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ネクロスの要塞」を以下のとおり復元します。
*ネクロスの要塞
【ねくろすのようさい】
|ジャンル|RPG|~|
|対応機種|PCエンジン|~|
|発売元|アスク講談社|~|
|発売日|1990年4月20日|~|
|定価|6,800円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|腹を切るそうですよ。止めますか? &br()本当にやりそうですよ。止めますか? &br()薄情なエルフさんですね!止めるんでしょ? |~|

**概要
80年代後半にロッテが展開していた同名の食玩シリーズを原作としたRPG。~
食玩の第2弾を中心に、第1・3・4弾のストーリー要素や敵キャラを盛り込んで再構成している。~
なお本ソフトは、原作最終弾(第8弾)で抽選プレゼントの景品にも使われた。

**特徴
-ストーリーは全7章からなる。パーティは3人までで、最終章以外では加入メンバーが固定されている。
--最終章では、メイン主人公の「マーシナリー」のみが固定で、あとの2人は残りの仲間7人から選んで連れていける。

-フィールドは『[[ロマサガシリーズ>ロマンシング サ・ガ]]』の様な移動専用マップで、戦闘やイベントは存在しない。

**評価点
-原作では名前のみの存在だった「ゼノ火山」「カルデラ号」などが、実際にゲーム中に登場する。
--アイテムも、「暗闇マント」「銀の剣」など、原作に登場したものが多数採用されている。原作ファンにとっての「ニヤリ度」はかなり高い。
---オニロスが登場してすらいない内に''「オニロス金棒」が売られているのはどうかと思うが…''。

-戦闘はドラクエタイプのオーソドックスなコマンド式バトルだが、敵・味方共に豊富な戦闘アニメーションが用意されている。グラフィックもなかなか美麗である。
--真っ黒な画面に敵が表示されて効果音と文章のみで戦闘が進行するのが常識だった時代に敵も味方もカットインでキャラごとの個性がよく表れた動きを見せる。例えば回避一つとってもマーシナリーならジャンプして回避、マージなら分身、バーサーカーにいたっては直撃した後''バーサーカーはかんじない''でダメージを受けないなど
--ザコキャラでさえ必殺技ぽい攻撃手段をもっていたり合体技を仕掛けてきたりする。生き物なのになぜか爆発したり派手な音を立てながら地面に激突したりと死に様も凝っている。

**問題点
-その分敵のグラフィック数を圧迫したのか、本ソフトオリジナルの「色替えモンスター」がやや多い。「レッド○○」「ダーク○○」など、ネーミングも単純。
--とは言え、色変え抜きでも40種類近くはいる。当時のRPGとして極端に少ないというわけではなく、色替えで敵の種類を増やすのもよくある手法であった。
---しかしながら、原作ファンからはオリジナルモンスターよりも原作のモンスターを豊富に出して欲しかったという声も。
--また、原作で中ボスだったミノタウル・シールダー・パズズ等がザコになっていたり、ネクロス7人衆とそのダンジョンに出現するザコの所属に関連性がなかったり、味方だったはずのドラゴニットがザコ敵になっていたりと、原作的に「?」なチョイスも多い。
--モンスターのグラフィックは、迫力あるポーズにアレンジされている者が居る一方、結構ショボくなった者もいる。
---特に、大物ボスのドクロスのグラフィックは原作を知らないプレイヤーが見てもショボめ。ただし敵全体で見ると、そこまで問題のあるグラフィックは無い。

-フィールドマップは章ごとに刷新されるため、ダンジョンの宝箱を取り逃しても、もう取りに戻れなくなる。
--とはいえ宝箱は見つけやすいところにおいてあり、またとりのがしても難易度に影響のあるようなものもほとんど入ってはいない。
--最終章では''城とラストダンジョン以外どこにも行けない''。
--その代わりラストダンジョンはかなりの広さを誇りダンジョン内で様々なイベントが展開されるため最終章がアッサリしているというわけではない(城内外には各種施設もそろっている)。そもそも最終章は話の展開的にラストダンジョン以外に行きようがない状況である。

-戦闘アニメやイベントデモの一部で、背景が点滅する''ポケモンショックな演出''がされており、多少目に負担がかかる。
--戦闘もイベントもアニメのカットができない。ただし、当時のファイナルファンタジーやロボット大戦などにもスキップがなかったので当時としては特に珍しいことでもない。

-1つの街の中に、同一のセリフを言う住人が数人も登場することがある。

-シナリオ面は、「ネクロスは昔は善人だった」「モンスターこそ人間の被害者だ」といった本ソフト独自の描写があるのだが、その章だけのネタで、掘り下げることが無い。

-ラスボスを倒した直後の展開がやや説明不足。多少ご都合主義ではあるものの、円満のハッピーエンドのためプレイ後はすっきりする。また、ED曲は良曲。

**余談
『イース』及び『イースII』のオリジナルスタッフであり、『イースI・II』の開発にも加わった山根ともお氏がグラフィッカーとして参加している。

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