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シャイニング&ザ・ダクネス」を以下のとおり復元します。
*シャイニング&ザ・ダクネス
【しゃいにんぐあんどざだくねす】

|ジャンル|3DダンジョンRPG|&image(s&darkness03.jpg,width=160)|
|対応機種|メガドライブ|~|
|発売元|セガ・エンタープライゼス|~|
|開発元|クライマックス|~|
|発売日|1991年3月29日|~|
|定価|8,700円|~|
|ポイント|快適さだけが突出したRPG|~|

**概要
-擬似3Dで描かれたダンジョンを攻略するRPG。後に後継作品が作られていくことになる「シャイニング」シリーズの1作目となる。
-パッケージやキャラクターデザインは玉木美孝が担当した。

**システム
-ダンジョン内の移動は、十字キーの左右で旋回、上で前進。&br()町では十字キーの左右で視点を動かし、施設を選択してボタンで決定する。
-パーティメンバーは戦士である主人公の他、魔法使い「マーリン」と僧侶「ビルボ」の3人。非常にオーソドックスなスタイルである。
-ダンジョンには、落とし穴や回転床といったギミックがこらされている。また、水溜まりなど特定の背景が表示されているマスでのみエンカウントする敵などもいる。
-攻略するダンジョンは1つだけだが、地下4フロア+5階層という大型のダンジョンで、エリアごとに出現モンスターの分布も異なるのでボリュームは十分ある。
-「たたかう」「まほう」などのメニューコマンドは基本的に1階層あたり4個までと決まっていて、十字キーの上下左右にそれぞれが割り当てられている。
--この仕様は、後のシャイニングシリーズ全般に受け継がれていく。

**評価点
-街並みや酒場の風景はよく描きこまれている。玉木氏の作風の再現度も高い。~
&image(s&darkness01.jpg,width=240)キャラクターはアニメーションしていて、酒場の喧騒などがよく表れている。

-十字キーの上下左右で一発決定できるようレイアウトされたメニューコマンドの使い勝手は良好。「面倒くさそう」というイメージの根強いジャンルなだけに嬉しい親切設計である。
-アイテムが豊富に用意されているので、ダンジョン探索が楽しい。
--レアアイテムは手放しても「掘り出し物」としてショップで買い戻す事が可能なので、いちいち持ち歩く必要がない。(手数料は高くつくが)容量制限のない倉庫が常備されているようなもの。
-特定のモンスターは、天井から降ってきたり通路奥から迫ってきたり、カニ型モンスターがちゃんとカニ歩きで出て来たりと、エンカウント演出が凝っている。主観視点RPGならではの臨場感に溢れていた。
--もっとも、通常エンカウントする雑魚敵については演出なし。この点は後継作品の『[[シャイニング・ザ・ホーリィアーク]]』で改善された。

**問題点
-モンスターのアニメーションパターンが少ない。通常のザコモンスターは左右反転で攻撃モーションを表現されていて、今見ると滑稽。
-景色が「地味な地下ダンジョンの壁」の一本調子なので、ぱっと見では面白そうと思えない人が多いだろう。この入口の敷居の高さは、グラフィックを簡素にせざるを得なかった当時の3DダンジョンRPGの宿命である。

**総評
操作の快適さは間違いなく長所として挙げていい。とはいえ、RPGの新規タイトルとして名乗りを上げる以上これだけではどうにもならないだろう。賑やかな雰囲気の伝わってくる酒場のグラフィックは印象的だが、プレイ時間の大半は薄暗いダンジョンの中。難易度面シナリオ面とも、極めて無難な出来である。~
「取っ付きやすくほどほどの難易度でそこそこ楽しいゲームが限られていた」という当時のハード事情を考えた場合は一筋の光明とも言えるけども、今となっては特別な存在感をアピールできなくなっている。~
しかし、プレイを阻害するマイナス要因の少なさこそ本作の大きな利点の1つである。3DダンジョンRPGは基本的に面白いものであると再確認するにあたって、本作の快適な操作形態は、ストイックなイメージの先行するジャンルの弱点をうまくフォローしていた。~
「プレイアビリティ(遊びやすさ)はゲームを楽しむ上で重要な評価項目になりうる」という事を改めて認識させられる一本である。
**その後の展開
-「シャイニング」の名を冠した2作目『[[シャイニング・フォース>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/603.html]]』は、ジャンルがSRPGに変わっている。それ以降のシャイニングシリーズは、ジャンルの垣根にとらわれない自由気ままな商品展開がなされていった。
-Wiiのバーチャルコンソールで2007年6月より配信されている。

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