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SDガンダム Gジェネレーション 3D」を以下のとおり復元します。
*SDガンダム Gジェネレーション 3D
【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん すりーでぃー】
|ジャンル|ウォー・シミュレーションゲーム|&amazon(B005MWE02A)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|トムクリエイト|~|
|発売日|2011年12月22日|~|
|価格|6,090円|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[SDガンダム Gジェネレーションシリーズリンク>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-携帯機作品だが、開発元がトムクリエイトであることからも分かるように本作は『WARS』『WORLD』の流れをくむ作品。
-参戦作品は前作『WORLD』と比較するとだいぶ少なくなっているが((単に『WORLD』が多すぎたという声もある。))、新たに『''機動戦士ガンダムAGE''((放映中の作品のため、第1部フリット編の序盤部分のみ。))』、『''模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG''』なども参戦している。

**新システム
''精神コマンド''
-スパロボシリーズから逆輸入された、使用することで様々な効果を得られる特殊コマンド。
-名称も「集中」「努力」と、スパロボそのまま。効果も概ね同じ。
-ちなみにスパロボのプロデューサーである寺田氏からしっかりと許可をもらっている。またこのような特殊コマンドは名前や性能こそ違えど過去作にも存在する。

''複座式MS''
-上記の精神コマンドの導入に伴い、1機のMSにメインとサブ2名のパイロットを乗せられるようになった。
-デフォルトで2人乗りができるユニットもある他、オプションパーツを使うことでも2人乗りが可能になる。

''マイコロニー''
-プレイヤー部隊とは別に育つコロニー。ゲーム中で様々な条件を満たすことによりポイントが上昇する。
-コロニーがレベルアップする毎に様々なボーナスを得ることができる。要は前作までにあったコレクションで得られるボーナス。

''コードリーダー''
-3DSのカメラ機能を使用するシステム。本作専用のARカード及びQRコードを読み込み、ユニット((これで手に入るユニットは初期能力が強いがユニット開発不可。))を手に入れられる。
-ARカードはMSの3Dモデリングの写真を撮る(なおポーズが撮れる)ことが可能で、撮った写真は3DSカメラに転送可能。

''追撃システム''
-幾つかの条件を満たすと、攻撃中にあと少しで倒せそうな時戦闘アニメの最中に追撃チャンスが発生する。この際Aボタンを押すと、リーダー機による追撃が発生し、確実に敵を撃破できる。詳しくは後述。

**評価点
-本シリーズの任天堂の携帯型ハードの作品で初めてボイスが鳴る。
-これまで任天堂携帯機で出されたGジェネから『WORLD』レベルのグラフィックに進化。背景の施設なども3Dポリゴンで描写されている。
-3D立体視にシリーズで初対応。迫力が倍増し、大きい評価を得た。
--ゴッドガンダムの爆熱ゴッドフィンガーなどの格闘系機体の攻撃はこれによりかなりの迫力が出るため、一見の価値がある。
-複座ユニットの登場。
--サブパイロットにレベルの低いパイロットを乗せることで安全に育成できたり、ステータスは低いが有効な精神コマンドを持つパイロットを乗せるなど運用の幅が広がった。
---もちろんガロード+ティファ等、原作再現にこだわるのもありである。
-追撃システムの搭載。
--追撃の詳しい発生条件は、「リーダー機に追撃武装が搭載されていて、使用できるENやMPが残っている」「リーダー機が未行動状態でテンションが普通以上」「リーダーエリア内にいる同一グループの機体が攻撃している」「敵の残りHPが追撃で撃破できる」ということ。
--このため、戦闘マップではリーダー機を中心としたフォーメーションや行動順番が非常に重要となる。上手く使いこなせば効率的に敵を撃破できる為戦略性のアップに貢献している。また、弱いユニットで攻撃→追撃でトドメいった育成にも一役買っている。
---ただし、追撃は通常攻撃よりもMP消費が激しいので無闇に連発しているとリーダーのテンションが弱気になってしまう。その辺のバランスを考えたMP管理も重要となっている。
--また、機体性能は低いが強力な追撃武装を持つ機体も存在している為、機体性能優先でリーダーを決めるか追撃優先でリーダーを決めるのかといった、単純に強機体に縛られないプレイヤーの好みに合わせた選択の幅が広がっている。
--上記の通り追撃は戦闘アニメ中に発生するため、戦闘アニメを見る動機づけに成功している。
---もっとも、裏を返せばテンポを重視して戦闘アニメを見ない場合はデメリットを被るのだが。
-『WORLD』ではダブルオークアンタのみだった『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』からサバーニャなどの他ガンダムも参戦している。
-同じく『WORLD』では年代が違うパイロット(アムロや刹那など)は参戦作品ごとに別途スカウトする必要があったが、本作では大半が容姿変更式になっている。


**問題点
-画面を切り替える毎にローディングが発生する。さほど長いわけではないのだが、いちいち入るため地味に鬱陶しい。

-参戦作品の大幅な減少。センチネル、閃光のハサウェイの他にGジェネオリジナルのMSも軒並みリストラ。
--&bold(){公式サイトで}紹介されていたはずの機体がカットされていた事は批判が大きい。ちなみに当該部分は後にひっそりと削除された。
--特に酷いのは無印SEEDとZZ。SEEDは初代主人公機である''ストライクガンダムがいない''。と言うより地球軍製のMSが悉く削除されている。((いるにはいるがストライクダガーのみ。))((その為原作再現にこだわる人はフリーダムを作る羽目になるが、作成するまでが非常に面倒である。))ZZはZZガンダム・キュベレイ系統・クィン・マンサ''のみ''。そのくせパイロットは''いやと言うほど登場している''。その為''%%三馬鹿%%ブーステッドマン3人衆がセカンドシリーズに乗って来るし、ネオジオンの士官に至ってはみんなガザCである。''((ガンダムチームの搭乗機はZ名義なので問題は無い))
--主役機とライバル機しかいないGやX、後継機がウイングゼロ(EW)以外出てないWと言った作品もあるが、これらはパイロット人数も調整されているためそこまで問題にならない。
---唯一のフォローは、機体数削減による開発ルートの短縮。今作では、V2等従来ではそれなりの手間がかかった機体も割と序盤から開発できる。
---一方で明らかにおかしい開発ルートが増えているという面もある。サイコガンダム→デストロイなどはまだ理解できなくもないが、''ギャン→ガンダムエピオン''や''スーパーガンダム→ダブルオーライザー(最終決戦仕様)''の流れはいくらなんでも無理がある。
-「設計((2つのユニットから別のユニットを生産リストに登録するコマンド。分かりやすい組み合わせ(ガンダムMk-II+Gディフェンサー=スーパーガンダムなど)から意外な組み合わせ(GN-X+アッガイ=スローネドライなど)まで様々だった。))」が廃止された。その為新ユニットの登録は開発をしまくるか、捕獲した機体を登録するしかない。
--捕獲できる機体は、一般兵機が中心のためあまり性能は高くないが、あるステージではどういうわけか屈指の性能であるはずの''Hi-νガンダムが捕獲できる''。

-戦艦が購入できない。入手するにはコロニーレベルを上げなければならない。
--一応、エターナルが地上に出せるようになったと言う変更はある。

-ゲーム自体の問題では無いのだが、公式サイトなどの事前情報ではMS名の誤植などがあった。
--ちなみに[[後に出たスパロボ>第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇/再世篇]]で、よりにもよってこの誤植と同じ間違いをするオリジナルキャラが登場(こちらは演出)し、一部でこの作品が元ネタではないかと邪推された。別の機体も同時に間違えているので違う可能性もあるが。

**総評
-3DS初のGジェネということで期待も大きく、セールスは実に11万本にも及んでいる。しかし蓋を開けてみると不満点もちらほら見られる作品となっており、特にボリューム面においては現状Gジェネシリーズの開発ラインがトムクリエイト一本であるという制作事情が如実に影響された形となった。((トムクリエイトは同年リリースの『WORLD』も手掛けており、本作にあたった開発期間は実質1年にも満たなかった事になる。なお『3D』以前に任天堂携帯機系作品を手がけていたヴァンガードは2007年の『CROSS DRIVE』を最後にGジェネ開発から離れている。))
--逆に言えば、機体削減などのボリューム面を除けば従来通りのGジェネであり、SLGとしてのデキは悪くはない。

**余談
-なぜか発売目前でパッケージがAGE-1中心のものから今のものに変更された。なお変更前のイラストは説明書の表紙に採用された。変更前は逆だった可能性がある。
--一応、邪推無しの理由としては先行参戦のため機体数が少ないのが原因ではないかと言われてはいるが真相は定かではない((ちなみにAGEの機体数は割と多い部類である。))
---邪推ありの場合は、AGE本編の評価が影響している可能性がある。評価については各自で調べて欲しい((ただし現在、本編に関する事柄は全てネット上で荒れており、捏造された情報も多いので検索の際は悪質なまとめブログは見ないなどの注意が必要である。))。
---ちなみに次回作の『OVER WORLD』でもAGEのステージでとあることをやらかしており、一部では「わざとやっているのか?」と不信感を持たれてしまうことになってしまった。
-次回作である『Gジェネレーション OVER WORLD』では本作で採用されたシステムがことごとく削除され、『WORLD』のシステムに差し戻されている。
--ハードの違いにより、本作のシステムの採用が難しかったということも削除された要因としては大きいか。

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