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*BUSHI青龍伝 ~二人の勇者~ 【ぶし せいりゅうでん ふたりのゆうしゃ】 |ジャンル|アクションRPG|#image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hOfiVHQBL.jpg,width=100)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|T&Eソフト|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|1997年1月17日|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- *ストーリー 海の兄神、山の妹神という二人の創造神がいた。 海の兄神は明るい太陽や豊かな緑に恵まれる山の妹神への嫉妬から邪神と化し、多くの魔物を生み出すようになってしまった。~ 山の妹神は兄神を止めるため、彼女に仕える四人の勇者「武四(ぶし)」と共に戦いを挑むが、熾烈な戦いの末に敗れてしまう。~ それから十年後、武四の一人「青龍」の血を引く少年・ジンは、魔物に姿を変えられてしまった少女・ヲクウと共に海の兄神を倒すための旅に出るのだった。 *概要 -日本神話をベースとした世界観を旅する異色のアクションRPG。 -元々は『勾玉伝説』というタイトルでエニックスから発売される予定だったが、作品の方向性がエニックス側と折り合わず開発中止になった。~ その後、完成間近だったことから合意の上でT&Eソフトからリリースされたという経緯がある。 *特徴 -パッケージや説明書には「アクションRPG」と書かれているが、実際は''アクションゲーム的要素はほとんど無い''。 --フィールド・戦闘画面共に、自分が一歩動けば敵も動き動かなければ敵も動かないという、『不思議のダンジョン』シリーズなどに近いシステムとなっている。 -相棒のヲクウは直接的な戦闘能力はほとんど無いが、主人公を持ち上げて高く飛んだりエリア全体を偵察するなどして主人公をサポートする。二人は持ちつ持たれつの関係であり、サブタイトルに「二人の勇者」とある通り、どちらか片方が欠けてもゲームは成り立たない。 -フィールド上を徘徊する敵シンボルに攻撃を仕掛ける、または敵から攻撃を受けると横視点の戦闘画面に移行する。 --通常戦闘時の敵配置や地形はシンボルごとに固定で、一つ一つに「空中戦でたたけ!」「草原のクビオトシ」などのタイトルが付いている。 --それぞれに定められた規定ターン数を下回る手数で敵を全滅させると、その分だけ「光の勾玉」というアイテムが手に入る。 ---光の勾玉はゲームの本筋にも関わる非常に重要な要素であり、これを多く集めるのがこのゲームの目標の一つでもある。 ---難易度が高く記録が伸びにくい敵でも、レベルが上がり技やアイテムが充実した頃に挑戦し直せば容易に新記録を出せたりもする。 --洞窟や城といったダンジョンも通常戦闘と同様の横画面だが、こちらはターン数に制限は無い。 --戦闘関係はチュートリアルが非常に充実しているため、説明書が無くてもほとんど困ることはないだろう。 ---と言うより、むしろ逆に説明書の方がかなり説明不足だったりするのだが。 *問題点 -''ジャンルが紛らわしい''。ジャンル詐欺とまでは言わないが、普通のアクションRPGを求めていた人は拍子抜けするかもしれない。 -ゲームオーバーになると「つづける」か「あきらめる」かを選択することが出来るが、「つづける」を選んだ場合の再開地点は以前セーブした場所。~ チェックポイントという物は存在しないため、結局どちらを選んでもタイトル画面に直行するのと同じ事になる。 *総評 グラフィックもシステム的にも手堅く纏まっているが、派手さが無く「これ!」と言えるほどの売りには欠けるため人にはやや勧めにくいかもしれない。~ SFC末期のソフトにはよくある、隠れた名作と言えるだろう。
*BUSHI青龍伝 ~二人の勇者~ 【ぶしせいりゅうでん ふたりのゆうしゃ】 |ジャンル|アクションRPG|~| //CENTER:&image(https://gamefaqs1.cbsistatic.com/box/4/1/1/43411_front.jpg,width=100)[[高解像度で見る>https://gamefaqs1.cbsistatic.com/box/4/1/1/43411_front.jpg]]&br;[[裏を見る>https://gamefaqs1.cbsistatic.com/box/4/1/1/43411_back.jpg]]| //↑リンク切れ? |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|24MbitROMカートリッジ|~| |セーブファイル|3つ|~| |発売元|T&Eソフト|~| |開発元|ゲームフリーク|~| |発売日|1997年1月17日|~| |定価|7,980円(税別)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|アクションよりもパズル要素が強い&br()充実したチュートリアル仕様&br()セーブファイルは不便&br()通常クリアがやり込みの域|~| ---- #contents(fromhere) ---- **ストーリー 海の兄神、山の妹神という二人の創造神がいた。 海の兄神は明るい太陽や豊かな緑に恵まれる山の妹神への嫉妬から邪神と化し、多くの魔物を生み出すようになってしまった。~ 山の妹神は兄神を止めるため、彼女に仕える四人の勇者「武四(ぶし)」と共に戦いを挑むが、熾烈な戦いの末に敗れてしまう。~ それから十年後、武四の一人「青龍」の血を引く少年・ジンは、魔物に姿を変えられてしまった少女・ヲクウと共に海の兄神を倒すための旅に出るのだった。 ---- **概要 -『[[ポケットモンスター>ポケットモンスターシリーズ]]』シリーズでおなじみのゲームフリークによる、日本神話をベースとした世界観を旅する異色のアクションRPG。 //ポケモンについては余談に移しました //↑概要の説明でメーカーの簡単な紹介を削るのは不適切と思われるので差し戻しました。 -当初は『勾玉伝説』というタイトルでエニックスから発売される予定だったが、作品の方向性がエニックス側と折り合わず一旦は開発中止になった。~ だが、ソフト自体は完成間近(の状態)だったことから合意の上でT&Eソフトからリリースされたという経緯がある。 ---- **特徴 ''登場人物'' :主人公(デフォルトネームはジン)| --本作の主人公。10年前に父を亡くしてから姉のナミ、そして近所の人達と生活をしており15歳の誕生日を迎える。しかし、それから間もなく彼らには難儀な事が降りかかりそれが旅の始まりになっていく。 --剣を得意としており戦闘面では主戦力と言える。 :ヒロイン(デフォルトネームはヲクウ)| --人間の女の子だったが、魔物の姿にされてしまった。魔物と言ってもかわいらしい姿であり戦闘力というよりもサポートキャラ。飛行能力を手に入れており、短時間なら人を持ち上げる事も出来る。 --序盤で襲われていたところをジンに助けられてから行動を共にするようになる。 --特別な温泉に入ると能力が開花して、敵にけしかけたり、フィールドの調査をさせたりすることが出来るようになる。 --木イチゴが大好物で、ダンジョンで見つけた際は戦闘そっちのけで食べに行ったりしておりHP全回復までしている。 :4人のブシ| --ジンの父親の青龍と玄武、白虎、朱雀の4人の勇者たち。山の妹神に仕えていたが海の兄神との戦いで封印されてしまう。 --各地では彼らが助言を記した石板を読む事が出来る。 :山の妹神| --かつて海の兄神から大地を守るために戦っており信仰が厚い。 --各地の銅鐸(ドウタク)では全回復とセーブを行ってくれる。 :海の兄神| --10年前に、大地を奪おうとして山の妹神と戦いを起こす。 ''ゲーム内容'' -パッケージや説明書には「アクションRPG」と書かれているが、実際は''アクションゲーム的要素はほとんど無い''。 --フィールド・戦闘画面共に、自分が一歩動けば敵も動き動かなければ敵も動かないという、『不思議のダンジョン』シリーズなどに近いシステムとなっている。 -~二人の勇者~ --最後まで主人公のジンと相棒のヲクウのコンビで戦っていく。ヲクウは直接的な戦闘能力はほとんど無いが、主人公を持ち上げて段差を越したり、エリア全体を偵察するなどのサポートをする。二人は持ちつ持たれつの関係であり、サブタイトルに「二人の勇者」とある通り、どちらか片方が欠けてもゲームは成り立たない。 -通貨 --通貨は宝石。草を刈ると出てきたり敵を倒すと落としたりする事があり、回復アイテムあたりと物々交換という形になる。 -シンボルエンカウント --フィールドパートでは敵シンボルが徘徊しておりこちらも不思議なダンジョン仕様でこちらの動きに連動しており触れたら戦闘に突入。 --こちらから戦闘を仕掛ければ先制攻撃、または敵から接触されると不意打ちを食らったりする仕様。 ''戦闘システム'' -基本ルール --遭遇したシンボル一つ一つに「空中戦でたたけ!」「草原のクビオトシ」などのタイトルが付いており、決まった横スクロールのステージと敵キャラ達が配置。 --勝利条件 ---敵を全滅させれば勝利で、ジンのHPが尽きたらゲームオーバーで一切の例外はない。 ---一度倒すとフィールドの敵シンボルは倒れているが、別な地域から再訪すると何度でも復活する。 -基本操作 --左右で移動 ---ターン性でジンが動くと敵も動くという仕様になっている。 --心の目 ---セレクトボタンで操作。心の目を使って周囲を確認する。また、敵のステータスや簡易解説も見れる。 --剣を振って攻撃 ---Aボタンで剣を振るのが、ジンの唯一の攻撃手段。 ---敵を倒せばEXPが得られそれに応じてレベルアップ。殆どのザコ敵は1撃で倒せるようになるのがその地域の適正レベル。 --必殺の一撃 ---Yボタンで気合をためて周囲に必殺の一撃を繰り出す。頭上にも有効。 ---溜めている間にターン数は消費せず、溜めるほど強力だが発動した直後はしばらく行動不可になり大きな隙が出来る。 --シメワ ---イドからもらったシメワを左腕にはめて使う。尚、選ばれた人間にしか使えずジンは適合している。 ---Bボタンで、心の力で光の盾を生み出し、1度だけ敵の攻撃を防ぐ事が出来る。生成をする際は気力(MPみたいなもので、唯一の用途がこれを飛ばすのみ。)を消費しないが、尚、剣を振ると消失する。 ---再度Bボタンで光の盾を飛ばして遠距離攻撃も可能だが、気力を消費したり、攻撃力が剣の半分だったりする。 --ヲクウの持ち上げ ---Xボタンでヲクウに持ち上げてもらう。&br;Xボタンもしくは↓+Xで持ち上げ3歩まで。↑+Xボタンで高く上がるが距離は2歩までになる。上手く使い分けが重要。 ---落ちている途中でも持ち上げてもらえる。 ---空中で攻撃を繰り出す事も可能。空中待機にもターンが経過。 ---また、ヲクウは最初は持ち上げるのみであるが、後にあらゆる場所で色々な能力を覚えるようになる。 --しゃがみ動作 ---下ボタンでしゃがんで攻撃を避けたりできる。また、下+左右でしゃがみ歩きなどで狭いとこに入り込めたりする。 ---また↓+Xボタンでしゃがんだ状態でヲクウに持ち上げてもらって狭い所へ入り込むテクニックも必須。 --アイテム ---スタートボタンで消費アイテムを選んで使う事が出来るがターン数は消費。また、ヲクウに持ち上げてもらっている際は使用はできない。 -これらの仕様はチュートリアル仕様で徐々に慣れていけるようになっている。 -光の勾玉 --シンボルエンカウントには、ステージと敵が用意されていると言ったが、更に''XX行動回数、以内に出来を倒せ!''と規定ターン数も定められている。 ---うまく立ち回って規定ターン数を下回る手数で敵を全滅させると、その差分に応じて「光の勾玉」というアイテムが手に入る。 ---尚、記録更新をした際は規定ターン数も更新されるので同じ敵から何度も光の勾玉が手に入るという事はない。 ---規程ターン数を過ぎてもペナルティは非常に軽く、微ダメージが発生する程度である。 ---特に行動に縛りはなく、攻撃アイテムで敵を全滅させた際もしっかり記録が更新されているので思い切って使うのも一つの手段。 ---敵の不意打ちについては避けたいのがセオリーだが、もしかしたら一部の戦闘ではあえて不意打ちされた際の配置からの方がターン数が短くなるのではないかと噂されている。 --ストーリーにも深く関わっている ---光の勾玉は序盤中盤では意味が薄いものの、終盤においてマムスビノハシラを破壊するための手段であり何百個も集める必要性が出てくる。 -ダンジョン --各地には洞窟や城といったダンジョンが用意されており、通常戦闘と同様の横画面となっている。そして最深部には大型のボスが待ち構えている場合もある。尚、ダンジョンではターン数に制限は無いのが殆ど。 -チュートリアル仕様 --戦闘関係はチュートリアルが非常に充実しているため、説明書が無くてもほとんど困ることはないだろう。 ---と言うより、むしろ逆に説明書の方がかなり説明不足だったりするのだが。 #region(雑魚戦の動画) #center{&nicovideo(https://www.nicovideo.jp/watch/sm4472729){340,185}} #endregion ---- **評価点 ''ゲーム性'' -雑魚戦の奥深さ --雑魚戦は特徴欄にて記述されている通り、SRPGのようで微妙に異なる、自分が一歩動けば敵も動き、動かなければ敵も動かないという、『不思議のダンジョン』シリーズなどに近いルールの戦闘となっている。&br;敵を全滅させれば勝利となるが、この雑魚戦は詰将棋のように数手先まで読んで行動しなければならず、頭を使うことになる。 --ゲームバランスは良い意味で大味である。 ---詰将棋の様と表現したものの、そこまでガチガチな高難易度というわけではない。 ---新しいエリアに到達したての頃はターン数制限はやや厳しく感じても、レベルが上がり技やアイテムが充実した頃に挑戦し直せば容易に新記録を出せることが多い。 ---特徴欄にて記述されている通り、雑魚戦を極めて新記録を出して光の勾玉を集めなければ先へ進めない箇所もあるため、雑魚戦のやりこみは必須となっている。しかし、ほとんどの雑魚戦が丁度良い難易度となっており、やりこみが苦にならないどころか没頭してしまうほどの魅力がある。 --戦闘記録 ---フィールド上にいる敵キャラにはそれぞれ戦闘名が設定されており、「急降下攻撃!」「ヤリ逃げ大作戦!」など色々なテーマが用意されている。 ---今までの実績はメニュー画面の戦闘記録から閲覧できるので非常に便利である。 -敵キャラも多彩 --アクションパートでは色々な敵キャラが用意されており、あらゆる戦いが要求されると言ったが、フィールドパートでも単なるシンボルエンカウントではなく色々な事をやって来る。 ---例えば、石化や地震を起こして一時停止させて他の敵が接触するようにしたり、障壁を作って移動を妨げたり、擬態したりこちらもまた色々と強烈な個性を発揮している。 -チュートリアル仕様 --これだけ奥が深い仕様にもかかわらず、初見プレーヤーが始める際は初歩的な事から徐々に慣れていける仕様になっている。 --また、そういう指導をするのは作中に登場する師匠的な人物でありストーリーにもプラスになっている。 ''世界観'' -キャラクターやストーリーも魅力的。 --旅の目標や倒すべき敵は最初からはっきりしておりそれほど捻った展開があるわけではないが、良く言えば王道的ではある。 --パートナーであるヲクウは常にこちらのことを気遣い、よく笑いよく怒り大体のことは代弁してくれるため感情移入しやすい。 ---ゲーム中盤、そのヲクウが一時的に行動不能になるとその期間は戦闘に大きな支障が出る。そこからの一連のイベントはストーリー的にも大きな山場である。 ''演出・グラフィック'' -素材の品質は非常に良い --一枚絵も多数用意されており、民家を訪れた際ははわき役に至るまで一枚絵が用意されている。イベントアイテムを手に入れた際も一枚絵が表示。 ---背景も描き込まれており軽くスクロールしており一枚絵と併用して奥行きが表現されている。 --MODE7も活用しており、回転、縮小、波形、半透明が見事に複合されて、素材を更に引き立てる。 --ドット絵も細かく書き込まれており、主人公が雷撃ダメージを食らった際はスケルトンという形で演出されているのが細かい。 --マムスビノハシラを破壊する際は勾玉の数に応じて、馬や蛇などのグラが登場して威力を発揮する。 -BGMも豊富 --その数は81曲で質も量も高品質。ボス戦の曲もそれぞれ異なるというだけではなく、通常戦闘曲でも10曲以上用意されている。 ---作曲は同社のゲームでおなじみの増田順一氏が担当。 --これらの曲は、設定変更画面内のサウンドテストで聞くことも出来る。 ---全曲に個別の曲名がついているという点でも本作のBGMに関するこだわりぶりが感じられる。 -文章も高品質 --漢字が多用されており非常に見栄えが良い。主人公とヒロインの名前の入力の際にも『[[ライブ・ア・ライブ]]』よろしく多くの漢字を使用できる、アイテムにもこういう文章で解説が付くのが良い。 ---- **賛否両論点 -ストーリーは結構重い --作中では疑心暗鬼に駆られた人間に追い詰められたり、登場人物が後に殺害されていたり、幻妖の脳を壺に入れるイベントがあったり色々ときつい描写もある。 ---- **問題点 -''ジャンルが紛らわしい'' --ジャンル詐欺とまでは言わないが、普通のアクションRPGを求めていた人は拍子抜けするかもしれない。 --とはいえ、落下中に操作をしたりボス敵の角攻撃の際は光る順番を見極めたりアクション要素が全くないわけではない。 -セーブファイルの利便性が悪い --ファイルをコピーする事ができない。このためセーブファイルは実質1個となってしまっている。 --こういう不便さは『[[赤ずきんチャチャ (SFC)]]』くらいで珍しい。勿論悪い意味でだ。 -コンティニューは出来ない --ゲームオーバーになると、ヲクウ「ジン!_まだ_死んじゃダメよっ!!」と言われた後に「つづける」か「あきらめる」かの選択肢が出るが諦めたらタイトル直行で、「つづける」を選んだ場合は最後にセーブした場所からの再開でそこまでの戦果を棒に振ってしまう。~ --危険度が高いバトルも結構あるため、作意にはまってしまうと一気にゲームオーバーにまでなってしまうので、リトライ機能でもあれば良かった。 -イベントの進行が不便なところがある --序盤の火属性のアイテム ---序盤ではダンジョンを抜けた後の森で火属性のアイテムを手に入れる必要があるのだが、調べた際に早とちりでゴミだったと言われる事がある。これは予めミコと炎のアイテムについて会話しておかないとダメであり、二度手間……分からないとそれ以上の手間になる。 --イベントアイテムの酒 ---雪に閉ざられた村で酒をもらうのに宝石30個を要求されるのだが、道中で使い切っていると稼がなくてはならないので大きなロスは必至となる。本作ではアイテムを買い取ってくれるという事が一切ないので余計な物は買わない選択になる。 -エンディングまでの道のりが長い --勾玉を集めてマムスビノハシラを破壊するのが必須であるのだが、その数は少なくとも累計500個以上と言われ更に後に累計800個と判明する。 --終盤まではゲーム性とストーリー性が上手くかみ合っていたと思うが、この勾玉集めに関してはレベルが上がった状態で序盤から再訪していくというものでどうしても時間がかかってしまう。 --ザコ敵との戦いでも使い回しがあり、マップが同じで敵が違う、敵は色違いが多く上位版でも戦い方も殆どかわらず冗長さがどうしても冗長さが否めない。 #region(通常エンド) --つかの間の平和を取り戻したがこれからの時代も大変だったという内容。これは良しとしても、ラスボスを倒したのにヲクウを元に戻す事は出来なかったというのは悲しいものがある。 --幸いにてかそれは仮エンドであり覆す事は可能であるが、そのために真のラスボスと戦うには累計1300個くらい必要なので尚更厳しい。 --真ラスボスも盛り上がらない ---まず、山の妹神が出てきて回復をしてくれるのは良いのだがその姿が台詞に隠れて見えない。 ---ラスボスの強さ面においても、そこまで到達する頃には、回復アイテムを持参して殴り合いをすれば勝てるので苦戦する事もなく物足りない。 #region(真エンド) --こちらは大筋は仮エンドと大差がないものの、一番の違いは何と言ってもヲクウが人間の姿を取り戻したという事である。更に服を購入していればそれを来た姿も用意されている。 --ここまでの道のりが本当に遠いだけにSFC作品の中でも達成感は最上位と言えよう。 #endregion #endregion ---このため、順当に行ったとしても軽く10時間以上はかかっているというくらいで、本作のTASやRTAは行われたためしがない。 --服関連 ---終盤では宝石150で売ってもらえるのだがやはり高い、のだがこちらはエンディングを目指していくうちに自然に溜まっているだろう。 ---ちなみに、村の西の家とあるが村から西へ行くよりも、天照宮(テンショウキュウ)だったところから東の方が早い。 ---- **総評 アクションRPGというよりはSRPG寄りの作品となっているが、SRPGよりは手軽に楽しめるルールとなっており、雑魚戦を極めるのが楽しい作品となっている。 グラフィックもシステム的にも手堅く纏まっているが、派手さが無く「これ!」と言えるほどの売りには欠けており、クリア自体がやり込みのようなボリュームであり、本格的に始めたいという人でないと勧めるのは難しい。~ SFC末期のソフトにはよくある、隠れた名作と言えるだろう。 ---- **余談 -プレミア化 --現在ではAmazonで1万円もするほどプレミア化されている上、T&EソフトがD4エンタープライズに吸収されたため、本作のプロジェクトEGGへの配信が困難になっている。 //パブリッシャーが同じなだけで接点の薄いソフトを記述するのは不適切と思われるのでCO。 //-T&E SOFT //--以前はSNESで展開されていた「ロストバイキング」を『[[バイキングの大迷惑]]』としてSFCに移植している。こちらもかなり手ごたえのあるアクションパズルゲームであり入手もクリアも難しい。 //概要を差し戻したのでCO。『まじかる☆タルるートくん (MD)』の記述もデベロッパーが同じなだけで接点が薄く不適切かと。 //-ゲームフリーク //--他にも『[[まじかる☆タルるートくん (MD)]]』も制作しており、当時から始まっていた『ポケットモンスター』シリーズでおなじみである。

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