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シーファイターポセイドン」を以下のとおり復元します。
*シーファイターポセイドン
【しーふぁいたーぽせいどん】

|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|稼動開始日|1984年|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|深海系人質救出シューティング&br()使い捨て水中スクーターの使い方が鍵|~|

**概要
-1984年にてタイトーがアーケードにリリースした横スクロールシューティング。
-ダイバーを操り、敵の攻撃を掻い潜りながらも深海内に捕らわれている人質を救出するのが目的。
-一人~二人交互プレイ可能。全4ステージ((ゲーム上では「ラウンド」だが、便宜上このページでは「ステージ」と表記する。))構成のエンドレスループ制。

**主なルール
-各ステージにはカプセルに閉じ込められた5~8人の人質が捕らわれており、それを全員救出すればノルマ達成でステージクリアとなる。
--特にボス的な存在を倒すような目的は本作には存在しない。また、人質を全員救出しないと延々とステージを彷徨うハメとなる。

-操作コントローラーはレバーと2ボタン。レバーにてダイバーの八方向移動操作、ボタンは各自、ショットボタンと脱出ボタンに使用する。
--ダイバーが画面右側に留まっているとスクロールスピードが減少し、逆に左側に留まるとスピードが増す性質がある。
--ショットボタンにてダイバーのメイン攻撃となる魚雷もしくは水中銃を発射する。魚雷/水中銃は2連射が可能。
--脱出ボタンなどに関しては下記参照の事。

-ステージ開始時はダイバーが水中スクーター(以下「スクーター」と表記)に乗った状態でのスタートとなる。
--ダイバーがスクーターに乗っている状態では前方のみに魚雷が発射でき、ダイバーの方向転換はできない。
--敵のうち「人型の敵」と「鮫」に対しては、スクーターで触れただけで轢き殺して倒せる。
---「スクーターに乗った人型の敵」に対しても、人にスクーターが接触すれば倒せる。但しスクーター同士を接触させてしまうと双方が爆発してしまう。
--スクーターに乗っていると「燃料ゲージ」が段々と消費され、これが0になるとスクーターは壊れた後に爆発を起こしてしまう。&br()また、スクーターが直接敵の攻撃などに触れると同様の爆発が起きる。
---燃料回復の手段は無く、同じスクーターを永久に乗り回すことは出来ない。
---燃料切れで爆発する前に、いかにスクーターを迅速に切り替えていくかが本作の鍵となる。
--スクーターの爆発に巻き込まれるとダイバーはミスしてしまうが、''スクーターが壊れて爆発する前に脱出ボタンを押せばミスは免れる''。
--脱出ボタンを押すと、スクーターの切り離しを行い、スクーターを捨ててダイバーのみの状態となる。&br()脱出はスクーターがある状態ならばいつでも可能となっている。&br()切り離したスクーターが敵にぶつかっても倒すことも可能。

-スクーターがない状態でのダイバーは大幅な弱体化を余儀なくされる。
--レバーの左右で向きが調整でき、前方と後方の水中銃の撃ち分けが可能。&br()しかし、「水中銃は魚雷よりも攻撃力が低い」「敵の攻撃などをもらうと一撃でミスとなる」といったデメリットも多い。
--そもそもこの状態では''人質を救出できない''(触れても素通りしてしまう)ため、いち早く新しいスクーターの確保をしなければステージクリアは不可能である。

-新たなスクーターを確保するには「スクーターに乗った人型の敵」を攻撃して奪い取る必要がある。
--しかし、敵のスクーターを直接破壊してしまうと、スクーターが敵もろともに消滅してしまう。スクーターを確保したければ''敵だけに狙いを定めて攻撃しなければならない''。
--また、主の消えたスクーターはゆっくりと沈んでいき、落ちきる間にスクーターに触れなければどの道消滅してしまう。
--なお落ちたスクーターは「敵や障害物」「すでにダイバーが乗っているスクーター」「ダイバーや敵弾の攻撃」に触れると即爆発し、それがダイバーに触れるとダメージをもらってしまうので要注意。
---落ちたスクーターに乗り換えるには、ダイバー単体で触れなければならない点にも注意。すでにスクーターに乗っている場合、先に捨てておく必要がある。

-主な敵の種類。
--「スクーターに乗った人型の敵」…先述の通り。頻繁に登場する。
--「人型の敵」「鮫」…先述の通り。
--「浮遊魚雷」…下方から浮き上がってくる。ダイバーはもちろんの事、敵もこれに触れても倒されてしまう。
--「火山」…岩石を降らせてくる。避けないと確実に死ねる。これもダイバーと敵共にダメージ対象となる。
--「巨大司令艦」…ボス的な存在で破壊も可能だが、一定時間攻撃を避けると逃げていくので無理に相手をする必要はない。

-残機制の戻り復活であり、すべてのダイバーがミスするとゲームオーバーとなる。
--ミス後の復活は救出した人質の数はそのままの状態、かつダイバーがスクーターに乗った状態での再開となる。

-このゲームのステージ内容は少々特殊で、「人質を全員救出しステージクリアしても、クリアしたその場所の続きで次ステージに挑む」という構造となっている。
--クリアするまでは同じステージ構造がループする流れとなる。すなわちこのゲームは''全ステージが1つのステージで構造され、各ステージ専門の構造という概念はない''。
-ステージにおける救出しなければならない人質のノルマは「ステージ1は5人」「ステージ2は6人」「ステージ3は7人」「ステージ4は8人」となっている。
--全ステージをクリアすれば人質ノルマ「5人」の状態からループステージとなるが、前の周よりもスクーターの燃料の減りが早くなり難易度が上昇する。

**特徴
「深海を舞台にダイバーが人質を救出する」という設定がなかなか渋く、海底パニック映画とスパイ映画と合わせたような世界観が特徴の一作というべきか。~
しかし、本作をプレイしていると色々と突っ込みを入れたくなるところがある。「''何で人質がカプセルに閉じ込められ無造作に放置されているのか''」とか、「''人質がどうみても子供サイズにしか見えない''」とか、「''ゲームタイトルの「ポセイドン」が結局何を意味するのかがゲーム内で明かされない''」などの謎があるが、''こまけぇことはいいんだよ''と強引に納得するしかない模様だ。

本作は「いかにスクーターを迅速に切り替えていくか」という戦略性を大きく持った作品であり、これを把握しているか否かによっては難易度に大きな差が生じてしまうのは必至であろう。~
深海が舞台という事もあってダイバーの動きは鈍足であり、他のシューティングの様な「敵を攻撃すればどうにかなる」ノリでプレイするのは大変危険である。~
闇雲に敵を撃てばスクーターが確保できず、それが災いして人質が救出できなくなり、段々とクリアへの道が長引くという悪循環に陥りやすい。~
本作を効率よくクリアしたければ「無闇に攻撃せずにスクーター確保に専念する」「人質は逃がさず救出する」「敵の行動パターンなどを記憶する」といった攻略方をわきまえてプレイしておきたいところ。~

1984年のゲームにしてはグラフィック回りが少々チープであり、同時期のタイトーのACゲームと比べると見劣りする外観となっている感は否めないところか。~
しかし、「何気に多重スクロール」「ステージによって背景の色が変わる」「敵の出現場所などによってBGMが変化する」など、グラフィックのチープさを演出面でフォローしているのは評価できる。~
メインBGMは妙にかっこいい楽曲であり、ちょっと深海らしくない節もあるが曲としてのクオリティはまずまずだと思われる。

**家庭用移殖
-2007年3月29日にプレイステーション2にて発売された『タイトーメモリーズII 下巻』の収録が唯一の移植となっている。

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