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*ウィングアイランド 【うぃんぐあいらんど】 |ジャンル|フライトアクション|CENTER:&amazon(B000IN8FFQ)| |対応機種|Wii|~| |メディア|専用12cm光ディスク|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|シーエイプロダクション|~| |発売日|2006年12月2日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|自由度の高いフライトシミュレーター&br()見た目に反して意外とシビアな難易度|~| **概要 ハドソンが発売したWiiローンチタイトルの一つ(同社製ローンチは他に『コロリンパ』がある)。~ 鳥の少年「スパロウ・ウィング・ジュニア」を主人公に展開される、飛行機乗りの「何でも屋」の物語である。~ **評価点 -非常に直感的かつわかりやすい操作形式。 --リモコンを水平に保って水平移動、横に傾けてターン、上下に傾けて上下移動…とリモコンに加えた動きがダイレクトに反映される操作形式は、複雑化しがちな傾向にある「フライトシミュレーター」の中にあって、非常にわかりやすい上とっつきやすい。「子供のころ手の平を飛行機に見立てて遊んでいた感覚で操作できる」とも表現される。 ---それ以外の操作も、リモコンを素早く突きだして急加速、逆に素早く引いて急減速、素早く振って急ターン…と遊べばすぐに理解できる直感的な操作である。 -本作は3つの島に分かれた舞台それぞれに設定されたミッションをクリアしていき、ストーリー用のミッションを全てクリアすると次の島へ…という形式になっているが、クリア済みの島は制限無く自由にフライト可能になる。 --島の構造はかなり凝っており、そこを自由に飛び回れるだけでもかなり楽しい。 -リモコンとヌンチャクだけで2人プレイができるという、非常に経済的かつ希有な作品である。 --プレイに使用するボタンがAボタンと十字ボタンだけ(2人プレイでは2PはヌンチャクのスティックとCボタンで操作する)だからこそできる特異なプレイスタイルだと言えるだろう。ただし、説明書にも記載されているが盛り上がりすぎて互いに引っ張りすぎないよう注意を要する。 **問題点 -ストーリーは雑で描写不足。 --主人公と幼なじみ以外に、社員が4人(編隊飛行の際のパートナーにもなる)いるはずなのだが、彼らの描写が皆無に近く、印象が薄い。説明書にはしっかり個人名と経歴が書かれているのだが…。 ---ゲーム的にも4機の僚機に性能違いなどは特にない。例え障害物に当てすぎて墜落させたりしても、別に文句は言われない。 --ムービーも流れるが、質は世辞にも高いとは言えない。またキャラクターが鳥ゆえか、会話時に「ピピピピ…」というサウンドエフェクトが鳴るのだが、甲高く耳障り。無音の方がマシなレベル。 --各ミッション開始時にはイベントもあり、ところどころ伏線も張られているが、ほとんど投げっぱなしで終わる。 -操作スタイルに癖があるため、慣れるまではかなり難しい。またミッションそれ自体の難易度も結構高い。 --慣れてしまえばかなり自由に操作できる方ではあるのだが、3種類のフォーメーションの使い分け、障害物に当たらず狭いところを通るテクニックなど難しいところは多い。ステージが進むほど障害物も増えるため、繊細な操作は必須。 --ミッションは序盤から「巨大な岩を爆弾を投下して破壊せよ」という難易度の高いものが指示される。爆弾は当然真下にしか落ちないので、岩の直前で切り返しつつ爆弾を落とす高度なテクニックを要する。 ---「広い島から空を飛んでいる鳥を見つけ出して撮影せよ」「島中に散らばった風船を1つ残らず割れ」なども難易度は高い。 --ミッションの評価基準が曖昧でわかりにくい。「100点満点のポイント」と「3段階の星の数」で評価され、評価に応じて賞金がもらえるのだが、星3つに相当する95点以上を取れないと報酬は半額以下に削られる。ダメージを負った機体の修理にも金を要するのでかなり厳しい。ポイント59以下では星ゼロだが、こうなると報酬は全くもらえない。 ---写真撮影のミッションはクリア時間だけではなく、写真の出来でも評価されるが、真ん中にしっかり収めても低評価だったり、なんとも曖昧でわかりにくい。 -島は3つしかなく、ステージのバリエーションに欠ける。全体的なボリュームも薄め。 **総評 「5機の飛行機で編隊を組んで自由に飛び回る」というゲームは希少。飛行に関してのリアリティは薄めだが、その分ゲーム的なわかりやすい表現が多く、かなりとっつきやすい作品になっている。~ それだけに子供向けとも思えない少々歪な難易度バランスや、感情移入しにくい登場人物たちなど、「惜しい」点が気になる作品でもある。~ 操作周りのオリジナリティ・快適性は類似した作品と比較しても群を抜いているため、黙々と空を飛ぶ楽しさを味わいたい人にはオススメできる。
*ウィングアイランド 【うぃんぐあいらんど】 |ジャンル|フライトアクション|CENTER:&amazon(B000IN8FFQ)| |対応機種|Wii|~| |メディア|専用12cm光ディスク|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|シーエイプロダクション|~| |発売日|2006年12月2日|~| |定価|5,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|自由度の高いフライトシミュレーター&br()見た目に反して意外とシビアな難易度|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ハドソンが発売したWiiローンチタイトルの一つ(同社製ローンチは他に『コロリンパ』がある)。~ 鳥の少年「スパロウ・ウィング・ジュニア」を主人公に展開される、飛行機乗りの「何でも屋」の物語である。~ **評価点 -非常に直感的かつわかりやすい操作形式。 --リモコンを水平に保って水平移動、横に傾けてターン、上下に傾けて上下移動…とリモコンに加えた動きがダイレクトに反映される操作形式は、複雑化しがちな傾向にある「フライトシミュレーター」の中にあって、非常にわかりやすい上とっつきやすい。「子供のころ手の平を飛行機に見立てて遊んでいた感覚で操作できる」とも表現される。 ---それ以外の操作も、リモコンを素早く突きだして急加速、逆に素早く引いて急減速、素早く振って急ターン…と遊べばすぐに理解できる直感的な操作である。 -本作は3つの島に分かれた舞台それぞれに設定されたミッションをクリアしていき、ストーリー用のミッションを全てクリアすると次の島へ…という形式になっているが、クリア済みの島は制限無く自由にフライト可能になる。 --島の構造はかなり凝っており、そこを自由に飛び回れるだけでもかなり楽しい。 -リモコンとヌンチャクだけで2人プレイができるという、非常に経済的かつ希有な作品である。 --プレイに使用するボタンがAボタンと十字ボタンだけ(2人プレイでは2PはヌンチャクのスティックとCボタンで操作する)だからこそできる特異なプレイスタイルだと言えるだろう。ただし、説明書にも記載されているが盛り上がりすぎて互いに引っ張りすぎないよう注意を要する。 **問題点 -ストーリーは雑で描写不足。 --主人公と幼なじみ以外に、社員が4人(編隊飛行の際のパートナーにもなる)いるはずなのだが、彼らの描写が皆無に近く、印象が薄い。説明書にはしっかり個人名と経歴が書かれているのだが…。 ---ゲーム的にも4機の僚機に性能違いなどは特にない。たとえ障害物に当てすぎて墜落させたりしても、別に文句は言われない。 --ムービーも流れるが、質は世辞にも高いとは言えない。またキャラクターが鳥ゆえか、会話時に「ピピピピ…」というサウンドエフェクトが鳴るのだが、甲高く耳障り。無音の方がマシなレベル。 --各ミッション開始時にはイベントもあり、ところどころ伏線も張られているが、ほとんど投げっぱなしで終わる。 -操作スタイルに癖があるため、慣れるまではかなり難しい。またミッションそれ自体の難易度も結構高い。 --慣れてしまえばかなり自由に操作できる方ではあるのだが、3種類のフォーメーションの使い分け、障害物に当たらず狭いところを通るテクニックなど難しいところは多い。ステージが進むほど障害物も増えるため、繊細な操作は必須。 --ミッションは序盤から「巨大な岩を爆弾を投下して破壊せよ」という難易度の高いものが指示される。爆弾は当然真下にしか落ちないので、岩の直前で切り返しつつ爆弾を落とす高度なテクニックを要する。 ---「広い島から空を飛んでいる鳥を見つけ出して撮影せよ」「島中に散らばった風船を1つ残らず割れ」なども難易度は高い。 --ミッションの評価基準が曖昧でわかりにくい。「100点満点のポイント」と「3段階の星の数」で評価され、評価に応じて賞金がもらえるのだが、星3つに相当する95点以上を取れないと報酬は半額以下に削られる。ダメージを負った機体の修理にも金を要するのでかなり厳しい。ポイント59以下では星ゼロだが、こうなると報酬は全くもらえない。 ---写真撮影のミッションはクリア時間だけではなく、写真の出来でも評価されるが、真ん中にしっかり収めても低評価だったり、なんとも曖昧でわかりにくい。 -島は3つしかなく、ステージのバリエーションに欠ける。全体的なボリュームも薄め。 **総評 「5機の飛行機で編隊を組んで自由に飛び回る」というゲームは希少。飛行に関してのリアリティは薄めだが、その分ゲーム的なわかりやすい表現が多く、かなりとっつきやすい作品になっている。~ それだけに子供向けとも思えない少々歪な難易度バランスや、感情移入しにくい登場人物たちなど、「惜しい」点が気になる作品でもある。~ 操作周りのオリジナリティ・快適性は類似した作品と比較しても群を抜いているため、黙々と空を飛ぶ楽しさを味わいたい人にはオススメできる。

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