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パラノイア - (2011/10/22 (土) 11:27:05) の最新版との変更点

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*パラノイア 【ぱらのいあ】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B0000ZPTD8)|&image(Fuckyou.png,width=100)Fuck you| |対応機種|PCエンジン|~|~| |メディア|2MbitHuカード|~|~| |発売元|ナグザット|~|~| |開発元|デュアル|~|~| |発売日|1990年3月1日|~|~| |定価|5,800円|~|~| |ポイント|何もかもが狂っている世界観&br()「Fuck you!!!」&br()何故VC配信した?|~|~| |備考|バーチャルコンソール:2008年6月24日より配信/600Wiiポイント|~|~| **概要 -ナグザット(現加賀テック)がPCエンジンにてリリースしたシューティングの一つ。 -悪魔の創った世界にて自身(プレイヤー)の魂を救済する為に戦うという、非常に斬新で怪しいストーリー設定が特徴。 -今となってはパラノイアといえば、某ダンスゲームのボス曲シリーズを連想される方も多いと思うが、もちろん何の関係も無い。 -一人プレイ専用、全5ステージ構造、周回あり(二周)。 **主なルール -主に使用するボタンはショットとサテライト方向調節の二種。 --自機そのものが発射するショットは常時固定であり、性能変化やパワーアップは一切しない。 --3種あるサテライトアイテムを取得する事により、自機周りにサテライト(いわゆるオプション)が付く。初期段階のサテライトは一切の攻撃ができないが、次にアイテムを取る事でサテライトによって違う専用ショットを放つ事ができる。アイテムを連続で取る事により各3段階までパワーアップが可能。 --サテライト自身には無敵の当たり判定があり、触れて敵を倒したり、敵弾をかき消す事が可能である。 --サテライト方向調整により右90度にてサテライトを回転固定する事が可能。また自機を移動させるとサテライトが微小に伸縮するような感じで動く。 -サテライトアイテムの他にも、スピードアップやバリア効果のあるアイテムが存在する。 -残機制の戻り復活、全部なくなるとゲームオーバー。 -その他詳しいルールは[[バーチャルコンソールオフィシャルサイト>http://vc-pce.com/jpn/j/title/paranoia.html]]にて確認されたし。 **問題点 -ステージ数が少なく、各ステージもそんなに長くないので1周のプレイが短め。周回プレイを合わせても10ステージしかない。 --各ステージのバランスも結構大味であまり練られているとは言えない構造。ちょっとやっつけ感が強い作りという印象。 --ボリュームの少なさも相まってか、BGMの曲数が非常に寂しい事に。メイン5曲+ボス2曲+エンディング+ゲームオーバー、の計9曲ぽっきり。80年代前期のゲームならともかく、90年のPCエンジンソフトでその曲数は寂しすぎだろう、と。ちなみに裏技でサウンドテストが可能。 -ミスすると初期状態から戻り復活となり、立ち直るのが非常に困難。特に2周目でミスするとほぼ詰みが確定な程。 --裏技で2周目から始める事が可能だが、もちろん初期状態からのスタートであり。''普通の人類がクリアできるかどうか謎である''。 -クリアしても謎のエンディング(自機が雲の中でゆっくりと飛行しているというもの)の後に2周目がスタ-ト、2周目をクリアしても特に何も無し、''スタッフロールすらなく、ゲーム内で誰が製作に関わったのかすら不明のまま終わる''。 --ゲーム開発メーカー、デュアルのホームページの開発業歴に載り十数年後に開発元が判明することになる。(わかってた人はわかってたかもしれないが) //すでにメーカー先のリンクが存在しない模様なので、リンクは削除しました。 **評価点 -シューティングとしては遊べなくはない。パターンを駆使すれば安定したクリアは望めるし、一周目だけなら特にゲームバランスが不安定という程の難易度でもない。 **賛否が分かれそうな点 -とにかく''作中の世界観があまりにも狂ってる''。「''これ本当にまともな精神状態のスタッフが作ったのか?''」と思える程に。 --まずグラフィックが異様なまでにカラフルかつビビッドな色使いで、見ているだけでも変な気分になってきそうな外観を放っている。「精神異常を具現化したらこうなる」といわんばかりに。 --敵デザインも恐ろしいもので、ステージ1は腐ったリンゴ、ステージ2は巻貝、ステージ3に至っては''般若のお面''などといった面々が何の脈拍もなく登場してくる。はっきりいって''まともなデザインの敵はごく少数しかおらず''、デザインに統一感が見えてこない異彩さを放っている。「精神異常を具現化したら(ry --BGMに関してもやたらとカルト宗教臭いノリな怪しい楽曲メインであり、聞いてるだけで軽くトランス気分を堪能できそうなものとなっている。「精神異常を具現(ry --ステージをクリアするとエイリアンっぽい生物が中指を突き立てて''「Fuck you!!!」''と音声合成で喋ってくれるイカレた演出あり。なんでせっかくステージクリアしたのにへんないきものから馬鹿にされにゃならんのだ…。 「精神異常を(ry --そして上記問題点でも触れた謎のエンディングでトドメを刺される事になる。絵柄から察するに悪魔の世界から解放されたともとれるが、''エンディングに関する説明が全く無いので真偽は不明''。「精神(ry -二周目の難易度の跳ね上がり方が尋常じゃない。敵が高速で弾をばら撒く上に、倒すと撃ち返し弾を発射してくる鬼っぷり。二周目においてサテライトのない自機状態ではまともにゲームを続けるのがほぼ不可能なのは上記不満点通り。サテライト付きでもパターンを築かないとまず詰むであろう鬼畜さである。 **総評 -クソゲーかと言われるとゲーム自体はそこまで酷いものではないので違うとは思われる。しかし、少ないステージ数に大味なゲームバランス、そして''何もかもが狂ってる世界観''のせいでクソゲーに近い扱いを受けやすいのは事実であろう。実際、当初から評価は著しくなくワゴンの主となりやすい傾向であった模様。 -奇ゲーとしてのインパクトは相当なものなので、興味があれば触れてみるものいいかもしれない。 -バーチャルコンソールには数多くのPCエンジンソフトが配信されているが、今現在におけるナグザット制Huカードシューティングで配信されているのは本作と『[[サイコチェイサー]]』のみである。同年期同社ソフトでは本作より万人向けで遊びやすい出来の『[[ダブルリング]]』や『[[コリューン]]』は何故か未配信である。加賀クリエイトのVC配信基準が全くわからん…。
*パラノイア 【ぱらのいあ】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B0000ZPTD8)|&image(Fuckyou.png,width=100)Fuck you| |対応機種|PCエンジン|~|~| |メディア|2MbitHuカード|~|~| |発売元|ナグザット|~|~| |開発元|デュアル|~|~| |発売日|1990年3月1日|~|~| |定価|5,800円|~|~| |プレイ人数|1人|~|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2008年6月24日/600Wiiポイント(配信終了)|~|~| |判定|BGCOLOR(MistyRose):''怪作''|~|~| |ポイント|何もかもが狂っている世界観&br()「''Fuck you!!!''」&br()何故VC配信した?&br()何故PCEmini収録した?|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[ナグザットSTGシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ナグザット(現:加賀テック)がPCエンジンにてリリースしたシューティングの一つ。~ 悪魔の創った世界にて自身(プレイヤー)の魂を救済する為に戦うという、非常に斬新で怪しいストーリー設定が特徴。~ //-パラノイアといえば、当時でも非常に「濃い」人であれば「市民、幸福は義務です」な海外のTRPG、一昔前なら[[某ダンスゲーム>Dance Dance Revolutionシリーズ]]のボス曲シリーズ、最近だといくつかのアーケード音ゲーなどに収録されている[[東方>東方Projectシリーズ]]アレンジ曲を連想される方も多いと思うが、もちろん何の関係も無い。 //↑関係ないのでCO。 ---- **ストーリー (説明書より引用) >PARANOIA WORLDとは…~  人の心の中に住む、善と悪。その醜い悪の心の源こそが、悪魔アグリーの創り出した世界、パラノイア・ワールドなのだ。~ ――――――ある日突然、キミの魂は、この邪悪な世界に迷い込んでしまった。~ そして、その時からキミは、何かを知ることも考えることも許されなくなり、すべての自由が奪われてしまった。~ ただひとつ、キミに残された道、それは悪魔アグリーが創り出したパラノイアの世界を突き進んでいくことだけなのだ。~  キミを悪の世界に引きずり込もうとするアグリー。悪魔は、数々の分身とあらゆる手段を使って、キミの魂を支配しようと狙ってくる。~ 孤独な時間の流れと悪魔の誘惑。キミの戦いは、もうすでに始まっているのだ。~  戦え!キミの魂よ!~ パラノイアの世界を抜け出したものだけが、邪悪な心から解放されるのだ。 ---- **システム -一人プレイ専用、全5ステージ構成、周回あり(二周)。残機制の戻り復活、全部なくなるとゲームオーバー。 -主に使用するボタンはショットとサテライト方向調節の二種。 --自機そのものが発射するショットは常時固定であり、性能変化やパワーアップは一切しない。 --3種あるサテライトアイテムを取得する事により、自機周りにサテライト(いわゆるオプション)が付く。初期段階のサテライトは一切の攻撃ができないが、次にアイテムを取る事でサテライトによって違う専用ショットを放つ事ができる。アイテムを連続で取る事により各3段階までパワーアップが可能。 --サテライト自身には無敵の当たり判定があり、触れて敵を倒したり、敵弾をかき消す事が可能である。 --サテライト方向調整により右90度にてサテライトを回転固定する事が可能。また自機を移動させるとサテライトが微小に伸縮するような感じで動く。 -サテライトアイテムの他にも、スピードアップやバリア効果のあるアイテムが存在する。 //-その他詳しいルールは[[バーチャルコンソールオフィシャルサイト>http://vc-pce.com/jpn/j/title/paranoia.html]]にて確認されたし。 //リンク先の消滅によりCO ---- **怪作要素 -とにかく''作中の世界観があまりにも狂っている''。『パラノイア』(偏執狂)という題名からして、''最初から狙った演出''ではあろう事は確実である。 --まずグラフィックが異様なまでにカラフルかつビビッドな色使いで、見ているだけでも変な気分になってしまいそうな外観を放っている。 --敵デザインも恐ろしいもので、ステージ1は腐ったリンゴ、ステージ2は''巻貝の標本((トゲトゲが複数あるフォルムから「ホネガイ」と思われる。))''、ステージ3に至っては''般若のお面''などといった面々が何の脈絡もなく登場してくる。はっきりいって''まともなデザインの敵はごく少数しかおらず''、デザインに統一感が見えてこない異彩さを放っている。 --BGMに関してもやたらとカルト宗教的なノリの怪しい楽曲メインであり、聞いているだけで軽くトランス気分を堪能できそうなものとなっている。 --ステージをクリアすると悪魔アグリーと思わしきグレイのような生物が中指を突き立てて''「Fuck you!!!」''と音声合成で喋ってくれるイカレた演出がある。 -エンディングでは自機が雲の中でゆっくりと飛行した後、額縁に収められた部分がセピア色に変化して停止する。 --写真か絵画として納められたらしいが、悪魔の手が絵を突き破って現れ、挑発的に指をふった直後2周目に突入する。 --2周目クリアのエンディングでは悪魔の手が中指を突き立てたものに変わり''「Fuck you!!!」''の音声合成と共に引っ込む。 --邪悪な世界を攻略されて悔しがる悪魔アグリーという解釈で間違いないだろう。 ---- **評価点 -シューティングとしては遊べなくはない。 --パターンを構築すれば安定したクリアが望める。一周目だけなら特にバランスが不安定という程の難易度でもない。 ---- **問題点 -ステージ数が少なく、各ステージもそれほど長くないので1周のプレイが短め。周回プレイを合わせても10ステージしかない。 --各ステージのバランスも結構大味であまり練られているとは言えない。若干やっつけ感が強い作りという印象。 --ボリュームの少なさも相まってか、BGMの曲数が非常に寂しい事に。メイン5曲+ボス2曲+エンディング+ゲームオーバー、の計9曲。80年代前期のゲームならともかく、90年のPCエンジンソフトでその曲数は寂しすぎるのではないだろうか?ちなみに裏技でサウンドテストが可能。 -ミスすると初期状態から戻り復活となり、立ち直るのが非常に困難。特に2周目でミスするとほぼ詰みが確定な程。 --裏技で2周目から始める事が可能だが、もちろん初期状態からのスタート。''普通の人類がクリアできるかどうか謎である''。 -二周目の難易度の跳ね上がり方が尋常でない。 --敵が高速で弾をばら撒く上に、倒すと撃ち返し弾を発射してくる鬼畜ぶり。 --二周目においてサテライトのない自機状態ではまともにゲームを続けるのがほぼ不可能なのは上記不満点通り。サテライト付きでもパターンを築かないとまず詰む。 ---- **総評 少ないステージ数に大味なゲームバランス、そして''何もかもが狂った世界観''のせいでクソゲーに近い扱いを受けやすいが、クソゲーかと言われるとゲーム自体はそこまで酷いものではない。~ 奇ゲーとしてのインパクトは相当なものなので、興味があれば触れてみるものよいかもしれない。 ---- **その後の展開 -バーチャルコンソールには数多くのPCエンジンソフトが配信されているが、今現在におけるナグザット製Huカードシューティングで配信されているのは本作と『[[サイコチェイサー]]』のみである。 --同年期同社ソフトでは本作より万人向けで遊びやすい出来の『[[ダブルリング]]』や『[[コリューン]]』は何故か未配信である。 -PCエンジンminiでは後述の海外版が収録された。%%だから何故遊びやすいダブルリングやコリューンを差し置いてコレなのか。%% --PCエンジンminiの開発ディレクターを務めたコナミの吉室氏曰く、海外で人気が高いため、とのこと。 ---- **余談 -海外版(TurboGrafx-16)では『Psychosis』のタイトルで発売された。 --2面と3面の順番が入れ替わっているほか、ステージクリア時の悪魔の挑発が人差し指を立てての「Come on!」という当たり障りの無いものになっている。%%そりゃ修正されるわ。%% -スタッフロールすらなく、ゲーム内で誰が製作に関わったのかすら不明のままだったが、後年になって判明。 --ゲーム開発メーカー、デュアルのホームページの開発実績に掲載され十数年後に開発元が判明することになった。開発実績のリストを見ると単なる外注開発であったり、2次下請け開発でのみ参加と実に様々である。 --詳しくは[[こちら>http://gdri.smspower.org/wiki/index.php/Dual]] //すでにメーカー先のリンクが存在しない模様なので、リンクは削除しました。 //かわりの参考リンク追加

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