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*ドカポンジャーニー! ~なかよくケンカしてっ♪~ 【どかぽんじゃーにー なかよくけんかしてっ】 |ジャンル|ウラギりRPG風ボードゲーム|CENTER:&amazon(B0016OM6MY)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|128MbitDSカード|~| |発売元|ジェンタープライズ|~| |開発元|スティング、朱雀|~| |発売日|2008年7月31日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~4人|~| |セーブデータ|プレイデータ2個+図鑑データ|~| |通信機能|DSワイヤレスプレイ、DSダウンロードプレイ対応|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|携帯機初のボードゲームタイプのドカポン&br()システム周りの退化|~| |>|>|CENTER:''[[ドカポンシリーズリンク>ドカポンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1993年にアスミック(現アスミック・エース エンタテインメント)より発売された、『''決戦!ドカポン王国IV ~伝説の勇者たち~''』(以下、本項内では「原作」と表記する)を近年のドカポンの仕様を加える形でリメイクした作品。~ 原作は設定した期間内でどれだけ多くの資産を集めるかというルールのみであったが、今作ではそのルール(「''ノーマルモード''」)の他に、シナリオをクリアしながら最終的な総資産を競う「''ストーリーモード''」、3つのそれぞれ特殊なルールによるプレイが楽しめる「''バトルロイヤルモード''」が追加された。~ 更に、原作ではプレイヤーが使う場合は駒以上の意味がなかったキャラクターに職業の概念を追加、特技やレベルアップ時の能力成長などで個性が付いた。 なお、携帯機でのドカポンはドカポンの戦闘システムをアレンジしたダンジョンRPG2作((GBC用ソフト『ドカポン!? ミレニアムクエスト』とGBA用ソフト『ドカポンQ モンスターハンター』の2作。))が出ていたものの、元々の形式であるRPG風のボードゲームは出ていなかったため、本作が携帯機初のボードゲームタイプのドカポンとなる。 ---- **ストーリー ドカポン王国の人々はお金儲けが大好き。~ みんなは、平和で幸せなこの暮らしが、ずっと続くと思っていました。 しかし、突如として凶暴化したモンスターが、王国にある全ての村を占領してしまったのです。~ 村人たちは、せっかくお金を貯めても全てモンスターに奪われ、生きる希望を失いつつありました。~ いまや噂されるのは、再びドカポン王国にお金をもたらすという伝説の勇者たちと、光り輝く「''ドカポンオーブ''」の存在…。 そして今、王様の前に、伝説の勇者たちが集いました。 王様は勇者たちに言いました。~ 「''一番多くお金を稼ぎ、ドカポンオーブを見つけ出したものにこそ、この王国の未来と、お金の次に大切な我が娘、プルルン姫を託すダバ!''」~ ドカポンオーブ、王国に伝わる究極の宝…。~ それがどこにあるのかは長い間、謎とされてきました。 王様の言葉をかたわらで聞いていたプルルン姫は叫びました。~ 「''そんなことより、私の社交界デビューのドレスを見つけてきて、勇者さま!''」~ …なんだか頼りない王様と、ちょっとズレてるお姫様。 ドカポンオーブはどこにあるのか、再び王国に平和を取り戻すことは出来るのか…。~ 勇者たちは、伝説の旅に出るのでした。  ※公式HPにあるストーリーより、一部手を加えて転記。 ---- **ゲーム内容紹介 ***ゲームモード #region(長いので収納) +''ノーマルモード'' --指定した週数の中で、一番資産を集めることが出来た者の勝利。 ---週数は1~199週の間で選ぶことが出来、ゲーム中でも変更することが可能。 +''ストーリーモード'' --シナリオをクリアしつつ、一番多く資産を集めることが出来た者の勝利。 ---週数に制限はなく、全8章構成でビッグモンスターを所定の数倒すことでイベントが発生し、それをクリアしていく形となる。 +''バトルロイヤルモード'' --特殊な条件下での3種類の勝負が楽しめるモード。~ このモードでは資産の多寡は全く順位に影響を及ぼさない。~ 週数は1~199週の間で選ぶことが出来、ゲーム中でも変更することが可能。 ++''お宝発見バトル'' ---指定した期間内に一番速く指定されたお宝をドカポン城に納めた者の勝利。 ---お宝はモンスターに支配されている村を開放した時に入手出来るが、出来ないこともある。 ++''村開放バトル'' ---指定した期間内で最も多くの村をモンスターから解放した者の勝利。 ++''デスマッチバトル'' ---指定した期間内で最も多く他のプレイヤーを倒した者の勝利。 #endregion ***職業紹介 #region(長いので収納) +戦士 --男性 ---戦闘での特技は「''マッスル''」。''攻撃力と防御力を30%アップ''する。 ---戦闘開始の先攻を決めるカード選択時に「''襲撃''」をし、''強制的に先攻を取れる''ことがある((自分のターンでなくても発動することがある。))。 ---レベルが上がると攻撃力と体力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''にらみつけ''」。''相手の動きを封じる''ことが出来るが、失敗することもある。 ---戦闘開始時に「''フルチャージ''」により、''HPを完全回復させる''ことがある((自分のターンでなくても発動することがある。))。 ---レベルが上がると攻撃力と素早さのパラメータにそれぞれ+1される。 +ナイト --男性 ---戦闘での特技は「''ヒーリング''」。''自分のHPを最大HPの60%分回復''出来る。 ---フィールド上でダメージ系のフィールド魔法を仕掛けられた際、「''フィールドガード''」により、''ダメージを軽減''出来る。 ---レベルが上がると防御力と体力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''ごうわん''」。''防御力が33%程減少する代わりに攻撃力を1.7倍''にするが、これで攻撃ターンが終わってしまうため、使い所が難しい。 ---フィールドマップ上で何かしらのステータス異常((お尋ね者、死亡等一部を除く。))にかかっている場合、「''いやしの気合''」により、''ステータス異常を完全回復させる''ことが出来る。 ---レベルが上がると防御力と素早さのパラメータにそれぞれ+1される。 +盗賊 --男性 ---戦闘での特技は「''どろぼー''」。''相手の所持金かアイテムを奪う''ことが可能。 ---フィールド上では「''かたスカシ''」により、''フィールド魔法や罠などを回避''することがある。 ---レベルが上がると素早さと体力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''とんずら''」。''ノーリスクで戦闘から離脱''出来るが、失敗することもある。 ---フィールド上では「''なにわ印''」により、''店などを襲撃した際のポイントに+2''((本作の襲撃ではそれぞれが1~6までのルーレットを回し、それが相手を上回れば襲撃成功となるが、この数字に加算される。))される。 ---レベルが上がると魔力と素早さのパラメータにそれぞれ+1される。 +魔法使い --男性 ---戦闘での特技は「''バキューム''」。''相手の魔力を0にする''ことが出来るが、失敗することもある。 ---フィールド上ではフィールド魔法を仕掛けられた際、「''マジックキャッチ''」により、''フィールド魔法を回避しつつ、仕掛けられたフィールド魔法を入手''出来る。 ---レベルが上がると防御力と魔力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''魔力ため''」。''自らの魔力を2倍に高める''ことが出来る。 ---フィールド上では「''ひらめきマグマグ''」により、''フィールド魔法を持っていなくてもマグマグ((火の玉を相手にぶつけるフィールド魔法。))で他のプレイヤーを攻撃''出来る。 ---レベルが上がると魔力と体力のパラメータにそれぞれ+1される。 #endregion ***フィールド上のシステム #region(長いので収納) 1ターンを1日とし、参加している全プレイヤーがターン終了することで1日が経過する。 基本的なシステムはボードゲームになるため、ルーレットを回して出た目の数だけ移動する形となる。~ また、''ルーレットを回して移動することが出来なくなる''が、アイテムやフィールド魔法を使うことも出来る。~ アイテムは最大8個、フィールド魔法は''魔力のパラメータに応じて所持可能数が増え''、こちらも最大8個まで所持可能となる。 ****マスについて +何も無いマス --基本的にはこのマスとなり、大抵の場合は王国にいるモンスターとの戦闘に突入する。 ---時折、戦闘ではなくイベントが発生することもある。 --既に他のプレイヤーが居た場合はモンスターではなく、そのプレイヤーとの対戦になる。 --止まると毒に侵される毒沼マスがあるが、毒をもらう以外はこの何も無いマスと同じ扱いとなる。 +村 --フィールドマップ上に点在しており、初期状態ではモンスターに支配されている。 ---村を支配しているモンスターを倒すことで、自分の統治とすることが出来る。以降は止まるごとに村の稼ぎを貰えるようになり、更にHPを完全回復出来る。 --また、村には価値が設定されており、''統治した村の価値の分だけ、自身の資産に加算''される。 --自分の村に止まった際に、お金がある場合は寄付を頼まれ、それに応じることで村のレベルが上がり、稼ぎが増える。 ---村のレベルは初期状態の1から6まであり、最大の6まで上げると''村の価値が倍になる''が、''1ターンの中ではどれだけお金があろうとも1レベルしか上げられない''。 --他のプレイヤーの統治する村に止まった場合は、''村の1日当たりの稼ぎと同額支払うことでHPを完全回復させる''ことが出来る。 ---襲う事も可能で、''襲撃に成功すれば村に貯まっていた稼ぎを強奪することが出来る''が、''失敗するとお尋ね者''((お尋ね者になると全ての施設・開放された村に止まれなくなる上、プレイヤー同士の対戦時に「降参」が選べなくなる。))''としてその首に賞金がかけられてしまう''。 --何も無いマス同様、既に他のプレイヤーが居た場合はそのまま直接対決となる。 +教会 --要所要所に設置されており、止まるとステータス異常を回復することが出来、HPが0になって力尽きた時の復活地点とすることが可能。 ---なお、ドカポン城は教会の機能を有しているだけでなく、HPも完全回復出来る。 --とあるダンジョンでは決まったお金を支払うことで任意の教会にワープ出来る仕掛けがある。 +お店(共通事項) --商品を購入したり、所持品を売却することが出来る。 --原作では店の襲撃は出来なかったが、今作では村同様に襲う事が出来、''成功すればその店で取り扱っている商品をいずれか一つ任意でもらう''ことが出来る。 --武器屋と魔法屋の攻撃魔法と防御魔法は購入時点で装備するため、既に装備しているものがある場合は、それを下取りに出して購入、そのまま装備することになる。 ---ただし、攻撃魔法を買い増し(既に持っている攻撃魔法の購入)する場合は例外となる。 ++アイテム屋 ---フィールド上で使えるアイテムを購入することが出来る。 ++魔法屋 ---フィールド魔法と戦闘中に使える攻撃魔法・防御魔法を扱っている。 ---攻撃魔法には使用回数があり、お店で売っている攻撃魔法は全て10回分をセットにして販売、最大で99回分まで購入出来る。 ++武器屋 ---武器・盾・鎧を扱っている。 +各種宝箱 ++青宝箱、黄宝箱 ---青はアイテム、黄色はフィールド魔法をそれぞれ1つ入手出来る。リスクは無い反面、貴重品が入手出来る確率も低い。 ++赤宝箱 ---貴重品が入手出来ることがある反面、罠が多く仕掛けられているハイリスクハイリターンな宝箱。 ++白宝箱 ---主にシナリオクリアのために必要になるアイテムが入っているもので、普段はフィールドやダンジョンマップには出現しない。 ++緑宝箱 ---「まほうのカギ」が無ければ開けることが出来ないもので、貴重品が入っていることが多い。 --白と緑以外は止まることで中身の候補が表示され、ルーレットで止まったものを入手することが出来る。 +ダンジョン入口/出口 --このマスに''止まる''ことで、ダンジョンの中に入ったり出たり出来る。 ---ダンジョン内での階層移動(階段など)もこのタイプに属する。 他にも種類はあるが、主なものにとどめる。~ なお、戦闘は何も無いマスと村マス以外では基本的に起こらない。 #endregion ***戦闘に関するシステム #region(長いので収納) 戦闘が始まるとまずはカードで先攻後攻を決める。~ カードの選択権はターン中のプレイヤーにあるが、戦士(男)の「襲撃」が成立した場合は''カード選択を飛ばして戦士(男)のプレイヤー側の先攻''として戦闘開始となる。~ また、選択権のあるプレイヤーがカードの中を見ることの出来るアイテム「''ミエるんです''」を持っている場合は使うことも出来る。 ***行動 -攻撃側 --Aボタン:攻撃 ---装備している武器を使った通常攻撃を行う。 ---確実に攻撃が行えるが、''相手の素早さが自分より高い場合は攻撃を外すこともある''。 --Yボタン:必殺 ---持っている武器を使った強力な攻撃を行う。 ---当たれば攻撃よりも大きなダメージを与えられるが、''相手がカウンターを選んでいた場合はダメージが与えられないどころか、強力な返し技を受けてしまうため逆に大ダメージをもらってしまう''。 ---なお、相手がカウンターを選んでいなくても素早さが自分より高い場合は攻撃を外すこともある。 --Xボタン:攻撃魔法 ---装備している攻撃魔法の使用回数を1消費して、魔法攻撃を繰り出す。 ---発動すれば、防御魔法で防がれることはあっても確実に命中させることが出来る。 ---当然ながら、持っていない場合は選択不能となる。 ---なお、今作では[[怒りの鉄剣>ドカポン! 怒りの鉄剣]]と異なり、''モンスターの特技は攻撃魔法として扱われる''((これは原作である『ドカポンIV』の仕様でもある。))。 ---原作では装備している武器に付与する形となっていたため、武器がないと攻撃魔法は所有も使用も出来なかったが、今作では独立して扱われるので、武器が無くても攻撃魔法の所有も行使も可能。 --Bボタン:特技 ---各キャラクター固有の特技を使用するが、ものによっては失敗することもある。 ---モンスターの特技が攻撃魔法扱いとなっている関係で、モンスターのこのコマンドは一律で「''ため''((自身の攻撃力を一時的に2倍に高める。))」となっている。 -防御側 --Aボタン:防御 ---守りを固め、''相手の攻撃によるダメージを軽減させる''が、''必殺や攻撃魔法に対しては無力''。 --Yボタン:カウンター ---''相手の必殺にのみ対応出来る強力な返し技''の体勢を取るが、''攻撃には対応出来ず、ダメージが増加''してしまう。 ---また、今作ではカウンターに成功しても、''相手の素早さが自分より高い場合は返し技を外してしまうことがある''。 --Xボタン:防御魔法 ---装備している防御魔法を用い、''相手の攻撃魔法に対してのバリアを張る''が、''物理攻撃に対しては全くの無力で、受けるダメージが増加する''。 ---''元からダメージを与える効果のない攻撃魔法以外は魔法防御に成功してもある程度のダメージは受けてしまう''が、''魔法の追加効果は確実に防ぐことが出来る''((原作では攻撃魔法を完全に無効化することが前提となり、そこから更に防御魔法に応じた効果が出るものであったが、こちらは最近のシリーズのシステムに倣ったものとなっている。))。 ---当然ながら、持っていない場合は選択不能となる。 ---原作では装備している盾に付与する形となっていたため、盾がないと防御魔法は所有も使用も出来なかったが、今作では攻撃魔法同様に独立して扱われるので、盾が無くても防御魔法の所有も行使も可能。 --Bボタン:降参 ---相手に勝てないと思えば大人しくこれ。何かしらのアイテムやフィールド魔法、お金を失ってしまうが死ぬよりは被害も少なく済む。 ---今作では選べば確実に逃走可能となっている模様。 ---逆に、モンスターはこれを選ぶことが絶対にない模様。 //降参の逃走成功率とモンスターの降参非選択に関しては300週近くプレイした自分の所では、というものなので仕様かどうかは不明。 Bボタン以外は''同じボタンを攻撃側と防御側が押すと防御側への効果が軽減される、あるいは逆転する''ようになっており、それぞれが''じゃんけんの三竦みのような関係にある''ため駆け引きが熱い。~ また、行動選択中にLボタンを押すことで、''攻撃側の攻撃魔法と特技の効果と防御側の防御魔法の効果を確認''することが出来る。~ これは主にモンスターの攻撃魔法の効果の確認でお世話になることが多いと思われる。 ***パラメータに関して 戦闘中およびフィールド魔法の成功率、回避率などに影響を及ぼす5つのパラメータに関して下表にまとめる。 |CENTER:項目|CENTER:内容| |CENTER:攻撃|高いほど相手に攻撃・必殺で与えるダメージが増える。| |CENTER:防御|高いほど相手からの攻撃・必殺で受けるダメージが減少する。| |CENTER:魔力|高いほど攻撃魔法で高いダメージを与えられ、同時に相手の攻撃魔法で受けるダメージが減る。&br()同様にフィールド魔法によるダメージにも影響を及ぼす。| |CENTER:素早さ|高いほど相手に攻撃が当たりやすくなり、同時に回避しやすくなる。&br()同様にフィールド魔法の命中率や回避率にも影響を及ぼす。| |CENTER:体力|体力1ポイントにつき、HPの最大値が10アップする。| ***戦闘の継続 --''戦闘は1ターン中にそれぞれが1回ずつ攻撃と防御を行う''ことが出来る。~ 従って、そこで決着が付かなければ、決着が付くまでターンが来る度に戦闘継続となる。 ---プレイヤー同士の戦いの場合は、対象のプレイヤーのターンごとにそれぞれ攻撃と防御を1回ずつ、決着が付くまで繰り返すことになる。 ***戦利品と敗北時のペナルティ -勝利時 --相手がモンスター ---倒した場合は経験値とお金、時折モンスターが持っていたものを入手出来る。 --相手がプレイヤー ---倒した場合は相手の所持品、所持金、統治している村、装備品のいずれかを奪うか、''相手の名前を変える''ことが出来る。~ 更に自分よりレベルが高い相手を倒した場合は経験値も獲得出来る((自分より低いレベルの相手でも経験値は貰えるが1しか貰えない。))。 ---降参した場合は相手の所持品か所持金を奪うことが出来る。 ---メリットはないが、相手プレイヤーに勝った場合は「''何も奪わない''」ことも出来る。 -敗北時 ---降参した場合は所持品か所持金を失い、更に''次のターンでは戦う勇気を無くしてしまい、一回休み''となる。 ---倒された場合は所持品か所持金、統治している村、装備品のいずれかを失うのが基本だが、相手がプレイヤーであった場合は名前を変えられてしまうこともある。~ 更にその後、''順位に応じたターン数が経過するまで最後に止まった教会かドカポン城に安置され、お休み''となる。 ---名前を変えられた場合は''ドカポン城に行けば無料で名前を戻す''ことが可能。 #endregion ***デビラーマンで一発逆転! #region(長いので収納) 最下位のキャラクターが''一定の条件を満たした上で特定地点に到達するか、アイテム「けいやくしょ」を使って、かつ全ての財産を差し出す''ことで強力な闇の力である、「デビラーマン」になることが出来る。~ デビラーマンになると''全ての能力が5倍''になる上、''強力な装備品を纏う''ことが出来るだけでなく、モンスターが統治していない村に止まることで、その村にモンスターを召喚出来たりするなど、圧倒的な力を持つ。~ 更に移動は常にルーレット5個を一度に回せる「5バイン」を使っているような状態となるため、圧倒的な機動力で他のプレイヤーを追い詰めることが出来る。~ なお、職業の欄で書いたが、本作では同じ職業でも性別によって特殊能力などが異なっているが、デビラーマンだけは例外となり、男女で能力の差はない。~ デビラーマンとなったキャラクターとの戦いは、例えお尋ね者でなくても''「降参」を双方が選択出来ない''ため、余程実力差がない限りはデビラーマンに襲いかかられた時点で死が確定してしまう。 余談になるが、原作では「''デビル''」と呼ばれていたものである。 #endregion ---- **評価点 ''携帯機でもボードゲームタイプのドカポンが楽しめる点'' -概要の所で触れたが、携帯機でのドカポンはダンジョンRPG風のものしか出ていなかった。 -今までのシリーズでもバトルロイヤルでもなければどうしてもプレイ時間が長くなってしまう以上、電池など様々な問題点があったことも事実ではある。 --だが、逆に携帯機だからこそ気軽にプレイヤーを集めて出来る所もあるだけに、携帯機へのボードゲームタイプのドカポンを望む声は少なからずあった。 ---そういう意味では今回でようやくその声に対しての反応があったとも言える。 ''コンピューターのショートカットの採用'' -シリーズとしては『''ドカポンDX''』から搭載されたものとなり、''コンピューターのターンのバトルパート等をスキップ出来る''という機能である。 -これをオンにしているとフィールドマップ上で遭遇したモンスターの表示のあとで結果表示されて戦闘パートが終了する。 --お互いの行動後の状態を表示し、戦闘継続の場合はそこで終わるが、勝利した場合は獲得経験値とお金、アイテム等を入手した場合は入手したものを表示する。 ---なお、コンピューター同士の対戦で決着が付いた場合は、勝者が何を奪ったかという形で表示するし、モンスター相手に負けてしまった場合は失ったものを表示されるというものである。 -ただし、プレイヤーが絡みうる戦闘((同じマスに複数のキャラクターがいる状態で、コンピューターの選択次第でプレイヤーが戦闘に引っ張り出される可能性があるものなど。))の場合はスキップされない。 -また、バトル以外でもスキップされることがあり、例えばお店に入れば買った物が表示され、襲撃した場合はその後でその成否も表示されたり、これまたプレイヤーが絡まないイベントが発生した場合も大まかな概要だけ表示するといった流れになる場合もある。 --これにより、コンピューターのターンの待ち時間も大幅に短縮されたことで、サクサクとしたゲームテンポに繋がっている。 -搭載された初期はあまりにもイカサマじみた戦闘展開((どんな状況を想定したとしてもそうなりようがない結果になる、等。))になることもあったために敢えてショートカットを使用しないといった事もあったようだが、流石に作を重ねることにそういったことも少なくなった。 --ただし、あくまで戦闘の結果しか表示されない((倒されてもHP半分の状態で復活出来る「ふっかつざい」を使用したことや、職業の特技でHPが回復したといったものは一切表示されない。))ため、職業の性質を知っていないとこれまたイカサマじみた展開に見えてしまうことも多々あるのだが。 ''豊富なゲームモード'' -ストーリーモード強制のタイトルもある中で、今作は様々なモードがあるため、この点は評価出来るであろう。 ''「ドカポン王国IV」からの変更点'' -以下の変更点がプラスに働いている。 --ゲーム開始時に選択する職業に性能面での個性が付いた他、女性キャラも選択可能。戦略の幅が広がった。 --攻撃魔法を防御魔法で防御した場合、ダメージ0とはならず、ダメージが一定量貫通するようになった。代わりに魔法防御失敗時のダメージ倍率が低めに抑えられている。これにより、バトルでの戦略の幅が広がった。 --武器と攻撃魔法、盾と防御魔法の独立。これにより、盾買い替え時のリスキーなゲームバランスが緩和され、プレイしやすくなった。((原作「IV」は盾買い替え時に防御魔法が消滅した上、魔力が少しでも高い相手の攻撃魔法を受けると致死量のダメージを受けたため、盾を買い替えるのは非常にリスクが高かった)) --村以外に武器屋、アイテム屋、魔法屋も襲撃可能。これにより、最弱かつ所持金のないプレイヤーが逆転のきっかけをある程度作りやすくなった。 ---- **賛否両論点 ''ドカポンらしさとも言える一触即発感の大幅な減少'' -ベースとなる原作は第1作目である以上仕方ないとも言えるが、本作はそれまでに作品を積み重ね、それを踏まえてのリメイクである。 --にもかかわらず、妨害手段がそれまでの作品に比べると非常に減少かつマイルドになってしまっており、起こってもせいぜい口げんか程度だろうという程度に留まってしまっている。 ---確かにそれまでの作品での「''リアルファイト上等、友人をホントになくした''」などの逸話の枚挙に暇がないというのもゲームとして問題であると言えばそうではあるが、それがドカポンらしさでもあったため、ファンからは不満意見も上がっている。 -また、デビラーマンもなぜか暗黒闘気などのシステムが無くなってしまい、出来る事と言えば他のプレイヤーの村に止まってモンスターを出現させるか、直接襲いかかって倒してしまうか''しか''出来ない。 --能力の上昇幅は元の5倍であり、移動も5バインであるため、襲いかかりやすくはあるが、それまでの作品のデビラーマンに比べると大きく弱体化してしまっていると言わざるを得ず、他のプレイヤーに宝箱か店などに延々と逃げ続けられてしまうと、最早打つ手が無くなってしまう。 ---そのため、従来作では十分に一発逆転の可能性もあったデビラーマンも、中盤以降で圧倒的な大差を付けられてしまうと、最早逆転など叶わぬ夢となりかねない。 ---- **問題点 ''システム周りの退化'' -シンプルさをウリにしている所もあるが、インターフェースの不便さをシンプルというのは違う。 --リメイクであるにもかかわらず、何故かシステム周りを不便だった原作に忠実にしていたり、それどころか原作より不便になっている物もある始末である。 -マップ上で、特定のマスや他のプレイヤーなどを調べられる「''調べる''」等を行えるショートカットボタンが全部廃止されてしまい、いちいちメニューから選択しなければならなくなった。 --バイン系((一度に複数個のルーレットを回せるアイテム。『桃太郎電鉄』シリーズでいう急行系カードにあたる。))を使用した際に使うことの多い「''おまかせ''」((出た目で行けるマスに矢印が表示され、矢印のある行きたいマスを選ぶことで自動でそこまで移動してくれる機能。))もショートカットボタンが廃止され、更に原作では現在とおまかせの仕様が少し異なる((矢印は表示されず、行きたいマスを指定しそこに行けるかを調べ、行ける場合はそこまで移動してくれる。))ものの、おまかせで行きたいマスを指定する際にXボタンでマスを調べることも出来たのだが、今作ではそれも出来なくなり、一旦おまかせをキャンセルして「調べる」を選び直す必要があり、プレイを積み重ねるほどにこの不便さはストレスとなる。 ---上記に比べるとそこまで致命的でもないが、何も選んでいない時にキャンセルボタンを押すことで通常の移動が出来るショートカットも当然廃止されている。 -また、アイテムやフィールド魔法の仕様も原作同様に退化してしまっており、アイテムかフィールド魔法を使ってしまうと、それでターンが終了してしまう。 --最近のシリーズのように1ターンの間にアイテムもフィールド魔法も一度に使える、どちらか一方を2個使える…まではせずとも、せめて『ドカポン3・2・1』の''フィールド魔法はターンが終了するが、アイテムは使った後でも移動出来る''位のルールにしてもよかったのではないだろうか。 -更に記録メディアが別途必要なハードでは仕方がない所もあるが、そうではない今作もなぜか''オートセーブが出来ない''。 --要らないという層もいるかも知れないが、少なくとも''オートセーブをするか否かをプレイヤーに選ばせる''という形を取れば、そういった層にも対応が出来るが、今作は''そもそもするか否かを選べず、手動のセーブしか出来ない''のである。 ---この辺も地味ではあるが不親切と言わざるを得ない。 -パラメータ「防御力」の圧倒的不遇 --''防御力1ポイントにつき、物理攻撃のダメージはたったの1しか軽減できない。'' --そのため、パラメータ振り分けの際、耐久力を上げたいなら体力一択になり、防御力は無視されることが多い。 ---- **総評 少なくともゲームとして成立しているが、ドカポンシリーズの作品としては首を傾げざるを得ない部分もある。~ インターフェースの劣化などの要素が、継続してプレイしていく内にストレスを煽っていくものになっていることも問題であろう。~ だが、ようやく携帯機でもボードゲームのドカポンが遊べるようになったことは素直に喜べることではある。~ 一触即発感も大きく薄れたのは事実だが、無くなったわけではなくマイルドになったということも出来るレベルである。~ そういう意味では本作のサブタイトルに使われている「''なかよくケンカ''」というフレーズも言い得て妙だろう。 携帯機の取っつきやすさも相まって、ドカポンシリーズの入門用としては良いのかも知れない。 ---- **余談 本作と同日に発売された『''ドカポンキングダム for Wii''』は元々は2007年11月22日にプレイステーション2に発売された『ドカポンキングダム』のWii移植版である。~ この作品は、『''[[ドカポン3・2・1 ~嵐を呼ぶ友情~]]''』のリメイクとなっている。 また、現在ではNTTドコモとソフトバンクモバイル向けに『''ドカポンパラダイス!''』が配信されている。~ これは本作の世界観を用いたもので、携帯電話でのプレイに合わせて比較的短時間でも楽しめるように、バトルロイヤルモードに近い仕様となっており、随時配信されるミッションで競い合う形となる。~ 通信対戦は出来ず、最大でコンピューター3人との対戦となり、アイテムの合成などといった新要素が追加されている。
*ドカポンジャーニー! ~なかよくケンカしてっ♪~ 【どかぽんじゃーにー なかよくけんかしてっ】 |ジャンル|ウラギりRPG風ボードゲーム|CENTER:&amazon(B0016OM6MY)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|128MbitDSカード|~| |発売元|ジェンタープライズ|~| |開発元|スティング、朱雀|~| |発売日|2008年7月31日|~| |定価|4,800円(税別)|~| |プレイ人数|1~4人|~| |セーブデータ|プレイデータ2個+図鑑データ|~| |通信機能|DSワイヤレスプレイ、DSダウンロードプレイ対応|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|携帯機初のボードゲームタイプのドカポン&br()システム周りの退化|~| |>|>|CENTER:''[[ドカポンシリーズリンク>ドカポンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 1993年にアスミック(現アスミック・エース エンタテインメント)より発売された、『''決戦!ドカポン王国IV ~伝説の勇者たち~''』(以下、本項内では「原作」と表記する)を近年のドカポンの仕様を加える形でリメイクした作品。~ 原作は設定した期間内でどれだけ多くの資産を集めるかというルールのみであったが、今作ではそのルール(「''ノーマルモード''」)の他に、シナリオをクリアしながら最終的な総資産を競う「''ストーリーモード''」、3つのそれぞれ特殊なルールによるプレイが楽しめる「''バトルロイヤルモード''」が追加された。~ 更に、原作ではプレイヤーが使う場合は駒以上の意味がなかったキャラクターに職業の概念を追加、特技やレベルアップ時の能力成長などで個性が付いた。 なお、携帯機でのドカポンはドカポンの戦闘システムをアレンジしたダンジョンRPG2作((GBC用ソフト『ドカポン!? ミレニアムクエスト』とGBA用ソフト『ドカポンQ モンスターハンター』の2作。))が出ていたものの、元々の形式であるRPG風のボードゲームは出ていなかったため、本作が携帯機初のボードゲームタイプのドカポンとなる。 ---- **ストーリー ドカポン王国の人々はお金儲けが大好き。~ みんなは、平和で幸せなこの暮らしが、ずっと続くと思っていました。 しかし、突如として凶暴化したモンスターが、王国にある全ての村を占領してしまったのです。~ 村人たちは、せっかくお金を貯めても全てモンスターに奪われ、生きる希望を失いつつありました。~ いまや噂されるのは、再びドカポン王国にお金をもたらすという伝説の勇者たちと、光り輝く「''ドカポンオーブ''」の存在…。 そして今、王様の前に、伝説の勇者たちが集いました。 王様は勇者たちに言いました。~ 「''一番多くお金を稼ぎ、ドカポンオーブを見つけ出したものにこそ、この王国の未来と、お金の次に大切な我が娘、プルルン姫を託すダバ!''」~ ドカポンオーブ、王国に伝わる究極の宝…。~ それがどこにあるのかは長い間、謎とされてきました。 王様の言葉をかたわらで聞いていたプルルン姫は叫びました。~ 「''そんなことより、私の社交界デビューのドレスを見つけてきて、勇者さま!''」~ …なんだか頼りない王様と、ちょっとズレてるお姫様。 ドカポンオーブはどこにあるのか、再び王国に平和を取り戻すことは出来るのか…。~ 勇者たちは、伝説の旅に出るのでした。  ※公式HPにあるストーリーより、一部手を加えて転記。 ---- **ゲーム内容紹介 ***ゲームモード #region(長いので収納) +''ノーマルモード'' --指定した週数の中で、一番資産を集めることが出来た者の勝利。 ---週数は1~199週の間で選ぶことが出来、ゲーム中でも変更することが可能。 +''ストーリーモード'' --シナリオをクリアしつつ、一番多く資産を集めることが出来た者の勝利。 ---週数に制限はなく、全8章構成でビッグモンスターを所定の数倒すことでイベントが発生し、それをクリアしていく形となる。 +''バトルロイヤルモード'' --特殊な条件下での3種類の勝負が楽しめるモード。~ このモードでは資産の多寡は全く順位に影響を及ぼさない。~ 週数は1~199週の間で選ぶことが出来、ゲーム中でも変更することが可能。 ++''お宝発見バトル'' ---指定した期間内に一番速く指定されたお宝をドカポン城に納めた者の勝利。 ---お宝はモンスターに支配されている村を開放した時に入手出来るが、出来ないこともある。 ++''村開放バトル'' ---指定した期間内で最も多くの村をモンスターから解放した者の勝利。 ++''デスマッチバトル'' ---指定した期間内で最も多く他のプレイヤーを倒した者の勝利。 #endregion ***職業紹介 #region(長いので収納) +戦士 --男性 ---戦闘での特技は「''マッスル''」。''攻撃力と防御力を30%アップ''する。 ---戦闘開始の先攻を決めるカード選択時に「''襲撃''」をし、''強制的に先攻を取れる''ことがある((自分のターンでなくても発動することがある。))。 ---レベルが上がると攻撃力と体力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''にらみつけ''」。''相手の動きを封じる''ことが出来るが、失敗することもある。 ---戦闘開始時に「''フルチャージ''」により、''HPを完全回復させる''ことがある((自分のターンでなくても発動することがある。))。 ---レベルが上がると攻撃力と素早さのパラメータにそれぞれ+1される。 +ナイト --男性 ---戦闘での特技は「''ヒーリング''」。''自分のHPを最大HPの60%分回復''出来る。 ---フィールド上でダメージ系のフィールド魔法を仕掛けられた際、「''フィールドガード''」により、''ダメージを軽減''出来る。 ---レベルが上がると防御力と体力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''ごうわん''」。''防御力が33%程減少する代わりに攻撃力を1.7倍''にするが、これで攻撃ターンが終わってしまうため、使い所が難しい。 ---フィールドマップ上で何かしらのステータス異常((お尋ね者、死亡等一部を除く。))にかかっている場合、「''いやしの気合''」により、''ステータス異常を完全回復させる''ことが出来る。 ---レベルが上がると防御力と素早さのパラメータにそれぞれ+1される。 +盗賊 --男性 ---戦闘での特技は「''どろぼー''」。''相手の所持金かアイテムを奪う''ことが可能。 ---フィールド上では「''かたスカシ''」により、''フィールド魔法や罠などを回避''することがある。 ---レベルが上がると素早さと体力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''とんずら''」。''ノーリスクで戦闘から離脱''出来るが、失敗することもある。 ---フィールド上では「''なにわ印''」により、''店などを襲撃した際のポイントに+2''((本作の襲撃ではそれぞれが1~6までのルーレットを回し、それが相手を上回れば襲撃成功となるが、この数字に加算される。))される。 ---レベルが上がると魔力と素早さのパラメータにそれぞれ+1される。 +魔法使い --男性 ---戦闘での特技は「''バキューム''」。''相手の魔力を0にする''ことが出来るが、失敗することもある。 ---フィールド上ではフィールド魔法を仕掛けられた際、「''マジックキャッチ''」により、''フィールド魔法を回避しつつ、仕掛けられたフィールド魔法を入手''出来る。 ---レベルが上がると防御力と魔力のパラメータにそれぞれ+1される。 --女性 ---戦闘での特技は「''魔力ため''」。''自らの魔力を2倍に高める''ことが出来る。 ---フィールド上では「''ひらめきマグマグ''」により、''フィールド魔法を持っていなくてもマグマグ((火の玉を相手にぶつけるフィールド魔法。))で他のプレイヤーを攻撃''出来る。 ---レベルが上がると魔力と体力のパラメータにそれぞれ+1される。 #endregion ***フィールド上のシステム #region(長いので収納) 1ターンを1日とし、参加している全プレイヤーがターン終了することで1日が経過する。 基本的なシステムはボードゲームになるため、ルーレットを回して出た目の数だけ移動する形となる。~ また、''ルーレットを回して移動することが出来なくなる''が、アイテムやフィールド魔法を使うことも出来る。~ アイテムは最大8個、フィールド魔法は''魔力のパラメータに応じて所持可能数が増え''、こちらも最大8個まで所持可能となる。 ****マスについて +何も無いマス --基本的にはこのマスとなり、大抵の場合は王国にいるモンスターとの戦闘に突入する。 ---時折、戦闘ではなくイベントが発生することもある。 --既に他のプレイヤーが居た場合はモンスターではなく、そのプレイヤーとの対戦になる。 --止まると毒に侵される毒沼マスがあるが、毒をもらう以外はこの何も無いマスと同じ扱いとなる。 +村 --フィールドマップ上に点在しており、初期状態ではモンスターに支配されている。 ---村を支配しているモンスターを倒すことで、自分の統治とすることが出来る。以降は止まるごとに村の稼ぎを貰えるようになり、更にHPを完全回復出来る。 --また、村には価値が設定されており、''統治した村の価値の分だけ、自身の資産に加算''される。 --自分の村に止まった際に、お金がある場合は寄付を頼まれ、それに応じることで村のレベルが上がり、稼ぎが増える。 ---村のレベルは初期状態の1から6まであり、最大の6まで上げると''村の価値が倍になる''が、''1ターンの中ではどれだけお金があろうとも1レベルしか上げられない''。 --他のプレイヤーの統治する村に止まった場合は、''村の1日当たりの稼ぎと同額支払うことでHPを完全回復させる''ことが出来る。 ---襲う事も可能で、''襲撃に成功すれば村に貯まっていた稼ぎを強奪することが出来る''が、''失敗するとお尋ね者''((お尋ね者になると全ての施設・開放された村に止まれなくなる上、プレイヤー同士の対戦時に「降参」が選べなくなる。))''としてその首に賞金がかけられてしまう''。 --何も無いマス同様、既に他のプレイヤーが居た場合はそのまま直接対決となる。 +教会 --要所要所に設置されており、止まるとステータス異常を回復することが出来、HPが0になって力尽きた時の復活地点とすることが可能。 ---なお、ドカポン城は教会の機能を有しているだけでなく、HPも完全回復出来る。 --とあるダンジョンでは決まったお金を支払うことで任意の教会にワープ出来る仕掛けがある。 +お店(共通事項) --商品を購入したり、所持品を売却することが出来る。 --原作では店の襲撃は出来なかったが、今作では村同様に襲う事が出来、''成功すればその店で取り扱っている商品をいずれか一つ任意でもらう''ことが出来る。 --武器屋と魔法屋の攻撃魔法と防御魔法は購入時点で装備するため、既に装備しているものがある場合は、それを下取りに出して購入、そのまま装備することになる。 ---ただし、攻撃魔法を買い増し(既に持っている攻撃魔法の購入)する場合は例外となる。 ++アイテム屋 ---フィールド上で使えるアイテムを購入することが出来る。 ++魔法屋 ---フィールド魔法と戦闘中に使える攻撃魔法・防御魔法を扱っている。 ---攻撃魔法には使用回数があり、お店で売っている攻撃魔法は全て10回分をセットにして販売、最大で99回分まで購入出来る。 ++武器屋 ---武器・盾・鎧を扱っている。 +各種宝箱 ++青宝箱、黄宝箱 ---青はアイテム、黄色はフィールド魔法をそれぞれ1つ入手出来る。リスクは無い反面、貴重品が入手出来る確率も低い。 ++赤宝箱 ---貴重品が入手出来ることがある反面、罠が多く仕掛けられているハイリスクハイリターンな宝箱。 ++白宝箱 ---主にシナリオクリアのために必要になるアイテムが入っているもので、普段はフィールドやダンジョンマップには出現しない。 ++緑宝箱 ---「まほうのカギ」が無ければ開けることが出来ないもので、貴重品が入っていることが多い。 --白と緑以外は止まることで中身の候補が表示され、ルーレットで止まったものを入手することが出来る。 +ダンジョン入口/出口 --このマスに''止まる''ことで、ダンジョンの中に入ったり出たり出来る。 ---ダンジョン内での階層移動(階段など)もこのタイプに属する。 他にも種類はあるが、主なものにとどめる。~ なお、戦闘は何も無いマスと村マス以外では基本的に起こらない。 #endregion ***戦闘に関するシステム #region(長いので収納) 戦闘が始まるとまずはカードで先攻後攻を決める。~ カードの選択権はターン中のプレイヤーにあるが、戦士(男)の「襲撃」が成立した場合は''カード選択を飛ばして戦士(男)のプレイヤー側の先攻''として戦闘開始となる。~ また、選択権のあるプレイヤーがカードの中を見ることの出来るアイテム「''ミエるんです''」を持っている場合は使うことも出来る。 ***行動 -攻撃側 --Aボタン:攻撃 ---装備している武器を使った通常攻撃を行う。 ---確実に攻撃が行えるが、''相手の素早さが自分より高い場合は攻撃を外すこともある''。 --Yボタン:必殺 ---持っている武器を使った強力な攻撃を行う。 ---当たれば攻撃よりも大きなダメージを与えられるが、''相手がカウンターを選んでいた場合はダメージが与えられないどころか、強力な返し技を受けてしまうため逆に大ダメージをもらってしまう''。 ---なお、相手がカウンターを選んでいなくても素早さが自分より高い場合は攻撃を外すこともある。 --Xボタン:攻撃魔法 ---装備している攻撃魔法の使用回数を1消費して、魔法攻撃を繰り出す。 ---発動すれば、防御魔法で防がれることはあっても確実に命中させることが出来る。 ---当然ながら、持っていない場合は選択不能となる。 ---なお、今作では[[怒りの鉄剣>ドカポン! 怒りの鉄剣]]と異なり、''モンスターの特技は攻撃魔法として扱われる''((これは原作である『ドカポンIV』の仕様でもある。))。 ---原作では装備している武器に付与する形となっていたため、武器がないと攻撃魔法は所有も使用も出来なかったが、今作では独立して扱われるので、武器が無くても攻撃魔法の所有も行使も可能。 --Bボタン:特技 ---各キャラクター固有の特技を使用するが、ものによっては失敗することもある。 ---モンスターの特技が攻撃魔法扱いとなっている関係で、モンスターのこのコマンドは一律で「''ため''((自身の攻撃力を一時的に2倍に高める。))」となっている。 -防御側 --Aボタン:防御 ---守りを固め、''相手の攻撃によるダメージを軽減させる''が、''必殺や攻撃魔法に対しては無力''。 --Yボタン:カウンター ---''相手の必殺にのみ対応出来る強力な返し技''の体勢を取るが、''攻撃には対応出来ず、ダメージが増加''してしまう。 ---また、今作ではカウンターに成功しても、''相手の素早さが自分より高い場合は返し技を外してしまうことがある''。 --Xボタン:防御魔法 ---装備している防御魔法を用い、''相手の攻撃魔法に対してのバリアを張る''が、''物理攻撃に対しては全くの無力で、受けるダメージが増加する''。 ---''元からダメージを与える効果のない攻撃魔法以外は魔法防御に成功してもある程度のダメージは受けてしまう''が、''魔法の追加効果は確実に防ぐことが出来る''((原作では攻撃魔法を完全に無効化することが前提となり、そこから更に防御魔法に応じた効果が出るものであったが、こちらは最近のシリーズのシステムに倣ったものとなっている。))。 ---当然ながら、持っていない場合は選択不能となる。 ---原作では装備している盾に付与する形となっていたため、盾がないと防御魔法は所有も使用も出来なかったが、今作では攻撃魔法同様に独立して扱われるので、盾が無くても防御魔法の所有も行使も可能。 --Bボタン:降参 ---相手に勝てないと思えば大人しくこれ。何かしらのアイテムやフィールド魔法、お金を失ってしまうが死ぬよりは被害も少なく済む。 ---今作では選べば確実に逃走可能となっている模様。 ---逆に、モンスターはこれを選ぶことが絶対にない模様。 //降参の逃走成功率とモンスターの降参非選択に関しては300週近くプレイした自分の所では、というものなので仕様かどうかは不明。 Bボタン以外は''同じボタンを攻撃側と防御側が押すと防御側への効果が軽減される、あるいは逆転する''ようになっており、それぞれが''じゃんけんの三竦みのような関係にある''ため駆け引きが熱い。~ また、行動選択中にLボタンを押すことで、''攻撃側の攻撃魔法と特技の効果と防御側の防御魔法の効果を確認''することが出来る。~ これは主にモンスターの攻撃魔法の効果の確認でお世話になることが多いと思われる。 ***パラメータに関して 戦闘中およびフィールド魔法の成功率、回避率などに影響を及ぼす5つのパラメータに関して下表にまとめる。 |CENTER:項目|CENTER:内容| |CENTER:攻撃|高いほど相手に攻撃・必殺で与えるダメージが増える。| |CENTER:防御|高いほど相手からの攻撃・必殺で受けるダメージが減少する。| |CENTER:魔力|高いほど攻撃魔法で高いダメージを与えられ、同時に相手の攻撃魔法で受けるダメージが減る。&br()同様にフィールド魔法によるダメージにも影響を及ぼす。| |CENTER:素早さ|高いほど相手に攻撃が当たりやすくなり、同時に回避しやすくなる。&br()同様にフィールド魔法の命中率や回避率にも影響を及ぼす。| |CENTER:体力|体力1ポイントにつき、HPの最大値が10アップする。| ***戦闘の継続 --''戦闘は1ターン中にそれぞれが1回ずつ攻撃と防御を行う''ことが出来る。~ 従って、そこで決着が付かなければ、決着が付くまでターンが来る度に戦闘継続となる。 ---プレイヤー同士の戦いの場合は、対象のプレイヤーのターンごとにそれぞれ攻撃と防御を1回ずつ、決着が付くまで繰り返すことになる。 ***戦利品と敗北時のペナルティ -勝利時 --相手がモンスター ---倒した場合は経験値とお金、時折モンスターが持っていたものを入手出来る。 --相手がプレイヤー ---倒した場合は相手の所持品、所持金、統治している村、装備品のいずれかを奪うか、''相手の名前を変える''ことが出来る。~ 更に自分よりレベルが高い相手を倒した場合は経験値も獲得出来る((自分より低いレベルの相手でも経験値は貰えるが1しか貰えない。))。 ---降参した場合は相手の所持品か所持金を奪うことが出来る。 ---メリットはないが、相手プレイヤーに勝った場合は「''何も奪わない''」ことも出来る。 -敗北時 ---降参した場合は所持品か所持金を失い、更に''次のターンでは戦う勇気を無くしてしまい、一回休み''となる。 ---倒された場合は所持品か所持金、統治している村、装備品のいずれかを失うのが基本だが、相手がプレイヤーであった場合は名前を変えられてしまうこともある。~ 更にその後、''順位に応じたターン数が経過するまで最後に止まった教会かドカポン城に安置され、お休み''となる。 ---名前を変えられた場合は''ドカポン城に行けば無料で名前を戻す''ことが可能。 #endregion ***デビラーマンで一発逆転! #region(長いので収納) 最下位のキャラクターが''一定の条件を満たした上で特定地点に到達するか、アイテム「けいやくしょ」を使って、かつ全ての財産を差し出す''ことで強力な闇の力である、「デビラーマン」になることが出来る。~ デビラーマンになると''全ての能力が5倍''になる上、''強力な装備品を纏う''ことが出来るだけでなく、モンスターが統治していない村に止まることで、その村にモンスターを召喚出来たりするなど、圧倒的な力を持つ。~ 更に移動は常にルーレット5個を一度に回せる「5バイン」を使っているような状態となるため、圧倒的な機動力で他のプレイヤーを追い詰めることが出来る。~ なお、職業の欄で書いたが、本作では同じ職業でも性別によって特殊能力などが異なっているが、デビラーマンだけは例外となり、男女で能力の差はない。~ デビラーマンとなったキャラクターとの戦いは、例えお尋ね者でなくても''「降参」を双方が選択出来ない''ため、余程実力差がない限りはデビラーマンに襲いかかられた時点で死が確定してしまう。 余談になるが、原作では「''デビル''」と呼ばれていたものである。 #endregion ---- **評価点 ''携帯機でもボードゲームタイプのドカポンが楽しめる点'' -概要の所で触れたが、携帯機でのドカポンはダンジョンRPG風のものしか出ていなかった。 -今までのシリーズでもバトルロイヤルでもなければどうしてもプレイ時間が長くなってしまう以上、電池など様々な問題点があったことも事実ではある。 --だが、逆に携帯機だからこそ気軽にプレイヤーを集めて出来る所もあるだけに、携帯機へのボードゲームタイプのドカポンを望む声は少なからずあった。 ---そういう意味では今回でようやくその声に対しての反応があったとも言える。 ''コンピューターのショートカットの採用'' -シリーズとしては『''ドカポンDX''』から搭載されたものとなり、''コンピューターのターンのバトルパート等をスキップ出来る''という機能である。 -これをオンにしているとフィールドマップ上で遭遇したモンスターの表示のあとで結果表示されて戦闘パートが終了する。 --お互いの行動後の状態を表示し、戦闘継続の場合はそこで終わるが、勝利した場合は獲得経験値とお金、アイテム等を入手した場合は入手したものを表示する。 ---なお、コンピューター同士の対戦で決着が付いた場合は、勝者が何を奪ったかという形で表示するし、モンスター相手に負けてしまった場合は失ったものを表示されるというものである。 -ただし、プレイヤーが絡みうる戦闘((同じマスに複数のキャラクターがいる状態で、コンピューターの選択次第でプレイヤーが戦闘に引っ張り出される可能性があるものなど。))の場合はスキップされない。 -また、バトル以外でもスキップされることがあり、例えばお店に入れば買った物が表示され、襲撃した場合はその後でその成否も表示されたり、これまたプレイヤーが絡まないイベントが発生した場合も大まかな概要だけ表示するといった流れになる場合もある。 --これにより、コンピューターのターンの待ち時間も大幅に短縮されたことで、サクサクとしたゲームテンポに繋がっている。 -搭載された初期はあまりにもイカサマじみた戦闘展開((どんな状況を想定したとしてもそうなりようがない結果になる、等。))になることもあったために敢えてショートカットを使用しないといった事もあったようだが、流石に作を重ねることにそういったことも少なくなった。 --ただし、あくまで戦闘の結果しか表示されない((倒されてもHP半分の状態で復活出来る「ふっかつざい」を使用したことや、職業の特技でHPが回復したといったものは一切表示されない。))ため、職業の性質を知っていないとこれまたイカサマじみた展開に見えてしまうことも多々あるのだが。 ''豊富なゲームモード'' -ストーリーモード強制のタイトルもある中で、今作は様々なモードがあるため、この点は評価出来るであろう。 ''「ドカポン王国IV」からの変更点'' -以下の変更点がプラスに働いている。 --ゲーム開始時に選択する職業に性能面での個性が付いた他、女性キャラも選択可能。戦略の幅が広がった。 --攻撃魔法を防御魔法で防御した場合、ダメージ0とはならず、ダメージが一定量貫通するようになった。代わりに魔法防御失敗時のダメージ倍率が低めに抑えられている。これにより、バトルでの戦略の幅が広がった。 --武器と攻撃魔法、盾と防御魔法の独立。これにより、盾買い替え時のリスキーなゲームバランスが緩和され、プレイしやすくなった。((原作「IV」は盾買い替え時に防御魔法が消滅した上、魔力が少しでも高い相手の攻撃魔法を受けると致死量のダメージを受けたため、盾を買い替えるのは非常にリスクが高かった)) --村以外に武器屋、アイテム屋、魔法屋も襲撃可能。これにより、最弱かつ所持金のないプレイヤーが逆転のきっかけをある程度作りやすくなった。 ---- **賛否両論点 ''ドカポンらしさとも言える一触即発感の大幅な減少'' -ベースとなる原作は第1作目である以上仕方ないとも言えるが、本作はそれまでに作品を積み重ね、それを踏まえてのリメイクである。 --にもかかわらず、妨害手段がそれまでの作品に比べると非常に減少かつマイルドになってしまっており、起こってもせいぜい口げんか程度だろうという程度に留まってしまっている。 ---確かにそれまでの作品での「''リアルファイト上等、友人をホントになくした''」などの逸話の枚挙に暇がないというのもゲームとして問題であると言えばそうではあるが、それがドカポンらしさでもあったため、ファンからは不満意見も上がっている。 -また、デビラーマンもなぜか暗黒闘気などのシステムが無くなってしまい、出来る事と言えば他のプレイヤーの村に止まってモンスターを出現させるか、直接襲いかかって倒してしまうか''しか''出来ない。 --能力の上昇幅は元の5倍であり、移動も5バインであるため、襲いかかりやすくはあるが、それまでの作品のデビラーマンに比べると大きく弱体化してしまっていると言わざるを得ず、他のプレイヤーに宝箱か店などに延々と逃げ続けられてしまうと、最早打つ手が無くなってしまう。 ---そのため、従来作では十分に一発逆転の可能性もあったデビラーマンも、中盤以降で圧倒的な大差を付けられてしまうと、最早逆転など叶わぬ夢となりかねない。 ---- **問題点 ''システム周りの退化'' -シンプルさをウリにしている所もあるが、インターフェースの不便さをシンプルというのは違う。 --リメイクであるにもかかわらず、何故かシステム周りを不便だった原作に忠実にしていたり、それどころか原作より不便になっている物もある始末である。 -マップ上で、特定のマスや他のプレイヤーなどを調べられる「''調べる''」等を行えるショートカットボタンが全部廃止されてしまい、いちいちメニューから選択しなければならなくなった。 --バイン系((一度に複数個のルーレットを回せるアイテム。『桃太郎電鉄』シリーズでいう急行系カードにあたる。))を使用した際に使うことの多い「''おまかせ''」((出た目で行けるマスに矢印が表示され、矢印のある行きたいマスを選ぶことで自動でそこまで移動してくれる機能。))もショートカットボタンが廃止され、更に原作では現在とおまかせの仕様が少し異なる((矢印は表示されず、行きたいマスを指定しそこに行けるかを調べ、行ける場合はそこまで移動してくれる。))ものの、おまかせで行きたいマスを指定する際にXボタンでマスを調べることも出来たのだが、今作ではそれも出来なくなり、一旦おまかせをキャンセルして「調べる」を選び直す必要があり、プレイを積み重ねるほどにこの不便さはストレスとなる。 ---上記に比べるとそこまで致命的でもないが、何も選んでいない時にキャンセルボタンを押すことで通常の移動が出来るショートカットも当然廃止されている。 -また、アイテムやフィールド魔法の仕様も原作同様に退化してしまっており、アイテムかフィールド魔法を使ってしまうと、それでターンが終了してしまう。 --最近のシリーズのように1ターンの間にアイテムもフィールド魔法も一度に使える、どちらか一方を2個使える…まではせずとも、せめて『ドカポン3・2・1』の''フィールド魔法はターンが終了するが、アイテムは使った後でも移動出来る''位のルールにしてもよかったのではないだろうか。 -更に記録メディアが別途必要なハードでは仕方がない所もあるが、そうではない今作もなぜか''オートセーブが出来ない''。 --要らないという層もいるかも知れないが、少なくとも''オートセーブをするか否かをプレイヤーに選ばせる''という形を取れば、そういった層にも対応が出来るが、今作は''そもそもするか否かを選べず、手動のセーブしか出来ない''のである。 ---この辺も地味ではあるが不親切と言わざるを得ない。 -パラメータ「防御力」の圧倒的不遇 --''防御力1ポイントにつき、物理攻撃のダメージはたったの1しか軽減できない。'' --そのため、パラメータ振り分けの際、耐久力を上げたいなら体力一択になり、防御力は無視されることが多い。 ---- **総評 少なくともゲームとして成立しているが、ドカポンシリーズの作品としては首を傾げざるを得ない部分もある。~ インターフェースの劣化などの要素が、継続してプレイしていく内にストレスを煽っていくものになっていることも問題であろう。~ だが、ようやく携帯機でもボードゲームのドカポンが遊べるようになったことは素直に喜べることではある。~ 一触即発感も大きく薄れたのは事実だが、無くなったわけではなくマイルドになったということも出来るレベルである。~ そういう意味では本作のサブタイトルに使われている「''なかよくケンカ''」というフレーズも言い得て妙だろう。 携帯機の取っつきやすさも相まって、ドカポンシリーズの入門用としては良いのかも知れない。 ---- **余談 本作と同日に発売された『''ドカポンキングダム for Wii''』は元々は2007年11月22日にプレイステーション2に発売された『ドカポンキングダム』のWii移植版である。~ この作品は、『''[[ドカポン3・2・1 ~嵐を呼ぶ友情~]]''』のリメイクとなっている。 また、現在ではNTTドコモとソフトバンクモバイル向けに『''ドカポンパラダイス!''』が配信されている。~ これは本作の世界観を用いたもので、携帯電話でのプレイに合わせて比較的短時間でも楽しめるように、バトルロイヤルモードに近い仕様となっており、随時配信されるミッションで競い合う形となる。~ 通信対戦は出来ず、最大でコンピューター3人との対戦となり、アイテムの合成などといった新要素が追加されている。

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