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*ダブルドラゴン3 ロゼッタストーン
【だぶるどらごんすりー ろぜったすとーん】
|ジャンル|ベルトアクション|
|対応機種|アーケード|
|販売元|テクノスジャパン|
|開発元|イーストテクノロジー|
|稼働開始|1990年|
|判定|なし|
|ポイント|動きがガクガク&br()つっこみ所満載&br()海外版ではショップ式|
|>|CENTER:''[[ダブルドラゴンシリーズリンク>ダブルドラゴンシリーズ]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-ダブルドラゴンシリーズ3作目。好評だった前2作と比べ、かなり異端視されやすい作品。
-ゲーム開始後に4人のキャラクターを選択。それぞれ兄弟という設定で、おなじみのリー兄弟の他に新たに拳法家の陳(特殊タイプ)、空手家の大山(スピードタイプ)、マーシャツアーツのユキーデ(パワータイプ)の3組の兄弟を使用可能。さらに最大3人協力プレイが可能。
-同社の『[[コンバットライブス]]』でも採用されていた、クレジット投入によるライフ回復システムにより、いわゆる待ち連コインができなくなっている。
--攻撃操作は前作『II』とは異なり、一作目同様のパンチ・ジャンプ・キックに戻った。ダッシュや追い打ち攻撃が新アクションとして追加。

**評価点
-グラフィックは前2作および、他の同社作品以上に非常に良く書き込まれている。
-BGMは恒例の「双截龍のテーマ」こそ無いものの、耳に残る名曲が揃っている。
-前2作とは違い冒険物のストーリーに変わっており、前作までの舞台であるアメリカ以外に中国や日本などの世界各国が戦いの舞台となっている。そのため世界観が広がって、仲間に中国人の陳兄弟や日本人の大山兄弟が加わった。
--しかもステージ毎にそれぞれのお国柄を反映した固有の敵キャラクターが登場する。

**問題点
-システム面
--前2作と比べ、キャラクターが全体的に小ぢんまりした外見になってしまった。
--書き込まれたドットとは裏腹にアニメパターンが少なく、MSXのように全体的に動きがカクカクして固い。キャラクターが動き始めた途端、ギャップを感じてしまう者もいる。
--新アクションのダッシュは滑らかだが、クセがあり過ぎる。これを使いこなすのが攻略のカギ。
--従来通り、ステージクリアでも体力回復するが、回復量は50に減少。1コインクリアを目指すなら、前半ステージでの攻撃をなるべく避けねばならない。
--残機は無く、穴に落ちたら一発でゲームオーバー。特に最終面の穴に誤って落ちると、そこまでの苦労が水の泡。
--元々、海外向けに製作されたゲームの為か、体力表示がゲージから国内では馴染みの無い数字に変更され、視認性に欠ける。
--本作では、リー兄弟でしか武器を使えない。しかも振り回し系のヌンチャクと日本刀しかなく、ナイフなどの飛び道具系は一切なし。
-ステージの長さがバラバラ
--ステージも少し進めばボスまでたどりつけるような極端に短い2面の中国と4面のイタリアや非常に長い最終面のエジプトなど、長さのバランスが取れていない。
-まともな女性キャラクターが登場しない
--ヒロインの「マリアン」は前作で死亡したので出番が全くなく、フォーチュンテラーおよび中ボスの「蛭子」は怪しい老婆で、最終ボスの「クレオパトラ」は最初はミイラ姿で登場する妖術使いである。しかもプレイヤーキャラクターのみならず、雑魚キャラクターも全て男性である。
--海外版ではアイテムショップの店員が各国のステージのイメージに合わせた美女になっている。しかし、アメリカとエジプトはまだしも、中国はシニヨン頭で中華服、日本は平安時代か鎌倉時代の着物姿の女性なのが時代的に合わない。
-雑魚キャラクターの構成に難あり
--1面のアメリカと2面の中国は「普通の体格の男」と「太った大柄な男」の2種類が登場する。しかし前2作に登場した「ウィリアムス」や「リンダ」などのようにプレイヤーが使用できる武器を使う事をしない((一応、アメリカの雑魚は1面後半と5面序盤でバイクに乗って突進してくるが。))。
--3面の日本は刀を所持した侍、4面のイタリアは弓矢を所持した拳闘士風のパンツ男、5面のエジプトは丸太が変化した怪物と肉体が岩石で出来ている怪人が通常の雑魚キャラクターとして登場する。

**多すぎるツッコミ所
-タイトル詐欺!?
--本作は3人協力プレイが可能だが、リー兄弟(ビリーとジミー)にもう一人の兄弟「ソニー」がいるという時点で、タイトルがダブルではなく、''トリプル''ドラゴンではないのかとツッコミたくなる。
-おかしな世界観
--ステージ2の中国まではまだいいとして、ステージ3の日本では忍者屋敷が舞台になっていたり、ステージ4のイタリアでは拳闘士風の敵が登場、最終ステージのエジプトの砂漠の地下には何故か樹海が広がっているなど、どの国も外国人が考えたような認識の物になっている。
-おかしな日本語の数々
--ゲーム序盤ではビ''リ''ーをビ''ミ''ー、2面クリア後のナレーション画面等では''ビリ''ー達を''ヒーロ''ー達、などと間違われている。最終面の蛭子も「この奥に謎が隠されているのじゃ。さあ''闘ってこい!''」と意味不明な台詞を発する。
--極めつけのエンディング
--「クレオパトラの財宝を手にしたヒーロー達は、世界中の恵まれない子供達のために使う''決心だった…''」とやはり語呂が悪く変な文章である。終わっているのかいないのか、よく分からない。
-その他おかしな点
--公式?で語られているストーリーでは、主人公のリー兄弟が何故か、名字としておかしい''ダブルドラゴン''兄弟になっている。

**海外版
-追加投入したコイン(リアルマネー)を消費して、ゲーム内のショップで仲間や必殺技などを買い、使用キャラクターを強化できるシステムとなっている。「追加したコインを残機やライフ以外のものに変える」という概念は、国内ゲームでは後にも先にもないシステムであった。もしかしたら、このシステムは今日の課金制ゲームの先駆けなのかもしれない。
-購入した仲間の使用は、当然コンティニューや乱入プレイをせねばならず、仲間の購入と別にコインを投入する必要がある。
//このシステムは後のD&Dのショップの先駆けとも言えるが、
//D&Dのショップ制の先駆けはむしろファンタジーゾーンだと思います。
--日本国内だと、風営法に抵触する恐れがあるためであろうか。
--ジェネシス版とゲームボーイ版でもショップは引き継がれているが、流石にリアルマネーでは無い。移植版ではコイン枚数を変更可能。

**総評
-まあ、世界各国を舞台にしたり、キャラクターセレクト機能を付けた点などシリーズのマンネリ化を脱却しようとした努力は認めよう。
-だが、それ以上に前2作から失ってしまった物があまりに多すぎた作品でもある。

**その後の展開
-上記のような出来なので、同社のベルトアクションはカプコンの『[[ファイナルファイト]]』に人気を持って行かれ、後の『[[くにおくんシリーズ]]』の乱発も相まって、同社は迷走・衰退することになる。

**移植版
-1991年2月22日、FC移植版が発売されている。前作、前々作の移植版同様、アレンジを加えられている。
--プレイ可能人数が従来作通りの2人に減少した他、大山兄弟が未登場。ユキーデ兄弟も当人たちではなく、似た風貌のボスがミッション4(イタリア)に登場する。
--ミッション2(中国)のボス「&ruby(チン){陳}&ruby(セイメイ){清明}」(AC版の1Pの一人)とミッション3(日本)のボス「&ruby(やぎゅうらんぞう){柳生乱蔵}」(AC版ではCPU専用)を仲間にできるようになっている。
--取り扱い説明書が漫画仕立てになっている。
-海外では、ジェネシス(海外版メガドライブ)やゲームボーイに、AC版基準で移植されている。AC版特有のカクカクした動きは改善されている模様。

**プレイ動画
-&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=LJNCq0IMooQ)
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