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*MYSTIII:EXILE 【みすとすりー:えぐざいる】 |ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B00005OF6G,image);| |対応機種|PC(Mac/Win)&br;プレイステーション2&br;Xbox|~| |発売元(以下廉価版略) |【PC】マイピック&br;【PS2/Xbox】エレクトロニック・アーツ|~| |開発元|Presto Studios|~| |発売日|【PC(Mac/Win)】2001年6月28日&br;【PS2】2003年3月27日&br;【XBOX】2002年5月2日&br;|~| |定価|【PC(Mac/Win)】9,800円&br;【PS2/XBOX】6,800円&br;|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''MYSTシリーズ''&br()[[MYST]] / [[RIVEN>RIVEN:THE SEQUEL TO MYST]] / ''MYSTIII'' / MYST IV/ MYST V | #contents(fromhere) ---- **概要 謎解きアドベンチャー『[[MYST]]』シリーズの3作目。~ 基本操作は前二作と変わらず、クリックのみで移動、仕掛けの起動といったすべての操作を行う。~ 今作は拠点からそれぞれ個別のエリアに移動する、初代に近いステージ構成になっている。~ またシステム面での大きな変化として、「フリールック・ムーブメント・システム」を搭載している。これまでの作品では一枚絵の画像を切り替えることで視点移動を表現していたが、本作では上下を含む360度あらゆる方向をシームレスに見回せるようになった。 **評価点 -グラフィック --シリーズを通して評価の高いグラフィックの美しさは本作でも健在。異世界を感じさせるデザインと合わせて、MYSTシリーズならではの雰囲気を味わえる。 -強化された演出 --ゲーム中の視点移動が自由になったことにより、ムービーシーンでの演出が大幅に強化された。仕掛けが移動するのに合わせて視点が動く、など固定視点ではできなかった演出が盛り込まれている。 --演出面の強化に合わせてこれまで以上にダイナミックな仕掛けも多数登場し、プレイヤーを驚かせてくれる。 -ストーリーの導入がわかりやすくなった --いきなり孤島に放り出される初代や、背景を理解するためには長い文章を読む必要がある[[前作>RIVEN:THE SEQUEL TO MYST]]と異なり、本作の導入は「目の前で大事な物を奪われたので、犯人を追いかける」というわかりやすいものになった。 --また、ゲームの序盤は犯人が逃げる姿を追うことで、どこを目指せばいいかがわかるようになっている。 -サウンド --もともとサウンド面でも評価の高かったMYSTシリーズだが、本作はこれまで以上に力が入っている。 --イベント時のBGMはフルオーケストラ。探索中のBGMも前作より多くなっている。 --Xbox版は5.1chサラウンドシステムを採用している。 **賛否両論点 -ストーリーが薄い --本作のストーリーはこれまでと比べてシンプルで目的がわかりやすくなった。しかし、その代償か薄味なものになっている。 --前作と比べると登場人物が少なく、世界設定などで新しい事実が明かされることもない。ゲームを進めるごとにメッセージを聞けるが、登場人物の一人が恨み言を言っているばかりで、その内容もプレイヤーにはどうしようもないものである。 --登場人物の少なさや終盤まで進まないストーリーといった点は初代MYSTと似ているが、前作が凝ったストーリだったことや、演出が派手になっていることが本作のストーリー面の薄さを際立たせてしまっている。 --もっとも、ゲームプレイの主眼は謎解きにあるので、「ストーリーはおまけ」と割り切るならさして問題にはならないだろう。 -難易度の低下 --非常に難しかった前作に比べると、本作の謎解きはだいぶ易しくなっている。難易度が適正化したという評価もあるが、物足りないという声もある。 --それでも謎解きゲームの中ではかなり難しい部類に入るが。 **問題点 -日本語訳による問題 #region(謎解きに深く関係するもののため格納) --ゲーム中、英単語が重要になる謎解きがあるのだが、日本語版では文章が翻訳されたことでヒントに気づきづらくなっている。このため、言語の違いによってゲームの難易度に差が出るようになってしまった。 --PC版では後に配布されたパッチで問題が緩和された。コンシューマー版もこのバージョンに準じたものが販売された。 #endregion **総評 グラフィックやサウンド、演出面で進化を遂げつつ、MYSTシリーズならではの雰囲気を存分に味わえるものに仕上がった作品。~ また、ステージやストーリーの構成には初代回帰の趣きがうかがえる。この点はプレイのわかりやすさに寄与する一方で、ストーリー面で前作との落差や演出とのミスマッチが目につくこととなった。~ シリーズの肝である、良質で歯応えのある謎解きは健在。ときに何時間も頭を悩ませ、いざ謎が解けた時の達成感は他のゲームではなかなか味わえない体験である。 **余談 -コンシューマ版には特典としてクイズやメイキング映像が収録されている。特にメイキングは制作スタッフのインタビューなどが観られる貴重な資料……なのだが、吹き替えも字幕もないので英語のヒアリングができないと内容がわからないものだった。
*MYST III: EXILE 【みすとすりー えぐざいる】 |ジャンル|アドベンチャー|CENTER:&amazon(B000087JGU)|&amazon(B000062YCE)|&amazon(B00005OF6G,image)| |対応機種|PC(Mac/Win)&br;プレイステーション2&br;Xbox|~|~|~| |発売元(以下廉価版略) |【PC】マイピック&br;【PS2/Xbox】エレクトロニック・アーツ&br;※原版の発売元はUbiSoft|~|~|~| |開発元|Presto Studios|~|~|~| |発売日|【PC(Mac/Win)】2001年6月28日&br;【Xbox】2002年5月2日&br;【PS2】2003年3月27日&br;|~|~|~| |定価|【PC(Mac/Win)】9,800円&br;【PS2/XBOX】6,800円&br;|~|~|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| |>|>|>|>|CENTER:''[[MYSTシリーズリンク>MYSTシリーズ]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 謎解きアドベンチャー『[[MYST]]』シリーズの3作目。~ 基本操作は前二作と変わらず、クリックのみで移動、仕掛けの起動といったすべての操作を行う。~ 今作は拠点からそれぞれ個別のエリアに移動する、初代に近いステージ構成になっている。~ またシステム面での大きな変化として、「フリールック・ムーブメント・システム」を搭載している。これまでの作品では一枚絵の画像を切り替えることで視点移動を表現していたが、本作では上下を含む360度あらゆる方向をシームレスに見回せるようになった。 ---- **評価点 -グラフィック --シリーズを通して評価の高いグラフィックの美しさは本作でも健在。異世界を感じさせるデザインと合わせて、MYSTシリーズならではの雰囲気を味わえる。 -強化された演出 --ゲーム中の視点移動が自由になったことにより、ムービーシーンでの演出が大幅に強化された。仕掛けが移動するのに合わせて視点が動く、など固定視点ではできなかった演出が盛り込まれている。 --演出面の強化に合わせてこれまで以上にダイナミックな仕掛けも多数登場し、プレイヤーを驚かせてくれる。 -ストーリーの導入がわかりやすくなった --いきなり孤島に放り出される初代や、背景を理解するためには長い文章を読む必要がある[[前作>RIVEN: THE SEQUEL TO MYST]]と異なり、本作の導入は「目の前で大事な物を奪われたので、犯人を追いかける」というわかりやすいものになった。 --また、ゲームの序盤は犯人が逃げる姿を追うことで、どこを目指せばいいかがわかるようになっている。 -サウンド --もともとサウンド面でも評価の高かったMYSTシリーズだが、本作はこれまで以上に力が入っている。 --イベント時のBGMはフルオーケストラ。探索中のBGMも前作より多くなっている。 --Xbox版は5.1chサラウンドシステムを採用している。 ---- **賛否両論点 -ストーリーが薄い --本作のストーリーはこれまでと比べてシンプルで目的がわかりやすくなった。しかし、その代償か薄味なものになっている。 --前作と比べると登場人物が少なく、世界設定などで新しい事実が明かされることもない。ゲームを進めるごとにメッセージを聞けるが、登場人物の一人が恨み言を言っているばかりで、その内容もプレイヤーにはどうしようもないものである。 --登場人物の少なさや終盤まで進まないストーリーといった点は初代MYSTと似ているが、前作が凝ったストーリだったことや、演出が派手になっていることが本作のストーリー面の薄さを際立たせてしまっている。 --もっとも、ゲームプレイの主眼は謎解きにあるので、「ストーリーはおまけ」と割り切るならさして問題にはならないだろう。 -難易度の低下 --非常に難しかった前作に比べると、本作の謎解きはだいぶ易しくなっている。難易度が適正化したという評価もあるが、物足りないという声もある。 --それでも謎解きゲームの中ではかなり難しい部類に入るが。 ---- **問題点 -日本語訳による問題 #region(謎解きに深く関係するもののため格納) --ゲーム中、英単語が重要になる謎解きがあるのだが、日本語版では文章が翻訳されたことでヒントに気づきづらくなっている。このため、言語の違いによってゲームの難易度に差が出るようになってしまった。 --PC版では後に配布されたパッチで問題が緩和された。コンシューマ版もこのバージョンに準じたものが販売された。 #endregion ---- **総評 グラフィックやサウンド、演出面で進化を遂げつつ、MYSTシリーズならではの雰囲気を存分に味わえるものに仕上がった作品。~ また、ステージやストーリーの構成には初代回帰の趣きがうかがえる。この点はプレイのわかりやすさに寄与する一方で、ストーリー面で前作との落差や演出とのミスマッチが目につくこととなった。~ シリーズの肝である、良質で歯応えのある謎解きは健在。ときに何時間も頭を悩ませ、いざ謎が解けた時の達成感は他のゲームではなかなか味わえない体験である。 ---- **余談 -コンシューマ版には特典としてクイズやメイキング映像が収録されている。特にメイキングは制作スタッフのインタビューなどが観られる貴重な資料……なのだが、吹き替えも字幕もないので英語のヒアリングができないと内容がわからないものだった。 //-本作はナンバリング作品でありながらPresto Studiosによる初の外注作なのだが、同社が[[過去に手掛けた作品>GUNDAM 0079 The War For Earth]]の評価から、全く関係のない本作までも不当にクソゲーと決めつけて扱う輩が日本・海外を問わず偶に見られる((特にクソゲーを比較的多く扱う動画の配信者とそのファンにその傾向が強い。))。前述のように本作はシリーズの名を汚すことのない真っ当な作品なのでそういった妄言に左右されぬよう注意願いたい。

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