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タッチ!カービィ スーパーレインボー - (2015/04/23 (木) 23:03:22) の最新版との変更点

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*タッチ!カービィ スーパーレインボー 【たっち かーびぃ すーぱーれいんぼー】 |ジャンル|タッチペンアクション|&amazon(B00PIEHTXY)| |対応機種|Wii U|~| |メディア|専用12cm光ディスク 1枚|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ハル研究所|~| |発売日|2015年1月22日|~| |定価|3,700円(税別)|~| |プレイ人数|1~4人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[星のカービィシリーズリンク>星のカービィシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 2005年にニンテンドーDSで発売された『[[タッチ!カービィ]]』の続編。~ Wii Uのゲームパッドを使ったタッチペン操作により、カービィをゴールまで導くアクションゲームである。~ 絵画調のグラフィックが取り入れられた前作に対して、今作では粘土のような3DCGを使ったクレイアニメ風のグラフィックがアピールされている。 **ストーリー 突如空から降り注いだ謎の光によって、ププランドはすべての色を奪われ、人々は動きを止めてしまう。~ 色を塗る力を持つ妖精・エリーヌによって助けられたカービィとワドルディは、事件の首謀者・クレイシアを追って異世界セブントピアへ旅立つ。 **システム ''基本操作'' -基本的な操作は前作と同様。 --タッチペンで「虹のライン」を描くことで、それに沿ってカービィが転がり移動する。 --カービィをタッチすることでダッシュさせられる。ダッシュ状態では敵を攻撃したり、ブロックを壊すことができる。 --ラインはカービィを移動させるほかにも、敵の投げ槍や砲弾を防いだり、水流やマグマをせき止めることができる。 -前作からの変更点として、虹のラインを複数同時に存在させることができるようになった。また、敵をタッチしても動きを止めることができなくなった。コピー能力が削除され、新アクションである「変身」や「スターダッシュ」が追加された。 ''変身'' -特定のステージではカービィが乗り物に変身して進むことになる。乗り物ごとに操作方法が異なり、通常とは違う感覚でゲームを攻略していくことになる。 --カービィタンクは、戦車に変身。カービィは自動で前進するため、ラインを描いて穴を越えさせたり位置を調節する。タッチした場所に砲弾を発射する。 --カービィサブマリンは、潜水艦に変身。タッチで指定した場所に移動。自動で発射される魚雷をラインで誘導して目標に命中させる。 --カービィロケットは、ロケットに変身。自動で進むカービィをラインで誘導する。壁や地面に当たると跳ね返る。敵やブロックは接触しただけで破壊できる。 ''スターダッシュ'' -ステージ中に点在するスターを100個集めることで、ダッシュよりも強力な「スターダッシュ」が使えるようになる。通常では壊せない硬い敵やブロックを破壊できる。ボス戦や、後述する宝箱集めには必須のアクション。 -強力な攻撃だが、スターダッシュ中のカービィは高速で移動し壁や地面にぶつかると跳ね返るため、操作が難しい。場所によっては素早く的確なペンさばきが要求される。 ''マルチプレイ'' -本作ではゲームパッドを持ったプレイヤーが操作するカービィのほかに、3人までワドルディを操作するマルチプレイに加われる。 --ワドルディ達はカービィとは異なり、通常の2Dアクションのように歩いたりジャンプして移動する。また、カービィを持ち運ぶ、カービィのプレイヤーが描いたラインの上を歩くなどのアクションもできる。 --マルチプレイ中のみ、巨大な手の形をした敵・グラバーが襲ってくる。グラバーはカービィでは倒せず、ワドルディの槍でのみ撃退可能。 --全体的にカービィよりも操作しやすく、一人プレイではクリアできない初心者のための救済要素としても機能する。 ''ゲームモード'' -主なゲームプレイとして「ストーリーモード」と「チャレンジモード」の2種類が存在する。 -「ストーリーモード」はプププランドを救うためエリーヌとともに冒険をする、ステージクリア形式の本編。 -「チャレンジモード」は15秒の時間制限のなかでミニステージを攻略していく、全48ステージのモード。4つの部屋を連続で攻略し、クリア数で評価が決まる「1分チャレンジ」と、クリアできないと即チャレンジが終了してしまう「サバイバルチャンレジ」の2種類。スピードと丁寧さ、瞬発的な発想力が試される。 -難易度は、本編のほうはマイルドに調整されており、前作終盤のような高難易度ステージはない。しかし、宝箱やスター集め、チャレンジモードの全クリアなど本編以外の部分で難しい場面が多々用意されており、「クリアするだけなら簡単だがコンプリートを目指すと歯ごたえがある」という任天堂系ゲーム王道の絶妙な難易度となっている。 ''やりこみ要素'' -宝箱集め --ストーリーモードの各ステージに5個(一部ステージでは4個)の宝箱が隠されている。 --宝箱は通常では見つかりにくい場所や時間制限のある部屋に置かれていることが多い。何も考えずに取りに行くと取り逃がしてしまうような仕掛けがある場合も。 --宝箱からは、キャラクターや敵を鑑賞できる「フィギュア」と、過去作のアレンジ曲が聴ける「サウンド」が手に入る。 -ひみつのノート --シリーズ恒例のゴールゲームで、回転するリングの中からノートに接触すると得られる。 --内容はエリーヌが描いたクレヨンタッチの絵日記。ストーリーの背景やステージの感想などが書かれている。世界を救う冒険の最中にもかかわらず、やたらエンジョイしているカービィ達の姿を見ることも。 -メダル --ストーリーモードのステージでは集めたスターの数、チャレンジモードのステージでは宝箱の取得率に応じて、金・銀・銅のメダルが得られる。 --金メダルを取得した数に応じてチャレンジモードのステージの多くが開放されるため、コンプリートを目指すなら必須である。 ''amiibo対応'' -対応するamiiboを読み込ませることで、1日1ステージに限りカービィがパワーアップした状態でプレイできる。 --カービィ……スターダッシュが使い放題になる --デデデ……ライフポイントが4から6に増える --メタナイト……ダッシュ攻撃が敵に当たってもカービィが止まらず貫通するようになる **評価点 -良好なタッチペン操作 --タッチペンでの操作は遅延や不可解な判定など無く、描いた通りのラインが表示される。ラインの引き終わりに気を抜いてしまったり、焦って雑なラインを引いてしまった時も忠実に反映されるので、丁寧な操作を心がけよう。 -初心者向けの配慮 --仕掛けのある場面などでしばらくとどまっていると、お手本のラインが表示されて次にとるべき行動を教えてくれる。お手本の表示にはそれなりの時間経過が要るので、操作がわかっているのに勝手にお手本が表示される、ということもない。 --同じステージで何度もミスすると、このステージをパスして次のステージに進むかどうかを選択できる。ただしパスした場合、ステージ中で見つけた宝箱などは得られない。 -豪華なグラフィック --HD画質で表示されるクレイアニメ風のグラフィックは独特ながらも完成度が高く、カービィの世界観を損なっていない。 --粘土の質感表現は見事の一言。本物の粘土かと見まごうほどである。 --クレイアニメによく見られる、ぎこちない動きもしっかり再現されている。 --フィギュアルームでは、手づくり感の溢れる粘土細工(風3DCG)のキャラクターたちをじっくり見ることができる。 -豊富かつ良質なサウンドトラック --サウンドテストで聴ける曲数は、ジングルを含めて122曲という大ボリューム。内訳は、ゲーム中に使用されるBGMが88曲、収集要素として得られるアレンジ曲が34曲。 --BGMは、多くが今作のオリジナル曲。陽気で可愛らしい曲から、勇ましい曲、怪しげな曲など、カービィらしい幅広い楽曲が揃っている。 --アレンジ曲は過去作のBGMがアレンジされて収録されている。採用範囲は初代『[[星のカービィ]]』から本作発売時点での最新作『[[星のカービィ トリプルデラックス]]』までそつがない。少数だが『[[カービィボウル]]』や『[[あつめて!カービィ]]』などのスピンオフ作品からも採用されている。これらの曲はゲームプレイ中のBGMとしては使われず、純粋に「聴くための曲」としてクオリティの高いアレンジが施されている。 **問題点 -ボスの種類が少ない --全7ワールド中、4~6ワールドのボスは1~3ワールドの強化版である。攻撃が強化されていたり、ステージギミックが異なるなど変化が加えられているが、基本的な倒し方は変わらない。 --空中ワールドのボスとしてウィスピーウッズが出てくるなど、世界観にも合っていない。 -ゲームパッド単体プレイのほうが圧倒的に遊びやすい --本作では精密な操作を求められる場面も多いため、「モニターを見ながら手元でタッチペンを操作」よりも「ゲームパッド画面を見て直接ペンを操作」のほうが遊びやすく、理にかなっている。そのためプレイしていると自然にゲームパッド単体でのプレイになりがちである。結果、せっかくのグラフィックを大画面で見られないというもったいないことに。 **総評 3,700円と安価ながら、新しい試みとシリーズファンへのサービスが詰まった豪華なゲーム。~ カービィシリーズのファンはもちろん、WiiUならではのゲームを遊びたい人、変わったことをしているゲームを求めている人などにもおすすめの一本である。 **余談 本作は公式サイトの他にも、任天堂の運営するゲーム紹介サイト・ニンテンドーニュースで紹介された。~ 本物の粘土で作ったパッケージイラストの製作の様子や、開発スタッフの描いた可愛らしくもどこかカオスな4コマ漫画などを見ることができる。 ----
*タッチ!カービィ スーパーレインボー 【たっち かーびぃ すーぱーれいんぼー】 |ジャンル|タッチペンアクション|&amazon(B00PIEHTXY)| |対応機種|Wii U|~| |メディア|専用12cm光ディスク 1枚|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|ハル研究所|~| |発売日|2015年1月22日|~| |定価|3,700円(税別)|~| |プレイ人数|1~4人|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|カービィシリーズ初のHDで表現されたタッチ!カービィの続編&br() クレイアニメ風のカービィの世界観にマッチしたグラフィック&br() サントラのついたゲームといえるほどに豪華なサウンドテスト&br() |~| |>|>|CENTER:''[[星のカービィシリーズリンク>星のカービィシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2005年にニンテンドーDSで発売された『[[タッチ!カービィ]]』の続編。~ Wii Uのゲームパッドを使ったタッチペン操作により、カービィをゴールまで導くアクションゲームである。~ 絵画調のグラフィックが取り入れられた前作に対して、今作では粘土のような3DCGを使ったクレイアニメ風のグラフィックがアピールされている。 ---- **ストーリー 突如空から降り注いだ謎の光によって、プププランドはすべての色を奪われ、人々は動きを止めてしまう。~ 色を塗る力を持つ妖精・エリーヌによって助けられたカービィとワドルディは、事件の首謀者・クレイシアを追って異世界セブントピアへ旅立つ。 ---- **システム ''基本操作'' -基本的な操作は前作と同様。 --タッチペンで「虹のライン」を描くことで、それに沿ってカービィが転がり移動する。 --カービィをタッチすることでダッシュさせられる。ダッシュ状態では敵を攻撃したり、ブロックを壊すことができる。 --ラインはカービィを移動させるほかにも、敵の投げ槍や砲弾を防いだり、水流やマグマをせき止めることができる。 -前作からの変更点として、虹のラインを複数同時に存在させることができるようになった。また、敵をタッチしても動きを止めることができなくなった。コピー能力が削除され、新アクションである「変身」や「スターダッシュ」が追加された。 ''変身'' -特定のステージではカービィが乗り物に変身して進むことになる。乗り物ごとに操作方法が異なり、通常とは違う感覚でゲームを攻略していくことになる。 --カービィタンクは、戦車に変身。カービィは自動で前進するため、ラインを描いて穴を越えさせたり位置を調節する。タッチした場所に砲弾を発射する。 --カービィサブマリンは、潜水艦に変身。常時右向き固定の状態となり、タッチで指定した場所に移動。自動で発射される魚雷をラインで誘導して目標に命中させる。 --カービィロケットは、ロケットに変身。自動で進むカービィをラインで誘導する。壁や地面に当たると跳ね返る。敵やブロックは接触しただけで破壊できる。 ''スターダッシュ'' -ステージ中に点在するスターを100個集めることで、ダッシュよりも強力な「スターダッシュ」が使えるようになる。通常では壊せない硬い敵やブロックを破壊できる。ボス戦や、後述する宝箱集めには必須のアクション。 -強力な攻撃だが、スターダッシュ中のカービィは高速で移動し壁や地面にぶつかると跳ね返るため、操作が難しい。また、完全無敵ではなくトゲ等の触れない物に当たるとダメージ&変身解除となってしまうため、場所によっては素早く的確なペンさばきが要求される。 -変身すると性質が変化し、カービィタンクは弾の乱射、カービィサブマリンは巨大魚雷の発射、カービィロケットは強力な体当たりになる。 ''マルチプレイ'' -本作ではゲームパッドを持ったプレイヤーが操作するカービィのほかに、3人までワドルディを操作するマルチプレイに加われる。 --ワドルディ達はカービィとは異なり、通常の2Dアクションのように歩いたりジャンプして移動する。また、カービィを持ち運ぶ、カービィのプレイヤーが描いたラインの上を歩くなどのアクションもできる。 --マルチプレイ中のみ、巨大な手の形をした敵・グラバーが襲ってくる。グラバーはカービィでは倒せず、ワドルディの槍でのみ撃退可能。 --全体的にカービィよりも操作しやすく、一人プレイではクリアできない初心者のための救済要素としても機能する。 --一方でスターダッシュはカービィよりも弱体化する((通常時は槍を強く突く、タンクは溜め撃ちができない、サブマリンはカービィと同じ。ロケットはワドルディ達がカービィに乗り込むので使用不可。))為、宝箱の収集の面ではやや劣る部分もある。 --体力も残機を使用せずに復活できる分、2だけとカービィよりも脆い。 ''ゲームモード'' -主なゲームプレイとして「ストーリーモード」と「チャレンジモード」の2種類が存在する。 -「ストーリーモード」はプププランドを救うためエリーヌとともに冒険をする、ステージクリア形式の本編。 -「チャレンジモード」は15秒の時間制限のなかでミニステージを攻略していく、全48ステージのモード。4つの部屋を連続で攻略し、クリア数で評価が決まる「1分チャレンジ」と、クリアできないと即チャレンジが終了してしまう「サバイバルチャレンジ」の2種類。スピードと丁寧さ、瞬発的な発想力が試される。 -難易度は、本編のほうはマイルドに調整されており、前作終盤のような高難易度ステージはない。しかし、宝箱やスター集め、チャレンジモードの全クリアなど本編以外の部分で難しい場面が多々用意されており、「クリアするだけなら簡単だがコンプリートを目指すと歯ごたえがある」という任天堂系ゲーム王道の絶妙な難易度となっている。 ''やりこみ要素'' -宝箱集め --ストーリーモードの各ステージに5個(一部ステージでは4個)の宝箱が隠されている。 --宝箱は通常では見つかりにくい場所や時間制限のある部屋に置かれていることが多い。何も考えずに取りに行くと取り逃がしてしまうような仕掛けがある場合も。 --宝箱からは、キャラクターや敵を鑑賞できる「フィギュア」と、過去作のアレンジ曲が聴ける「サウンド」が手に入る。 -ひみつのノート --シリーズ恒例のゴールゲームで、回転するリングの中からノートに接触すると得られる。 --内容はエリーヌが描いたクレヨンタッチの絵日記。ストーリーの背景やステージの感想などが書かれている。世界を救う冒険の最中にもかかわらず、やたらエンジョイしているカービィ達の姿を見ることも。 -メダル --ストーリーモードのステージでは集めたスターの数、チャレンジモードのステージでは宝箱の取得率に応じて、金・銀・銅のメダルが得られる。 --金メダルを取得した数に応じてチャレンジモードのステージの多くが開放されるため、コンプリートを目指すなら必須である。 ''amiibo対応'' -対応するamiiboを読み込ませることで、1日1ステージに限りカービィがパワーアップした状態でプレイできる。 --カービィ……スターダッシュが使い放題になる --デデデ……ライフポイントが4から6に増える --メタナイト……ダッシュ攻撃が敵に当たってもカービィが止まらず貫通するようになる(前作に近い仕様) ---- **評価点 -良好なタッチペン操作 --タッチペンでの操作は遅延や不可解な判定など無く、描いた通りのラインが表示される。ラインの引き終わりに気を抜いてしまったり、焦って雑なラインを引いてしまった時も忠実に反映されるので、丁寧な操作を心がけよう。 -初心者向けの配慮 --仕掛けのある場面などでしばらくとどまっていると、お手本のラインが表示されて次にとるべき行動を教えてくれる。お手本の表示にはそれなりの時間経過が要るので、操作がわかっているのに勝手にお手本が表示される、ということもない。 ---また、スターダッシュや特殊攻撃が必須の場面を前に無駄遣いしてしまっても、しばらく待つとスター100個相当の透明な巨大スターが出現してくれるのでこれまた詰む心配がない。ただし「どうしてもスターダッシュがないと進めない場面」自体がごく限られているので、普通にプレイしているとお目にかかれないが。 --同じステージで何度もミスすると、このステージをパスして次のステージに進むかどうかを選択できる。ただしパスした場合、ステージ中で見つけた宝箱などは得られない。 -豪華なグラフィック --HD画質で表示されるクレイアニメ風のグラフィックは独特ながらも完成度が高く、カービィの世界観を損なっていない。 --粘土の質感表現は見事の一言。本物の粘土かと見まごうほどである。カービィが壁にぶつかるとぶつかった場所が一瞬だけ少しへこむなど、細かい描写にもこだわりが感じられる。 --クレイアニメによく見られる、ぎこちない動きもしっかり再現されている。 --フィギュアルームでは、手づくり感の溢れる粘土細工(風3DCG)のキャラクターたちをじっくり見ることができる。フィギュアそのものの出来もさることながら、添付された各キャラクターの解説テキストもなかなか味のあるものとなっており、必見。 -豊富かつ良質なサウンドトラック --サウンドテストで聴ける曲数は、ジングルを含めて122曲という大ボリューム。内訳は、ゲーム中に使用されるBGMが88曲、収集要素として得られるアレンジ曲が34曲。 --BGMは、多くが今作のオリジナル曲。陽気で可愛らしい曲から、勇ましい曲、怪しげな曲など、カービィらしい幅広い楽曲が揃っている他、アニメカービィから逆輸入されたBGMも数曲存在する。 --アレンジ曲は過去作のBGMがアレンジされて収録されている。採用範囲は初代『[[星のカービィ]]』から本作発売時点での最新作『[[星のカービィ トリプルデラックス]]』までそつがない。少数だが『[[カービィボウル]]』や『[[あつめて!カービィ]]』などのスピンオフ作品からも採用されている。これらの曲はゲームプレイ中のBGMとしては使われず、純粋に「聴くための曲」としてクオリティの高いアレンジが施されている。 ---- **賛否両論点 -一部のチャレンジがかなりの極悪難易度。 --前作でも極悪な部分があったが、何もそこまで引き継がなくても…。 ---- **問題点 -ボスの種類が少ない --全7ワールド中、4~6ワールドのボスは1~3ワールドの強化版である。攻撃が強化されていたり、ステージギミックが異なるなど変化が加えられているが、基本的な倒し方は変わらない。 --前作の「ラスボス以外のボスはそれぞれ2回ずつ戦う」という法則を踏襲した為か、空中ワールドのボスとしてウィスピーウッズが出てくるなど少々無理のある使い回しが見受けられ、世界観に合っていない。前作から飛躍的にハードの容量・性能が向上したのにこれは… -操作性自体は悪くないが、前作と比較すると劣化した点が見受けられる。 --敵をタッチで怯ませられない、アニメーションを頑張りすぎて動作が少し遅いなど。 -全体的に「星のカービィ」である必然性があまりない。 --コピー能力が一切登場せず、過去作に登場しないキャラクターが多くて、カービィである必然性が乏しい。 -シングルプレイの場合、ゲームパッド単体のほうが圧倒的に遊びやすい --本作では精密な操作を求められる場面も多いため、「モニターを見ながら手元でタッチペンを操作」よりも「ゲームパッド画面を見て直接ペンを操作」のほうが遊びやすく、理にかなっている。そのためプレイしていると自然にゲームパッド単体でのプレイになりがちである。結果、せっかくのグラフィックを大画面で見られないというもったいないことに。 -とあるレギュラーキャラの扱いについて #region(一応ネタバレ注意) -デデデ大王とメタナイトの二人は残念ながらフィギュアだけの登場となる。 --デデデ大王は『鏡の大迷宮』以来、11年ぶりに全く物語の本筋に関わってこない。前年の『トリプルデラックス』で大活躍を果たして人気を獲得しただけに、この扱いを惜しむ声もある。 --メタナイトも『トリプルデラックス』に引き続き不参加。今回は彼と関連性のあるキャラクターすらも一切出ない。 --一応、この二人は前述のひみつノートの一部のページにも登場しているのだが、エリーヌに描かせたカービィの伝え方に問題があったのか初見では爆笑必至なぐらいカオスなことになってしまっている。 --本筋のストーリーに関わらない理由についてニンテンドーニュースの4コマで描かれているが、ギャグ調なので真に受けない方が良いだろう。ちなみにデデデの口調が何故かアニメ版準拠になっている。 #endregion() ---- **総評 3,700円とWiiU用ゲームとしては比較的安価ながら、新しい試みとシリーズファンへのサービスが詰まった豪華なゲーム。~ カービィシリーズのファンはもちろん、WiiUならではのゲームを遊びたい人、変わったことをしているゲームを求めている人などにもおすすめの一本である。 ---- **余談 -本作は公式サイトの他にも、任天堂の運営するゲーム紹介サイト・[[ニンテンドーニュース>https://www.nintendo.co.jp/nintendo_news/150121/kirby_gougai/index.html]]で紹介された。 --本物の粘土で作ったパッケージイラストの製作の様子等が見られる。また、開発スタッフが思い思いに描いた結果えらいことになってしまった4コマは必見。 -本作のBGMに「森のきのこに気をつけて」というあまりにも[[どこか>スーパーマリオRPG]]で聞き覚えのある曲名のものがあるが、関連は不明。少なくとも曲の雰囲気は全くの別物である。 ----

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