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*SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.1 ラブ★スマッシュ! 【しんぷるにせんしりーず あるてぃめっと ぼりゅーむいち らぶすまっしゅ】 |ジャンル|テニス|&amazon(B00005U0LL)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|ヒューネックス|~| |発売日|2002年1月17日|~| |定価|2,000円(税別)|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|SSを思い出させる懐かしのグラフィック&br試合時間よりも長くなりうるロード|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/220.html]]''| **概要 -3Dテニスゲーム。D3パブリッシャーのゲームらしく、意図的なバカゲー的側面を持つ。 -当初は6,800円(税別)でフルプライス作品としての販売が予定されていたが、突如『SIMPLE2000 アルティメット』のブランドを立ち上げ、価格を3分の1以下の2,000円(税別)に変更するという%%暴挙%%著しい路線変更を行い、当時は一部でやや話題になった。 **特徴 -世界観 --「謎の組織によって、世界の覇権を争う裏テニス大会が開催された」という、''よく分からないがとりあえず壮大な''設定。 --『バーチャファイター』のアキラのような風貌の体育系学生や元パンクロッカー、元軍人など、''なぜテニスをやっているのかよく分からない''キャラクターが多い((一応、説明書などに各キャラクターのテニスとの関連の記載はある。))。 --テニスコートもキャラクターの出身に合わせているためか、「建設資材置き場」「軍基地」「王宮の中」など明らかに普通でない場所が多い。 -試合中一定時間が経過するごとにキャラクター固有の必殺技が使えるようになるのだが、これの物理法則が『テニスの王子様』のごとくぶっ飛んでいる。 --「超高速でボールが飛んでいく技」「ボールを上空に打ち上げる技」「ボールが相手コートに入った途端超加速する技」「''ボールを30個ぐらいに分身させる技''(本物は1つ)」「''竜巻を起こして、コートの外に飛んで行ったボールを吸い寄せ手元に戻す技''」など。 -コスチュームチェンジ --ノーマル以上の難易度でゲームをクリアする度に、そのキャラクターのコスチュームが追加されていく。 --追加コスチューム数は男性各1種、女性各2種、理保のみ3種。露骨な性差があるが、まあ当たり前と言えば当たり前か。 -恋愛シミュレーションゲームのヒロインの一人であった「双葉理保」が単独スピンオフ出演した初の作品である。これ以降双葉理保はD3パブリッシャーで30作以上の作品に出演を果たし、同社の看板娘に昇り詰める契機のひとつとなった。 --原作のキャラクター人気投票で1位になったためスピンオフ参戦が決定したのだが、''なぜいきなりテニスゲームなのか''は誰にもわからない。 -置鮎龍太郎や緑川光、金月真美や郷里大輔など、声優陣は非常に豪華である。 **問題点 -グラフィックが初期SS並み。とてもプレステ2のグラフィックではない。 --「建設資材置き場」ステージに至っては、背景が作業員のおっさん達を含め起伏の全くないベニヤ板のような有様。 -それでいてロードがとてつもなく長い。動画サイトでは驚きの''148秒''が計測されている。 --もっとも上記はダブルスの場合であり、大抵の場合遊ぶであろうシングルモードのロード時間はそれよりは短い…のだが、それでも''1分~1分半程度''にのぼる。このロードは試合開始前に毎回挟まるので、どうにもやってられない。 --一応ロード中はスライドショーのようにイラストが表示されてはいるのだが、とてもフォローになっていない。 --とにかくこのロード時間のお陰で継続プレイするモチベーションが上がりにくく、コスチュームを集めるための周回プレイの作業感も増す。 -それなりのバックボーンとなる設定があるにも関わらず、''ストーリーモードがないに等しい''。 --「トーナメント」モードが一応ストーリーモードにあたるのだが、ストーリー演出はほとんど皆無といってよく、エンディングで「次は何のスポーツにしようか」というようなことを偉い人が言っている、''やっぱりよく分からない''演出がちょっと挟まるだけである。 --試合の前中後における、''キャラクター同士の会話や交流すら全くない''。 -テニスゲーム自体の出来には目立った欠点はなく普通に遊べるが、CPUのAIが微妙でパターンを掴めば難易度は大分ぬるい。 --逆に言えば目立った長所も無く、必殺技も各キャラ1つずつしか用意されていない。 **総評 -テニスゲームとしての体裁自体は確かに整っているのだが、余りにも長いロード時間がテンポを大きく狂わせる。その上に、グラフィックもさっきのは一体全体何をロードしていたのかと疑わせるレベル。 --この出来では2,000円でも明らかに高く、これで6,800円で発売されていたらどうなっていたことやらと思わせる。 -D3が運営する双葉理保の公式ファンサイトでは「会場までのロードが長くて大変」と自虐ネタにされている。 **その後の展開 -一応話題はさらえたためになんだかんだでそれなりに売れたのか、これ以降D3は双葉理保が出演する『ラブ★○○』と名のついたシリーズを何作か後続作品として発売している。 --『ラブ★アッパー!』や『ラブ★ピンポン!』などだいたいの作品は、文句なしの良作とまでは言えないものの2,000円の廉価作品としては問題なく仕上がっている。 -続編として『ラブ★スマッシュ!5~テニスロボの反乱~』が発売されている(SIMPLEシリーズではなく、4,800円の通常価格)。一番最初の本作の発表時点から「男キャラいらねえだろ」と言われていたのだが、その続編にて男キャラは全廃、女性キャラに置き換わることとなる。また、一応のストーリーやキャラクター同士の掛け合い、必殺技の追加、ロード時間短縮など本作の欠点はだいぶ改善されている。 --しかしモデリングが稚拙、挙動がおかしく難易度がやたら高いなどの理由でこれまた評価は良くない。 --それを受けてか、一年後半後には『5』をリメイクした『ラブ★スマッシュ!5.1』が発売された(価格はSIMPLEアルティメットシリーズで2000円に戻った)。こちらはキャラクターモデリングを含めて多くの部分が作り直されており、暇つぶし程度には十分に遊べる出来。まさしく「3度目の正直」と言える。
*SIMPLE2000シリーズ アルティメット Vol.1 ラブ★スマッシュ! 【しんぷるにせんしりーず あるてぃめっと ぼりゅーむいち らぶすまっしゅ】 |ジャンル|テニス|&amazon(B00005U0LL)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|D3パブリッシャー|~| |開発元|ヒューネックス|~| |発売日|2002年1月17日|~| |定価|2,000円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|奇抜な必殺技ありのテニスゲーム&br;分単位にものぼる極めて長いロード&br;その割にグラフィックも低品質&br;双葉理保の初ゲスト出演作|~| |>|>|CENTER:''[[SIMPLE2000シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -3Dテニスゲーム。D3パブリッシャーのゲームらしく、意図的なバカゲー的側面を持つ。 -当初は6,800円(税別)でフルプライス作品としての販売が予定されていたが、突如『SIMPLE2000 アルティメット』のブランドを立ち上げ、価格を3分の1以下の2,000円(税別)に変更するという%%暴挙%%著しい路線変更を行い、当時は一部でやや話題になった。 -恋愛シミュレーションゲームのヒロインの一人であった「双葉理保」が単独スピンオフ出演した初の作品である。 ---- **特徴 -世界観 --「謎の組織によって、世界の覇権を争う裏テニス大会が開催された」という、''よく分からないがとりあえず壮大な''設定。 --デフォルトカーソルに選ばれている武田輝は『[[バーチャファイター]]』のアキラのような風貌の体育系学生であり、それ以外も元パンクロッカー、元軍人、バウンサーなど、''なぜテニスをやっているのかよく分からない''キャラクターが多い((一応、説明書などに各キャラクターのテニスとの関連の記載はある。))。 --テニスコートもキャラクターの出身に合わせているためか、「建設資材置き場」「軍基地」「王宮の中」など明らかに普通でない場所が多い。 -モードは「トーナメント」と「エキシビション(フリー対戦)」のみ。 --トーナメントではプレイヤー1人を選択し、他のキャラと順番に戦っていく。他キャラを複数倒したところでボスキャラ(エルorブルー、同性の側)が登場し、倒すとエンディングとなる。 --オプションで3段階の難易度と、1試合ごとのセット数、ゲーム数を指定できる。 -キャラ数は男女5人ずつの計10人。 --各キャラにプロフィール(女性キャラはスリーサイズも)のほか、出身国の設定がある。前述のデフォルトカーソルキャラである武田輝と、後述の双葉理保だけが日本人、それ以外は外国人キャラとなっている。 --男女1人ずつ、メキシコレスラーの「エル」と14歳ながら秘密工作員というキャラ「ブルー」はボスキャラ扱いであり、トーナメントモードの最後に登場する。プレイヤーキャラとしては1度倒すまで使用できない。 --上記の通り、恋愛シミュレーションゲーム『Love Songs アイドルがクラスメ~ト』より、ヒロインの1人である双葉理保がゲスト出演している。 ---元々は『Love Songs』での人気投票で1位であったことから選出されたもの。 --当時の対戦ゲームでは男女同数という点が比較的珍しかったため、ネットでは発売前から「テニス版の『[[DOA>DEAD OR ALIVEシリーズ]]』のようなゲーム」として注目する声もしばしば見られた。 -本作の特徴として、返球した後も左右キーを押し続けることで、ボールの軌道を若干だが操作できる。 --これを利用して、左右にボールを振ることが本作での強い動きとなる。 -試合中の時間経過でゲージが溜まり、溜まり切ってキャラが光ると固有の必殺技が使えるようになる。 --必殺技は「超高速でボールが飛んでいく」「ボールを上空に打ち上げ、数秒経って相手コートに隕石のように地面を突き抜ける勢いで落ちてくる」「ボールが相手コートに入った途端超加速する」といったゲーム的な物理法則を無視した技ばかり。 -コスチュームチェンジ --ノーマル以上の難易度でゲームをクリアする度に、そのキャラクターのコスチュームが追加されていく。 ---ゲーム数やセット数は不問なので、最小の1ゲーム1セットにしておくのが早い。 --追加コスチューム数は男性各1種、女性各2種、理保のみ3種と、露骨な性差がある。 ---- **問題点 -グラフィックが初期SS並み。とてもPS2のグラフィックではない。 --「建設資材置き場」ステージに至っては、背景が作業員のおっさん達を含め起伏の全くないベニヤ板のような有様。 --キャラグラフィックはそこまで酷くはないが、コスチュームチェンジがあったりとキャラゲー要素を入れている割にはかなり微妙なところ。 -それでいてロードがとてつもなく長い。動画サイトでは驚きの''148秒''が計測されている。 --もっとも上記はダブルスの場合であり、大抵の場合遊ぶであろうシングルモードのロード時間はそれよりは短い…のだが、それでも''1分~1分半程度''にのぼる。このロードは試合開始前に毎回挟まるので、どうにもやってられない。 --一応ロード中はスライドショーのようにイラストが表示されてはいるのだが、とてもフォローになっていない。 --とにかくこのロード時間のお陰で継続プレイするモチベーションが上がりにくく、コスチュームを集めるための周回プレイの作業感も増す。 -それなりのバックボーンとなる設定があるにも拘らず、''ストーリーモードがないに等しい''。 --「トーナメント」モードが一応ストーリーモードにあたるのだが、ストーリー演出はほとんど皆無といってよく、エンディングで「次は何のスポーツにしようか」というようなことを偉い人が言っている、''やっぱりよく分からない''演出がちょっと挟まるだけである。 --試合の前中後における、''キャラクター同士の会話や交流すら全くない''。 -CPUのAIが微妙で、パターンを掴めば難易度は大分ぬるい。 --本作のシステムを活かして左右交互にボールを振っていれば、やがて相手は追いつけなくなってラリーを落とす。ネット側に近づいてくる場合もあるが、その場合はスマッシュでほぼ対応できる。 --逆に、適当に対戦すると本作のやや独特な挙動に慣れるのに時間が掛かり中々勝てない。「ハメ方が分かっていればやや簡単で、分かるまでは難しい」という両極端になりがちである。 ---- **評価点 -テニスゲーム自体には大きな問題はなく、独自性も備えている。 --方向キーでの軌道操作や必殺技といった本作のシステムは次作にも引き継がれた。 --グラフィックがやや微妙とは言え、セクシー要素を売りの一つにしたスポーツゲームというのも比較的珍しいところ。こちらも後の『ラブ★○○』シリーズに繋がることになった。 -必殺技は物理法則を無視した見た目にインパクトがあるものも複数あり、『[[テニスの王子様>テニスの王子様シリーズ]]』かと思うようなシュールな演出は中々笑える。 --特にツェツィーリアの「トルネードカウンター」は&bold(){「竜巻を起こして、コートの外に飛んで行ったボールを吸い寄せ手元に戻して打つ」}というリカバリー技。実用性、見た目のインパクトともに強烈である。 --エルの必殺技も「''ボールを30個ぐらいに分身させる''」と見た目は派手。本物は1個だけであり、相手コートに届く途中で本物以外は消えるようになっている。 -声優陣は豪華。 --置鮎龍太郎氏や緑川光氏、金月真美氏に郷里大輔氏など、声優陣は非常に豪華である。 --もっとも、上記の通り特にストーリー描写が存在しないので、まともな台詞は試合前後の台詞と必殺技使用時の技名ぐらいである。 ---- **総評 テニスゲームとしては大きな破綻はなく、体裁自体は整っている。~ インパクトの強い必殺技や独自の操作性など個性も持っており、低価格帯だからと侮れない程度の個性は感じられる。~ しかしながら、現在と比較してロードの長いゲームが多かった時代とは言え、本作のロード時間は余りにも長い。~ その上で、グラフィックもさっきのは一体全体何をロードしていたのかと疑わせるレベルであり、ボリュームに関しても価格相応のものしか無い。~ この出来では2,000円でも明らかに高い。~ //、これで6,800円で発売されていたらどうなっていたことやらと思わせる。 ---- **余談 -D3が運営する双葉理保の公式ファンサイトでは「会場までのロードが長くて大変」と自虐ネタにされている。 -本作以降、双葉理保はD3パブリッシャーで30作以上の作品に出演を果たし、同社の看板娘に昇り詰める契機の一つとなった。 --原作のキャラクター人気投票で1位になったためスピンオフ参戦が決定したのだが、''何故いきなりテニスゲームなのか''は誰にもわからない。 --双葉理保役の後藤邑子氏は、本作当時『[[涼宮ハルヒの憂鬱>涼宮ハルヒシリーズ]]』などでブレイクする前の無名声優であった。現在ではこの声優陣に混じっていても(世代の違いを除けば)ほぼ違和感のない程の知名度があるが、本作時点での知名度で考えると完全に一人浮いている形である。 -一応話題はさらえたためになんだかんだでそれなりに売れたのか、これ以降D3は双葉理保が出演する『ラブ★○○』と名のついたシリーズを何作か後続作品として発売している。 --『ラブ★アッパー!』や『ラブ★ピンポン!』などだいたいの作品は、文句なしの良作とまでは言えないものの2,000円の廉価作品としては問題なく仕上がっている。 -続編として『ラブ★スマッシュ!5~テニスロボの反乱~』が発売されている(SIMPLEシリーズではなく、4,800円の通常価格)。 --最初の本作の発表時点で一部プレイヤーから「男キャラいらねえだろ」と言われていたのだが、その続編では本当に''男キャラは全廃&女キャラに置き換えられた''。また、一応のストーリーやキャラクター同士の掛け合い、必殺技の追加、ロード時間短縮など本作の欠点はだいぶ改善されている。 ---しかしモデリングが稚拙、挙動がおかしく難易度がやたら高いなどの理由でこれまた評価は良くない。 --それを受けてか、一年後半後には『5』をリメイクした『ラブ★スマッシュ!5.1』が発売された(価格はSIMPLEアルティメットシリーズで2,000円に戻った)。こちらはキャラクターモデリングを含めて多くの部分が作り直されており、暇つぶし程度には十分に遊べる出来。まさしく「三度目の正直」と言える。

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