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SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS - (2022/02/21 (月) 17:14:27) の最新版との変更点

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//加筆されたため修正依頼を除去 *SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS 【えすえぬけい ばーさす かぷこん かーどふぁいたーずでぃーえす】 |ジャンル|カードゲーム|&amazon(B000GJ028A)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|SNKプレイモア|~| |開発元|ナウプロダクション|~| |発売日|2006年12月14日|~| |定価|5,040円|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|カードバランスがGAME OVER&br()キャラゲーとしても微妙&br()作業感たっぷりのストーリーモード&br()やり込み要素皆無&br()前作までのファンにとってはガッカリゲー|~| |>|>|CENTER:''[[SNKクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 カプコンとSNKのキャラクターが描かれたカードを使うカードゲームであり、同シリーズの3作目に当たる。~ シリーズ1・2作目はネオジオポケットカラー用ソフトだったが、本作はDSにプラットフォームを移してのいる。~ ただし、''以前のシリーズからシステムを一新し、ルールはほぼ別物になっている。'' **特徴 -それまで格闘ゲーム(CvS)の名残があったシステムを一新し、MtGやデュエルマスターズといった一般的なカードゲームに近いシステムに作り直されている。 --プレイヤーは50枚(同種4枚まで)のカードで構成されたデッキを用意し、先に相手プレイヤーのLP(ライフポイント)を0にしたほうが勝利となる。 --大きな変更点は、''あらゆるカードを使うのに「フォース」というコストが必要''になったことと、フォースに色属性の概念があるために全てのカードが赤・青・緑・黄・白のいずれかの色に区分されたこと。 ---このうち白は無色扱いのため、コストは何色でも代替可能。 --合わせて、前作までに存在したキャラクターカードは能力・HP(体力)・BP(攻撃力)が変更されているが…。 ---- **問題点 ''GAME\バランス/OVER''~ システムが一新されたが、それに伴う''ゲームバランス調整が全くできていない''。詳細を以下にまとめる。 -上位互換ないしは下位互換関係に当たるカードの組み合わせが多数存在し、''カード間の強弱がはっきりと分かれている''。一例をあげると、こんな感じ。 #region(緑属性・特殊能力なし・登場コスト白1のキャラクターカード表) ||レアリティ(S~D)|産出フォース|HP|BP|~| |東風|C|緑|&color(red){400}|&color(red){400}|~| |フーバー|D|緑|&color(red){400}|300|~| |マーズピープル|D|緑|300|&color(blue){200}|~| |鎮元斎|C|緑|&color(blue){200}|300|~| |まりん|D|緑|&color(blue){200}|&color(blue){200}|~| まりんェ……… #endregion -フォースのバランスがおかしい --ターンの初めには白1と、場に出ているキャラの数だけ追加でフォースが手に入る。また、手札からカードを捨てることで捨てた色のフォースを1つ手に入れることもできる。 ---そのため、素早く沢山場に出せる低コストキャラは非常に強力。~ 逆に高コストのカードは使いづらく、軒並み捨て札にされがちなため''資源ゴミ''扱いされることも多い。そんな高コストカードに限って主人公キャラや人気キャラであったりレアリティの高いカードだったりする。このため、キャラゲーという側面から問題ありと批判されることもある。 ---ちなみに場に出せるキャラ数は、従来作より大幅に増えている(『1』『2』では3名→本作では8名)。 --一方で、ターン終了時に残ったフォースは''以降のターンにも持ち越せる''。普通のカードゲームならターン毎に使い切らなかった分は消滅するのだが、本作にはそれが無い。 -キャラクターカードには特殊能力が0~1つ搭載されているが、必要なフォースの量が全体的に高すぎる。無理にキャラクターの能力にフォースをまわすよりは数を揃えて攻めたほうが圧倒的に効率が良い。このため、殆どのキャラの特殊能力が役立たずになってしまったうえに、キャラそれぞれの個性が弱まってしまった。 --複数キャラによる合体攻撃も存在するが、こちらもコストが割高である。 --そもそも特殊能力が1キャラ1つまでというのは、カードゲームとしては少なすぎる。三種の神器((ストリートファイターシリーズのリュウの必殺技「波動拳・昇龍拳・竜巻旋風脚」をまとめた俗称。))すら再現できない設定ではカード毎の個性も何もあったものではない。 --結果としてキャラクターカードの役割は攻撃かブロックかになりがちなため、ゲーム展開が単調になっている原因はここにあるとの見方も存在する。 ---雑魚敵からラスボスに至るまでCPUがキャラカードでの力押ししかしてこないことも、この問題を端的に表している。 -コストシステムとキャラの無個性化のせいで、前2作で出来たお遊びデッキ(例:忍者オンリー、侍オンリー等)は、ほぼ機能不全に陥ってしまう。このためデッキ構築の自由度は前2作に比べると低い。 こんな有様であるため、一人プレイのストーリーモードは''低コストキャラを開始直後から大量に並べて速攻をかける戦法だけでラスボスまで簡単に倒せてしまう''。低コストキャラはレアリティも軒並み低いため、ゲーム内のカードショップでパックを買うとあっさり手に入る。 そして、この戦略を後押しするイカれたカード《&color(red){GAME OVER}》が、その名のごとくゲームを終わらせている。 -効果を簡単に説明すると、コスト白4フォースで''お互いの手札を全て捨てさせる''アクションカード。 --このゲームでは互いのプレーヤーに白フォースが3つと手札が7枚ある状態で試合が始まる。 --つまり、先手1ターン目にこのカードが手札にあると、他のカードを1枚捨てるだけで発動コストがそろってしまう。後は残りの5枚をやりくりして低コストキャラを何体か場に並べ、他のカードを使いきった後に《GAME OVER》を打てば、圧倒的に有利な状態で試合を運べてしまう。カードやフォースを増やすアクションカードを併用するといっそう酷い布陣が敷ける上に《GAME OVER》を1ターン目に打てる確率も上がる。 ---対人戦でこのカードをアリにすると、高確率で先手必勝になってしまう。友人と遊ぶときは、このカードを禁止にする等しておくこと。 ---- **そのほかの問題点 -CPU戦のAIがひどすぎる。 --「カードを適当に捨ててフォースを調達し、そのフォースも無駄遣いする」「LPがほぼ無く一撃死しそうなのに、ブロック用のキャラを残さず全員攻撃に回す」「逆に、全員で攻撃されるとこちらが負ける状況なのにブロック用キャラを残す」etc… --Amazonその他に寄せられたレビューでも「NPC戦が簡単すぎる」「簡単を通り越して馬鹿すぎる」「どの敵も思考が一緒で単調」「負けるほうが難しい」等と散々な評価ばかり。 -戦闘グラフィックの演出が無駄に豪華で長い。演出の早送りやon/off切り替えが付いていないのが問題とされる。 -ゲームの方の数字表示は非常に小さくて見づらい。 -ストーリー進行が単調である。要約すると塔の最上階にいるボスを倒すのが話の目的なのだが、基本的にはフロアの雑魚をカードバトルで倒す→ボスが出現→倒して上の階に進む→フロアの雑魚を(ryの繰り返しである。 --カードゲームのストーリーにはよくある話ではある。しかし、キャラグラの使い回しが多く同じ外見の色違いさんと何度も戦うために、問題が際立っている。 --時々こなさなくてはならないお使いイベントの相手が、上記の色違いさんのせいで分かりづらくなっている。 -キャラクター紹介のテキストが不十分。登場ゲームが記載されていないので初めて見るキャラクターがどのゲームのキャラクターだか解らない。 --中にはライターの主観のみでキャラについての説明にすらなっておらず、ファンが不快感を覚えるようなレベルのテキストや、''そもそも説明自体が間違っている''キャラクターが複数居る等の粗末さに、一応はキャラゲーであるのにこれはどうなのか? と、プレイヤーの間で疑問視される事となった。 ---問題のあるテキストとは、独特な容姿に対するネタのみの解説であったり、女性キャラの解説にスタッフの趣味を書いたり、解説の言葉選びもいちいちキャラに対して中傷的である等が挙げられる。誤表記のテキストは、丸ごと一つ間違っている物から、細かな物まで様々。特にキャラクターを借りている筈のカプコン側のキャラクターにその例が多く、尚更メインターゲットである筈の購入層が疑問を抱かざるを得なかった。 -同キャラ別バージョンのキャラクターカードが最高4枚もある(特にCAPCOMカード)。前作と前々作にいたキャラがキャラクターカードからリストラされているものもいる。 #region(同キャラ別カード・代表はSNK側) #image2(IMG_0258.JPG, width=300) #image2(IMG_0259.JPG, width=300) #endregion --続編を見込んでの実験作的な人選だったようだが、それにしても選り好みや出し惜しみ感が激しくないとは言い切れない。 -レアSとAのSNKプレイモア社員、又は元SNK社員の描きおろしイラストカードは、レアB以下のカードイラストと比べても明らかにレベルの低い絵が存在する。 --特に''Sカードのモリガンは邪神級''(参考、[[公式HP>http://game.snkplaymore.co.jp/official/cardfighters-ds/]])。 #region(邪神・モリガン) #image2(IMG_0264.JPG, width=300) 『KOF2003』などでも物議を醸したFALCOON氏の癖が強い絵柄が悪いほうに作用してしまっている。 #endregion -リサイクルマシンに入手出来るレアカードがノーヒント。公式HPでしか解らないほど複雑。 -やり込み要素は無し。最低2周目でカード全種入りの「コンプリートパック」が条件付きで入手出来る。 --しかし、前述のリサイクルマシンの要素が解消する。 ---- **評価点 -デッキ編集画面など、タッチパネルを利用した操作性は悪くない。 -レシピシステムが導入されている。複数のデッキに同じカードを入れる場合も、過去作と違い全デッキ分のカードを用意する必要が無くなった。 --例えば、あるカードをどのデッキにも4枚フルに入れたい場合、従来は「デッキ数×4枚」用意しなければならなかったが、本作では4枚あれば済む。 -人気キャラクターのイラストは良い。 --前述したように実用性が低いのが残念でならない。 #region(綺麗なのに資源ゴミカード) #image2(IMG_0250.JPG, width=300) #image2(IMG_0253.JPG, width=300) #image2(IMG_0256.JPG, width=300) こちらは『サムライスピリッツ』シリーズなどでお馴染みの北千里氏や『KOFXI』、『2002UM』などのヒロアキ氏が担当。 評判が高い両氏がカプコンキャラのイラストを担当した貴重な例になっている。 #endregion -カードの収集率が表示されるため、クリア前なら収集の楽しみはある。 --ただ、周回すると先述の通り「コンプリートパック」が入手可能になってしまうのだが…。 ---- **総評 ゲームとして成り立ってはいるものの、肝心要のシステムやカードバランスがダメなせいで台無しになってしまったゲームである。~ そのため、ネオジオポケット版からの熱心なファンからも新規プレイヤーからも評判は芳しくない。
//加筆されたため修正依頼を除去 *SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS 【えすえぬけい ばーさす かぷこん かーどふぁいたーずでぃーえす】 |ジャンル|カードゲーム|&amazon(B000GJ028A)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|SNKプレイモア|~| |開発元|ナウプロダクション|~| |発売日|2006年12月14日|~| |定価|5,040円|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|カードバランスがGAME OVER&br()キャラゲーとしても微妙&br()作業感たっぷりのストーリーモード&br()やり込み要素皆無&br()前作までのファンにとってはガッカリゲー|~| |>|>|CENTER:''[[SNKクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| |>|>|CENTER:''[[CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 カプコンとSNKのキャラクターが描かれたカードを使うカードゲームであり、同シリーズの3作目に当たる。~ シリーズ1・2作目はネオジオポケットカラー用ソフトだったが、本作はDSにプラットフォームを移してのいる。~ ただし、''以前のシリーズからシステムを一新し、ルールはほぼ別物になっている。'' **特徴 -それまで格闘ゲーム(CvS)の名残があったシステムを一新し、MTGやデュエル・マスターズといった一般的なカードゲームに近いシステムに作り直されている。 --プレイヤーは50枚(同種4枚まで)のカードで構成されたデッキを用意し、先に相手プレイヤーのLP(ライフポイント)を0にしたほうが勝利となる。 --大きな変更点は、''あらゆるカードを使うのに「フォース」というコストが必要''になったことと、フォースに色属性の概念があるために全てのカードが赤・青・緑・黄・白のいずれかの色に区分されたこと。 ---このうち白は無色扱いのため、コストは何色でも代替可能。 --合わせて、前作までに存在したキャラクターカードは能力・HP(体力)・BP(攻撃力)が変更されているが…。 ---- **問題点 ''GAME\バランス/OVER''~ システムが一新されたが、それに伴う''ゲームバランス調整が全くできていない''。詳細を以下にまとめる。 -上位互換ないしは下位互換関係に当たるカードの組み合わせが多数存在し、''カード間の強弱がはっきりと分かれている''。一例をあげると、こんな感じ。 #region(緑属性・特殊能力なし・登場コスト白1のキャラクターカード表) ||レアリティ(S~D)|産出フォース|HP|BP|~| |東風|C|緑|&color(red){400}|&color(red){400}|~| |フーバー|D|緑|&color(red){400}|300|~| |マーズピープル|D|緑|300|&color(blue){200}|~| |鎮元斎|C|緑|&color(blue){200}|300|~| |まりん|D|緑|&color(blue){200}|&color(blue){200}|~| まりんェ……… #endregion -フォースのバランスがおかしい --ターンの初めには白1と、場に出ているキャラの数だけ追加でフォースが手に入る。また、手札からカードを捨てることで捨てた色のフォースを1つ手に入れることもできる。 ---そのため、素早く沢山場に出せる低コストキャラは非常に強力。~ 逆に高コストのカードは使いづらく、軒並み捨て札にされがちなため''資源ゴミ''扱いされることも多い。そんな高コストカードに限って主人公キャラや人気キャラであったりレアリティの高いカードだったりする。このため、キャラゲーという側面から問題ありと批判されることもある。 ---ちなみに場に出せるキャラ数は、従来作より大幅に増えている(『1』『2』では3名→本作では8名)。 --一方で、ターン終了時に残ったフォースは''以降のターンにも持ち越せる''。普通のカードゲームならターン毎に使い切らなかった分は消滅するのだが、本作にはそれが無い。 -キャラクターカードには特殊能力が0~1つ搭載されているが、必要なフォースの量が全体的に高すぎる。無理にキャラクターの能力にフォースをまわすよりは数を揃えて攻めたほうが圧倒的に効率が良い。このため、殆どのキャラの特殊能力が役立たずになってしまったうえに、キャラそれぞれの個性が弱まってしまった。 --複数キャラによる合体攻撃も存在するが、こちらもコストが割高である。 --そもそも特殊能力が1キャラ1つまでというのは、カードゲームとしては少なすぎる。三種の神器((ストリートファイターシリーズのリュウの必殺技「波動拳・昇龍拳・竜巻旋風脚」をまとめた俗称。))すら再現できない設定ではカード毎の個性も何もあったものではない。 --結果としてキャラクターカードの役割は攻撃かブロックかになりがちなため、ゲーム展開が単調になっている原因はここにあるとの見方も存在する。 ---雑魚敵からラスボスに至るまでCPUがキャラカードでの力押ししかしてこないことも、この問題を端的に表している。 -コストシステムとキャラの無個性化のせいで、前2作で出来たお遊びデッキ(例:忍者オンリー、侍オンリー等)は、ほぼ機能不全に陥ってしまう。このためデッキ構築の自由度は前2作に比べると低い。 こんな有様であるため、一人プレイのストーリーモードは''低コストキャラを開始直後から大量に並べて速攻をかける戦法だけでラスボスまで簡単に倒せてしまう''。低コストキャラはレアリティも軒並み低いため、ゲーム内のカードショップでパックを買うとあっさり手に入る。 そして、この戦略を後押しするイカれたカード《&color(red){GAME OVER}》が、その名のごとくゲームを終わらせている。 -効果を簡単に説明すると、コスト白4フォースで''お互いの手札を全て捨てさせる''アクションカード。 --このゲームでは互いのプレーヤーに白フォースが3つと手札が7枚ある状態で試合が始まる。 --つまり、先手1ターン目にこのカードが手札にあると、他のカードを1枚捨てるだけで発動コストがそろってしまう。後は残りの5枚をやりくりして低コストキャラを何体か場に並べ、他のカードを使いきった後に《GAME OVER》を打てば、圧倒的に有利な状態で試合を運べてしまう。カードやフォースを増やすアクションカードを併用するといっそう酷い布陣が敷ける上に《GAME OVER》を1ターン目に打てる確率も上がる。 ---対人戦でこのカードをアリにすると、高確率で先手必勝になってしまう。友人と遊ぶときは、このカードを禁止にする等しておくこと。 ---- **そのほかの問題点 -CPU戦のAIがひどすぎる。 --「カードを適当に捨ててフォースを調達し、そのフォースも無駄遣いする」「LPがほぼ無く一撃死しそうなのに、ブロック用のキャラを残さず全員攻撃に回す」「逆に、全員で攻撃されるとこちらが負ける状況なのにブロック用キャラを残す」etc… --Amazonその他に寄せられたレビューでも「NPC戦が簡単すぎる」「簡単を通り越して馬鹿すぎる」「どの敵も思考が一緒で単調」「負けるほうが難しい」等と散々な評価ばかり。 -戦闘グラフィックの演出が無駄に豪華で長い。演出の早送りやon/off切り替えが付いていないのが問題とされる。 -ゲームの方の数字表示は非常に小さくて見づらい。 -ストーリー進行が単調である。要約すると塔の最上階にいるボスを倒すのが話の目的なのだが、基本的にはフロアの雑魚をカードバトルで倒す→ボスが出現→倒して上の階に進む→フロアの雑魚を(ryの繰り返しである。 --カードゲームのストーリーにはよくある話ではある。しかし、キャラグラの使い回しが多く同じ外見の色違いさんと何度も戦うために、問題が際立っている。 --時々こなさなくてはならないお使いイベントの相手が、上記の色違いさんのせいで分かりづらくなっている。 -キャラクター紹介のテキストが不十分。登場ゲームが記載されていないので初めて見るキャラクターがどのゲームのキャラクターだか解らない。 --中にはライターの主観のみでキャラについての説明にすらなっておらず、ファンが不快感を覚えるようなレベルのテキストや、''そもそも説明自体が間違っている''キャラクターが複数居る等の粗末さに、一応はキャラゲーであるのにこれはどうなのか? と、プレイヤーの間で疑問視される事となった。 ---問題のあるテキストとは、独特な容姿に対するネタのみの解説であったり、女性キャラの解説にスタッフの趣味を書いたり、解説の言葉選びもいちいちキャラに対して中傷的である等が挙げられる。誤表記のテキストは、丸ごと一つ間違っている物から、細かな物まで様々。特にキャラクターを借りている筈のカプコン側のキャラクターにその例が多く、尚更メインターゲットである筈の購入層が疑問を抱かざるを得なかった。 -同キャラ別バージョンのキャラクターカードが最高4枚もある(特にCAPCOMカード)。前作と前々作にいたキャラがキャラクターカードからリストラされているものもいる。 #region(同キャラ別カード・代表はSNK側) #image2(IMG_0258.JPG, width=300) #image2(IMG_0259.JPG, width=300) #endregion --続編を見込んでの実験作的な人選だったようだが、それにしても選り好みや出し惜しみ感が激しくないとは言い切れない。 -レアSとAのSNKプレイモア社員、又は元SNK社員の描きおろしイラストカードは、レアB以下のカードイラストと比べても明らかにレベルの低い絵が存在する。 --特に''Sカードのモリガンは邪神級''(参考、[[公式HP>http://game.snkplaymore.co.jp/official/cardfighters-ds/]])。 #region(邪神・モリガン) #image2(IMG_0264.JPG, width=300) 『KOF2003』などでも物議を醸したFALCOON氏の癖が強い絵柄が悪いほうに作用してしまっている。 #endregion -リサイクルマシンに入手出来るレアカードがノーヒント。公式HPでしか解らないほど複雑。 -やり込み要素は無し。最低2周目でカード全種入りの「コンプリートパック」が条件付きで入手出来る。 --しかし、前述のリサイクルマシンの要素が解消する。 ---- **評価点 -デッキ編集画面など、タッチパネルを利用した操作性は悪くない。 -レシピシステムが導入されている。複数のデッキに同じカードを入れる場合も、過去作と違い全デッキ分のカードを用意する必要が無くなった。 --例えば、あるカードをどのデッキにも4枚フルに入れたい場合、従来は「デッキ数×4枚」用意しなければならなかったが、本作では4枚あれば済む。 -人気キャラクターのイラストは良い。 --前述したように実用性が低いのが残念でならない。 #region(綺麗なのに資源ゴミカード) #image2(IMG_0250.JPG, width=300) #image2(IMG_0253.JPG, width=300) #image2(IMG_0256.JPG, width=300) こちらは『サムライスピリッツ』シリーズなどでお馴染みの北千里氏や『KOFXI』、『2002UM』などのヒロアキ氏が担当。 評判が高い両氏がカプコンキャラのイラストを担当した貴重な例になっている。 #endregion -カードの収集率が表示されるため、クリア前なら収集の楽しみはある。 --ただ、周回すると先述の通り「コンプリートパック」が入手可能になってしまうのだが…。 ---- **総評 ゲームとして成り立ってはいるものの、肝心要のシステムやカードバランスがダメなせいで台無しになってしまったゲームである。~ そのため、ネオジオポケット版からの熱心なファンからも新規プレイヤーからも評判は芳しくない。~ //(2024/01/16)その他判定意見箱3にて、以下の記述が不要という意見が出たためCOしました… //~<海外版を含めた総評>~ //海外でも全タイトルが発売されたシリーズ物なので海外版含めると根強いファンは案外多い。~ //国内と同じく海外版でもバランスの悪さ、~ //2006年末に発売されたカードゲームとは思えないくらいの絵柄解像度の低さ等が不満点として挙げられていた~ //そのため海外では有志によるバランス調整パッチが作られていたが、~ //海外では余り見ないアルゴリズムでソフトが作られているらしく、調整パッチも根底まで梃入れできた物は出現していない。~ //(それでも相当遊べる物には仕上がっているが)~ //※尚、修正パッチはもちろんその国で配布しても全然セーフな範疇で提供されている。~ //~ //◆カード効果のバリエーション等々は確実に増している上、ソフトでできたカードゲームにしてはバグも少ない方である。~ //(海外のソフトカードゲームは数多くのバグをはらんだ物も多い)~ //◆今までのシリーズの中でも一番絵が綺麗。~ //◆バランスさえ取られていれば、ゲームシステム自体は良し。~ //~ //海外での評価は概ね上の通りである。~ //そのため未だに~ //◆高解像度で絵柄が見れるハードでのリメイク版の販売求む~ //◆リメイクがダメならせめてカードの原画を、大きく閲覧可能な本の販売求む~ //◆このタイトルでこのシリーズを終わらせて欲しくない~ //との声があがる。~ //~ //十分な調整パッチを作れなかった海外ファンは最終的に、~ //ソフト上での完璧なバランス作りを諦めて~ //ファンメイドのオリジナルカードをプリントして遊んでいた。~ //それ位には人気がある残念ソフトである。~ //果たして今後新作は出るのであろうか?

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