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おてなみ拝見」を以下のとおり復元します。
*おてなみ拝見
【おてなみはいけん】
|ジャンル|テーブル|&image(http://i0.wp.com/www.port24.co.jp/main/wp-content/uploads/2014/09/20140707-otenami-haiken-marquee.jpg,height=160)|
|対応機種|アーケード(G-NETシステム)|~|
|発売・開発元|サクセス|~|
|稼動開始日|2000年|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|オペレーターに優しい複合テーブルゲーム|~|
//正確な情報が得られなかったが確かこれであっているはず

**概要
アップライト筐体の複合ジャンルゲーム。お馴染みのボードゲームやカードゲームを収録している。


**ゲーム内容
-1レバー4ボタン式。
-コイン投入後、遊びたいゲームを選択した後対戦相手(難易度)を選択。ゲーム中に遊ぶゲームを変える事は出来ない。
--クリアしたりゲームオーバーしてタイトル画面に戻れば選択は可能。クレジットは維持される。

-収録ゲームは将棋・五目並べ・囲碁・ポーカー・リバーシ・花札から選択可能。
--リバーシはオセロと同じ。サクセスは昔からアーケードでツクダオリジナルライセンスのオセロゲームを多数リリースしていたが、商標権の都合からか本作ではリバーシに変更されている。
--ポーカーと花札は持ち点を失った時点で負けになる。

-対戦相手(難易度)は8人から選択可能。全員倒す事でクリアとなる。
--相手に勝利するとルーレットで、アイテムが得られる。アイテムは“タイマー君”や“マッタ君”。名前通り、相手の手を待ったするものと、考慮時間を延長するアイテム。
--クレジットを入れれば対人も可能。

-どういう経緯でこうなったのかわからないが、キャラクターが濃い。タッチは幼年向けギャグマンガを想起させる丸っこいものだが、ロリ系から、なぜかキャ〇テンア〇リカみたいなヒーロー((同社「オセロしようよ」でもこのヒーローに似た”オセロマン”が登場しているが関連性は不明。))までいる。

**評価点
-誰もが知っているテーブルゲームばかりなので、気軽にプレイができる。
--難易度も段階が多く、下のレベルはかなり弱いので、たしなむ程度のプレイしかしない人でも即ゲームオーバーなんてことにならずに長く楽しめる。
--上のレベルはかなり強く、やり応えもそれなりにはある。
-キャラクターは表情豊か。
--勝った時、負けた時、考えている時など、様々な表情を見せる。

**問題点
-将棋や囲碁などは、この手にある程度精通した人からすれば、そう強くない。
--花札、ポーカーなどの運が絡むゲームの強さは運の調整による強さが見られる。またリバーシや五目ならべなどルールが単純なものも強い。しかし将棋や囲碁はそこまでではない。将棋、囲碁とも2010年代頃のコンピューターの進歩は目覚ましく、将棋は2013~14年頃、囲碁は2016年頃にそれぞれトッププロと互角もしくはそれ以上に渡り合えるレベルに到達したと言える状況だが、当時はまだコンピューターはそこまで強くなかった((余談だが、プロ棋士で自らもコンピューター将棋の開発に携わっていた飯田弘之氏の見解によるとこのゲームの出た2000年当時の将棋の最強コンピューターはアマ三~四段レベルの実力を有していたとのこと。))((囲碁に至っては石倉昇氏の著書「一人で強くなる囲碁入門」で「おそらくあと百年経っても、プロ棋士にかなうコンピュータは出ないだろう」と言われていた。))。さらにアーケードゲームのコンピューターなので、余計に弱い。しかもそれだけではなく、アーケードゲームという都合上、人間側はもちろんコンピューター側も考慮時間が短く、最善手を導き出す余裕がない((ただし一般に持ち時間が少ないほどコンピューターに有利であるとは言われている。))。将棋や囲碁をある程度やりこんだ人なら、最強レベルまで行くのはそう難しくない。
---もちろん、気晴らし程度にやっている人では、勝ち目が薄い程度の強さはある。

-キャラクターの見た目のアピールは強いが、台詞が一切ないので、見た目以外でのキャラ性は感じられない。

**総評
特に語るべき点のない極普通のテーブルゲーム。ルールも今更説明する必要が無い物ばかりである。~
//わざわざゲームセンターでやる必要があるのか? と疑問を抱くが、それは世間の広さを舐めていると言わざるを得ない。これの導入により、
「最近のゲームはルールが複雑で」と愚痴る年の行ったライトユーザーに、「遊ぶものはあるよ」とオペレーターは主張する事ができる。ライトユーザーにとっては慣れ親しんだゲームなので、上手ければ100円でかなりの時間が潰す事ができる。~
その上で古臭さを感じさせないインターフェイスをしており、アップライト筐体1台で6個のゲームを内蔵している。ライトユーザーの暇つぶし、余計なスペースを取らない、周囲の台から浮かないので店全体の雰囲気を保てると利点に溢れている。勿論内蔵しているゲームは定番なので評価は必然的にベターな物になるのだが、蜘蛛の巣が貼りにくいゲームと言うのは、不況の御時世にはオペレーターにとって大変ありがたいものであった。

事実、このゲームの客付きはよく、インカムは安定していたと思われ、比較的長い間撤去されずに稼働していたゲーセンも多かった。2015年現在でも稼働しているところは少なからずある。

**家庭用移殖
2001年6月21日にて『SuperLite GOLD シリーズ おてなみ拝見』というタイトルでプレイステーションに移殖されている。 

**続編
『続・お手並み拝見』ではほとんどのゲームが入れ替わり三人麻雀・ビリヤード・チェスが登場。『お手並み拝見ファイナル』ではPCや携帯アプリ等で人気のZooKeeperが対戦型になって登場した。~
ただし、これらの続編は初代ほど出回りもよくなく、ゲームの入れ替わりもあってか、初代ほどの勢いはない。「続」ではポリゴン一部使用のためかでキャラクターが廃止されたが、ファイナルでは復活している(ただし、発売当時の状況もあってかポップ系になっている)。

**余談
-当時、出回りもそれなりにあったのだがタイトー直営でも「次のゲームに書き換える為にGネットカードを回収」されるターゲットになり、更に当時のタイトーのレンタル部門が利益を出す為に無理やり資産を販売に回していた時期で、急激に姿を消したゲームの一つである。
--書き換えも「続・お手並み拝見」になって暇つぶし的に遊べた本作からギャンブル系のゲーム集になって不評。レンタル部門の資産売りに至ってはオペレーターがどう言おうが強引に回収して売りに回していた行為そのものが大きな不興を買ったという。

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