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ナナシ ノ ゲエム - (2018/08/27 (月) 09:47:41) の最新版との変更点

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「[[修正依頼]]」が出ています。総評を追記できる方はご協力をお願いします。 ---- *ナナシ ノ ゲエム 【ななし の げえむ】 |ジャンル|ホラーアドベンチャー|&amazon(B0018COP6Y)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|エピックス|~| |発売日|2008年7月3日|~| |定価|4,800円|~| |判定|なし|~| |ポイント|お化け屋敷ゲーとも揶揄される&br()サウンドの演出は非常に良い|~| #contents(fromhere) ---- **概要 -「呪いのゲーム」をテーマとしたスクウェア・エニックス初のホラーゲーム。 --あくまでスクエニとして初。厳密には旧エニックス時代に『[[アンジェラス 悪魔の福音]]』(PC88)『The FEAR』(PS2)といったホラーAVGが出ている。 -ファミコン時代のようなバグや画面の乱れを取り込んだ演出が特徴。 **問題点 -開発陣が致命的なまでに''ホラーアドベンチャーというものを分かっていない''。 --探索・謎解きなどは一切なく、プレイヤーはただ恐ろしげな建物の中を一本道に進むだけ。 --さらにその一本道の途中での恐怖要素もひたすら安直。とりあえずいきなり上から両手を挙げた幽霊を落としてみたり、突然ラップ音を鳴らしてみたり、壁を凹ませてみたりと完全に''安易なお化け屋敷状態である''。 ---しかも、それらがやってくるタイミングもたやすく予測することができ、あまり怖くない。 ---せっかく「現実が『呪いのゲーム』に侵食される恐怖」という独特な題材を扱っているにも拘らず、肝心の恐怖がこれでは面白みも何も引き出せていない。 --しかし、下記のサウンドの演出の上手さも相まって、最初のダンジョンはそれでもかなり怖い。&br()が、毎回似たような一本道ダンジョンなのですぐ慣れてしまう。上にも書いたとおり仕掛けもタイミングも安直なのでなおさら。 ---「病院(最初のダンジョン)がピーク」ともよく言われる。 -「ゲーム」と「現実世界」は互いに影響しあう…という設定も、この一本道のせいで全く活かせていない。ほぼ定点でのイベントとしてこなすだけ。 --そもそもゲーム中ゲームも行ける場所が少なく、ちょっとだけ決まった町の中を探索して一言二言程度のヒントを見つけて終わるぐらいである。 -基本的にゲーム全体を通しても一本道であり、プレイヤーの意志で任意の場所へ行ったり探索などをしたりといったことが全くできない。イベントが勝手に進んで決められた場所へ行って適当にビックリする仕掛けを見て帰って来るだけ。 --つまりアドベンチャーゲームとしての面白さは皆無。 --「自身に降りかかった呪いから逃れるために奔走する」という設定だったため、「ゲームと現実世界を行き来しながら自由に様々な場所を探索するゲームだ」と期待していたプレイヤーも多かった。 -ストーリーも難点あり。 --題材は良いのだが、風呂敷を畳むのがいまいち。取って付けたようないい感じのエンディングはよく批判の対象となる。 --ご都合主義な点も多い。 -ボリュームもあまりない。 **評価点 -サウンドの演出はとても良い。 --スピーカー推奨なだけあって非常に凝っている。このゲームで最もホラーな点である。 --また、メロディーが耳に残るメインテーマも好評。 -「呪いのゲーム」のバグった演出もなかなか好評。 -上にも書いたように、最初のダンジョンだけならホラーゲームとしては楽しめる。 ---- **総評 ともかく残念なのが、出落ちお化け屋敷ゲーになってしまったことだろう。~ 現実がゲームの世界に侵食されるホラーという題材はよかったものの、話に盛り上がりもなく精神的恐怖もすぐに収まり、狭い舞台でアドベンチャーゲームとしても落第点。~ スクエニがジャンルに不慣れなことも災いしたのかもしれないが、出来ることは沢山あっただろうな……と思わせる半端な出来栄え。 **その後 -2009年には続編である『ナナシ ノ ゲエム 目』が発売された。 --上記の問題点を改善しようという試みは見受けられるが、システム面はあまり改善されておらず、やはり評価できる点はあっても良作となるには至っていないゲームになっている。 --しかしながら、最後に見られるトゥルーEDはかなり恐ろしくなっているとの評判である。 --ノーヒントの場面もあった前作に比べると分かり易すぎるヒントが多く、難易度は低下。理不尽な謎解きがなくなったと言えなくもないが…。 --また、ACTゲーム好きからは本編よりもおまけの鬼畜難易度アクションゲームのほうが高く評価されているという妙なことになっている。 ---DSiウェアではACT部分だけを遊べるものを配信している。 -2012年にはスマートフォン用最新作『ナナシ ノ 或プリ』が配信。なんだかんだ言われつつもシリーズ作として順調に成長したようだ。
*ナナシ ノ ゲエム 【ななし の げえむ】 |ジャンル|ホラーアドベンチャー|&amazon(B0018COP6Y)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|スクウェア・エニックス|~| |開発元|エピックス|~| |発売日|2008年7月3日|~| |定価|4,800円|~| |判定|なし|~| |ポイント|お化け屋敷ゲーとも揶揄される&br()サウンドの演出は非常に良い|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 「呪いのゲーム」をテーマとしたスクウェア・エニックス初のホラーゲーム。~ あくまでスクエニとして初。厳密には旧エニックス時代に『[[アンジェラス 悪魔の福音]]』(PC88)や『The FEAR』(PS2)といったホラーAVGが出ている。~ FC時代のようなバグや画面の乱れを取り込んだ演出が特徴。 ---- **問題点 -操作性がとにかく悪い。 --本作は基本DSを横持ちした上、3Dマップで展開されるが、移動の操作がとにかく煩雑。 ---具体的には、タッチペンで画面中央をタップor十字キーの上を押すことで前に進むことができる。 ---だが、それだとかなり遅いため少しでも快適にプレイしようと思えばダッシュ(上記動作を同時に行う)が必須。 ---その上で視点移動をタッチペンをスライドして行わなければならず、思うように動いてくれないことが多い。また視点がよく回るため酔いやすい。 --ホラーゲームにおいては不自由さが怖さを増幅させる面もあるが、その点を考慮してもかなりのストレス要素である。 --他にも、「呪いのゲーム」をプレイするTS(他にもメールの受信、ロード、中断が可能)を開く際はDSの起動画面に準じて縦持ち。 ---つまり、TS画面に遷移する度にいちいち向きを持ち替えなければならない。プレイヤーは面倒に感じること請け合い。 -ゲーム性の低さ --探索・謎解きなどは一切なく、プレイヤーは恐ろしげな建物の中を一本道に進むだけ。 ---厳密に言えば追ってくるルグレ((「呪いのゲーム」で死んでしまった人達の怨霊))に触れてしまうとゲームオーバーになるため、機会に応じて逃げる必要はある。 --マップには突然鏡が割れたり、物が倒れたりなどびっくりするような演出が仕込まれている。ルグレの存在も相俟って恐怖感は強いが、プレイヤーは干渉できないため変わり映えしないのは否めない。 --本作が「お化け屋敷ゲー」とも揶揄されるように、あくまでも雰囲気を楽しむゲーム設計になっている。 ---「呪いのゲーム」に関しても完全にストーリーと連動しており単独でのプレイは出来ず、マップも狭い。 -ストーリーも難点あり。 --題材は良いのだが、風呂敷を畳むのがいまいち。取って付けたようないい感じのエンディングはよく批判の対象となる。 --ご都合主義な点も多く、ボリュームも薄い。クリアまでに7時間とかからない。 ---- **評価点 -サウンドの演出はとても良い。 --スピーカー推奨なだけあって非常に凝っている。 --また、メロディーが耳に残るメインテーマも好評。 -「呪いのゲーム」が現実世界とリンクしバグを起こしていく演出は斬新で独特のものに仕上がっている。 -初見時の恐怖感はかなりのもの。ホラーゲームとして一定以上の水準は満たしている。 ---- **総評 現実がゲームの世界に侵食されるホラーという題材はよかったものの、ゲーム性は低く、フルプライスソフトとして薄いのは否めない。~ サウンドや演出面は好評であるため、雰囲気ゲーとして楽しむべきだろう。 ---- **その後の展開 -2009年には続編である『ナナシ ノ ゲエム 目』が発売された。 --上記の問題点を改善しようという試みは見受けられるが、システム面はあまり改善されておらず、やはり評価できる点はあっても良作となるには至っていないゲームになっている。 --しかしながら、最後に見られるトゥルーEDはかなり恐ろしくなっているとの評判である。 --ノーヒントの場面もあった前作に比べると分かり易すぎるヒントが多く、難易度は低下。理不尽な謎解きがなくなったと言えなくもないが…。 --また、ACTゲーム好きからは本編よりもおまけの鬼畜難易度アクションゲームのほうが高く評価されているという妙なことになっている。 ---DSiウェアではACT部分だけを遊べるものを配信している。 -2012年にはスマートフォン用最新作『ナナシ ノ 或プリ』が配信。なんだかんだ言われつつもシリーズ作として順調に成長したようだ。

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