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ポケモンスナップ - (2017/01/09 (月) 23:18:46) の最新版との変更点
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*ポケモンスナップ
【ぽけもんすなっぷ】
|ジャンル|カメラアクション|&amazon(B0000645MK)|
|対応機種|ニンテンドウ64|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|ハル研究所|~|
|発売日|1999年3月21日|~|
|定価|7,140円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2007年12月4日/1,000Wiiポイント(税5%込)&br;【WiiU】2016年4月6日/1,028円(税8%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポケモン|3Dで動く可愛いポケモンを激写&brゲーム部分も良質|~|
|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
元は64DD用として開発が始まったが、64DDの度重なる延期を受けてロムカセットで発売される事となった。
**ストーリー
以前は人とポケモンが仲良く暮らしていたポケモンアイランドは、火山の噴火のため人間はすべて移住してしまった。~
人間のいなくなったポケモンアイランドはポケモンだけの島として保護されるようになった。~
ポケモン研究の権威であるオーキド博士はポケモンを自然の姿を研究したいと思い、スゴ腕少年カメラマントオルに調査を依頼する。~
カメラをバックに詰め込む彼の気持ちは、もうポケモンアイランドに飛んでいるのでした。
**特徴
-今作は、なかなか珍しいカメラアクションゲーム。
--その名の通り、ポケモンをカメラで撮り、被写体の大きさや向き・ポーズなどで高得点を目指すと言う変わったゲームである。
--フィールド内に敷かれたレールに沿ってゼロワン号で移動(強制スクロール)し、写真を撮る。
-ステージは全7面あり、それぞれのステージに特徴がある。
-気に入った写真はアルバムに残すことが出来る。
-道具を使って隠れているポケモンを見つけたり、ポケモンを進化させたり、''ポケモンを爆発させたり''できる。
**長所
-初心者に優しくわかりやすい操作性。
--写真はZボタンを押しながらAボタンを押す、被写体をできるだけ真ん中にする、道具は3種類(えさ、イヤイヤボール、ポケモンの笛)とシンプル。
--また簡単な操作とは言っても、道具等を上手く利用するとできることが増えたり得点が増えていく。
-様々な撮影テクニック。
--道具を使用するのは勿論、移動ルートをずらしポケモンを真正面で撮ることも可能。
--普通では減速できないが「横に向く→元に戻す→また横に向く→元に戻す」を繰り返して減速することが可能である。
--進路上に入ったポケモンをイヤイヤボール等で足止めしてわざとぶつかり、ゼロワン号の非常ブレーキを作動させるという手もある。
--他にも様々な撮影テクニックがある。
-やり込み度が高く、中毒性が高いスコアアタック。
--一度クリアすると各ステージごとのスコアアタックに挑戦できるようになる。
---少し角度や大きさが違うだけでスコアが変化しテクニック等でも得点が変わる。その為無駄のない計算されたアクションが求められる。
-また高得点を目指さないで面白写真を撮る事も可能で、遊び方の自由度が高い。
-ステージにある謎解き要素
--今作には最初は選べるステージは一つしかなく他のステージを増やすには、ステージ上に生息するポケモンを撮影するだけではなくステージ上の仕掛けを動かして謎を解かなければいけない。
--また、条件を満たさないと出現しないポケモンが意外と多く謎解き要素が意外と高い。
-ポケモンのリアクションも豊富でキャラゲーとしても良い。
--まるで本当に生きているようなポケモンの動きが魅力的。本編では見られない、様々な仕草や表情を眺めることができる。
--勿論、リアクションによって得点が違う。
-多くのポケモンのCVはアニメ準拠。
--当然ながらピカチュウは大谷育江氏、プリンはかないみか氏が担当。
**短所
-セーブ容量が少なめで写真を最大で保存できる写真も60枚と少なめである。
--ゲーム進行自体のセーブファイルもひとつだけなので、最初から遊びたい場合は本当に全てのセーブデータを消す必要がある。
--Wiiのバーチャルコンソール版ではSDメモリーカードにセーブファイルをコピー出来るので、複数セーブをしたいのであれば、これを利用するといいだろう。
-本作に登場するポケモンは全63種類であり、当時151種類いたポケモンをすべて網羅していない。
--6種類ある「ポケモンのしるし」を含めても67種類と少ない((しるしの内二種類が撮影できるポケモンと被っている))。
--作中で見れるポケモンレポートには本家と同じ図鑑ナンバーが記されている。もっとも一度クリアすると完成まで何種類かなど教えてくれるので混乱することはないが。
-ステージは全7面とややボリューム不足であるため、飽きてくるのが早い。
-自動に移動するため自由度が少ない。一ステージでもいいからレールに縛られず自由に徘徊・探索できるステージがほしかったところ。
--開発途中では自由に動けるシステムであったが、制作の都合などから変更された模様。[[ほぼ日刊イトイ新聞>http://www.1101.com/nintendo/nin5/nin5-5.htm]]にてこの経緯が語られている。
-オーキド博士による写真の採点に不可解な点がある。
--どう見ても同じ大きさでポーズもほぼ変わらないのに1000点近く上下したという例が存在する。
**総評
ポケモンの写真を撮るというシリーズの中でも異色の作品だが、ポケモンに詳しくない人にもお薦めできる良質のカメラアクションゲーである。~
**余談
-発売当時はコンビニエンスストアのローソンにカセットを持ち込むと、プリクラ風のシールに出力してくれる画期的なサービスを行っていた。現在では終了している。
-主人公のトオルはテレビアニメに登場したキャラクターであり、3話ほどサトシ達の旅に同行していた。ちなみに声優は山口勝平氏。ゲーム中にもオーキド博士と共に掛け声や一言程度のボイスが聞ける。
-Wii版バーチャルコンソールでは撮った写真をWii伝言板で他のユーザーに送信できる機能が追加されており、自分が撮った写真を見せ合うことができた。現在はサービス終了。
-当時よりポケモンの種類が約5倍にも増えた現在、続編の発売を望むファンの声も多い。
*ポケモンスナップ
【ぽけもんすなっぷ】
|ジャンル|カメラアクション|&amazon(B0000645MK)|
|対応機種|ニンテンドウ64|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|ハル研究所|~|
|発売日|1999年3月21日|~|
|定価|7,140円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|配信|バーチャルコンソール&br;【Wii】2007年12月4日/1,000Wiiポイント(税5%込)&br;【WiiU】2016年4月6日/1,028円(税8%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|3Dで動くポケモン達を激写せよ&brゲームとしてもファンアイテムとしても良質|~|
|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
3Dのポケモン達の写真を撮ることができる、なかなか珍しいカメラアクションゲーム。~
元は64DD用として開発が始まったが、64DDの度重なる延期を受けてロムカセットで発売される事となった。
**ストーリー
> 以前は人とポケモンが仲良く暮らしていたポケモンアイランドは、火山の噴火のため人間はすべて移住してしまった。~
人間のいなくなったポケモンアイランドはポケモンだけの島として保護されるようになった。~
ポケモン研究の権威であるオーキド博士はポケモンを自然の姿を研究したいと思い、スゴ腕少年カメラマントオルに調査を依頼する。~
カメラをバックに詰め込む彼の気持ちは、もうポケモンアイランドに飛んでいるのでした。
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**特徴
-主人公はゼロワン号という乗り物に乗って、フィールド内に敷かれたレールに沿って自動で移動しながら、自然の中で暮らすポケモンたちを撮影するのが目的。
--コースを走り終えると、オーキド博士に撮った写真を見せて採点してもらう。写っているポケモンの大きさや向き・ポーズ等によって得点が異なる。
--撮影中に道具を使うと、隠れているポケモンを見つけたり、ポケモンを進化させたり、''ポケモンを爆発させたり''といろいろな反応を見ることができる。
--コースは全7面あり、それぞれ登場するポケモンが異なる。
-撮影した写真はアルバムに残して保存することができる。
-グラフィックやボイスはアニメ版準拠。
--CVは当然ながらピカチュウは大谷育江氏、プリンはかないみか氏が担当。
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**評価点
-簡単な操作性と様々なテクニック。
--操作はZボタンを押しながらAボタンを押して撮影、道具は3種類(えさ、イヤイヤボール、ポケモンの笛)だけと非常にシンプルなので初心者にもとっつきやすい。
--一方で道具を駆使することで撮れる写真の種類や得点が増えるなど奥深さもある。
--自機を減速させることは普通はできないが、「横に向く→元に戻す→また横に向く→元に戻す」を繰り返すことで減速が可能だったりと隠し的なテクニックも存在する。
---進路上に入ったポケモンをイヤイヤボール等で足止めしてわざとぶつかり、ゼロワン号の非常ブレーキを作動させるという手もある。
-やり込み度が高く、中毒性が高いスコアアタック。
--一度クリアすると各ステージごとのスコアアタックに挑戦できるようになる。
---少し角度や大きさが違うだけでスコアが変化しテクニック等でも得点が変わる。その為無駄のない計算されたアクションが求められる。
-一方で高得点を目指さずに好きに写真を撮ることも可能で、遊び方の自由度が高い。
-ステージにある謎解き要素
--最初から選べるステージは一つしかなく、他のステージを増やすにはステージ上にある仕掛けを動かして謎を解かなければいけない。
--また、条件を満たさないと出現しないポケモンが意外と多く、謎解き要素も楽しめる。
-ポケモンのリアクションも豊富でキャラゲーとしても良い。
--まるで本当に生きているようなポケモンの動きが魅力的。寝る、食べる、遊ぶ、戦うという本編では見られないポケモンたちの生態や仕草、多彩な表情を眺めることができる。ポケモン動物園やサファリパークを追体験できる部分は高評価。
**問題点
-ステージが全7面しかなくややボリューム不足。
-撮った写真を60枚までしか保存できない。
--セーブファイルもひとつしか作れないので、最初から遊びたい場合は全てのセーブデータを消す必要がある。
--Wiiのバーチャルコンソール版ではSDメモリーカードにセーブファイルをコピー出来るので、多く写真を保存したいのであればこれを利用するといいだろう。
-本作に登場するポケモンは全63種類であり、当時151種類いたポケモンをすべて網羅していない。
--6種類ある「ポケモンのしるし」を含めても67種類と少ない((しるしの内二種類が撮影できるポケモンと被っている))。
--作中で見られるポケモンレポートには本家と同じ図鑑ナンバーが記されている。もっとも一度クリアすると完成まで何種類かなど教えてくれるので混乱することはないが。
-自動的に移動するため自由度が少ない。一ステージでもいいからレールに縛られず自由に徘徊・探索できるステージがほしかったところ。
--開発途中では自由に動けるシステムであったが、制作の都合などから変更された模様。[[ほぼ日刊イトイ新聞>https://www.1101.com/nintendo/nin5/nin5-5.htm]]にてこの経緯が語られている。
-オーキド博士による写真の採点に不可解な点がある。
--どう見ても同じ大きさでポーズもほぼ変わらないのに1000点近く上下したという例が存在する。
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**総評
比較的珍しいカメラアクションゲームだが、簡単操作のとっつきやすさとスコアアタックの奥深さを両立している。~
また自然の中で暮らすポケモンたちの生き生きとした動きや表情も魅力的であり、ポケモンが好きなプレイヤーなら間違いなく楽しめるだろう。~
ゲームとしてもファンアイテムとしても良質な一作であり、単発のポケモン派生作品の中でも今なおコアな人気を誇っている。
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**余談
-元々は普通に写真を撮るゲームとして開発されていたが、後から「ポケモンを撮る」という方針に変更されている。
--詳細は[[社長が訊く『毛糸のカービィ』>https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rk5j/vol1/index4.html]]を参照。
-発売当時はコンビニエンスストアのローソンにカセットを持ち込むと、プリクラ風のシールに出力してくれる画期的なサービスを行っていた。現在では終了している。
-主人公のトオルはテレビアニメに登場したキャラクターであり、3話ほどサトシ達の旅に同行していた。ちなみに声優は山口勝平氏。ゲーム中にもオーキド博士と共に掛け声や一言程度のボイスが聞ける。
-後の本編『[[サン・ムーン>ポケットモンスター サン・ムーン]]』『[[ウルトラサン・ウルトラムーン>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]]』では「ポケファインダー」として、特定の場所で野生のポケモンを撮影することができる要素が登場した。
--ポケモンがポーズをとっていると高得点、など本作と通じる部分も存在する。
**移植・新作
-Wii版バーチャルコンソールでは撮った写真をWii伝言板で他のユーザーに送信できる機能が追加されており、自分が撮った写真を見せ合うことができた。現在はサービス終了。
--普通にプレイする分には関係ないが、バーチャルコンソール版は処理落ちが改善されている関係上、RTAの記録がかえって遅くなるという逆転現象が報告されている。
-Nintendo Switchで完全新作『[[New ポケモンスナップ]]』が2021年4月30日に発売。
--同日にインタビュー記事が掲載され、本作の企画・開発状況についても触れられている。([[ファミ通>https://www.famitsu.com/news/202104/30218824.html]])
-2022年6月24日に『[[NINTENDO 64 Nintendo Switch Online>ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online#id_ddf310a7]]』で配信された。
--当時のゲーム誌「64DREAM」の記事情報も公開されている。([[任天堂>https://topics.nintendo.co.jp/article/f85e298e-6387-4230-b24c-a34670d8391c]])
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