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ドリームクラブ」を以下のとおり復元します。
*DREAM C CLUB
【どりーむくらぶ】
|ジャンル|恋愛シミュレーション|CENTER:&image(drc_f.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B002MUBGNG,height=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=2200&file=drc_f.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=2200&file=drc_b.jpg]]&br;&amazon(B0036SFYG8)|
|対応機種|Xbox360|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|ドリームエックスクリエイト&brタムソフト(メイン開発)&brサウンドエイムス(音響)|~|
|発売日|2009年8月27日|~|
|定価|7,140円(税込)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|通信機能|Xbox LIVE対応(通信対戦、ダウンロードコンテンツ)|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~|
|コンテンツアイコン|恋愛、セクシャル、ギャンブル|~|
|廉価版・配信|プラチナコレクション:2010年3月11日/2,940円&br同・ゲームオンデマンド版:2010年10月27日/2,600円|~|
|判定|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
SIMPLEシリーズや女性向け恋愛シミュレーション(乙女ゲー)で有名なD3パブリッシャーが発売したギャルゲー。『DREAM C CLUB』と綴るが、Cを抜いて「ドリーム クラブ」と読む(商標登録の関係か何かだと思われる)。同社の看板キャラクターである、双葉理保もヒロインの一人として出演している。~
このゲームの特徴として、特に「夜のお店」を舞台にするというギャルゲーとしてはかなり特異な舞台設定が挙げられる。『Love Songs』『THE ホストしようぜ!』など、同社の既存ギャルゲーを昇華させたとみられる部分が一部に見受けられる。

-店で指名できるホストガールは全部で10名。いずれも個性的で魅力的な女の子たちである。
-しかし、このうち数名が『[[THE IDOLM@STER]]』に登場するアイドル達と似ている。妹系がいたりツンデレがいたり眼鏡っ娘がいたり、まあギャルゲーのお約束的なキャラ設定ではあるのだが顔立ちや髪型に類似性が散見され、中には''瓜二つの娘''までいる。
//問題の「瓜二つの娘」以外については、ギャルゲーキャラとしてごくありがちな定番設定なのでは? 元の文章ではどこが問題なのか良く伝わらないので修正した。
-ちなみに言うと、本作の製作元であるD3パブリッシャーと『アイドルマスター』の製作元であるバンダイナムコゲームスは、同じ経営母体を持つ系列企業である。
//なのに作風が被っている感が否めない。
//-もっとはっきり言ってしまうと『アイドルマスター』の作風・長所をよく研究した上で、真似ているとしか思えない箇所が散見されるのだ。できるだけ好意的な言葉を選んでも「大胆かつ刺激的な所業」と言わざるを得ない。
//遠回しに「アイマスのパクリ」と断ずる意見に疑問が残るのでCO。
-キャラクターデザインは『とある飛空士の追憶』や『輪廻のラグランジェ』で知られる森沢晴行氏が担当。

**舞台設定
プレイヤーの分身である主人公は、ピュアな心の持ち主だけが週末の夜に入店できる大人の社交場「DREAM C CLUB」の会員となる。会員権が続く1年の間にお店に通って、そこで働く「ホストガール」と呼ばれる女の子達とお酒を飲み恋愛をすることが目的。
-ただし、製作側は「ドリームクラブはキャバクラではありません」だの「今度キャバって言ったら私もう帰りますよ」だのと何度も発言している(別に本気で怒っている訳ではなく、あくまでネタの範疇である)。
--とはいえ、こんな「理想的(ギャルゲー的)な」女の子がいる「理想的な」キャバクラなんかねーよ、という意味では「キャバクラではない」というのは一面の事実ではある。現実のキャバクラのような打算のない綺麗なお店という設定で、高額なプレゼントを露骨にねだられることもない((女の子へのプレゼントは、主人公の自由意志により行われる。))。製作側の発言も、そういった意図も含まれているのだろう。
--本作のファンたちも制作側の意図とノリを理解して、「ドリームクラブはキャバクラではない」とあくまで言い張ることが「ピュアな紳士のお約束」となっている。
-未成年お断りの場所が舞台となる関係上、攻略対象のヒロインは全員20歳以上(アンドロイドというキャラ設定である『アイリ』を除く)。
--18禁ゲームならいざ知らず、一般的な恋愛シミュレーションゲームは学生恋愛(未成年の恋愛)をメインに扱うものが多数を占める中、その舞台設定と合わせてかなり奇特な設定であるといえる。
--ヒロインの多くが職業持ち((「本職」や「将来の夢」を持っており、ホストガールはあくまで一時的な仕事、という娘がほとんどであった。))であるほか、何よりヒロインを酔わせてその反応を楽しむという点が特に画期的である。
---もっともこれは業界初の試みというわけではなく、前述の通りD3自身の過去のギャルゲーより受け継がれたアイデアである。
-主人公がどう考えても「ピュア」ではない件(後述)についても、よくプレイヤー達からツッコミが入れられる。
--製作側も「あれは『欲望にピュア』って意味で」とネタにしており、意図的に主人公に個性を持たせるためそうなっているのだろう。
--一応、基本的な性格は常識的な人間ではあるし、ヒロインに優しく格好いいところを見せる場面もたまにはある。

**進行
-ゲームの主な舞台はキャバクラ(に似た店)なので、もちろん入店時に指名料が必要になる(通常では合わせて1万)。また、キャバクラ(に似た店)である以上、当然酒類を注文するのだが、会計時には自分とホストガール、両方の分を請求される。
--ヒロインとの仲が進むとVIPルームに通されるようになるが、こうなると入店料+指名料が通常時の1・5倍に引き上げられる。
-プレイ開始当初は、ヒロインの詳細なプロフィールやプライベートでの姿は、基本性格や本来の職業などのおおまかな設定を除いて公開されていない。そのため主人公自身が会話の中で少しずつ聞き出していくことになる。時には、酒の力を借りて。
-ヒロインとの仲を進展させるには酒を飲ませて酔わせ、かつ自分も酔って双方良い気分(Emotional Talk System(略称「ETS」)という名前まで付いている)にならなければ''フラグとなる会話自体が出現しない''。
--ただし「フラグとなる会話」は基本的に選択肢が黄色文字で表示されるため、一度理解すれば進行は楽になるだろう。
--当然ながら、どちらかが飲み過ぎてダウンするとその回はお開きとなってしまう。
--ちなみに、この「ETS」システムはD3が過去にリリースしたギャルゲー『Love Songs』(同社看板キャラである双葉理保のデビュー作)から受け継がれたものである。
-言うまでもなくこの「ETS」のために、酔った状態のテキストと音声データが、通常状態とは別に用意されている。
--「女の子を酔わせて口を滑らせる」という馬鹿馬鹿しいシステムを成立させるために、かなりの手間と予算を注ぎ込んで、充実した作りこみがなされているのだ。これが本作の特異性かつ魅力であり、また本作をネタゲーとして昇華させている所以でもある。
-ある程度フラグが進むと''アイテムをプレゼントしなければこれまた次のフラグとなる会話が出現しなくなる''。
--フラグとなるアイテム以外にもいろいろなアイテムを買ってプレゼントできるが、例えば格闘家のホストガールに竹刀を渡したり、スタイルを気にするホストガールに青汁を渡すとやたら喜んでくれるあたりが、色々とツッコミ所に満ち溢れている。
--言い換えれば「双方酔って黄色会話を進めて、女の子がキーアイテムを匂わせてきたらそれをプレゼント」という定石を理解すれば、どのキャラも単純作業も同然のプレイでグッドエンドに到達できる。''一人を除いて''。
-時間の概念がある。入店一回あたりの持ち時間は60分であり、ドリンクのおかわりに5分、会話一度につき20分が消費される。
--通常5千円の追加料金を払うことで一度だけ40分の延長時間を得ることも出来る。
-このように妙にリアルなキャバクラ(に似た店)通いを擬似経験できるのだ。現実にキャバクラに通うことに比べれば、比較にならないほど安価で済み、ある意味では非常に良心的なソフトと言えよう。

**キャラクター描写
-ゲームの基本設計思想として、製作者が用意した明確なシナリオをプレイヤーに提示する(読ませる)のではなく、断片的な会話や短いイベントの積み重ねで女の子たちのキャラクター性を表現するという手法を採用している。
--このような手法は、固定シナリオ型のギャルゲーよりもはるかに手間がかかるのだが、うまくやればプレイヤーにもたらす感動はより大きなものとなり、『ときめきメモリアル』や『アイドルマスター』のようなブームを巻き起こす大ヒット作となる可能性がある。
--本作が十分に成功しているかどうかは、受け手の感受性によるところも大きく、一概に断言しづらい。だが少なくとも「敢えて困難な手法に挑戦した志の高さ」は評価すべき点として触れておきたい。

**カラオケ
-このゲームでの売りのひとつ。
-舞台となる「ドリームクラブ」には、ちょっとしたライブハウス並みに豪華なカラオケ用の舞台が設けられている。
-会話の合間にリクエストすると、ホストガールが一曲歌ってくれる。
--ステージシーンは3Dポリゴングラフィックで表現される。Xbox360の優れた3D表示能力を存分に活かした、極めて美しくて可愛らしい映像であり、本作の大きな評価点となっている。
---しかし同時に、本稿で再三名前の登場する「[[あのゲーム>THE IDOLM@STER]]」との類似をツッコミたいという欲求が、抑えがたく沸いてくることだろう。
---各ホストガールには、一曲ずつ持ち歌が設定されている(DLCでもう1曲ずつ追加された)。しかし他のキャラの持ち歌を歌ってもらう事も可能である。
--「あのゲーム」にない本作独自の特徴として、酔った状態で歌ってもらうことができる。呂律が回ってない、ダンスで足がもつれる、歌詞を勝手に変える、必要以上にエロくなる、中には酒乱同然の状態で歌いだす娘までおり抱腹絶倒。ホストガールたちの意外な魅力を表現すると同時に、本作のネタゲー性をも大きく後押した。
---DLCなしでも「10曲×10キャラ×酔いと通常の2パターン」で200通りの曲が収録されている訳である(バージョン違いなどを除く)。収録曲数において「あのゲーム」と激しく鎬を削った。
-「応援」と称してカラオケ中に音ゲーのミニゲームを遊ぶことができ、さらにこれをXbox Liveを通じて通信対戦をすることも可能。

**バイト生活
-キャバクラに通っているので金は浪費する一方。しかし資金が無ければ入店すらできない。
-その為、平日は必然的に金を稼ぐために仕事に出るのだが、主人公はいわゆるフリーターなので''最初は『コンビニ』(バイト)『ギャンブル』(パチスロ?)しか選択できない''。&br()資金繰りは結構シビアで計画的な運用をしなければヒロインを攻略できない。
--ギャンブルは大勝ちもあればマイナスもある。期待値がプラス(しかもコンビニより良い)なのを除けば妙にリアル。
-後々選べる仕事が増えて行くのだが選択肢が''『コールセンター』(派遣)『謎のお仕事』''
--『コールセンター』は2週間拘束で6万なので一応コンビニよりはいいが、1回分来店できなくなるのが痛い。
--『謎のお仕事』は、一定確率でヤバイ人たちに軟禁されたりする危険な「倉庫の見張り番」。3週間拘束で収入のランダム幅が大きく5万(コンビニより損)から40万となっている。しかし40万だった場合5週間も拘束される。
//--コールセンターはそこそこ稼げるが所詮ソコソコ程度の稼ぎ、加えて2週間時間を消費させられてしまう。謎のお仕事はギャンブル性が高く5万~40万がランダムで稼げる。但し40万円の場合5週間軟禁状態になってしまう為1年間というタイムリミットでは非常に危険なモノになる。
//--という事で必然的にプレーヤーは『ギャンブル』を選択するのだが、一週間で最高10万円稼げるお仕事の為最終的にコレしか選ばなくなって行く。キャバクラ通い・フリーター・ギャンブル狂、色々とアレである。
//ギャンブルは赤字が出る可能性があるし期待値的にも「最終的にコレしか選ばなくなる」ほどではない。プレイ動画等でもコンビニやコールセンターを中心に選択しているプレイヤーは少なからずいる。
-これらのバイト要素は、決してSLG的な奥深さを備えたものではない。だが「酒池肉林のひとときを味わうために地道な(あるいは危険な)稼業を続ける」という世界観は一種独特のペーソスをもたらし、楽しさ一辺倒のギャルゲーとは一味違う作品となった。

**主人公の叛乱
-本作は男性主人公の一人称視点で描かれており、プレイヤーの分身というべき存在である。
-ところが、この主人公がしばしばプレイヤーの意図を超えた発言を行う。Hな話はもちろん、意外な発言が面白さ・笑いに繋がる事もあるが、強い不快感をもたらす事も珍しくない。
-ひとつの例を挙げる。ホストガールの一人が原付の仮免許を取ったのだがバイクを買うお金が無い…と嘆いている。そこで必死でお金をためて、スクーターを購入して彼女にプレゼントする。ここでの会話がETS状態であれば、普通の言葉での三択ではなく、○×△という曖昧な三択で会話を進めるモードに入っている。
--そして彼女は、高額なプレゼントに喜びつつも「高かったんでしょう?」と尋ねてくる。こうなると×を選択したいのが男として当然の気持ちだろう。彼女に必要以上の遠慮をさせたくないし、己の経済力をアピールして見栄も張りたいもの。だが…
--×を選択すると、この主人公は''『事故車だったから安かったよ^^』と冗談を吐く''のである。もちろん彼女はドン引き、好感度は下がる。
--この場面、あろうことか''○でも良い結果が得られない。正解は△である''。そんなもん解るか!
--以上は本作中でも最もヒドい一例なのだが、これほどではないにせよ、同じ傾向の不快感・違和感を感じさせる場面が頻発する。
--そのため、攻略ヒロインだけでなく主人公の挙動まで読んで選択肢を選ぶ必要がある。この点は「ネタゲー要素」とも言えるのだが、プレイヤーに強いストレスをもたらして「重大な欠点」「クソゲー要素」として批判されることも少なくなかった。
-もっとも、選択肢を外してもほとんどの場合は女の子の好感度がわずかに下がる程度で、ゲーム進行に重大な影響を与えることはほとんどない。命運を分けるほどの重大な選択肢は、結果が容易に予想できるわかりやすいものになっている。
-なおこの主人公は、良識があって細かい気配りもできる人物なのだが、女の子にそこそこの頻度でセクハラじみた言動を行うスケベ人間でもあるため、「これでよくドリームクラブに入店できたな」とプレイヤーから頻繁にネタにされる。
--後に発売されている本作のドラマCDにおいては「ドリームイチロウ」なる名前が与えられ、CV・羽多野渉の好演によって、その突き抜けっぷりに一層の磨きがかかっている。
-この辺の批判は製作側も認識していたようで、インタビュー記事で「''プレイヤーの分身である主人公が予想外すぎてユーザーから幽体離脱してしまっているところがあったので、『ドリームクラブ ZERO』の主人公には、ある程度の範囲内にまとめることを意識したぞ。''」とコメントしている。


**批判点
-毎週始めと週末にオートセーブがあり、これが長い。頻繁かつ長めのロードとあいまってテンポが悪い。これは残念ながら、本作の最も目に付きやすい欠点と言わざるを得ない。
-オートセーブゆえにリセットによるやり直しが許されない点も、多くのプレイヤーから否定的な評価を受けた。
-さらに厳しいのは、攻略途中でプレイを放棄して、最初からやり直す事が許されない仕様である(どんな形であれ、ひとまずEDまでプレイを続けないと戻れない)。
--ちなみに来店時にリセットをするとその際の来店は無かったことにされ、次回来店時に「前回はどうして途中で帰ったの?」という趣旨の特殊な会話(+好感度ダウン)イベントが発生する。プレイをやり直せない点も含めて、ある種の雰囲気作りとも受け取れる。
--だが、このあたりの過酷なデータセーブ周辺の仕様が、本作を人に安易にオススメできない最大の要因となってしまっている。
--どうしてもリセットしたいなら、セーブデータを別なストレージにコピーする必要がある。
-その他、着替えやアイテム選択のレスポンスの悪さもテンポを削ぐ要因になっている。全体的に操作感覚が快適なゲームとは言い難く、気の短い人には向かない。

**もしかして鬱ゲー?
-ヒロインいわく「最高のお友達です!」
--鬱…といってもNTR要素…なのだが、ヒロインの一人『亜麻音』のノーマルエンドが少なからず衝撃的な内容であり、ファンの間で話題になった。
--互いに親睦を深めていくうちに、亜麻音が「自分には親に決められた結婚相手がいる…」と話す。
--もちろん主人公は相談に乗り、以降も店外デートなどでどんどん仲を深めて行く。
#region(しかしその結末は……?)
-そして最後の告白イベント。直前まで良い雰囲気だったのに、亜麻音は言い放つのだ。「''あなたは最高のお友達です!''」
-さらに追い討ちをかけるのが直後のエンディング。そこには、散々嫌だ嫌だと言っていたのに「結婚後は良い夫婦仲のようだ」と書かれていたのだ。ピュアなプレイヤーが受けた心のダメージは計り知れない。
--もっとも、恋愛作品で攻略失敗時に他の男と…というケースは決して珍しいものではないのだが。
--なお、厳密に言えばこのエンドは「NTられた」のではなく「NTり損なった」というべき内容である。
#endregion

-これはノーマルエンド(友達エンド)であり、フラグをちゃんと立てていればそれとは別にちゃんと亜麻音と恋仲になるベストエンドを迎えられる。だが始末の悪い事に、この亜麻音はメインヒロイン扱いでありながら、微妙に攻略難易度が高いのだ。そのため、何度も何度も亜麻音ノーマルエンドを見せられた挙句、本気で「実はこれって鬱ゲーなのでは?」と思ったプレイヤーもいた。
-また期限までにヒロインとのエンディングを見られなかった場合に発生するバッドエンディングは、高いネタ性はあるがプレイヤーを奈落の底に突き落とすシビアな内容であり、笑いと涙とを同時に呼んだ。
-さらに、全員上記の「定石」どおりに進めていけばクリアできる…と思い込んでいると、実は一人だけ特殊な攻略法が必要だったりする。これに気づくまでは何度周回してもそのたび「お友達」認定されてしまう。
--ちなみに、このゲームではお友達エンドの背景は必ず公園と決まっており、女の子からの「このあと時間ある?」で今回こそはとドキドキし、固唾を飲んでローディング画面を見つめた末に公園の背景を見せられて、落胆するプレイヤーを多数生んだ。そこから生まれた異名が''絶望公園''。


**総評
-丁寧に作りこまれており「良作」としての側面も持つが、それ以上の「ネタゲー」「バカゲー」要素に満ち溢れており、そして明確な欠点もいくつか持っている。とにかくおよそ他に類のない、特異なゲームであることだけは間違いない。
-「キャバクラ(に似た店)通いにハマった挙句、バイト代のほとんどを注ぎ込むフリーター」という境遇に、そもそも感情移入できないユーザーが少なくなかった。
-ETS(飲酒)を機軸とした独創的なゲームシステムも、酒が飲めない、あるいは嫌いな人間にとっては面白さを理解しづらいものであった。
-以上の理由により現在では、魅力的な女の子が多数登場するギャルゲーでありながら「強烈に客を選ぶ個性派ゲーム」という評価を下される事が多い。
-ETS(酔った状態での会話)やカラオケ歌唱などの難しい演技に声優は上手く対応している。
//出演声優は主に実力派の中堅声優が揃えられている。←何さまという文である。

**周囲の激動
***悲運のお披露目
-最初の宣伝PVに致命的な誤字(D 3 PU''P''LISHER)があった。これを理由に一時的にPV公開が取り下げられたというエピソードを持つ。
-レビューのためにファミ通編集部に送られたROMが開発途上のものであり、ロードに約30秒もの時間を要するバージョンであった。ファミ通クロスレビューでの評価が6/6/6/6の24点と伸び悩んだのは、これが原因だったのではないかと言われている。
--製品版ではロード時間は約7秒まで短縮。それでもやや長いという印象は受けるが。
-折悪しく、本作発売の直後に『[[ラブプラス>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/95.html]]』が発売。話題を完全に奪われる格好となった。

***その後の再評価
-ファミ通Xbox360での評価は8/9/7/8の32点を叩き出す(今度はちゃんと完成版ROMを送付したのだろうか?)。
-ニコニコ動画での公式PVは30万以上の再生数を記録し、カラオケPVなどの関連動画も、多くが数万~10万単位の再生数を得た。
-初週売上は48000本以上、月末には6万弱まで増加。''ちなみにこの時点での360普及台数が100万台ちょい''。
--日本国外での販売が見込めないXbox360専用ギャルゲーとしては、極めて優秀な成績と言える。
-DLCの売上も『アイドルマスター』に次ぐ年間2位となった。
--360のビデオマーケットやニコニコ動画に全キャラクターの歌唱PVをアップしたり、公式ラジオを放送したりラッピングバスを走らせたりするなど、非常に力の入った広報活動も大きく功を奏したと言える。
-ゲーム雑誌「CONTINUE」の企画「クソゲーオブザイヤー2009」で3位入賞。だが批判しているというよりは、キャバクラのシステムを再現したネタゲーっぷりを指摘(評価?)しての入賞だと思われる。
--余談だがCONTINUEは以前もアイマスを4位に格付けしており、この時は単調なゲーム性と高額なDLCを「キャバ嬢に貢いでいる気分」と指摘している。
-2010年3月11日には、廉価版「プラチナコレクション」が発売された。発売から1年も経たずに廉価版が出るのは比較的珍しい事例と言えるが、多くは良作・ヒット作に見られる現象である((廉価版が早期発売される主な理由は、中古市場での売れ筋商品となってしまいメーカーに利益がもたらされないという事態を回避するためである。))。
-同年10月にはPSP版『~ポータブル』が発売。PSPの表示性能限界のために、ロードの長さやカラオケステージのグラフィックは劣化していたが、それ以外の点では概ね原作に近いクオリティであり、そこそこの移植度である。
//原作以上・・・とはあまり言えなかったな。買ってみたんだけど
--2012年11月にはゲームシステムを下記の続編『~ZERO』準拠にし追加要素も加えたPS3版『Complete Edipyon!』も発売されている。
-そして2011年1月には、続編となる『DREAM C CLUB ZERO』が満を持して発売された((続編ではあるが、ゲームの舞台は一作目の半年前という設定。そのため一作目を未プレイであっても何の支障もなかった。))。これは本作の長所・特異性をそのまま伸ばし、短所は大幅に軽減した、まさに正常進化と呼ぶにふさわしい良作であった。
//そのせいで、現在わざわざ一作目を購入・プレイする意義は薄いものとなっている。
//シナリオ違うのに一作目を遊ぶ必要が無いっつーのどうだろう。
--こちらも、2011年12月にPSV版『~ZERO ポータブル』が、2013年1月にPS3版『~ZERO Special Edipyon!』が発売されている。PS3版では、高人気だったものの「聖域」であり続けた受付嬢に、条件を満たすことでカラオケを歌ってもらえるようになった。

**余談
-ファミ通Xbox360で9点を付けたレビュアーは元ゲーメスト編集長の石井ぜんじである。
-おそらくこのゲームが発売された事により最も評価されたのは『るい』役の声優・原田ひとみさんであろう。なんと''スリーサイズは92・59・86のGカップ''。演じた『るい』をも凌ぐナイスバディ((るいは88・62・90。これでも充分すぎるほどなのだが…。ちなみにるいは全ホストガール中三番目にナイスバディであり、一番は理保の96・59・85。いくらゲームとはいえ無茶苦茶であるが、それに迫ってしまっているひとみさんも凄い。))であり、ドリームクラブのラジオにゲスト出演した際ネタにされたことから「ハラダチャーン((勿論「ルパンIII世」から))」の呼び方が定着した。因みに彼女の経歴ゆえ、全ホストガールの中でも群を抜く歌唱力を持つ。
-『アイドルマスター』(アイマス)シリーズを意識したカラオケモードやDLCの存在で『キャバマス』等と馬鹿にされることもあるが、DLC自体はアイマスより全体的に200円ほど安く設定されておりD3Pの本気が伺える。
//ZEROのページができたら書けばいいことだとは思うが、2010年年賀状の煽り文”2010年はZero年”に見られるような、年内に出したいという開発側の焦り(?)と発売延期、NGXとのトラブル、公式が斜め上にぶっ飛んでいったアイマスと実に正統に進化したドリクラの対比、アマゾンでの初回特典未封入騒動、前作の半分も売れなかったという悲哀など、ネタには事欠かないゲームである。
//修正乙
//-2010年9月18日のTGS一般公開日初日にて、『アイドルマスター』の正統続編『アイドルマスター2』について「一部キャラのプロデュース(プレイ)が不可」「ライバルとして男性アイドルが追加」という仕様が発表され、アイマスファンがお葬式状態となった。
//--それまでは『[[ラブプラス>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/95.html]]』や『アイマス』に押されていまいち存在感が薄かった本作だったが、この発表を受けて、アイマス2に期待していたファンがドリームクラブ新作『~ZERO』のブースに流れてゆくという事態が発生した。
//ゲームとすら関係のない記述ですのでCO
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