完全オリジナル作品として出していたらBGMやキャラデザを流用できず、ゲームとしての完成度も下がっていたであろう((原作は定価2000円とは思えないボリュームではあるが、既存のソフトからの流用あっての存在である事も忘れてはならない。))。 ~ 少なくともタイトル詐欺や宣伝詐欺などをしていない分、『[[THE 地球侵略群>SPACE RAIDERS]]』より遥かに良心的なソフトではある。 **その後 2011年、携帯モバイルゲームとして、『防衛軍』を下敷きにしたSLG『地球防衛軍レジェンド』の稼働が開始された。~ ジャンルは同じだが、本作とは全く異なった内容である。~ イメージイラストとして本作のパッケージイラストが流用されている…と思いきや、実はこれは『2』の攻略本からの更なる流用だったりする。

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